平成10年6月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(野見山 海議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

○副議長(阪部菊雄君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 30番野見山 海君。
  〔野見山 海君、登壇〕(拍手)
○野見山 海君 おはようございます。三点にわたりまして、一般質問をさせていただきます。
 最初に、雇用対策についてお伺いいたします。
 今、口を開けば景気のことが話題になります。政治はだれがやっても一緒、景気の回復も当分望めないというさめた見方をされる方が多くあります。そういった状況の中で、先に行われる参議院選挙の投票率が非常に気になる一人であります。
 今日までの経済状況を思い起こせば、一九四五年から六〇年は戦後復興時代、六〇年から七五年は高度成長時代、七五年から九〇年は中成長時代、九〇年以降は低成長時代と今日まで推移してきたと言えます。あの大量生産、大量消費時代は終わり、今、私たちは生活スタイルを見直す時期に来ているのではないかと思う一人であります。そして、これからはマイナス成長を頭の中に置かなければならないと思います。事実、経済企画庁が十二日に発表したところによると、昨年度の国内総生産は二十三年ぶりのマイナス成長で、しかも戦後最悪の結果であるとしています。景気の低迷から脱出するために海外から内需拡大が求められているにもかかわらず、個人消費が伸び悩んでおります。これは、相次いだ金融破綻や将来の年金に対する不安、それに雇用情勢の悪化が重なり、将来に対する不安が消費者の財布を引き締めていることが原因です。このように消費の不振は、市場原理よりも心理的な要因が大きいのではないかと言われております。今こそ、雇用不安や老後不安を取り除く施策を示すべきだと思います。
 さて、五月の県内企業倒産件数は二十一件、負債額は約四十二億四百万円となっていて、その原因は不況倒産が過半数であると言われております。一月だけ見てもこの状況であります。また、阪和銀行の倒産、企業のリストラ倒産、そして和歌山県商工信用組合の紀陽銀行への経営譲渡による失業者も今後ふえてくることが予想されるだけに、今回の総合経済対策で県内の企業等の活性化や景気の回復を願うところであります。このような状態の中で、県としては今後特に雇用対策にどのように取り組んでいかれるのか、お伺いいたします。
 続きまして、道路整備についてお伺いいたします。
 今般政府は、景気の低迷が依然として続くと見られることから、総事業費十六兆円を超える総合経済対策を決定し、これを実施するために社会資本の整備や所得税の特別減税等を内容とする補正予算を編成されました。本県の経済情勢もまた一段と厳しいことから、平成十年度における公共事業の施行促進を図るために、上半期における契約目標率を過去最高の八三%超と示されております。このように着実な執行に努める取り組みをされる中、新たな総合経済対策として、総額二百七十二億円規模の補正予算を追加提案されました。そのほとんどが公共事業等であります。一方、平成九年度の一般会計予算の繰り越しが約三百七億円で、そのうち土木部関係では約二百十九億円を十年度へ繰り越すことになっております。この繰越金の原因の一つに、用地買収の難航が大きな要因になっていると聞いております。こうした状況の中で、本県の公共事業における予算執行は心配ないのか、お伺いいたします。
 また、公共事業を推進するために開発公社による用地の先行取得をより一層強化してはどうでしょうか、県のお考えをお聞きします。
 二十一世紀の県土づくりは道路整備が何よりも急務であり、最重要施策として知事が積極的に取り組んでおられることに高く評価する一人であります。
 本県の高速道路については、大阪府県境・海南間二十四キロメートルが昭和四十九年十月に供用を開始し、海南・吉備間十キロメートルが海南湯浅道路として昭和五十九年三月、さらに吉備・御坊間十九・四キロメートルが湯浅御坊道路として、吉備・広川間が平成六年七月、また広川・御坊間が平成八年三月に供用を開始しました。大阪府境から御坊間五十三・八キロメートルを、実に二十四年という年月を有したところであります。新宮までの高速道路の実現にはまだかなりの時間を要するでしょう。厳しい状況であるにせよ、県民挙げて取り組んでいかなければなりません。
