令和7年12月和歌山県議会建設委員会会議記録
令和7年12月和歌山県議会建設委員会会議記録
1 日時 令和7年12月16日(火)午前9時59分~午前11時7分
2 場所 第5委員会室
3 出席者 委員長 佐藤武治
副委員長 上山寿示
委員 鈴木太雄、吉井和視、中村裕一、片桐章浩、川畑哲哉
欠席委員 なし
委員外議員 なし
4 概要
午前9時59分開会
●佐藤委員長
◎開会宣告 挨拶
◎報告事項 委員の欠席なし
◎傍聴協議 なし
◎撮影許可 3件
◎議 事 議案10件、継続審査を要する所管事務調査5件
◎県土整備部審査宣告
◎議案等に対する説明要請
●小浪県土整備部長説明
●佐藤委員長
◎議案に対する質疑及び一般質問宣告
Q 川畑委員
補正予算説明書の第8款土木費、第4項港湾費、第1目港湾管理費のうち、不法占用対策専門員の人件費に要する経費とあるが、そも
そも不法占用対策専門員はどういう方がどういう業務をしているのか。
A 田端港湾空港振興課長
不法占用対策専門員については、当課に不動産鑑定士資格を有する者を配属しており、本県が進めるプレジャーボート等の不法占用対
策の推進について、アドバイスをもらっている。
Q 川畑委員
県道134号小豆島岩出線の整備状況について尋ねる。
歩道整備等を進めていると思うが、現状、それとかねてより岩出市へ移管する方向性であるということは聞き及んでいるが、その進捗は
いかがか。併せて伺う。
A 児玉道路保全課長
小豆島岩出線の歩道整備の状況については、岩出市役所から西野橋の区間と山崎小学校周辺の2区間で実施している。
山崎小学校の区間では、用地取得と工事を行っており、岩出市役所から西野橋の区間では、用地取得に向けた沿道の建物調査を行ってい
る。いずれの区間も早期完成に向け取り組んでいきたい。
岩出市への移管については、紀の川右岸道路とダブル管理となっている区間が対象である。岩出市とは移管の協議を進めているところで
あり、今後とも岩出市と調整を密に進めていきたい。
要望 川畑委員
特に山崎小学校周辺は通学路で児童数も多いところである。
県の所管であれ、市の所管であれ、安全に速やかに歩道整備を進めてもらいたい。引き続きよろしくお願いする。
Q 川畑委員
県道63号泉佐野岩出線の南伸ルートについて尋ねる。
泉佐野岩出線の南伸については、船戸山の周辺で県道10号岩出野上線が東のほうへ展開し、和歌山市方面に県道9号岩出海南線が伸び
ているという構図だと思う。県道泉佐野岩出線を南伸し旧貴志川町を抜けて整備をしていただいて、海南市や紀美野町の皆さんがアク
セス向上を望まれており、地元の市町からも要望等があったと思う。この進捗はいかがか。
A 曽和道路政策課長
泉佐野岩出線の南伸ルートとして、新たに大規模なバイパス整備を行うに当たっては、旧貴志川町市街地のまちづくりをはじめとし
て、地域全体への影響を考慮する必要がある。
また、備前交差点から船戸南交差点間の整備が進んだことにより、船戸交差点から船戸南交差点の渋滞が緩和されている。
こうしたことを踏まえた上で、泉佐野岩出線の南伸については、引き続き、周辺の交通状況を注視しながら必要に応じ検討していく。
要望 川畑委員
東から西へ県道10号から県道9号へ入っていく周辺について、通勤時間帯になるかと思うが、結構渋滞になっていることもあるので、
進捗を見ながら、南伸ルートのみが解決策だとは思わないが、より良い道路状況の環境づくりを考えてもらいたい。引き続きお願い
する。
Q 片桐委員
昨年から整備を進めようとしているJR和歌山駅周辺の再整備について、今年の夏ぐらいに情報が更新されて以降、あまり進捗が見ら
れず、当時、意見を募ったところ、たくさんの意見が出ていたと思うが、その後あまり計画が進んでいるという話を聞かない。
現在は、どのような状況であるか、また、計画がなければ竣工時期も分からないと思うが、大体、本年度はどこまで進むのか。
A 前山都市住宅局長
JR和歌山駅周辺の再整備については、昨年度、JR西日本、県、和歌山市の三者で構成する和歌山駅まち空間活性化会議において、基本
構想を策定し、7月に公表したところであるが、現在は、本構想に基づき、和歌山市が、再整備の方針の具体化や再整備による効果検証
