褐色腐敗病

褐色腐敗病
英名:Brown rot
病原:Phytophthora citrophthora(糸状菌)

生態
病原菌は土壌中で生存する。本菌が台風等による果実の浸水や泥ハネにより果実に付着する。
着色期から成熟期にかけて台風や強風雨の影響を受けると被害が拡大しやすい。
樹上で果実発病があると、別の果実へと二次的に伝染して被害が拡大する。
樹上での罹病果は落果するが、収穫後に発病する場合もある。

防除対策
罹病果の早期発見に努め、見つけた場合は速やかに除去して薬剤散布を行う。
園内の水はけを改善するため、排水溝などの整備を行う。
着果部分の枝吊りを行い、果実を地表面から離す。

ネーブルの発病果実の写真
「ネーブル」の発病果実
不知火の発病果実の写真
「不知火」の発病果実
発病果実の落果の写真
発病果実の落果

病原菌の遊走子のう及び遊走子の写真
病原菌の遊走子のう及び遊走子




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