 そこで、区間ごとの施工命令によって今、御坊・南部間二十一キロメートルが平成五年十一月に建設大臣から施工命令が出されました。これを受けて、県の働きかけにより関係市町村道路対策協議会が設置されました。予定路線近くに道路公団事務所も設けられ、用地買収が完了した箇所では工事が進められております。紀南の観光地域を初めとする住民は、一日も早い開通を待ち望んでおります。また、南部・田辺間の六キロメートルについては、平成九年十二月二十五日に建設大臣より施工命令が出されましたが、進捗状況と今後の取り組みについてお伺いいたします。
 一方、海南・吉備間十キロメートルの四車線化が平成九年三月に整備計画に組み込まれました。この区間は、週末ともなれば必ず渋滞してしまいます。特に行楽シーズンが重なると大渋滞を引き起こしており、一日も早い四車線化が望まれているところであります。
 そこで、この区間の施工命令の見通しについてはいつごろになるのか、お伺いします。
 海岸沿いの幹線道路である国道四十二号は、紀南工事事務所を初め県、さらに国道四十二号田辺新宮改良促進協議会の関係者の全面的なバックアップで大きく改良されました。例えば、日置・すさみ間の日置川道路が平成九年三月に開通し、大型車の対向が困難であった郵便橋が平成九年度に全面改良を終えました。さらに、死亡事故の多発箇所であった白浜町の高瀬川の橋梁改築により、串本地域から和歌山市方面への時間がかなり短縮されたと思います。これらの完成を見ても長い年月を有しています。白浜以南からは国道四十二号が幹線道路であるだけに、今後の改良促進をする上でも早期実現を図っていただきたいと思うのであります。
 また上富田町においても、この国道四十二号は南北幹線道路として町内の多くの方々が利用しています。しかし、田辺市との境界にある田鶴トンネルは狭隘で、大型車両の対向に支障を来しており、今では欠陥トンネルと言えます。このトンネルを自転車通学している生徒も多く、早急な対応が必要であります。聞くところによりますと、トンネルの田辺市内寄りは用地買収は十年前に終わっていて、残すのはトンネル付近の上富田町側の用地買収のみと伺っておりますが、今後の見通しについてお伺いいたします。
 県内各地域において、時間帯によっては大渋滞を引き起こしている箇所が多くあろうかと思います。私の住む田辺市内の稲成地域も大変な状況であります。国道四十二号新庄バイパス田鶴口・稲成間五キロメートルが平成七年三月二十四日に全線開通したことによって交通量が増加し、特に行楽シーズンや年末年始には大渋滞になり、地域の住民に大変な迷惑をかけているのが現状であります。このような状況の中で、来年四月から南紀熊野体験博が、紀南を中心に延べ二百万人の参加者を目標に繰り広げられます。よって、会場周辺はもとより、稲成地域の交通渋滞が今以上に予想されます。
 そこで、国道四十二号西田辺バイパス道路及び上富田南部線の稲成・南部間の進捗状況と、一日も早い供用を願う立場から今後の取り組みについてお伺いするものであります。
 本県の道路は、海岸線や山間部を縫うように走っているところが多いため、数多くのトンネルや土砂崩れの危険箇所が多く見受けられます。平成八年に起きた北海道のトンネル崩落事故は記憶に新しいところであります。
 私は、平成八年二月議会において、落石の危険箇所について総点検し、落石防止対策について鋭意努力するとの答弁をいただきました。その後、大きな落石事故がなく安心しておりましたが、去る四月十四日と四月二十六日の二度にわたり、県道田辺龍神線の奇絶峡付近で大きな落石がありました。両日とも人身事故に至らなかったのが幸いであります。
 この県道田辺龍神線は、田辺市秋津川地域の皆さんの生活道路であり、また龍神温泉、高野山を結ぶ重要な観光ルートであるだけに心配しておりましたが、全面通行どめも数日で済み、担当職員の迅速な対応に心から感謝をしております。
