平成5年2月 和歌山県議会定例会会議録 第3号(小川 武議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 午前十時三分開議
○議長(馬頭哲弥君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(馬頭哲弥君) 日程第一、議案第一号から議案第七十三号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
 10番小川 武君。
 〔小川 武君、登壇〕(拍手)
○小川 武君 議長のお許しをいただき、通告に従いまして、まずミニ新幹線を初めとする鉄道の高速化についてお伺いいたしたいと思います。
 鉄道につきましては、昨年三月の東海道新幹線東京─新大阪間におけるのぞみ号の登場や、七月の在来線・新幹線両区間の走行が可能な四〇〇系車両つばさによる奥羽本線福島─山形間の新幹線直通運転いわゆるミニ新幹線の開業、さらにはこのたびのダイヤ改正におけるのぞみ号の博多への延長と増発など、その高速化は着実に進められておるのであります。
 さらに、昨年十一月に発表されました運輸経済年次報告いわゆる「運輸白書」においても、「東京一極集中を是正し、多極分散型国土を形成し、国土の均衡ある発展を図るためにも、全国的な高速交通ネットワークを整備し、地域間の交流を促進していくことが重要である」とした上で、鉄道については「全国の高速交通ネットワークの高度化を図ることが、鉄道整備の目標となる。特に、地球温暖化等地球環境問題がクローズアップされつつある中で、CO2の排出量が少なく環境負荷の小さい鉄道の果たす役割はより一層重要になる」と、その重要性が改めて強調されているところであります。そして、その具体的な整備方策の一つとして新幹線と在来線の直通運転化の推進が示されております。
 新幹線と在来線の直通運転につきましては、在来線を活用して比較的低い投資額と短い工事期間で高速交通ネットワークの拡大をもたらすものであり、冒頭でも申し上げましたとおり、昨年七月、奥羽本線の福島から山形までの区間が開通し、東京─山形間の所要時間が三十四分短縮され、一日当たりの輸送人員も平成二年度に比べ四割も増加するなど、首都圏との交流促進が図られております。また、盛岡─秋田間の田沢湖線につきましても、平成八年ごろの完成を目指し、工事が進められておるところであります。
 県議会におきましても、昨年三月より、自民党県議団政調会に大江副議長を座長としてミニ新幹線等調査会が設置されました。私もメンバーの一人として参加いたし、勉強を重ねてまいったところであります。
 調査会は、二カ月に一回のペースで六回開催し、六回目は調査会の皆さんとともに、ミニ新幹線の開業した山形県とその建設が進められている秋田県、そしてJR東日本を訪問し、地元での取り組みや苦労話、JR東日本との協力体制などにつきまして山形・秋田両県当局の担当者から説明を聞き、つぶさに現地を視察してまいりました。
 この視察に当たりまして、私はミニ新幹線導入にかける地元の熱意を直接肌で感じ、JRはもとより国や隣接府県との密接な連携の必要性を痛感したところであります。
 山形新幹線沿線で力強く展開されている、町の個性に合わせたユニークな駅を核としてさまざまな形で繰り広げられている町づくりを見るにつけ、これが本県に導入されたときの、社会、経済、文化等、各方面に及ぼすはかり知れない影響に思いをいたすものであります。
 本県においても、ちょうど一年前の二月定例会におきまして、中村裕一議員の質問に答えて仮谷知事は「ミニ新幹線問題について積極的に取り組んでまいりたい」と述べられ、昨年来、本県を中心とした紀伊半島におけるミニ新幹線、在来線の高速化など、その整備のあり方、導入可能性等につきまして、学識経験者、運輸省、JR西日本を初めとする関係行政機関、関係運輸事業者の協力を得て、調査が実施されているところであります。今月末にもその調査結果の取りまとめがなされると、かねてから伺っているところであります。
 幸い、本県の至近距離に我が国初の二十四時間空港である関西国際空港が開港されようとしております。将来この空港とミニ新幹線を結ぶことができるならば、その波及効果は山形の比ではないと確信するものであります。
 山形新幹線は、昭和六十三年八月に山形駅前広場で起工式を行って工事着手し、平成四年七月の開業に至るまで工事期間はわずか四年、昭和六十一年十二月、地元で期成同盟会を設立して以来、事前の準備期間を入れてもわずか六年半という驚くべき早さで完成しております。
 本県の場合、山形県と比べ、整備区間の長さや地形等が大いに異なり、運転本数等ダイヤ密度が比較にならないほど高いことを考えれば、その導入には多大の課題はあろうかと思いますが、ミニ新幹線が二十一世紀の本県鉄道の主役となり、地域の活性化にはかり知れない効果をもたらすことに思いをいたすとき、その実現に向かって全力を傾けるべきときではないかと思うのであります。知事のご所見をお伺いしたいと思います。
