平成4年2月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(高瀬勝助議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

○議長(山本 一君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 17番高瀬勝助君。
 〔高瀬勝助君、登壇〕(拍手)
○高瀬勝助君 ただいま、お許しを得まして登壇させていただきました。本日、先輩議員の皆様方の温かいご厚情を賜り、質問の機会を与えていただきましたことに厚く感謝申し上げますとともに、県議会壇上にお送りいただきました多くの皆様方に、この場をおかりいたしまして感謝申し上げます。
 また、今、松本議員より言葉がありましたが、知事さんのお誕生日、改めておめでとうございます。
 本日は議員として初めての質問でございますので、知事及びご当局の皆様には、よろしくご答弁いただきますことを冒頭にお願いいたしまして、これから三項目にわたって質問をさせていただきたいと存じます。通告に従いまして、順次、質問を進めさせていただきます。
 まず第一点目は、スポーツ振興についてお伺いしたいと存じます。
 先月、フランスのアルベールビルにおいて第十六回冬季オリンピック大会が開催され、国民の多くが深夜、早朝を問わずテレビに目を奪われ、日本選手団の活躍に思わず喝采、我を忘れて興奮したものであります。入賞者も多く、獲得したメダルの数は史上最高の七個にも達しました。
 また、国内に目を向けてみますと、バレーボールはもとより、サッカーやラグビー、マラソン、あるいは間もなく開幕を告げるプロ野球等々、多くのスポーツに人気が高まり、新聞やテレビ、ラジオでも連日のように大きく報道されています。中でも、若貴兄弟に代表される大相撲は、今や空前のブームとさえ思われるほどの人気を博し、大阪場所はもちろん、四月一日に行われる和歌山巡業におきましても、その活躍を日本国じゅうの皆さんが期待しているところであります。
 このように、スポーツは人々の生活に夢と希望を与え、豊かなものにしてくれるばかりでなく、みずからの実践意欲につながり、健康、体力の増進へと導くと同時に、二十一世紀を担う青少年に対してはかり知れぬ影響をもたらすものであります。
 さて、本県においては、昭和四十六年の第二十六回黒潮国体開催以来、頂点が高く底辺の広いスポーツ県・和歌山としての各種のスポーツ施策が推進され、競技スポーツの面では国民体育大会において常に好成績をおさめ、また、オリンピック大会やアジア大会へ陸上、体操、レスリング、フェンシング、自転車等、多くの代表選手を送るなど、輝かしい成果を上げてまいりました。こうした県当局の姿勢に対しても敬意を表するものであります。
 スポーツは、勝ったとか負けたとかいった勝敗すなわち結果にこだわることも大切でありますが、より高い水準の技能や記録に挑戦するため、みずからを厳しく律し、その目的に向かって日々努力する過程の中で、剛健な身体を形成するとともに、礼節、勇気、公正及び不屈の精神を体得させる最適の人間形成の場であり、こうして成長した若者は、活力ある地域社会をつくる上でまことに貴重な人材となり得るものであります。
 しかしながら、黒潮国体後二十年が経過する中で、一昨年の福岡国体からやや成績が低下し、昨年の石川国体では四十二位という本県にしてはまことにもって不本意なものとなりました。各府県の総合的な競技力を得点で争う国民体育大会は、順位争いが熾烈であり、どの都道府県も大変な力の入れようであると聞いておりますが、私は今まさに飛躍発展を遂げようとしている本県を支えていく人的基盤としても、単に国体の順位が上がったとか下がったとかいうことではなく、全体的に競技水準が低下しつつある現状を憂うものであります。
 こうした現状を打開するため、競技水準の向上対策経費いわゆる選手強化費につきましても、新年度の予算において配慮されているようであります。知事は、これまでにもあらゆる機会をとらえて人づくりの重要さを述べておられますが、以上申し上げましたスポーツを通じての人材育成、人的基盤の充実につきまして、県体育協会会長でもある知事に改めてその所見を賜りたいと存じます。
 次に、生涯スポーツの問題であります。
 これまでにも、市町村や郡単位においてさまざまな施策が実施され、県においても、県民総参加スポーツ大会、一昨年の全国スポレク祭を機に県民スポレク大会が開催されるなど、スポーツの普及にも随分と力を入れてこられましたが、高齢化社会を迎え、また労働時間の短縮が強く求められている社会情勢の変化に伴って、県民一人一人が健康で豊かな生活を享受できるようにするため、今後なお一層生涯スポーツの振興を図る必要があると考えるものでありますが、この点につきましても知事のご所見を賜りたいと存じます。
