知事記者会見 令和6年2月20日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和6年2月20日 知事記者会見

令和6年2月20日 記者会見室

子ども・女性・障害者相談センター 屋内温水プールオープニングセレモニーの開催について

PDF形式を開きます資料1(PDF形式 351キロバイト)
 それでは、定例会見を始めたいと思います。発表事項が4点です。一つ目は、子ども・女性・障害者相談センターの屋内温水プールのオープニングセレモニーを、3月20日に行います。これは、障害を持っているチャレンジドの皆さんが主としてご利用されるプールで、新たに再整備をさせていただいたところです。式典終了後、施設の見学会、パラリンピアンである中村智太選手等によるデモンストレーションを予定しているので、ご取材をよろしくお願い申し上げます。

チャレンジドドローン操縦体験会を開催します!

PDF形式を開きます資料2(PDF形式 130キロバイト)
 二つ目が、チャレンジドドローン操縦体験会を開催したいと思っています。元々、チャレンジドの皆さんが、2000年前後ぐらいから、プログラミングやITを活用して就労する一つのモデルができあがりました。それを主として先導してきた団体はプロップ・ステーションという団体で、今、ドローンの操縦は、目視する必要がなく自宅やベッドの上からでも操縦できるので、一等(無人航空機操縦士)の国家資格を取ると、チャレンジドの方の新たな就労先として大変有望であるということで活動されています。プロップ・ステーション理事長の竹中さんは、県の(未来創造プラットフォームの)アドバイザリーボードのメンバーで、今回、南紀はまゆう支援学校においてプレゼンテーションしていただきます。
 実際、チャレンジドの方を教えている国際ドローン協会の榎本代表理事、彼のお弟子さんで高校生の宮崎美侑さんは、最年少で一等の国家資格を取られましたが、お生まれの時から両腕が欠損されている方で、足の指で操縦をして、大変難易度の高い国家資格を取られた方です。彼女もパフォーマンスをしてくださるので、ぜひ、ご取材していただきたいと思います。できれば、和歌山県としたら、榎本さんたちと提携して、和歌山にチャレンジドの方にドローンを教える学校を誘致したいと考えています。

県道長井古座線八郎山トンネル施工不良の状況と職員処分について

PDF形式を開きます資料3(PDF形式 313キロバイト)
 三つ目ですが、八郎山トンネルの施工不良の状況と職員の処分についてご報告をさせていただきます。トンネル現場の状況ですが、一応、トンネルの補修工事の方針が、検討委員会の議論を踏まえて決定されました。詳細はご存知のとおりだと思いますが、場合によっては担当課からお聞きいただければと思います。現在、コンクリートを剥がしていて、大体5割の撤去が完了したというふうに聞いています。いずれにしても、トンネルの補修工事の完了までには、約2年を要するということです。

 今回、大体、一応の目安がつきましたので、再発防止策と併せて県職員の処分を行いました。県土整備部長以下6名に対し、組織として適切な指導体制となっていたかについて、そうではなかったということが判明したので、管理監督責任を問い、文書による厳重注意という処分をさせていただきました。
 添付の資料ですが、再発防止について県土整備部で整理していただきました。一番大事なのが、段階確認の徹底、それから当然ですが、職員の技術力の強化、完成検査での対応、少し角度が違いますが、入札参加資格停止期間の見直しで、社会的な影響がある場合は2倍にするというような制度を追加する予定です。
 それから、入札制度の見直し等について、今回、再発防止についてもきちんと議論を行いましたので、資料として添付しています。詳細は、担当課からお聞きいただければと思います。

石川県七尾市での災害ボランティア活動について

PDF形式を開きます資料4(PDF形式 295キロバイト)
 石川県七尾市での災害ボランティア活動について、石川県からご依頼がありましたので、和歌山県、和歌山県災害ボランティアセンターで、ボランティアバスを運行し、資料のとおり、3月1日から3月3日まで、現地活動2日、県内1泊、車中1泊のバスを出させていただきます。
 参加者は、和歌山県災害ボランティアセンター構成団体、和歌山県災害ボランティア登録者20名の参加予定としていて、この20名にはスタッフも含めます。今後、こういう形でトライアルして、ある程度順調に行きましたら、登録されている方以外のボランティアについても、徐々に広げていく可能性はあります。まずは一回やってみてということなので、よろしくお願い申し上げます。

「なるほどなっとく がんを知る教室」の開催について

PDF形式を開きます資料5(PDF形式 1,382キロバイト)
 話題提供ですが、「なるほどなっとく、がんを知る教室」が、2月23日から25日まで開催します。

エンジン01 in 和歌山有田実行委員会を設立します

PDF形式を開きます資料6(PDF形式 131キロバイト)
 二つ目ですが、エンジン01in和歌山有田実行委員会を設立することになりました。エンジン01は、文化戦略会議という名前の、いろんな業種の方がいらっしゃる文化人の団体で、2001年から活動されていて、20年を超える割と古い団体です。このオープンカレッジは、文化人の方々が、年に1回、地方都市に行き、いろんなパネルディスカッションをしたり、市民の方々と触れ合う場を作るイベントをされています。ちなみに一回目は、高野山で行われたと聞いています。この誘致に、有田市さんが成功され、有田市で11月22日から3日間、エンジン01を誘致することになります。これは、インターネットで検索していただければ分かりますが、相当大規模なイベントになっていて、有田市のような大変少ない人口の市でやるのは初めてです。今年度は千葉県の市原市でやりましたが、市原市は30万人規模の都市で、大体そういう県庁所在地みたいなところが多いのですが、2万数千人の有田市でやるのは、エンジン01の皆さんにとっても、非常に挑戦的な、野心的な試みであると聞いています。望月市長を初め、県の経済界の皆さん、いろんな各種団体とともに応援していきたいと考えています。よろしくお願いします。
 以上です。

