平成6年12月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(上野山親主議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

  午前十時五分開議
○議長(平越孝哉君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(平越孝哉君) 日程第一、議案第百二十一号から議案第百四十八号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
 35番上野山親主君。
  〔上野山親主君、登壇〕(拍手)
○上野山親主君 おはようございます。
 それでは、一般質問を進めさせていただきます。
 最初に、有田川の改修につきましてご質問をさせていただきます。
 「山遠く こえこしかひも 有田川 見渡し清き 瀬々の白波」──これは、ちょうど今から二百年前、一七九四年十月二十六日に本居宣長が有田を訪れた際に有田川を見て詠んだ句であります。
 人々は、川のほとりで文明と文化を生み、長い間その営みを続けてまいりました。ふるさとの歴史と川の流れとは、切っても切れないものがあります。しかし、私たちに生活の恵みを与え、心の安らぎをもたらす母なる清流も、時として悪魔と化すことがあります。
 昭和二十八年七月十七日夜半から十八日未明にかけて、県北中部を梅雨前線が移動し、有田川、日高川の上流地域に集中豪雨をもたらしました。この間の雨量は、有田地方、日高郡東部、奈良県南部にかけて五百ミリ以上、龍神村で四百五十ミリ、八幡村で四百三十ミリを記録し、そのほとんどが極めて短時間に降り、奥地では山津波を起こし、おびただしい土砂や立木、材木を交えた濁流が鉄砲水となって有田川を下向し、両岸の堤防を破壊し、橋を壊し、人家を総なめにして流域一帯を激流化し、未曾有の大惨事となったのであります。県下の被害は、死者六百十五人、行方不明四百三十一人、重軽傷者六千六百人、家屋の流失全壊五千六百戸、被災者実に二十五万人にも上ったのであります。
 全国的にも類例のない大惨事は、全く突然に、しかも想像を絶する大規模の被害となって、私たちのかけがえのないふるさとを悲惨のどん底に突き落としてしまったのであります。一瞬にして一面河原と変わり果て、どろ沼の中に傾いた家々、悪臭を放つ家畜の死骸、我が子を探し求めさまよう肉親の悲惨な姿等々、すべてが生々しくきのうのことのように、今なお住民の間に語り継がれてまいりました。
 生活のすべてを奪い去られた大水害から復興への厳しい闘いは言語に絶する苦難と障害の中で続けられ、その結果かつての惨事を思い起こすものは全く見当たらないまでに復興されたことは、血と汗の結集であり、郷土愛と生活のすべてをかけた厳しい闘いでありました。ダムが建設され、切断された堤防は復旧され、立派に舗装もされ、堤防決壊という悲惨なことは昔日の話題となりましたが、二度と再びあの悲惨な出来事を繰り返してはなりません。
 有田市では、毎年七月十八日には水難者の追悼慰霊祭がとり行われています。あの大惨事を繰り返してはいけない、あの大惨事から得た教訓を後世に伝えていこうという、流域に住む人々の一念の思いが込められているのであります。
 私の県議会での最初の質問は、昭和六十一年九月議会での有田川の河川改修と河川敷の有効活用であったと記憶しております。現在、知事初め県当局の皆さんのご指導により、ふるさとの川モデル事業の指定を受け、低水護岸の整備工事が着々と進んでおります。近い将来、河川敷を活用し、遊歩道や多目的広場、多目的グラウンド等の施設が整備される日を心待ちにしているところであります。今日までのご尽力に心より御礼を申し上げる次第であります。
 昭和二十八年の大水害後、国、県、市、地域挙げて復興に最大限の努力を注いできた結果、今日のふるさとの繁栄を見ておりますことは紛れもない事実でありますが、あの大惨事から四十有余年の歳月が流れております。また、余りにも緊急で短期間に実施した復旧工事でもあったわけであります。流域に住む人々の堤防への不安感は、今なお取り去られてはおりません。昭和五十四年以来、有田川の改修計画を立て、堤防強化に取り組んできたところではございますが、再度、堤防の老朽化、河川内の土砂堆積、雑木の繁殖等の現状を認識いただき、さらに事業枠の増額に努められ、事業促進を強く求めるものであります。土木部長のご見解をお伺いいたします。
