現在の位置:トップページ > 県議会からのお知らせ > 県議会だより > 令和4年2月定例会号 > 令和4年2月定例会の概要

令和4年 2月定例会号 主な記事

2月定例会の概要

会期 2月22日〜3月18日の25日間

会期中の主な動き

特別委員会の開催
(行政改革・基本計画等に関する特別委員会)…3月9日
(IR対策特別委員会)…3月17日

質問議員 18人
3月4日(金)
藤山 将材
奥村 規子
 
 
 
3月7日(月)
秋月 史成
多田 純一
藤本眞利子
高田 由一
 
3月8日(火)
佐藤 武治
鈴木 德久
山田 正彦
浦口 高典
 
3月9日(水)
中西 峰雄
堀  龍雄
玉木 久登
片桐 章浩
 
3月10日(木)
中  拓哉
谷口 和樹
中西  徹
井出 益弘

議案等の議決結果

項目 件数 概要 結果
予算案件(知事提出) 34件 令和4年度和歌山県一般会計予算 等 可決
条例案件( 〃 ) 27件 和歌山県個人情報保護条例の一部を改正する条例 等 可決
その他案件( 〃 ) 13件 令和4年度建設事業施行に伴う市町村負担金について 等 可決
知事専決処分報告( 〃 ) 2件 令和3年度和歌山県一般会計補正予算 承認
意見書・決議 6件 ロシアによるウクライナ侵略について抗議する決議 可決
高年齢者の雇用を促進するための環境整備を求める意見書
国民の祝日「海の日」の7月20日への固定化を求める意見書
介護職員の処遇改善に関する手続の簡素化等を求める意見書
地方創生と感染症対策に資するデジタル化の推進を求める意見書
衆議院議員選挙制度における格差是正方式の見直しを求める決議

主な質問とこれに対する知事や関係当局の答弁は、次のとおりです。(要約)

令和4年度新政策
新政策の基本的な考え方と意気込みについて伺う。

令和4年度は二つの政策を柱として、新たな施策を展開します。一つ目の柱は「新しい世界で飛躍する和歌山」であり、あらゆる分野におけるDXの推進や新しい産業の創出に取り組むとともに、移住促進、企業誘致を加速させます。
 二つ目の柱は「飛躍を支える基盤づくり」であり、保健医療行政の強化、地域医療・福祉の充実、防災・減災対策の推進、和歌山の未来を切り拓く人材育成等に取り組むとともに、発展の基盤となる道路ネットワーク等の整備を引き続き進めていきます。
 この難局を乗り越え、ポストコロナの新しい世界に挑み、和歌山を力強く飛躍させるため、全力で取り組んでいきます。

「新しい資本主義」を踏まえた成長戦略
新しい資本主義」を踏まえた本県の成長戦略について、知事の所見を伺う。
※「成長と分配の好循環」を実現すること

国の成長戦略に鑑み、本県においても、あらゆる産業におけるデジタル化や起業支援の拡充等により県内産業の支援を図ります。また、IR誘致や宇宙関連産業、ICT企業の誘致・集積などにより新産業を育成していきます。さらに、ビジネス環境や生活環境の強みを生かし、本県への企業誘致や、製造業の国内回帰を捉えた工場誘致など、本県に投資を促す政策を積極的に進めていきます。また、少子化対策や社会的弱者への政策の充実も図っていきます。

和歌山型衛星プロジェクト構想
本県でも宇宙関連産業育成のため、「和歌山型衛星プロジェクト」を立ち上げてはどうか。

県主導の衛星プロジェクトにつきましては、ニーズや採算性を考慮し、自前で衛星を持つべきかを研究する必要があります。
 県としては、初号機の打上げを機に、今後の計画も踏まえ、宇宙関連産業の企業誘致や県内企業の参入促進等、地元経済の好循環を生み出す取組を実施します。

IR誘致
IRの資金調達に関わるクレディ・スイスによる不正預金問題の調査報道を受け、経営状況や資金調達への影響をどう考えるか。

報道によりますと、問題とされた口座の90パーセントは既に閉鎖または閉鎖手続に入っており、残りもチェックしたと記載されています。
 報道以降も、業務活動や銀行免許等に影響を与えたなどの事実はなく、和歌山IRへの影響も、現時点では特段ないものと考えます。

和歌山県の価値向上に向けた取組
新政策として「変化する世界への挑戦」を掲げている中で、和歌山県の価値向上の取組について伺う。

産業のデジタル化等により県内産業を強化し、また、IRや宇宙関連企業・ICT企業の誘致、集積等により新産業を育成することが大事です。
 今後も、成長を促す投資に結びつくような政策を進めるとともに、成長と分配の好循環が生まれるように、全力で取り組んでいきます。

考古民俗博物館新館建設
紀伊風土記の丘資料館の再編整備の意義と目指す姿はどのようなものか。

施設の老朽化等の課題を抱えていることから、貴重な文化財を活用し後世に引き継ぐため、資料館の再編を県長期総合計画に位置づけています。
 古墳文化や考古学・民俗学の県内拠点として再編整備し、世界に向けた発信力のある博物館にしていきます。

県立自然博物館の新館建設
県立自然博物館の新館建設における今後のスケジュールについて伺う。

新館建設にかかる基本計画策定のための令和4年度予算を今議会に計上、基本計画策定後は、令和10年度の開館を目指し、新館建設計画を進めていきます。
 新館については、収蔵庫を拡充し、多数の貴重な所蔵品を最適に保存するとともに、所蔵品の価値を効果的に展示する機能を充実させていきます。

