
第2回研究会の概要 | ||
紀淡海峡交流圏の『巡り』の特徴 | ||
紀淡海峡交流圏の「巡り」が、現在も続いている背景には、以下のような魅力があるためだと考えられます。 | ||
|
●四国八十八ヶ所や西国三十三ヶ所巡りのように、「巡り」の元祖としての魅力がある ●「お接待」など「巡り」を支える社会システムがある ●どんな人でも受け入れてきた懐の深さがある ●決まり事がある一方で、自由に決めることができる選択肢も用意されている ●交通に不便な故に、残されてきた自然や生活文化がある ●さらなる「巡り」を生み出すきっかけとなる情報交流がある ●探す楽しみ、発見する楽しみなど「巡り」を楽しくする工夫がある ●街道と海道のネットワークで「巡り」が形成されている |
|
また、その「巡り」の特徴をテーマ別に整理すると、以下のとおりです。
|
|
分野別に見た「巡り」の現状と特徴 |
|
「祈り」の巡り | 【現状】 ・目的は「心のゆとり、自分発見」等、多様化へ ・移動手段も歩く、車、自転車等と多様化 ・中高年層を中心に、若者も急増 ・地域風土・生活文化にふれる新鮮さが人気 【特徴】 |
「食」の巡り | 【現状】 ・さぬきうどんや徳島ラーメンなどご当地麺が人気 ・食べることだけから、「探す」「つくる」ことも重視 ・現地でしか手に入らない「地産地消品」も 【特徴】 |
「祭り」と巡り | 【現状】 ・参加型・体験型の祭りが増加 ・阿波踊り、よさこいなどは、若者の後継者も多数 ・交通網の整備により、日帰り客が増加 【特徴】 |
「学び」の巡り | 【現状】 ・「見る」から「心温まる体験・体感」へ ・スローツーリズム、歩く旅が人気に ・移動手段は、車・鉄道と徒歩等の組み合わせへ 【特徴】 |
「温泉」と巡り | 【現状】 ・旅の素材としてクイックツーリズム・スローツーリズムともに人気 ・「のんびり」型と「はしご」型の選択肢 ・不便な山間には「秘湯」 【特徴】 |
|
<<<戻る | ページトップへ |