平成4年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

議 事 日 程 第一号 平成四年九月二十九日(火曜日)
  午前十時開会・開議
  第一 会議録署名議員の指名
  第二 会期決定の件
  第三 議案第百十号から議案第百三十三号まで(知事説明)
会議に付した事件
 一 会議録署名議員の指名
 二 会期決定の件
 三 議案第百十号から議案第百三十三号まで(知事説明)
 四 休会決定の件
出 席 議 員(四十五人)
 1  番  尾  崎  要  二
 2  番  中  村  裕  一
 3  番  下  川  俊  樹
 4  番  石  田  真  敏
 6  番  木  下  秀  男
 7  番  岡  本 保
 8  番  藁  科  義  清
 9  番  北  村 翼
 10  番  小  川 武
 11  番 上野山  親  主
 12  番  井  出  益  弘
 13  番  町  田 亘
 14  番  尾  崎  吉  弘
 15  番  門  三佐博  
 16  番  西  本  長  弘
 17  番  高  瀬  勝  助
 18  番  冨  安  民  浩
 19  番  和  田  正  一
 20  番  阪  部  菊  雄
 21  番  平  越  孝  哉
 22  番  大  江  康  弘
 23  番  岸  本  光  造
 24  番  山  本 一
 25  番  吉  井  和  視
 26  番  浜  田  真  輔
 27  番  堀  本  隆  男
 28  番 宇治田  栄  蔵
 29  番  富  田 豊
 30  番  中  村  利  男
 31  番  馬  頭  哲  弥
 32  番  宗 正  彦
 33  番  鶴  田  至  弘
 34  番  上  野  哲  弘
 35  番  村  岡 キミ子  
 36  番  松  本  貞  次
 37  番  木  下  義  夫
 38  番  和  田  正  人
 39  番  中  西  雄  幸
 40  番  橋  本 進
 41  番 野見山   海
 42  番  森 正  樹
 43  番  浜  本 収
 44  番  新  田  和  弘
 45  番  浜  口  矩  一
 46  番  森  本  明  雄
欠 席 議 員(なし)
 〔備 考〕
 5  番  欠  員
 47  番  欠  員
説明のため出席した者
 知 事 仮  谷  志  良
 副知事 西  口 勇
 出納長 梅  田  善  彦
 知事公室長 市  川  龍  雄
 総務部長  山  中  昭  栄
 企画部長  佐  武  廸  生
 民生部長  吉  井  清  純
 保健環境部長  遠  藤 明
 商工労働部長  中  西  伸  雄
 農林水産部長  中  村 昇
 土木部長  山  田 功
 企業局長  高  瀬  芳  彦
  以下各部次長・財政課長 
 教育委員会委員長
 岩  崎  正  夫
 教育長 西  川 時千代  
  以下教育次長
 公安委員会委員長
 玉  置  英  夫
 警察本部長 中  長  昌  一
  以下各部長
 人事委員会委員長
 水  谷  舜  介
  人事委員会事務局長
 代表監査委員  天  谷  一  郎
 選挙管理委員会委員長
 稲  住  義  之
  選挙管理委員会書記長
  地方労働委員会事務局長
職務のため出席した事務局職員
 事務局長  塩  崎  省  吉
 次  長  中  村 彰
 議事課長  中  西  俊  二
 議事課副課長  佐  竹  欣  司
 議事班長  松  谷  秋  男
 議事課主事 古  井  美  次
 議事課主事 松  本  浩  典
 総務課長  川  端  孝  治
 総務課主事 永  井  伸  和
 総務課主事 星  加  正  積
 調査課長  大  畑 巌
 調査課調査員  上  田  善  信
 調査課調査員  山  路  博  信
 (速記担当者)
 議事課主査 吉  川  欽  二
 議事課主査 鎌  田 繁
 議事課速記技師 中  尾  祐  一
 議事課速記技師 保  田  良  春
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  午前十時三分開会・開議
○議長(馬頭哲弥君) ただいまから、平成四年九月定例会を開会いたします。
○議長(馬頭哲弥君) これより本日の会議を開きます。
○議長(馬頭哲弥君) この際、暫時休憩いたします。
  午前十時四分休憩
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  午前十一時三分再開
○議長(馬頭哲弥君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
