平成3年9月 和歌山県議会定例会会議録 第2号(全文)


県議会の活動

議 事 日 程 第二号 平成三年九月十七日(火曜日)
  午前十時開議
 第一 議案第百三十五号及び議案第百三十六号(知事説明・質疑)
 第二 議案第百十二号から議案第百三十四号まで(質疑)
 第三 一般質問
会議に付した事件
 一 議案第百三十五号及び議案第百三十六号(知事説明)
 二 議案第百十二号から議案第百三十四号まで(質疑)
 三 一般質問
出 席 議 員(四十七人)
 1 番 尾 崎 要 二
 2 番 中 村 裕 一
 3 番 下 川 俊 樹
 4 番 石 田 真 敏
 5 番 中 村 隆 行
 6 番 木 下 秀 男
 7 番 岡 本 保
 8 番 藁 科 義 清
 9 番 北 村 翼
 10 番 小 川 武
 11 番 上野山 親 主
 12 番 井 出 益 弘
 13 番 町 田 亘
 14 番 尾 崎 吉 弘
 15 番 門 三佐博 
 16 番 西 本 長 浩
 17 番 高 瀬 勝 助
 18 番 冨 安 民 浩
 19 番 和 田 正 一
 20 番 阪 部 菊 雄
 21 番 平 越 孝 哉
 22 番 大 江 康 弘
 23 番 岸 本 光 造
 24 番 山 本 一
 25 番 吉 井 和 視
 26  番 浜 田 真 輔
 27 番 堀 本 隆 男
 28 番 宇治田  栄 蔵
 29 番 富 田 豊
 30 番 中 村 利 男
 31 番 馬 頭 哲 弥
 32 番 宗 正 彦
 33 番 鶴 田 至 弘
 34 番 上 野 哲 弘
 35 番 村 岡 キミ子  
 36 番 松 本 貞 次
 37 番 木 下 義 夫
 38 番 和 田 正 人
 39 番 中 西 雄 幸
 40 番 橋 本 進
 41 番 野見山  海
 42 番 森 正 樹
 43 番 浜 本 収
 44 番 新 田 和 弘
 45 番 浜 口 矩 一
 46 番 森 本 明 雄
 47 番 山 崎 幹 雄
欠 席 議 員(なし)
説明のため出席した者
 知 事 仮 谷 志 良
 副知事 西 口 勇
 出納長 梅 田 善 彦
 知事公室長 市 川 龍 雄
 総務部長 山 中 昭 栄
 企画部長 川 端 秀 和
 民生部長 吉 井 清 純
 保健環境部長 遠 藤 明
 商工労働部長 中 西 伸 雄
 農林水産部長 若 林 弘 澄
 土木部長 磯 村 幹 夫
 企業局長 高 瀬 芳 彦
 以下各部次長・財政課長 
 教育委員会委員長
  上 野 寛
 教育長 西 川 時千代 
 以下教育次長
 公安委員会委員長
  西 本 貫 一
 警察本部長 西 村 浩 司
 以下各部長
 人事委員会委員長
  水 谷 舜 介
 人事委員会事務局長
 代表監査委員 宮 本 政 昭
 監査委員事務局長
 選挙管理委員会委員長
  稲 住 義 之
 選挙管理委員会書記長
 地方労働委員会事務局長
職務のため出席した事務局職員
 事務局長 倉 本 辰 美
 次 長 中 村 彰
 議事課長 中 西 俊 二
 議事課副課長 松 田 捷 穂
 議事班長 松 谷 秋 男
 議事課主事 古 井 美 次
 議事課主事 松 本 浩 典
 総務課長 田 上 貞 夫
 調査課長 大 畑 巌
 (速記担当者)
 議事課主査 吉 川 欽 二
 議事課速記技師 鎌 田 繁
 議事課速記技師 中 尾 祐 一
 議事課速記技師 保 田 良 春
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 午前十時十二分開議
○議長(山本 一君) これより本日の会議を開きます。
○議長(山本 一君) この際、報告いたします。
 知事から、議案の追加提出がありました。
 職員に公文を朗読させます。
 〔職員朗読〕
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   財第127号 
   平成3年9月17日
 和歌山県議会議長 山 本 一 殿
  和歌山県知事 仮 谷 志 良
 和歌山県議会平成3年9月定例会追加議案の提出について
 地方自治法第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
  記
 議案第135号 財産の取得について
 議案第136号 財産の取得について
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○議長(山本 一君) 日程第一、ただいま報告いたしました議案第百三十五号及び議案第百三十六号を一括して議題といたします。
 議案はお手元に配付しておりますので、まず知事の説明を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) ただいま上程されました議案について、ご説明申し上げます。
 議案第百三十五号、議案第百三十六号は、いずれも南紀新空港の建設事業用地を取得することに伴い、財産の取得について議会の議決をお願いするものであります。
 何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 以上で、知事の説明が終わりました。
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○議長(山本 一君) 次に日程第二、議案第百十二号から議案第百三十四号までをあわせ一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第三、一般質問を行います。
 42番森 正樹君。
 〔森 正樹君、登壇〕(拍手)
○森 正樹君 おはようございます。
 初めに、最大会派に所属しない私が本九月定例会の先陣を切って一般質問をさせていただく機会を与えていただいた自民党県議団に御礼を申し上げます。
