平成9年6月 和歌山県議会定例会会議録 第2号(野見山 海議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

○議長(町田 亘君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 30番野見山 海君。
 〔野見山 海君、登壇〕(拍手)
○野見山 海君 おはようございます。
 きょうの二番目のバッターとして質問させていただきたいと思います。先ほどの吉井議員とダブる点もありましょうが、地元が注目しております梅の生育不良について質問させていただきたいと思います。
 最初に、本県の主要農産物であるミカン、柿、そして梅は、全国的にも非常に有名であることは申すまでもございません。中でも梅は、関連産業・事業も含めて年間六百億円の生産高があり、全国津々浦々で紀州の梅は高い評価を受け多くの方々に親しまれていることは、まさに和歌山県の誇りであります。
 遠く江戸時代から先人たちが築き上げてきたこの伝統ある梅を支える生産者が今、生育不良の不安を抱えた中で、一家総出で朝早くから一生懸命になって取り入れ作業に汗を流しているのが状況であります。こうした姿を見るとき、私は、梅生産者の方々が将来に向けて安心して生活できる環境を整え、伝統を守り育て上げるのが政治、行政の務めであると強く感じるものであります。
 しかしながら、梅生産者の願いであり行政としての課題である梅の生育不良の原因究明が、いまだできていないのが実情であります。JA紀南農協の平成八年度の調査では、梅枯れ被害は実に三万二千三百九十六本、面積にしますと百八ヘクタール、被害者戸数は何と六百八十七戸となっております。こうした中で、ことしも新たに上芳養、上秋津、秋津川地域から稲成、三栖、長野地域へと、被害はますます拡大しているのが実情であります。種類別では、生育不良は南高梅での発生が多く見られますが、南高一号、古城、雑種、小梅にも広がっており、成木、老木、幼木を問わず発生しているのが事実であります。このような状況をどのように把握されているのか、お伺いいたしたいと思います。
 県では今日まで、栽培管理の問題、なり過ぎ、土壌の乾燥、土壌酸性化や大気環境等について調査研究を行い、剪定等による着果制限、土壌改良、かん水等、各般の対策を総合的に実施することが重要であると言っております。しかし、過去三年間にさまざまな対策を講じてきたにもかかわらず、樹勢の回復は一部は見られたものの、また新たに被害が広がっている状況であります。
 こうした中で県は、既に南部川村に梅二十一センター──田辺の秋津川地域に現地でも試験研究や農家との情報交換が行える前進基地を設置、また専門家スタッフ十人によるうめ対策研究会が設けられ、今取り組まれております。平成九年度でも梅振興事業、梅基盤整備事業、梅生育不良事業等、関連事業を合わせて約十七億円が予算化されております。地元においても、自治体、農協、関西電力の三社が一体となってあらゆる方面で研究が積極的に進められ、一日も早く原因究明がなされ、梅農家の方々が安心して農業経営ができることを私は強く望むものであります。
 一方、地元の梅生産者の間では、今なお梅の被害地域が拡大している状況をとらえ、大気の汚染が原因ではないだろうか、行政や企業が切なる願いをかなえてほしいと、多くの方々が悲痛な思いで訴えておられます。去る一月三十日には、非常に冷え込みのきつい中であったにもかかわらず、二千四百名が参加して梅生産振興生産者決起集会が開催されました。また、梅生育不良の原因究明の署名活動を十日間にわたって実施、五万人を超える署名を携えて四月二十日に知事や関西電力本社に対してバス四台で陳情され、さらには五月三十日、平松農林水産部長を初め、議会・下川副議長、関西電力和歌山支店長に対しても陳情を苦痛の思いでされてきたのであります。私も同席いたしました。この陳情の際、関西電力和歌山支店長からは、「地元梅生産者の切なる願いを重く受けとめ、装置等の設置については前向きに努力します」という言葉をいただいたので、陳情団の皆さんは大きな期待を胸に抱いて和歌山支店を後にしたのであります。
 そこで、これまでの取り組みとことしの生育不良状況を踏まえ、地元からの要望のその一、御坊火力発電所が昭和五十九年に稼働し始め、その後、二百メートルの煙突から東南二十キロないし二十五キロに位置する南部川、上芳養、秋津川地域に生育不良が発生、次第に被害も大きく広がっていることから、御坊火力発電所が排出する汚染物が原因ではないかと多くの農家の方々が疑念を持ったに至ったのであります。そういったことから、脱硫装置の設置と脱硝・集じん装置等の法制化を図られたいという要望でありました。
