和歌山県の高規格幹線道路

和歌山県の高規格幹線道路

近畿自動車道紀勢線

近畿自動車道紀勢線は、大阪府松原市を起点として、和歌山県和歌山市や田辺市を経由し三重県多気郡多気町に至る延長約336キロメートルの高速自動車国道です。
本県の豊かな歴史・自然資源を活かし、観光や農林水産業の振興など地域経済を活性化するためには、紀伊半島を一周する高速道路の整備が不可欠で、南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、国道42号の代替路、緊急輸送道路としても整備が不可欠です。

こうした中、国土交通省において、一般国道42号新宮紀宝道路では令和6年秋、すさみ串本道路では令和7年春の開通に向け、全線において橋梁工事などの本線工事が進められています。串本太地道路では、県と関係町が連携し用地取得を進めています。新宮道路では、国土交通省において調査設計などが進められています。

この他、慢性的な交通渋滞が課題である有田以南の渋滞対策として、西日本高速道路株式会社において、有田IC~南紀田辺IC間の4車線化が進められており、令和3年12月18日に有田IC~印南IC間が完成しました。また、残る印南IC~みなべIC間は令和2年3月、みなべIC~南紀田辺IC間は令和3年3月に4車線化の事業許可が行われました。

県としては、紀伊半島一周高速道路及び南紀田辺ICまでの4車線化の早期実現に向け、早期完成を国や関係機関へ働きかけていきます。

南紀田辺インターチェンジ付近の写真
南紀田辺インターチェンジ付近
日置川橋付近の写真
日置川橋付近

道路概要一覧

道路について
区間 都市計画
決定
予定路線 基本計画 整備計画 供用開始 摘要
府県境から海南
24.4キロメートル
昭和41年
7月1日
昭和42年
11月22日
昭和43年
3月6日

昭和49年10月25日
延長24.4キロメートル

海南から有田
9.8キロメートル
平成8年
11月29日
昭和62年
9月1日
平成3年
12月20日
平成8年
12月27日

海南湯浅道路として
昭和59年3月28日
延長9.8キロメートル


平成23年5月21日
4車線供用

昭和47年10月4日 施行命令
平成10年12月25日 4車線化 施行命令
平成17年4月1日 高速自動車国道に編入
(阪和自動車道に名称変更)
有田から御坊
19.4キロメートル
平成22年
11月24日(4車線化)
湯浅御坊道路として
  • 平成6年7月11日
    吉備から広川間
  • 平成8年3月30日
    広川から御坊間

延長19.4キロメートル
 

令和3年12月18日

有田から御坊間 4車線供用

延長19.4キロメートル

平成2年4月6日 施行命令
平成25年6月11日 4車線化事業許可
御坊からみなべ
21.4キロメートル
平成元年
2月27日
平成3年
12月3日
(暫定2車線)
平成21年
5月29日
(4車線化)

暫定2車線供用
平成15年12月14日
延長21.4キロメートル
 

令和3年12月18日

御坊から印南間 4車線供用

延長9.8キロメートル

平成5年11月19日 施行命令(暫定2車線)
平成28年6月8日 御坊から印南間 4車線化事業実施
令和3年4月10日 印南IC付近、

令和3年3月27日 みなべIC付近 付加車線設置完成

令和2年3月31日 印南からみなべ間 4車線化事業許可

みなべから南紀田辺
5.8キロメートル
平成8年
11月29日

平成9年
3月8日(暫定2車線)
平成21年
5月29日(4車線化)

