平成4年6月 和歌山県議会定例会会議録 第6号(全文)


県議会の活動

議 事 日 程 第六号 平成四年七月七日(火曜日)
   午前十時開議
 第一 議案第八十六号から議案第百六号まで、及び報第一号から報第五号まで、並びに請願五件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第二 各常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第三 議案第百七号(質疑・委員会付託省略・表決)
 第四 各特別委員会中間報告
 第五 各特別委員会閉会中継続審査の件
 第六 常任委員選任の件
 第七 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
 第八 特別委員の辞任許可及び選任の件
 第九 議会運営委員選任の件
 第十 図書委員選任の件
 第十一 意見書・決議案
会議に付した事件
 一 議案第八十六号から議案第百六号まで、及び報第一号から報第五号まで、並びに請願五件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 二 各常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 三 議案第百七号(質疑・委員会付託省略・表決)
 四 各特別委員会中間報告
 五 各特別委員会閉会中継続審査の件
 六 議案第百八号及び第百九号(知事説明・質疑・委員会付託省略・表決)
 七 常任委員選任の件
 八 常任委員会の委員長及び副委員長選任の件
 九 特別委員の辞任許可及び選任の件
 十 議長の選挙
 十一 副議長の選挙
 十二 議会運営委員選任の件
 十三 図書委員選任の件
 十四 意見書案
出 席 議 員(四十六人)
 1 番 尾 崎 要 二
 2 番 中 村 裕 一
 3 番 下 川 俊 樹
 4 番 石 田 真 敏
 5 番 中 村 隆 行
 6 番 木 下 秀 男
 7 番 岡 本  保
 8 番 藁 科 義 清
 9 番 北 村  翼
 10 番 小 川  武
 11 番 上野山 親 主
 12 番 井 出 益 弘
 13 番 町 田  亘
 14 番 尾 崎 吉 弘
 15 番 門  三佐博 
 16 番 西 本 長 浩
 17 番 高 瀬 勝 助
 18 番 冨 安 民 浩
 19 番 和 田 正 一
 20 番 阪 部 菊 雄
 21 番 平 越 孝 哉
 22 番 大 江 康 弘
 23 番 岸 本 光 造
 24 番 山 本  一
 25 番 吉 井 和 視
 26 番 浜 田 真 輔
 27 番 堀 本 隆 男
 28 番 宇治田  栄 蔵
 29 番 富 田  豊
 30 番 中 村 利 男
 31 番 馬 頭 哲 弥
 32 番 宗  正 彦
 33 番 鶴 田 至 弘
 34 番 上 野 哲 弘
 35 番 村 岡 キミ子  
 36 番 松 本 貞 次
 37 番 木 下 義 夫
 38 番 和 田 正 人
 39 番 中 西 雄 幸
 40 番 橋 本  進
 41 番 野見山   海
 42 番 森  正 樹
 43 番 浜 本  収
 44 番 新 田 和 弘
 45 番 浜 口 矩 一
 46 番 森 本 明 雄
欠 席 議 員(なし)
 〔備 考〕
 47 番 欠 員
説明のため出席した者
 知 事 仮 谷 志 良
 副知事 西 口  勇
 出納長 梅 田 善 彦
 知事公室長 市 川 龍 雄
 総務部長 山 中 昭 栄
 企画部長 佐 武 廸 生
 民生部長 吉 井 清 純
 保健環境部長 遠 藤  明
 商工労働部長 中 西 伸 雄
 農林水産部長 中 村  昇
 土木部長 山 田  功
 企業局長 高 瀬 芳 彦
 以下各部次長・財政課長 
 教育委員会委員長
   岩 崎 正 夫
 教育長 西 川 時千代 
 以下教育次長
 公安委員会委員長
   玉 置 英 夫
 警察本部長 中 長 昌 一
 以下各部長
 人事委員会委員長
   水 谷 舜 介
 人事委員会事務局長
 代表監査委員 宮 本 政 昭
 監査委員事務局長
 選挙管理委員会委員長
   稲 住 義 之
 選挙管理委員会書記長
 地方労働委員会事務局長
職務のため出席した事務局職員
 事務局長 塩 崎 省 吉
 次 長 中 村  彰
 議事課長 中 西 俊 二
 議事課副課長 佐 竹 欣 司
 議事班長 松 谷 秋 男
 議事課主事 古 井 美 次
 議事課主事 松 本 浩 典
 総務課長 川 端 孝 治
 総務課主査 森  佳 則
 総務課主事 星 加 正 積
 調査課長 大 畑  巌
 調査課調査員 吉 野 由 治
 調査課調査員 島  光 正
 (速記担当者)
 議事課主査 吉 川 欽 二
 議事課主査 鎌 田  繁
 議事課速記技師 中 尾 祐 一
 議事課速記技師 保 田 良 春
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 午前十時二分開議
○議長(山本 一君) これより本日の会議を開きます。
○議長(山本 一君) 議事の都合により休憩いたします。
 午前十時三分休憩
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 午後四時四十二分再開
○副議長(平越孝哉君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○副議長(平越孝哉君) この際、本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。
○副議長(平越孝哉君) この際、暫時休憩いたします。
 午後四時四十三分休憩
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 午後六時七分再開
○議長(山本 一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
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○議長(山本 一君) 日程第一、議案第八十六号から議案第百六号まで、知事専決処分報告報第一号から報第五号まで、並びに継続審査中の請願五件をあわせ一括して議題とし、順次、各常任委員会委員長の報告を求めます。
 総務委員会委員長石田真敏君。
 〔石田真敏君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(石田真敏君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案九件、知事専決処分報告四件、請願審査継続分一件であります。
 当委員会は、七月二日及び六日の二日間、第一委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議を行いました。
 各委員の質疑、意見及び要望等の主なものは、次のとおりであります。
 医科大学関係では、まず週休二日制の導入により、土曜日が外来休診となり、平日の患者増加に対する対応策についてただしたのに対し、現在、土曜日はほとんど新患診療で、平日に上積みされても大きな影響がなく、再来患者の予約診療制度の導入等待ち時間の減少に努めたいとの答弁がありました。また、外来患者の利便性の向上及び病棟看護婦の定員増についての要望がありました。
 次に、医科大学移転整備に伴う学生定員についてただしたのに対し、国の指導により定員増は難しい情勢であるが、六十名をもとにして八十名規模まで弾力的に対応できる施設を考えているとの答弁がありました。また、看護短期大学建設の今後の取り組みについて質問があり、現在、県側と協議中であるとの答弁がありました。
 知事公室関係では、世界リゾート博について、海外からのイベントの誘致状況や参加見通し、県内のプレイベント及び経済情勢の悪化に伴う世界リゾート博への影響についてただしたのに対し、海外リゾート地や海外県人会、友好姉妹都市に対する参加の呼びかけやイベント等の参加も積極的に依頼してまいりたい、イベントは、レーザー級のヨット世界選手権が決定し、国際会議やシンポジウムの開催を初め、海外からのマリンスポーツや水上スキーショーも検討中である、一方、これからプレイベントに入り、県内五十市町村に冠をつけた事業の実施をお願いし、さらに開催六百日前や五百日前の節目にイベントを計画している、オープニングイベントは、一年前の七月から県内を八つのゾーンに分け、四季折々の特色を生かした魅力あるイベントをリレー方式で展開し世界リゾート博の開幕に結びつけていく、なお、経済情勢の悪化に伴う世界リゾート博への影響については非常に厳しいものがあるが、世界リゾート博に何が一番よいかということを検討しながら、ふさわしい内容になるよう努力していきたいとの答弁がありました。また、本年八月に当県で開催される近畿二府四県の県議会野球大会でPRできる材料を準備してほしい旨の要望がありました。
 次に、県内在住留学生支援事業として、国保料の援助状況、金額及び外国人の住民票についてただしたのに対し、九十日以上県内に在住すると外国人登録をする、また国保の自己負担については、在住市町村で加入し、市町村に納めた自己負担分を補助しており、十二名の私費留学生に対し補助をした、国保料は市町村により異なるが、和歌山市の場合、一人当たり二万六千円程度である、また国際交流協会について、これからの役割を考え早い時期にビジョンを確立し、事務局の体制、規模を整えて対応してほしいとの要望がありました。
 土地開発公社関係では、加太開発事業に係る家屋への実害補償の進捗状況についてただしたのに対し、これまでの経過を踏まえ個々の調査内容を各戸に郵送した、この調査内容に基づき補修工事について協議を行っていきたいとの答弁がありました。
 企画部関係では、コスモパーク加太の土地利用計画について、計画はいつまでに作成するのか、県も中心的な機能を発揮してはどうか、また経済情勢の変化により基本計画は白紙になったのか、採算性を重視するのであれば必要経費はどうなっているのか、また燦黒潮リゾート構想との関連はどうかとただしたのに対し、現在のところ経済動向が不透明で見通しが定かでないが、推進機構で住宅、リサーチ、リゾート、コンベンションの四つの目標に向け計画を策定中であり、この基本コンセプトと採算性の調整について検討を重ねており、今後、経済動向を見きわめながら時間をかけて計画策定させていただきたい、なおリゾート構想へはコスモパーク加太計画として位置づけされているので、その計画の内容に変更があれば所要の手続を行ってまいりたい、また必要経費等については、現在、県土地開発公社が事業を実施中であり、確たるものが出ていないとの答弁がありました。また、県として採算性を考慮するだけでなく、ドーム、日本庭園の建設やODAの窓口の誘致等、夢のある将来展望を持った計画に見直してほしい旨の意見、要望がありました。
 次に、今回成立した拠点法の目的及び現況についてただしたのに対し、東京一極集中を是正し、地域振興に資することを目的に制定されたもので、東京から地方へ誘導させる施策と地方の受け皿整備を六省庁共同で行うこととなっている、地域指定の基準について六省庁で協議している状況であるとの答弁がありました。
 続いて、紀の川の分水問題についての質疑に入り、紀の川大堰の着工、完成の目途と紀の川大堰が完成するまでに大滝ダムは完成するのか、また紀伊丹生川ダムが完成しないと分水しないと理解してよいのか、さらには紀伊丹生川ダムの完成まで時間がかかり、大堰、大滝ダムの完成により分水要請が予測され、もし要請があればどう対処するのかとただしたのに対し、大堰本体は三月末に関係者の基本的合意を得て年度内着工の予定で、完成については、現在、地質等のボーリング調査中であり、一般的には完成まで四、五年かかると聞いている、大滝ダムについては、ダム本体の関連工事中で大堰完成までにできるかは現時点では定かでない、今後、早期に完成するよう建設省に要望していく、なお分水は紀の川大堰、紀伊丹生川ダム完成を基本とし、府県間道路の大阪側の進捗状況等を見きわめながら従来からのスタンスで対処していくとの答弁がありました。
 総務部関係では、情報公開制度について、情報公開懇話会からの提言による現在の取り組み及び実施方法についてただしたのに対し、提言の趣旨を踏まえ、プライバシーの保護、公的利益、私的利益の保護等の問題もあり、条例の内容整理や体制づくり等検討しながら積極的に作業を進めており、早ければ二月議会に上程し、承認されれば十月ごろに実施と考えているとの答弁がありました。また条例化に当たっては、プライバシー保護の問題等もあり、先進県の例も十分に研究し、速やかに実施するよう要望がありました。
 また、今後の経済情勢及び来年度の予算の見通しについてただしたのに対し、景気の落ち込みにより国税収入は大変厳しい状況にあり、これにリンクした地方交付税も当然厳しさが予想され、また県税収入も高い伸びは期待できず、基金の活用は図るものの、来年度予算は相当厳しい編成となるものと思われるとの答弁がありました。