 ところで、また国民の間に圧倒的な人気のある高校野球で、春の選抜に近畿七校の中で本県から南部高校と日高高校の両校が選ばれるという十年ぶりの大変うれしいニュースがあり、両校はもとより地元周辺は熱気に包まれ、活気がみなぎっているようであります。
 かつて野球王国として全国に名をとどろかせた和歌山県勢の活躍が甲子園で見られなくなり、私もまことに残念に思っておりますが、こうした気持ちは県民だれしもが同じでございましょう。本県の野球人口や小中学生のレベルでは決して他府県に劣っていないと思われますが、高校段階になりますと上位進出ができなくなるその主な理由としましては、優秀な選手が県外に流出するのでもなく、県内各校へ分散してしまうのではないかとも聞くところでございます。
 私は、野球に限らず、特色ある学校づくりを進める意味で、それぞれのスポーツの拠点校のようなものがあってもよいのではないか、そうして学校と地域が一体となって活力あふれるものにできないものかとも考えているものでございます。幸い、今回出場する両校はかなりの実力を持っておられると言われておりますので、本大会で立派な成績を上げていただくものと今から楽しみにしているところでございます。
 また、冬場になりますと、毎週日曜日を中心にマラソンのテレビ放映があり、非常に人気があります。特に女子マラソンは大変なブームで、十一月の東京国際女子マラソン、一月の都道府県女子駅伝、大阪国際女子マラソン、二月の横浜国際女子駅伝、三月には名古屋国際女子マラソン等々、ビッグイベントがメジロ押しであります。本県でも、かつて住金化工チームを中心として一時期大いに活躍をしていただいたこともございましたが、現在はどうも低調な感じがいたします。
 健康で活気あふれる人づくり、地域づくりには、民間企業のご協力もいただきながらスポーツ振興を図っていただきたいと存じます。こうしたスポーツの振興には、従来にも増して経費が必要になると考えられます。国においては、ソウルオリンピックでの惨敗を契機に、競技水準の一層の向上を図ることを主な目的として、政府出資二百五十億円と民間からの寄附金百億円を原資として、平成二年十二月、スポーツ振興基金が創設されたところです。
 また、他府県でも、例えば福井県では昭和四十七年に基金額三億円、岡山県では平成元年に基金額十億円で、それぞれスポーツ振興基金を創設するなど、多くの都道府県において官民一体となったスポーツ振興基金が設けられていると聞いておりますが、その状況はいかがなものでございましょうか。また、本県でもそうしたスポーツ振興基金的な制度を創設するお考えがあるかどうか、教育長にお伺いいたします。
 次に、和歌山市内の道路網整備についてお伺いいたします。
 道路網の整備は、生活範囲を広くし、県民の経済活動や日常生活において必要不可欠なものであります。和歌山市の道路整備網のポイントは、南北は紀の川、東西はJRの踏切をいかに克服するかという点にかかっているとよく言われますが、私は均衡ある東部開発の促進という観点から、東西については湊神前線、南港山東線、南北については松島本渡線という和歌山市の三本の都市計画道路に絞り込んでご質問をしたいと存じます。
 まず、湊神前線についてであります。
 現在、県道秋月海南線から宮前地区のノーリツ鋼機の裏の区間まで完成しており、JRの踏切も高架で横断すると聞いております。この路線は市南部の東西幹線道路で、宮前地区にとっても非常に重要な道路でありますが、いまだに一方通行区間が残っており、朝夕の通勤・通学ラッシュでは非常に混雑するところであり、一刻も早い完成が望まれるところでございます。特に、国体道路から三菱電機を経て新堀橋に至る区間は、着工のめどが立っていないとも聞いております。
 そこで、湊神前線の着工箇所の進捗状況及び新堀橋までの着工時期についてお答えをいただきたいと存じます。
 次に、山東から中島、水軒を経て南港に至るいわゆる南港山東線についてでありますが、一部、移転問題等で難航しているようであります。早期の解決を望むものでありますが、この問題も含めて南港山東線の事業の進捗状態についてお答えいただきたいと存じます。
 三点目は、和歌山市の都市計画道路である松島本渡線の問題についてであります。
 この道路は、均衡ある東部開発にとっても重要であるばかりでなく、慢性的な渋滞が続いて硬化現象を起こしている南北の三路線、すなわち大浦街道、国道四十二号線、国体道路を補完する幹線道路となるものであります。計画決定は随分以前であったと思いますが、遅々として進んでおらないのが現状であります。
 私は、都市計画道路がだめならば、海南市の都市計画道路である岡田大野中線も含め、将来、四十二号線のバイパスとするよう建設省等に働きかけていくべきではないかと考えているわけですけれども、このような点に関してもご所見を賜りたいと存じます。
 以上、三点につきまして土木部長のご答弁をお願いいたします。
 続きまして、観光地における受け入れ態勢の整備についてであります。
