知事記者会見 令和5年5月23日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和5年5月23日 知事記者会見

令和5年5月23日 記者会見室

「AITuber」でエンタメの境界線を溶かす株式会社Pictoria(ピクトリア)が白浜町に新オフィスを開設
 - 6月9日に進出協定調印式を行います -

PDF形式を開きます資料1(PDF形式 708キロバイト)
 それでは、定例の記者会見を始めます。今日は、発表事項が一つと、話題事項が一つです。発表事項は、「AITuber」でエンタメの境界線を溶かす株式会社Pictoria(ピクトリア)が白浜町に新オフィスを開設ということで、会社の概要は資料に書いているとおりですが、特に、皆さんにご報告したいのは、この会社の代表取締役が、和歌山県和歌山市出身だということです。VTuberとはバーチャルYouTuberの略で、CGで描かれたキャラクターを用いてYouTube上などで動画配信を行うというような、エンターテイメント性のある非常にユニークな会社ですが、和歌山出身の方が和歌山県外で活躍されて、その方々が、今度は、和歌山に投資をしてくださったり、和歌山に戻ってきてくださる。言うならば、形を変えたUターンだと思います。こういうのが、私は、これから和歌山県として、県の活性化のための一つのモデルになるのではないだろうかと思っています。
 実際、タウンミーティングでいろいろ回っている中で、皆さんにもご報告したかと思いますが、Iターンの方や移住・定住の方とUターン組の方が上手く連絡を取り合っているところは、結構、町おこしが成功しているという事例があります。そういう意味で、Uターンで戻りきるケースもあるでしょうし、和歌山出身で国内外で活躍されている方が、和歌山をベースに会社やオフィスを出していただく、活動していただく、そういうこともあるのではないかと思っています。
 そういう意味では、実は、和歌山未来創造プラットフォームのワーキングチームの中で、文化・芸術のリーダーをやっていただいている吉本先生。東大先端研の特任准教授ですが、彼も和歌山出身で、ロンドンで十年間、デザインオフィサーとして世界的に成功された方ですが、日本に帰ってきて和歌山に関わっていただく、こういうことも一つ、和歌山県の活性化に繋がっていくのだろうと思っています。これが発表事項です。

「令和5年 和歌山県知事表彰」について

PDF形式を開きます資料2(PDF形式 50キロバイト)
 話題事項としては、お手元にすでに(資料を)配っています。和歌山県知事表彰を行いますので、これについても、ご取材をいただければと思っています。
 以上です。

質問と回答

読売:発表事項の株式会社Pictoriaの話で、和歌山出身で一度外に出られて戻ってくる方というお話がありましたが、そういう方を増やしていくために、県としてできる支援など、何か考えていることはありますか。

知事:支援は、通常の私たちの企業立地等が持っているツールを最大限活かすということですが、むしろ、私なりそれぞれ担当部長なりが、直接お会いして、和歌山愛に火を付けるというか、ぜひ和歌山のために力を貸してくださいというような営業活動を地道に行うことが、メインになろうかと思っています。

産経:企業誘致に関してです。白浜町で、特にワーケーションの関連などIT企業の集積を進めていると思いますが、一方で、県と町で一緒に作った白浜の第1オフィスや第2オフィス、こちらのANCHOR(アンカー)など、かなり埋まってきている状況もあると聞いています。今後、(企業誘致を)さらに増やしていくために、特に、施設を作るなど、整備環境をどのようにお考えですか。

知事:まず、おっしゃるとおりで、受入施設も大分できてきて、上手く好循環で回っていると思います。これについては、主体が民間企業なので、民間企業がそういう施設をどんどんお作りになっていただくように、我々としては応援をしていく。それは、既存の事業応援のツールもあるし、今、まさに担当者が、多分必死でやっていると思いますが、(民間企業が)来て、作っていただくような働きかけを地道にやっていくということだろうと思っています。
 それから、白浜が中心になっていますが、この前も、有田川町で小学校の廃校になった校舎を使った宿泊施設をオープンしています。いわゆるワーケーションであれば、そういうところも利用していただくことも検討して、宣伝、広報をしていきたいと思っています。
 和歌山県全体がそういう施設をたくさん作っていって、特に、古民家や古い校舎を上手く利用するなど、そういうことも含めて、幅広く受入施設の充実に頑張っていきたいと思っています。

