平成7年12月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(向井嘉久藏議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 午後一時五分再開
○副議長(木下秀男君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○副議長(木下秀男君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 11番向井嘉久藏君。
 〔向井嘉久藏君、登壇〕(拍手)
○向井嘉久藏君 お許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
 西口知事さんには、当選おめでとうございます。ひとつ、一期一期燃え尽きて頑張っていただきたいと思います。当選していただいて本当にうれしい限りでございまして、気持ちよく一般質問させていただけることを心から喜んでおります。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 まず、一般質問に入らせていただく前に、一般質問で議員の皆さん方から出されてまいるいろいろの項目には懸案事項が非常に多いため、当局からは、検討しておきますとか前向きにというご返答がかなりあります。これは、当然のことだと思います。しかし、私が地元の方々に頼まれて当局と折衝して、表に出ないが現実に実現されていることがたくさんあるということもこの場をかりて言っておきたいと思うわけでございます。
 あす十二月十五日に、私の地元からお願いしておきましたことができます。と言いますのは、私の地元の橋本市小原田で、国道三百七十一号線が非常に狭く、民家の戸をあけるとすぐ国道というところで死亡事故が三件、立て続けに起こりました。そういうことで、この国道を何とか早く拡幅してほしいという市民の願いを届けましたところ、わずか六カ月余りで完成いたしました。非常に喜んでおります。これは河川敷を利用して──県の中でも河川課と道路関係の課は、両方ともなかなか勢力の強いところらしゅうございます。その双方が話し合って、県民が市民がそれだけ熱望しておるのであればやりましょうということで早くやっていただいた。これは、やればできるといういい実例だと思います。この場をおかりいたしまして、お世話になった皆さん方に御礼を申し上げたいと思うわけでございます。ありがとうございました。
 十二月十一日に上京して、建設省、大蔵省等へ予算獲得のための陳情をいたしました。その中で、建設省の企画課長がいみじくも言いました。建設省は、今手がけている工事だけで十五年かかるほどのストックを持っている、だから新規の予算づけというのは大変ですよと言われた。ですから、今工事が始まっていないところ、まだ用地買収しかできていないようなところ、これからしようとしているところは果たして何年かかるのかなという心配がございます。
 そこで、先輩議員、同僚議員が再三再四お願いし、また質問しておりますことを改めてご質問させていただきまして、知事初め皆さん方のご見解を承りたいと思います。
 まず第一点は、紀北地方の交通施策体系についてでございます。
 京奈和自動車道路早期着工と実現について。
 本道路は太平洋国土軸の幹線道路と位置づけられておりまして、完成の暁には本県にとってはかり知れないメリットがあり、早期全線開通が待たれるところでございます。既に橋本道路での用地買収については順調に進んでおりまして、大型予算づけがなされるときは買い上げ申請が相当上がり、全線買い上げができるのではないかということで、地元では大型予算づけが切望されているわけでございます。しかし、承りますと、全線開通までにはなお三十有余年がかかるであろうということでございます。この京奈和自動車道は、既に京都では供用されておりますし、奈良県内では工事中でございます。和歌山県が一番おくれておるわけでございます。そんな中で、橋本道路は買収が順調に進んでおる。また、紀北東、紀北西道路についても調査が行われておりますが、一日も早い全線開通が望まれるわけでございます。