 県観光課が発表した平成二年度観光客動態調査報告書によりますと、平成二年の県内観光客総数は二千六百九十四万人、対前年度比四・七%の増で過去最高の入り込みとなり、また宿泊客も六百四十一万人と、ここ十年では最高の数字となりました。
 その要因は、全国的な観光動態が、余暇の増加に伴い、ワンシーズンに偏らず通年型になっている傾向を反映してか、全県的に春から夏にかけての入り込みが増加した、特に紀北部は大阪で開催された花と緑の博覧会のシャワー効果があったということでございます。私は、この数字を非常に喜ばしいものと受けとめる反面、果たして本県に来ていただいた観光客は気分よく過ごしてくれただろうかと懸念するものであります。
 先輩議員諸兄からもご指摘がございましたように、関西国際空港の開港、世界リゾート博覧会の開催等を間近に控え、本県への訪問客が今後ますます増加し、また国際化もどんどん進んでいくことが予想されます。
 また、今年度、県観光課では全国に和歌山を強くアピールするため、首都圏と関西圏においてテレビスポットを流す、いわゆる和歌山イメージアップ推進事業を実施し、その結果は皆様もご承知のとおり、大変な好評を博したわけでございます。殊さらに田舎を強調するような手法をとらず、非常にセンスのよいコマーシャルでした。
 時代は和歌山の方向に向き始めた。しかしながら、和歌山の入り口まではいいけれども、一たん人が入ってきてからどうなのか。もう一度和歌山へ行ってみたいと思えるだろうか。つまり、県民全体が真心をもってお客様をお迎えするということが非常に大事である。そういった観点から、タクシーと旅館に焦点を当ててご質問したいと存じます。
 見知らぬ土地を訪れて、私たちがまず最初に接するのがタクシーであります。タクシーの中で過ごすひとときの印象が即その土地全体の印象に結びついてしまうことはよくあることでございます。
 統計によりますと、和歌山県内の認可タクシーは約二千二百台、従業員数は六十一年度の事業所統計で約三千人ということであります。稼働率を勘案して、毎日ほぼ一千四、五百台のタクシーが県内各地でお客様を乗せて走っているようでございます。このタクシー乗務員の皆さんの接し方いかんで、和歌山についての印象のかなりの部分が決まってしまうと言っても過言ではないと思います。
 タクシー乗務員の接遇問題につきましては、その背景に業界の厳しい競争や労働者不足の問題があることは十分承知しているつもりですが、私は、例えば、さまざまな職場に女性の進出が目覚ましい昨今、女性のタクシードライバーをふやしたらソフトイメージでよいのではないかとも考えております。
 ちなみに、本年二月末現在での和歌山県内の二種免許取得者二万二千七百五十八人中、女性は九十四人でございます。また、普通二種免許の取得者一万一千七百四十六人中、女性は七十二人で、全体の〇・六%と極めて低い数字であります。女性タクシードライバーをふやすということは一朝一夕にはいかないと思いますが、ここでは私の意見として参考までに述べさせていただきました。
 そこで、和歌山へのリピーターを一人でも多くふやすために、どうすれば真心をもって本県へお迎えすることができるのか、観光振興の観点から商工労働部長のご答弁をお願いしたいと存じます。
 次に、国際化に対応する観光地の外国人受け入れ態勢についてであります。
 関西国際空港の開港や世界リゾート博覧会の開催などにより、今後、外国各地からさまざまな人々が来県されることが予想されます。平成二年度の県観光客動態調査報告書によりますと、和歌山県の主要観光地における外国人は、平成二年で一万七千四百三十二人とまだまだ小さい数字ではございますが、前年度と比較して一千七百二十四人、一一%の伸びとなっており、着実に外国人観光客がふえていることがうかがえるのであります。
 この受け入れ態勢の整備につきましては、ソフト面、ハード面、いろいろな方策が考えられると思いますが、例えば、新和歌浦では経営者の皆さんが中心になって英会話の勉強会をされていると伺っております。旅館一軒に最低一人、少しでも英会話のできる方がおられたら随分と印象が違うと思うのであります。行政としても、民間のこのような働きに対して何らかの支援をする必要があるのではないかと考えております。
 そこで、観光の国際化に伴う受け入れ態勢の整備について、行政としてどのようなお取り組みをしておられるのか、商工労働部長のご答弁をお願いしたいと存じます。
 以上で、私の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○議長(山本 一君) ただいまの高瀬勝助君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 高瀬議員にお答え申し上げます。