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○議長(馬頭哲弥君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、7番岡本保君、23番岸本光造君、39番中西雄幸君の三君を指名いたします。
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○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から十月十五日までの十七日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から十月十五日までの十七日間と決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) この際、報告いたします。
 中村隆行君から、八月三十一日付で一身上の都合により議員を辞職したい旨の願い出が提出されておりましたが、地方自治法第百二十六条ただし書きの規定により、同日、これを許可しましたので、報告いたします。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、諸般の報告をいたします。
 お手元に配付のとおり、知事から和歌山県公害防止条例第十条に基づく年次報告が、また監査委員から現金出納検査の結果報告がありました。
 以上、報告いたします。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、今期定例会に提出されました議案について報告いたします。
 職員に公文を朗読させます。
  〔職員朗読〕
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  財第214号 
   平成4年9月29日
 和歌山県議会議長  馬 頭 哲 弥 殿
  和歌山県知事  仮 谷 志 良
 和歌山県議会平成4年9月定例会議案の提出について
 地方自治法第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
 議案第 110号  平成4年度和歌山県一般会計補正予算
 議案第 111号  平成4年度和歌山県農業改良資金特別会計補正予算
 議案第 112号  平成4年度和歌山県中小企業近代化資金特別会計補正予算
 議案第 113号  平成4年度和歌山県立医科大学特別会計補正予算
 議案第 114号  平成4年度和歌山県営港湾施設管理特別会計補正予算
 議案第 115号  平成4年度和歌山県用地取得事業特別会計補正予算
 議案第 116号  平成4年度和歌山県工業用水道事業会計補正予算
 議案第 117号  平成4年度和歌山県土地造成事業会計補正予算
 議案第 118号  平成4年度和歌山県有料道路事業会計補正予算
 議案第 119号  和歌山県職員の賞じゆつ金に関する条例の一部を改正する条例
 議案第 120号  和歌山県消防団員等賞じゆつ金条例の一部を改正する条例
 議案第 121号  和歌山県国営土地改良事業負担金徴収条例
 議案第 122号  和歌山県土地改良事業分担金等徴収条例
 議案第 123号  風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部を改正する条例
 議案第 124号  和歌山県警察職員の賞じゆつ金に関する条例の一部を改正する条例
 議案第 125号  和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
 議案第 126号  平成4年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
 議案第 127号  財産の取得について
 議案第 128号  工事請負契約の締結について
 議案第 129号  工事請負契約の締結について
 議案第 130号  工事請負変更契約の締結について
 議案第 131号  工事請負変更契約の締結について
 議案第 132号  工事請負変更契約の締結について
 議案第 133号  平成3年度和歌山県公営企業決算の認定について
  ──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 日程第三、ただいま報告いたしました議案第百十号から議案第百三十三号までを一括して議題といたします。
 議案はお手元に配付しておりますので、まず知事の説明を求めます。
 知事仮谷志良君。
  〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 平成四年度の補正予算案を初め諸議案についてご審議を願うため九月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には何かとお忙しい中をご参集いただき、厚く御礼を申し上げます。
 初めに、八月六日から十二日間、海外出張いたしましたことにつき、ご報告申し上げます。
