ウリ科野菜・果物の苦味が強すぎると感じたら
強い苦味のあるウリ科野菜・果物にはご注意を
観賞用のウリ科植物には苦味成分のククルビタシン類が含まれており、これを多量に摂取すると、腹痛や下痢などの食中毒を起こすことが知られています。
一方、食用のウリ科野菜・果物は、品種改良によりククルビタシン類がほとんど含まれなくなっていますが、ごくまれに、観賞用のものと交雑するなどして、ククルビタシン類を多く含む株が発生することがあります。
食用にする主なウリ科植物
- ウリ
- キュウリ
- スイカ
- カボチャ
- ズッキーニ
- メロン
- ユウガオ(かんぴょうの原料)
- トウガン
- ニガウリ(ゴーヤ)
なお、ニガウリの苦味成分は通常の場合ほとんどがモモルジシンという物質で、これには食中毒を起こす力はありません。
注意するポイント
- 観賞用のウリ科植物についた実は食べないようにしましょう。
- 食用のウリ科植物を調理する場合は、調理前に軽く味見しましょう。
- 苦味が強すぎる場合は、ククルビタシン類を多く含む可能性がありますので、食べないようにしましょう。
- 接ぎ木苗の台木となっているユウガオからできた実は、ククルビタシン類を多く含む可能性がありますので、食べないようにしましょう。
- 植物の種類が判別できない場合は、そもそも採取しないようにしましょう。種類の判別できないものは、「採らない・食べない・売らない・人にあげない」が基本です。
関連リンク
- 自然毒のリスクプロファイル:ユウガオ(厚生労働省) (外部リンク)