 初めに、関西国際空港の全体計画の実現と国内便の大幅確保の問題についてお尋ねをいたします。
 去る八月二十三日、運輸省と関西国際空港株式会社は、来年度事業費を二千九百九十三億円とする政府予算概算要求をまとめたことが報じられておりました。
 中でも、全体計画について初めて二期工事のための土質調査を実施することとし、その調査費六億円が盛り込まれたのであります。これは、一九八八年度から三年間、検討基礎調査費として毎年度二千万円、平成三年度が八千万円であることと比較して大幅な増額要求であり、本年度実績に対し、実に七・五倍に達するものであります。陸上競技の三段跳びに例えますならば、本年度までの四年間は助走であり、明年度はいよいよ三段跳びで最も重要な踏み切りに当たると言えるのではないでしょうか。関西圏にとって、関西復権という命題を抱えて全体計画の実現は是が非でもなし遂げるべき悲願であります。わけても我が和歌山県にとって全体計画の実現は最重要課題であり、一日も早い実現が望まれているのであります。本県がかつての栄光を取り戻し、落ち込みの激しい県勢の活性化を図るために、関西国際空港はまたとない好機であります。本県が二十一世紀の栄光の未来へ向けてホップ・ステップ・ジャンプできるかどうかは、今まさに踏もうとしている踏み切り板をいかに有効にとらえ、いかに力強く踏み切るかにかかっているのであります。
 先ごろ数多くの成果を残して終了した''91世界陸上において、アメリカのパウエル選手が公式戦六十五連勝中のカール・ルイス選手を逆転して八メートル九十五センチの世界新記録で優勝したことは記憶に新しいところですが、仮谷選手、あなたは「県勢の活性化を」という百八万県民の大声援を背に受けて、未来に向けてホップ・ステップ・ジャンプするためにいかに踏み切り板を踏もうとされるのか、以下、具体的にお尋ねをいたします。
 第一に、負担金の問題についてであります。
 出資比率は従来どおりと言われておりますが、当初、政府が決めた総事業費一兆六百七十六億円と実際の総事業費一兆四千三百億円の差額、三千六百二十四億円のうち本県負担分は幾らとなるのか、具体的にお答えをいただきたい。
 また、実際の総事業費一兆四千三百億円が再度修正されるおそれはないのか。近年、建設費の高騰、資材の値上がり、労働力不足などの諸条件にかんがみ私は一抹の不安を抱くものでありますが、このことについての見解をもあわせてお示しいただきたい。
 さらに、一部のマスコミ報道によりますと、政府が地元負担の増額を求める可能性のあることが伝えられております。この真偽について県当局は情報を収集しておられますか、ご報告を賜りたい。
 二つ目に、全体計画の早期実現についてであります。
 関西国際空港が我が国初のスーパーハブ空港として大きく期待されているのでありますが、十分に内外の期待にこたえ得る空港たるためには、全体計画の早期実現と国内便の大幅確保が必要条件となるのであります。我が和歌山にとっても、この二つの課題の達成は何としてもなし遂げなければならない至上命題でございます。このうち全体計画の実現については、政府は当然のことながら航空需要予測をもとにその完成年度を算定しているのであります。運輸省は、現在建設中の滑走路がパンクするのは二○○二年としております。すなわち、二本目の滑走路の完成年度は遅くとも二○○二年でなければならないわけであります。
 一方、最近、韓国のソウルと香港の二カ所で二十四時間運用の新空港が実現に向けて動き出したと伝えられました。また、シンガポールのチャンギ空港も、さらに拡張計画を検討中と報じられております。これらの新空港が誕生すれば、当然のことながら関西国際空港を中心とする我が国の航空需要予測に少なからず影響を及ぼすものと考えられます。したがって、これら外的要因も含めて滑走路三本の全きスーパーハブ空港として関西国際空港が日の目を見るのはいつでありましょうか。完成年度について県当局はどのような感触を得ておられるのか、お示しをいただきたい。
 次に、関西国際空港関連地域整備問題のうち、幾つかについてお尋ねをいたします。
 最近、大阪湾ベイエリア構想が急浮上をしてまいりました。大阪湾ベイエリア開発推進協議会が平成元年九月二十五日に発足、グランドデザインの発表を行うなど着実に歩みを進めてまいっております。一方で、東京一極集中に対する反省から多極分散型の国土形成へという潮流が高まり、大阪湾ベイエリア構想の実現に拍車をかけたと思われます。さらに、去る七月に行われた首相の諮問機関である国土審議会・近畿圏整備特別委員会が、今年度から平成七年度までの五カ年に及ぶ近畿圏近郊整備区域及び都市開発区域建設計画をまとめたことが報じられておりました。
 そこで、お尋ねをいたします。
 この五カ年計画にのっとり地域整備が進められていく中で、第一に大阪湾岸道路の南伸、第二に将来構想ではあるがマリンコリドール構想との兼ね合い、第三に景観を生かしつつ観光資源としての価値を生み出せるとの点から、紀淡海峡ルートはやはり紀淡海峡大橋方式でなければならないと私はかねてから主張し、さきの六月議会でも申し上げました。これまで九年間にわたり九億円を投じて進めてこられた紀淡海峡トンネルのための調査は、海峡大橋に十分生かせると思われます。決してむだにはならないと思います。したがって、あらゆる条件を考慮する中で、紀淡海峡ルートは大橋方式が有利であると考えますが、いかがでしょうか。企画部長の答弁をいただきたい。
 二番目に、物流基地についてお尋ねをいたします。
 ここ数年の国際貨物の動向を見ますと、海上貨物が微増であるのに対して航空貨物が毎年、対前年比二○%程度の伸びを示しているのであります。一方、これを輸送量で見てみますと、航空貨物の占めるシェアは全体の○・二%程度と、まことに低いのであります。しかし、取扱高となると、円ベースで一六%程度を占めているのであります。すなわち航空貨物は、量的には少ないけれども極めて付加価値の高い貨物を扱っていることが一目瞭然であり、この傾向は今後ますます強まるものと考えられます。