等を進めている状況である。本年度は、これらの検討結果等を踏まえつつ、和歌山駅まち空間活性化会議において、さらに議論を深め、
和歌山市が今後予定している基本計画の策定が円滑に進むよう、調整を図っていくこととしている。
要望 片桐委員
期待感も高いと思うし、市だけではなくて、オール和歌山県の玄関口という構想であると聞いているため、基本計画はなかなか難しい
と思うが、ぜひ早めに進めるよう、取り組んでもらいたい。
Q 片桐委員
最近地震や津波警報の発生が多く、歩道を歩く方の不安、子供の不安の声が寄せられている。例えば、歩道に民有地から大木や枝が
かなり飛び出してきて、通常の歩行でも少し支障があるかなと思われる箇所がいくつか見られるが、いざ地震が来たらそんな樹木が倒れ
てきたときの不安とか、逃げられない、避難行動ができないという声も寄せられている。果たして歩道に飛び出している木など、誰が責任
を持って安全管理する、あるいは伐採するのか。
A 児玉道路保全課長
道路沿道の民地側から張り出した枝の伐採については、まず民地側の所有者に伐採の要請を行う。
応じていただけない場合は、道路管理者である県のほうで伐採することができる。
Q 片桐委員
所有者への伐採の要請は、例えば地元の自治会や気づいた人が行うのか、あるいは県や振興局に言えば対応してくれるのかということ
と、もう一点、道路管理者が伐採した場合、所有者に求償することになると思うが、そのあたり聞かせてもらいたい。
A 児玉道路保全課長
伐採の要請については、我々や振興局等に相談いただいたら道路管理者のほうから民地側の方に話をさせていただく。
それと、伐採により発生した金銭については、基本的には代執行ということになるので相手側に請求する。
ただし、所有者が不明である場合や緊急を要する場合などもあり、その都度、状況により判断が必要になる。
要望 片桐委員
その折は、よろしくお願いする。
Q 片桐委員
和歌山インターから向陽高校の前の通り、いわゆる宮街道と言われるところで無電柱化の計画があると思うが、この事業見込み、例え
ば着工時期とかを含めて聞きたい。
A 児玉道路保全課長
県道鳴神木広線、通称宮街道の花山西交差点から太田交差点の無電柱化計画については、令和6年度に事業区間内の既設埋設管に
関する調査が完了し、令和7年度から和歌山市の下水道管や水道管の移設計画と調整を行いながら、無電柱化管路の収容スペースなど
の修正設計を進めている。
工事着手については、具体的な年次をお示しできる段階ではないが、設計の進捗を踏まえつつ、着手可能な区間から順次工事に着手して
いきたい。
Q 中村委員
西川河口の高潮対策について、現在どの程度進捗しているか。
A 赤松港湾漁港整備課長
西川河口の高潮対策について、令和7年3月に当該事業を紀州灘沿岸海岸保全基本計画に位置づけたところである。現在、海岸保全
区域の指定に向けて国と協議を行うなど、高潮対策の事業化に向け、取り組んでいるところである。
Q 中村委員
毎定例会聞いて、そんなに進捗するものではないと思うが、早くやってもらいたいと思い質問を行う。来年度はどのようなことをす
るのか。
A 赤松港湾漁港整備課長
早ければ来年度から設計を行いたいと考えている。設計の中で護岸高等を含めた構造を決定していきたいと考えている。
要望 中村委員
よろしくお願いする。
Q 中村委員
先日、青森県沖で地震があり、大きい地震が起きる可能性が高く注意情報が出されている。想像すると、県土整備部発注の土木工事現
場というのは、完成すれば地震に強いと思うが、地震で揺れたら仮設や構造物が、途中だと壊れてしまうのではないかと土木建築の知
識のない者からすると思うところである。和歌山でも昨年、南海トラフ地震臨時情報が発表されて、海水浴ができないとか、JRが止まる
というようなことがあったが、県が発注する工事についてはどのような対応をすることになっているのか。
A 貴志技術調査課長
南海トラフ地震臨時情報が発表された際の工事現場の安全確保については、令和6年8月に発生した日向灘を震源とする地震を受
け、国土交通省から文書が発出されている。
