平成8年9月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(永井佑治議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 午前十時四分開議
○議長(町田 亘君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(町田 亘君) この際、報告いたします。
 お手元に配付のとおり、監査委員から現金出納検査の結果報告がありましたので、報告いたします。
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 【日程第一 議案第百八号から議案第百三十八号まで、及び報第六号】
 【日程第二 一般質問】
○議長(町田 亘君) 日程第一、議案第百八号から議案第百三十八号まで、及び知事専決処分報告報第六号を一括して議題とし、議案等に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
 9番永井佑治君。
 〔永井佑治君、登壇〕(拍手)
○永井佑治君 おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、ただいまから質問させていただきますが、今回、私にとっては西口知事に対する初めての質問でありますので、幾つかお尋ねする前に、知事にひとつお願いをしておきたいと思います。
 「あとは野となれ、山となれ。 絶望的な、無責任な言葉のようでもあるが、私はむしろ絢爛たる自然のなりゆきに頭をさげさせられている人間を連想する。 今迄に何度、私はこの言葉を思い出し、自分を楽にしたことだろう。最後のところで、私がこれでも思い上がらずに済んだのは、このような気持があったからだった。私は最後まで責任をとることをしなかったのだが、そのおかげで、自殺からまぬがれ、自分を卑怯な奴と思うことができた。別に自虐趣味ではないのだが、非力も屈辱も、人間にとって、当然のことなのだから、私はあまり深刻にならずに苦しもうと思ったのだった。 人間の執念がどれほどのものであろうと、自然はそのような茶番をあとにも留めない。野山は誰のことも記憶してはくれない。それらは自然に只、四季の遷り変りの中で、生き生きと繁茂して行く。爽やかである」。これは作家曽野綾子さんの「あとは野となれ」という著書の一部で、元衆議院議員浜田幸一さんの書いた「不肖ハマコーがゆく」の冒頭でも引用をされているところであります。
 西口知事は昨年十一月に知事に就任されてから約一年が過ぎ、和歌山県民の知事に対する評価は、私の知る限りではなかなか好評でありまして、「永井はようやってるよ」とはだれも言ってくれませんが、「西口さんはようやってるよ。ええ知事やよ」という声をよく耳にいたします。西口知事を応援した者の一人として、私も大変うれしく思っているところでございます。
 西口知事は、昨年の知事選を戦うに当たって県民に、誠実で、偽りのない、誠の心をもって県政に当たると強く訴えてこられました。知事の誠実なお人柄をあらわしていますし、信念、決断力、情熱など、政治家として必要な条件は十分にお持ちのこととは存じますが、あえて私の口から申し上げることをお許しいただけるならば、もっともっと勇気を出していただきたいと思います。
 申し上げるまでもないことでありますが、すべての人々に納得してもらえる政治などありません。不公平が許されない、法に基づいて執行される行政についてもしかりと、私は考えております。和歌山はだめなんだという意識を変えなければならないし、それを変えたいと知事が言われていますが、県民の意識の底には、和歌山は変わらんよという一種のあきらめの空気が漂っているのも事実であります。このような和歌山を変えるためには、どうしても知事の勇気が必要であります。
 後は野となれ山となれ──西口知事に思い切って今の和歌山を変えていただきたい。そのためならば、百八万県民の大多数が惜しみのない声援を送ることでありましょう。武村正義さんではありませんが、我が愛するふるさと和歌山が「小さくともきらりと光る県和歌山」であってほしいと心から願っております。
 それでは、質問に移らせていただきます。
 最初に、和歌山下津港港湾計画についてお尋ねをいたします。
 去る八月二十四日、マリーナシティで紀淡海峡大橋実現フェスタが開催されましたが、夢の大橋実現に向けて西口知事もいよいよ本格的に取り組む姿勢を示されたものと受けとめ、私は大いに歓迎をしているところでございます。