 和歌山県にあって、高速道路の南紀延長、京奈和自動車道、第二阪和道が道路行政の三本柱であると考えております。京奈和自動車道路の和歌山市までの完成が待たれ、完成期日の短縮こそが本県経済浮揚の大きなかぎを握っていると考えております。このことについて、知事のご見解をお聞きしたいと存じます。
 二番目に、三百七十一号バイパスの早期着工と実現についてお伺いしたいと思います。
 三百七十一号線は、河内長野を起点とし、橋本市を経由して高野に延びております。それを、河内長野から橋本市までバイパスで結びたいのでございます。開け行く橋本市は、和歌山県の東の玄関口として新しい市民を迎え、今、人口も五万四千人を超えるまでとなりました。橋本市全人口の四二%が新住民で占められております。そのほとんどの方は大阪府からの転入者でございます。
 三百七十一号バイパスは、河内長野からの外環状線の延長という形で、四車線で橋本まで延長されてまいるわけでございます。橋本並びに伊都地方の発展は、まさにこのバイパス完成にかかっております。特にこのバイパスは、和歌山県側のみでなく大阪府の前向きな姿勢にかかっているところ、大でございます。したがって、大阪府と和歌山県の連携が大切であると考えております。本道路は県直轄道路でもあるので、一層の前向きな取り組みをお願いしたいのでございます。現状とこれからの取り組み計画についてお伺いしたいと存じます。
 次に、三百七十一号線の路線変更に伴うルートの早期決定と着工についてご質問いたします。
 これは三百七十一号バイパスにも通ずることで、三百七十一号バイパスは河内長野を起点にして橋本までの区間をお願いしておりますが、橋本から高野龍神につながるルートは、紀伊丹生川ダム建設に伴う三百七十一号線の路線変更であります。紀伊丹生川ダムが完成いたしますと、現在の三百七十一号線は水没いたします。したがって、新しいルートを決定しなければならんのでございます。そういう意味で、新しいルートの早期決定をお願いしたいわけでございます。
 この道路は、橋本市と高野町を二十分で結ぶ重要な道路となります。この地域高規格道路は、数少ない紀北地方の観光ルートとしても重要でございますし、また年間百三十万人の高野山参拝者の倍増をも期待できるところでございます。早期着工を目指す上で、早急にルートの決定を望みたいのでございます。
 そこで、現状はどうなっているのか、着工めどについてお伺いいたします。これも、知事、土木部長のご見解をお伺いしたいと存じます。
 四番目に、紀の川の市脇・清水間架橋の早期着工についてでございます。
 これは、同僚の木下議員もさきの議会で質問したところでございますが、改めてお伺いしたいと思います。私も、これで三回目の質問になるわけでございます。
 三百七十一号線のルート変更に伴って、大きなウエートを占める架橋でございます。架橋建設促進運動が始まって既に二十年経過しております。地元の盛衰をかけた悲願でもございます。今、県単で紀の川でボーリング調査が行われております。紀の川を挟んで河北と河南のバランスのとれた発展を図るとともに、高野龍神スカイラインと結ぶ入り口となる仮称・新橋本橋の一日も早い事業化の決定が出されるように最善の努力をお願いしたいのでございます。現在実施されているボーリング調査後のスケジュールについてお伺いしたいと思います。知事、土木部長のご回答をお願いいたします。
 続いて、紀の川左岸農道の早期完成と恋野農道との接続計画についてご質問したいと存じます。
 左岸農道の完成は、農業の振興に寄与することはもちろんのこと、一般車両道路としても大きな役割を果たすことは間違いございません。左岸農道の橋本市の起点である清水と恋野農道の四・一キロを結ぶことにより、五條市から延びている農道と左岸農道が一本化するわけでございます。一本の道で結ばれることにより、よりよい効果が得られることは明白でございます。左岸農道の進捗状況と接続道路を計画する用意があるのか、お伺いしたいと存じます。農林水産部長にお願いします。
 六番目といたしまして、運動公園に接続する道路計画についてお伺いしたいと存じます。