その内容は、「土木工事安全施工技術指針等に基づき、受注者が適切に作業員等の安全確保が可能な体制の構築に努めること」及び「地
震の発生の危険にかんがみ、受注者が工事の一時中止を求める場合は一時中止措置を行うこと」というものであり、庁内発注関連部局
及び市町村にも通知している。
臨時情報が出されている状況下においては、この通知に基づき、関連部局、市町村及び受注者と連携し適切に対応していく。
Q 中村委員
民間工事も対象なのか。
A 貴志技術調査課長
基本的にはこの通知は公共事業に係るものである。
要望 中村委員
民間工事は和歌山県では残念ながら少ないが、今朝の新聞によると、名古屋駅で連結のビルを造ったり、地下駅をするのに大手ゼネ
コンJVが人手不足で辞退したということであった。全国では公共事業でなくても民間工事がたくさんある。和歌山県も公共事業があれ
ば、民間工事もあって、さらにまた公共事業があるという、そういう順調な流れにもっていければいいのにと思った。ぜひ、民間工事に
も声をかけることができないのか、研究してもらいたい。
Q 中村委員
和歌山県の土木建築技術者の採用が大変だと聞いている。この元を考えると和歌山県に大学を含め高校も、技術者を養成する学校
が少ないということではないかと思っている。これは県土整備部だけではなく、建設業界も同じらしい。南海地震、津波対策を考えていく
と、本当に県民の命に関わる部分なので、ぜひとも県土整備部が主体となってやってもらいたい。
私もこの議会で和歌山県が必要な人材を和歌山で養成するということを要請してきた。
その上で、すぐに来てもらおうと思ったら処遇改善とかが必要かもしれないが、例えば、今和歌山県が直接やっている検査を委託すると
か、OBの方を再雇用するというようなことをもっと進めたらどうかと思う。
優秀な人は年度末に退職されたら、すぐに民間企業に天下りをされるということだが、ぜひ幹部となったような人が和歌山県の中でもっと
働くことができるような仕組みをつくればいいと思うがどうか。
A 坂口検査・技術支援課長
検査の委託は、法令上想定はされているが、現在は実施している都道府県はない状況である。
OBの採用について、60歳で辞められてしまうという状況であり、そうならないよう魅力ある仕事を今後考えていきたい。
Q 中村委員
先日ChatGPTの有料版を使い始めた。県庁は書類を作成する仕事が多く、電子化されていると思うが、紙ベースでの仕事が使い方に
よってすごく改善、省力化できると考える。職員の採用難の中、事務をAI化する時期に来ていると思うが、どうか。
A 小浪県土整備部長
ICTを使い、建設事業全体を効率化していく流れがある。発注者側だけでなく受注者側も、DXの中で効率化していく取組を業界と一緒に
なって進めているところである。県庁内の業務のAI等を活用した効率化については、今後検討していく。
要望 中村委員
要望であるが、私は定例会中に議員会館で宿泊していて、議員会館前の道路は市道だと思うが、特に今の季節、葉っぱが毎日たくさん
落ちている。毎朝、近所の高齢者の人が、和歌山市から委託されているわけではないと思うが、掃除されている。
ぜひ、こういう人たちを和歌山県道路協会で表彰してほしい。
Q 吉井委員
1月18日に県道海南金屋線の鏡石トンネルが開通するが、その祝賀会をどこかの学校でするらしい。地域住民は、トンネルの中で開通式
をすればいいと思っているのではないか。なぜ学校でするのか。
A 岸岡道路建設課長
指摘の件であるが、今回、トンネルの周辺で開通式を開催するのにまとまったスペースがなかったので、近隣の学校で開催させていただ
くこととした。
要望 吉井委員
2日前の16日に、上六川地区で餅まきとか、そしてまた、どこかのレストランで祝賀会を予定している。開通式だったら、地域住民が総出
の時は、餅まきとか派手にやったらいいと思うが、今回は仕方ないとして、今後考えてもらいたい。
Q 吉井委員
私が読んだ本には、3連動地震が起きて津波が来たら、単発で起こる場合より小さいとあったが、それはどういうことか。
A 小浪県土整備部長
3連動というのは、東海・東南海・南海の3連動地震のことである。