 交通の便を促す道路の重要性とその都市の活性化や経済に及ぼす影響の大きさについては、近畿自動車道紀勢線が大阪、神戸に直結しただけで紀ノ川サービスエリアの売り上げが一・五倍にふえたということを耳にしておりますし、また、さきの世界リゾート博から引き続きにぎわいを見せているマリーナシティで見かける自動車の多くが県外ナンバーの車であるなど、特に身近に感じられるところであります。
 今、二十一世紀を目前に控え、近畿経済圏から取り残されることなく、例えば大阪湾ベイエリアの開発や整備による大阪湾環状都市圏構想のようなものの中で本県が重要な位置を占めるためには、京奈和自動車道はもちろんのこと、大阪湾岸道路の和歌山市までの延伸、紀淡海峡大橋の完成により、兵庫、大阪、京都、奈良、和歌山、そして淡路島を経由して四国と高速交通網で結ぶ壮大な計画を実現させていただかなければなりません。夢で終わらせてはいけないと思っております。となりますと、生産、商業、居住、遊びや娯楽、いずれの用途に利用するにしても、和歌山を単なる通過点にしないためには広大な土地をベイエリアに確保しなければなりません。
 さらに、廃棄物の処分場の面からも考えてみたいと思います。
 第三セクター方式による和歌山環境保全公社が行った住友金属西防波堤沖埋立事業が完了したことにより、和歌山の廃棄物は、昭和五十七年に、近畿二府四県百四十九市町村が参加する特殊法人大阪湾広域臨海環境整備センターが行うフェニックス事業で泉大津沖へ搬出することになりました。九月二日の和歌山基地の完成は記憶に新しいところであります。
 聞くところによりますと、当初の計画では、泉大津沖は平成八年末でいっぱいになるということでありましたが、バブル経済の崩壊により、廃棄物は景気と連動していますので当然のことでありますが、殊に産業廃棄物の量が減り、平成十年ごろまで延びるとのことであります。また、受け入れが積み出し基地からの海上輸送に限られ、自己搬入は認められていないので、京都、奈良方面の市町村は、産業廃棄物は別にして一般廃棄物については、陸上輸送その他で経費がかかり過ぎることもあって、ほとんど利用されていないようであります。廃棄物の大半は建築廃材や建設残土でありますし、また和歌山下津港を整備して三万トン、五万トンのバースをつくるためには大量のしゅんせつ土砂が出るものと思われますが、その捨て場所も必要であります。
 いずれにしましても、都市や産業の発展にとって廃棄物の処分は避けて通れない問題であります。和歌山県の発展を考えるとき、他に頼ることなく、県独自での廃棄物処分場の確保は極めて重要な課題であり、それを内陸部に求めることができないとあれば、海を埋め立てる以外に方法はありません。
 以前から高度経済成長期への反省を込めた戦略的後退論や建設主導型社会への批判があることは承知をいたしておりますが、これらは東京や大阪など大都市の論理であって、少なくとも和歌山には当てはまりません。もちろん、海を埋め立てるとなりますと、環境問題、漁業補償など、クリアしなければならない難問が横たわっていますが、土地の保有と廃棄物の処分に係る経費の軽減といういわば一石二鳥のメリットもありますので、真剣に取り組まなければならないのではないかと考えております。
 そこで、お尋ねをいたします。
 和歌山下津港に係る港湾整備計画の見直しがあると聞いておりますが、その時期はいつごろになるのか、またその内容はどのようなものになるのか、お聞かせ願いたいと思います。
 また、港湾整備に伴うしゅんせつ土砂あるいは建設残土などを二十年、三十年という長期にわたって有効に活用し、新たな都市再開発用地を確保するため、和歌山下津港和歌山港区の沖合、できれば水深二十五メートルぐらいまで埋め立てを展開してはどうかと考えておりますが、これについてはどう思われるか、お聞かせを願いたいと思います。
 次に、高齢者の生きがい対策等についてお尋ねをいたします。
 二〇二〇年には四人に一人が六十五歳以上、しかもその大半は七十歳代という超高齢化社会が来ると言われておりますが、去る十四日に発表された総務庁の高齢者に関する統計調査によりますと、六十五歳以上の高齢者人口が千八百九十九万人、総人口に占める割合が一五・一%ということであります。都道府県別では、平成七年のデータしかございませんが、それによりますと、一位が島根県で二二・六%、以下高知、山形と続き、本県は一七・八%で二十番目であります。また、国勢調査をもとにした高齢者のひとり暮らしの世帯数は全体の一二%を超えて二百二十五万世帯、五年前に比べると三八・八%ふえていて、うち女性が男性の約四倍、六十五歳以上の女性のほぼ六人に一人がひとり暮らしということであります。