 さて、本県へのミニ新幹線導入となりますと、いろいろの問題が立ちはだかることと想定されます。例えば、新大阪からのルートを考えましても、大阪環状線や阪和線の過密なダイヤへの対応や阪和線の連続立体交差の必要性、さらには田辺以南の複線化の問題、カーブの線形改良等々、これらはほんの一例にすぎず、平均時速百三十キロへの課題が多いわけであります。
 また、秋田県では、新幹線計画時、岩手県に対しておつき合いの意味で「一億円でも出してもらえたら」とお願いしたところ、大方の予想に反しまして、岩手県は「北東北の振興のためならば」と二十四億円も出してくれたとのことであります。秋田新幹線は分割併用する盛岡駅では停車いたしますが、そのほか岩手県内ではどこにもとまらないにもかかわらずであります。
 紀勢本線を論じる場合、必ず考慮しなければならないのが隣接府県、特に大阪府との関係であります。昨年十一月、阪和開発連絡協議会におきまして、和歌山県・大阪府共同の問題として鉄道整備に触れ、来年度新たに両府県が共同調査を行うこととされておりますが、今後ミニ新幹線の導入を推進していくとき、隣接する大阪府の協力が不可欠であると思うのであります。
 県におかれましては、鉄道の輸送力向上と高速化への対応として平成五年度において一千万円の予算が計上され、運輸省、JR西日本等の協力を得て調査が実施されるとのことであります。私はこうした県当局の取り組みを高く評価するものでありますが、先ほど申し上げました本県ミニ新幹線導入へのもろもろの課題について、どのような方向で解決に向けた対応をされようとしているのか、本年度実施されている調査の進展状況と来年度調査への取り組みについて、企画部長のご所見をお伺いしたいと思います。
 次に、和歌山大学教育学部跡地に建設中の新美術館・博物館についてであります。この新しい二つの施設は、二十一世紀に向けた和歌山県の文化創造の核となる施設として大きな期待が寄せられております。
 全体の整備計画を見てみますと、緑豊かな史跡・和歌山城との調和を考え、建物の周辺に池や滝などを配し、自然を生かした立体的なものとなっておるのであります。また、敷地全体を県民憩いの場として時間外でも広く開放されることは大変喜ばしいことであります。建築面積も現施設の四倍から五倍になり、展示室も機能面を重視して効率的な展示を行えるよう室内を無柱にするなど、時代を先取りした設計となっております。特に博物館の展示室には、全国の公立博物館では類を見ない三十メートルの長尺の展示ケースを四本も設置されることとなっております。
 これらのことから、私は知事並びに教育委員会の文化に対する力強い意気込みを感じ取ることができるのであります。このようなすばらしい新館が県民の期待を一身に担って日に日に建ち上がっていく姿を目の当たりにするとき、その完成を心待ちにしているのは私一人ではないと思うのであります。
 現在の予定では平成六年三月完成になっていますが、平成六年は関西国際空港が開港される年であります。また、七月にはリゾート博が開催される記念すべき年であります。国内外からたくさんの人が本県にやってまいります。本県のよさを知っていただくとともに、新美術館・博物館を通じて本県の歴史の厚さと豊かな文化をアピールする絶好の機会であると思うのであります。
 新しい施設ができた場合、完成が即オープンとはいかないことは一般論として当然のことであります。施設運営にそれなりの習熟期間も必要であり、機材の配置等、内部作業も必要でありましょう。また、最近よく言われている、コンクリートから出る有害物質の影響を緩和するための養生期間も必要であることは承知いたしております。しかし、最新の技術を駆使して、美術品に十分配慮した上で、ぜひとも世界リゾート博に間に合わせていただきたいと思うのであります。新美術館・博物館の開館時期について、知事にお答えをいただきたいと思います。
 次に、新美術館・博物館の運営方針についてお伺いいたします。
 最近、他府県では次々とすばらしい美術館や博物館がオープンされております。それぞれに個性のあるユニークな館を目指していることが強く印象づけられているところであります。中でも、私の知る範囲では、山梨県立美術館はミレーを中心とする作品、世田谷美術館ではルソー、ゴーギャン、ピカソなどを初めとする素朴派の作家の作品、また最近では、平成二年にオープンいたしました徳島県立近代美術館では「人間」というテーマを追求する作品の収集展示をしております。博物館では、福岡県立九州歴史資料館では「太宰府」をメーンテーマとして展示しており、小・中・高校生はもとより県内外からたくさんの方々が見学に来られ、親しまれているそうであります。
 このようなことを考えてみますと、新館は和歌山らしい特色をいかに出すのか、そして全国的にもユニークな「さすが、やっぱり和歌山」と言われる特色をどのように生かしていくのか、大変大事なことと思います。