東海・東南海・南海地震が単発で起こることもあるが、単発よりも3連動地震のほうが大きく、さらに宮崎県九州沖まで含めた南海トラフ巨
大地震、これは東日本大震災がもともと宮城県沖地震、もしくは三陸沖地震を中心に起こると考えられていたところ、茨城から青森まで
非常に巨大な地震が起こったことを受け、南海トラフでも同じことが起こるだろうと言われ、南海トラフ巨大地震と言われている。
3連動地震はそれだけでも十分大きいが、南海トラフ巨大地震はさらに大きい。一方で、東海・東南海・南海がそれぞれ単発で起こること
もあれば、数時間、数日、1年くらいの差で起こることも過去にはある。
津波の高さの順番は場所にもよるが、一般論としては、単発が一番小さく、3連動地震が次に高く、南海トラフ巨大地震だと一番高いという
ことになる。
Q 吉井委員
入札のことだが、最近トンネルの入札があったというのを聞いた。その入札は技術提案があって、その技術提案というのは入札が終わ
った際に点数が公表されると聞いている。白浜久木線のトンネルは中堅ゼネコンが落札したと聞いたが、その落札は技術提案の点数が作
用して落札したのかというのを聞きたい。
A 岸岡道路建設課長
今回の落札決定については、総合評価の結果で順位の変動があった。
Q 吉井委員
総合評価の結果、最低価格の応札者が技術提案でひっくり返るということもある。それが、どうだったのかということを聞きたい。
A 岸岡道路建設課長
今回の落札決定者については、価格では6位だったものが総合評価の結果1位となっている。
Q 吉井委員
入札価格で6位であったが技術提案で1位になった。前の委員会でも技術提案の評価を誰がするのかと聞いたと思う。県の職員が評価
するのだから落札の可否は県職員に握られているようなものだという気がする。どこの業者が提案したかは分からないし、業者名が分か
らないようにすると聞いているが、分からないようにしてもあなた方はプロなのでどこの業者の技術提案であるかはすぐ分かると思う。
だからそれを県職員の中でも建設部でも、特定の資格がある人が技術提案を審査するというのは分かるが、課長などの普通の職員が審
査するということになればおかしいのではないか。県の役人に入札の結果を握られているような気がするがどうか。
A 貴志技術調査課長
技術提案の評価というのは委員指摘のとおり職員でやっているが、どの業者がこの提案をしたということは分からないような仕組み
で評価している。その評価結果については学識経験者から成る第三者機関で妥当かどうかということを検証している。
委員指摘の資格を持った者がすべきという提言であるが、職員で資格を持っている者もそう多くないので今後の研究課題としたい。
Q 吉井委員
皆が納得するような透明化を図ってほしいという話である。学識経験者は特定の高専、大学の教授が毎回しているのであろう。その
辺がおかしいと思う。大体どこのゼネコンが技術提案したかということは分かるはずである。だから業者名が分からないようにしてもど
この業者の提案か分かると皆言っている。だから何かいい方法はないか。最低価格に張りつき技術提案で決まってしまう。
A 小浪県土整備部長
背景も含めて補足する。もともと総合評価落札方式というのは、約20年前に導入されたものであり、建設業の中でダンピングといえる
ような50%程度などの非常に低い落札率が多かったことが背景の一つにある。あわせて、工事の品質の確保、不良不適格業者の排除と
いうことを目的としている。
その中で、価格と品質に関して総合的に評価を行い、落札者を決定する。この品質というところもいくつか分かれており、委員指摘のよ
うな技術提案もあるが、関係する技術者、そして企業の実績も品質評価点の中に入っている。したがって純粋に技術提案の提案に関する
評価のみではないというところを御理解願う。
各社が技術提案で何点、過去の実績の各項目で何点というところまでは入札情報としては全て公表しているわけではないが、実際には
過去の実績、技術者の実績に基づく点数、それ以外の地域の貢献に関する点数などいろいろある。これは一般論なのでこの入札でどうか
ということではないが、それに技術提案に関する点数が加わる。