 橋本市運動公園は現在建設中でございまして、今、供用を開始しているのは市民プールでございます。流水プール、幼児プール、五十メートルの競泳プールが既に完成しております。現在、陸上競技場──多目的グラウンドにも使用するものでございますが──とテニスコート十二面を建設中でございます。その橋本市運動公園の中へ、県立多目的体育館の建設が決定されました。この多目的体育館は、伊都地方、橋本市の文化、スポーツの中心的な役割を担う施設として私どもの長年の夢でございましたし、郡民、市民の希望を担ってございます。最大収容人員が五千人でございます。ほかの施設も使用するときには、車の使用台数が千数百台にもなることは明白でございます。この夏、橋本市市民プールがオープンしておりましたときには、常時五百台以上の車が駐車しておりました。仮に五千人がこの体育館に入ってイベントが開かれるときには、千数百台の車が収容されておる。イベントが終わって同時にこの車が移動するとなると、現在、この橋本市運動公園の出入り口は一カ所でございます。三百メートルほど先へ行くと、先ほど申し上げている三百七十一号線に突き当たります。一回の信号で恐らく五、六台の車しか通過できず、千数百台の車が列をなすと、橋本市内の交通渋滞は明らかでございます。また、夏の土曜日、日曜日になると、この三百七十一号線は現在でも橋本市から河内長野までつながっているような状態でございます。そこへ千数百台の車が出るということは、ちょっと予想がつかんわけでございます。
 そういう意味で、この運動公園に接続するバイパス的な役割を果たす道路を一本設けていただきたい。特に、先ほども述べましたが、橋本市の北部に橋本市人口の四二%の方々が集中して暮らしておられます。この運動公園の利用者も四二%と理解するならば、北部へつなぐ道路を一本設けることが大切であろうと思います。こういう渋滞を避けるためにも、市北部へ接続する道路がぜひ必要であると考えております。このことについて、土木部長のご見解をお願いしたいと思うのでございます。
 以上で道路関係の質問は終わりまして、次にテレビの難視地区の解消について質問させていただきます。
 橋本市は恵まれておりまして、テレビは全部映ります。和歌山から発信されているWTV、また奈良から発信されている奈良テレビの受信も可能でございます。NHK、またほかの四チャンネルから十チャンネル、十二チャンネルまで受けることができる、恵まれた地域だと思います。ところが、一部、和歌山から発信される電波を受けられない場所が町の中にあるのです。ここの解消をお願いしたいと思います。
 その地区へ、いろんなお願いやら、また来てくれと言われてよく行く。そういうときに、「向井さん、和歌山県の知事さんは今どなたかな」、「選挙あったらしいけども、わしらは県議会の模様も見たことないんや。やってますのか」、こういう話でございます。実は、奈良放送しか受けられない。奈良の議員さんの模様は一日じゅう放映されているわけです。これをよく見ています。また高校野球も、奈良の方はよく見るけれども和歌山県は一切わからん、こういう状態でございます。私がおかげさまで当選させていただいたときも、事務所へ駆けつけてくれるのもこの地区がちょっと遅くなりまして、「おまえ当選したの、ちょっと情報おくれたわよ」と、こういう話でございます。和歌山県に住みながら奈良県の放送しか受けられない、こういう地区の解消をお願いしたいと思うのでございます。
 幸いにして、西口知事さんが知事でない候補者のとき、後援会活動のときに橋本市にお越しいただいて、「私が解消しますよ」と百三十七番目の公約として入れていただきました。この公約を実行していただきたいな、地元の者を喜ばせてやってほしいなと、知事さんにお願いしたいと思うのでございます。
 次に、県警本部長さんにお伺いしたいと思います。
 自動車運転免許証の即日交付でございます。
 和歌山市、海南市、田辺市、白浜町、新宮市の方々は、免許証の更新手続をなさるときに恐らく即日交付を受けられているということで、そんなに不便をお感じになっておらないんではないかなと思います。ところが、即日交付でないところが県下警察署管内で七つあります。串本、御坊、湯浅、有田、岩出、妙寺、橋本の七警察署管内でございます。ここは、自動車運転免許証の即日交付をしていないわけでございます。免許証の更新手続をして、約二十日間たってから交付されるわけです。現在持っている免許証に判を押してもらって、あなたの交付日はいつですよと書いてもらって、期限の切れた免許証を持っていると、こういうことでございます。そういうことで、即日交付をお願いできないかなと思うわけでございます。