 その二、生育不良対策の取り組みが県においては遅かったのではないかと私は思います。先ほど述べましたように、解明に努力されていることは評価しますが、今以上の取り組みと研究会の意見、提言について即取り組み、あわせて梅関連事業として六百億円の生産高を誇る地域に梅等の落葉果樹研究機関の設置を前向きに考えていく必要があるのではないだろうか。
 その三、各分野で研究に努力をされていますが、いまだに解明に至っておりません。現在の御坊火力発電所の稼働率は、平均三〇%から三五%と言われております。こういった状況の中では、早く建設する必要がないのではないだろうか。
 この三項目が地元からの要望でありまして、関係者にどのように働きかけ、どう対処されたのか、お伺いしたいと思います。
 続きまして、電源開発調整審議会に対する知事意見についてお伺いいたします。
 県の重要課題である梅生育不良の問題については前向きに取り組んでいただき、本当にありがたく思っております。先ほど申し上げましたように、本県の地場産業であり、紀南地域の基幹産業である梅の生産者及び加工業者は今、大きな不安の中で仕事に精を出されております。高度成長時代から低経済成長時代に入り、今後はかつてのような急成長は期待できないと私は思います。したがって、今こそ、生活基盤整備を行い、地場産業の育成・充実を図る中で地域経済の活性化を図ることが重要であると思います。
 地方自治体は厳しい財政状況にあるだけに、どうしても大企業の誘致を考えることは理解できます。また、経済生活には欠かすことのできない電力供給が必要不可欠であることは申すまでもございませんが、人の力で電気は節約することができますし、環境に配慮した電力供給方法もあろうかと私は思います。一度破壊した自然環境は、なかなかもとには戻りません。したがって、電源立地に当たっては、地方自治体及び周辺地域の条件整備と環境面への配慮がどうしても必要であると思います。
 こうしたことから、御坊市が進めている御坊第二火力発電所の建設には、周辺自治体や地域住民の中には慎重な態度を望む声があり、御坊第二火力発電所の建設についての電調審への知事意見が注目されることが予想されます。したがって、これまでの状況を踏まえ知事はどのようなスタンスで臨まれるのか、お伺いしたいと思います。
 続きまして、道路整備についてお伺いいたします。
 国土軸から離れた紀伊半島に位置する本県は、山地が県土の八割を占めているという地形的・地理的環境にあります。こうした豊かな自然に恵まれた本県が、熊野地域や霊場高野山、白浜、勝浦を初めとする各温泉地などにおける歴史と文化、自然に彩られた観光資源をその特色を保ちながら有効に活用するためには、生活基盤整備や社会資本整備は欠かすことができないと思います。
 特に、紀南地域は高齢化、過疎化が進んでおり、地域を活性化するためには生活基盤整備や道路網の整備を初めとする公共事業の果たす役割は極めて大きいものがあると思いますし、地域住民はこれに大きく期待をしているのであります。
 本県の道路整備については、西口知事の公約でもあります県内二時間構想の実現に向け、道路整備事業が進められているところであります。特に、平成十一年四月からの南紀熊野体験博に合わせ、各種の地域生活圏道路整備や高速道路の整備が進められているわけでございますが、今政府が進めている財政構造改革によると、平成十年度公共投資予算は対九年度比七%の額を上回らないとしています。これが実施されますと、社会資本整備のおくれている本県にとっては大きな打撃になると考えます。
 そこで、本県における影響がどのように予想されるのか、今後道路整備の促進に向けてどう取り組んでいかれるのか、お伺いしたいと思います。
 次に、田辺市を含む紀南地域において解決すべき重要課題に交通体系の整備があると思います。特に、高速体系の整備及び紀南の中核都市田辺市における渋滞対策で、国道四十二号田辺西バイパスの建設があると思います。
 まず、高速道路についてであります。平成八年三月に御坊まで供用されたことで我々県民は高速道路の利便性を身近に実感しているところでありますが、最近、県外の方々から「和歌山は近くなったな」という話とともに、「行きはよいが、帰りは怖い」というように、帰りの渋滞に困惑している話も聞かされます。