 スポーツ振興でございますけれども、スポーツは夢と希望を与えてくれるし、また体力の増進に、そしてまた人格、気力の形成に大いに役立つというお話でございまして、私も同感でございます。スポーツについては、県政の柱の中の一つである「心豊かな人づくり」を推進する上で最も重要な課題であると思ってございまして、そうした意味においてスポーツの振興に取り組んでいるところでございます。
 生涯スポーツの問題がございましたけれども、これについては、さきに開催した第三回の全国スポレク祭を契機に盛り上がったように思います。そして、これをさらに盛り上がらせていかなければならないと考えますし、そこで開催されたニュースポーツ、老人スポーツ等について一層生活化を図り、また職域、地域を包んでのスポーツを進めてまいりたいと思います。また、心・技・体を高く問われる競技スポーツにおいても、なお一層努力してまいりたいと考えております。
 話ございましたように、国体は各都道府県の競技水準のバロメーターでもあろうと思うんです。昨年の成績のお話がございましたけれども、ことしの山形の国体においては、なお一層──昨年はだめだったけれども、前々回までは非常にいいわけでございますので、立派な成績を残すようになお一層諸施策を推進してまいりたいと思っておるところでございまして、スポーツについての一層のご支援をお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 土木部長山田 功君。
 〔山田 功君、登壇〕
○土木部長(山田 功君) 道路網の整備についてお答えを申し上げます。
 湊神前線などの都市計画道路については、和歌山市の骨格を形成する重要路線ということで整備を進めております。
 湊神前線については、杭ノ瀬から国体道路までの間について、昭和六十一年度に事業着手して、現在、用地買収を進めておりますが、今後、地権者のご協力を得ながら、早期完成を図ってまいりたいと考えております。また、国体道路から新堀橋までの間については、一部区間の早期事業着手に向けて平成三年度より調査測量を行っているところでございます。
 次に、南港山東線の国体道路から県道和歌山海南線までの区間についてでございますが、用地買収を進めており、一部の未買収物件がございますが、これが解決し次第、早期に本体工事に着手をしてまいりたいと考えております。
 松島本渡線でございますが、一部区間を和歌山市事業により着手しておりますが、今後、議員ご提案の趣旨も踏まえ、本路線を含む幹線道路網の整備の進め方ということで十分検討をさせていただきたいと思います。
 お話のいずれの路線にしても、非常に長い延長の重要路線でございます。完成までにどうしても長期間を必要といたしますけれども、地元のご協力を得てその整備促進に努力してまいりたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 商工労働部長中西伸雄君。
 〔中西伸雄君、登壇〕
○商工労働部長(中西伸雄君) 観光地における受け入れ態勢の整備についてでございますが、まず、タクシーを含め、どうすれば真心をもって迎えられるかということでございます。
 議員ご指摘のように、観光客を真心をもってお迎えすることは、観光にとって基本であると認識をしてございます。そのためには人材の育成が大変重要であると考え、本県を訪れた観光客に、和歌山に来てよかった、もう一度和歌山へ行ってみたいという気持ちを持っていただくために、まごころキャンペーンを従前より実施しております。また、県内各地域において、観光の中心となって活動していただく人材の育成のために、平成元年度から観光地づくり・人づくり塾を開催しているところでございます。
 しかしながら、真心をもって本県へお迎えするには、観光に直接携わっておられる方々がみずから研さんし実践していただくことが必要であろうかと思いますし、また、県民一体となった協力が必要であると考えてございます。
 今後とも、本県への窓口としてのタクシーの問題、また宿泊施設等の問題についても、関係団体や関係機関とも十分連携、協議しながら真心のこもった受け入れを進めてまいりたいと考えてございます。
 次に、観光の国際化に伴いどのような取り組みをされているかというご質問でございますが、外国人観光客の受け入れについては、国際化を迎え、観光立県を目指す本県にとっても大変重要な課題であると認識してございます。県では、外国人観光客の方々のご利用いただくための英文パンフレットや英語、韓国語、中国語等による観光ビデオを制作し、広く活用しているところでございます。
 なお、現在、田辺市、西牟婁郡が紀の国黒潮国際観光モデル地区として昭和六十二年に運輸省の指定を受け、英語で対応できる案内所の設置や英文併記の総合案内板の整備、国際観光セミナーの開催など、受け入れ態勢の整備に取り組んでいるところでございます。また、本年は国際観光モデル地区の全国大会を当地において開催することとなってございます。国際観光の認識を県民の皆さんにも持っていただくために、多くの方々に参加を呼びかけてまいりたいと考えてございます。