 ところで、この奇絶峡付近には大正六年三月に開業した最大百二十キロワットの川中口発電所があります。この発電所は、自然な川の水を水路に取り入れて発電し、水量に応じて発電機を運転するそうであります。関西電力によりますと、採算は合わないが歴史のある発電所として今後も維持していく考えであり、水路の巡視点検を毎日一回行っているそうであります。その水路を壊すおそれのある落石の箇所も見受けられ、また岩山が県道へ覆いかぶさっている箇所もあり、私も地元の方と五月二十二日に調査をいたしましたが、これから台風を迎えることになります。よって、再点検と危険箇所の除去をする必要があると思いますが、今後の取り組みについてお伺いいたします。
 最後に、禁煙教育と分煙対策についてお伺いいたします。
 最近、若者や女性の喫煙が多くなってきております。町でよく見かけます。平成九年度版「厚生白書」によると、我が国の成人喫煙率は、男性五二・七%、女性一〇・六%、男女平均三一・七%となっており、男性の喫煙率は先進国の中で最も高い水準にあると言われております。また、女性は特に二十歳代の喫煙率の上昇が顕著であり、さらに中学、高校生を対象とした実態調査では、この一年間にたばこを吸ったことのある生徒は全体の二〇%となっています。未成年者の喫煙は、もとより法律で禁じているにもかかわらず、かなりの人が喫煙している実態が明らかになっており、このうち約七〇%の人が自動販売機でたばこを入手する人が多いと答えているのであります。
 本県におきましても、喫煙を初め薬物乱用など健康の関係について啓発運動を進められていることと思いますが、喫煙は薬物の第一歩という説もあります。子供の早い時期から教育や対策が必要であり、それを進める環境づくりをつくり出すことが行政に求められていると思います。さらに「厚生白書」によると、自分の意思とは無関係にたばこの煙にさらされ、それを吸わされる受動喫煙は、職場等において肺がんや肺機能障害等の危険性を増大させていると述べています。県庁内におきましても、それぞれ終日禁煙や禁煙タイムを設けている部署もございますが、それでもまだ男性職員の吸うたばこの煙で女性職員が大変不愉快な思いをしていることを耳にすることがあります。
 そこで、お伺いいたします。
 他人の健康にも悪影響を及ぼす禁煙問題について、学校教育の中でどのように取り組んでいかれるのか、また学校施設における分煙対策はどうしているのか。
 二つ目には、県庁内の分煙対策など非喫煙者の健康についてどのように取り組んでおられるのか、お伺いいたします。
 以上をもちまして、一般質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○副議長(阪部菊雄君) ただいまの野見山海君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 商工労働部長上山義彦君。
  〔上山義彦君、登壇〕
○商工労働部長(上山義彦君) 野見山議員の雇用対策についてお答えします。
 本県の雇用失業情勢は、長引く景気低迷の影響を受け、三月の有効求人倍率は〇・五八倍と十年ぶりに〇・五倍台になり、四月にはさらに低下して〇・五二倍となるなど、非常に厳しい状況にあります。このため、六月十二日には和歌山県景気・雇用対策本部会議を開催し、国の総合経済対策の策定を踏まえ、県としての景気・雇用対策について取りまとめを行ったところでございます。
 具体的な雇用対策といたしましては、企業における雇用維持など雇用の場を確保するため、県及び公共職業安定所の職員が経済団体等を訪問し、雇用確保に関する協力要請を行うとともに、国の総合経済対策の一環である緊急雇用開発プログラムにおいて拡充される各種助成金制度の有効活用について周知し、雇用の安定と失業の防止に努めることとしております。
 また離職者等の雇用の確保につきましては、主要経済団体、行政機関等から成る産業雇用情報連絡協議会を六月四日に開催し、求人確保のための協力体制づくりを行うとともに、各公共職業安定所において求人開拓の実施や就職面接会等を定期的に開催するなど、離職者等の就職促進に取り組んでいるところでございます。
 今後におきましても、積極的に雇用対策を推進してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(阪部菊雄君) 土木部長長沢小太郎君。
  〔長沢小太郎君、登壇〕
○土木部長(長沢小太郎君) 野見山議員の道路整備に関するご質問にお答えいたします。