 空港別に見てまいりますと、成田、羽田の二空港で八六%で、大阪国際空港は一一%の低率であります。大阪に乗り入れている路線はアジア線がほとんどで、ヨーロッパ線貨物便はほとんどないに等しいと聞いております。
 一方、貨物の発生、集中地と利用空港の関係を見ますと、大阪空港を利用する貨物の発生は大阪府と兵庫県がほとんどでありまして、両府県以外の地域の貨物は、西日本といえども東京の成田、羽田の両空港を利用しているのが現状であります。さらに言えば、大阪空港の地元とも言うべき大阪府から発生した輸出貨物のうち大阪空港を利用しているのは五七・二%であり、残りは、はるばる東京の二空港を経由して輸出されているのであります。兵庫県も、ほぼ同じような数字でございます。
 この数字で明らかなように、大阪空港は一日の発着便数に制限があり、夜間、長々と閉鎖されているために限られた枠の中で旅客便中心とならざるを得ず、貨物便が大きな制約を受けていることになってしまっているのであります。したがって、関西国際空港が開港すれば一挙に航空貨物のシェアが拡大することは火を見るよりも明らかでございます。関西圏を中心に、西日本経済圏という大きなヒンターランドを生かして航空貨物の物流に大変革が起きると言っても過言ではないでありましょう。
 以上の認識に立って、物流基地問題を考えてみたいと思います。
 現在、大阪等四カ所でACCTが具体的な動きを見せ、空港島と臨空タウンに通関施設を伴った物流基地が立地すると聞いていますが、本県内における物流基地の立地の可能性と空港島及びりんくうタウンの物流基地との関連性について当局はどのように考えておられるのか、お示しをいただきたい。
 三点目に、生鮮食料品市場の問題についてでございます。
 現在、関西圏では大阪市福島区の大阪市中央卸売市場、同市住吉区の大阪市東部卸売市場、大阪府茨城市の大阪府中央卸売市場、神戸市兵庫区の神戸市中央卸売市場が、それぞれ国際化を視野に入れた対応を始めているのであります。いずれも、関西国際空港の開港とともに生鮮食料品市場に国際化の波が押し寄せ、手をこまねいていると厳しい市場間競争に取り残されるという危機感がその底流にあることは疑う余地がありません。
 また、りんくうタウンに立地が予定されている機内食工場では、一期計画完成時規模で一日三万二千食が供給されると予測されております。これら機内食工場へ納入される生鮮食料品の需要等を考えますと、本県は、果樹、蔬菜、魚介類、花卉など、新鮮で豊富なものを至近距離で生産している、極めて有利な立場に立っていることに気づくのであります。ところが、市場流通経済の論理によって大阪、神戸の四大市場の方へ生鮮品が流れてしまうおそれが大であります。既存の卸売市場を含め、本県としての対応をどのように行っていくおつもりであるのか、関係部長の考えをお聞かせ願いたい。
 第三の問題、─ウェルネスWAKAYAMA─「世界リゾート博」についてお尋ねをいたします。
 九月十二日、リゾート博推進パーティーが和歌山市内において開催され、私も出席をさせていただきました。シンボルマーク、マスコットも決定し着々と準備が進められていること、まことに喜ばしい限りであり、関係者の皆様に対しご苦労さまと申し上げたいと存じます。
 ところで、リゾート博の主会場はマリーナシティでございますが、現在、工事が進められているところであります。この主会場となるマリーナシティの工事におくれはないのか。関西国際空港の開港のおくれによりリゾート博の開催を一年ずれ込んだところですが、万が一マリーナシティの完成がおくれるようなことがあれば開催が危ぶまれることになるわけでございます。私一人の杞憂に終わればいいのですが、この点についてお答えをいただきたい。
 第二に、リゾート博の計画を見せていただきますと参加人員を百万人と設定されていますが、その積算の根拠は何であるのか、お示しをいただきたいと思います。
 第三に、マリーナシティへの二本のアクセス道路について、現時点での進捗状況と今後の見通しについてお答えをいただきたい。あわせて、シーサイドロード等、周辺の関連道路についても、この際ご報告を賜りたい。
 最後に、Uターン、Jターン問題についてお尋ねをいたします。
 ご承知のように、本県高校卒業者の実に八九・一%が他府県の大学へ進学をいたしております。また、高校卒業者の県外就職率は三八・七%となっており、それぞれ全国四十七都道府県中一位と十三位にランクされておるという、まことにありがたくない数字でございまして、これが解消は本県の課題の一つとなっているのであります。
 このような現状認識に立って、過日、きのくに人材Uターンフェアが関係者のご努力で開催され好評だったと聞いております。また、Uターンを促進する一助にと、「ウィル」という雑誌が作成されたことも報じられておりました。
 今、全国的にふるさと回帰への流れが起こりつつあると言われております。東京一極集中によるさまざまな弊害への反省から多極分散が言われ始め、「地方の時代」という言葉がよく聞かれるこのごろでございます。これらの潮流は、今後ますます大きなうねりを見せることはあっても決して小さくなることはないと私は確信をいたしております。
 そこで、商工労働部長にお尋ねをいたします。
 過日行われたフェアの成果について、その後の反響等も含めてお答えをいただきたい。
 二つ目に、このフェアの結果、採用内定者はあったのかどうか、お答えをいただきたい。