 次に、県の完全週休二日制の実施に伴う公社や外郭団体への派遣職員の取り扱い及び指導はどのようにしているかただしたのに対し、各公社等の完全週休二日制の実施については関係規程の改正手続が必要であり、現行の四週六休制の実施についても県と同じ歩調で実施してきた経過もあり、今後とも実施について公社等と話し合っていきたいとの答弁がありました。なお、住民との関係で即実施できづらいところは、画一的な方法でなく、ウイークデーにも週休を充てるというような体制づくりを指導するよう要望がありました。
 以上のような審議の結果、採決に入りましたが、当委員会に付託されました議案第八十六号から第九十二号、第九十六号、第百号については全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決し、知事専決処分報告報第一号は賛成多数をもって、報第二号、第三号、第五号については全会一致で承認すべきものと決しました。
 また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第十八号は継続審査を要するものと決した次第であります。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 農林水産委員会委員長尾崎要二君。
 〔尾崎要二君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(尾崎要二君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案一件、知事専決処分報告一件であります。
 当委員会は、七月二日、第四委員会室で開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議に入りました。
 各委員の質疑、意見及び要望等の主なものは、次のとおりであります。
 まず農業関係では、高齢化が進展する中で機械化による省力化が必要と考えるが、農業機械の指導者養成についてただしたのに対し、農業機械の適正使用、安全対策は重要であると認識している、今後さらに農業大学校、農業改良普及所において指導のできる人材の養成を強化してまいりたいとの答弁がありました。
 次に、雨山トンネルからの道路についてただしたのに対し、この道路は関空へのアクセス道路として地域の活性化を図るため計画している、野田原方面への取りつけは地形が複雑で技術的な面からも難しいとの答弁がありました。
 次に、小田井、紀の川用水等の水路は高台を流れており、集中豪雨時の対策についてただしたのに対し、小田井は用水路であり、これまで排水樋門の適正な操作や施設の部分改修を指導してきたが、総合的な対策が必要であることから、今後、関係部局や市町、土地改良区等と十分協議しながら対応してまいりたいとの答弁がありました。
 次に、唐尾マリンアクセス道路について、土地収用法を適用してでも早期に完成されたいとただしたのに対し、現在、任意交渉と並行して法手続を進めており、早期完成に努めたいとの答弁がありました。
 また、その道路を生かした農業施策等についてただしたのに対し、周辺農家では生産意欲が高まっており、県としても、花、ミカン等の施設化については経営の一部門として重点的に指導している、今後、関係機関や関係団体と連携しながら積極的に進めてまいりたいとの答弁がありました。
 次に、農業の近代化に向けた取り組みについてただしたのに対し、地域特性を生かしたミカン、梅等、果樹の高品質生産や付加価値の高い花卉の生産振興に取り組んできている、しかし中山間の農業振興は課題も多く、今後この地域に焦点を当てた施策の推進が必要であり、国との連携を図りながら積極的に取り組んでいきたいとの答弁がありました。
 また、農業の現状に対する認識と休耕田の利用についてただしたのに対し、担い手の高齢化、国際化の進展の中で、低コスト、高品質生産等の問題もあり非常に厳しいと認識している、休耕田等の活用については農業公社等との連携を図りながら農家への啓発普及に取り組んでまいりたいとの答弁がありました。
 次に、ハウスミカンの状況と将来の見通しについてただしたのに対し、本県のハウスミカンの生産状況は全国順位十位であり、今後、より高品質なハウスミカンの生産拡大をなお推進してまいりたいとの答弁がありました。
 また、オレンジ果汁の自由化後の影響と対策についてただしたのに対し、輸入果汁は国産果汁に比べて約二分の一と安いこと、香り、味等の風味がよいこと、加えて国産果実の減少により輸入果汁への依存度は高まっている、今後、新製品の開発や高品質化により本県果汁産業の競争力の強化に努めてまいりたいとの答弁がありました。
 このほか農業関係では、カメムシ、ひょうの被害救済については共済金が早期に支払われるように指導されたい、また融資については自作農維持資金の弾力的な運用を図られたい、南紀田辺地方卸売市場の再整備について検討されたい、出生率が低下している中で後継者確保の視点から新しい知恵を出されたい、若者定住の見本となるようなモデル集落づくりを進められたい、農家が市場動向等の情報を身近にキャッチできる施設を検討されたいなどの要望がありました。
 次に農山村関係では、農家の意識改革と若者が定住できる地域づくりが必要ではないかとただしたのに対し、厳しい農業情勢の中で若者が定住できる農山村づくりを図るためには農家民宿や朝市といった観光等も含めた振興等が必要であり、また女性の役割等も十分考慮しながら農家の意識改革を図ってまいりたい、また高齢化や過疎が進む山村の活性化が課題であり、若者定住や農林業の振興に向け本年度から新たに新農政推進調査研究事業に着手しており、各分野の専門家から成る新農政懇談会を通じ新しい方向を探っていきたいとの答弁がありました。
 このほか農山村関係では、高齢化が進む中、放置されている田畑を都会の人々に利用してもらうなど新たな山村づくりを検討されたい、また一次産業だけでなく総合的な取り組みが必要であり、セクションを超えた検討を願いたい、農山村の活性化を図るため、生活に視点を置いた農道、林道の整備ができるよう国に働きかけられたいとの要望がありました。
 次に林業関係では、大阪府側の林道東手川線の拡幅について、その後、府県間で新しい動きがあるのかとただしたのに対し、去る六月三日、現地において大阪府と本県の関係者で現地検討会を開催した、今後もこの道路整備に向けてさらに検討を進めることとなっているとの答弁がありました。
 次に林業については、材価が安い等多くの課題があるが、個人所有の森林を集めて大きなロットにすれば将来性が出てくるのではないかとただしたのに対し、森林所有者による森林施業計画制度により施業を集約し、森林組合が中心となって行っている、今後、森林組合合併に向けて努力するとともに、不在村者の所有林、放置森林をまとめて施業拡大に努めたいとの答弁がありました。
 次に水産関係では、サメの本県への出現状況と漁業への影響についてただしたのに対し、本県のような水温の高い海域ではよくサメがあらわれるが、その生態については不明なところが多い、漁獲量への影響は考えられない、また漁業者の安全操業を考え、サメを確認すれば通報を受けることになっているとの答弁がありました。
 次に、魚礁の設置についての考え方と魚礁をめぐる遊漁船のトラブルについてただしたのに対し、効果的に設置するため事前調査を行っており、また関係漁協と調整の上、同意を得て設置している、魚礁には漁業権が設定されているもの、自由に操業できるものがあり、遊漁船と漁船とのトラブルについては相互に円満な解決を図るべきであるとの答弁がありました。
 次に、県下の漁業の問題点、活性化についてただしたのに対し、高齢化、後継者不足が課題となっている、つくり育てる漁業を一層推進するとともに、資源管理型漁業を積極的に推進しているとの答弁がありました。
 次に、田村漁港の改修計画の概要、地元協議、漁港のあり方についてただしたのに対し、湯浅町が事業主体となり、現在までに防波堤、物揚げ場等の工事を実施した、町の実施計画に基づき実施しており、関連事業との協議についても十分行った上で進めてきたものと考えている、しかしながら町の管理漁港であるので地元の意見を尊重し、関係機関と協議しながら対応していきたいとの答弁がありました。
 このほか水産関係では、違反操業に対してルールを守るよう厳しく指導されたいとの要望がありました。
 以上のような審議の結果、当委員会に付託されました議案一件は賛成全員をもって原案どおり可決すべきものと決しました。
 また、知事専決処分報告一件は賛成全員をもって承認すべきものと決しました。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 経済警察委員会委員長宇治田栄蔵君。
 〔宇治田栄蔵君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(宇治田栄蔵君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案三件、請願は前会からの継続審査分一件であります。
 当委員会は、七月二日、第三委員会室で開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、審議に入りました。
 各委員の質疑、意見及び要望等の主なものは、次のとおりであります。
 商工労働部関係では、まず国が六兆円もの景気対策及び内需拡大対策を講じると聞くが、本県はどのように取り組むのかとただしたのに対し、本年四月の国の緊急経済対策を受けて、中小企業融資相談窓口の設置や中小企業振興資金の融資枠の拡大、さらに中小企業季節融資夏季分の受付時期を一カ月前倒しする等の施策を実施しており、その結果、融資相談窓口への相談件数が六月二十五日現在で五十八件あった、中小企業振興資金の融資件数及び金額は、四、五月の二カ月間で二百三件、二十億一千百六十万円となっている、また季節融資については二十件、一億四千九百三十三万円を中小企業の運転資金として融資している、この融資実績から見ると中小企業者が景気の低迷感から県の融資制度の運転資金を積極的に利用しているので、今後これら資金の月々の利用状況を見守りながら中小企業金融の円滑化に取り組んでいきたいとの答弁がありました。
 次に、県内企業の倒産状況とその内容及び今後の動向についてただしたのに対し、本年五月末現在で負債額一千万円以上の倒産件数は三十二件あり、負債総額七十六億九百万円で、前年同期に比べ倒産件数及び金額が増加傾向にある、例年、一般的に見て六月から八月及び年末に増加する傾向があり、現在、経済が冷え込んでいることから今後も不安要素を含んでいると思われる、また倒産の理由については、放漫経営が多く、次に他事業に着手したことにより倒産した例もあるとの答弁がありました。
 関連して、このような景気状況の中で、今後、県経済の活性化のためどのように対応していくのかとただしたのに対し、バブル経済崩壊による影響が大きいが、倒産した企業の内容を見ると、ほとんどが放漫経営によるもので、企業者自身の自助努力が必要であると考えているが、さらに今後、経営指導員や企業診断員が各企業との連携を密にし、機会あるごとに企業に対してさまざまな指導を行っていきたいとの答弁がありました。
 次に、国際化が進む中で企業の海外進出の現状についてただしたのに対し、県内の中小企業において東南アジアを中心に協力事業あるいは合併事業を行う動向があり、縫製、和雑貨、家具等の労働集約型産業にこの傾向が多く見受けられ、工場を持たない商取引等も徐々に増加している、さらに平成二年六月、和歌山商工会議所にジェトロの下部組織である和歌山経済国際化センターが設立され、職員二名を配置して県内企業の海外への相談窓口として活躍しているところであり、相談件数も開設以来徐々に増加しているとの答弁がありました。これに対して、今後、企業の海外進出を支援するためには、ジェトロだけでなく、現地の情報を把握し提供してもらえる機会をできるだけ多く持てるよう努力してほしいとの要望がありました。
 次に、リゾート開発の見直しを新聞報道等で聞くが、本県のリゾート開発と将来の観光対策についてただしたのに対し、近年の社会経済情勢の変化によりリゾート開発が縮小してきていることは残念であるが、本県における昨年度の観光入り込み客数は宿泊客並びに日帰り客とも増加しており、今後は世界リゾート博に向け、昨年から実施している本県の豊かな自然をPRするためにネイチャーランドキャンペーン等を実施し観光客の誘客に努めていく、また本年三月十四日導入されたJR東海のワイドビュー南紀により那智勝浦への観光客数が対前年比一八%程度の伸びを示しており、今後とも観光客のニーズを的確に把握しながら、時代に合った各種イベントや広告宣伝活動を展開していきたいとの答弁がありました。