 次に、紀淡海峡ルートについてお伺いいたします。
 去る十月十八日、午後一時三十分より、三重県伊勢市の観光文化会館大ホールにおきまして、第六回太平洋新国土軸シンポジウムが関係十七府県、八経済団体のもと盛大に開催されました。我が国の経済発展を支えてきた一軸一極型の国土、すなわち東京一極集中型の国土構造が東京圏の巨大化、地方圏の活力低下をもたらし、もはや国土の再構築を行うことなくして解決できないほどの深刻な問題を引き起こしていることは、既にご案内のとおりであります。このシンポジウムも回を重ねるごとに充実し、関係府県間、関係団体間の連携が密になってきていることはまことに心強い限りであります。国際化が進み、国民の価値観が多様化してくるに伴い、新しい時代、二十一世紀のニーズに対応できる国土形成が今ほど求められているときはないのではないでしょうか。
 国土の多様化あるいは国土軸の複数化という観点に立って我が国の国土を眺めてみると、東海から紀伊半島を経て四国、九州に至るラインが今後の国土軸として形成されるべきラインの一つとして浮かび上がってまいります。瀬戸内海を中心として、歴史的に見て古くから政治、経済、文化の交流実績が蓄積され、また関西国際空港の開港、中部国際空港あるいは九州で今議論されている国際ハブ空港の構想が進んできますと、多くの国際的機能が立地し、国際軸としての基盤が整う地域となり得るものと思われます。しかしながら、伊勢湾、紀淡海峡、豊予海峡という三つの海峡によって地域間のつながりが寸断されているため、交流条件の抜本的な改善が必要になってきている地域でもあります。
 二〇二五年を目標に世界都市関西を形成するための大阪湾ベイエリア開発整備のためのグランドデザインにも、紀淡海峡ルートの重要性が位置づけられております。また、近畿の創生を目指すすばるプランにも、大阪湾を取り巻く淡路島を含んでの明石海峡大橋、紀淡海峡ルートを含めて大阪湾の環状都市構想をうたい上げています。特に紀淡海峡ルートは、太平洋新国土軸の連結をつくっていくという国土レベルでの要請とともに、大阪湾を取り巻く紀淡海峡の経済交流圏をつくり上げていくという二つの意味で、極めて重要なルートとして位置づけられています。
 紀淡海峡ルートは、我が和歌山県にとりまして二十一世紀の本県のビジョンづくりの基本となる重要なプロジェクトであります。紀淡海峡ルートの実現によって、瀬戸内海地方、四国、そして九州にも及ぶ経済と文化の交流圏が形成され、我が県にとりまして大きな展望が開けてくるわけであります。このビッグプロジェクトを通じて本県の将来ビジョンを模索し、そのためには何をなすべきなのか、あるべき姿はどうなのか、決して時期尚早ではないと思います、今から検討されてはいかがでしょうか。企画部長のご所見をお伺いいたします。
 徳島県の地元紙の十月二十五日付の記事に、徳島県の圓藤知事の談話が掲載をされております。一部ご紹介をさせていただきます。
 発行所、徳島市南沖洲二丁目八番地七─四、四国正治新聞社──決して怪しい新聞ではありません。「太平洋新国土軸問題で知事は道路橋が有望だとされているようですが、紀淡海峡交流会議全体の考えと若干、ニュアンスが違うのではないでしょうか」という記者の質問に対しまして、圓藤知事は以下のように談話を発表しております。
