ナシマルカイガラムシ

ナシマル(サンホーゼ)カイガラムシ
英名:san Jose scale
学名:Comstockaspis perniciosa(Comstock, 1881)


生態
体長 ♀:約1.5~2.0mm、成虫は虫体が円形の淡黄色~淡赤褐色の介殻に覆われる。多発するとヤノネカイガラムシと同様に薬剤による防除は困難である。
♂:約1.5mm、♀とは形態が異なり、介殻を持たず、翅を有す。
加害部位:主に枝と葉に定着し、多発した場合は樹勢の低下や枝枯れを引き起こす。果実の商品性の低下は2世代目以降の定着によって引き起こされる。
卵胎生であり、平均20頭前後の幼虫を産出する。幼虫は♀成虫の介殻下から這い出して2~3時間で定着する。産卵期間はヤノネカイガラムシと比べ長い。
年間発生回数:3回。年により多少のずれはあるが、1世代目が5月下旬~6月中旬、2世代目が7月中旬~8月中旬、3世代目が8月下旬~に発生する。
天敵:寄生蜂等の天敵が発見されているが、ヤノネカイガラムシに対するヤノネキイロコバチやヤノネツヤコバチほどの抑制効果は見込めない。

防除対策
ヤノネカイガラムシと同様に介殻を形成していない幼虫および未成熟成虫の多発時期に防除を行う。
越冬成虫へのマシン油乳剤の防除効果は高く、和歌山県を含めた各県で推奨している。
防除時期 第1世代:5下旬~6月中旬、第2世代:7月下旬~8月中旬 (幼虫の発生時期が長いため、残効の長い薬剤の散布が好ましい)

ナシマル写真1
ナシマルカイガラムシ果実寄生状況
ナシマル写真2
ナシマルカイガラムシ果実寄生状況2
ナシマル写真3
ナシマルカイガラムシ樹幹寄生状況
ナシマル写真4
ナシマルカイガラムシ1齢歩行幼虫



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