 三つ目に、この問題を考えるときに、県外在住の本県出身者、関係者の実態をどう掌握し、これらの人々にいかにPRを徹底するかが最も重要なポイントであろうと思います。この本県出身者等へのアプローチについて、あらゆる道筋を利用してPRをすることに事の成否がかかっていると言っても過言ではないと思いますが、この点についてどう取り組んでおられるのか、お尋ねをいたします。
 以上で質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(山本 一君) ただいまの森正樹君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 森議員にお答え申し上げます。
 関西国際空港の総事業費の地元負担金について、また地元負担金増を求めるといううわさがあるがということについてでございます。
 まず、事業費の増加に伴う出資の問題でございますけれども、開港までに必要な事業費は、先ほど話ございましたように一兆四千三百億円が国において認められましたが、これらの出資増については、この八月に関西国際空港株式会社から出資地方公共団体に対して、これまでと同様の事業費の五%の出資要請がございました。
 事業費増加に伴う本県の出資額についてでございますけれども、従来の割合で試算すると総額で約五十億円となりまして、当初の出資予定額三十七億五千万円に対して十二億五千万円の増額となっております。しかしながら、県益を図るために、まず第一期工事を予定どおり完成させることが大きな課題でございます。自治省と運輸省の調整もございますが、本県としては応分の出資を行ってまいりたいと考えておるところでございます。
 なお、出資割合の変更についてでございますけれども、関西国際空港株式会社からの依頼にもございますように、事業費に対する五%の現状割合の変更はないものと思っております。
 他の問題は部長から答弁いたします。
○議長(山本 一君) 企画部長川端秀和君。
 〔川端秀和君、登壇〕
○企画部長(川端秀和君) まず、関西国際空港問題についてお答えを申し上げます。
 関西国際空港第一期計画の事業費については、旅客ターミナルビルの規模増加による旅客サービスの向上、また地盤沈下対策等、予想できなかった事態への対応等により当初の計画事業費を上回らざるを得ない状況となり、昨年十二月の平成三年度予算編成過程において開港までに必要な事業費は一兆四千三百億円とされたところでございます。
 議員ご指摘のとおり、建設費の高騰その他、諸情勢には厳しいものがございますが、関西国際空港株式会社においては収支採算性の観点からも事業費の抑制に最大限の努力を重ねていくとの説明を受けてございます。
 次に、全体構想の完成目途についてでございます。
 まず、二本目の滑走路の建設と関連施設の整備を図る第二期計画について、昨年八月の航空審議会中間取りまとめで、第一期計画の滑走路処理能力の限界に達するまでの間に整備を進めることとされてございまして、その航空需要予測によると、西暦二○○二年、平成十四年には第一期計画の滑走路処理能力の限界の十六万回に達することから、この時期までには第二期計画の完成を図らねばならないものと考えてございます。このためにも、平成四年度政府予算における調査費の確保が当面の課題であり、本県のみならず関西が一丸となって予算の獲得に全力を尽くしてまいりたいと考えてございます。
 なお、全体構想については、本県や関西圏だけの問題ではなく日本国のためにも急ぐ必要があると考えますので、今後とも運動を進めてまいる所存でございます。
 次に、紀淡海峡についてでございます。
 県といたしましては、これまで国土軸上に本県を位置づけるべく、昭和五十四年には知事が紀淡海峡トンネル構想を提唱いたしました。昭和五十八年から日本鉄道建設公団において地質調査等が進められてきてございます。また、第四次全国総合開発計画策定時にも、国に対し強力に働きかけを行って大阪湾環状交通体系を盛り込んでいただいたという経過がございます。昨年には、関係二十五団体による第二国土軸構想推進協議会を設立いたしました。また、大阪湾ベイエリア開発整備のグランドデザインへの位置づけなど、広域的な連携を図りつつ、その推進に努めているところでございます。
 このような一連の活動の中で、本年度からは建設省においても大阪湾環状道路の一環として紀淡海峡連絡道路の調査に着手していただくことになり、鉄道、道路両面での調査が動き出したことは極めて大きな前進であると考えてございます。
 架橋方式かトンネル方式かについては、今後、技術的な面を初め幅広い観点からの検討が必要になってこようかと考えますが、二十一世紀の和歌山県を考えたとき、また西日本全体のためにも早期に紀淡海峡ルートの実現が必要であり、そのためにはまず調査を早期に完了していただけるよう強力に働きかけてまいりたいと考えてございます。
 次に、物流の問題についてでございます。
 関西国際空港の開港に伴い、国内外の物流の増加が予想され、物流関連業界の国際化への対応も必要になってくるものと考えてございます。大阪税関は、平成元年四月に国際航空貨物取扱施設について、今後の国際貨物需要、利用目的、通関機能の必要性等を調査検討し、税関の行政効率との整合性が図られた場合には当該施設に通関機能を設けるとの方針を打ち出してございますが、りんくうタウンについても貨物取扱量などの調査を行い、その結果を踏まえて通関機能を設けるかどうかの検討を行っていくと聞いてございます。
 また、本県における物流拠点整備については、平成二年度において運輸省、和歌山市、関係業界等とで調査を行ったところでございまして、県内物流の需要供給の問題、並びに物流業界の高度化、近代化という観点からも、関係業界のご努力をいただきながら総合的に検討しなければならないと考えてございます。
 最後に、世界リゾート博覧会について、実施時期及び入場者についてお答えを申し上げます。