 「国土軸として今、日本海軸とか、太平洋新国土軸とかが言われています。でも非常に大事なことですが、その概念というのはまだはっきりしていません。『第二国土軸、第二国土軸』と盛んに使われているけれども、例えば、それが道路なのか、鉄道なのかなどといった具合にはっきりしていません。 また、四国の中に入ったらどれを第二国土軸というのかということもはっきりしていません。あいまいな概念のままなのです。 太平洋新国土軸として、鉄道と道路の両方あるのに越したことはありません。しかし、私が言ったのは、道路と鉄道ではどちらの可能性が高いかという観点からのものです。 鉄道の場合は財源問題でいつも苦労するのです。鉄道整備基金という基金はできたけれども、その皮袋はりっぱなものですが、つくった私が言うのもなんですが、中身は一兆円しかないのです。──圓藤知事は運輸省出身の方です──その基金は整備新幹線と言ってすでに計画が決まっている青森までの新幹線、北陸新幹線、九州新幹線に使ったら財布はからになってしまうので、それをあてにするわけにはいかないのです。 確かに紀淡海峡トンネルで鉄道にしたら事業費は安くつくでしょう。しかし財源問題を解決しない限りなかなか難しい問題です。財源問題となれば、一地方公共団体の力ではとても解決できません。建設省とか運輸省とか全体で取り組む問題で、すぐに解決する見通しはないと私は思うのです。 したがって、『道路の方ができやすいでしょう』という意味の発言になったのです。要は事業の難易度に対する判断の一つであって太平洋新国土軸に鉄道も道路も両方必要だということについては、その通りだと思います」、こういう談話を圓藤徳島県知事が発表をされております。
 そこで、知事にお伺いをいたします。この圓藤知事の談話をお聞きになってどう感じられますか、率直なご意見をお伺いさせていただきたいと思います。
 第二国土軸構想策定基礎調査では、「新しい海峡交流圏」をキーワードとして提供しています。近くの都市同士がお互いに交流を深めるのはごく自然のことであります。しかし現状では、近畿ブロックの中だけで計画がつくられるが、徳島県は考えられない。また逆に、徳島県を含む四国ブロックだけで計画がつくられて、その中には近畿圏とのつながりが全くないというふうに、海峡が阻害しており、お互いの交流がなくなってしまっている現状であります。
 平成四年九月四日に関係府県、和歌山、大阪、兵庫、奈良、徳島、香川、高知の七府県の知事と関係九経済団体により紀淡海峡交流会議が設立されておりますが、現在、具体的にどのような議論がされているのか、お聞かせをいただきたいと存じます。
 また、同様に昭和六十三年に伊勢湾口道路建設促進期成同盟会が設立され、平成五年、豊予海峡ルート推進協議会が設立されておりますが、紀淡海峡交流会議と両者との交流はあるのか、あるのであればその活動状況をお聞かせいただきたいと存じます。もし三者による交流の場が持たれていないのであれば、ぜひ実現していただくよう強く要望するものであります。
 七十二日間にわたり県民の総力を挙げて取り組んだ結果、二百九十八万人にも及ぶ人々が全国各地より来場した世界リゾート博は、大成功のうちに幕を閉じました。このビッグイベントに直接従事された関係者の皆さんは、企画部門から具体的な実施運営まで大変な努力を払われたものと存じます。そのご労苦に対し、県民の一人として敬意と感謝を表したいと思います。
 まず最初に、世界リゾート博の開催が本県に与えた経済効果はどうであったのか、どのように分析されているのか、知事公室長にお伺いをいたします。
 リゾート博の大成功の要因は、関西国際空港の開港や湾岸道路等高速道路の開通、PRの効果はもちろんでありますが、体験型という気軽に参加できるそれぞれのイベント企画がすばらしかったのも一つの要因であります。リゾート博の成功により、経済面や施設面について大きな波及効果があったのは言うまでもありませんが、特にソフト分野について大きな財産を残せたのではないかと思います。この財産をいかに活用し、風化させることなく次の時代に継続させていくかは重要な問題であります。
 本県は、大きなイベントを開催するたびに、何か企画をするたびに、大手のコンサル会社に依存する傾向にあるように思われます。リゾート博の開催によって貴重な経験をし、そのノウハウがフィードバックされたわけであります。この際、この財産を大きく育て、県独自で対応できる分野を確立し、何もかも外部発注という姿勢は正していかねばなりません。
 まず人材の問題でありますが、リゾート博協会、推進局で活躍された職員の皆さんは、近々他の部署に異動されると思います。この点、基本的な方針を総務部長にお伺いいたします。