 次に、高等技術専門校の内容を検討していると聞くが、その取り組み状況についてただしたのに対し、本年三月に第五次県職業能力開発計画を策定し、平成三年度から七年度までの五カ年間で高等技術専門校の再編整備を行うこととしており、その内容は、和歌山高等技術専門校については、平成五年度にOAビジネス科を新設し、時代のニーズに合った人材育成に努め、自動車整備科、服飾科については種々の事情により平成五年度から廃止を行うこととしている、田辺高等技術専門校については、第四次県職業能力開発計画によりOA経理科を新設し、自動車整備科、板金造形科を中卒一年訓練から中卒二年訓練に移行することにより高度技能者の育成に努めている、新宮高等技術専門校については、OAを中心とした科目の設置に向け検討してきたが計画策定に至らず、今後は新宮圏域の社会経済情勢の変化及び産業の振興等を見ながら、専門校が地域のニーズを的確に把握し、当計画期間内に見直しを図っていきたい、なお各高等技術専門校が地域に根差した運営をするため、各校に運営協議会を設置し、関係機関等の意見を拝聴しながら活性化を図っていきたいとの答弁がありました。
 これに対して、急速な時代の変化に対応していくためには現状の三校に分けて進めることには無理があると思うが、技術系の労働力を提供するため、大きなセンター的機関をつくり、労働センターと連携し、各企業からの情報を収集して必要な見直しをすべきではないかとただしたのに対し、第五次県職業能力開発計画の策定に当たり各地域において各企業から意見を聞いたが、それぞれの高等技術専門校は現状のまま残していき、内容については科目の変更など時代の流れに沿ったものを実施してほしいとのことであり、今後、学校と高等技術専門校の関連、あるいは企業との関連等を十分見きわめながら対応していきたい、また第五次計画については現在の内容で進めていきたいとの答弁がありました。
 次に、企業情報誌「ウイル」について、発行時期が遅いのではないか、またその作成部数及び配付対象者、並びに紀南地域の掲載企業数が少ない理由についてただしたのに対し、当初、五月下旬を目途としていたが、県内企業の採用計画がおくれたことに伴い六月中旬の発行となった、来年度は学生が就職を検討する時期を配慮してもう少し早く発行できるようにしたいと考えている、配付部数については、昨年度は一万部、本年度は二万部作成しており、配付対象者は、県内出身者で来年卒業予定の大学生等を対象に県内企業の情報提供を希望している者等に配付している、また「ウイル」作成に当たってはポスターを作成し、県下各公共職業安定所や事業主団体等に配布し広報紙に掲載するなど、事業主に周知するとともに県下の企業に募集している、掲載企業については、いわゆるUターン者を採用したい企業はすべて掲載しており、特に選定基準は設けていない、今後は紀南地域の企業に掲載してもらえるよう積極的に働きかけていきたいとの答弁がありました。さらに、企業の求人活動が七月一日に解禁となっているが、実際にはその時点で内定していると聞くので、早期に発行できるよう検討してほしいとの要望がありました。
 このほか、誘致した企業のうち十三社が未操業となっている理由、ふるさと自然公園国民休養地事業の場所についての質疑がありました。
 次に地方労働委員会関係では、龍神タクシー事件の経過についてただしたのに対し、現在まで調査二回、審問四回を行い結審に至り、和解も試みたが成立せず、現在、命令を発するための準備中であるとの答弁がありました。
 続いて公安委員会関係では、まず財団法人和歌山県暴力団追放県民センターの基金となる寄附金の募集状況及び同センターにおけるこれまでの相談受理件数とその内容についてただしたのに対し、同センターの基本財産は、県二億円、市町村一億円、民間三億円の合計六億円の計画で寄附金の募集をお願いしたところ、約百五十の民間団体からの寄附申し込みがあり予定額を上回る見込みである、また同センターの相談受理件数は二十三件で、うち一件は事件として検挙しているとの答弁がありました。
 次に、いわゆる暴力団対策法施行後の暴力団の現状及び今後の暴力団の動向とその対策についてただしたのに対し、対立抗争事件の発生がないこと、傘下組員に対する統制を徹底するなど組織防衛を図っていること、組織からの離脱希望者があることなど、組織的にかなり動揺が見られる、今後ともあらゆる角度から暴力団の資金源を含めた実態解明に努め、取り締まりを徹底していくとの答弁があり、委員からは、暴力団に対する課税措置の実施について、より一層、税務署等との緊密な連携を図ってほしいとの要望がありました。また、暴力団追放県民センターの所在地が和歌山市内であることから、紀南地方の人々が気軽に相談に行ける体制を整備してほしいとの要望がありました。
 次に、本年五月、古座町で発生した中国人の集団密入国事件に関し、同種事案の防止対策をただしたのに対し、同事案の概要説明に続き、海上保安庁等関係機関との連携強化及び漁業関係者等の協力を得て監視体制を強化していくとの答弁がありました。
 このほか、委員から、皇太子殿下の熊野古道ご視察に伴う警衛警備が警察官の大変な苦労のもと、無事終了したことに対し謝意がありました。
 以上のとおり慎重審査の後、採決の結果、当委員会に付託されました議案第九十八号及び九十九号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決し、知事専決処分報告報第一号についても全会一致をもって承認すべきものと決しました。
 また、請願につきましては、お手元に配付いたしております請願審査結果表のとおり、議請第十六号は継続審査とすべきものと決しました。
 以上をもって、経済警察委員会の報告といたします。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 建設委員会委員長堀本隆男君。
 〔堀本隆男君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(堀本隆男君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案五件、知事専決処分報告二件であります。
 当委員会は、七月二日、第五委員会室において、企業局、土木部の順に開催し、当局から付託案件についての説明を聴取した後、審議に入りました。
 委員会における各委員の質疑、意見及び要望の主なものは、次のとおりであります。
 まず企業局関係でありますが、御坊工業用地造成に伴い、誘致企業に対する水の確保をただしたのに対し、できるだけ水を必要としない企業の誘致と御坊市で約二千トンの水の確保の見通しがあるとの答弁がありました。
 次に大新公園地下駐車場計画について、和歌山市と調整を行っているかについてただしたのに対し、企業局としては大新公園の地下駐車場、和歌山市はけやき通りと城北公園の地下駐車場計画がある中、大新公園とけやき通り地下駐車場との競合があるかどうか、需要量等の調査を行いたいとの答弁がありました。この答弁に対して、和歌山市の地下街のあるべき姿について市と相談しながら検討してほしいとの要望がありました。
 次に土木部関係について、平成三年度予算繰越使用報告の中で土木部の明許繰越が約百三億円になっているが、この内訳についてただしたのに対し、全体で百七十二件、そのうち用地補償、地元交渉のおくれ、公図混乱、未登記による百三件と計画設計変更等四十五件、その他二十四件となっているとの答弁がありました。
 また、用地買収に対する用地対策室設置とその活用についてただしたのに対し、今後の実績と実効の上がる業務のやり方を組織として考えてまいりたいとの答弁がありました。
 次に、リゾートあるいはゴルフ場の林地開発に際して漁業組合の同意が必要であるが、下流域で飲料水として利用している住民の同意も必要ではないか、また補償についても必要ではないかとただしたのに対し、この地区の場合のゴルフ場開発については、都市計画区域外での林地開発許可関係になり土木部所管ではないが、一般的指導によると周辺地域に関する影響については、周辺自治会の同意を得るよう指導し、地元市町村がさまざま検討し、意見をいただいている、今回の飲料水関係について同意をどこまでとるかというところは検討させていただきたい、個別地区の問題については担当部局と相談してまいりたいとの答弁がありました。
 次に国の経済緊急対策問題で、上半期の工事発注率目標が七五%であるのに対し、県では八○%とし、仕事への意気込みが感じられるが、関係職員の過剰な負担にならないかとただしたのに対し、和歌山県公共事業施行対策協議会において目標を八○%とすることになり、上半期達成に向け努力をしている、またこれに対する執行体制については厳しい状況ではあるが臨機応変に対応するとの答弁がありました。
 続いて、建設省では入札執行について改善の検討をしているのか、通達等があったか、また県として入札執行についてどう考えているのかとただしたのに対し、建設省では公共事業の入札制度を改善するため中央建設業審議会入札契約制度専門委員会で検討を重ねており、平成三年度では公募方式を試行中であり、県としても情報収集に努め、研究を重ねているとの答弁がありました。
 また、埼玉土曜会事件についてただしたのに対し、近畿地建や近畿府県の対応を参考に文書による厳重注意の措置を行ったとの答弁がありました。
 また、議会の一般質問に対し「議員の質問等に対する措置状況」で報告するのは適当な措置であると思うが、質問者に対しても、その後の経過、結果等は当然知らしめるべきではないかとの意見がありました。
 次にアンカールート計画の具体化について、今後の取り組みについてただしたのに対し、アンカールートは県の長期計画で位置づけられた構想であり、今後、引き続き国へ要望していくとの答弁がありました。
 また、和歌山市内の交通ネットワークの構築と市内交通渋滞解消のため主要幹線道路の早期完成を図れとただしたのに対し、和歌山市内の環状、放射状道路網の完成を図る必要があるが、東西幹線が十分でなく、国道、県道、市道と調整を図り努力をしたいとの答弁がありました。
 続いて、マリーナシティ計画、世界リゾート博開催について一番の問題は道路アクセスにある、和歌浦交差点、津屋交差点、紀三井寺交差点、毛見トンネル、温山荘横交差点、海南市役所横築地交差点、高速道路進入口等、混雑箇所の改良についての目途をただしたのに対し、現在、世界リゾート博関連道路施設部会で対応しており、用地買収の難航しているところもあるが、建設省に改良の促進を申し入れているとの答弁がありました。また、JR紀三井寺駅から国体道路間については世界リゾート博関連事業で整備できないかとの意見もありました。
 次に、国道や県道等の整備進捗状況のうち那智勝浦道路の今後の予算見通しについては、本年は測量等調査が実施される予定であり、今後の事業促進については用地買収等、地元市町の協力を得ながら国へ要望していく、また国道三百十一号上富田岩内地内の歩道改良に伴う渋滞問題について、稲葉根トンネルの貫通により、平成五年度には上富田南部線まで約九百メートルの部分供用を予定している残工区の早期完成を図り渋滞を解消していく、また国道四十二号線日置川町内のガードレールの設置については、紀南工事事務所の現地調査では路側幅が七十センチメートルしかなく、ガードレール設置のスペースの余裕がなく設置できないとの回答があったが、再度対策の検討を要望するとのことでありました。
 次に、湊神前線、南港山東線、和歌浦廻線の進捗状況のうち、湊神前線については平成八年度を目途に努力している、南港山東線については、国体道路から和歌山橋本線までの区間で工事を進めており、用地交渉で難航しているが早期解決を図りたい、また和歌浦廻線については、平成三年度和歌浦廻線修景検討委員会を設置し、構造、幅員を定めたところであり、河川、港湾管理者と協議し、都市計画の変更、公有水面埋立申請の手続を進めて早期着工に努力する、また和歌山橋本線の岡崎地内ルート延伸については、現在事業中の吉礼、口須佐工区の進捗を見て検討する、さらに周参見七川古座線については、平成四年度は二カ所で公共事業を実施中であり、曲利─小河内間については平成三年度に五千分の一の概略設計を行い、三ルートを検討した、今後、工事区間の一部用地買収が難航しているが、事業の進捗を見てこの区間の事業化を検討してまいりたいとの答弁がありました。
 また、たかの金屋線の工事着手については、過年度より経済調査等を実施、平成四年度は千分の一の図面によりルートを定める調査を行うとともに工事の進め方についても検討している、事業化については、早期に平成五年度にも地元に入れるよう予算化に向け準備を進めたい、今後、地元の盛り上がりや地域開発の検討等も必要であり、地元市町とも相談してまいりたいとの答弁がありました。
 このほか、上富田南部線の路線変更、白浜空港へのアクセス道路、雑賀崎から田野浦までの漁港関連道路等に関する質疑が交わされました。
 このほか、御坊美山線に接続する村道事業の架橋工事と高野橋本線の学文路地内の道路改良についての要望がありました。
 次に、過疎対策をも配慮した住宅建設を考えてはどうかとただしたのに対し、地元の要望を反映させ配慮しながら住宅建設を進めるべく市町村を指導してまいりたいとの答弁がありました。
 次に、河口部での堆砂の問題のうち特に日高川の河口部が堆砂で困っている、その対応についてただしたのに対し、河口部での砂州による閉塞は河川の流況と海の状況により異なり、必要な調査データをそろえ検討が必要であり、日高川の堆砂については河川管理上、航路の維持上、必要に応じて対応を検討してまいりたいとの答弁がありました。
 さらに、日置川の十九号水害訴訟について県が提訴されているのか、今後の見通しについてただしたのに対して、平成三年七月、大阪地裁に関西電力と県が提訴されている、これまで五回の口頭弁論が開かれたが、県としては河川管理者の立場で主張を行っているとの答弁がありました。
