平成5年6月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

議 事 日 程 第一号 平成五年六月二十九日(火曜日)
  午前十時開会・開議
  第一 会議録署名議員の指名
  第二 会期決定の件
  第三 補欠選挙当選議員に係る議席の指定
  第四 補欠選挙当選議員に係る常任委員及び特別委員の選任の件
  第五 議案第七十四号から議案第九十九号まで、及び報第一号から報第六号まで(知事説明)
会議に付した事件
 一 会議録署名議員の指名
 二 会期決定の件
 三 補欠選挙当選議員に係る議席の指定
 四 補欠選挙当選議員に係る常任委員及び特別委員の選任の件
 五 議案第七十四号から議案第九十九号まで、及び報第一号から報第六号まで(知事説明)
 六 議員辞職の件
 七 休会決定の件
出 席 議 員(四十五人)
 1  番  尾  崎  要  二
 2  番  中  村  裕  一
 3  番  下  川  俊  樹
 4  番  石  田  真  敏
 6  番  木  下  秀  男
 7  番  岡  本 保
 8  番  藁  科  義  清
 9  番  向  井 嘉久藏  
 10  番  小  川 武
 11  番 上野山  親  主
 12  番  井  出  益  弘
 13  番  町  田 亘
 14  番  尾  崎  吉  弘
 15  番  門  三佐博  
 16  番  西  本  長  弘
 17  番  高  瀬  勝  助
 18  番  冨  安  民  浩
 19  番  和  田  正  一
 20  番  阪  部  菊  雄
 21  番  平  越  孝  哉
 22  番  大  江  康  弘
 23  番  岸  本  光  造
 24  番  山  本 一
 25  番  吉  井  和  視
 26  番  浜  田  真  輔
 27  番  堀  本  隆  男
 28  番 宇治田  栄  蔵
 29  番  富  田 豊
 30  番  中  村  利  男
 31  番  馬  頭  哲  弥
 32  番  宗 正  彦
 33  番  鶴  田  至  弘
 34  番  上  野  哲  弘
 35  番  村  岡 キミ子  
 36  番  松  本  貞  次
 37  番  木  下  義  夫
 38  番  和  田  正  人
 39  番  中  西  雄  幸
 40  番  橋  本 進
 41  番 野見山   海
 42  番  森 正  樹
 43  番  浜  本 収
 44  番  新  田  和  弘
 45  番  浜  口  矩  一
 46  番  森  本  明  雄
欠 席 議 員(なし)
 〔備 考〕
 5  番  欠  員
 47  番  欠  員
説明のため出席した者
 知 事 仮  谷  志  良
 副知事 西  口 勇
 出納長 梅  田  善  彦
 知事公室長 中  西  伸  雄
 総務部長  木  村  良  樹
 企画部長  佐  武  廸  生
 民生部長  南  出  紀  男
 保健環境部長  江  口  弘  久
 商工労働部長  吉  井  清  純
 農林水産部長  野  見  典  展
 土木部長  山  田 功
 企業局長  高  瀬  芳  彦
  以下各部次長・財政課長 
 教育委員会委員長
 岩  崎  正  夫
 教育長 西  川 時千代  
  以下教育次長
 公安委員会委員長
 山  階  清  弘
 警察本部長 西  川  徹  矢
  以下各部長
 人事委員会委員長
 水  谷  舜  介
  人事委員会事務局長
 代表監査委員  天  谷  一  郎
  監査委員事務局長
 選挙管理委員会委員長
 鈴  木  俊  男
  選挙管理委員会書記長
  地方労働委員会事務局長
職務のため出席した事務局職員
 事務局長  梅  本  信  夫
 次  長  中  村 彰
 議事課長  中  西  俊  二
 議事課副課長  佐  竹  欣  司
 議事班長  松  谷  秋  男
 議事課主事 長  尾  照  雄
 議事課主事 松  本  浩  典
 総務課長  川  端  孝  治
 調査課長  岡  山  哲  夫
 (速記担当者)
 議事課主査 吉  川  欽  二
 議事課主査 鎌  田 繁
 議事課速記技師 中  尾  祐  一
 議事課速記技師 保  田  良  春
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  午前十一時二十二分開会・開議
○議長(馬頭哲弥君) ただいまから、平成五年六月定例会を開会いたします。
○議長(馬頭哲弥君) これより本日の会議を開きます。
○議長(馬頭哲弥君) まず、この際、新任の議会事務局長梅本信夫君をご紹介申し上げます。
 梅本信夫君。
  〔梅本信夫君、登壇〕(拍手)
○事務局長(梅本信夫君) 去る四月一日付で議会事務局長を命ぜられました梅本信夫でございます。