 現在、即日交付を実施しているのは、人口の多い和歌山市内の各警察署管内と海南署管内分として県交通センター、また田辺・白浜両警察署管内分として田辺免許センター、それに新宮署管内分として新宮分室があるそうでございます。即日交付していない署の人でどうしても即日交付を受けたい人は、この即日交付をしているセンターへ行って受ければいいわけでございますが、なかなかそうはいかんのが世の常でして、一日仕事になります。そういう方が橋本から行こうと思ったら、県の交通センターへ行かないかん。丸一日費やさないかんわけでございます。そういうことで、即日交付をお願いしたい。
 即日交付していない署の管内の人は、更新手続で一日、交付される日にいただきに行って一日と、二日かかるわけでございます。免許証取得者であれば、だれでも短時間の手続で即日交付を希望するのは当然でございます。即日交付を実施していない警察署管内でも、人口急増地域については地元警察署等で実施していただきたい。これに対して、県警本部長のお考えをお伺いしたいと思います。
 最後に、福祉行政の推進についてお伺いいたします。
 福祉行政は県の最重点施策の一つとして位置づけられ、実施されておりますが、まだまだ十分とは言えず、県民から要望の強いところでございます。特に、光の当たりにくい心身障害者に対しての心配りはより重要かと存じます。
 前々から、伊都地方精神薄弱者入所更生施設の早期実現を要望してきたところでございますけれども、本年は五百万円の調査費を計上していただき、現在調査中でございます。その結果はどうなっていますか。今後はどのようなプランでお進めいただけるんですか。これについて、民生部長にお伺いしたいと思います。
 以上で、一般質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○副議長(木下秀男君) ただいまの向井嘉久藏君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 向井議員にお答えをいたします。
 紀北地方の交通体系の四点についてのお尋ねでございます。
 紀北地方においては、京奈和自動車道を初め国道三百七十一号等により広域道路網を形成していくことが極めて重要なことだと考えております。京奈和自動車道は、紀北地域の骨格をなす道路であり、また紀淡連絡道路等とともに太平洋新国土軸の一環をなす道路でございます。このうち橋本道路については現在用地買収が進められておりますが、紀北東道路、紀北西道路を含めて整備促進に努力をしていかなければならないと考えてございます。
 また国道三百七十一号の橋本バイパスについては、私も現地の切実なご意見を承っているところでありますが、京阪神都市圏へのアクセスとして非常に重要な道路でありますので、地元協議及び用地買収を促進しているところでございます。大阪府側も含め、整備促進についてなお一段の努力をしなければならないと考えてございます。
 紀の川から高野山へのルートでありますけれども、仮称・清水市脇架橋の必要性については、これまた十分認識をしておりまして、高野山までのルートについても関係市町と協議中でございます。早期に決定できるように努力をいたしてまいりたいと思います。
 私といたしましては、これらの道路を早期に整備することが地域の方々の熱望におこたえする道であろうと考えておりまして、今後とも、現地で関係者の会合を開くなどのことも含め、最大限の努力をいたしてまいりたいと考えております。
 次に、橋本市内のテレビ難視聴地域の解消であります。
 県では、従来、民放テレビ放送が一波も良好に受信できない地域に対しては補助を行うことにより、難視聴の解消に努めてきたところでございます。
 議員ご指摘の件については、橋本市内の一部地域で奈良県の中継局からの電波を利用している関係上、テレビ和歌山等の放送が受信できない状況にございます。私も何回か、現地でその切実なご意見などもお聞かせいただいております。こうした地域について、何としてもその解消を図るために、今後、放送事業者及び地元と協議をして早い時期に解消を図っていきたいと考えております。
 以上であります。
○副議長(木下秀男君) 土木部長山根一男君。
 〔山根一男君、登壇〕
○土木部長(山根一男君) 向井議員の紀北地方の交通施策体系のご質問、五点についてお答えいたします。
