保健所だより(食中毒予防)

海南保健所だより

その1 家庭でできる食中毒予防

夏は細菌性食中毒の多発するシーズン。細菌性食中毒は食中毒の原因となる細菌を、
(1)つけない(清潔)
(2)増やさない(迅速)
(3)死滅させる(加熱)ことで予防できます。

予防のポイントは次のとおり。

  1. 食品を購入するとき
  • 生鮮食品(肉、魚、野菜)は新鮮なものを購入
  • 消費期限のあるものは、必ず、日(時)を確認
  1. 食品を保存するとき
  • 要冷凍・冷蔵の食品はすぐに冷凍・冷蔵庫に保存
  • 冷蔵庫は詰めすぎないように注意
  • 肉や魚はビニール袋などに入れて汁漏れを防ぐ
  1. 調理の下準備をするとき
  • 肉や魚の汁が、野菜など生で食べるものや調理済み食品にかからないよう注意
  • 凍結している食品の解凍は冷蔵庫か電子レンジを使用
  • 包丁やまな板は肉や魚を切ったあと洗浄し、熱湯等で消毒
  1. 調理のとき
  • 中心部までしっかり加熱(中心部75度、1分間以上)
  • 調理後は室温に長く置かずに早く食べる
  1. 残った食品の取り扱い
  • 温め直す時は十分に加熱
  • ちょっとでもあやしいと思ったら食べずに捨てる
  1. 「手洗い」は食中毒予防の基本です

肉や魚をさわった後、調理済み食品にふれる前、盛りつけ時など、こまめに手洗いしましょう。
手洗いは石けん又はハンドソープと、消毒液を併用しましょう。

その2 ノロウイルス食中毒・感染症にご注意

1 ノロウイルスとは

ノロウイルスは海中にいて、カキ等二枚貝の内臓に蓄積されます。
少量でもヒトの体内に入ると、腸管内で増え、嘔吐・下痢などの症状を引き起こします。

ノロウイルスの特徴
  • 熱や塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)に弱い。(アルコールはあまり効果がありません。)
  • 人の腸内でのみ増殖する。
    カキ等二枚貝の体内や、食品中では増殖しません。
  • 強い感染力を持つ。
    ごく少ないウイルス数(数個~数十個)でも感染し発症することがあります。
  • 潜伏期間は1日から2日、症状は風邪様(嘔吐下痢発熱など)。
    感染後、1週間から1ヶ月間にわたり便中にノロウイルスを排泄します。
    症状が出なくても保菌者となってノロウイルスを排泄することがあります。

2 ノロウイルスはあらゆるものを介して感染する

ノロウイルスは飲食物(カキ等二枚貝、水、二次汚染された食品)、調理器具、汚染された手すりやノブなどを介して感染することもあります。ノロウイルスに感染したヒトが嘔吐した嘔吐物を処理したヒトが感染したケースなどもあります。学校や老人ホームでの集団発生が多発しており、問題視されています。

3 ノロウイルス食中毒予防のために

ノロウイルス食中毒予防のポイント
  • 調理の際は中心部まで十分に加熱する。(目安は85度から90度で90秒以上)
  • 手指を石けん又はハンドソープを用いて、流水で30秒以上かけて十分に手洗いする。(2回繰り返す。)
    (調理の前や食事前、トイレ後)
  • 調理器具やまな板・ふきんは洗浄後、熱湯や塩素系消毒薬で十分に消毒する。
  • 下痢や風邪様の症状があるときは、食品の取り扱いに注意する。

家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(PDF形式 580キロバイト)もご覧ください。

お問い合わせ

海南保健所 衛生環境課 073-482-0600(代表)

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