 また、和歌山市の川の濁りの改善計画について、県も市と歩調を合わせ取り組むようにとの要望がありました。
 次に西浜の貯木場の埋め立てについて、築地の貯木も移転対象となるのか、また世界リゾート博までに移転ができるのかとただしたのに対し、西浜貯木場埋め立てについてはできるだけ早期に着工したい、また水面貯木三者についても移転の対象と考えているが、世界リゾート博までの移転は難しいとの答弁がありました。
 このほか、「第三次急傾斜地崩壊対策事業五箇年計画の策定と推進に関する意見書」提出について議員提案があり、これについては後ほど意見書案が提案される運びとなっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上、慎重審議の結果、採決に入りましたが、当委員会に付託されました議案五件は、いずれも賛成全員をもって可決すべきものと決しました。
 また、知事専決処分報告二件は、いずれも賛成全員をもって承認すべきものと決しました。
 以上をもちまして、建設委員会報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 文教委員会委員長下川俊樹君。
 〔下川俊樹君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(下川俊樹君) 文教委員会における審査の経過及び結果について、ご報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案四件、請願継続審査分三件であります。
 委員会は、七月二日、第六委員会室において開催し、当局から付託案件等について詳細な説明を聴取した後、審議に入りました。
 委員会における各委員の質疑、意見及び要望等主なものは、次のとおりであります。
 まず初めに、六月三十日付報道による、文部省の諮問機関である高校教育改革推進会議が答申した総合学科及び全日制における単位制についての今後の考え方と見通しについて、また本県の学区についてもどうかとただされたのに対し、総合学科は、今までの普通科、職業科の区分のほかに、複合的な学科として新たに設けられる学科であり、平成六年度からの導入予定であると受けとめている、今後、審議会の検討結果を見て対応していきたい、また単位制を全日制へ導入することについては平成五年度からとなっており、今秋をめどに法律、規則の改正が予定されている、本県では定時制高校である紀の川、青陵及び南紀の三高校に平成四年四月から単位制を導入、志願者が増加したことや年齢層が十五歳から四十歳代と幅広くなり、単位制の趣旨である生涯学習の視点が生かされている、また中学校時に登校拒否や登校拒否ぎみであった生徒が相当数入学しており、そのほとんどが休まず登校しており、単位制の導入については好評であると受けとめているところであるが、全日制への導入については今後の検討課題としてまいりたい、また学区については、本県では一学区の中に普通科高校三校から五校の中学区制を採用している、それぞれ学校の個性化と魅力ある特色を打ち出し、選択にたえられる学校づくりを推進していきたいとの答弁がありました。委員からは、単位制を積極的に推進するよう意見がありました。
 次に、九月からの学校週五日制の導入にかかわって、授業日数の確保に向けたその後の経過と取り組み状況についてただされたのに対し、県教育委員会としては、授業日数の確保について県立学校校長会、教頭会、教務部長会及び学校訪問を通じて各学校の指導を行ってきた結果、本年五月末に学校から提出のあった年間教育計画では、全日制は平均二百十四日、定時制は二百十二日であり、平成二年度と比較して十八日程度増加しており、学習指導要領に定める標準を上回っている、このことは学期末試験終了後の授業実施、始業式、終業式当日の授業実施、九月の短縮授業の解消等の各学校における創意工夫によるものであるとの答弁がありました。関連して委員からは、授業日数だけでなく、授業時間数の確保や授業の内容を充実させることが必要であるとの意見や学校行事の意義についても意見がありました。
 次に、学校週五日制についてのアンケートでは、教職員の反対が二二%、保護者の反対が六九%となっている、反対の主な理由は何か、保護者の不安解消のための対策、PTA等諸団体との連携、指導員やボランティアの確保に向けての対策、心身に障害を持つ児童生徒や留守家庭の児童に対する対処、博物館、図書館等の公共施設の開放、私立学校や私塾との関係等について教育委員会としてどう考えているのかとただされたのに対し、反対の主たる理由は、教員では、留守家庭への配慮、学校生活にゆとりがなくなること、地域、家庭の理解が得られにくいことの三点、保護者では、留守家庭への配慮、学校生活にゆとりがなくなること、非行が増加することへの心配の三点が挙げられている、こうしたことを踏まえ、県教育委員会としては庁内に設置した学校週五日制検討委員会においてこれらの問題について検討するとともに、三十余の関係諸団体から意見聴取を行い、関係者の理解、協力を得るため、私立学校には公私立協議会、塾関係者には文書により要請したところであり、保護者にはラジオ放送等により広報活動を行ってきたところである、また学校における課題をより明らかにするため調査研究協力校として十四校園を指定した、PTAとの連携については、学校週五日制の趣旨の理解を得るために小中学校PTA等との研修会の実施、指導員やボランティアの養成については、自然観察ボランティア養成講座、中高校生ボランティア養成講座を行い、心身に障害を持つ児童生徒や留守家庭の児童に対しては、県及び市町村において指導員の配置を検討している、県立図書館では、紀北地方はたちばな号、紀南地方ははまゆう号の自動車文庫を運行しており、休業日となる土曜日を考慮した運営に努めるとともに、県立美術館及び博物館では新館建設の準備もあり、将来的に種々の土曜講座等の事業を実施していくことを考えている、県立自然博物館では、館内にあるレクチャールームの活用や野外において自然観察事業の実施、県立紀伊風土記の丘では、九月十二日の第一回目の土曜日に史跡公園内でイベントを考えている、また十一月十四日から二十三日まで本県において近畿高等学校総合文化祭を開催する予定で、初日の十四日は第二土曜日に当たり、県下の高校生が参加することになっているとの答弁がありました。関連して委員からは、子供の社会教育の場が少なく十分とは言えない、知事部局とも連携を密にするとともに、積極的なイニシアチブが必要であるとの意見がありました。
 次に、青森県では公立学校で六年間一貫教育をスタートさせる計画があると聞くが、特色ある学校づくりをどのように推進するのか、関大の谷沢教授は塾が活発になると教育に選択の余地が生まれてくると言っており、公教育に対する信頼が問われようとしているがどうかとただされたのに対し、明治の初めに学校週六日制がとられて以来、百二十年間、我が国の教育は欧米に追いつき追い越せという目標を持って取り組まれてきた、それがほぼ達成された今、新たな目標設定が必要であるとともに、予測を超えて変化する社会の中で、単なる知育でなく二十一世紀をみずから豊かに生きていくことのできる主体的学習態度の涵養と自己教育力の育成が求められている、新しい教育実践に向けて、教員に対しては子供を差別せず、その成長と幸福を願って報われることを求めない愛と、教員自身、子供とともにより完全なものを求め高まろうとする愛、子供を平等な人格として認める愛の三つが結合して教育愛が成り立つことを説いている、また学校長には三つの忍耐、一つは、変化に耐えること、二つは、ともすれば閉鎖的になりがちな学校が地域住民や保護者に窓を開くこと、すなわち開放に耐えること、三つは、子供を信じ切ることをもって教育実践に当たることが大切であると指導しているところである、今、本県において大切なことは、教員が汗をかいて子供に深くかかわる教育の実践であると考える、こうした実践を通して公教育に対する社会の期待にこたえてまいりたい、また特色ある学校づくりの推進に当たっては、高校教育改革推進会議の答申内容を含め総合的に検討してまいりたいとの答弁がありました。
 次に、官民一体となったスポーツ振興基金の設置についてはどうかとただされたのに対し、学校週五日制への移行に伴い、スポーツの果たす役割の増大、重要性を認識している、全国では三十府県程度が既に設置しており、本県としても青少年のスポーツ振興に活用することはもとより、生涯スポーツ、競技スポーツ両面で生かせる基金の設置については、現在、スポーツ振興審議会に諮問しており、答申をまって検討してまいりたいとの答弁がありました。
 このほか、県立粉河高校卒業式におけるその後の事実調査及び指導措置についても質疑があり、教育委員会としては、教育の場において処分はなじまないものであり、処分をほのめかしての指導は教育の正常な姿ではないと考えているが、今回の粉河高校問題については、事実調査の結果、校長以下関係職員に厳しい訓告を行ったところであり、ご理解を願いたいとの答弁がありました。委員からは、そういう考え方を堅持してもらいたいとの意見もありました。
 以上が、当委員会における審査の概要であります。
 当委員会に付託されました議案第九十七号、議案第百一号、議案第百五号は全会一致をもって可決すべきものと決し、報第一号は全会一致をもって承認すべきものと決しました。
 また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第九号は請願者からの取下願を承認し、議請第十一号及び議請第十三号は継続審査すべきものと決しました。
 以上をもって、文教委員会の報告といたします。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 厚生委員会委員長森本明雄君。
 〔森本明雄君、登壇〕(拍手)
○厚生委員会委員長(森本明雄君) 厚生委員会における審査の経過並びに結果について、ご報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案一件、知事専決処分報告一件であります。
 委員会は、七月二日、第二委員会室で開催し、民生部、保健環境部の順に当局から付託案件についての説明を聴取した後、審議を行いました。
 委員会における各委員の質疑、意見及び要望の主なものは、次のとおりであります。
 民生部関係では、聴覚障害者の日常生活用具としてファクシミリを今年から貸し出していると聞いているが、その利用状況はどうかとただしたのに対し、ファクシミリについては平成四年二月より国で制度化されたが、現在の利用実績として六件の状況であるとの答弁がありました。これに対して委員からは、今後とも利用については障害者の方へのPRを行うようにとの要望がありました。
 また、目の不自由な方々など障害者の心理を把握するのは困難な問題であるけれども、十分配慮した障害者対策を進めてほしいとただしたのに対し、障害者対策については議員各位の意見も伺いながら推進してきたところであるが、国連・障害者の十年の最終年を迎え、これを新たな出発点として今後も障害者対策に取り組んでまいりたいとの答弁がありました。
 次に、地対財特法が五年間延長となり、和歌山県として特に積極的に啓発活動を行っていくということであるが、五年間の出発点として今後どのような事業を中心に行っていくのかとただしたのに対し、地対財特法は五年間延長になったが、基本的に物的事業の残事業については五カ年に期待せず、三年を目途でやっていきたいと考えており、あとの二年は調整期間と考えている、また今後も引き続き重要課題として教育啓発活動を行い、同和委員会として新しい気持ちで創意工夫をし、マンネリ化しないように啓発に努め、県民意識の高揚と理解を図っていきたい、また産業就労対策においても、行政の努力はもとより、地区住民自身の自立意識の高揚も重要であることを認識しながら取り組んでいきたいとの答弁がありました。
 また、市町村が行っている住宅新築資金の貸付事業において赤字が出ているが、この問題について今後考えてもらいたいとの要望に対し、一○○%返済されても赤字になるなど制度上の欠陥がある中で相当改善されてきたが、今後とも国に対して引き続き要望していきたいとの答弁がありました。
 さらに、今日まで実態的差別の解消が図られてきているが、依然として差別意識は残り、特に巧妙化した差別が見られる、啓発活動のおくれをどう是正していくのか、また同和委員会が組織された当時、会長は市町村長またはそれに値する人であったが、現在は余り見られない、同和問題の解決は行政責務であり、行政の立場にある者が先頭に立つべきであり、原点に戻り行政を考え直してもらいたいとただしたのに対し、差別事件も単純なものから投書、落書きなど陰湿化し、同和問題の理解不足から来る誤った発言等、差別事件の質も変わってきている、そういう中で組織をも含めて運動のあり方等あらゆる角度から見直し、新たなる視点で取り組んでいきたいとの答弁がありました。