質問と回答

読売:八郎山トンネルの状況の件です。淺川組は、県内では、いくつか他のトンネルも作っていると思いますが、そのトンネルに関して、正しく工事が行われていたかどうかの調査はやっているのか、やる予定なのか、いかがですか。

知事:それは、(書類調査は)もうやっていて、他のトンネルにおいては、特に問題がないというふうに承知しています。

読売:ロケットが3月9日に飛ぶ予定です。八郎山トンネルも、当初は、観覧者の混雑の緩和にも繋がるための道路だったという話もありましたが、その辺り、3月9日にはトンネル(の開通)は間に合わないということで、その辺りの影響はどのように評価されていますか。

知事:元々、どのような渋滞になるのかはよく分からないので、予断を持って申し上げられませんが、もし、仮に開通していれば、開通していなかった場合に比べると、何かしらの影響はあったと思いますが、今回、どの程度の渋滞になるか分からないので、その辺はよく分かりません。いずれにしても、ないものはないので、ある状態でベストを尽くすということしかないと思っています。この辺は、関連市町、県警とも、今、十分連絡を取りながら準備をしているところです。

産経:災害ボランティアの活動について、3月から派遣するということですが、県として、どれぐらいのスパンでボランティアの派遣活動が続いていくとお考えですか。

知事:まず、これは、現地からのご要望をいただいてやることになっていて、現地の宿泊状況等も大変悪いということも聞いています。今回、石川県から七尾市に来て欲しいというご要望があったので行きますが、今後は、石川県あるいはカウンターパートの能登町から、どのようなご依頼があるか。ボランティアに行きたいという方はたくさんいらっしゃると思うので、今後、石川県と調整しながら、そこのマッチングはやっていきたいと思っています。

NHK:八郎山の件です。今回、改めて一区切りついたということで、処分と途中段階の状況についてご説明いただいていると思います。繰り返しになる部分もありますが、そもそもこういうことが起きてしまった背景の問題点で、どういうところがあったとお考えなのかと、2年ほど掛かるということですが、開通への期待は地元でも非常に高いものがあると思うので、今後、県としてどのように取組を進めて開通を目指していくのか、地元の方に向けて一言いただければと思います。

知事:まず、今回、淺川組さんという和歌山県でトップクラスの建設会社さんだったので、我々も、ある意味お任せをしていたところがあったかもしれません。従いまして、段階確認をきちんとできていなかったことについて、やはり我々の体制にも問題があったのではないか。さらに、私は必ずしも専門家でありませんが、この間、補正予算等々の業務量が非常に過大になっていて、さらには災害が起きて、県土整備部の業務量が、尋常ではない量に達していた。それは、言い訳にはなりませんが、職員が、かなりきつい業務運営をしていた中で、ゆとりがなく、組織の中でいろんな確認をし合うようなこともできなかったのではないかというふうに反省しています。まさに、業務量そのものをきちんと見直していくのが、細かな再発防止が紙の裏にはあるべきだと考えています。
 2年後の再開に向けてですが、工事を施工される方に、きちんとした工事をしていただかなければなりません。1日も早い開通を待ち望んでおられることはよく承知しているので、しっかり我々も段階確認をし、安全を見ながら、1日も早い完成を目指して、県としても指導させていただきたいと思います。

NHK:ボランティアの活動についてです。現地でなかなかボランティアの受け入れ等も難しいというような話もありますが、その辺りの現地の状況を、知事としてどういうふうにご覧になっているかという点と、ボランティア20名ですが、現地でどのような活躍ぶりを期待されるのか、2点について教えてください。

知事:一つは、やはり報道等でご承知のとおりだし、実際、現地に行かれた記者の方もたくさん今日いらっしゃると思います。ともかく、宿泊するところがないし、道路事情等も悪いので、受け入れ側の皆さんの方でなかなか来てくださいと言えない状況が、これまで続いていたと理解しています。徐々に、NPOの方が宿泊施設を用意してくださったりする中で、ボランティアが行けるようになってきたということですが、これまた明日は我が身で、和歌山県もこういう状況になった時にどうするのか、危機管理としても勉強していきたいと思っています。どういう活動をするのかについては、石川県からのご要請に従ってだと思いますが、担当から補足があれば、お願いしたいと思います。

県民生活課長:活動内容は、災害ごみの片付け、運搬等を想定していますが、今後どのような要望があるか分かりませんので、近々また打ち合わせをする予定となっています。

NHK:20名について、現地でどんな活躍ぶりといいますか、どんなふうに活動して欲しいという、知事としての思いはいかがですか。

知事:もちろん、登録されている方々でボランティア経験がしっかりある皆さんなので、特に仕事内容について、私が申し上げることはありませんが、一方で、安心安全が大事なので、怪我とかがないように気をつけていただきながら、現地の要請に応じた活動をしていただければと思っています。本当に心から敬意を表したいと思っています。

関連ファイル

このページの先頭へ