2−2 風土・文化の共通性・類似性の現状
7 平和教育の場 この地域を全体的に見通すと、戦争を伝える場所が散見できる。淡路南淡町には、太平洋戦争で戦没した学徒らを慰霊する「若人の広場」がある。全国から貴重な遺品が集まり、戦争の悲惨さを伝える国内唯一の施設である。現在閉鎖中であるが、非常に意義のある場であり、地元でも活性化が期待されている。 また徳島県鳴門市には、第一次世界大戦時のドイツ人俘虜収容所(板東俘虜収容所)があり、現在ではその跡地を中心にドイツ村公園が整備され、ドイツ兵士合同慰霊碑なども建てられている。 さらに、先でみたように紀淡海峡周辺には明治の要塞跡が残されている。これらが語る平和の意義は大切であり、またそれぞれが連携することで平和教育に寄与できるだろう。