Hikigawa Wakayama natural Park日置川県立自然公園
日置川と百間山を源流とする熊野川(いやがわ)の渓谷美と山村風景の調和

日置川県立自然公園を紹介INTRODUCTION
日置川県立自然公園はどんなところ
紀伊半島南部を東西に流れる日置川と百間山を源流とする熊野川(いやがわ)の渓谷美、この流れに沿って点在する穏やかな山村風景との調和が特色の公園です。
百間山の南麓には、渓谷美で知られる百間山渓谷があり、梅太郎という木こりの落とした枝が根付いたという推定樹齢500年のウバメガシの老木が茂る「梅太郎渕」、イノシシを追って来た犬もろとも落下した伝説が残る「犬落の滝」、日照りが続くと、ここで雨乞いの神楽が行われたという「雨乞の滝」など数多くの名瀑が見られます。
おすすめシーズン
- 新緑は4月下旬~5月中旬
- シャクナゲの花は5月下旬
- 春から初夏の渓流遊び、紅葉の11月下旬~12月上旬
登山者向けガイド
*県立自然公園内を通る一般的なルートをご案内しております。
*このほかにもルートはありますので、ご留意ください。
日置川県立自然公園への行き方ACCESS

鉄道・バス
公共交通機関はありません
マイカー
紀勢道上富田ICから国道311号、県道219号、国道371号、熊野(ゆや)下川林道を経て百間山渓谷駐車場へ(無料・トイレあり)
難易度 | 体力度 | 歩行時間 | 歩行距離 | 標高差 |
---|---|---|---|---|
★ ★ ★ ☆ ☆ | ★ ★ ★ ★ ☆ | 4時間55分 | 7.1km | 677m |

登山ルートの説明
百間山の登山ルートを紹介しています。
百間山渓谷駐車場に駐車後、北東に少し道路を進み、百間山渓谷入口から遊歩道に入り、推定樹齢500年のウバメガシの老木が茂る「梅太郎渕」へ向かいます。梅太郎渕に掛かる滝をあとに、巨岩の間を潜り抜けると、二段となって美しい水を落とす かやの滝にたどり着きます。
さらに蓋おい釜、藤の中島、難渋の壺と続き、巨岩や奇岩、清冽な滝、濃紺の水をたたえた底知れぬ釜など、すさまじいほどの自然美の競演がそこには広がっています。うっそうと生い茂るトチノキやホオノキ、ヒメシャラ、イロハモミジなどの落葉高木も渓谷によく映えます。
やがて雨乞い神楽が行われたという雨乞の滝にであい、三十三尋の壺、夫婦滝と続き、ほどなく犬落の滝にたどり着きます。ひと筋の水が、まっすぐ滝壺に滑り落ちている様は美しいことこの上なしです。ここで小休憩を取りましょう。
さらに狭くなった谷間を進んでいくと、やがて百間山登山口にたどり着きます。まっすぐ進めば、千体仏から板立峠へと導かれるが、ここは左へ進み、百間山を目指します。
ほどなくして法師山から入道山の山稜を間近で臨むことができ、南側に大きく開けている大岩にたどり着く。ここからの絶景を望んだ後、スギやヒノキの植林帯を急登すると、百間山の山頂に到着です。
山頂で休憩をしっかりとった後、往路を登山口まで下り、犬落の滝、夫婦滝を過ぎたあたりで、渓谷を離れ山腹沿いの道を進んでいきます。右足元の渓谷を眺めながら遊歩道を進むと、百間山渓谷入口に戻ってきます。
周遊コース
周遊コースの見どころなどを紹介CHECK POINT

①百間山渓谷入口
百間山渓谷駐車場から北東に少し進んだところにあります。
ここから百間山の渓谷へと進んでいきます。

②大岩のすき間
梅太郎渕にかかる滝を過ぎたところに大岩があります。このすき間を階段で進んでいきます。

③かやの滝
大岩のすき間を抜けると、ニ段に水を落とすかやの滝が目の前に現れます。この後、清冽な滝などがいくつも見られ、美しい渓谷風景が楽しめます。

④雨乞の滝
日照りが続くと、雨乞い神楽が行われたという雨乞の滝です。大自然の中を流れるひと筋の清冽な滝はとても美しく、おすすめのフォトスポットです。

⑤犬落の滝
雨乞の滝から三十三尋の壺、夫婦滝を経て、犬落の滝にたどり着きます。まっすぐに落ちているこの滝はとても神秘的で、小休憩をはさむにはちょうど良いスペースがあります。

⑥百間山登山口
犬落の滝から1時間ほど谷間をどんどん進んでいくと、百間山渓谷から山頂へ登る登山口にたどり着きます。まっすぐ進むと、千体仏から板立峠へ行くが、左の道を進み、山頂宇を目指します。

⑦大岩
登山口からすぐに眺望が開けてところに出て、大岩があります。よじ登ると、法師山から入道山の山稜線が間近に望むことができます。

⑧百間山山頂
大岩からスギやヒノキの植林帯の階段道を急登すると、百間山山頂にたどり着きます。山頂からは、樹林のすき間から、ゴンニャク山から野竹法師、法師山、入道山の眺望が開けています。