 東京圏と大阪圏を結ぶ従来の国土軸に加え、次期全国総合開発計画に盛り込まれる予定の太平洋新国土軸、さらに、関西国際空港と白浜空港を結び、本県活性化へのインパクトを素直に受けとめて地域活性化を図ること、また梅、花卉栽培等、先進的な農業、とる漁業からつくる漁業へと積極的に取り組んでいる紀南地方からの産物をより広範な市場に迅速かつ安く提供するために、さらには、自然と触れ合い体験するアウトドアブームに代表される人々のニーズを十分満足させる、豊かな自然を有する本県の魅力を高め、さらに多くの方々に訪れてもらうために、高速道路の整備を積極的に推進していく必要があると私は思います。
 昨年十二月末に開催された国幹審において、南部から白浜間の整備計画格上げを初め、近畿自動車道紀勢線の計画が大きく前進しました。特に、紀南地方における高速道路もいよいよ身近な問題となり──とは言っても、御坊までの供用では約五十キロメートルであり、全体の百五十キロメートルからすればまだまだであります。今後は計画段階からより具体的な事業へと着実に進めていき、早期の全線供用を目指さなければならないと思います。そこで、近畿自動車道紀勢線の事業区間及び計画区間における現在の状況と今後の取り組み方針についてお伺いしたいと思います。
 次に、今、高速道路建設に対する県民の理解は極めて高いと考えます。しかしながら、総論賛成、各論反対、高速道路の建設のためにせっかく貴重な土地を提供しても、開通してみれば通過されるだけで沿線の人々は利用できず、地域が分断されるという高速道路の問題も持ち合わせています。私は、高速道路建設とあわせてその沿線も同時に発展してこそ、初めて地域全体に喜ばれるものと考えます。
 そこで、インターチェンジにつながるアクセス道路の整備、関連道路の整備、河川改修、生活基盤確立のための農地の整備等、地域から出される要望を早期に解決することが建設スピードを高めることになると私は考えます。今後の高速道路関連事業に関する県の取り組みについてお伺いします。
 次に、国道四十二号田辺西バイパスについてでございますが、現在、田辺バイパスについては平成七年三月に田辺市新庄から稲成までの約五キロメートルが完成したところであります。残る田辺市稲成から芳養までの間は、朝夕はもちろんのこと、休日になれば、観光地・白浜温泉を控えて県外からの観光客による大変な交通渋滞を引き起こし、地域住民はもとより観光客に大変な迷惑をかけているのが事実であります。公共事業を取り巻く昨今の状況はますます厳しいものがありますが、建設当初から約二十年も要したという現在供用中の田辺バイパス建設の轍を踏むことなく、芳養方面への延伸計画として昨年都市計画決定された田辺西バイパスの建設について、関係各方面へ積極的に働きかけ、早期実現を図っていくことが必要であると思いますが、田辺西バイパスの今後の事業見通しについてお伺いしたいと思います。
 以上、質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) ただいまの野見山海君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 野見山議員にお答えをいたします。
 まず、野見山議員には梅の地元で大変ご苦労いただいていることを感謝申し上げます。
 既設の御坊発電所に対する脱硫装置と脱硝・集じん装置の高性能化についてであります。
 昨日、六月二十三日でありますけれども、関西電力株式会社から、総合的な大気汚染物質削減のために、三号機に排煙脱硫装置を設置することによってこの発電所からの硫黄酸化物の排出量を三〇%削減する、また一号機から三号機まで──これは一、二、三号機の意味でありますけれども──の排煙脱硝装置の設備改善により窒素酸化物の排出量を二〇%削減する、さらに同じく一号機から三号機まででありますけれども、その電気集じん装置の設備改善によってばいじんの排出量を三三%削減するとの回答があったところであります。なお、排煙脱硫装置が完成した暁には三号機を重点的に稼働させるとのことであります。
 次に、梅の生育不良の原因究明に関する調査研究につきましては、これまで関係機関と一体となって懸命に取り組んでまいったところであります。現段階において原因の究明までには至っておりませんで、この現実を私も厳しく受けとめてございます。
