平成9年12月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

議 事 日 程   第一号   平成九年十二月二日(火曜日)
                午前十時開会・開議
  第一 会議録署名議員の指名
  第二 会期決定の件
  第三 議案第百二十四号から議案第百四十号まで(知事説明)
会議に付した事件
   一 会議録署名議員の指名
   二 会期決定の件
   三 議案第百二十四号から議案第百四十号まで(知事説明)
   四 休会決定の件
出 席 議 員(四十七人)
     1  番    大    沢    広太郎
     2  番    木    下    善    之
     3  番    小    川         武
     4  番    吉    井    和    視
     5  番    下    川    俊    樹
     6  番    井    出    益    弘
     7  番    藁    科    義    清
     8  番    門         三佐博
     9  番    永    井    佑    治
     10  番    新    島         雄
     11  番    向    井    嘉久藏
     12  番    佐    田    頴    一
     13  番    和    田    正    一
     14  番    阪    部    菊    雄
     15  番    西    本    長    弘
     16  番    馬    頭    哲    弥
     17  番    谷         洋    一
     18  番    山    下    直    也
     19  番    高    瀬    勝    助
     20  番    松    本    泰    造
     21  番    堀    本    隆    男
     22  番    宇治田    栄    蔵
     23  番    宗         正    彦
     24  番    橋    本         進
     25  番    神    出    政    巳
     26  番    玉    置    公    良
     27  番    上    野    哲    弘
     28  番    東    山    昭    久
     29  番    尾    崎    要    二
     30  番    野見山         海
     31  番    木    下    秀    男
     32  番    町    田         亘
     33  番    中    山         豊
     34  番    井    谷         勲
     35  番    鶴    田    至    弘
     36  番    森         正    樹
     37  番    村    岡    キミ子
     38  番    新    田    和    弘
     39  番    平    越    孝    哉
     40  番    森    本    明    雄
     41  番    長    坂    隆    司
     42  番    冨    安    民    浩
     43  番    飯    田    敬    文
     44  番    中    村    裕    一
     45  番    松    本    貞    次
     46  番    大    江    康    弘
     47  番    和    田    正    人
欠 席 議 員(なし)
説明のため出席した者
     知 事     西    口         勇
     副知事     山    下         茂
     出納長     高    瀬    芳    彦
     知事公室長   野    見    典    展
     総務部長    中    山    次    郎
     企画部長    藤    谷    茂    樹
     生活文化部長  中    村    協    二
     福祉保健部長  小    西         悟
     商工労働部長  日    根    紀    男
     農林水産部長  平    松    俊    次
     土木部長    長    沢    小太郎
     企業局長    佐    野    萬瑳義
     教育委員会委員長
             山    本         昭
     教育長     西    川    時千代
     公安委員会委員長
             高    垣         宏
     警察本部長   米    田         壯
     人事委員会委員長
             若    林    弘    澄
     代表監査委員  宮    市    武    彦
     選挙管理委員会委員長
             谷    口    庄    一
     以下、各部局次長・事務局長・財政課長
職務のため出席した事務局職員
     事務局長    西    畑    彰    久
     次  長    前         晴    夫
     議事課長    佐    竹    欣    司
     議事課副課長  島         光    正
     議事班長    松    谷    秋    男
     議事課主査   川    崎    良    雄
     議事課主事   大    浦    達    司
     総務課長    塩    路    義    和
     調査課長    湊         孝太郎
 (速記担当者)
     議事課主任   吉    川    欽    二
     議事課主査   鎌    田         繁
     議事課速記技師 中    尾    祐    一
     議事課速記技師 保    田    良    春