 今回の海外出張は、スペイン、イタリア、ドイツの三カ国を訪問し、特に本県で二年後に開催する世界リゾート博の参考とするため、スペインのセビリアの万国博覧会、イタリアのジェノバの国際船と海の博覧会を視察したのを初め、本県の国際化推進に向け、ヨーロッパの国際都市の状況を視察したものであります。こうした世界的なイベントを視察し、世界リゾート博がいかにあるべきか、国際的な展開をいかにすべきかなど考えさせられ、大変有意義であったと考えております。
 「二十一世紀のリゾート体験」をテーマとする世界リゾート博は、リゾートとは何かをお互いに考え、だれもが楽しく参加できる博覧会としてぜひとも成功させなければならないと心を新たにしているところであります。
 また、この機会に、ヨーロッパの伝統ある美術館を視察したのを初め、ベルリンの壁崩壊後のドイツの状況等、そしてヨーロッパにおけるバカンスの現状等も見てきたわけでございますが、今後の本県における国際化の推進にも役立ててまいりたいと考えております。
 以上、今回の海外出張につきまして簡単にご報告申し上げましたが、今後とも国際的な視野をさらに広め、テクノ&リゾートによる立県を目指す本県のリゾート整備や国際交流の積極的な展開を図ることが必要であると考えております。
 さて、次に県内の経済情勢について申し述べます。
 県内景気は、平成二年第四・四半期をピークに、以後、調整局面に入り、現在はいわゆるバブル経済以前の昭和六十三年末の水準に戻っていると考えられます。最近の各種経済指標を見ても、鉱工業生産指数や新設住宅着工戸数にやや回復の気配が見られる反面、個人消費や新車登録台数は低調であるなど、今後、一段の急激な落ち込みはないと見込まれるものの、先行きは不透明であります。したがって、現在の景気の低迷からの脱却が私どもにとっての喫緊の課題であります。
 今回の景気低迷については、申し上げたような最終需要の停滞に加え、金融、証券、不動産の資産デフレが相互に影響し合う、これまでの日本経済が経験したことのない複合不況であるとの指摘もあるなど、まことに容易ならざる状況にあります。
 このような状況を踏まえ、先般、政府において公共投資の追加のほか、金融、証券面の対応も含めた総事業規模で十兆七千億円に上る過去最大の総合経済対策が発表されました。県といたしましても、このような国の施策と軌を一にして総合的な景気対策を講じるとの観点から、今回の補正予算においては、地方が独自に受け持つ身近な社会資本の整備、中小企業金融対策等を主たる内容とする思い切った地方単独事業の追加をお願いいたしているところであります。
 以下、順次、今回の補正予算の概要についてご説明申し上げます。
 まず投資的経費でございますが、今回の国の総合経済対策を受け、県単独事業につきましては、交付税措置のある起債の積極的活用や平成五年度予定事業の繰り上げ実施など、道路事業を中心に補正額として過去最大規模の八十億一千余万円の増額補正を行っております。
 また、工事発注の平準化による年度間の切れ目のない事業執行によって景気への好影響が期待できる新規の制度といたしまして、債務負担行為であるゼロ県債をお願いいたしております。
 さらに、道路及び街路事業等の公共事業を推進する上で公共用地の計画的取得が大きな課題となっており、その促進を図るため、土地開発公社に先行取得をお願いするとともに、紀南地方看護婦養成所と和歌山西警察署の建設用地の先行取得を合わせ、用地取得事業特別会計において六十四億八千二百余万円の大幅な増額をお願いいたしております。
 公共事業につきましては、事業箇所、事業費の獲得に鋭意努力した結果、道路、河川、街路等について二十億一千八百余万円の増額補正を行っております。なお、総合経済対策に伴う県の公共事業につきましては、国との調整がつき次第、追加計上をお願いいたしたいと考えております。
 次に中小企業対策といたしまして、今回、県内景気の動向等を勘案して、中小企業振興資金の融資枠を四月の県の緊急経済対策に加えさらに拡大し、また、中小企業経営安定資金の融資枠についても拡大を行うとともに、融資利率についても引き下げを行い、中小企業対策の充実を図ることといたしております。
 また、現在建設中の海洋リゾート都市・和歌山マリーナシティに、本県のすばらしさやたくましい地域産業を県内外にアピールする恒久的施設としてマリーナシティ和歌山館(仮称)を建設することとし、平成六年に開催の世界リゾート博期間中は本県を紹介するパビリオンとして機能させたいと考えております。
 また、二年続けて果樹を中心に大きな被害が発生しておりますカメムシ対策といたしまして、予察灯設置や防蛾灯利用による防除体制を整備するとともに、総合的な防除技術の調査研究を行ってまいります。
 次に、健康と福祉対策であります。
 まず高齢社会についての啓発、老人介護の実習や介護機器の普及のための活動等、住宅福祉を総合的に推進するために介護実習・普及センターを設置するほか、障害者の社会参加を一層促進するため、車いすで乗降できるリフト設備や障害者用トイレを設置した改造バス購入に助成することといたしております。