 まず京奈和自動車道につきましては、高規格幹線道路として、また紀北地域の紀の川沿いの重要な幹線道路として整備を急ぐ必要があると考えております。
 橋本道路の十一・三キロメートルは、平成元年度に事業化され、用地買収が進められておりますが、公図の混乱地域が数多くありますので、現在、公図訂正も並行して進めているところであります。この作業につきましては、より短期間で完了できるよう、橋本市とともに鋭意進めているところであります。
 また紀北東道路の十六・九キロメートルにつきましては、平成五年度に事業化され、現在、環境アセスメントのための作業を進めているところで、来年度の都市計画決定に向け、関連手続等を急いでおります。
 さらに紀北西道路の十二キロメートルにつきましても、早期に事業化されるよう、国に対し強く働きかけているところであります。
 今後とも、議会の皆様方のご支援をいただきながら、橋本市から和歌山市までの早期完成を目指し、予算の増額等を含め、より一層の事業促進を国に強く働きかけてまいります。
 次に、国道三百七十一号橋本バイパス延長六・五キロメートルについては、平成元年度に事業化を行い、四車線の計画として進めております。この路線の重要性を踏まえ、重点事業として用地買収の促進を図っているところであります。
 来年度から本体工事の一部に着手できるよう努力いたしますとともに、本年度は残土処理場への進入路等の工事にかかることとしております。また大阪府側については、府県界から河内長野市石仏までの延長約六・一キロメートルが平成四年度に事業化され、現在、全工区にわたって路線測量、詳細設計を実施中であります。
 今後、地元関係者の方々のご協力をいただきますとともに、大阪府と十分連携し、事業の促進に努力してまいります。
 次に、国道三百七十一号路線変更に伴うルートの早期決定と着工についてでございます。
 国道三百七十一号については、地域高規格道路の指定を受けているところでありますが、このうち紀の川から高野山までの間は、紀伊丹生川ダムの関連事業として地域高規格道路の規格に合った線形等で検討を行っております。現在、ルート等について関係市町と協議中であり、早期に決定できるよう努力してまいりたいと考えております。
 なお、着工の時期につきましては、紀伊丹生川ダム事業等との関連もありますので、これらの調整を早期に進めてまいりたいと考えております。
 次に、国道三百七十一号のうち、国道二十四号から紀の川を渡り、先ほどお答えした高野山に至るルートに連絡する市脇清水架橋については、架橋に係る基礎調査として、平成六年度には紀の川河川敷内において二カ所、平成七年度には四カ所、合計六カ所の調査ボーリングを実施したところでございます。これらの基礎調査をもとにして、国道二十四号市脇交差点から国道三百七十号清水地内に至る区間約七百メートルを地域高規格道路としての規格に合った計画とし、また国道二十四号の市脇交差点付近の交通を円滑にするため、関係機関と協議を進めながら道路の予備設計を行っているところであります。
 今後、河川協議等を進めながら、架橋部分及び高架部の橋梁の設計等を実施いたしまして、用地買収に着手するなど、早期整備に努めてまいりたいと考えております。
 最後に、運動公園のアクセス道路についてでございます。
 現在は、市道原田幹線がございます。この道路は、休日には相当の交通混雑が生じている状況にあり、伊都地方多目的体育館の完成により、さらに交通量の増加が予想されます。このため、ご指摘の市の北部地域と接続する新設道路につきましては、橋本市でルート等の検討を進めているところであります。
 今後、橋本市の検討結果を踏まえ、市とも十分協議しながら取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、京奈和自動車道の橋本道路につきましても、アクセス道路として期待ができますので、これらの促進にも努力してまいります。
 以上でございます。
○副議長(木下秀男君) 農林水産部長日根紀男君。
 〔日根紀男君、登壇〕
○農林水産部長(日根紀男君) 紀北地方の交通施策体系についてのご質問のうち、紀の川左岸農道の早期完成と恋野農道との接続計画についてお答えいたします。
