野良猫の引取りについて

必ず事前にご相談ください。引取りを拒否することがあります。

「野良猫を捕まえたから、引き取ってほしい」

このような相談が保健所には多数寄せられます。

しかし、保健所では駆除を目的とした野良猫の引取りは、動物の愛護及び管理に関する法律に違反する可能性があるため慎重な対応が求められます。

負傷、衰弱している猫や、親猫とはぐれてしまい自活できない離乳前の子猫などは、事情によりお引き取りすることもありますが、必ず事前に電話などでご相談をください。

・経緯を詳しく確認させていただきます。

 →捕獲方法によっては虐待にあたる場合もあります。また、オリによる捕獲やコンテナなどに逃げられないように閉じ込めているなど、飼い主の元に帰りたくても帰ることができない状況の場合は、元いた場所へ戻すようお願いします。離乳前の子猫であれば、世話をしている母猫が近くに隠れていることもありますので、しばらく様子を見てください。

・周辺に飼い主や世話をしている人は本当にいませんか。

 →首輪がなく、人に懐いていない猫であっても飼い主がいないとは限りません。飼い主にとって「飼い猫とは知らず、捕獲してしまった」では済まされず、大きなトラブルの原因となります。大きな音を立てるなどして追い返しましょう。

・地域猫対策を検討してください。

 →和歌山県では地域猫対策を推進しています。猫を目の前から排除するのではなく、猫と共生しながら数を減らしていく「地域猫対策」の検討をお願いします。野良猫の問題を突き詰めていくと、猫による迷惑の問題は猫だけの問題でなく、高齢化の問題、空き家の問題、ゴミの出し方の問題、こころの健康の問題、動物を飼うことに対する意識の問題、地域内のコミュニケーションの問題など様々な問題が隠れていることが多くあります。住みよい地域づくりを目指し、猫の問題を地域の問題と捉えて、解決に向けて動いてみませんか?

地域猫対策の実施については、管轄の保健所(外部リンク)にご相談ください。不妊手術費用の全額助成、手術のための捕獲オリの貸出、超音波式猫除け装置の貸出等の支援を行っています。(地域猫対策についてはこちら

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