      ─────────────────────
  午前十時二分開会・開議
○議長(木下秀男君) ただいまから、平成九年十二月定例会を開会いたします。
○議長(木下秀男君) これより本日の会議を開きます。
○議長(木下秀男君) この際、暫時休憩いたします。
  午前十時三分休憩
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  午前十一時二分再開
○議長(木下秀男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
      ─────────────────────
  【日程第一 会議録署名議員の指名】
○議長(木下秀男君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、12番佐田頴一君、26番玉置公良君、43番飯田敬文君の三君を指名いたします。
      ─────────────────────
  【日程第二 会期決定の件】
○議長(木下秀男君) 次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から十二月十八日までの十七日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木下秀男君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から十二月十八日までの十七日間と決定いたしました。
      ─────────────────────
○議長(木下秀男君) 次に、諸般の報告をいたします。
 お手元に配付のとおり、監査委員から監査の結果報告及び現金出納検査の結果報告が、また執行機関から去る九月定例会において採択した請願の処理の経過及び結果の報告がありました。
 なお、人事委員会から、去る十月十三日、職員の給与に関する報告及び勧告がありましたが、この写しは既に各議員に送付されておりますので、申し添えます。
 以上、報告いたします。
      ─────────────────────
○議長(木下秀男君) 次に、今期定例会に提出されました議案は、お手元に配付のとおり、議案第百二十四号から議案第百四十号までの計十七件であります。
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                     財第184号
                     平成9年12月2日
 和歌山県議会議長  木 下 秀 男 殿
              和歌山県知事  西 口   勇
   和歌山県議会平成9年12月定例会議案の提出について
 地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
 議案第124号  議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例
 議案第125号  和歌山県振興局設置条例
 議案第126号  和歌山県浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例
 議案第127号  和歌山県都市公園条例等の一部を改正する条例
 議案第128号  和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
 議案第129号  財産の取得について
 議案第130号  工事請負契約の締結について
 議案第131号  工事請負契約の締結について
 議案第132号  工事請負契約の締結について
 議案第133号  工事請負契約の締結について
 議案第134号  工事請負契約の締結について
 議案第135号  工事委託契約の締結について
 議案第136号  工事請負契約の締結について
 議案第137号  工事請負契約の締結について
 議案第138号  委託変更契約の締結について
 議案第139号  工事請負変更契約の締結について
 議案第140号  平成8年度和歌山県歳入歳出決算の認定について
      ─────────────────────
  【日程第三 議案第百二十四号から議案第百四十号まで】
○議長(木下秀男君) 日程第三、ただいま報告いたしました議案第百二十四号から議案第百四十号までを一括して議題といたします。
 まず、知事の説明を求めます。
 知事西口 勇君。
  〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 平成九年十二月定例会にご参集いただき、厚くお礼を申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案について提案理由をご説明するに先立ち、県政の最近の動きについてご報告申し上げます。
 まず初めに、天皇皇后両陛下の行幸啓についてご報告いたします。 天皇皇后両陛下には、十月二十六日から三日間、県内事情ご視察のためご来県賜りました。行幸啓といたしましては、昭和五十二年の全国植樹祭に昭和天皇のご臨席を賜って以来二十年ぶりのことであり、また両陛下のご来県は皇太子時代の昭和五十八年第三回豊かな海づくり大会にお出ましいただいて以来、十四年ぶり四度目のことでございました。
 私は、木下議長とともに三日間、両陛下のご視察に随従いたしましたが、ご視察いただいた先々で温かいお言葉をおかけになり、さらに沿道各所においても多くの人々の熱烈な歓迎におこたえになられました。
 両陛下のご日程に従って、簡単にそのご様子を報告いたします。
 まず県庁では、私から本県の課題である交通体系の整備、産業、福祉、教育を初め新県民運動や南紀熊野体験博など県政の概要についてご説明申し上げたところであります。和歌山ビッグホエールで開催されたわかやま産業博覧会の会場では、県内産業が一堂に会する中、紀州に脈々と息づく伝統工芸の手わざと和歌山が誇る先端産業や伝統産業など活力あふれる地場産業の姿をつぶさにごらんいただくとともに、厳しい経済環境の中で新製品やデザインの開発に奮闘する地場産業関係者の説明に興味深く耳を傾けておられました。広川町のたちばな養護学校では、障害に負けじと元気に頑張る子供たちに勇気づけるお言葉をおかけになり、また田辺市の高齢者複合福祉施設たきの里でも、機能回復訓練に取り組むお年寄りを温かくお励ましになりました。さらに、子供たちやお年寄りの指導や介護に努める職員の皆様とも親しくお言葉を交わされるなど、社会福祉や障害児教育に対する両陛下の温かいお気持ちが感じられました。また、田辺市では梅干しの加工工程をごらんいただくなど、全国一の産地である本県の梅産業の活力あふれる現状もご視察いただきました。