 次に、特別養護老人ホームの整備が進んでいることは非常にありがたいが、田辺地域では待機者が約百人とまだまだ多いと聞いている、今後の整備についてどのような基準で推進していくのかとただしたのに対し、特別養護老人ホームの整備については、国のゴールドプランの目標よりも約二五%多い三千床を目標にして整備を進めており、田辺、西牟婁管内については、昨年度は五十床の増床、今年度は八十床の整備を図ってきており、今後、在宅福祉サービスの整備との連携を図っていく中で、地域福祉の拠点となるところ、施設整備率の低いところ等、地域の状況も勘案して総合的、計画的に整備を進めていきたいとの答弁がありました。また、過疎地への福祉施設の充実整備の要望がありました。
 保健環境部関係では、過去一年間の委員会での質問に対する主な措置状況及び国立南和歌山病院の概要についてただしたのに対し、看護職員確保は県の重要な課題と認識している、県内の看護婦、准看護婦の数は平成三年度末で七千三百七十九人で八百六十六人が不足であり、平成十二年までには二千四百人の確保が必要である、今後の対策として、新宮市に平成七年開校に向けて看護婦養成所の設置を計画し作業を進めている、他の各養成所に対しては、入学定員の一割増を要請し、県立医科大学には平成八年に看護短大を設置すべく計画されている、そのほか、看護職員修学資金の一層の充実やナースセンター事業等を推進し、看護職員の確保に努めてまいりたいと考えている、次に国立南和歌山病院については、七月一日に開院し、病床三百三十床、外来四百人規模で、人員配置は医師三十四人、看護婦百三十四人、その他六十三人、計二百三十一人で、医師十四人、看護婦二十三人の増となっている、また診療科は十九診療科で、精神科、呼吸器科、脳神経外科など六診療科が増となり、脳神経外科を中心とした救急医療、がん医療及び僻地医療に機能を発揮するとともに、地域医療研修センターで医師、看護婦等の医療従事者の卒後研修、生涯研修を行うこととなっており期待している、また交通機関については、田辺、白浜から路線バスがそれぞれ二十六便で、七時から十九時まで運行されているとの答弁がありました。
 次に、下水道、農業集落排水、合併処理浄化槽等の計画的推進については、現在、下水道整備、農業集落排水施設整備等の計画との整合性を図るため、市町村ごとに生活排水処理計画の策定を求めており、また浄化槽設置に伴う排水路の整備については、平成三年八月に県下の事業実施市町村で構成する県合併処理浄化槽普及促進協議会を発足させ、この協議会の中で排水路の問題を含め、浄化槽の設置並びに維持管理上の問題について協議、適正化に努めているとの答弁がありました。
 また、産業廃棄物最終処分場確保対策については、内陸処分場は環境保全公社が調査し、候補地について地元市町村長の協力が得られる状況には至っていないが、鋭意努力していきたい、また海面埋め立てについては、平成七年に改定される港湾計画の中で廃棄物の処分ができるよう協議を進めている、また環境保全公社の処分場が平成八年に終了するので、当面の対策としてフェニックス計画への参加について関係機関と協議を進めるとともに、紀中、紀南の最終処分場については、環境保全公社を中心に調査検討し、地元でも話し合いが行われているとの答弁がありました。
 次に、国立療養所和歌山病院附属看護学校を三年課程にすることについて現在どのようになっているのかとただしたのに対して、県並びに病院としても三年課程への変更を要望しており、政府要望の中にも入れている、厚生省では具体的な計画の段階に至っていないとのことであるが、今後も引き続き働きかけてまいりたいとの答弁がありました。
 また、全国の国立病院の赤字が大きくなってきていると思うが、国立南和歌山病院はその果たすべき役割が重要であり、特に高度医療、救急医療に十分機能が発揮できる体制づくりに力を入れられたいとただしたのに対して、国立病院の赤字問題については国において検討がなされているが、国立南和歌山病院は全国で第一号の統合病院であり、人員増等について国も配慮している、今後も地域医療の機能を十分発揮できるよう県も働きかけてまいりたいとの答弁がありました。
 次に、昨年十月から岩出、海南、湯浅、田辺保健所で心の健康づくり相談を行っているが、その相談内容、状況及び精神相談員を置いているのかとただしたのに対して、心の健康づくり相談では、県民の心の健康づくりのためいろいろな相談に対処しており、啓発については、「県民の友」、地方紙、市町村広報紙への掲載及び啓発パンフレットを作成、配布しPRに努めている、平成三年十月から平成四年三月までの相談件数は、岩出保健所十九件、海南保健所八件、田辺保健所十二件及び湯浅保健所八件となっている、相談日には精神科医師が対応しており、相談内容は、心のストレスの問題から精神障害者の病気についての相談など幅広いものとなっている、なお日ごろの相談については精神保健相談員等が地域の精神障害者に対して指導、援助を行っているとの答弁がありました。
 そのほか、精神保健相談員の各保健所への配置、骨髄移植の医療体制の充実、また十分な獣医師の確保等の要望がありました。
 以上が、厚生委員会における審査の概要であります。
 採決の結果、付託されました議案一件は全会一致をもって可決すべきものと、知事専決処分報告一件は全会一致をもって承認すべきものと決しました。
 以上をもちまして、厚生委員会の報告を終わります。何とぞ、適切なご決定をお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 以上で、各常任委員会委員長の報告が終わりました。
○議長(山本 一君) これより、委員長の報告に対する質疑に入ります。──質疑なしと認めます。
○議長(山本 一君) 次に、ただいま議題となっております案件について討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、直ちに採決を行うことに決定いたしました。
○議長(山本 一君) まず、議案第百二号を採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は、原案可決であります。
 本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本 一君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
○議長(山本 一君) 次に、議案第八十六号から議案第百一号まで、及び議案第百三号から議案第百六号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
 本案を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本 一君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
○議長(山本 一君) 次に、地方自治法第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第一号を採決いたします。
 本件についての委員長の報告は、承認であります。
 本件を委員長の報告のとおり承認することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本 一君) 起立多数であります。よって、本件はこれを承認することに決定いたしました。
○議長(山本 一君) 次に、報第二号から報第五号までを一括して採決いたします。
 本件についての委員長の報告は、いずれも承認であります。
 本件を委員長の報告のとおり承認することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本 一君) 起立全員であります。よって、本件はいずれもこれを承認することに決定いたしました。
○議長(山本 一君) 次に、請願五件を一括して採決いたします。
 本件は、いずれも委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、本件はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(山本 一君) 次に、日程第二に入ります。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、各常任委員会及び議会運営委員会に対し閉会中の継続審査として付議することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、以上のとおり、各常任委員会及び議会運営委員会に対し閉会中の継続審査として付議することに決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(山本 一君) 次に日程第三、議案第百七号を議題といたします。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、本案は委員会の付託等を省略し、これより採決することに決定いたしました。
○議長(山本 一君) 本案について質疑はございませんか。──質疑なしと認めます。
○議長(山本 一君) これより採決に入ります。
 議案第百七号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
 この採決は、無記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
 〔議場閉鎖〕
○議長(山本 一君) ただいまの出席議員数は、議長を除き四十五人であります。
 投票用紙を配付いたします。
 〔投票用紙配付〕
○議長(山本 一君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
 〔投票箱点検〕
○議長(山本 一君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県監査委員に天谷一郎君を選任することについて同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 点呼いたします。
 〔氏名点呼〕
 〔各員投票〕
○議長(山本 一君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
 〔議場開鎖〕
○議長(山本 一君) お諮りいたします。立会人に、11番上野山親主君、27番堀本隆男君、34番上野哲弘君、42番森正樹君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
 なお、この際、白票を無効といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
 〔投票点検〕
○議長(山本 一君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数 四十五票
 うち有効投票 四十三票
 無効投票 二票
 有効投票中
 賛 成 四十三票
 以上のとおり、賛成多数であります。よって、議案第百七号和歌山県監査委員に天谷一郎君を選任するにつき同意を求めるの件は、これに同意することに決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(山本 一君) 次に日程第四に入ります。
 同和対策、関西国際空港対策、水資源対策及び半島振興過疎対策の各特別委員会から中間報告が文書をもってなされておりますが、これらはいずれもお手元に配付しておりますので、ご了承願います。
 ───────────────────
  同和対策特別委員会中間報告
委員長  橋 本  進
同和対策特別委員会の現在までの審議の経過並びに活動状況等について、その概要をご報告申し上げます。
当委員会は、平成3年5月21日の本会議において委員の選任が行われ、同日招集された委員会で委員長に私が、副委員長に松本貞次委員がそれぞれ選任されました。
以下、現在に至るまでの概況をご説明申し上げます。
当委員会は委員会を7回開催するとともに、5度にわたり要望・陳情活動を実施いたしました。特に、地対財特法(地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律)の失効が平成4年3月末と迫る中で、今日なお、多くの課題が残されていることから、現行法の失効後においても、同和問題の解決を国の政治的課題として位置づけられ、総合的施策を推進するため、引き続き法的措置を講じられるようとの要望活動を政府、国会等へ積極的に行いました。
それでは、概況を順を追ってご報告申し上げます。
まず、平成3年5月21日に開催の委員会において、県としての方針を当局から説明を受け、続いて、平成3年6月19日には、番町グリーンパレスで開催された県同和委員会、県、県議会、県教育委員会4者主催による「和歌山県同和対策特別促進政府陳情集会」に参加し、県選出国会議員をはじめ、多数の出席者のもとに、地対財特法失効後も引き続き法的措置を講じられるよう、併せて平成4年度以降の同和対策関係予算を確保されるよう政府に要望しました。
次に、7月2日に委員会を開催し、民生部から法期限後の対応について、説明を聴取し審議を行いました。