 もとより微力ではございますが、一生懸命努めさせていただきますので、どうかご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
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○議長(馬頭哲弥君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、10番小川武君、26番浜田真輔君、42番森正樹君の三君を指名いたします。
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○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から七月十五日までの十七日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から七月十五日までの十七日間と決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) この際、報告いたします。
 北村翼君から、五月二十五日付で一身上の都合により議員を辞職したい旨の願い出が提出されましたので、地方自治法第百二十六条ただし書きの規定により、同日これを許可いたしました。
 北村翼君の辞職に伴い、橋本市選挙区の議員補欠選挙において向井嘉久藏君が当選されました。
 以上、報告いたします。
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○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第三、補欠選挙当選議員に係る議席の指定を行います。
 その議席番号を職員に朗読させます。
  〔職員朗読〕
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 向 井 嘉 久 藏 君  9 番
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○議長(馬頭哲弥君) ただいま朗読のとおり議席の指定をいたします。
○議長(馬頭哲弥君) この際、このたび橋本市選挙区における議員補欠選挙において当選されました向井嘉久藏君をご紹介いたします。
 9番向井嘉久藏君。
  〔向井嘉久藏君、登壇〕(拍手)
○向井嘉久藏君 ただいまご紹介いただきました向井嘉久藏でございます。
 過日の橋本市選挙区におきましての補欠選挙をもちまして、県民の皆様、また先輩先生方の温かいご支援をいただきまして選出されました。どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。
 もとより浅学非才でございますが、まじめに一生懸命頑張りたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第四、補欠選挙当選議員に係る常任委員及び特別委員の選任の件を議題といたします。
 お諮りいたします。本件については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
 職員にその氏名を朗読させます。
  〔職員朗読〕
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  建設委員会委員 
 向 井 嘉  久  藏  君
  水資源対策特別委員会委員
 向 井 嘉  久  藏  君
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○議長(馬頭哲弥君) ただいま朗読のとおり、建設委員会委員及び水資源対策特別委員会委員として指名することにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、向井嘉久藏君を建設委員会委員及び水資源対策特別委員会委員に選任することに決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、報告いたします。
 六月九日に行われました皇太子殿下の結婚の儀に対し、議長名をもちまして賀詞を贈りましたことをご報告いたします。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、諸般の報告をいたします。
 お手元に配付のとおり、知事から地方自治法第百八十条の規定による専決処分報告、予算の繰り越しに関する報告、弾力条項適用に関する報告、地方自治法第二百二十一条第三項に定める法人の経営状況を説明する書類の提出が、また監査委員から監査結果の報告及び現金出納検査結果の報告が、また執行機関から去る二月定例会において採択した請願の処理の経過及び結果の報告がありました。
 以上、報告いたします。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、今期定例会に提出されました議案等は、お手元に配付のとおり、議案第七十四号から議案九十九号まで、並びに知事専決処分報告報第一号から報第六号までの三十二件であります。