 また、議員お話しのように、旅館の女性経営者により英会話の勉強に取り組んでいただいておりますが、こうした民間の積極的な活動は国際観光を推進する上においても大変歓迎すべきことと存じております。
 今後も、外国人観光客の受け入れについては官民一体となった取り組みが必要でございますので、関係機関、関係団体とも協議をしながら進めてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 教育長西川時千代君。
 〔西川時千代君、登壇〕
○教育長(西川時千代君) スポーツ振興基金の設置についてお答えいたします。
 スポーツ振興基金の設置状況についてでございますが、全国で三十道府県に設置され、また六都県で検討されていると把握してございます。
 これらの基金については、県と市町村、民間の三者協力による出資金と寄附金により構成され、この基金から生み出された果実が各府県の実態に即したスポーツ振興方策に生かされていると伺っております。
 本県におけるこのような制度については、先般開催の県スポーツ振興審議会に二十一世紀を展望した本県のスポーツ振興方策について諮問しておりますので、この中でご協議をいただけることと思います。今後、そのご意見をも踏まえて検討してまいりたいと考えます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 17番高瀬勝助君。
○高瀬勝助君 今、教育長からスポーツ振興基金についてのご答弁をいただきましたが、和歌山県勢の活性化の中でのスポーツについて、知事さんからも温かいお言葉をちょうだいいたしましたので、どうか基金などを中心として、国体だけの選手育成じゃなくて、県民のそうした潤いの中で、できるだけ活力ある体力の強い子供たちが育ってもらいたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。
 それから、道路の方は、先ほどちょっと議場からも話がありましたとおり、用地買収というのは大変なようでございますけれども、第二阪和国道ができても、これも紀三井寺につながっていくというようなことで、JRの線路を挟んで東部はなかなか──それだけに西側は渋滞を起こしているのが現状でございます。何とか海南に、今の毛見トンネルだけじゃなく第二の、四十二号線につながっていく、海南を抜けて大野中あたりへの計画をできるだけ早期に実現していただきたい。関空を控えて紀の川沿いの皆さん方がそのまま海南に抜ける、また和歌山市内での用を足すための生活道路としても重要な拠点でございますので、鋭意よろしくお願いいたします。
 それから、観光面で、真心ということで商工労働部長からご答弁をちょうだいしたわけですけれども、そうした真心をもって迎えることによって、「和歌山に住みたいな」「これだったら和歌山に住んでよかったな」というようなところまで持っていかないと、現在の和歌山県は人口的になかなか伸びません。百八万を出たり入ったりというような形でございますので、南紀方面の過疎化の問題も大変深刻なものがございますけれども、やはり多くの人に住んでもらって、その職場にいろんなものができてきてと、そうしたものがこれからの県勢浮上の大きな足がかりともなろうと思います。関空が来たけれども人口がふえないというようなことであれば決して満足するものではございませんので、その辺もひとつよろしくお願いをいたします。
 同時に、これは石田議員からのお話でもございましたが、外国人用の案内板が少ないということです。東京へ行くと、ちゃんとそういうものがあるそうですけれども、関西へ来ると、もう大阪あたりでもほとんどない。和歌山に至っては、和歌山市におりてもそういうものが全然ない。今、田辺の方では、モデル事業で白浜を中心にあるということですけれども、関空を中心とすれば、和歌山市へまず入ってくる人が多うございますので、その辺──外国人に限らず、県内に来られる皆さんも観光名所を訪れるのに案内板の不評を聞くところですけれども、特にその意味を込めて、できるだけそういう面での配慮をこれから行政の中でしていただければと思っております。
 いろいろ申し上げましたが、私の要望としてこれで締めくくらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(山本 一君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で高瀬勝助君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
○議長(山本 一君) この際、暫時休憩いたします。
 午前十一時四十五分休憩
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