 ご滞在期間中は天候にも恵まれ、県民の皆様の熱烈な歓迎の中、色づいたミカンがたわわに実る晩秋の紀州路におけるご多忙な日程をつつがなく過ごされ、十月二十八日に南紀白浜空港から還幸啓されました。議員初め、各所でお出迎えをいただいた県民の皆様のご協力に厚く御礼を申し上げます。
 次に、振興局の設置についてであります。
 地方分権推進法が施行され、地方分権委員会が政府に対し四次にわたる勧告を行うなど、明治以来続いた中央集権型行政システムが、今まさに変革されようとしております。地方分権の進展に伴い、地域における課題に対しては、それぞれの地域において自主的に、かつ自己責任を持って総合的に対応できる行政体制が求められることになります。本県といたしましても、このような地方自治体を取り巻く環境変化に的確に対応するため、県民の暮らしにかかわる行政の一元化を目的とした本庁組織の大幅な再編や福祉、保健、医療の連携強化を目指した福祉事務所と保健所の統合を行ってきたところでありますが、今回、地域の要請に対し総合的な対応がなされるよう、各地域に設置している県事務所、土木事務所などの地方機関を組織統合して十年度より振興局を設置するために、今議会に振興局設置条例案を上程している次第であります。今後、県といたしましては、本庁から振興局に必要な事務権限を委譲することにより、各地域の特性に応じた行政を総合的かつ迅速に行い得る体制を整備したいと考えております。
 次に平成十年度の予算編成についてでありますが、本県財政は、これまでバブル経済崩壊後の数次にわたる景気対策の実施などにより積極財政を展開し、道路整備を初め教育、文化、医療、福祉等、各般の施策の充実に努めてまいりましたが、一方では、県税収入は平成三年度をピークに低迷を続け、いまだ本格的な回復基調に至っていないのが現状であります。その結果、さきに発表した財政事情の中期展望でお示ししたように、平成十年度以降、多額の財源不足が生じることとなり、ここに至って県債残高の累増と元利償還費の増加、基金の減少などの財政状況に直面しております。
 このような状況を踏まえ、当面する平成十年度予算では、歳入に見合った歳出規模の適正化、県債発行額の抑制を基本に、真に必要な分野への財政資金の重点化、量から質への転換、歳出の合理化、効率化など、本県の将来を見据えた財政の構造的転換を進めてまいらなければならないと考えております。
 そのために、十年度の予算要求基準は従前に比べかなり厳しい内容といたしましたが、これは本県財政が一部他団体に見られるような危機的状況に陥り、禍根を次の世代に負わせる事態になることを何としても回避せんがためのものであります。将来にわたって活力ある県政の維持発展を可能とする行財政の体制づくりは私どもに課せられた責任であり、私は不退転の決意で当面の財政運営に当たってまいる所存でありますので、格段のご理解とご協力をお願いする次第であります。
 続きまして、ただいま上程されました諸議案についてご説明申し上げます。
 議案第百二十四号は、臓器の移植に関する法律が施行されたことに伴い、脳死後の処置が地方公務員災害補償法の規定に基づく療養の給付とみなされたため所要の改正を行うものであり、議案第百二十五号は先ほどご説明いたしました振興局設置条例であります。議案第百二十六号は、浄化槽保守点検業者の登録について新たに営業区域を登録事項に加えるなど、浄化槽維持管理の一層の適正化を図るための改正であり、これに関連して議案第百二十八号で変更登録手数料を定める使用料及び手数料条例の一部改正をお願いしております。議案第百二十七号は、紀三井寺公園や大新公園などの管理を財団法人わかやま公園緑地協会に委託することにより、公園管理の一元化を図るための改正であります。議案第百二十九号は県立医大紀北分院に設置を予定しております医療機器の購入について、議案第百三十号から百三十九号までは工事請負契約等の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。最後に、議案第百四十号は平成八年度歳入歳出決算の認定をお願いするものであります。
 以上で、提出議案等に対する私の説明を終わります。何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(木下秀男君) 以上で、知事の説明が終わりました。
      ─────────────────────
○議長(木下秀男君) この際、永年在職議員に対する全国都道府県議会議長会からの表彰状の伝達等を行うため、このまま暫時休憩いたします。
  午前十一時十五分休憩
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     表 彰 状 伝 達 式
○事務局長(西畑彰久君) ただいまから、永年在職議員に対する全国都道府県議会議長会からの表彰状の伝達式を行います。
 議員在職二十年以上で表彰を受けられました馬頭哲弥殿。
○議長(木下秀男君) 
     表   彰   状
            馬   頭   哲   弥   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職二十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成九年十月二十三日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から馬頭哲弥君に表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) 議員在職十年以上で表彰を受けられました和田正一殿。
○議長(木下秀男君) 
     表   彰   状
            和   田   正   一   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成九年十月二十三日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から和田正一君に表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) 同じく、阪部菊雄殿。