 豊かな自然資源、歴史、文化を持つ本県を新しい国際的なリゾートエリアとして位置づけ、より一層アピールするため、平成五年から県内リゾート地でイベントを開催し、平成六年に主会場であるマリーナシティにおいては、一例ではございますが、会場の特性を生かした国際的なヨットレース、クルージングやマリンスポーツなどを体験できるイベント、さらに全国で初めての親水性防波堤や夜間の魅力的な演出など、質の高いリゾート整備を図ってまいりたいと考えてございます。
 和歌山マリーナシティの埋立工事については、平成三年八月三十一日現在で、護岸工事の進捗率は約八三%、埋め立てに関しては約四三%となってございますが、順調に工事が進んでいる状況で、今年度末には第一工区が完成し、第二工区については平成五年度末に完成予定でございますので、博覧会は計画どおり平成六年七月に開催の予定で諸準備を進めているところでございます。
 一方、入場目標者数の百万人の積算根拠でございますが、先進開催県の事例などを参考にし、県の人口、観光入り込み客数、主会場からの距離に応じた参加率を想定して算出するなど、さまざまな客観的なデータから算定しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 農林水産部長若林弘澄君。
 〔若林弘澄君、登壇〕
○農林水産部長(若林弘澄君) お答えいたします。
 関西国際空港関連地域整備に係る生鮮食料品市場の問題についてでございます。
 生鮮食料品市場の問題については、空港周辺の人口増加や機内食などを含めた空港関連需要が期待されることから、県においては昭和六十二年度から、きのくに流通フォーラム委員会を設置して和歌山市中央卸売市場の流通圏域の拡大を含め調査研究を重ねてまいった結果、消費の高度化、多様化に対応した品ぞろえなどが提言されております。さらに、本年度から市場管理者の和歌山市では、関西国際空港への対応を含めた市場活性化を目指して和歌山市中央卸売市場長期総合ビジョンの作成に取り組むとともに、来年度には大型冷蔵施設の整備も計画されていると聞いてございます。
 一方、県産農産物の対応については、施設園芸タウンづくりはもとより、各般の生産対策に加え空港需要などに対応するため、県農協連の特需センターや花卉流通センターなど、団体ともども広域的な流通体制の整備に努めてきたところでございます。今後とも、豊富な青果、魚介類の県内卸売市場の対応力強化に向けて鋭意指導してまいるとともに、臨空農業の積極的な推進に取り組んでまいる所存でございます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 土木部長磯村幹夫君。
 〔磯村幹夫君、登壇〕
○土木部長(磯村幹夫君) お答えいたします。
 世界リゾート博の主会場となるマリーナシティのアクセス道路の進捗状況についてでございます。
 和歌山マリーナシティに結ぶアクセス道路として毛見一号線と毛見二号線を計画し、現在、施行中でございます。
 その進捗状況でございますが、毛見一号線の国道四十二号からの進入路は、用地も九九・九%が買収済みであり、工事についても平成二年八月に着工し、現在、順調に進んでいます。また橋梁についても、平成元年十月に着工し、海側工区の主げた架設を終わり、陸側工区も主げた架設中であります。毛見二号線については、橋梁工事を平成二年十二月に発注しております。今後の見通しについては、平成六年の世界リゾート博開催までには完成の予定でございます。
 なお、京阪神、南紀方面から近畿自動車道を利用した交通については、海南インター、海南東インターからのアクセスが考えられます。海南インターからは国道四十二号を、海南東インターからは都市計画街路築地阪井線、国道四十二号を経由して毛見二号線に至るルートを考えております。築地阪井線の進捗状況は、延長二キロメートルのうち用地物件一件を残しており、その解決に努力してまいります。また、四十二号と毛見二号線との船尾交差点の渋滞が考えられ、国に整備を働きかけているところであります。
 和歌山市中心よりのアクセスとしては、国道四十二号より直接毛見一号線に至るルートがあります。また、和歌山市において事業が進められている旭橋東詰めより和歌川左岸沿いに毛見一号線に至るシーサイドロードがあり、現在、市において地元調整を行っております。
 四十二号の紀三井寺─海南間の交通混雑対策としては、毛見トンネルの四車線化が必要と考えております。国において用地買収を行っているところでありますが、海南市側においては用地買収が完了しております。残りの和歌山市側においても用地買収を進め、早期に完成するよう国に強く要望してまいります。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 商工労働部長中西伸雄君。
 〔中西伸雄君、登壇〕
○商工労働部長(中西伸雄君) 森議員にお答えいたします。
 Uターンフェアの成果並びに企業情報誌「ウィル」についてでございます。
 最近の雇用失業情勢は、景気の持続的な拡大等により人手不足感が広がっている一方、本県へのUターン希望が高まってきてございます。こうしたふるさと志向にこたえるとともに、県内企業が必要とする労働力を確保するために、本県では初めての試みとして去る八月三十日に和歌山市内において、Uターン希望者を対象に県内企業が個別面談による企業説明を行う、きのくに人材Uターンフェアを開催したところであります。
 参加企業は、製造業が二十六社を初めサービス業、卸小売業、建設業、運輸業の五十社に対し、学生二百十五名と一般Uターンの希望者百六名の計三百二十一名という多数の参加者がございました。面接をされた方は延べ六百四十六名でありましたが、うち二百五十五名の方については後日、会社で再度面接するということになっておりまして、相当の成果があったものと考えてございます。