また、8月1日から2日にかけて、同和対策に係る法的措置について政府等に対し陳情を行いました。
続いて、9月26日委員会を開催し、同和対策事業の現状と今後の見通しについて民生部から説明を聴取し審議を行いました。
さらに、10月30日地域改善対策協議会磯村会長に対して、財政負担の軽減を含め同和問題の早期解決のため、法期限後も引き続き法的措置を講ずる等総合的な施策が確立されるよう要請しました。
次に、12月3日委員会を開催し、地対財特法の期限切れに伴う地域改善対策協議会の取組みについて民生部から説明を受け、この中で当初政府側は一般対策への移行との固い方針であったが、地対協の委員は何らかの法的措置が必要であるという考えになっており、12月11日開催予定の地対協総会で「意見具申」が出るのではないかとの説明がありました。
地対協総会は12月11日に開催されることになり、12月定例会の日程と重なることから、地対協委員の仮谷知事に総会に出席をいただき、総会の場で、これまで私どもが主張、要望していた点についてご発言願うため12月11日を休会としていただくよう議会運営委員会にお願い申し上げましたところお認めいただき感謝申し上げる次第であります。
さらに、12月12日委員会を開催し、12月11日地対協総会における結果について民生部から報告があり、今回出された意見具申は、内容的に今まで知事を先頭に、県議会をはじめ本県関係者がこぞって要望してまいりましたとおり、法的措置の必要性や本県の現状や諸課題から見て、ほぼ満足の得るものと思われる旨の説明がありました。 次に、12月24日地域改善対策協議会磯村会長と懇談し、私たちが強く要望していた法的措置を含めた特別な財政措置の必要性を認めていただいたことに謝意を示しますとともに、特別な財政措置と法制定へ向けての特段のご支援とご協力をお願いいたしました。
続いて、平成4年2月6日から7日にわたり、総務庁官房地域改善対策室、国会等に対して、特別な財政措置と法制定へ向けての支援を要請しました。
次に、3月23日及び4月16日に委員会を開催し、「平成4年度同和対策予算等について」、「同和対策について」をそれぞれ議題として、審議を行いました。
以上をもって、当委員会の現在までの審議の経過と活動の状況についての概況報告といたします。
何とぞ、よろしくご了承賜りますようお願い申し上げます。
(参考) 同和対策特別委員会の審議の状況

実施年月日 区分 審議内容等
3. 5.21 委員会開催 正副委員長互選
委員長 橋本 進
副委員長 松本貞次
「法期限に伴う今後の対応について」を審議
6.19 和歌山県同和対策特別促進政府陳情集会 東京都千代田区番町グリーンパレスにおいて、政府各省代表及び県選出国会議員出席のもとに現行法が平成4年3月31日をもって失効するにつき、引き続き法的措置が講じられるよう要請するとともに、平成4年度の同和対策予算に関しても、特別措置を要請
7. 2 委員会開催 「法期限後(地対財特法)の対応について」を審議
8. 1~2 陳情 同和対策に係る法的措置について政府、政党、県選出国会議員等に陳情
9.26 委員会開催 「同和対策事業の現況と今後の見通しについて」を審議
10.30 陳情 同和対策に係る法的措置を要望
地域改善対策協議会磯村会長ほか
12. 3 委員会開催 「地対財特法」の期限切れに伴う地域改善対策協議会の取り組みについて民生部から説明聴取
12.12 委員会開催 12月11日に地域改善対策協議会が、内閣総理大臣あてに出された意見具申の内容について、民生部から説明、質疑が交わされた。
12.24 陳情 地域改善対策協議会磯村会長及び政党に対し陳情
4. 2. 6~7 陳情 総務庁、国会等に対して陳情
3.23 委員会開催 「平成4年度同和対策予算等について」を審議
4.16 委員会開催 「同和対策について」を審議

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 関西国際空港対策特別委員会中間報告
委員長  木 下 義 夫
関西国際空港対策特別委員会の審議の経過並びに活動状況について、その概要を御報告申し上げます。
当委員会は、昨年5月21日、5月臨時会の本会議最終日、委員の選任が行われ、閉会後招集された委員会で正副委員長の互選が行われた結果、委員長に私が、副委員長に高瀬勝助委員がそれぞれ選任されました。
関西国際空港の建設は、和歌山県の将来にとって極めて重要なプロジェクトであり、また、平成3年には「第6次空港整備五箇年計画」が閣議決定され、当委員会としても県勢発展の総合的な見地からこれに積極的に取り組んできたところであります。
以下、その概要について順を追って御報告申し上げます。
まず、7月10日委員会を開催しました。
当局から、7プロジェクト三軸計画、すなわち紀ノ川テクノバレー計画、コスモパーク加太計画、南麓サイエンスパーク計画、臨空都市計画、地場産業都市計画、生鮮食料品供給基地計画、国際観光基地計画、及び国土軸、空港軸、地域軸にかかる道路整備計画等、関西国際空港関連地域整備計画進捗状況について説明を聴取し、質疑に入りました。各委員からは、第6次空港整備五箇年計画に向けての取組みや、第2期計画用の土取り候補地の把握及び現土取り場跡地の開発、臨空農業等について質疑・意見がありました。
次に、11月27日和歌山市加太の土砂採取及び関西国際空港建設の進捗状況調査を行いました。加太においては、現地事務所で工事の進捗状況等についての説明を聴取、工事終了後の設備の再利用等についての質疑の後、現場の進捗状況を視察致しました。その後、岸和田市の関西国際空港株式会社建設事務所を訪問し、空港建設工事の進捗状況等についての説明を聴取した後、船上及び空港島の展望台から、その状況を視察致しました。
次に、1月27日委員会を開催しました。
当局から関西国際空港関連地域整備について現況及び進捗状況の説明を聴取し、質疑に入りました。各委員から、県選出の国会議員との間に意見の隔たりがあるのではないか、また、過日の飛行ルート変更の新聞報道に関連して、運輸省の方針が過去より現在に至るまで、我々に相談もなしにいろいろ様変わりしているため、今後の方針を聴取したいとの意見が集中し、県外調査実施の要請が委員の総意でありました。
この委員会の審議結果をもとに、2月5日から6日まで県外調査を実施し、県選出国会議員及び運輸省と懇談会形式による意見交換を行いました。
県選出国会議員との懇談会においては、委員から空港整備法第2条及び第3条の問題にも絡んで、第1種空港は国の責任でやるべきではないのか、また飛行ルート変更の新聞報道にかかり、大阪国際空港存続以来の運輸省の方針の変遷の経過から考えても、また押し切られる問題ではないのかとの意見にたいし、第1種空港は国ですべきというのは本筋であろうが、関空のスタート時点の地元経済界からの切望により、国ができないなら第3セクター方式でということでやっと実現した経緯から考えると、空港整備法改正というのは現実的でない。これからは関空を如何に利用するかということに関心を向けたほうがいいのではないかというような提言が、県選出国会議員からありました。
次に、運輸省での説明会においては、関西国際空港課長による空港建設概況の説明のあと質疑があり、委員から、国内便確保とシャトル便の関係について、また、ハブ空港として全体構想の早期実現が、世界に対する責任ではないのかという点についての質問があり、運輸省の回答として、シャトル便は羽田・関空間を国内便及び国際便のトランジットを含めた予約なしですぐ乗れるようなものを考えており、羽田沖合展開により便数は確保できるものと考えている。全体構想については、関西国際空港は、スーパーハブ空港であるという運輸省の考えに変わりはないが、まず、1期計画の完成が国際責務であるとのことでありました。
以上、当委員会における審議の経過、並びに活動状況の概要報告といたします。何卒よろしく御了承の程、お願い申し上げます。
(参考) 関西国際空港対策特別委員会の審議等の状況
実施年月日 区分 審議内容等
3. 5.21 委員会開催 委員長・副委員長の選任
委員長 木下義夫
副委員長 高瀬 勝助
7.10 委員会開催 関西国際空港関連事業の経過及び現況報告
11.27 調査 和歌山市加太・土取り現場及び関西国際空港建設現場視察調査
4.1.27 委員会開催 関西国際空港関連事業の経過及び現況報告
2.5~6 調査 県選出国会議員との懇談会及び運輸省にて関西国際空港建設概要説明会

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 水資源対策特別委員会中間報告
 委員長  阪 部 菊 雄
水資源対策特別委員会の現在までの審査の経過並びに活動状況についてご報告申し上げます。
当委員会は昨年5月21日の本会議において委員の選任が行われ、同日招集された委員会で不肖私が委員長に選任され、浜田真輔委員が副委員長に選任されました。
以来、委員会の開催や県内外調査を実施するなど、紀の川水問題に取り組んでまいりました。以下委員会での当局の説明及び答弁並びに県内外調査の概要を報告します。
初めに紀の川大堰については、昭和62年度より建設に着手し、平成2年度までに護岸工事を実施してきており、平成3年度は工事用道路の建設を進め、引き続き堰の右岸工事に着手する予定である。今後とも国・県・市が協調し、地元関係者の理解と協力のもと事業を進めていくとの説明があった。
次に紀伊丹生川ダムについては、建設省において、平成元年度から実施計画調査に着手しており、地質調査、測量、水理水文調査を実施している。平成3年度は、2億円の調査費をもって、水理水文調査を引き続き実施するとともに、ダムサイト及び原石山候補地において、ボーリング等の地質調査並びに基準点測量・地形測量を実施し、地形図の精度を高めていく。また、今年度の調査が実施されるとダムの具体的な諸元がおおむね決定されると期待しているとの説明があり、委員から紀伊丹生川ダムを進めるには早く地元に地域整備計画を示し、賛同を得る必要があるのではないかとの質問に対し、紀伊丹生川ダムは重要な施設と考えており、地元、周辺発展のため早く地域整備計画を策定したいとの答弁がありました。
次に(財)紀の川水源地域対策基金交付金(分水協力金)の性格、使途等についてただしたのに対し、これは水源地域の整備に使うということであり、現在、府県間道路、治山、治水事業等の県事業、さらには平成2年度より、道路、公園等の市町村事業への助成を行うなど、流域の整備発展のため使用しており、今後とも市町等の意見を聴きながら流域整備を進めて行きたいとの答弁がありました。
また当局から、紀泉地域の総合的な整備を図るための組織として、平成2年12月に大阪府と「紀泉地域総合整備推進委員会」を設置し、本年度から地域総合整備のための調査をすることにしているとの説明があり、委員の「紀泉地域総合整備推進委員会」「加太岬スカイライン」については、大阪側をリードしていかなければならないし、議会としても要望することを考えるが当局も積極的に推進されたいとの意見があった。これに対し、「紀泉地域総合整備推進委員会」「加太岬スカイライン」は当時の水資源対策特別委員会のご尽力により実現した経緯もあり、全力を傾注して推進している。また、「加太岬スカイライン」は大阪湾岸を結ぶ主要ルートであり、事業化に向け努力したいとの答弁があり、「加太岬スカイライン」の見通しについては、調査に入って3年目になり、基礎的調査を終え事業方法を検討中で、早期着工に向け調整するとともに、工事着手のための予備設計までの調査を大阪府に申し入れたが難航している。しかし、「紀の川利水」の一つということで交渉に当たっているとの答弁がありました。
次に府県間道路の整備を10年で進める計画となっているが、進んでいるのかとの質問に対し、ほぼ当初の計画どおりに進んでいるとの答弁がありました。これに対し今後も大阪側の道路整備状況を委員会等で報告願いたいとの要望があった。
最後に県外調査でありますが、昨年11月21、22日の両日は、滋賀県大津市の琵琶湖工事事務所を訪問し、瀬田川洗堰、守山地区護岸堤、能登川地区大同川水門の説明を建設省、水資源開発公団の担当者より詳細に受け、紀の川の水に対する取組みの参考とするとともに、「紀の川大堰」「紀伊丹生川ダム」の推進に向けての指針が得られたところであります。
以上をもって、当委員会の現在までの審議の経過並びに活動状況の概要報告といたします。何とぞ、よろしくご了承のほどお願い申し上げます。
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 半島振興過疎対策特別委員会中間報告
委員長  和 田 正 一
半島振興過疎対策特別委員会の現在までの審議の経過並びに活動状況について、御報告申し上げます。
当委員会は、平成3年5月21日の本会議において委員の選任が行われ、同日召集された委員会で正副委員長の互選が行われた結果、委員長に不肖私が、副委員長に冨安民浩委員がそれぞれ選任されました。
以来、委員会の開催や県内外調査を実施するなど、半島地域の振興及び過疎地域の基盤整備等の問題に取り組んでまいりました。
以下、現在までの概要について、順を追って御報告申し上げます。