 去る九月十五日、私も地元宮地区で何カ所か敬老の催しに参加をいたしました。出席者のほとんどが女性であります。また、春と秋の年二回、宮地区全体で催している触れ合い食事会には、高齢者のひとり暮らしの方約四百八十名のうち百五十人ぐらい参加されますが、そこでもやはり女性の数が圧倒的であります。私は、こういった機会に接するたびに、この人たちは非常に寂しい思いをしているのではないか、また、それぞれの立場で社会に貢献をしてきた人たちですから何らかの形で報いなければいけないのではないかと、いつもそういう気持ちを持っております。
 全国で要介護老人の数が百万人を超えたと言われる今でも、高齢者に対する福祉・保健面での行政の対応はまだまだ十分とは申せません。しかしまた、高齢者の七、八割を占める比較的健康な方々の生きがいや楽しみをどうするかということも行政の重要な課題であります。
 ところで、先日のある新聞のコラムにこのような記事が出ていました。お読みになった方もたくさんおられると思いますが、私なりに要約をさせていただきます。「昔、昔、あるところに、おじいさんとおばあさんがありました」──「花咲爺」、「舌切雀」、「桃太郎」など、おとぎ話の出だしである。なぜ、お父さんやお母さんではなく、おじいさん、おばあさんなのか不思議だったが、哲学者中村雄二郎さんと劇作家別役実さんの対談でこのなぞが解けた。別役さんは、お父さん、お母さんから子供へというのではなく、おじいさん、おばあさんから孫へという情報伝達回路が重要だったのではないかと言い、中村さんは、極端に言えば結局親から子へというのでは文化が伝わらないと思うと語っています。かつては、おじいさん、おばあさんから孫へという教育があった。今では、お父さん、お母さんから子供という、局部対応の教育になってしまった。親から子に伝わるのはせいぜい実務的なことぐらいで、おじいさん、おばあさんがいないから精神的なものが失われてしまった。木を切ったら孫の時代にどうなるか、三代見通して考えなければいけないように、文化や社会も三代見通して見る必要がある、二代どまりでは危ないというのがお二人の結論──こういう記事であります。
 近ごろ、祖父母と孫のほのぼのとした交流を目にすることももちろんありますが、一方で、小さい子供たちがおじいさん、おばあさんを汚いと言って嫌うという話を耳にするにつけ、私はこの記事を読んで深く考えさせられました。生きがいや楽しみを見つけることは個人に負う部分が多いことはわかりますが、知事の言われる、住んでよかったという和歌山を実現するためには、健康なお年寄りに対する配慮がもっともっと必要ではないかと思います。
 そこで、お尋ねをいたします。
 比較的健康な高齢者の方々の楽しみや生きがい対策についてはどうなっているのか。また、今後どのようにするのか。ハード・ソフト両面にわたって具体的にお示しをいただきたいと思います。
 また、お年寄りの経験や知恵といったものを生かして和歌山の町づくりに反映させるといったようなお考えはないのか、お聞かせを願いたいと思います。
 さらに、先ほど申しましたように、高齢者のうち女性の占める割合が非常に高いということを考えますと、例えば女性高齢者向けの特色ある対策等についてもお考えをお聞かせいただきたいと思います。
 最後に、職員の意識改革についてお伺いをいたします。
 以前から、東大解体論や大蔵解体論など官僚に対する批判がありましたが、最近特に薬害エイズ問題、住専問題などで一段とその声が高まっているのは、ご承知のとおりであります。同様に、もちろん大半の県庁職員の方が県民のためにまじめに行政に取り組んでいることは申し上げるまでもありませんが、「市役所は行きやすいけど、県庁は行きにくい」とか、「県の職員は偉そうや」という県民の声を私たちが耳にするのも、残念ながら事実であります。
 西口知事は、机に座っていては行政ができない、外に出て県民の声を聞いてそれを行政に生かしてほしいといったような意味の話を職員にされていると伺っておりますが、知事に幾ら頑張っていただいても、実際に知事の手足となって第一線で働いている職員の意識が変わらなければ和歌山は変わりません。地方分権や地方主権が叫ばれている今こそ、何よりも職員の方々に意識を変えていただいて、県民に身近な、開かれた県政を実現する必要があるのではないかと考えます。産・官・学・民、四者一体となって、知事の言われる和歌山新時代を創造しようではありませんか。