暫定2車線供用
平成19年11月11日
延長5.8キロメートル
平成9年12月25日 施行命令(暫定2車線)
令和3年3月30日 みなべから南紀田辺間 4車線化事業許可
南紀田辺から白浜
14.0キロメートル
平成3年
12月20日
平成9年
3月8日
暫定2車線供用
平成27年7月12日
延長14.0キロメートル
平成10年12月25日 施行命令
平成18年2月7日 新直轄区間に選定
白浜からすさみ
24.0キロメートル
平成11年
12月3日
平成11年
12月24日
暫定2車線供用
平成27年8月30日
延長24.0キロメートル
平成15年12月25日 新直轄区間に選定
すさみから串本
19.2キロメートル
平成9年
2月5日
平成26年4月1日 すさみ串本道路 事業化
串本から太地
18.4キロメートル
平成30年4月1日 串本太地道路 事業化
太地から新宮
15.2キロメートル
平成2年
12月7日
那智勝浦新宮道路として
暫定2車線供用
  • 平成20年3月30日
    新宮市三輪崎から那智勝浦インターチェンジ間
    延長8.9キロメートル
  • 平成27年9月13日
    那智勝浦インターチェンジから那智勝浦町市屋
    延長6.3キロメートル
那智勝浦道路
平成4年度 新宮市三輪崎から那智勝浦町川関8.9キロメートル 事業化
平成18年度 那智勝浦町川関から同町市屋6.3キロメートル 事業化
新宮から新宮北
4.8キロメートル
平成31年4月1日 新宮道路 事業化
新宮北から県境
0.8キロメートル
平成25年5月16日 新宮紀宝道路 事業化
2.4キロメートル(県内0.8キロメートル)
合計 177.2キロメートル 134.0キロメートル

(補足)供用区間は供用延長、それ以外の区間は計画延長

(補足)基本計画は基本計画告示日、整備計画は整備計画告示日

和歌山南スマートインターチェンジ

和歌山南スマートインターチェンジは、県内初となるETC搭載車専用のインターチェンジであり、和歌山インターチェンジ、和歌山北インターチェンジに次ぐ和歌山市内3つ目のインターチェンジとなります。 平成25年6月に事業化され、平成31年3月10日に供用を開始しました。和歌山市内の渋滞解消や、観光拠点・工業団地へのアクセス向上に加え、津波被害時の新たな救助・救援ルートの確保、 第三次救急医療機関である県立医科大学付属病院へのアクセス時間の短縮などに貢献するものと期待しています。
((補足)スマートインターチェンジとは、通行可能な車両をETC搭載車両に限定したインターチェンジです。利用車両が限定されるため、従来のインターチェンジと比べて低コストで導入できるメリットがあります。)

和歌山南スマートインターチェンジ付近
和歌山南スマートインターチェンジ付近

有田から南紀田辺間の4車線化

2車線の高速道路としては全国トップクラスの交通量を誇る有田から南紀田辺間においては、交通量が年々増加しており、 特に有田から御坊間(湯浅御坊道路)では、平成26年に一日に約20,100台に達しています。 これは供用が開始された平成8年の1.6倍に相当します。 こうしたことから、有田から御坊間(湯浅御坊道路)では平成25年6月から、御坊から印南間では平成28年6月から、印南からみなべ間では令和2年3月から、みなべから南紀田辺間では令和3年3月から、順次、4車線化事業が進められおり、令和3年12月18日に有田から印南間の4車線化工事が完成しました。
当初の想定を上回る交通量増加による渋滞の解消や、対面通行による重大事故の防止や 観光振興等による紀南地域の活性化などを目指し、引き続き事業が推進されています。

有田から御坊間(湯浅御坊道路)の道路概要

  • 区間
    有田郡有田川町天満から御坊市野口
  • 延長
    19.4キロメートル
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 幅員
    20.5メートル(土工部)
  • 建設の経緯
    平成22年11月:都市計画決定
    平成25年6月:4車線化事業許可
  • 供用開始
    平成6年7月11日:吉備インターチェンジ(現有田インターチェンジ)から広川インターチェンジ(延長6.1キロメートル)
    平成6年12月21日:吉備南インターチェンジ(現有田南インターチェンジ)・吉備湯浅パーキング
    平成8年3月30日:広川インターチェンジから御坊インターチェンジ(延長12.9キロメートル)
    平成16年10月16日:広川南インターチェンジ
    令和3年12月18日:有田インターチェンジから御坊インターチェンジ 4車線化(延長19.4キロメートル) 
    令和3年12月18日:川辺インターチェンジ フルインター化
     
  • 有田IC付近

    有田インターチェンジ付近の4車線化整備

御坊から印南間の道路概要

  • 区間
    御坊市野口から日高郡印南町山口
  • 延長
    9.8キロメートル
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 幅員
    20.5メートル(土工部)
  • 建設の経緯
    平成28年6月:4車線化事業許可
  • 供用開始
    平成15年12月14日:御坊インターチェンジからみなべインターチェンジ(延長21.1キロメートル)
    令和3年12月18日:御坊インターチェンジから印南インターチェンジ 4車線化(延長9.8キロメートル) 
川辺IC付近