まず、9月26日に半島地域や過疎地域の現状と今後の取組み状況について審議するため、委員会を開催しました。委員会では、半島地域の交通・通信基盤や産業振興のための高率補助制度の導入等について、及び過疎地域における医療の確保や若者の定住化と急速に進む高齢化への対応等についての説明を聴取した後、質疑や意見交換を行いました。
次に、11月20日と21日の両日にわたり県内調査を実施し、「吉備工業団地」、「南部川村うめ21研究センター」及び「南紀新空港建設事務所」を訪問しました。
吉備工業団地において、有田県事務所長から管内の概況と道路整備を始め半島振興過疎対策等の説明を、また企業立地課より吉備工業団地の企業誘致状況・雇用状況等の説明を聴取した後、質疑応答を交え、活発な意見交換を行い、その後、当工業団地立地企業である「共同印刷株式会社」の視察調査を行いました。
南部川村うめ21研究センターにおいて、日高県事務所長から管内の状況と地域振興推進等の説明を聴取し、質疑応答、意見交換を行い、また、南部川村長から当村の村おこしや、若者定住促進の実態及び取組みの状況等について説明を聴取した後、「うめ21研究センター」、「紀州備長炭振興館」を視察調査しました。
南紀新空港建設事務所において、西牟婁県事務所長から管内の概況と半島振興過疎対策等の説明と、南紀新空港建設事務所長から新空港の進捗状況、今後の見通し等について説明を受け意見交換を行いました。
次に、平成4年2月12日から14日にかけて、県外調査を実施のため、「愛知県議会」「愛知県水産試験場尾張分場」「農事組合法人知多カーネーション二ッ峯団地」等を訪問しました。
愛知県議会においては、知多半島の農業振興事業及びあいち健康の森構想について、同県当局から説明を受けた後、質疑応答を交え活発な意見交換を行いました。
愛知県水産試験場尾張分場の訪問においては、漁業資源や栽培漁業の調査研究、資源管理システムやバイオテクノロジーを応用したノリの優良品種の開発等について説明を受けた後、魚介類種苗生産施設等の視察を行いました。
農事組合法人の「早川園芸」及び「知多カーネーション二ッ峯団地」の訪問においては、企業的鉢花経営の概況、オリジナル品種のカーネーション栽培の運営概況等について、それぞれ説明を受けた後、栽培施設の視察を行いました。
また、地域振興整備公団が三重県松阪市に造成した「松阪中核工業団地」を訪問し、当公団の担当官から企業立地状況等の説明を受けるとともに、立地企業等の視察調査を行いました。
以上をもって、当委員会の現在までの審議の経過並びに活動状況の概況報告といたします。
何とぞ、よろしく御了承のほどお願い申し上げます。
 ──────────────────
○議長(山本 一君) 次に、日程第五に入ります。
 お諮りいたします。同和対策、関西国際空港対策、水資源対策及び半島振興過疎対策の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
○議長(山本 一君) この際、報告いたします。
 知事から、議案の追加提出がありました。
 職員に公文を朗読させます。
 〔職員朗読〕
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     財第127号 
    平成4年7月7日
 和歌山県議会議長 山 本 一 殿
   和歌山県知事 仮 谷 志 良
 和歌山県議会平成4年6月定例会追加議案の提出について
 地方自治法第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
   記
 議案第108号 和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについて
 議案第109号 和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについて
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○議長(山本 一君) お諮りいたします。ただいま報告いたしました議案第百八号及び議案第百九号を本日の日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 ──────────────────
○議長(山本 一君) 議案第百八号及び議案第百九号を一括して議題といたします。
 議案はお手元に配付しておりますので、まず知事の説明を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) ただいま上程されました議案第百八号及び議案第百九号は、県監査委員上野山親主君、井出益弘君が七月七日、辞職いたしましたので、その後任として和田正一君、阪部菊雄君を同委員に選任いたしたいと存じ、同意をお願いするものであります。
 何とぞ、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 以上で、知事の説明が終わりました。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、本案は委員会の付託等を省略し、これより直ちに採決することに決定いたしました。
○議長(山本 一君) 本案について質疑はございませんか。──質疑なしと認めます。
○議長(山本 一君) これより採決に入ります。
 まず、議案第百八号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
 本県監査委員に和田正一君を選任することについて同意することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本 一君) 起立多数であります。よって、議案第百八号和歌山県監査委員に和田正一君を選任するにつき同意を求めるの件は、これに同意することに決定いたしました。
○議長(山本 一君) 次に、議案第百九号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
 本県監査委員に阪部菊雄君を選任することについて同意することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本 一君) 起立多数であります。よって、議案第百九号和歌山県監査委員に阪部菊雄君を選任するにつき同意を求めるの件は、これに同意することに決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(山本 一君) 次に日程第六、常任委員改選の件を議題といたします。
 お諮りいたします。常任委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
 職員にその氏名を朗読させます。
 〔職員朗読〕
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 総 務 委 員 会 委 員
 尾 崎 吉 弘 君
 西 本 長 浩 君
 阪 部 菊 雄 君
 山 本  一 君
 浜 田 真 輔 君
 宇 治 田 栄 蔵 君
 浜 本  収 君
 森 本 明 雄 君
     以 上 八 人
 厚 生 委 員 会 委 員
 小 川  武 君
 和 田 正 一 君
 大 江 康 弘 君
 馬 頭 哲 弥 君
 村 岡 キ ミ 子 君
 松 本 貞 次 君
 中 西 雄 幸 君
     以 上 七 人
 経 済 警 察 委 員 会 委 員
 尾 崎 要 二 君
 石 田 真 敏 君
 岡 本  保 君
 井 出 益 弘 君
 堀 本 隆 男 君
 木 下 義 夫 君
 野 見 山  海 君
     以 上 七 人
 農 林 水 産 委 員 会 委 員
 中 村 裕 一 君
 木 下 秀 男 君
 町 田  亘 君
 門  三 佐 博 君
 冨 安 民 浩 君
 岸 本 光 造 君
 上 野 哲 弘 君
 浜 口 矩 一 君
     以 上 八 人
 建 設 委 員 会 委 員
 藁 科 義 清 君
 北 村  翼 君
 高 瀬 勝 助 君
 平 越 孝 哉 君
 吉 井 和 視 君
 和 田 正 人 君
 橋 本  進 君
 森  正 樹 君
     以 上 八 人
 文 教 委 員 会 委 員
 下 川 俊 樹 君
 中 村 隆 行 君
 上 野 山 親 主 君
 富 田  豊 君
 中 村 利 男 君
 宗  正 彦 君
 鶴 田 至 弘 君
 新 田 和 弘 君
     以 上 八 人
 ───────────────────
○議長(山本 一君) ただいま朗読した諸君をそれぞれの常任委員として指名することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君をそれぞれの常任委員に選任することに決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(山本 一君) 次に日程第七、常任委員の改選に伴う常任委員会の委員長及び副委員長選任の件を議題といたします。
 お諮りいたします。各常任委員会の委員長及び副委員長の選任については、委員会条例第六条第二項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
 職員にその氏名を朗読させます。
 〔職員朗読〕
 ───────────────────
 総務委員会委員長 宇 治 田 栄 蔵 君
 同 副委員長 浜 田 真 輔 君
 厚生委員会委員長 松 本 貞 次 君
 同 副委員長 小 川 武 君
 経済警察委員会委員長 尾 崎 要 二 君
 同 副委員長 野 見 山 海 君
 農林水産委員会委員長 中 村 裕 一 君
 同 副委員長 冨 安 民 浩 君
 建設委員会委員長 北 村 翼 君
 同 副委員長 高 瀬 勝 助 君
 文教委員会委員長 上 野 山 親 主 君
 同 副委員長 新 田 和 弘 君
 ────────────────────
○議長(山本 一君) ただいま朗読した諸君をそれぞれの常任委員会の委員長または副委員長として指名することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(山本 一君) 起立全員であります。よって、ただいま指名いたしました諸君をそれぞれの常任委員会の委員長または副委員長に選任することに決定いたしました。
 〔議長退席、副議長着席〕
 ──────────────────
○副議長(平越孝哉君) 次に日程第八、特別委員の辞任許可及び選任の件を議題といたします。
 同和対策、関西国際空港対策、水資源対策及び半島振興過疎対策の各特別委員から、辞任の申し出があります。
 お諮りいたします。各特別委員の辞任については、これを許可することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(平越孝哉君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
○副議長(平越孝哉君) 次に、お諮りいたします。ただいま欠員となりました各特別委員会の委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
 職員にその氏名を朗読させます。
 〔職員朗読〕
 ────────────────────
 同和対策特別委員会委員
 中 村 裕 一 君
 井 出 益 弘 君
 門  三 佐 博 君
 大 江 康 弘 君
 岸 本 光 造 君
 浜 田 真 輔 君
 鶴 田 至 弘 君
 松 本 貞 次 君
 橋 本  進 君
 森  正 樹 君
     以 上 十 人
 関西国際空港対策特別委員会委員
 尾 崎 要 二 君
 石 田 真 敏 君
 木 下 秀 男 君
 岡 本  保 君
 小 川  武 君
 吉 井 和 視 君
 宇 治 田 栄 蔵 君
 富 田  豊 君
 村 岡 キ ミ 子 君
 和 田 正 人 君
 野 見 山  海 君
 新 田 和 弘 君
    以 上 十 二 人
 水資源対策特別委員会委員
 北 村  翼 君
 尾 崎 吉 弘 君
 高 瀬 勝 助 君
 阪 部 菊 雄 君
 平 越 孝 哉 君
 山 本  一 君
 堀 本 隆 男 君
 馬 頭 哲 弥 君
 宗  正 彦 君
 中 西 雄 幸 君
 浜 口 矩 一 君
 森 本 明 雄 君
    以 上 十 二 人
 半島振興過疎対策特別委員会委員
 下 川 俊 樹 君
 中 村 隆 行 君
 藁 科 義 清 君
 上 野 山 親 主 君
 町 田  亘 君
 西 本 長 浩 君
 冨 安 民 浩 君
 和 田 正 一 君
 中 村 利 男 君
 上 野 哲 弘 君
 木 下 義 夫 君
 浜 本  収 君
    以 上 十 二 人
 ────────────────────
○副議長(平越孝哉君) ただいま朗読した諸君を各特別委員会の委員として指名することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(平越孝哉君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま朗読した諸君を各特別委員会の委員に選任することに決定いたしました。