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  財第76号  
 平成5年6月29日
 和歌山県議会議長  馬 頭 哲 弥 殿
  和歌山県知事  仮 谷 志 良
 和歌山県議会平成5年6月定例会議案の提出について
 地方自治法第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
 議案第74号  平成5年度和歌山県一般会計補正予算
 議案第75号  平成5年度和歌山県用地取得事業特別会計補正予算
 議案第76号  非常勤の調査員、嘱託員等の報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例
 議案第77号  和歌山県退職年金及び退職一時金に関する特別取扱条例等の一部を改正する条例
 議案第78号  和歌山県税条例の一部を改正する条例
 議案第79号  和歌山県総合保養地域重点整備地区における県税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例
 議案第80号  議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の一部を改正する条例
 議案第81号  和歌山県看護職員修学資金貸与条例の一部を改正する条例
 議案第82号  和歌山県産業開発基金の設置、管理及び処分に関する条例及び和歌山県企業立地促進資金貸付基金の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例
 議案第83号  和歌山県港湾施設管理条例の一部を改正する条例
 議案第84号  和歌山県建築基準法施行条例の一部を改正する条例
 議案第85号  市町村立学校職員の給与等に関する条例の一部を改正する条例
 議案第86号  平成5年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
 議案第87号  財産の取得について
 議案第88号  財産の取得について
 議案第89号  財産の取得について
 議案第90号  財産の取得について
 議案第91号  工事請負契約の締結について
 議案第92号  工事請負契約の締結について
 議案第93号  工事請負契約の締結について
 議案第94号  工事請負契約の締結について
 議案第95号  工事請負契約の締結について
 議案第96号  工事請負変更契約の締結について
 議案第97号  工事請負変更契約の締結について
 議案第98号  工事請負変更契約の締結について
 議案第99号  工事請負変更契約の締結について
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  財第76号  
 平成5年6月29日
 和歌山県議会議長  馬 頭 哲 弥 殿
  和歌山県知事  仮 谷 志 良
 知事専決処分について報告
 平成5年度和歌山県一般会計補正予算等について、早急に措置する必要が生じたが、臨時県議会を招集する暇がなかったので、やむを得ず地方自治法第179条第1項の規定により専決処分した。
 よって、同法同条第3項の規定により、報第1号から報第6号をもってこれを報告し、その承認を求めます。
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○議長(馬頭哲弥君) 日程第五、ただいま報告いたしました議案第七十四号から議案第九十九号まで、並びに知事専決処分報告報第一号から報第六号までを一括して議題といたします。
 まず、知事から提案理由の説明を求めます。
 知事仮谷志良君。
  〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 平成五年度の補正予算案を初め諸議案についてご審議を願うため六月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には総選挙を目前に控え何かとお忙しい中をご参集いただき、厚く御礼を申し上げます。
 初めに、国民がひとしく待ち望んでおりました皇太子殿下と雅子さんの結婚の儀が六月九日にめでたくとり行われました。皇太子殿下、同妃殿下のとこしえのお幸せを祈念申し上げ、県民の皆さんとともに心からお喜び申し上げます。
 さて、ただいま上程されました諸議案について提案理由をご説明するに先立ち、県政の最近の主な動きについてご報告申し上げます。
 まず世界リゾート博につきましては、開催まであと一年余となり、諸準備に大変重要な時期を迎えております。このため、四月一日から世界リゾート博協会の一層の体制強化を図り、その万全を期すとともに、目標入場者数を百五十万人に上方修正し、去る五月五日から前売り入場券の販売を開始いたしました。
 主会場の和歌山マリーナシティについては、基盤整備とあわせて恒久施設としての和歌山館建設に着手するなど、全体として整備が順調に進んでいるところであります。