 また、企業情報誌「ウィル」についてでございますが、Uターン就職希望者に対して県内企業を広く周知するために、七月十三日、県内企業百四十二社を掲載した企業情報誌「ウィル」を発行いたしました。本県出身の大学生を初め県外の主要大学、県内の高校、各市町村等に配付したのでございます。反響については、情報誌の発行後、大学生やその父兄等からの問い合わせ、また掲載されていない企業からの問い合わせ等も多く寄せられ、関心が高まってきておると理解しております。
 就職内定者があったのかどうかということでございますが、新規大学等の卒業者については就職協定による就職内定開始時期が十月一日以降となってございます。また、一般Uターン希望者についても在職中の方がほとんどでございまして、就職内定に至るまで相当日数がかかるものと考えてございます。したがって、現時点では就職が内定された方はおられませんが、再度、面接を予定している方が二百五十五名おられますので、今後、就職内定に至るものと期待をいたしております。
 次に、Uターン希望者へのアプローチについてでございます。
 Uターン希望者の把握については、平成三年二月に本県出身の技術系の学生を対象に県内の就職についてアンケート調査を実施し、把握をいたしてございます。また、平成三年六月には東京、大阪の県事務所にきのくに人材Uターンセンターを、さらに県下の公共職業安定所にハローワークUターンコーナーを設置いたしまして、この相談窓口で把握をいたしてございます。また、「県民の友」を初め市町村の広報紙等にUターン促進事業について掲載を依頼して、家族等を通じての周知を行ってございます。
 なお、今後については、これら関係機関との連携を深めるとともに、広報活動を積極的に行うほか、特にアンケート調査については、技術系学生だけではなく文科系学生にも幅広く実施してまいる所存でございます。また、このような方法により把握したUターン希望者に対して県内企業の情報や求人情報を提供するとともに、Uターンフェアの周知と参加促進を図るなど、円滑なUターン就職の促進に努めてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 42番森 正樹君。
○森 正樹君 まず、関西国際空港の出資額の問題についてでございます。
 先ほど、八月に関西国際空港株式会社から正式な要請があり、本県の負担増は十二億五千万円という答弁がございました。いずれ本議会に出資額の増額についての議案が出てまいると思うので、この点はいいとして、問題は、建設費の高騰、労働力不足等による再度の修正のおそれでございます。先ほど、そのおそれはないというご答弁を賜りましたけれども、最近のそうした社会情勢を見ていると、私はそこら辺に大変懸念を持つものであります。企画部長から、関西国際空港株式会社からは収支採算性の観点に立って事業費の抑制に最大限の努力を重ねていくとの説明を受けているという答弁がございました。
 そこで、その点について一点だけ懸念を申し上げたいと思います。
 そもそも関西国際空港は、現在の大阪国際空港の欠陥性に基づいて、将来のことを考えると新しい空港が必要であるというところから出発をして、今、実現に向かっているわけであります。翻って今、世界の国際空港を見てみると、例えばフランクフルトのマイン空港、パリのシャルル・ドゴール空港、さらにアメリカのジョン・F・ケネディ空港等々、いずれも利用者の便を非常に考えた快適な空港であり、その設備であるわけでありまして、例えばトランジットあるいは搭乗者のためのいろんな施設が設けられております。フランクフルトのマイン空港などは、トランジットのために映画館まで空港内に設けられていると言われております。
 関西国際空港は、採算性を重視する余りに施設の縮小をするようなことがあると大変なことになるわけでありまして、あくまでも当初の計画どおり完全なスーパーハブ空港として実現されるべきであるし、そういう意味で再度の負担増があっても、ある面では仕方がないんではないかと思います。そういうことは決して好ましいことではないんですが、施設を縮小して完全でないものをつくるよりは、たとえ出資額の増があったとしても、本県の百年の大計のためにも、関西圏全体の圏益のためにも完全な空港がつくられるべきであると思います。
 この場におられる皆さんは恐らく何度も大阪国際空港を利用されていると思いますが、搭乗待ちの間、多くの人がどうしているかというと、ほとんど立ったまま待機をしているわけであります。あんな快適でない欠陥空港はないわけでありまして、もしまたそのようなものが関西国際空港でつくられるとなると好ましくないことなので、そういう意味で申し上げているわけでございます。
 したがって、あえて言わしていただきますと、再度、事業費の増額をしてでも真の意味でのスーパーハブ空港、快適な空港にすべきであるということも含めて、先ほどの私の主張とちょっと論理が逆転するかもしれませんけれども、我々和歌山県にとって、最大限に県益に沿い、また和歌山県勢の活性化につながる完全なスーパーハブ空港にすべきであるという点から懸念を申し上げておきたいと思います。
 それから、全体計画の完成のめどについてであります。
 先ほど企画部長から、本県や関西圏だけの問題でなく日本国のためにも急ぐ必要があると考えるので今後とも運動を進めてまいる決意と、大変力強い答弁をいただきましたが、これは仮谷知事の決意でもあると私は受け取らせていただきました。答弁は要りませんので、この決意が仮谷知事の決意に間違いなければ、その場でうなずいていただきたいと思います。