 そこで、次のことをお伺いいたします。
 民間派遣等も含め、職員研修の実態はどうなっているのか。また、改善する余地はないのか。
 和歌山市議会でも申し上げたことでありますが、国際化時代と言われている今日、できるだけ多くの職員の方々に広く世界を自分の目で見、肌で感じて、それを行政に生かしてもらう必要があると思います。職員の海外研修の現状と海外研修を将来大幅にふやすことを検討されてはどうかお尋ねをいたしまして、私の質問を終わります。
 ご清聴、感謝いたします。ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) ただいまの永井佑治君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 永井議員にお答えをいたします。
 まず冒頭に、私に対する激励のご意見をいただいたわけであります。もっともっと勇気を出せということでございます。
 実は私、選挙期間中に、「私の名は『勇』です。『勇者は懼れず』という心境で戦います」と、孔子の言葉をよく引用して訴えたわけであります。仰せのご趣旨とはいささか違うかもしれませんけれども、今後とも「修羅場では鬼になる」ということを私の気概として頑張っていきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 次に、和歌山下津港和歌山港区の埋め立て問題についてでございます。
 廃棄物の最終処分場の確保というのは、県政の中でも最も重要な課題であると認識をしております。従前から、西防跡の処分場の問題につきまして、内陸部あるいは海面等について種々検討を行ってきたわけでございます。当面はフェニックス計画への参画で対処していきたいと思いますけれども、議員ご指摘の建設残土あるいは港湾整備に伴って発生するしゅんせつ土砂等につきましては、これを有効に活用し、かつ適正に処理するために和歌山下津港和歌山港区の埋め立てを検討しなければならないと考えてございます。
 今後、海面埋め立てということになりますと、地元住民の皆さん、さらには漁業関係者のご理解とご協力がぜひ必要でありますので、関係者の絶大なご支援をお願い申し上げたいと思います。
 以上であります。
○議長(町田 亘君) 土木部長長沢小太郎君。
 〔長沢小太郎君、登壇〕
○土木部長(長沢小太郎君) 永井議員の、和歌山下津港港湾整備計画の見直し時期と内容についてのご質問にお答えいたします。
 和歌山下津港は大阪湾の入り口に位置し、海の国際軸とも言える太平洋航路や二十四時間世界に開かれた関西国際空港と近接し、紀淡連絡道路を含む太平洋新国土軸構想が具体化しつつある現状を踏まえ、このような有利な立地条件を生かしてベイフロンティア構想の中核港湾として、二十一世紀の近畿圏の経済を担う港としての発展を目指してまいりたいと考えております。このため、和歌山下津港に大水深の岸壁や十分な広さのコンテナヤードを有する外貿ターミナルを確保するとともに、陸上の高速交通網と結びつけるためのアクセス道路の整備が重要な課題と認識しており、現在取り組んでいる次期港湾計画に積極的に反映してまいる所存でございます。
 港湾計画の改定の時期につきましては、現在、各種の調査検討を行っているところでございますけれども、西防波堤沖埋立地問題の動向をも見据えた上で、現段階では平成九年度末の改定を目指してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 福祉保健部長小西 悟君。
 〔小西 悟君、登壇〕
○福祉保健部長(小西 悟君) 永井議員ご質問の、高齢者の生きがい対策等の三点についてお答えをいたします。
 まず、比較的健康な高齢者のハード・ソフト両面からの楽しみ、生きがい対策についてでございますが、高齢者が前向きで、積極的な気持ちで生きがいあふれる日々の生活を送るとともに健康な身体を維持していくための生きがい対策は、極めて重要な施策の一つであると考えております。
 さて、議員ご質問のハード面での施策についてでございますが、高齢者が地域において生きがいを持ち、健康で安心して暮らせる地域コミュニティーの環境整備が肝要と考えており、屋外スポーツ施設や老人憩いの家の整備等に対する財政的援助を行っているところでございます。