 平成七年度から着手した紀の里地区の延長十キロメートルを含む、橋本市西畑から打田町竹房に至る全長二十八キロメートルの紀の川左岸広域農道の進捗状況については、平成七年度末で事業費ベース二四%の予定でございます。事業推進には用地の確保が先決でありますので、地権者に協力を求めるとともに、公図混乱地においては地籍調査事業への取り組みを図るなど、関係市町とともに、早期完成に向け取り組んでいるところでございます。
 次に、恋野農道との接続道路計画についてでございます。
 現在、橋本市とルート等について検討を行っておりますが、農道としての受益面積や経済効果の確保、並行する県道との調整等、課題も多くございます。今後とも、橋本市並びに関係機関とも協議をしながら、実現に向けて方策を検討してまいります。
 以上でございます。
○副議長(木下秀男君) 民生部長木村栄行君。
 〔木村栄行君、登壇〕
○民生部長(木村栄行君) 精神薄弱者入所更生施設の調査後の計画についてでございますが、県民が安心できる福祉社会の実現は県政の最重要課題であり、障害のある人も地域社会で安心して自立した生活を送れる環境づくりとともに、障害の程度や家庭の事情から在宅での生活が著しく困難な方の生活施設の充実が重要であると考えております。
 橋本、伊都地域での知的障害者の入所更生施設の整備については、従来、強いご要望をお伺いしているところであります。施設整備の促進方策については、在宅の知的障害児者とその家族のアンケートなどの調査結果を参考に、学識経験者、関係団体の代表、施設関係者等の方々から、広くご意見、ご提言を伺いながら調査研究を進めているところでございます。この調査研究と並行して、地元市町村等関係者との協議を進めており、十分相談させていただきながら、早期実現が図れるよう引き続き努力してまいりたいと思います。
 以上でございます。
○副議長(木下秀男君) 警察本部長青山幸恭君。
 〔青山幸恭君、登壇〕
○警察本部長(青山幸恭君) 向井議員にお答え申し上げます。
 運転免許証の即日交付については、現在、和歌山市西に所在する交通センターのほかに、田辺市元町に田辺運転免許センター、新宮市緑ケ丘に運転免許課の新宮分室を設置し、三カ所で実施しております。さらに、交通センターでは、日曜日ごとに県下の運転免許保有者を対象とした日曜窓口を開設して行政サービスに努めているところでございます。
 議員ご指摘の七警察署管内の地域住民の方につきましては、各センターまたは管内警察署のいずれでも手続ができることとなっております。
 警察といたしましては、今後とも一層の行政サービスの向上に努める所存でございますが、人口急増の地域につきましては、都市開発の進展状況等を考慮しながら、今後の課題として検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(木下秀男君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 11番向井嘉久藏君。
○向井嘉久藏君 ご要望申し上げて、再質問といたします。
 道路行政というのは、土地の取得に本当に時間がかかるということでございます。あした行こう、あさって行こうと一日延ばししておりますと、それが一年、二年というふうに延びていくものでございます。確かに、担当者の方々のご苦労をお伺いいたしましても、この前行ったときと今度行くときと何ら話が進展していないので行きにくいよということもございますが、行ってお茶をよばれながら話をしておったら、また心も開けて、人と人とのつながりの中で話がよく前へ進むのでございます。どうか、足しげく通っていただきまして、積極的な努力をお願いしたいと思います。
 特に京奈和自動車道は、和歌山まで開通するのにこれから三十年ほどかかるのと違うかなということでございます。我々の時代は終わるわけでございますが、どうぞ一日も早い開通を目指して頑張っていただきたいことをご要望申し上げて、私の一般質問といたします。ありがとうございました。
○副議長(木下秀男君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で向井嘉久藏君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
○副議長(木下秀男君) 本日は、これをもって散会いたします。
 午後一時四十八分散会

このページの先頭へ