職種紹介(水産職)

職種紹介

水産職

和歌山県は紀伊半島の西部に位置し、南北約651キロメートルに及ぶ長い海岸線があり、各地で沿岸・沖合漁業を中心に多種多様な漁業が営まれています。
紀伊水道に面した内海性の海域では、小型底びき網漁業や機船船びき網漁業により、タチウオ、シラス、イカ類が、また、太平洋に面した海域では、ひき縄釣漁業、はえ縄漁業、まき網漁業、定置網漁業、刺網漁業などにより、カツオやマグロ類、アジ類やサバ類、イセエビなど、種々の魚種が漁獲されています。
また、内水面では、豊かな清流に恵まれ、アユやアマゴ等の遊漁のほか、養殖アユの生産が行われ、本県にとって水産業は重要な産業の一つとなっています。
県では、時代の変化に対応できる収益性の高い水産業の実現を目指して、水産資源を持続的に活用するための資源管理対策を推進するとともに、漁業者・漁協の経営構造改革や、観光との連携など経営の多角化を進めており、水産技術職員は、「水産行政」「普及業務」「試験研究」の業務を通してこれらの課題に取り組んでいます。
先ず本庁では、水産振興を図るための施策を企画立案し、その推進を行うとともに、漁業秩序の維持に努めるために、漁業調整や取締りなどの業務を行います。
次に沿海5地区の振興局では、水産業普及指導員を2名づつ配置して、現場で直接、漁業者・漁協職員等に漁業技術の普及や漁業の経営改善について、指導を行います。
また水産試験場(内水面含む)では、増養殖技術の開発、漁況海況の解析など、それぞれの分野の課題に取り組み、水産業を支えるための総合的な研究を実施しています。
学生時代に学んだ水産の専門知識が、水産行政や現場ですぐに役立てることができるとともに、試験研究機関では研究員として、更にレベルの高い専門的な知識や技術の取得が可能となります。特に試験研究で得た成果を漁業現場へ活用することで漁業者の利益にも繋がり、和歌山の漁業を守り発展させるというやりがいと同時に達成感を得ることができます。

主な業務内容

水産振興課

  • 企画流通班
    水産物の流通・販売促進、水産技術の普及・指導、担い手対策などに積極的に取り組むため、水産振興に向けた政策の企画立案を行います。
  • 漁場整備班
    安定的な漁業生産に繋げるため、魚礁などの水産基盤整備や共同利用施設の設置等を行います。
  • 経営指導班
    漁協組織の基盤強化を図るため、漁業協同組合等の指導を行います。

資源管理課

  • 漁業調整班
    漁業トラブルの防止と資源保護を図り、円滑な操業ができるよう漁業調整を行います。
  • 漁業取締班
    漁業秩序を守るため、漁業取締船を中心に漁業取締りを行います。

沿海の各振興局農林水産振興部

  • 普及指導
    漁業生産の向上と漁家の経営合理化を図るため、新たな漁業技術の普及や漁業経営の改善について、指導を行います。

水産試験場

  • 企画情報部
    開かれた研究施設として、研修、情報提供、効果調査、藻場造成にかかる調査研究を行います。
  • 資源海洋部
    沿岸から沖合域の海況調査、有用魚類等の資源調査、漁獲量予測などの研究を行います。また、人工衛星画像による海況速報、精度の高いカツオ漁場探索情報(カツオ漁場探索マップ)を作成しています。
  • 増養殖部
    海面養殖業・栽培漁業の振興を図るための調査研究、海域の漁場調査、藻類に関する調査研究をしています。

主な配属先

(本庁)
農林水産部水産振興課、資源管理課
(地方機関)
沿海の各振興局(海草、有田、日高、西牟婁、東牟婁)、水産試験場

異動、キャリアアップについて

3年から5年サイクルで異動しながら、多様な職務経験を通じてキャリアアップを図っていきます。

先輩職員からのメッセージ

【若手職員紹介】

○資源管理課 松尾技師

【パンフレット】

2022職員募集パンフレットから 

【職種紹介動画】

和歌山県インターネット放送局

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