 なお、来る七月三日、県民文化会館においてジャパンエキスポ・世界リゾート博オープニングセレモニーを開催し、これをスタートに県内各地でリレーイベントを実施し、一年後の博覧会へと県内の盛り上げを図ってまいりたいと考えております。県民総参加の博覧会にするためにも、県民の皆さんのこれら催しへのご協力と多くの方々の参加をお願いする次第であります。
 次に関西国際空港についてでありますが、本県にとって重要課題であります国内便確保の問題は、航空業界の不況など厳しい状況ではありますが、引き続き国及び航空会社に要望してまいりたいと考えております。
 また全体構想の早期実現につきましても、この四月、地元関係自治体、議会、経済界で新たな組織として関西国際空港全体構想推進協議会を設立したところであり、今後ともより積極的に推進してまいりたいと考えております。
 なお、開港につきましては、早い時期の開港を運輸省に強く要請しているところでございます。
 次に県立医科大学の移転整備につきましては、今般、総合的な見地から基本的な計画の諸事項を明らかにするため基本設計を作成いたしました。この基本設計において、附属病院にあっては中央診療部門の強化、病棟部門の快適化、大学にあっては先端的研究施設の充実を図ることとしております。
 今後、この基本設計をもとに実施設計を経て平成六年度から本格的な建設に着手し、平成十年度の完成を図ってまいりたいと考えております。
 なお、先般、公営競技事務所職員の不祥事件が生じたことにつきましては、まことに申しわけなく存じ、議員各位初め県民の皆さんに深くおわび申し上げる次第であります。この事件の当事者に対して厳重な処分を行うと同時に、私を含め、当時の管理監督者に対して処分を行うなど、厳しく受けとめているところであります。
 今後は、かかる事件が再び起こることのないよう、改めて職員の綱紀粛正を徹底するとともに、原点に立ち返り、県民の県政に対する信頼回復に向け、さらに最善の努力を重ねてまいる決意であります。
 それでは、今回の補正予算の概要についてご説明申し上げます。
 我が国経済は、現在、一部に明るさは見え始めているものの、個人消費の伸びの現状や最近の円高の動きなど、懸念される材料も見られるところであります。国においては、こうした状況にかんがみ、本年四月、十三兆円を上回る大規模な総合経済対策が講じられ、先般、それを受けた補正予算の成立を見たところであります。
 県といたしましては、景気に配慮した平成五年度当初予算を編成するとともに、公共事業等の上半期における契約目標率を八〇%にするなど、その円滑かつ着実な執行に努めているところでありますが、今般、景気回復の足取りをより確実なものにする観点から、この時期としては異例のことではありますが、国の補正予算に対応した公共事業等の追加を中心とする大型の補正予算をお願いした次第であります。
 補正予算の主な内容といたしましては、道路、街路に三十六億五千六百万円、河川に十四億五千八百万円、農業基盤に二十二億五千六百余万円等の追加補正をし、いずれも事業の促進を図ることとしております。また、南紀白浜空港整備に大幅な増額補正をし、当事業の進捗進展を図ることといたしております。
 このほか、学校教育の情報機器や交通安全施設の整備促進を図ることといたしております。
 また、公共事業等の早期発注による事業の促進を図るため、債務負担行為として四十九億四千五百余万円、公共用地の先行取得として用地取得事業特別会計で十五億三千七百余万円の追加補正をそれぞれいたしております。
 この結果、補正額は一般会計で百七十三億二百余万円となり、債務負担行為と特別会計を合わせた今回の補正規模は二百三十七億八千五百余万円となる次第であります。なお、財源として国庫支出金、県債等をもって充当することといたしております。
 続きまして、条例案件についてご説明申し上げます。
 議案第七十六号は非常勤の嘱託員等の報酬限度額等を改正するものであり、議案第七十七号は恩給法の一部改正に伴う退職年金等の改正、議案第七十八号は地方税法の一部改正に伴う規定の整備を行うものであり、議案第七十九号は総合保養地域整備法の一部改正に伴い県税の特別措置に関する規定の整備を行うものであります。
 また議案第八十号は、地方自治法施行令の一部改正に伴い議会の議決に付すべき工事または製造の請負契約の金額を引き上げるための改正であり、議案第八十一号は看護職員修学資金の返還免除要件の改正であり、議案第八十二号は電源開発促進対策特別会計法施行令の一部改正に伴う関係条例の規定の整備を行うものであります。
 議案第八十三号は小型船舶係留施設の使用料を定めるものであり、議案第八十四号は建築基準法施行令の一部改正に伴う規定の整備、議案第八十五号は市町村立学校職員の給与等について所要の改正を行うものであります。
 さらに、その他案件といたしまして、議案第八十六号は建設事業施行に伴う市町村負担金について、議案第八十七号から九十号は財産の取得について、議案第九十一号から九十九号までは工事請負契約及び工事請負変更契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。