 また、ソフト事業につきましては、紀の国長寿大学や洋上老人大学等の生涯学習や高齢者スポーツ大会等のスポーツ活動の支援、また仕事を通じた生きがいづくりのための無料職業紹介、その他高齢者の生活全般にわたる相談業務等、多角的な事業を展開しているところでございます。今後とも、県民への啓発活動を重視しながら、なお一層の施策の充実を図っていきたいと考えてございます。
 次に、高齢者の知識や経験を生かした和歌山の町づくりについてのご質問ですが、高齢者が若年からはぐくんできた幅広い知識や経験を地域社会に還元し、また後世に継承していくことは、本人の励みになることはもとより、社会の貴重な財産であると認識してございます。このため、知識や特技を持った方々をあらかじめ分野別に登録させていただき、地域、職場等における研修や講習会、集会等においてその能力を発揮していただくいぶし銀行事業を実施しているところでございます。
 また、次世代の担い手となる小学生に対して長寿社会啓発読本の配布、地域における社会活動の中心となる老人クラブへの援助、特色ある社会活動を行う民間団体への助成などを行っており、今後とも喜の国いきいき百人委員会等におけるご意見をいただきながら、心豊かな長寿社会づくりのための各種施策の充実を図っていきたいと考えております。
 次に、女性高齢者に対する特色ある生きがい対策についてでございますが、議員ご指摘のように高齢者人口の約六割は女性であり、また男性に比較して女性の平均寿命は六歳近く上回っており、女性の高齢者への視点は極めて重要であると考えております。
 昨年実施した高齢者の健康生きがいに関する基礎調査によりますと、生きがい対策について、健康教室や文化教室の拡充を求める声が男性に比べ女性の方が多く、健康・文化に関する生きがい対策事業の展開が望まれているところであります。今後、このような女性高齢者のニーズにこたえることのできる事業の拡充を図っていきたいと考えてございます。
 また、新規事業としてシルバーおしゃれ講座事業を実施し、その中でシルバーファッションショーを開催する予定でございます。
 今後とも、高齢社会の重要な担い手は女性であるということを踏まえ、女性の社会参加の促進など、多角的な施策を確立していきたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 総務部長中山次郎君。
 〔中山次郎君、登壇〕
○総務部長(中山次郎君) 職員の意識改革の二点についてお答え申し上げます。
 職員の意識改革につきましては、県民ニーズがますます多様化し、また地方分権の機運が高まりつつある中で二十一世紀に向けて活力ある県政の推進を図るために、職員の意識改革や人材の育成は非常に重要なことでございます。そのため、昨年策定した行政改革大綱に沿って、従来からの国、市町村との人事交流に加え、行政と異なる分野での体験をさせるため、本年度から民間企業への派遣研修を新たに実施するなど、職員の意識改革の推進に努めているところでございます。
 また、職員研修所における研修につきましても、職員の意識、資質、モラルの向上を図るため、所属長につくまで約十回は研修を受講することとしてございます。加えて、本年度からは政策形成能力、業務遂行能力、あるいは目標による管理能力を兼ね備えた職員の養成に力点を置いた研修を実施しているところでございます。
 なお、海外研修につきましては、諸外国の行政制度や専門技術等を調査研究することによって職員としての視野を広め、国際化の進展に的確に対応できる能力の開発・向上を図るため昭和四十七年度から実施しているところでございますが、さらに、従来からのテーマを指定して行う海外研修に加え、昭和六十三年度からは研修生みずからがテーマを設定し、県が研修費の一部を助成して派遣する海外研修を実施しているところでございます。派遣人員は毎年二十名程度で、累計で約三百名となってございます。また、公務による海外出張は年間六十名程度となっている状況でございます。
 今後とも、職員の意識改革、人材育成を図るため、海外研修を初め、職員研修の充実・改善に努めてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(町田 亘君) 以上で、永井佑治君の質問が終了いたしました。

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