 まず第一点目の効率的な予算の執行についてでございますが、平成十年度の予算執行につきましては、国の総合経済対策の趣旨を踏まえ、上半期契約目標率を八三%超に設定し、事業の効果的な執行に取り組んでいるところでございます。また今回の補正予算につきましては、県経済の活性化を十分考慮し、波及効果の高い工事請負、設計委託を中心に予算計上いたしております。議員ご指摘の年度繰り越しには至らないよう懸命の努力をしてまいりたいと考えてございます。
 また用地の先行取得につきましては、事業の推進を図るため、平成二年度から公共用地代行取得事業として県土地開発公社に事業用地の先行取得を依頼しているところでございます。これに加えまして、通常の用地取得につきましても、県土地開発公社に委託することにいたしまして、本年度から一部実施できるよう準備中のところでございます。今後とも、県土地開発公社と連携して公共用地取得の促進を図ってまいります。
 二点目の、高速道路の進捗状況でございます。
 近畿自動車道紀勢線の御坊・南部間につきましては、全線にわたって設計協議及び用地交渉が進められております。このうち南部町の岩代地区においては、昨年から工事用道路等が施行されており、いよいよ本年度からは本線工事に着手されると聞いております。
 また南部・田辺間につきましては、昨年十二月二十五日の施工命令を受け、現在、関係する田辺市、南部町、南部川村において順次現地立ち入りのための事業説明会を日本道路公団、県、関係市町村で行っているところでございます。今後、地元了解が得られ次第、現地調査等に入っていくとのことでございます。両区間の早期供用に向け、県といたしましても国に強く働きかけてまいります。
 また海南・吉備間については、整備計画を受け、現在、日本道路公団において事業化に向けての調査を行っておりますけれども、この区間はトンネルが長く、また建設費についての検討等に時間を要していると聞いております。なお施工命令については、建設省では調査のまとまった区間から順次出すとのことでありまして、県といたしましても、日本道路公団の調査完了に向けて積極的に協力を行い、早期に施工命令が出されるよう努力してまいります。
 三点目の、国道四十二号田鶴トンネルの改修でございます。
 この問題につきましては、トンネル断面が狭小であり、大型車の対向が困難なため、田辺バイパスの一環として建設省において開削事業が進められているところでございます。用地取得につきましては、田辺市側は二筆を残してほぼ完了しておりますが、難航している上富田町側については全四十七筆のうちいまだ四筆の取得にとどまっているとのことでございます。残る四十三筆につきましては、公図が混乱しているなどのため、地元上富田町の協力を得ながら鋭意、公図訂正等の作業が進められておりますが、土地所有者の境界確定等になお時間を要するとのことでございます。今後とも、用地買収を促進し、早期完成を図るよう強く国に働きかけてまいります。
 四点目の、田辺市内の渋滞対策でございます。
 まず国道四十二号田辺西バイパスにつきましては、田辺市稲成町から芳養町の間の交通渋滞を解消するとともに、近畿自動車道紀勢線の田辺インターチェンジへのアクセス道路として平成九年度に建設省において事業着手し、路線測量が進められております。全区間三・八キロメートルのうち〇・七キロメートルの測量が完了しておりますけれども、一部測量立ち入りの了解が得られていないとのことでございます。今後、地元のご協力を得ながら、できるだけ早期に全線の路線測量を終え、測量が完了した区間から順次、設計協議、幅ぐい打設等を進め、用地買収を促進するよう国に強く働きかけてまいります。
 また県道上富田南部線の改良につきましては、まず県道秋津川田辺線との交差部から中芳養地内までの区間のルート検討を平成八年度から進めております。しかしながら、全般にわたって公図混乱地区となっており、本年度から実施しております公図訂正が完了したところより順次用地買収に着手してまいりたいと考えております。
 南部川村から南部町の区間につきましては、平成九年度から用地買収を進めております。両工区とも早期に完成できるよう努力してまいります。
 五点目の、落石箇所の安全対策と周辺調査についてでございます。
 落石箇所等の危険箇所につきましては、平成八年度、九年度の二カ年度にわたりまして道路防災総点検を実施し、この結果に基づいて緊急度の高い箇所から対策を講じているところでございます。