 次に知事専決処分報告でありますが、報第一号平成五年度一般会計補正予算は、橋本市区県議会議員補欠選挙に伴う所要の補正、報第二号は、平成四年度一般会計において地方交付税、県債の確定、県税の増収並びに退職手当の不用による減額等に伴う所要の補正措置を講じたものであり、報第三号及び四号は、平成四年度の自動車税等証紙特別会計及び用地取得事業特別会計において、それぞれ所要の補正措置を講じたものであります。
 さらに、報第五号は地方税法の一部改正による県税条例の所要の改正であり、報第六号は南紀白浜空港建設工事の請負契約の締結であります。
 これらは、いずれも急を要したため、地方自治法第百七十九条第一項の規定による専決処分を行い、これを報告し、承認を求めるものであります。
 次に、諸報第二号は地方自治法第百八十条第一項の規定に基づく委任専決処分報告、諸報第三号及び四号は平成四年度予算の繰越使用報告であり、諸報第五号は平成四年度一般会計の事故繰越使用報告であります。また諸報第六号は、物品調達特別会計において地方自治法第二百十八条第四項の弾力条項を適用したことについての報告であります。
 このほか、法人の経営状況を説明する書類を別途提出しております。
 以上で、提出議案等に対する私の説明を終わります。何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 以上で、知事の説明が終わりました。
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○議長(馬頭哲弥君) 次に、本日、岸本光造君から議員辞職願が提出されましたので、この際、岸本光造君の議員辞職の件を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、この際、岸本光造君の議員辞職の件を日程に追加し、直ちに議題といたします。
 まず、その辞職願を朗読させます。
  〔職員朗読〕
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  辞 職 願
今般一身上の都合により議員を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます。
  平成五年六月二十九日
  和歌山県議会議員  岸 本 光 造
 和歌山県議会議長  馬 頭 哲 弥 殿
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○議長(馬頭哲弥君) お諮りいたします。
 岸本光造君の議員辞職を許可することにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、岸本光造君の辞職を許可することに決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) この際、このまま暫時休憩いたします。
  午前十一時四十二分休憩
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 岸本光造議員の辞職あいさつ
○議長(馬頭哲弥君) このたび議員を辞職せられました岸本光造君から、ごあいさつの申し出があります。ごあいさつをお願いすることにいたします。
 岸本光造君。
  〔岸本光造君、登壇〕(拍手)
○岸本光造君 一言ごあいさつを申し上げます。
 ただいま、和歌山県議会議員を辞任いたしました。
 昭和五十年四月から十八年間、先輩・同僚議員の皆さん、また知事初め県当局の皆さん、そして支持者の皆さんには大変お世話になり、友情をいただき、心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
 振り返りますと、この壇上に立つこと二十二回、農林、道路、大学問題、経済対策、教育、同和対策、関空の諸問題、福祉の問題など、県勢発展の立場から県政各般にわたり論陣を張り、また提言も申し上げてまいりました。あるときには委員会などで激論を交わしたりもいたしましたが、今となりましてはすべて楽しい思い出でございます。
 さて、二十一世紀まであと六年と少し、今やまさに世紀末であります。世紀末は、ご承知のとおり、その世紀に決別して新しい時代を迎える激変のときであります。チャールズ・ライト・ミルズは、現代を「漂流と突進」の時代であると規定いたしましたが、今は確かに羅針盤のない時代でございます。
 世界支配の二極体制が崩壊することによって、日本はアメリカの核の傘からほうり出され、いよいよ自立の道をつくり出さなければなりません。国民の勤勉さとこの国の政策の正しさとによって、ややひずみはあるものの、経済大国となりました。この日本に対する世界の期待は大きく、責任もまた大であります。政治改革、経済不況からの脱出、貿易摩擦、高齢化社会に対する対策、地方分権の問題など、内外の課題は山積しております。それゆえに、政治の停滞は一刻たりとも許されません。しかし、政治もまた激動期であります。二十一世紀を切り開く政治の理念を模索して、今、総選挙が戦われようとしています。