川辺インターチェンジ付近の4車線化整備

印南からみなべ間の道路概要

  • 区間
    印南町山口からみなべ町徳蔵
  • 延長
    6.5キロメートル(IC間 11.6キロメートル)
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 幅員
    20.5メートル(4車線整備時・土工部)
  • 建設の経緯(4車線化)
    令和2年3月31日:4車線化事業許可
  • 供用開始(2車線)
    平成15年12月14日:御坊インターチェンジからみなべインターチェンジ(延長21.1キロメートル)

印南インターチェンジ付近
印南インターチェンジ付近の付加車線整備
みなべインターチェンジ付近
みなべインターチェンジ付近の付加車線整備

みなべから南紀田辺間の道路概要

  • 区間
    みなべ町徳蔵から田辺市稲成町
  • 延長
    2.2キロメートル(IC間 5.8キロメートル)
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 幅員
    20.5メートル(4車線整備時・土工部)
  • 建設の経緯(4車線化)
    令和3年3月30日:4車線化事業許可
  • 供用開始(2車線)
    平成19年11月11日:みなべインターチェンジから南紀田辺インターチェンジ(延長5.8キロメートル)

すさみ串本道路

近畿自動車道紀勢線の延伸部となるすさみ串本道路が、平成26年4月に事業化されました。 南海トラフ地震などに備えた国道42号の代替路確保や、救急医療施設へのアクセス向上、 地域間の連携強化による活性化などを目指して事業が推進されています。

道路概要

  • 区間
    東牟婁郡串本町サンゴ台から西牟婁郡すさみ町江住
  • 延長
    19.2キロメートル
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 幅員
    2車線(完成)
  • 建設の経緯
    平成26年4月:事業化
    平成29年度:用地取得着手
    平成30年度:工事着手
  • 開通予定
    令和7年春
越波で通行止めになる国道42号の写真
越波で通行止めとなる国道42号
線形が厳しく走行性が悪い国道42号の写真
線形が厳しく走行性が悪い国道42号

串本太地道路

近畿自動車道紀勢線の延伸部となる串本太地道路が、平成30年4月に事業化されました。 南海トラフ地震などに備えた国道42号の代替路確保や、救急医療施設へのアクセス向上、 地域間の連携強化による活性化などを目指して事業が推進されています。

道路概要

  • 区間
    東牟婁郡那智勝浦町八尺鏡野から東牟婁郡串本町鬮野川
  • 延長
    18.4キロメートル
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 幅員
    2車線(完成)
  • 建設の経緯
    平成30年4月:事業化
    令和2年度:用地取得着手
    令和3年度:工事着手

那智勝浦新宮道路

平成4年に事業化された那智勝浦道路では、新宮市や那智勝浦町の市街部における渋滞解消や、 南海トラフ地震などに備えた国道42号の代替路確保、救急医療施設へのアクセス向上などを目指し事業が推進されてきました。
平成20年3月の新宮市三輪崎から那智勝浦インターチェンジ間の開通に続き、平成27年9月には那智勝浦インターチェンジから那智勝浦町市屋間が開通し、那智勝浦新宮道路として全線供用が開始されました。

道路概要

  • 区間
    新宮市三輪崎から東牟婁郡那智勝浦町市屋
  • 延長
    15.2キロメートル
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 車線数
    4車線(暫定2車線整備)
  • 幅員
    11.5メートル(暫定2車線整備時・土工部)
  • 建設の経緯
    平成2年12月:都市計画決定(新宮市三輪崎から那智勝浦町下里間 延長15.7キロメートル)
    平成4年度:事業着手(新宮市三輪崎から那智勝浦町川関 延長8.9キロメートル)
    平成8年度:用地取得着手(新宮市三輪崎から那智勝浦町川関 延長8.9キロメートル)
    平成10年度:工事着手(新宮市三輪崎から那智勝浦町川関 延長8.9キロメートル)
    平成18年度:事業着手(那智勝浦町川関から那智勝浦町市屋 延長6.3キロメートル)
    平成22年度:用地取得、工事着手(那智勝浦町川関から那智勝浦町市屋 延長6.3キロメートル)
  • 供用開始
    平成20年3月30日:新宮市三輪崎から那智勝浦インターチェンジ(延長8.9キロメートル)
    平成27年9月13日:那智勝浦インターチェンジから那智勝浦町市屋(延長6.3キロメートル)
那智勝浦インターチェンジ付近の写真
那智勝浦インターチェンジ付近
二河橋付近の写真
二河橋付近