○議長(木下秀男君) 
     表   彰   状
            阪   部   菊   雄   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成九年十月二十三日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から阪部菊雄君に表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) 同じく、堀本隆男殿。
○議長(木下秀男君) 
     表   彰   状
            堀   本   隆   男   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成九年十月二十三日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から堀本隆男君に表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) 同じく、村岡キミ子殿。
○議長(木下秀男君) 
     表   彰   状
            村   岡   キ ミ 子   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成九年十月二十三日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から村岡キミ子君に表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) 同じく、松本貞次殿。
○議長(木下秀男君) 
     表   彰   状
            松   本   貞   次   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成九年十月二十三日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から松本貞次君に表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) 同じく、宇治田栄蔵殿。
○議長(木下秀男君) 
     表   彰   状
            宇 治 田   栄   蔵   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成九年十月二十三日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から宇治田栄蔵君に表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) 同じく、尾崎要二殿。
○議長(木下秀男君) 
     表   彰   状
            尾   崎   要   二   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成九年十月二十三日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から尾崎要二君に表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(西畑彰久君) ご報告いたします。
 地方自治法施行五十周年を記念し、地方自治の伸展及び住民の福祉の増進に功労があったとして、去る十一月二十日、国において自治大臣表彰が行われ、藁科義清議員がその栄誉を受けられましたので、ご報告申し上げます。(拍手)
 以上で、表彰状の伝達等が終わりました。
 それでは、次に西口知事のご祝辞をお願いいたします。
  〔西口 勇君、登壇〕(拍手)
○知事(西口 勇君) 一言お祝いを申し上げたいと思います。
 このたび、二十年以上の永年在職議員表彰を受けられました馬頭哲弥議員、また十年以上の永年在職議員表彰を受けられました和田正一議員、阪部菊雄議員、堀本隆男議員、村岡キミ子議員、松本貞次議員、宇治田栄蔵議員、尾崎要二議員の皆様に心からお祝いを申し上げたいと存じます。
 また、藁科義清議員には、地方自治法施行五十周年の記念自治大臣表彰をお受けになられました。昨年の二十五年の永年在職議員表彰に続きまして、大変記念すべきこのたびのご受賞であります。まことにおめでとうございます。心からお喜びを申し上げたいと思います。
 このたび、ご受賞の議員の皆様方には、選出地域はもとよりでありますけれども、県全体の発展のために大きく貢献をしてこられました。皆様の和歌山発展にかける長年の情熱とご努力に対しまして、改めて感謝を申し上げますとともに、深く敬意を表したいと思います。
 今、新しい世紀を目前にして、大変変化の激しいときを迎えておりますけれども、二十一世紀の和歌山を輝く時代にするために、今極めて重要な時期であると思っております。皆様におかれましては、どうぞこの上とも県勢のさらなる発展のために、力強いご指導、ご鞭撻を賜りますようにお願い申し上げたいと思います。
 皆様の今後ますますのご活躍を心からお祈り申し上げまして、一言お祝いのごあいさつといたします。本日は、大変おめでとうございます。
○事務局長(西畑彰久君) 次に、被表彰議員を代表されまして馬頭哲弥議員からごあいさつがございます。
  〔馬頭哲弥君、登壇〕(拍手)
○馬頭哲弥君 一言、御礼のごあいさつを申し上げます。
 ただいま、知事さんより過分のお言葉をちょうだいいたしました。ありがたく御礼申し上げます。
 このたび、和田正一議員、阪部菊雄議員、堀本隆男議員、村岡キミ子議員、松本貞次議員、宇治田栄蔵議員、尾崎要二議員の各議員におかれましては、十年以上の精励をもって表彰を受けられました。また、地方自治功労者として藁科義清議員が自治大臣表彰をご受賞されました。これらの各議員にかわりまして、私から一言謝辞を申し述べさせていただきます。
 顧みますと、年月というものは、物理的には昔も今も同じでありましょうけれども、時代によっては実に長く、また極端に短いものと言えるのかもしれません。十年、二十年を本議場に在籍いたしました私どもには、一昔のこともあっという間の出来事であったやに思う次第でございます。