 また、地域福祉の担い手として活躍されている民生児童委員の活動組織である単位民生児童委員協議会に対して、新たに活動推進費を交付することといたしております。
 さらに、紀南地方の看護婦不足の緩和を図るため、新宮市に建設する紀南地方看護婦養成所につきましては、平成七年四月開校に向け、実施設計等の経費を計上いたしております。
 次に、学校週五日制の実施に伴い、地域少年少女サークル活動等の推進を図る一方、児童生徒が多様に活動できる環境づくりを進めるとともに、県立の特殊教育諸学校においては希望する児童生徒を対象にスポーツ・文化活動などをボランティアの協力を得て実施するなど、少年少女の休日の活動体験機会の提供に努めてまいります。
 以上が、補正予算案の主な内容であります。
 なお、今回の補正予算案の中で、特に県単独の総合経済対策といたしまして、一般単独投資、用地先行取得及び中小企業金融対策で一般会計、特別会計を合わせ百五十五億三千九百余万円の大幅な追加をお願いすることにより、県経済の安定性を取り戻してまいりたいと考えております。
 この結果、補正予算総額は一般会計で百一億八千百万円、財源といたしましては地方交付税、国庫支出金、県債等をもって充当することといたしておりますが、県民税利子割等の落ち込みによる県税の減額補正を行っております。また、今回の補正を含めた一般会計の総額は、四千八百六十七億一千七百余万円となる次第であります。
 なお、特別会計の補正予算総額は八十四億四千四百余万円であります。
 続きまして、今議会に提出いたしました条例案件七件についてご説明申し上げます。
 議案第百十九号、百二十号及び百二十四号は、いずれも国の額等の改定等に伴う賞じゅつ金の額の改定であり、議案第百二十一号及び百二十二号は、土地改良法の改正に伴い土地改良事業に係る市町村負担金の徴収について定めるものであります。
 議案第百二十三号は医療法の改正に伴う規定の整備、議案第百二十五号は県社会福祉センター第五会議室廃止に伴う使用料条例の改定であります。
 次に、その他案件といたしまして八件をお願いいたしております。
 まず、議案第百二十六号は建設事業施行に伴う市町村負担金について議決をお願いするものであり、議案第百二十七号は財産の取得を、議案第百二十八号から議案第百三十二号は工事請負契約及び同変更契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。
 また、議案第百三十三号は平成三年度公営企業決算の認定をお願いするものであります。
 なお、県公害防止条例第十条に基づく年次報告を別途提出いたしておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上で、提出議案等に対する私の説明を終わります。何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(馬頭哲弥君) 以上で、知事の説明が終わりました。
 ご参考までに、ただいまの知事説明要旨を配付いたします。
  〔「知事説明要旨」配付〕
○議長(馬頭哲弥君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
○議長(馬頭哲弥君) この際、新任者をご紹介申し上げます。
 七月二十一日、監査委員に選任され、同二十四日、代表監査委員に就任されました天谷一郎君をご紹介申し上げます。
 代表監査委員天谷一郎君。
  〔天谷一郎君、登壇〕(拍手)
○代表監査委員(天谷一郎君) さきの議会で選任につきましてご賛同をいただきまして、ただいまご紹介をいただきましたとおり、代表監査委員に就任をいたしました天谷一郎でございます。
 もとより微力でございますけれども、職責を全うするために懸命の努力をする所存でございますので、今後より一層のご指導、ご鞭撻のほどお願いを申し上げまして、ごあいさつといたします。
 ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、事務局長から新任職員を紹介させます。
○事務局長(塩崎省吉君) ご紹介申し上げます。
 九月一日付発令
 技監 土木部次長事務取扱
 西 川 昭 夫  君
  〔一礼〕(拍手)
 以上でございます。
○議長(馬頭哲弥君) 次に、お諮りいたします。明三十日から十月二日まで、並びに十月五日及び六日を議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、九月三十日から十月二日まで、並びに十月五日及び六日を休会とすることに決定いたしました。
○議長(馬頭哲弥君) 次会は十月七日再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
○議長(馬頭哲弥君) 本日は、これをもって散会いたします。
  午前十一時二十四分散会

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