新宮道路

近畿自動車道紀勢線県内唯一の未事業化区間であった新宮道路が、平成31年4月に事業化されました。  三重県との県境部における渋滞解消や南海トラフ地震、熊野川氾濫などに備えた国道42号の代替路確保、 救急医療施設へのアクセス向上などを目指し事業が推進されています。

道路概要

  • 区間
    新宮市あけぼのから新宮市三輪崎
  • 延長
    4.8キロメートル
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 幅員
    2車線(完成)
  • 建設の経緯
    平成31年4月:事業化

新宮紀宝道路

熊野川河口大橋(仮称)を含む新宮紀宝道路が、平成25年5月に事業化されました。 三重県との県境部における渋滞解消や南海トラフ地震、熊野川氾濫などに備えた国道42号の代替路確保、 救急医療施設へのアクセス向上などを目指し事業が推進されています。

道路概要

  • 区間
    新宮市あけぼのから三重県南牟婁郡紀宝町神内(こうのうち)
  • 延長
    2.4キロメートル(和歌山県内0.8キロメートル)
  • 道路規格
    第1種第3級
  • 設計速度
    80キロメートル/h
  • 車線数
    2車線(完成)
  • 幅員
    12メートル
  • 建設の経緯
    平成25年5月:事業化
    平成28年度:用地取得着手
    平成29年度:工事着手
  • 開通予定
    令和6年秋
渋滞する国道42号の写真
渋滞する国道42号
平成23台風12号で通行止めとなった国道42号の写真
平成23年台風12号で通行止めとなった国道42号

京奈和自動車道

京奈和自動車道は、京都・奈良・和歌山を結ぶ延長120キロメートルの高規格幹線道路であり、 関西大環状道路の一翼を担う道路です。 また、府県間道路などの放射状道路との一体的な整備により、関西都市圏を拡大させ、 関西経済圏の活性化を図るとともに、国道24号のバイパス道路として渋滞解消や交通事故の減少などに寄与するものです。
平成29年3月18日の紀北西道路(岩出根来インターチェンジから和歌山ジャンクション)の開通により、 県内全線の供用が開始されました。

紀の川インターチェンジ付近の写真
紀の川インターチェンジ付近
和歌山ジャンクション付近の写真
和歌山ジャンクション付近

道路概要

  • 延長
    40.4キロメートル(県内延長)
  • 道路規格
    第1種第2級
  • 設計速度
    100キロメートル/h
  • 車線数
    4車線(暫定2車線整備)
  • 幅員
    22メートル(4車線完成時)

橋本道路

  • 区間
    橋本市隅田町真土から橋本市高野口町大野
  • 延長
    11.3キロメートル
  • 建設の経緯
    平成元年度:事業化
    平成元年4月:都市計画決定
    平成3年度:用地取得着手
    平成10年度:工事着手
  • 供用開始
    平成18年4月27日:橋本インターチェンジから高野口インターチェンジ(延長5.6キロメートル)
    平成18年6月17日:奈良県境から橋本東インターチェンジ(延長0.8キロメートル)
    平成19年8月2日:橋本東インターチェンジから橋本インターチェンジ(延長4.9キロメートル)

紀北東道路

  • 区間
    橋本市高野口町大野から紀の川市神領
  • 延長
    16.9キロメートル
  • 建設の経緯
    平成5年度:事業化
    平成10年8月:都市計画決定
    平成14年度:用地取得着手
    平成18年度:工事着手
  • 供用開始
    平成24年4月22日:高野口インターチェンジから紀北かつらぎインターチェンジ(延長4.0キロメートル)
    平成26年3月30日:紀北かつらぎインターチェンジから紀の川インターチェンジ(延長12.9キロメートル)

紀北西道路

  • 区間
    紀の川市神領から和歌山市弘西
  • 延長
    12.2キロメートル
  • 建設の経緯
    平成9年度:事業化
    平成11年12月:都市計画決定
    平成14年度:用地取得着手
    平成21年度:工事着手
  • 供用開始
    平成27年9月12日:紀の川インターチェンジから岩出根来インターチェンジ(延長5.7キロメートル)
    平成29年3月18日:岩出根来インターチェンジから和歌山ジャンクション(延長6.5キロメートル)

関連ファイル

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