和歌山県における健康寿命の延伸~「健康長寿日本一わかやま」を目指して~

公開日:2021年11月04日

代表研究者
所属機関 滋賀大学 データサイエンス教育研究センター
氏名 竹村彰通
e-mail akimichi.takemura@gmail.com

概要

和歌山県では県民の健康増進、維持を図ることを目的に“健康長寿日本一わかやま” を目指して県健康増進計画等を作成し、目標を定め各施策に取り組んでいる。しかしながら、和歌山県の平均寿命・健康寿命は全国の低位にあり、健康寿命は重要な課題となっている。本研究においては、滋賀県の長寿要因の研究を参考に、ボランティア参加等の社会的環境因子(医療・福祉・保健分野ではない、間接要因)を滋賀大学との共同研究にて探索する。

分析結果

男性は大腸癌と単身者世帯の割合、自己啓発・訓練との相関がみられた。女性は労働完全失業率と高齢者を対象としたボランティアに関連が見られた。男性は自己研鑽に対する自己啓発活動、女性は他者を助けるボランティア活動との関連がみられた(相関関係は下図参照)。ヘルスケア産業については要因探索を試みたが、関連はみられなかった。

考察

男性の自己研鑽、女性の他者を助ける行動との関連は新たな知見ではあるが、因果の逆転も考えられるので注意が必要である(「健康だからこそ、自己研鑽やボランティアが可能」という可能性)。

研究体制

研究代表者・分担者の別 氏名 所属機関
研究代表者 竹村 彰通 滋賀大学データサイエンス学部
研究分担者 佐藤 正昭 滋賀大学データサイエンス学部
研究分担者 椎名 洋 滋賀大学データサイエンス学部
研究分担者 李 鍾賛 滋賀大学データサイエンス教育研究センター

解説

滋賀県での長寿要因の研究を基に最新版にアップデートしたオープンデータを使用した(収集は和歌山県)。まずは集められたデータの相関関係を調べ、160以上ある変数を統計的にスクリーニングにかけ、因子分析及びベイズモデルによる推定をおこなった。

活用データ

 
 

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