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掲載内容


新型コロナウイルス感染症対策について

県では、新型コロナウイルス感染症の症例を調査・分析し、その結果を感染症対策に活用しております。今回、その中からわかってきた主な事例を紹介します。

無症状であっても症状が悪化する場合があります

新型コロナウイルス感染症の陽性判明時に無症状であった55人の入院後の症状を調べました。入院後、退院まで無症状だったのは20人(36パーセント)、これに対して、軽症であったのは21人(38パーセント)、肺炎を併発したのは14人(26パーセント)でした。無症状で入院した人も、無症状のまま退院する人は36パーセントで、残りの64%が発症しています。また、26%が重症化し、残念ながら亡くなられた方もおられます。陽性判明時に無症状だからといって、決して甘く見てはいけない病気です。そのため、県では、無症状者であっても、その後の病状の悪化に備えて、陽性者全員に入院していただいていますので、ご協力をお願いします。

陽性判明時、無症状者の入院後の症状
入院時、無症状者 55人 入院中の症状の変化 退院まで無症状 20人 36パーセント 軽症 21人 38パーセント 中等症から重症 14人 26パーセント 内訳 肺炎 12人 重篤 1人 死亡 1人
令和2年9月末現在
他者へ感染させる期間

感染者が他者に感染させた時期を調べたところ、発症の前後が最も多くなっており、最長でも発症10日後であることがわかりました。通常発症後10日というのは入院期間になっており、県内では、退院された方が他者にウイルスをうつした事例はありません。そのため、退院後2週間は保健所が電話などで健康観察を行いますが、退院後の自宅待機は求めずに、社会復帰をしていただいています。

新型コロナウイルス感染者が
他者に感染させたと思われるタイミング(推定)
他者に感染させたと思われるタイミングのグラフ 対象37件
令和2年11月5日現在
濃厚接触者になった方へのお願い

濃厚接触者で、検査の結果、一旦陰性であっても、感染したと思われる日から最長で14日後に発症した事例もあります。濃厚接触者には陽性者と最終接触してから2週間は必ず自宅待機をお願いしています。
 また、濃厚接触者が自宅待機期間中に他者に感染させた事例もありますので、自宅待機の間は、他の人との接触をしないようにしてください。

新型コロナウイルス感染者の
曝露(ばくろ)を受けてからの発症日(推定)
新型コロナウイルス感染者のばくろを受けてからの発症日のグラフ 対象93人 同居家族内感染は除く
令和2年11月5日現在
健康相談窓口 専用ダイヤルを開設していますので、健康に不安がある方はご相談ください。
専用ダイヤル 電話073-441-2170 ファックス073-431-1800
受付時間 24時間対応(土日祝含む)
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