 そこで、地元市町村のご協力をいただきながら、本年二月より田辺、日高に地域うめ対策交流室を設けるとともに、国の試験研究機関あるいは大学の専門家による和歌山県うめ対策研究会を設置いたしまして、現地調査を含めこれまでに二回開催をし、貴重なご意見、ご提言などをいただいております。私も最初の研究会に出席をいたしまして、農家の切実な思いを申し上げますとともに、原因の早期解明へのご協力をお願いしたところでございます。
 いずれにいたしましても、この問題の早期解明は県農業の最も急を要する課題であると認識をいたしております。
 次に、御坊第二発電所計画についての梅産地からのご要望などにつきましては、今後その原因が明らかになるものと考えております。その暁には迅速かつ適正に対処していきたい、そのように決意をいたしております。
 なお、電調審に対する意見でありますけれども、御坊第二発電所計画につきましては、環境面の影響等について広い範囲からご意見をいただいていることも十分念頭に置き、従来から申し上げております電源立地の基本的な考え方に基づきまして、地域振興の立場から対応していくことにしてございます。したがって、電源開発調整審議会に際し、経済企画庁に対して意見を回答する場合、この方針に基づいて県としての意見形成を図っていきたい、そのように考えております。
 以上であります。
○議長(町田 亘君) 農林水産部長平松俊次君。
 〔平松俊次君、登壇〕
○農林水産部長(平松俊次君) 今年の梅の生育不良の状況についてでございます。
 地域のうめ対策交流室や農業改良普及センター等の調べによりますと、五月に入り生育不良の症状が明らかになるとともに、議員お話しのとおり、稲成、三栖、長野などの地域で新たな発生も見受けられてございます。県としてはこうした状況を厳しく受けとめてございまして、さらに詳細な実態の把握に努めてまいりたいと存じます。
 次に、原因究明と対策の確立ということでございますが、専門家による県うめ対策研究会を設置し、原因究明に向けた推進体制の強化に努めるとともに、本年度から新たに土壌改良などによる樹勢回復対策や改植を盛り込んだうめ樹勢回復実証モデル事業を実施することとしており、現在、関係機関との調整を行っているところでございます。一方、事業者に対しましても、大気汚染物質の複合影響調査を初め原因究明等に必要な調査研究を実施するよう、さらに強く求めてございます。
 県といたしましても、梅など果樹の持つ特性から原因の解明にはある程度の期間を要するものと考えてございますが、うめ対策研究会でいただいた貴重なご意見、ご提言を現場の試験研究や実証展示圃などに生かしながら、原因の早期究明と技術対策の確立に全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。
 また、お話しの試験研究機関についてでございますが、本県果樹農業の将来を展望するとき、大変重要な課題と考えられますことから、試験研究機関のあり方について、農林水産部内において総合的な検討を行っているところでございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 土木部長長沢小太郎君。
 〔長沢小太郎君、登壇〕
○土木部長(長沢小太郎君) 野見山議員のご質問にお答えいたします。
 まず、道路整備のうち、財政構造改革に伴う本県の道路整備への影響と今後の取り組みについてでございますが、先般、国において閣議決定された財政構造改革の推進方策では、公共投資予算について今世紀中の三年間の集中改革期間中、各年度その水準の引き下げを図り、特に平成十年度は議員ご指摘のとおり、対九年度比七%のマイナス額を上回らないことという大変厳しい内容となっております。
 議員ご質問の県内の道路整備への影響につきましては、現時点では道路整備費の縮減内容が明らかではありませんが、現在事業中の箇所の事業遅延や新規事業着手の先送りなどの厳しい影響が懸念されるところでございます。
 県といたしましても、こうした状況を深刻に受けとめ、極力影響を少なくするため、今後、道路整備の計画策定、事業実施に当たっては、さらに事業箇所の重点化、効率化に努めてまいりたいと考えております。また、国に向けては本県の立ちおくれている道路整備の必要性、緊急性を強く訴えていくとともに、来年度から始まる新たな道路計画の策定、並びに平成十年度の予算編成に当たっては、県議会の皆様方のご協力をいただきながら、道路特定財源制度を堅持して所要の投資額を確保すること及び本県への重点配分を強く要望してまいりたいと考えております。