 人間にとって最も大切なことは、自由と基本的人権であります。社会にとって最も大切なことは、民主主義と平和であります。そして、人々が幸せだと感じられるゆとりと経済的豊かさであります。自由、民主主義、平和、人権、豊かさ、これらの理念を念頭に、私は新たなる地平を血みどろになって切り開いてまいります。
 今や、政治は金権の神々の支配するところとなったとよく言われます。マックス・ウェーバーが、その名著「職業としての政治」の中で、「政治は、政治であって倫理ではない。そうである以上、この事実は政治の実践者に対して特別な倫理的要求を突きつけずにはいない」と述べておりますが、私は、この言葉をかみしめ、心の原点として清貧に甘んじる政治的資質を磨いて命がけの精進をいたしてまいります。
 再び帰り来ることのない本議場を去るに当たり、歴史と伝統に輝く和歌山県議会のますますのご発展を、リゾート博の成功と仮谷県政のますますのご発展を心からお祈り申し上げ、ここにいらっしゃるすべての方々のご健康をお祈り申し上げ、お別れのごあいさつといたします。
 皆さん、十八年間の長きにわたり、温かい友情をありがとうございました。温かいご指導をありがとうございました。大変お世話になりました。ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 岸本光造君のあいさつが終わりました。
 次に、藍綬褒章受章の議員に対する記念品の贈呈式を行います。
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 記 念 品 贈 呈 式
○事務局長(梅本信夫君) ただいまから、藍綬褒章受章の議員に対する記念品の贈呈式を行います。
 去る四月二十九日、地方自治の発展に貢献せられたゆえをもって藍綬褒章を受章されました森本明雄議員に対し、議長から記念品が贈られます。
 森本明雄殿。
  〔議長から森本明雄君に記念品を贈呈〕(拍手)
○事務局長(梅本信夫君) 記念品の贈呈が終わりました。
 それでは、知事のご祝辞をお願いいたします。
  〔仮谷志良君、登壇〕(拍手)
○知事(仮谷志良君) このたび藍綬褒章の栄に輝きました森本明雄議員に、心からお祝いを申し上げます。
 森本議員には、長年にわたり、地方自治わけても和歌山県勢発展のために多大の貢献をされました。今回のご受章は、四期十六年の和歌山市議会、また現在まで三期十年の県議会における議員活動において、選出地域はもとより和歌山県全体の均衡ある発展を願う熱い心を持って活躍を続けてこられたことが評価されてのご受章でございます。森本議員を支えてこられたご家族、さらには常にご支援を惜しまなかった支持者の皆さんのお喜びも、ひとしおのものがあろうと存じます。県民を代表させていただいて、心からお祝いを申し上げます。
 時代の移り変わりの激しい現代社会でございます。人々の価値観も常に変化しております。そうした中で議員活動を続けていただくことは、並み大抵のことではございません。しかも、政治家には四年に一度の厳しい試練があるわけでございます。そうした試練に打ちかって県政のためにご努力いただくことは非常にすばらしいことであり、またこのことは人格、識見、手腕、行動力がいかにすぐれていらっしゃるかということの証左であると思います。
 今、国政におきましても、衆議院が解散され、景気対策、政治改革の問題を初め、経済大国となった日本の進路、また国際社会における果たすべき役割など、大きな問題が問われております。本県においても、関西国際空港の開港を来年に控え、あすの和歌山県の発展のため、今非常に重要なときにあります。また、来るべき二十一世紀を目指して、今何をなすべきか、まさに正念場を迎えているところと言えます。
 どうか、森本議員におかれましては、すばらしい識見、実行力、行動力を生かして、和歌山県発展のために格段のご尽力を賜りますようお願い申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
 おめでとうございます。
○事務局長(梅本信夫君) 引き続きまして、受章議員からごあいさつがございます。
 森本明雄殿。
  〔森本明雄君、登壇〕(拍手)
○森本明雄君 一言、ごあいさつ申し上げます。
 ただいまは、議会を代表いたしまして議長さんよりすばらしい肖像画をちょうだいいたしました。また、和歌山県民を代表いたしまして仮谷知事さんより過分のお褒めにあずかりました。また、議員としての使命の重大さを教えていただきました。
 「王は民を親とし」──この言葉は、私の議員としての原点でございます。これを機に、この原点を改めて心肝に染め、県勢発展に微力を尽くす決意でございます。
 ここに厚く御礼を申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。大変ありがとうございました。
○事務局長(梅本信夫君) 以上をもちまして、記念品贈呈式を終わります。
