洪水時のダム操作について
和歌山県県土整備部が管理するダム操作について発信します。
事前放流
ダムでは、満水になるような雨が予測される時、発電などの利水のために貯めている水をあらかじめ可能な限り低下させる「事前放流」の運用を行っています。事前に水位を下げ、洪水を貯められる容量を増加させ、下流の洪水被害の軽減を図ります。

| 水系名 | ダム名 |
|---|---|
| 有田川水系 | 二川ダム |
| 広川水系 | 広川ダム |
| 日高川水系 | 椿山ダム |
| 切目川水系 | 切目川ダム |
| 古座川水系 | 七川ダム |
| 水系名 | ダム名 | 設置者 |
|---|---|---|
| 紀の川水系 | 山田ダム | 農林水産省 |
| 新宮川水系 | 七色ダム | 電源開発株式会社 |
| 新宮川水系 | 小森ダム | 電源開発株式会社 |
| 日置川水系 | 殿山ダム | 電源開発株式会社 |
| 南部川水系 | 島ノ瀬ダム | 農林水産省 |
洪水調節
大雨が降り、ダム(貯水池)へ流入する洪水の量が増えると、その一部を貯めて洪水の量を減らして放流する「洪水調節」を行うことにより、下流の洪水被害の軽減を図ります。

緊急放流
異常な大雨が降った場合、洪水調節(流入量>放流量)を続けると、ダムの最大限貯められる水位を超え、これ以上ダムで貯めることできなくなり、ダムへ流入する洪水の量と同じ量を放流せざるを得なくなります。このため大雨によりダムが満水に近づいたときは、放流量を徐々に増加させダムに流入した水をそのまま下流に流す「緊急放流」に移行します。



注意事項
- 雨が降っていないときに放流を開始することがあります。
- 警報局のサイレンや警報車からの放送があったときは、川に近づかないでください。
- 事前放流を実施する場合、ダムが満水になるほどの大雨となる可能性があります。気象情報や市町、ダムからの情報に注意してください。
- 事前放流により期待できる治水効果には限界があります。
- 下流河川の水位が高く、事前放流ができない場合があります。