この組合せによって、品質等に関する評定と入札価格について複雑な計算をし、最終的に落札者を決定するという仕組みになっているた
め、委員指摘のように必ずしも特定の少数の者が評価をしてその結果のみで決まるという入札制度ではなく、これがもともと不良不適格
業者によるダンピング受注をどうやって排除するかということで、業界と国土交通省を中心とする発注関係官庁で非常に多くの議論を経
た結果、悩みながらつくってきた制度でということで御理解願う。
Q 吉井委員
数十億円のトンネル工事を受注するようなゼネコンの間で、そんなに技術提案で差がつくと私は考えられない。ちなみに今回の技術
提案のテーマはどういうテーマか。
A 岸岡道路建設課長
今回の工事での具体の技術提案としては4項目ある。1項目目として、起点側坑口付近の地山の安定性確保に関する提案、2項目目と
して、覆工コンクリートの品質向上に関する提案、3項目目として、掘削断面が変化する非常駐車帯部の地山の安定性確保に関する提案、
4項目目として、坑内作業時における施工の生産性向上に関する提案、以上4項目の具体の技術提案を求めている。
Q 吉井委員
難しい提案ではないように思うが、そんなに差が出るものなのか。何社応札したのか。
A 岸岡道路建設課長
今回は14社の応札があった。
要望 吉井委員
とにかく公平にやってもらえるようにお願いする。
Q 鈴木委員
補正予算に関する部長説明の中で、文里湾横断道路の整備に要する経費の説明があったので、今までの進捗状況を教えてほしい。
A 岸岡道路建設課長
文里湾横断道路については、令和2年に事業化して、これまでに現地測量、地質調査、道路詳細設計、橋梁詳細設計が完了し、現在は
用地取得と路側工事を進めているところである。今年度は、引き続き用地取得を進めるとともに、関係漁協との補償契約が完了したので、
橋梁下部工事に必要となる仮桟橋工に着手していく。
Q 鈴木委員
用地取得はまだ残っているか。
A 岸岡道路建設課長
現在、用地取得の状況としては、権利者ベースで約7割の取得が終わっている。
Q 鈴木委員
それは、これまでの年月をかけて順調か。
A 岸岡道路建設課長
おおむね順調と考えている。
要望 鈴木委員
引き続き、よろしくお願いする。
Q 鈴木委員
今定例会で熊の一般質問が多かった。土木や農林の工事、測量の現場では、山の中で仕事をする機会が非常に多いと思うが、熊対策の
経費や熊対策の考え方について具体的に教えてほしい。
A 貴志技術調査課長
県土整備部が発注する工事や測量の現場において、熊を見かけた場合、まず、クマ類の出没対応マニュアルに基づき身の安全を確保し
た上で、警察あるいは窓口の市町村に連絡を行うこと、また必要な範囲内で、熊よけスプレーの購入費や他の熊被害の防止対策費用につ
いて、監督員と受注者の間で協議し費用計上できるということを、先月、発注機関、関係各課、市町村、建設業協会をはじめとする建設業
関係団体に通知するとともに県ホームページにも載せて周知を図っている。
Q 鈴木委員
今まで実際に工事が止まったことや、測量が止まったことはないか。
A 貴志技術調査課長
現在のところ現場で熊を見かけたという情報はない。
Q 鈴木委員
熊ではないが例えば、イノシシの対策マニュアルみたいなものはないか。イノシシといっても200キロ近くあるイノシシもある。他にイノ
シシだけではなく、人間にとって危害が加わりそうな動物のマニュアルはないのか。熊と同じか。
A 貴志技術調査課長
クマ類の出没対応マニュアルはイノシシ等にも対応している。イノシシも遭遇すれば非常に危険であり、身の安全を確保して通報とい
うことに変わりはないと考えている。
●佐藤委員長
◎議案に対する質疑及び一般質問終了宣告
◎議案に対する採決宣告
◎議案第146号、議案第159号、議案第167号、議案第169号、議案第172号、議案第173号及び議案第176号から議案第179号まで
については、全会一致で原案可決
◎県土整備部審査終了宣告
◎継続審査を要する所管事務調査宣告 異議なし(件名表のとおり)
◎市町村から当委員会へ寄せられた計169項目の陳情に対し、県の意見を取りまとめたので、各市町村に回答することを報告
◎閉会宣告
午前11時7分閉会