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  午前十一時五十四分再開
○議長(馬頭哲弥君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○議長(馬頭哲弥君) この際、ご紹介申し上げます。
 まず、去る二月定例会の三月二十三日の本会議で選挙されました本県選挙管理委員の諸君をご紹介申し上げます。
 まず、四月二日の選挙管理委員会において委員長に選挙されました鈴木俊男君をご紹介申し上げます。
 選挙管理委員会委員長鈴木俊男君。
  〔鈴木俊男君、登壇〕(拍手)
○選挙管理委員会委員長(鈴木俊男君) 拍手をいただきまして、大変戸惑いを覚えてございますが、馬頭議長からご紹介をいただきましたように、去る二月の定例議会で皆様方のご推挙によりまして選挙管理委員に選出をしていただきました。大変ありがとうございました。
 それから、四月の初めに早速選挙管理委員会が開かれまして、そこで委員長を仰せつかることになりました。よろしくお願いを申し上げます。
 今まさに選挙管理委員会も大変でございまして、七月四日に公示されます総選挙に向けて、事務局では休日を返上し、夜遅くまでその準備に追われているところでございます。
 その選挙の管理執行に責任を負う立場になりました者といたしまして、今ひしひしとその責任の重大さをかみしめているところでございます。
 これからも議会の皆様方のご指導、ご鞭撻をいただきながら、微力を尽くしてこの職責を全うしてまいりたいと思います。どうかよろしくお願いを申し上げ、ごあいさつといたします。
 ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、委員長職務代理者に指定されました谷口庄一君をご紹介申し上げます。
 選挙管理委員谷口庄一君。
  〔谷口庄一君、登壇〕(拍手)
○選挙管理委員(谷口庄一君) ただいまご紹介をいただきました谷口庄一でございます。
 去る二月定例会におきまして選挙管理委員にご選任を賜り、まことに光栄でございまして、心から厚く御礼申し上げます。
 もとより浅学非才、微力でございますが、選挙管理委員の使命を自覚し、一生懸命努めたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。
 諸先生方には格別のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、まことに粗辞でございますが、御礼とごあいさつにさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、長田嘉一君をご紹介申し上げます。
 選挙管理委員長田嘉一君。
  〔長田嘉一君、登壇〕(拍手)
○選挙管理委員(長田嘉一君) 去る二月県議会におきまして、和歌山県選挙管理委員会の委員に推選されました長田嘉一でございます。前期に引き続きまして再任をいただき、心から感謝を申し上げます。どうもありがとうございました。
 私、もとより浅学非才の身ではございますが、重大なこの使命を力いっぱい頑張って職責を全ういたしたいと、このように思う次第でございます。
 どうか、皆様方の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、お礼の言葉にかえさせていただく次第でございます。
 どうもありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、高垣修三君をご紹介申し上げます。
 選挙管理委員高垣修三君。
  〔高垣修三君、登壇〕(拍手)
○選挙管理委員(高垣修三君) ただいまご紹介をいただきました高垣修三でございます。
 去る二月の定例会で皆様方の大変なご高配をいただきまして、和歌山県の選挙管理委員会の委員に選任をしていただきました。まことに光栄でありますし、心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。
 微力ではございますけれども、これから一生懸命に職務に精励をしてまいりたいと決意をいたしてございますので、どうか皆様方、一層のご尽力、ご高配をいただきますよう心からお願いを申し上げまして、簡単でございますけれども、お礼のごあいさつにさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、四月一日就任しました職員をご紹介申し上げます。
 まず知事秘書・知事公室長事務取扱に就任しました中西伸雄君をご紹介申し上げます。
 知事秘書・知事公室長事務取扱中西伸雄君。
  〔中西伸雄君、登壇〕(拍手)
○知事公室長(中西伸雄君) このたび、知事秘書・知事公室長事務取扱を拝命いたしました中西伸雄でございます。
 もとより微力でございますけれども、職責を十分自覚いたしまして、誠心誠意取り組んでまいる覚悟でございますので、議員先生方、よろしくご指導、ご鞭撻のほどを心からお願いを申し上げまして、簡単でございますけれども、ごあいさつにさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、総務部長に就任しました木村良樹君をご紹介申し上げます。