 私を除く八人の諸氏は連続当選を果たされ、中身が詰まっておりますが、不肖私の場合は、途中でちょいちょい道草を食う駄馬でございまして、初めからの勘定がどうも合うておりません。世に「勘定合って銭足らず」という言葉がございますけれども、私の場合は「勘定も合わず銭も足らず」で、甚だじくじたるものを感じておるところでございます。
 しかしながら、こうした私どもを今日まで議会に送っていただいた選挙区の多くの皆様や先輩、同僚の各位から受けたご恩というものは、それこそ海山のそれ以上であります。本席から、改めて深く感謝申し上げる次第でございます。また、知事さん初め職員の皆々様にも随分お世話になってまいりました。これからもお世話になるわけでございますけれども、この機会に改めて心から感謝申し上げたいと存じます。ありがとうございました。
 時折しも、時代はとうとうとして激流の中にあります。司馬遼太郎さんは、明治維新を振り返ってこう説明されております。「時勢というものがどれほど恐ろしい力を持っているか、だれも知らない」と。
 今や、何のゆえであるか、あらゆる分野において歴史をたどる道はやせ細っております。歴史を疎んじる民族の将来は危ういことを歴史は教えておるにもかかわらず、であります。今日の日本を築くために、あまたの先人たちが苦難の歴史を駆け抜けてきた勇気や知恵やエネルギーというものはどこからわいたものであろうか、生まれたものであるか。数多くの教訓を顧みる中に、我が国、ひいては我が県政の行くべき道は開けるのだとの思いを深くいたすものであります。
 私の場合は微力非才でありますが、百八万県民、そしてふるさと和歌山県のために忠誠を尽くすことをお誓い申し上げ、お礼の言葉にかえさせていただく次第であります。ありがとうございました。
○事務局長(西畑彰久君) これをもちまして、表彰状の伝達式を終わります。
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  午前十一時三十二分再開
○議長(木下秀男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
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○議長(木下秀男君) この際、新任者をご紹介申し上げます。
 去る十月二十四日、教育委員会委員長に就任されました山本昭君をご紹介申し上げます。
 教育委員会委員長山本 昭君。
  〔山本 昭君、登壇〕(拍手)
○教育委員会委員長(山本 昭君) 去る十月二十四日、教育委員会定例会で引き続き委員長に選任された山本昭でございます。
 教育のあり方がさらに厳しく問われております今日、委員長としての職責の重さを改めて感じますとともに、豊かで活力ある未来の和歌山につながる教育行政を目指し、一層の努力を重ねてまいる所存でございます。今後とも、格別のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げまして、ごあいさつにさせていただきます。
 よろしくお願いいたします。
○議長(木下秀男君) 次に、去る十月三日、教育委員会委員に任命同意され、同十月十五日同委員に就任されました加藤容子君をご紹介申し上げます。
 教育委員会委員加藤容子君。
  〔加藤容子君、登壇〕(拍手)
○教育委員会委員(加藤容子君) 去る九月の定例会でご同意をいただき、十月十五日付をもちまして教育委員になりました加藤容子でございます。
 微力ではございますが、本県の教育の発展のために貢献いたしたいと存じております。今後とも、どうかよろしくご指導を賜りますよう心からお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。
○議長(木下秀男君) 次に、十月十三日、公安委員会委員長に就任されました高垣宏君をご紹介申し上げます。
 公安委員会委員長高垣宏君。
  〔高垣 宏君、登壇〕(拍手)
○公安委員会委員長(高垣 宏君) 去る十月十三日付をもちまして和歌山県公安委員会委員長に選任されました高垣宏でございます。
 微力ではございますが、全力を尽くして任務を全うする所存でございます。今後とも、皆様の一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、ごあいさつといたします。
 よろしくお願いをいたします。
○議長(木下秀男君) 次に、十月三日、公安委員会委員に任命同意され、十月十三日、同委員に就任されました島正博君をご紹介申し上げます。
 公安委員会委員島 正博君。
  〔島 正博君、登壇〕(拍手)
○公安委員会委員(島 正博君) 去る十月十三日付をもちまして、和歌山県公安委員会委員に任命されました島正博でございます。
 微力ではございますが、誠心誠意職務に精励する所存でございますので、よろしくご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。
 甚だ簡単ではございますが、ごあいさつにかえさせていただきます。
○議長(木下秀男君) 次に、事務局長から新任の職員を紹介させます。
○事務局長(西畑彰久君) ご紹介申し上げます。
   生活文化部次長(南紀熊野体験博環境担当)
             垣   平   高   男  君
  〔一礼〕(拍手)
 以上でございます。
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○議長(木下秀男君) 次に、お諮りいたします。明十二月三日から五日まで、及び十二月八日を議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(木下秀男君) ご異議なしと認めます。よって、十二月三日から五日まで、及び十二月八日を休会とすることに決定いたしました。
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○議長(木下秀男君) 次会は十二月九日再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
○議長(木下秀男君) 本日は、これをもって散会いたします。
  午前十一時三十九分散会

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