

8月8日、和歌山・三重・奈良の三県の県議会議員が、紀伊半島の振興及び発展に資するため、各県が直面している共通の課題について意見交換を行う、「第17回紀伊半島三県議会交流会議」が和歌山市で開催され、本県からは濱口太史議長をはじめ6名の議員が参加しました。
会議では、「紀伊半島における観光振興」及び「林業従事者の育成・確保を図る取組」について、三県の議員19名により議論が交わされ、観光業界への支援、森林環境譲与税の基準の見直し、及び観光・林業の振興を図るための道路整備などについて、国に対し要望していくことが合意されました。
会議終了後、熊野古道を世界遺産に登録するプロジェクト準備会代表の小野田真弓氏から、「『紀伊半島の霊場と参詣道』世界遺産登録20周年に向けて」と題した講演が行われました。
8月24日、関西広域連合議会8月定例会が徳島県議会議場(徳島市)で開催され、一般質問に川畑哲哉議員が登壇しました。川畑議員は、関西広域連合に新しい風を通し、新陳代謝を促すことで、広域連合がさらに発展すると考え、委員(府県市)の担当分野の見直しを提案するとともに、SDGsの目標の一つでもある「質の高い教育」実現に向け、新たな教育プログラムを誕生させるため、広域連合において、「教育の効果」に係るデータ取得及び蓄積を始めてはどうかと質しました。
これに対し、三日月連合長(滋賀県知事)からは、構成府県市が持つ先進性や強みは、担当分野の再考に考慮すべき重要な視点であり、今後、関西全体の発展に向け、さらに一致団結し

川畑 哲哉 議員
て取り組めるよう見直しの必要性を検討していく、との答弁がありました。
また、教育の関係では「GIGAスクール構想」に関する財政的支援等について国に働きかけており、教育現場におけるICT化の推進により、教育プログラム策定のためのデータ蓄積に資する取組を進めていくとの答弁がありました。
このほか川畑議員は、万博を起点とした夜の経済活性化や、サイクリングの取組について質問しました。
4年ぶり2回目となる和歌山県人会世界大会が、10月5日(木)から8日(日)にかけて開催され、海外、国内の県人会の方々が一堂にふるさと和歌山で会し、県民の皆さんと交流を深めました。
和歌山県は全国6位の移民県であり、多くの県民が夢を抱いて海を渡り、苦難を乗り越えてきた歴史があります。
県議会ではこの歴史を踏まえ、海外の県人会との交流会など、県人会の方々が、ふるさと和歌山への思いをより一層深めていただけるよう取り組んでいます。
世界津波の日と初代議長 濱口梧陵
毎年11月5日は 「世界津波の日」 と制定されていますが、この日とされたのは、安政元年(1854年)11月5日、安政南海地震による津波が、今の和歌山県広川町を襲った際、濱口梧陵が稲むらに火をつけ、津波から逃げ遅れた村人を高台へ導いて、多くの命を救った逸話 「稲むらの火」 の故事にちなんだものです。ほかにも梧陵は、津波がおさまった後、応急対策として村人の食糧確保に奔走し、物資の

県庁議会棟正面にある
濱口梧陵像
さらに、津波への対策として大堤防を建設し、1946年に発生した昭和南海地震では、その堤防は役割を果たし、多くの住民を守りました。
また梧陵は、政治家としても活躍し、和歌山県の初代県議会議長に就任。その後、国会開設に備えて、木国同友会を結成し、民主主義を広める活動に尽力しました。
県庁には、濱口梧陵の功績を称え、銅像が建立されています。
県議会では、濱口梧陵の偉業を顕彰していきます。