平成22年度伊都地方人権尊重連絡協議会

「伊都地方人権尊重連絡協議会」の取組

「伊都地方人権尊重連絡協議会」では、普段の生活における身近なテーマから人権問題に気づき、様々な人権問題を自分自身の問題として考える機会を提供し、よって人権意識の高めるための取組をしています。

平成22年7月15日(木曜日)かつらぎ総合文化会館内AVホールにおいて、講演会を開催しました。当日は約180名の皆様に参加していただきありがとうございました。

講演会の写真その1
講演会の写真その2

コーディネーターに、野中康寛さん((社会福祉法人)一麦会 麦の郷 紀の川岩出生活支援センター長)、パネラーに、長谷川志穂さん(あざと共に生きる会 Fu*clover代表)、野中孝夫さん(あざと共に生きる会 Fu*clover副代表、(社会福祉法人)一麦会 麦の郷 紀の川岩出生活支援センター相談員)、薮本舞さん(アルビノ・ドーナツの会代表)を迎え、「「ふつうってなんだろう」見た目の違いからノーマライゼーションを考える」を演題に、「外見で判断していないか」自分の心の中にある偏見について考えていただきました。
また、差別をなくすために活動されている方々の生の声を聞き、パネルディスカッション形式で、出席者にも参加いただき、体験や活動について語っていただきました。

パネルディスカッションに参加していただいた方のご意見と感想

  • 部落に育ち、障害をもつ子の親として、大変つらかったけど、本日、とても共感しました。勇気をもらいました。ありがとうございました。
  • 有意義な研修会に参加できたと思っています。子供にもあざが突然出来て心配しています。前向きに生活されている3人の方々にこれからも色々な面で活躍されることを期待したいし、又何かの機会が有れば協力できることが有れば何か手助け出来ればと感じました。お話を聞いていて、涙ぐむ場面も有りとても感動しました。研修会に参加してほんとうによかったと思いました。ありがとうございます。
  • 私も聴覚障害を持っているので手話使うことで人にみられ、バカにされている事もたくさんありました。いやな気持ち、つらい気持ちがよくあったので、つらい気もちわかります。みんなに分かってもらう機会を作っていけたらと思っています。みんな同じ人間だよと。
  • 志穂さんの今も電車に乗れないという気持ちよくわかります。私にも首に大きなあざがあって周囲の目が気になって生きてきたから。でも今の志穂さんは輝いていて意志の強さを感じます。美しいです。内面の美しさが出ているからでしょうね。私も勇気をもらったので今日からりんとして生きたいし勇気をもってかくさず生きたいです。ありがとうございました。
  • 私は、アトピーだったのですが、それがずっと恥ずかしかったし、隠していました。しかし、パネラーの方の「自分は自分」という言葉に、アトピーである自分は悪い事ではないと教えていただきました。ありがとうございます。
  • 三人のパネラーの中でアルビノと言う病気がある事を初めて知りました。パネラーの気持ちが痛い程わかります。全く自分の責任ではないのに当人はどんなに辛いだろうなと思いました。今後パネラーの様な方々に出逢ったら、「にこっと」会釈したいなと思います。早く医学が進歩して原因が究明され治療が出来る様になれば良いと思います。見た目は違っていても全く健常者と変わっていないと私達は認識しなければいけないと思います。広く啓発され、言われた様に排除のない社会になれば良いと思います。
  • 正直、アルビノという病気のことを知りませんでした。そんなつもりはないけれど視線が傷つけていたのですね。私にもしアザがあったらこんなふうに前向きに生きていられただろうかと思いました。皆さんに勇気をもらいました。いろいろな立場の方の気持ちを少しでも考えられる人になりたいと思いました。
  • 色々な病気が本人を苦しませている事実が自分の周りになかったので日常的に関心がうすかったと思う。でも、今回、直接体験をされている本人さんより話を聞かせて頂き、改めて人は見かけで判断されるべきでないと思ったし、何気ない私の行動が人を傷(心)つけてしまっていることがあるかもしれないという事を自覚して、これから生きていきたいと思いました。
  • 無知が誤解や偏見を生む。部落問題もそうですが、そのことに対する無知が自分勝手な言動につながるのだと思います。そういう意味では痣やその病気で苦しんできた三人の方の話はとてもいい勉強になったし、これからも痣のある人と出会っても以前とは違う気持ちで接すことができそうです。余談ですが志穂さんはテレビよりすごくきれいでした。人間力なのでしょうね。だんな様とお幸せに暮らして下さい。
  • 私自身も障害はありますが、内部障害のため人から、いやな目にあう事はあまりありません。ただ病気になり障害をもち思った事は、世の中には本当にいろんな事をかかえている人が多いです。今一度皆がもしかしたら健康であったとしても、いつ後期障害になるかもしれないのだからあたり前にいろいろな人がお互いに受け入れていける社会になればと思います。とても良い研修でした。
  • 当事者の方々の生の言葉(思い)を聞けて良かったです。同じような病気や立場の人たちと出会えて、つながりを持つことが心の安らぎや、前進するきっかけとなる、ということが共通の思いなのですね。
  • 仕事上、人権に色々とかかわっていますが差別問題については、今は、かなりの人が勉強して、見た目では少なくなって来ているように思いますが、当事者のつらさは、本人でないと分からない。みんなが弱者の立場に立って全ての人権が守られるようになればいい。今回の研修を受講して感じた事はパネラーの皆さんの心がすごくきれいでした。
  • 知らない、知ろうとしないことはいけないことだと思わせて頂きました。気づいて知らないふりをしないで人間関係を作りたいです。
  • 知らない事が偏見にもつながっているのかなと感じたので、このような会があることをみんなに広く知ってもらえればいいと思いました。
  • とてもわかりやすい話の中でした。見た目での偏見を受けることの多いあざのある人やアルビノの人の生の声を聞き、人権について深く考えさせられました。すばらしい研修会に参加させていただきありがとうございました。
  • アザがテーマのパネルディスカッションでしたので講演方式ではなかったのでパネラーの気持ちのあり方もよくわかるように話して下さいました。トラウマになっていた気持ちから、開き直るまで(いい意味での開き直り)の心の変化に関心がありました。共に生きる事の大切さをあらためて感じました。
  • 自分の元彼女は聴覚障がいが有りました。その元彼女が手話で話をしている時注目されるのをとても嫌がっており、「普通に見られたい」と良く言っていたのを思い出しました。薮本さんの話を聞いて同じだなと思い彼女とは障がいとは全く関係のない事で別れましたが今彼女の思っていた世界が普通になればいいなと思います。

啓発活動について

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