ミカンハモグリガ(エカキムシ)

ミカンハモグリガ(エカキムシ)
 英名:citrus leaf miner
 学名:Phyllocnistis citrella (Stainton)

生態
 体長約3mm、体は銀白色の鱗粉で覆われる。未展葉の葉脈に沿って、産卵(卵直径0.3mm)を行う。極希に果実にも産卵する。
 加害部位:成虫が新葉に産卵、幼虫が新葉の葉肉を好んで食害するため、幼木や若木で被害が大きい。
 幼虫の食害を受けた葉は萎縮し奇形となり、樹の生長に悪影響となる。夏葉の被害はかいよう病の原因となる。
 年間発生回数:発生回数は温暖地域で8~10回と考えられている。発生ピークは夏秋梢伸長期で、夏秋梢の発生が多いほど発生量が多くなる。

防除対策
 ネオニコチノイド系等の薬剤散布が有効であるが、薬剤抵抗性の発達の危険があるため、注意を要する。
 夏秋梢の生育を必要とする苗木、幼木、高接ぎ樹、かいよう病罹病性品種等では必ず薬剤防除を行う。

ハモグリ写真1
老齢幼虫
ハモグリ写真2
ミカンハモグリガ成虫
ハモグリ写真3
ミカンハモグリガ被害葉


 
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