県立図書館の充実
県立図書館の将来像をどう考えているか。

読書文化の振興を図るため、蔵書を今後とも一層充実させ、ITを活用したサービスや貴重資料のデータベースを公開することにより、利便性の向上も図っていきます。
 さらに、市町村立図書館と連携し、全ての県民がより身近に活用することができるような図書館を目指していきます。

次世代医療研究センターの活用
新産業創出のため、県立医科大学次世代医療研究センターをどう活用するのか。

令和3年4月、県立医科大学に設置された次世代医療研究センターでは、医療系総合大学の強みを生かし、がんや精神疾患などの創薬等について、医学的な観点から研究を推進することが可能となり、このような特徴を生かし、民間企業等を支援する取組が重要になると考えています。
 県としましては、産官学の連携により、新産業の創出等につなげていきたいと考えています。

光ファイバの整備状況等
県内の光ファイバ整備率と田辺市龍神村の通信状況は、どうなっているのか。

県内住居地の光ファイバ整備率は99.9パーセント(令和4年2月現在)であり、残りについては民間事業者に整備を促していきます。
 また、田辺市龍神村の通信状況は、一時的に通信速度に問題はありましたが、現在は一般的な利用に十分な水準まで改善しています。今後は、通信機器の更新も予定されており、更なる改善が図れると聞いています。

児童相談所の体制強化
一時保護所職員逮捕を受け、どのような検証と対策を行ったのか。

今回の事件が起こった原因は、当該職員が一時保護所職員として当然持ち合わせるべき倫理観に欠けていた点と、夜間の職員配置が十分でなかった点が挙げられます。
 事件後すぐに、職員に対しマニュアルや職員服務規程の遵守を再徹底するとともに、夜間の見守り体制を改善したところです。

普通教育と情操教育
普通教育と情操教育について、どう考えているのか。

普通教育と情操教育は、生きる力を育成していく上で重要な教育と捉えており、様々な教育を含め、調和的に充実させていくことが学校教育に求められています。
 学力や体力をしっかりと身に付けるとともに、自律性、協調性に加えて、思いやる心や感動する心を育むことが重要だと考え、道徳教育や情操教育の充実に向け、今後も取り組んでいきます。

中学校における休日の部活動
休日の部活動の段階的な総合型地域スポーツクラブ等への移行について伺う。

休日の部活動の地域移行については、段階的に行っていきます。
 現在、地域人材の確保や費用負担の在り方等の課題を解決するため、実践研究に取り組んでいます。
 これにより、専門の指導者による高い技術指導の提供など一定の成果を得ることができましたが、一方で、平日と休日で指導者が変わることによる指導方針の違いなど新たな課題も見つけることができました。

宇宙探究コースの新設
串本古座高等学校に新設する宇宙探究コースへの思いや今後の展望をどう考えているのか。

宇宙について学ぶ学生のイラスト宇宙探究コースでは、科学に少しでも興味を持って伸びていく生徒が出てきて、この地域で優秀な人材が育ち、その人材がまたこの地域で働くような好循環を生み出していければと考えます。
 「全国の宇宙少年よ、来たれ」という思いで、本県が率先して宇宙への思いを持つ子供たちを育てていきます。

若者の消費者被害防止
成年年齢の18歳への引き下げに伴い、若者の消費者被害防止にどう取り組むか。

様々な広告媒体を通じて、若者が消費者被害に遭わないように注意を促すとともに、学校における消費者教育にも力を入れてきました。
 令和3年12月には、消費者トラブルへの備えや相談窓口などを紹介する特設サイトを新たに開設しました。このサイトにつながるQRコードを掲載した広報チラシの配布やSNSへのウェブ広告の配信など、より効果的な啓発に取り組んでいます。

金融教育
教員の金融知識や意識の不足が推測され、学校教育の場で金融教育はほとんど行われていないという認識であるが、どうか。

担当教員は、教員セミナーや金融教育研究校の授業研究を活用するなど、様々な機会を捉えて指導力の向上に努めています。
 また、クレジットカードやローン、金融商品等について、今日的な課題の学習の充実に努めています。今後は、専門家による特別講座などにも取り組んでいきます。

新型コロナウイルス感染症治療薬
オミクロン株の治療に使用されている中和抗体薬と経口薬の供給体制等について伺う。

これらの治療薬については、通常の医薬品購入とは異なる登録手続きが必要となることから、診療を行う病院等に対し、発症初期に投与できるよう積極的な登録を促してきました。
 令和4年3月現在、いずれの品目も供給が滞っていないことから、登録病院等において医師が必要と判断した患者には供給ができているものと認識しています。
 今後とも、適切な治療が行われるよう、関係機関と連携しながら供給体制の充実に努めていきます。

ENEOS和歌山製油所の製油所機能停止発表
ENEOS株式会社和歌山製油所の製油所機能停止の決定が発表されたが、地域経済に甚大な影響を及ぼすことは明白であり、これまでの経緯と今後に関する見解を伺う。

ENEOS和歌山製油所の製油所機能停止発表について、次の展望を示さずに停止することは遺憾であり、下請けも含めた地域雇用を守る取組を示すよう強く要望しました。
 2月25日には、県や有田市、海南市に加えて経済産業省が参加した「和歌山製油所エリアの今後の在り方に関する検討会」が発足しました。
 県としては、ENEOSが考える新事業の展開が和歌山で実現し、下請けも含めた地元雇用が守られるよう議論を進めていきます。


↑ページの先頭に戻る