 本県は古くから開かれた地域であります。鳴神貝塚や岩橋千塚古墳群、紀伊国分寺跡を初め、高野、熊野といった信仰のメッカとして古代から中近世にかけてはぐくまれてきた文化的な土壌があります。そうした歴史の上に立った文化的風土をいかに表現するのか、それが新館の一つの使命でもあると考えるわけであります。新館の和歌山らしさや全国に誇るユニークな特徴点について、特に教育長にお伺いいたしたいと思います。
 平成元年に出されました「和歌山県立新美術館の建設基本構想」の中で新美術館の基本的性格を五つ挙げ、その中に「県民の新しい文化創造の核となる美術館」「美術に関する情報が充実し、県民が学習しやすい美術館」とあります。また、平成二年に出されました「博物館新館建設構想」の中で、「広く県民が積極的に参加し、生涯にわたって文化活動や学術研究ができる学習の場とする」という基本性格がうたわれております。
 したがって両館は、文化、芸術の県民生涯学習の場として、また地域文化の高揚や担い手の育成としての役割も持つものであると思うのでありますが、そういった点をいかに運営面で生かしていくお考えを持っておられるのか、教育長にお伺いいたしたいと思います。
 最後に、平成六年夏、関西国際空港開港と世界リゾート博の開催に合わせ、特別な展覧会を催すお考えについてお伺いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。
○議長(馬頭哲弥君) ただいまの小川武君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 小川議員にお答え申し上げます。
 ミニ新幹線の本県導入についての知事の所見でございます。
 お話ございましたように、近年「鉄道の復権」ということが言われるようになりまして、鉄道の機能、役割が改めて見直されている現状でございます。東北新幹線の話がございましたけれども、そうしたものを活用したミニ新幹線の導入など、鉄道の高速化についての取り組みがなされている現状でございます。
 そしてまた、和歌山県は関西国際空港の至近距離にあって、なお一層国内外の交流が盛んになるということでございます。そうした中で、ミニ新幹線の導入を初めとする在来線の高速化を進めることが非常に重要でございまして、現在、運輸省と共同で整備構想の策定を進めつつあり、来年度も引き続きやらせていただきたいと思っておるわけでございます。
 いずれにいたしましても、議員お話しのように、隣県との問題等々たくさんの課題はございますけれども、ミニ新幹線が二十一世紀の交通の大きな役割を果たすということに大きな期待を込めて積極的に取り組んでまいりたいと思っております。
 それから、新美術館・博物館の開館時期でございます。
 話ございましたように、課題はいろいろございますけれども、最大のイベントである世界リゾート博、これにはぜひ間に合わせていただきたいということで現在進めつつあるわけでございます。
 詳細については教育長から答弁させていただきます。
○議長(馬頭哲弥君) 企画部長佐武廸生君。
 〔佐武廸生君、登壇〕
○企画部長(佐武廸生君) 紀伊半島における高速交通体系整備構想に関する調査についてでございますが、その進展状況と来年度調査への取り組みにつきましてお答えいたします。
 調査については、学識経験者、運輸省、JR西日本、JR東海など、関係者から成る調査委員会を設置し、本県鉄道の現地調査も含めて数回にわたる委員会を開催していただき、ミニ新幹線導入を初めとする在来線の高速化に向け、技術面などさまざまな面から検討をしていただいているところでございます。本年度は、高速交通体系整備構想と課題の整理を行うこととしてございます。
 議員ご指摘のとおり、ミニ新幹線導入については、大阪環状線、阪和線の過密ダイヤへの対応や連続立体交差の必要性、さらには田辺以南の複線化の問題、カーブの線形改良など、多くの課題が議論されているところでございます。
 その解決のためにも、平成五年度ではさらに、運輸省の指導により財団法人運輸経済研究センターにおいてミニ新幹線導入について調査を進めていただけることとなってございます。一方、大阪府と共同で高速化に伴う地域活性化調査等を行うこととしてございます。また、本年度の調査結果を踏まえ、JR西日本のご協力をいただき、在来線スピードアップの具体化のための調査を行ってまいりたいと考えてございます。
 今後、鉄道整備基金の活用などについても国に対し働きかけを行い、事業化に向け積極的な取り組みを行ってまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(馬頭哲弥君) 教育長西川時千代君。
 〔西川時千代君、登壇〕
○教育長(西川時千代君) 新美術館・博物館にかかわって、三点についてお答えいたします。
 新しい近代美術館・博物館の開館についてでございます。
