関空・紀淡・四国高速交通インフラ

Infrastructure

関空・紀淡・四国高速交通インフラの現状と必要性

1.四国新幹線、大阪都心部と関空との高速交通アクセス

四国新幹線と大阪都心部と関空との高速交通アクセス

関空・紀淡・四国高速交通インフラ整備の現状ですが、四国新幹線は、大分市、松山市、高松市、そして徳島市附近を通って淡路島を経て、最終的には大阪に至る約480㎞の新幹線整備の計画です。
国において昭和48年に建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画が決定(全国新幹線鉄道整備法)されてからそのままの状況となっています。
四国新幹線に係る調査については、基本計画決定後の昭和49年から豊予海峡において、また、昭和58年からは紀淡海峡において海底トンネル調査が実施されましたが、平成19年で打ち切りという状況になっています。
次に、関空高速交通アクセスは、大阪都心と関西国際空港を超高速鉄道で結ぶ計画です。 現在、大阪府と国土交通省の間において検討が行われています。
国の基本計画が決定している四国新幹線が、大阪都心から関西国際空港を経て、四国、九州へつながる ルートで実現すれば、同時に、大阪都心から関空を結ぶ高速交通アクセスの実現も図ることができます。


2.西日本全体のリダンダンシーの確保において、紀淡海峡部がネックとなっている

紀淡海峡

次に関西の道路という観点から見てみると、現在、関西の道路構想の中に、和歌山、奈良、京都、兵庫を結ぶ 関西大環状道路と大阪湾沿岸を結ぶ大阪湾環状道路という2つの高規格幹線道路があります。
関西大環状道路では現在、京奈和自動車道や第二名神等の整備が進むなど、 これらの環状道路の道路状況が改善されてきているのですが、これらの環状道路のなかで一つ繋がっていない (図の中の黄色の点線部分)ところがあります。
この繋がっていないところが、紀淡海峡ルートであり、この紀淡海峡ルートの実現により、 関西一円を環状できる道路が完成することとなり、人や物資が自由に行き来できる環境整備が実現します。


3.西日本は山陽道に機能集中しており、リダンダンシーの確保が必要である

山陽道に機能集中

国土の強靱化という観点から見てみると、現在、西日本には国土軸が一つしかありません。 西日本の国土軸を通る大動脈である山陽新幹線には、代替機能を担う高速鉄道網がない状況です。
もし、仮に現国土軸において局地的地震が起こったとしたら、 西日本における高速鉄道網の機能が一時停止してしまうことになります。
そのためにも、大規模災害に備えたリダンダンシーの確保となる、新国土軸を結ぶ高速鉄道網が必要です。


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