 当たり前のことを申し上げるようで申しわけございませんが、県政にともに携わる我々議会の議員は、県益に沿い、また県勢の発展のために、あるいは百八万県民の福祉の増進のために県政が行われているかどうかをチェックするものでございます。それに対して知事は、百八万県民の福祉の増進と和歌山県勢の発展のために、あるいは県益の増進のために大きな権力を与えられているわけであります。この権力は、あくまでも和歌山県勢の発展と百八万県民のために使われるべき権力でありまして、それが和歌山県内の一部地域の利益のために行使されるようなことがあってはなりません。ただし、逆に県政の範囲を超えて関西圏であるとか日本とかといった広い範囲のためにその権力が行使されるんであれば、私は構わないと思います。そういう意味で、先ほど企画部長がおっしゃった決意ということについて知事もうなずいていただきましたので、知事の決意だと確信を持って聞かせていただきます。
 ところで余談でございますが、「良二千石」という言葉がございます。これは、漢代に中国の地方長官の俸給が二千石であったことからそういうふうに言われているそうで、非常に優秀な地方長官すなわち知事などのことを「良二千石」と言うそうでございます。私が言うのではなくて、「日本国語大辞典」にそういうふうに書いてございます。ぜひとも歴史に残る「良二千石」になっていただきたい。そういう意味で、要望として申し上げておきたいと思います。
 さらにちょっと申し上げますと、関西国際空港が真の意味でのスーパーハブ空港として機能するため、すなわち滑走路三本を有する当初計画のとおりの完全な国際空港たるために、知事はこの全体計画の実現と国内便の大幅確保を果たすために、さらに知事選に出馬表明されたんではないかと私は思います。以前に、「政治生命をかける」とも申されましたが、今後、これらの全体計画の一日も早い実現のために、さらにまた国内便の大幅確保のために政治生命をかけて取り組んでいただきたいことを要望しておきます。
 それから、紀淡海峡大橋の問題であります。
 これは私の記憶違いであればお許しをいただきたいと思いますが、紀淡海峡トンネル方式の場合、和歌山側の出口はたしか六十谷あたりになると以前漏れ承ったことがございます。一方、大阪湾岸道路の南伸によって大阪湾環状道路をつくる場合、もちろん近畿自動車道紀勢線もその一環でございますが、大阪湾環状道路との接点を考えると六十谷では非常にぐあいが悪いわけであります。大阪湾岸道路は関西国際空港前島の部分から海岸線をずっと南下してくるわけでありますから、当然、和歌山市に入るのは海岸近くの加太に近いあたりになってくるんではないかと思います。これは単なる予想でありますので当たっていないかもしれませんけれども。また、観光資源として生かすためにもトンネルでは全くそうした期待はできないわけでありまして、いろんな観点から紀淡海峡ルートは大橋でなければならない、もう選択の余地はなく大橋しかないと、私はこの場で申し上げておきたいと思います。
 それからリゾート博について、先ほど基本的なことについて何点か聞かせていただきました。その上に立って、要望にとどめますが、二、三申し上げたいと思います。
 一つは、このリゾート博が人を呼べる企画でなければならないということであります。
 今、日本国じゅうで一日に一つのイベントが生まれていると、あるイベントの専門家がおっしゃっていることを聞いたことがございます。また、過去に行われたイベントの中には失敗した例も幾つかありました。そうしたことを考えますと、これから開かれるイベントは、このリゾート博も含めて人の呼べる特徴のあるイベントでなければならないと思います。そうした意味で、今後この問題は何度も質問させていただき私も勉強してまいりますが、どうか人の呼べる、他にない特徴のあるものにしていっていただきたいと思います。具体的な議論は、また今後、別の場所でさしていただきたいと思います。
 二点目に、PRの問題でございます。
 地元のテレビ和歌山、ラジオの和歌山放送さんの協力をいただくことはもちろんでありますが、NHK、毎日テレビ、テレビ朝日、関西テレビ、読売テレビと多くの全国ネットの放送がございます。また、朝日、毎日、読売、産経、日経という全国紙がございます。これですべてではございませんけれども、こうした報道機関の協力、例えば協賛であるとか後援であるとか、そういうことをいただくことによって大きなPR効果が生まれるわけであります。
 具体的なことをちょっと申し上げます。例えば、一つのイベントにそうしたマスコミが何十人というチームを組んで取材に来られるわけですが、その旅費なり宿泊費なりをこちら側が負担してでも、後の番組として全国に放映されることを考えると非常に大きな宣伝効果を生むわけで、平明な言い方をすると得なわけです。ぜひとも、このリゾート博に絡むあらゆるイベントをそういう形で立てていってほしいと思います。
 よく言われる言葉に、「犬が人をかんでもニュースにはならないが、人が犬をかんだらニュースになる」、というのがあります。要するに、犬が人をかむのは当たり前であって別にニュースでも何でもないわけですが、その逆に人間が犬をかんだときに初めて、これは変わっているということでニュースになるわけであります。そういう意味で、全国にたくさんのイベントがあるという今、ありきたりのことではなかなか人は納得してくれない、来てくれませんので、どうかこのPRをしっかりやってユニークなイベントにしていっていただきたい。
 それからもう一つ、このリゾート博は二十一世紀に向けて開かれる博覧会でございます。そうした意味で、これからの二十一世紀を担う若者の意見を取り入れていただきたい。もちろん、県庁の職員の中にも二十代、三十代の方がたくさんいらっしゃいますでしょうが、その方だけではなくて、広く県民の中の若い世代の声を取り入れていっていただきたい。