 もう一点は、ソフト面のノウハウの継続と活用の問題であります。リゾート博の大成功の足跡、あるいはその要因やそれぞれのイベントの具体的方策等、一つのものにまとめ上げたものを作成してはいかがでしょうか、ご所見をお伺いするものであります。
 以上で、第一回目の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(平越孝哉君) ただいまの上野山親主君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
  〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 上野山議員にお答え申し上げます。
 紀淡海峡ルートに関する質問でございます。
 紀淡海峡ルートは、お話ございましたように、大阪湾の環状交通網、また太平洋新国土軸の要衝部に属するわけでございまして、今後の関西はもとより、西日本の発展のために大いに重要なことだと思ってございます。これについては鉄道と道路の双方とも必要であると考えてございまして、そのため平成四年に四国や近畿の各府県に働きかけて紀淡海峡交流会議を設立し、代表理事として関係知事とともに早期具体化について国等に強く働きかけておるところでございまして、今月の五日にも国土庁長官、また建設技監、運輸省の次官、大蔵の次官等とも折衝してまいったわけでございます。
 昭和五十四年に私が紀淡海峡トンネルを提唱した当時、架橋は技術的に非常に厳しい状況でございました。しかし、明石海峡大橋に見られるように、長大橋の技術は最近非常に進歩してまいってございまして、最近、建設省が道路に対する取り組みを強めていただいている現況でございます。このことは非常に心強く、本県としても平成五年度に一億五千万、平成六年度に二億七千三百万の調査費を計上して積極的に取り組んでおるところでございまして、今後とも道路と鉄道による紀淡海峡ルートの一日も早い実現化を目指してまいる考えでございます。
 話ございました徳島県知事の紀淡海峡ルートは道路橋が有望だという考えについては、私もその点においては同感でございます。その後、そうした点は共通だけれども、やはり橋もトンネルもともにやろうじゃないかということでは一致しておりまして、交流会議におきましてもその点は一致しているわけでございます。
 ただ、まだ橋にするかトンネルにするかというところまでは現在は至っておりません。双方やっていこうじゃないかということになっておるのが現状でございます。
○議長(平越孝哉君) 土木部長山根一男君。
  〔山根一男君、登壇〕
○土木部長(山根一男君) 上野山議員にお答えいたします。
 有田川の堤防強化と河川改修対策についてでございます。
 有田川については、議員ご指摘のとおり、昭和二十八年七月十八日の大水害を初め、多くの水害を受けている河川であり、重要な河川と認識してございます。
 現在進めている治水対策としては、昭和五十七年より、中小河川改修事業により河口から金屋橋の間の十五キロメートルについて改修計画を策定し、これに基づき、河道の拡幅、無堤部の対策、さらに支川処理対策等の促進を図っております。また、親しまれる潤いのある河川とするため、地元市町村と一体となり、ふるさとの川モデル事業などの整備もあわせて進めているところでございます。
 一方、河川を適切に維持管理するため、堤防の安全点検等を適宜実施し、得た情報に基づき、雑木の除去、漏水対策及び老朽堤防の応急対策を、緊急性を勘案しながら積極的に対応しているところでございます。
 今後とも、さらにいろいろな事業手法も活用しながら、河川の整備、管理について鋭意努力してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(平越孝哉君) 企画部長宮市武彦君。
  〔宮市武彦君、登壇〕
○企画部長(宮市武彦君) 上野山議員にお答えいたします。
 紀淡海峡ルートについての将来ビジョンについてでございますが、議員お話しのように、紀淡海峡ルートを活用した将来ビジョンの策定は大変意義深いものと存じます。そのため、紀淡海峡交流会議において、平成五年度より三カ年をかけて紀淡海峡交流圏将来ビジョン策定基礎調査に取り組んでおり、本年度は交流圏域の将来ビジョン及びそれに合わせた地域振興策等について検討を行っているところでございます。この調査を通じて、紀淡海峡ルートを生かした、本県を含む紀淡海峡交流圏の活性化方策を提言してまいりたいと考えてございます。