 四月に落石のあった奇絶峡付近については、まずその周辺について集中的に既に緊急調査を行い、その結果を対策工事に反映させたところでございます。また、この落石箇所を含む区間、高尾橋から川中橋までの一・八キロメートルについては、危険箇所の精査を七月より実施する手はずとしております。
 以上でございます。
○副議長(阪部菊雄君) 総務部長藤谷茂樹君。
  〔藤谷茂樹君、登壇〕
○総務部長(藤谷茂樹君) 野見山議員にお答え申し上げます。
 県庁内における分煙対策についてでございますが、受動喫煙による健康への影響等に社会的関心が高まる中、県におきましては、平成九年三月に庁内組織・喫煙対策委員会を設置し、喫煙に関するアンケート等を実施いたしました。その結果、終日禁煙実施が十八所属、禁煙タイム設定が三十二所属等となってございます。今後、同委員会において、各所属や職員等の意見を聞きながら、職員の健康の保持増進、快適な職場環境の形成の促進を図ってまいりたいと考えてございます。
 なお、五月三十一日の世界禁煙デーに合わせて、本県でも禁煙、分煙対策を講じられるよう、各所属長への文書通知、本庁でのチラシ配布、庁内放送等、積極的な取り組みを推進しているところでございます。
 以上でございます。
○副議長(阪部菊雄君) 教育長小関洋治君。
  〔小関洋治君、登壇〕
○教育長(小関洋治君) 野見山議員にお答えいたします。
 学校における禁煙教育についてでありますが、児童生徒は成長発達の時期にあり、また将来、父親、母親となって子供を生み育てることになります。したがいまして、教科指導、特別活動等を通じて、たばこに含まれているニコチンは薬物の一種であり、一たん始めるとやめるのが難しいことなど健康への影響を理解させ、喫煙をしないよう指導の充実に努めているところでございます。
 次に学校の分煙、禁煙状況でありますが、現在、県内の約七割の学校において喫煙場所の指定や職員室の禁煙等、何らかの対策が講じられております。
 今後とも、議員ご提言の趣旨を踏まえ、禁煙教育の推進を図り、学校の禁煙、分煙になお一層取り組んでまいりたいと存じます。
 以上でございます。
○副議長(阪部菊雄君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 30番野見山 海君。
○野見山 海君 答弁ありがとうございました。
 二点ほど要望いたしたいと思います。
 先ほど申し上げましたけれども、阪和銀行の倒産、あるいは今後ともリストラ、また県信の紀陽銀行への譲渡によって職を失う方々がふえてくるかと思います。こういった中には、マイホームなどの家庭計画を立てながら、今、不安な毎日を送っている方々が多いと思います。そういった意味で、何におきましても景気を回復させることが雇用の創出になると思いますが、県としても雇用対策を重点課題として今後取り組んでいただきたいことを強く要望しておきたいと思います。
 もう一つは渋滞対策でございます。
 来年四月二十九日から始まります南紀熊野体験博、こういったことで渋滞がかなりふえてこようかと思います。ぜひとも、その渋滞の解消のためにも迂回道路の標識等も設置するような方向で取り組んでいただきたいと思います。
 もう一点、禁煙教育と分煙対策ですが、私はたばこをのまないのでまことに申しわけないんですが、先ほど申し上げましたように、中学生、高校生のたばこを吸っている方が全体の二〇%あるという、このことは重く受けとめなければならないと思います。このことが、将来の薬物、シンナーや覚せい剤を乱用することにつながってくると私は思います。
 それだけに、学校における禁煙教育というものを今後徹底的にやっていただきたいし、また学校施設においても分煙対策──七〇%やられておりますけれども、一〇〇%に近い取り組みをぜひとも進めていただきますよう、また県庁内におきましても、まだまだふやしていくような状況をつくっていただきますことを強く要望して、終わります。
 ありがとうございました。
○副議長(阪部菊雄君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で野見山海君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
○副議長(阪部菊雄君) この際、暫時休憩いたします。
  午前十一時二十七分休憩
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