 次に、近畿自動車道紀勢線の現在の状況及び今後の取り組みについてでございますが、近畿自動車道紀勢線については、現在、御坊・南部間が事業中であり、本年度、南部町岩代地区において一部工事用道路等に着手予定ですが、残る区間においても設計協議及び用地交渉に全力を挙げて取り組んでいるところでございます。
 また、昨年末の国土開発幹線自動車道建設審議会において整備計画に格上げとなった海南・吉備間及び南部・白浜間につきましては、現在、建設省からの調査指示に基づいて日本道路公団が事業実施に向けての調査を行っているところでございますが、県としても必要な調査に積極的に協力し、早期に施行命令が出されるよう国に働きかけてまいります。
 次に、基本計画の白浜・すさみ間につきましては、新たに都市計画決定を行った上で用地先行取得の手法を使いながら工期短縮を図り、南部・白浜間と同時供用を図るよう努力してまいりたいと考えております。残るすさみから一部事業中の那智勝浦新宮道路までの間につきましても、基本計画から整備計画への格上げを国に要望し、県民の悲願である高速道路の紀伊半島一周計画の実現に向けて引き続き努力してまいります。
 三番目の高速道路の関連事業に対する取り組みについてでございますが、高速道路の整備促進を図るためには、これに関連する道路、河川等の整備が不可欠と認識しているところでございます。これら関連事業については、地元関係者の要望も踏まえ、地元市町村、関係部局等にもご協力をお願いしながら積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 四つ目の田辺西バイパスの今後の事業見通しについてでございますが、田辺西バイパスについては、田辺市稲成から芳養間の交通混雑解消を図るとともに、近畿自動車道紀勢線の田辺インターへのアクセス道路として今年度事業着手されたところであります。現在、測量立ち入りの地元了解を得るための調整を進めているところであり、今後、地元田辺市並びに関係各位の協力をいただきながら、用地取得を円滑に進め、早期に工事に着手できるよう国に対し強く要望してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 30番野見山 海君。
○野見山 海君 答弁ありがとうございました。
 今回の地元からの要望に対しては、何とかしてほしいという願いがあったわけでございます。私たち地元三人の県会議員も生産者と行動をともにしながら、痛みが伝わってくるほど何とかしてほしいという気持ちでありました。
 県の行政におかれましても、関西電力との話し合いの中で大きく前進したと私は評価いたします。しかし、究明はなかなかすぐには解決できないと思います。行政の皆さんあるいは地元の皆さんも、一日も早い究明を期待されていると思いますので、どうか行政におかれてもあらゆる角度から地元の要望をお聞きいただき、前向きに取り組んでいただきますことを心からお願い申し上げる次第であります。
 私ごとでございますけれども、地元である以上に、地元の皆さんからいろんな形で要望され、現場も見てまいりました。この梅の生育不良は、ふえているんです。減ってはないんですよ。離農した方々もあるんです。農業大学を出てこの梅の生産に夢をかけてやろうというやさきに廃園になった、こういう秋津川の地域もありますし、サラリーマンをほってこの梅にかけようという方々も多くあるんです。どうか、この方々のためにも一生懸命取り組んでいただきたいと思います。
 今回、この問題につきまして、県の行政の皆さんは努力をされたとは思いますけれども、もっと地元に対する配慮があってしかるべきだと私は思いますので、今後こういうことのないように十分注意を払っていただきますことを強く要望して、質問にかえたいと思います。
 ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で野見山海君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
○議長(町田 亘君) この際、暫時休憩いたします。
 午前十一時十八分休憩
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