 それから、交流会議の議論と海峡三者による交流の二点についてお答えいたします。
 紀淡海峡交流会議についてでございますが、当交流会議では、紀淡海峡ルートの早期実現及び活力あふれる交流圏の形成を目指し、関西ブロックと四国ブロックが一体となって関係府県が力を合わせ、将来のビジョンの策定、シンポジウムの開催や地元市町村、経済団体との意見交流会などに取り組んでいるところでございます。
 また、海峡三者による交流についてでございますが、伊勢湾口道路建設促進期成同盟会、豊予海峡ルート推進協議会と紀淡海峡交流会議とは太平洋新国土軸構想推進協議会の場を通じて連携、交流を深めてございまして、共同でパンフレットの作成、関連調査の実施、シンポジウムの開催、国等への要望活動などに取り組んでございます。
 今後、紀淡海峡ルート及び活力ある紀淡海峡交流圏の実現に向けて、これら協議会の活動を中心に、関係府県がより一層連携を密にしながら取り組んでまいる所存でございます。
 以上でございます。
○議長(平越孝哉君) 知事公室長中西伸雄君。
  〔中西伸雄君、登壇〕
○知事公室長(中西伸雄君) 上野山議員にお答えいたします。
 世界リゾート博の波及効果については社会効果と経済効果がございますが、議員ご指摘の経済効果については、これを明らかにすべく、現在、博覧会会場内において来場者に対して実施した消費支出等のアンケート調査結果の分析を急いでいるところでございまして、各出展企業、また営業参加者等に対し支出実態調査を行っているところでございます。
 アンケート調査結果の概要でございますが、まず来場者の居住地域では、県外からの来場者が四六%を占めてございます。全国的にも関心を呼んだ博覧会であった結果であると思ってございます。
 来場者の消費支出については、交通費、宿泊費、飲食、買い物等がありました。一人平均一万六千円を超える結果となってございます。そのうち、県内での支出は約八〇%、実数にして三百八十億円程度となり、うち博覧会場内における消費額は二百五十億円程度と推定しているところでございますが、これらと博覧会関連投資額を合わせると相当の経済波及効果を本県にもたらしたものと考えてございます。
 なお、アンケート調査の詳細な分析、また出展企業等の支出実態調査がまとまり次第、経済波及効果報告として明らかにしてまいりたいと考えてございます。
 次に、リゾート博大成功の要因やおのおののイベントの具体的方策等を一つのものにまとめ上げてはとの提言でございますが、このことについては、議員ご提言のとおり、ソフト面のノウハウを生かしていく上からも大変重要であると考えてございます。したがって、現在、博覧会協会で準備を進めている公式記録集、またビデオの制作に当たっては、七十二日間の記録のみではなく、開幕までの道のりやイベント計画、広報宣伝計画等、博覧会開催に至るまでの具体的な計画についてもまとめ上げていくため、現在作業を進めているところでございます。
 以上でございます。
○議長(平越孝哉君) 総務部長木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○総務部長(木村良樹君) リゾート博関係職員の人事異動についてのご質問でございますが、リゾート博関係に従事した職員が従来の県職員では蓄積できない貴重な経験や知識を身につけたことは、議員のご指摘のとおりだと考えております。
 県としては、この貴重な経験や知識を個人としてではなく組織の財産として今後も県政の中に生かしていけるよう、適正な配置を行ってまいりたいと考えているところでございます。
○議長(平越孝哉君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(平越孝哉君) 以上で、上野山親主君の質問が終了いたしました。

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