 総務部長木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕(拍手)
○総務部長(木村良樹君) 私、去る四月一日付で県の総務部長を拝命いたしました木村良樹でございます。
 浅学非才の身ではございますが、和歌山県勢発展のため微力ながら力いっぱい尽くしていきたいと思っておりますので、よろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、民生部長南出紀男君をご紹介申し上げます。
 民生部長南出紀男君。
  〔南出紀男君、登壇〕(拍手)
○民生部長(南出紀男君) 民生部長を拝命いたしました南出紀男でございます。
 もとより微力でありますが、誠心誠意職務に精励する覚悟でございます。どうぞよろしくご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。
 ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、商工労働部長吉井清純君をご紹介申し上げます。
 商工労働部長吉井清純君。
  〔吉井清純君、登壇〕(拍手)
○商工労働部長(吉井清純君) 商工労働部長を命ぜられました吉井清純でございます。
 今、経済、雇用環境ともどもに厳しい状況でございますが、今後懸命の努力をいたす所存でございます。先生方の今後とものご指導をよろしくお願い申し上げ、あいさつにかえさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、農林水産部長野見典展君をご紹介申し上げます。
 農林水産部長野見典展君。
  〔野見典展君、登壇〕(拍手)
○農林水産部長(野見典展君) さきの人事異動によりまして農林水産部長を拝命いたしました野見典展でございます。
 もとより微力ではございますが、重責を全うすべく努力する所存でございます。何とぞ、ご指導とご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げ、極めて簡単でございますが、就任のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、四月二日、警察本部長に就任しました西川徹矢君をご紹介申し上げます。
 警察本部長西川徹矢君。
  〔西川徹矢君、登壇〕(拍手)
○警察本部長(西川徹矢君) 去る四月二日付で当県警察本部長を命ぜられました西川徹矢でございます。
 県民の生活の安全と平穏の確保のために全力を尽くして頑張りたいと思っております。どうぞ、よろしくご指導のほどをお願い申し上げます。
 簡単ではございますが、就任に当たってのごあいさつとさせていただきます。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、事務局長から新任の職員を紹介させます。
○事務局長(梅本信夫君) ご紹介申し上げます。
 まず知事部局
 審議監 雑 賀 驍  君
 世界リゾート博推進局長
 中 村 協 二  君
 総務部次長 神 谷 雅 巳  君
 民生部次長 橋 本 昇  君
 民生部次長・青少年担当
 佐 野 萬 瑳 義  君
 保健環境部次長 峯 護  君
 商工労働部次長 中 山 次 郎  君
 農林水産部次長 日 根 紀 男  君
 土木部次長 藤 谷 茂 樹  君
 企業局次長 寺 村 金 次 郎  君
 副出納長  松 下 進 一  君
 次に人事委員会事務局
 事務局長  青 木 孝 祐  君
 次に監査委員事務局
 事務局長  中 井 文 雄  君
 次に地方労働委員会事務局
 事務局長  東 透  君
 次に教育委員会
 教育次長  中 谷 博 昭  君
 次に警察本部
 警務部長  田 中 正 弘  君
 刑事部長  角 田 侑 彦  君
 警備部長  小 原 照 雄  君
 交通部長  山 下 庫 司  君
 最後に議会事務局
 調査課長  岡 山 哲 夫  君
  〔各員一礼〕(拍手)
 以上でございます。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、お諮りいたします。明三十日から七月二日まで及び七月五日を議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、六月三十日から七月二日まで及び七月五日は休会とすることに決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) 次会は七月六日再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
○議長(馬頭哲弥君) 本日は、これをもって散会いたします。
  午後零時九分散会

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