NHK:今回の企業誘致に関してです。和歌山市出身の方ということですが、もともとお知り合いの方というか、和歌山市出身の方に声を掛けに行って、実際に結びついたということですか。

知事:担当者からお答えさせいただきます。

産業技術政策課長:営業活動の中で、いろいろお声掛けした結果、取締役の方が和歌山市出身で興味を抱いていただいたということです。

NHK:別件ですが、先週の金曜日に、新型コロナの定点把握が初めて発表になったと思います。その時の数値が1.35で、他府県の状況を見ると、結構、新型コロナがまた増加傾向にあるみたいな話もあったりすると思いますが、和歌山としては、どういった状況だというふうに知事はご覧になっていますか。

知事:一週間のことなので、いちいち、その数字で一喜一憂するようなレベル感ではないと思っています。和歌山は、特に(数値の)レベルが低いのですが、全国もレベル感が非常に低い中での数値の変動なので、低レベルのところの変動について、あまり心配する必要はないと思います。それが、一ヶ月でだんだん右肩上がりになっていくとか、そういう観察の中で、いろんな判断ができてくるかと思います。一週間、二週間の低レベルでの変動については、特に、私はコメントすべき立場にありません。

NHK:インフルエンザだと、1を超えるとちょっと流行しているということになるみたいです。まだ、なかなか基準がないかもしれないのですが、今後、新型コロナで警報や注意報の基準作りも、考えていかれますか。

知事:それは、おそらく国の方で、基準作りが必要であれば作っていただけると思っていますが、今、そんな段階ではないというふうに、県としては理解しています。

時事通信:発表事項と違う質問です。6月号の「県民の友」の知事メッセージで、先ほどお話された未来創造プラットフォームと職場環境の改善について書かれていたと思います。題名の「県民に夢を 職員に愛を」というメッセージの意図を、改めて伺ってもよろしいですか。

知事:6月号の「県民の友」にエッセイを載せさせていただいたのですが、これも、時あるごとに申し上げていて、(和歌山県庁で)半年働きまして、県民に夢を与えていこう。それは、いわゆる、前例にとらわれず、失敗を恐れず、県職員みんなで挑戦していって、県民の笑顔を増やしましょう。(和歌山未来創造)プラットフォームも、その一つの夢を県民の皆さんに持っていただくために利用していきたいということが一つです。
 それから、職員に愛をというのは、どうもやっぱり県庁の職場環境が非常に悪く、或いは、官僚バッシングが長年続いたからかもしれないのですが、県庁職員の皆さんが、自縄自縛というか、性悪説に基づいた雁字搦めの規則で、すごく活気を失われているという感じを受けています。
 例えば、そのエッセイにも書いていて、私は本当に聞いて信じられなかったのですが、出張旅費の発生しない出張がある。例えば、担当が一時間だけ和歌山市役所の会議に出る。そのために、今、何が行われているかというと、書類を紙に書いて、上司の判子をもらっていくのだそうです。ちょっと考えられないことで、皆さんの会社もそうかもしれませんが、中小企業であれば、ホワイトボードに名前があって、何時から何時、どこに行きますと書いて終わり。少なくとも、私が霞ヶ関でやっていた経験だと、課長に、「すいません、ちょっと11時から通産省で会議があるので行ってきます」と言えば、済む話です。それを、いちいち紙に書いて、判子があるのも、私はびっくりして、「あれ、判子はなくなったのではないですか」と聞いたのですが、上司が判子を押さないと、和歌山市役所に行けないのだそうです。
 それは余りにもおかしいと私は思っていて、それを直してくださいと申し上げているのですが、それが直らない。どうも、県庁の幹部の方はそれでいいと思っていらっしゃるようで、そこは、やっぱり私は、幹部の皆さんが、職員一人一人の気持ちに寄り添って、愛情を持って接しておられないのではないかという感じを持っているので、心の底から訴えています。
 だから、今日もこの後、県職員労働組合の大会があるので、加藤委員長に言って、「私と一緒にストライキ打とうよ」と言いにいこうかと思っています。県職員労働組合と知事が、一緒になってストライキを打つぐらいの覚悟でやらないと、県庁内部の職員の活性化はできないというような危機感を持っているので、そのようにエッセイに書かせていただきました。

関連ファイル

このページの先頭へ