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掲載内容

高野参詣道には、参詣者の出発地点に応じて「高野七口」と呼ばれる複数の道があり、中でも高野山町石道は2004年に世界遺産にも登録された歴史ある主要参詣道です。根本大塔を起点に一町(約109m)ごとに慈尊院まで180基、弘法大師御廟(ごびょう)まで36基の仏尊を表す梵字(ぼんじ)が刻まれた卒塔婆(そとば)型町石が建てられています。これらは両界曼荼羅(りょうかいまんだら)の世界を象徴していることから、祈りの道・信仰の道として今なお多くの参詣者に利用されています。
また、高野山麓や道沿いには、弘法大師空海に由来する史跡や名刹(めいさつ)も多く、歴史と眺望を楽しめるトレッキングコースとしても人気です。

弘法大師空海が、高野山開創に際し、高野山参詣の要所にあたるこの地に表玄関として創建しました。子授け、安産祈願など女性にご利益のある寺院として有名です。

弘法大師空海が慈尊院創建の際、丹生都比売明神と狩場明神をお祀りしたのがその歴史のはじまりであると伝えられている世界遺産登録の神社です。

1700年前の創建で「丹生都比売大神」を祀る全国の総本社。弘法大師空海はこの神社の社地の一部を授かり高野山を開山。大神は壇上伽藍の御社にも祀られています。
高野山町石道ルート 慈尊院⇔奥之院御廟


高野山町石道語り部の会 森下稔さんにお聞きしました。
町石道は歩きやすく道も整備されているので、老若男女問わず親しまれている参詣道です。町石は当初の木製卒塔婆に代わり、1266年頃から20年の歳月を費やし現在の石造になりました。古くから高野巡礼の人々は町石ひとつひとつに合掌して聖地へ歩みを進めたと伝えられています。
歴史に想いを馳せながら四季折々の草花に触れ、自然と一体になれる信仰の道を楽しまれてはいかがでしょうか。
電話:0736-54-2019
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