○副議長(平越孝哉君) 次に、申し上げます。
 ただいま、議長山本一君から議長の辞職願が提出されました。
 お諮りいたします。この際、議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(平越孝哉君) ご異議なしと認めます。よって、この際、議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。
 ──────────────────
○副議長(平越孝哉君) 議長辞職の件を議題といたします。
 まず、その辞職願を朗読させます。
 〔職員朗読〕
 ───────────────────
 辞 職 願
 この度都合により和歌山県議会議長を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます。
 平成四年七月七日
   和歌山県議会議長 山 本 一
 和歌山県議会副議長 殿
 ───────────────────
○副議長(平越孝哉君) お諮りいたします。山本一君の議長の辞職を許可することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○副議長(平越孝哉君) 起立全員であります。よって、山本一君の議長の辞職を許可することに決定いたしました。
 〔山本 一君、発言の許可を求める〕
○副議長(平越孝哉君) 山本一君から発言の許可を求められておりますので、この際、これを許可いたします。
 24番山本 一君。
 〔山本 一君、登壇〕(拍手)
○山本 一君 このたび、私の一身上の都合によりまして議長を辞職させていただくことになりましたが、本当に何もできず、先輩議員皆さんから大きくお助けを得ながら終幕を閉めることができました。
 これからもこの道を歩んでいきたいと存じておりますので、より皆さん方の私に対するご指導、ご加護をお願いしたいと存じます。
 最後に、和歌山県政、和歌山県議会のいやさかを祈って、私の退陣のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。
○副議長(平越孝哉君) ただいま、議長が欠員となりました。
 お諮りいたします。この際、議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(平越孝哉君) ご異議なしと認めます。よって、この際、議長の選挙を日程に追加し、選挙を行うことに決定いたしました。
 ──────────────────
○副議長(平越孝哉君) 議長の選挙を行います。
 議場を閉鎖いたします。
 〔議場閉鎖〕
○副議長(平越孝哉君) ただいまの出席議員数は、四十六人であります。
 投票用紙を配付いたします。
 〔投票用紙配付〕
○副議長(平越孝哉君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
 〔投票箱点検〕
○副議長(平越孝哉君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 点呼いたします。
 〔氏名点呼〕
 〔各員投票〕
○副議長(平越孝哉君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
 〔議場開鎖〕
○副議長(平越孝哉君) お諮りいたします。立会人に、11番上野山親主君、27番堀本隆男君、34番上野哲弘君、42番森正樹君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(平越孝哉君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
 これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
 〔投票点検〕
○副議長(平越孝哉君) 選挙の結果を報告いたします。
 投票総数 四十六票
 うち有効投票 四十六票
 無効投票 〇票
 有効投票中
 馬頭哲弥君 四十四票
 村岡キミ子君 二票
 以上のとおりであります。
 この選挙の法定得票数は十二票であります。よって、馬頭哲弥君が議長に当選されました。(拍手)
 ただいま当選されました馬頭哲弥君が議場におられますので、本席から、議長に当選されましたことを告知いたします。
 〔馬頭哲弥君、発言の許可を求める〕
○副議長(平越孝哉君) 馬頭哲弥君。
 〔馬頭哲弥君、登壇〕(拍手)
○馬頭哲弥君 ただいま、議員各位の格別のご配慮を賜り、はえある和歌山県議会議長にご選任をいただき、身に余る光栄と存じております。
 この上は、地方自治の本旨にのっとり、県勢進展のために渾身の努力を重ねてまいりたいと存じておりますが、浅学不徳のために皆様方のご指導を仰ぎながら進めてまいらなければなりませんので、どうぞよろしくお願い申し上げまして、御礼のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。
 〔副議長退席、議長着席〕
○議長(馬頭哲弥君) ただいま、副議長平越孝哉君から副議長の辞職願が提出されました。
 お諮りいたします。この際、副議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、この際、副議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 副議長辞職の件を議題といたします。
 まず、その辞職願を朗読させます。
 〔職員朗読〕
 ───────────────────
 辞 職 願
 この度都合により和歌山県議会副議長を辞職いたしたいので許可されるよう願い出ます。
 平成四年七月七日
  和歌山県議会副議長 平 越 孝 哉
 和歌山県議会議長 殿
 ───────────────────
○議長(馬頭哲弥君) お諮りいたします。平越孝哉君の副議長の辞職を許可することに賛成の諸君はご起立願います。
 〔賛成者起立〕
○議長(馬頭哲弥君) 起立全員であります。よって、平越孝哉君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。
 〔平越孝哉君、発言の許可を求める〕
○議長(馬頭哲弥君) 平越孝哉君から発言の許可を求められておりますので、この際、これを許可します。
 21番平越孝哉君。
 〔平越孝哉君、登壇〕(拍手)
○平越孝哉君 このたび、お許しをいただきまして副議長を辞任させていただくことになりました。
 顧みますと、昨年、県議会改選後の臨時議会において先輩・同僚議員のご推挙で県議会副議長にご選任を賜り、以来この一年間の在任中は、議員皆様方の温かいご指導とご協力のおかげをもちまして大過なく職責を全うすることができました。心から厚くお礼を申し上げますとともに、今後ともさらに一層のご指導とご鞭撻のほどをお願い申し上げまして、退任のごあいさつといたします。
 本当に長い間ありがとうございました。
○議長(馬頭哲弥君) ただいま、副議長が欠員となりました。
 お諮りいたします。この際、副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行いたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、この際、副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行うことに決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 副議長の選挙を行います。
 議場を閉鎖いたします。
 〔議場閉鎖〕
○議長(馬頭哲弥君) ただいまの出席議員数は、四十六人であります。
 投票用紙を配付いたします。
 〔投票用紙配付〕
○議長(馬頭哲弥君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
 〔投票箱点検〕
○議長(馬頭哲弥君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。
 点呼いたします。
 〔氏名点呼〕
 〔各員投票〕
○議長(馬頭哲弥君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
 〔議場開鎖〕
○議長(馬頭哲弥君) お諮りいたします。立会人に、11番上野山親主君、27番堀本隆男君、34番上野哲弘君、42番森正樹君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
 これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
 〔投票点検〕
○議長(馬頭哲弥君) 選挙の結果を報告いたします。
 投票総数 四十六票
 うち有効投票 四十六票
 無効投票 〇票
 有効投票中
 大江康弘君 四十四票
 鶴田至弘君 二票
 以上のとおりであります。
 この選挙の法定得票数は十二票であります。よって、大江康弘君が副議長に当選されました。(拍手)
 ただいま当選されました大江康弘君が議場におられますので、本席から、副議長に当選されましたことを告知いたします。
 〔大江康弘君、発言の許可を求める〕
○議長(馬頭哲弥君) 大江康弘君。
 〔大江康弘君、登壇〕(拍手)
○大江康弘君 一言、ごあいさつをさせていただきます。
 ただいま、先輩・同僚議員の皆様方の温かいご配慮、お力添えで、はえある和歌山県議会の副議長にご選任を賜りましたこと、心から厚く御礼を申し上げたいと思います。
 とりわけ、私は年も若く、経験も浅い身の上でございますので、何かとご迷惑をおかけいたしますけれども、議長を補佐し、微力でありますが、力いっぱいこのはえある職責を果たし、仮谷県政発展のため頑張る決意でございます。
 どうか、先輩・同僚議員の皆さん、また仮谷知事を初め当局の皆さん、一層のご叱正、ご指導をお願い申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。
 ありがとうございました。
 ──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第九、議会運営委員の改選の件を議題といたします。
 お諮りいたします。議会運営委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
 職員にその氏名を朗読させます。
 〔職員朗読〕
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 議 会 運 営 委 員 会 委 員
 中 村 裕 一 君
 下 川 俊 樹 君
 石 田 真 敏 君
 木 下 秀 男 君
 北 村  翼 君
 尾 崎 吉 弘 君
 平 越 孝 哉 君
 宇 治 田 栄 蔵 君
 木 下 義 夫 君
 浜 本  収 君
 森 本 明 雄 君
    以 上 十 一 人
 ────────────────────
○議長(馬頭哲弥君) ただいま朗読した諸君を議会運営委員会の委員として指名することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました諸君を議会運営委員会の委員に選任することに決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に日程第十、図書委員会委員選任の件を議題といたします。
 お諮りいたします。図書委員会の委員については、議会運営委員会委員の兼任とすることにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 ──────────────────
○議長(馬頭哲弥君) 次に、日程第十一に入ります。
 和議第十二号「第三次急傾斜地崩壊対策事業五箇年計画の策定と推進に関する意見書案」を議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明等を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、直ちに採決いたします。
 本案を原案のとおり決することにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(馬頭哲弥君) ご異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
○議長(馬頭哲弥君) 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
 議員各位には、連日ご精励をいただき、深く感謝申し上げます。
 気候不順の折、ご健康に十分ご留意の上、ご活躍されますよう祈念いたします。
○議長(馬頭哲弥君) これをもって、平成四年六月定例会を閉会いたします。(拍手)
 午後八時十七分閉会

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