 議員ご指摘のとおり、美術品に悪影響を及ぼすアルカリ性物質を除去するための養生期間が最も大きな課題でございますが、世界リゾート博覧会に合わせてオープンさせたいという強い願いを持ってございます。教育委員会としては、世界リゾート博覧会開催時には国内外の人々に新館をご披露できるよう、関係機関と協議を重ねながら最大限の努力を傾注してまいる所存でございます。
 次に運営の基本方針についてでありますが、新近代美術館については、県民の新しい文化創造の核となるような美術館とするため、新美術館建設検討委員会から答申をいただいた五つの基本的性格を踏まえながら運営することとしております。また、美術品収集の基本的な方針についても、その答申を踏まえながら、国内外を代表する郷土ゆかりの作家の作品や国際的にも評価を受けている版画を中心に収集しているところでございます。
 郷土ゆかりの作家としては、近代美術史に名を残した日本画の川端龍子、下村観山、洋画の川口軌外、彫刻の建畠大夢や保田龍門などの作品を収集しております。これらの作品は国際的にも著名で、本県の文化水準の高さを示すものであります。また版画では、「和歌山版画ビエンナーレ展」も回を重ねること五回目を迎え、今回の応募も、国内作家はもちろんのこと、世界六十数カ国からの応募者を合わせて延べ千百十名の作家から三千百五十七点という多数に上り、今やまさに国際的に定着したビエンナーレ展となってございます。新館で直接鑑賞できるこれらの作品は、県民はもとより県外の方々にとっても十分ご満足いただけるものと考えています。
 次に新しい博物館についてでございますが、本県は熊野三山や高野山に代表されますように、古代より人々の心のよりどころとなり、文化が栄えたところでございます。とりわけ熊野地方は、熊野信仰のため全国各地からたくさんの人々が険しく幽玄な山々を越え、また青い海を見ながら当地を訪れ、その歴史の流れの中に幾多の文化を生み出してまいりました。この貴重な文化遺産は本県の誇りであり、また県内全域は文化財の宝庫でもあります。
 新館では、これらの豊かな文化財を通して、小・中・高校生はもとより、県民を初め県外の方々にすぐれた文化と歴史の流れを通史的に展示、紹介することといたしております。また一方、専門的な展示として、例えば「心のふるさと熊野信仰と紀州の宗教」などのコーナーを中心に本県文化の特徴を積極的に紹介し、隣の近代美術館と連携をとってまいりたいと考えてございます。
 次に、地域文化の高揚と担い手となる人々の育成についてでありますが、新しい近代美術館・博物館においては、美術鑑賞講座、各種の研修会や講演会などの諸事業を幅広く実施することにより本県文化の向上、振興を図るとともに、新しい担い手となる人々の美に対する鋭い感性と創造力を身につけさせるものと考えております。
 最後に特別展示の開催についてでありますが、現在、新館における諸課題がございますので、これを解決すべく最大限の努力をしてまいる所存でございます。
 以上でございます。
○議長(馬頭哲弥君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 10番小川 武君。
○小川 武君 ただいま、答弁をいただきました。知事の長年の夢でもあったと思いますし、県民も非常に期待をしております新美術館・博物館の開館時期に際しまして、知事から「リゾート博に間に合わせたい」と、非常に力強い答弁をいただきました。
 リゾート博の目標入場者数は百万人と聞いております。まださらに上方修正するという話も聞いております。もし仮に百五十万人ともなれば、その四割、約六十万人の人が県外から来るわけであります。リゾート博の開催期間は七十二日間。こんなに多くの人が和歌山を訪れるということは、かつてなかったと思うんです。まあ、恐らくこれからもないと思うんです。こうした関西国際空港開港の年、世界リゾート博開催の年にぜひ間に合わすようにご努力をいただきたい。
 今も教育長の答弁の中にもありましたが、文化庁の問題とか、クリアしなければならない問題はいろいろあると思うんです。また、今まで県当局並びに教育委員会、特に関係する職員の皆さん方は大変ご苦労されたと思うんです。しかし、ぜひこのリゾート博に間に合うように開館をしていただきたい。
 運営の面とか特展の問題についても答弁ありましたけれども、和歌山のよさをぜひ世界じゅうの人に知っていただけるように、新美術館・博物館の開館時期に関して、私は、今の時期に日にちまではともかくも、四月とか五月とか、少なくとも七月の初旬とか、そういうお答えをいただけると思っていたんです。そういう点ではちょっと物足らんわけですけれども、とにかく前向きな答弁をいただきましたので、重ねてリゾート博までに開館できることを希望いたしまして、要望にとどめたいと思います。
 以上です。
○議長(馬頭哲弥君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で小川武君の質問が終了いたしました。

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