イベントレポート“りぃぶる”語り合い広場「子供たちを性暴力から守りたい~大人ができること~」

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イベントレポート

講座名

“りぃぶる”語り合い広場「子供たちを性暴力から守りたい~大人ができること~」

開催日時

令和5年7月8日(土)13:30~15:30

場所

“りぃぶる”会議室A  

講師

国安 澄江さん(ウィメンズセンター大阪 スタッフ)
 

内容

 子供が性暴力を受けた場合、それを「性暴力」であると認識したり、そのことを誰かに相談したりすることはとても難しいです。そのため、嫌な気持ちや不安な気持ちを抱え、心身ともに傷ついたまま大人になってしまうことになります。

 この講座は、子供の頃から自分の身体は自分のものであり、自分の意思で「嫌だ」と声を出す大切さや子供の被害に気づいたときの対応の方法などを大人が学び、被害を相談された時には、子供の気持ちに共感するなどケアできる知識を得る機会としていただくために開催しました。

初めに、講師は、誰もが生まれながらにして「性的人権」を持っていて、それは➀安全・安心な「性」 ➁自己決定できる「性」 ➂お互いを大切にできる「性」だと説明されました。また、子供に「性」について伝えるためには、大人側の価値観が問われると指摘されました。

国連では、「性暴力は、『身体の統合性』(私の体は私のもの)と『性的自己決定』(性的なことを決めるのは私)を侵害するもの」と定義されているにもかかわらず、日本では法律で処罰されない性暴力が多いのが実情だと話されました。

 また、性被害を受けた子供の反応を、大人が誤った捉え方をしてしまうことが多く、性暴力に対する間違った思い込みや迷信、偏見(被害者に落ち度があるなどのレイプカルチャー)により、被害者が、「自分が悪かった」という罪悪感と「自分のせいだ」という自責感にさいなまれるなどの二次被害に合うということを大人が充分に理解しておく必要があると語られました。

 最後に、子供の「性」を育み守るためには、自分がしたくないことはしなくていい、ほかの人がしたくないことはしない、「いや」と言ってもいいし、言えないときは逃げてもいい、と伝えること。そして、何より子供の視点に立って話を聴ける大人の存在が必要なのだと結ばれました。

 参加者からは、「性暴力に関する知識・意識が深まりました。被害者の気持ち、目線になって対応することが大切だとより感じました」「子どものサインに気づくこと、被害を早期に発見し早期に対応できる知識をもつことが、もっとも大切であることを再確認しました。」などのお声をいただき貴重な学びの時間となりました。

         講師  会場の様子          
              国安 澄江 さん             会場の様子

   

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