大雨などで崩壊した山の復旧や災害を未然に防ぐための治山事業を担当し、現場測量から設計図の作成、工事監督を行っています。
　入庁して初めて担当した被災現場で驚いたのは自然の力の脅威です。｢めちゃくちゃ崩れてるやん、こんなん人間の力で復旧できんの？｣と心の中では思いつつ、先輩職員に教えてもらいながら測量し図面を描きました。工事の入札を終え、実際に工事が始まると、毎日問題が発生し、｢段取りが命｣ということを肌で感じました。関係者と問題解決を図りながら治山ダムを完成させ、地元の方々から喜びの声を聞けたときは心の中でガッツポーズしました。自分が設計したものが形となって山が復旧し、県民の方々の安心安全につながっていることを実感できる仕事です。
　近年、「森林・林業」に関する業界の技術は急速に発展しています。ドローンや専門機器に加え、人工衛星の活用も始まりました。森林技術者として、時代に合った知識や技術を習得し、和歌山県の森林を将来に渡って守り、林業を盛り上げていきたいと思います。