 何でこんなことを申し上げるかと言いますと、過去にふるさと創生資金一億円の使い道について和歌山市が提言を求めたことがございますが、その中にたしか県庁の職員であったと聞いておりますけれども、和歌山市は今、観光地を結ぶ定期観光バスがないのでロンドンで走っているような二階建てバスを導入したらどうかという提言をされたと聞いております。実際には和歌山市は京橋のプロムナードにこのふるさと創生資金を使ってしまったわけでありますが、私は、この若い人の提言の方がユニークで話題性があり、非常におもしろいと思いました。そうした意味で、今までもなさっているでありましょうが、これからの時代を担う若い人たちの意見をさらに大事にして、それを取り入れるシステムなり機会、場を持っていただきたい。そのことを要望として申し上げておきたいと思います。
 それから、Uターン問題でございます。
 昔から「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがございますが、ここで言う旅というのは、二泊三日の旅行とか一週間、二週間の旅行ではなくて、例えば十年間なりをよそで修行するという意味だと私は理解しております。
 自分自身のことにわたって大変恐縮でございますが、これまで四十六年の人生の中で、前半は公務員であった父に従って全国を転々としました。また自分自身が就職してからは、都合で全国を歩いてまいりました。そうした目でふるさと和歌山を眺めると非常によく見えるわけでございます。比較ができますし、今まで気づかなかった我がふるさと和歌山のよさも悪さも非常によく見えてくるわけであります。そうした意味で、他国を旅行する、他国に住むというのは非常にいいことであります。もちろん、他国で住むことによる経済的な余計な負担とか不便とかいろんなデメリットはございますけれども、それを補って余りあるメリットがあるんではないかと私は勝手に考えております。
 そのことと、先ほど申し上げた八九・一%の人が和歌山から他府県の大学へ進学してしまう、四○%近い人が就職したくても和歌山に就職先がないから高校を卒業して他府県へ就職してしまうということとはまた別でありまして、やはり我々の責務として、和歌山県内にとどまって働きたい人のために──他府県へ出ていきたいという希望があれば、それはその本人の意思ですからとめることはできませんけれども、和歌山で就職したいのにできない、したがってやむなく他府県へ出るという人があるわけであります。そうした人たちのために、ふるさとの企業情報をいかに周知徹底させていくかということと働き場所を我々が提供するということが大事だと思います。
 そうした意味で、現在、他府県に住んでおられて和歌山に帰りたいという意思のある方だけではなくて、和歌山県外に住んでおられる方すべてに周知徹底させる。「周知徹底」というのは、あまねく知らせることであります。住んでいる方の何割かに知らせたでは周知徹底にならないのでありまして、いろんな問題があるでしょうけれども、さまざまな方法を使って県外に在住のすべての和歌山県人にこの情報が届けられる必要があるんではないかと思いますので、その点も今後の問題として取り組んでいっていただきたい。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 以上の再質問は要望でありますので、以上で森正樹君の質問が終了いたしました。
○議長(山本 一君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 14番尾崎吉弘君。
 〔尾崎吉弘君、登壇〕(拍手)
○尾崎吉弘君 かねてから、現在行われている国の最大プロジェクトは関西国際空港であり、続いて東京湾循環構想、その次には瀬戸内海の循環、こういったものがこれからの国のビッグプロジェクトとして話題に上ってきたわけでありますが、そのうち瀬戸内海循環、その中でも特に歴史的に見て最も文化の蓄積度の高い関西の復権を兼ねた大阪湾ベイエリアというものが浮上してまいりました。当初は財界の皆さん方の自発的な意欲によってこれが提唱されたわけでありますが、森議員のご発言にもございましたように、一極集中から、まず眼鏡型の二極の国土を目指すという観点からも、大阪湾ベイエリアが現実のプロジェクトとして実感されるようになってきたのであります。
 この間、我々は大阪の地建に陳情に行ってまいりました。その中で、道路問題等いろいろあるけれども、今、和歌山県が戦略としてどれに力を入れるべきかということは余り我々の方から言うべきでないかもわからないが、この大阪湾ベイエリア構想、大阪湾環状道路に最も力を入れるのが一番得策ではなかろうかとの、謙虚ではありますけれども好意的な助言をいただいたところであります。
 一方、第二国土軸というのは、名古屋の方から大分に至る、これもまた日本の西の振興を図る上でなくてはならない道路であります。
 この道路を考えてみると、ちょうど名古屋から大分の中間地点に和歌山が位置しておると考えられます。しかも、紀州藩をこの和歌山の地に置いた。そしてまた最初の南龍公は、一名「南海の鎮め」とも言うわけでありますが、この南海道を治める要衝の場として和歌山を選んだ。そのときの南海道というのは、四国、九州をにらむということを書いてあります。言いかえますと、四国、九州をにらみながら、経済的にも軍事的にも、その拠点として徳川幕府を支えるという役目があったように思うのであります。
 今また第二国土軸を考える場合に、名古屋から大分に至り、しかも南海道、四国、九州をにらむというこの第二国土軸構想は、その真ん中に位置する和歌山県にとって将来はかり知れない大きな利益をもたらす。もう一度、日本の中心の要衝の場所として、文化的にも経済的にも産業の上でも大きな働きをする要因をつくり出していただくものと思っているのであります。
 そういう意味合いにおいて、今までは東海南海連絡道とか第二国土軸というのを言葉だけで聞いてきた。言いかえますと、一つの夢であったわけであります。しかし、大阪湾ベイエリア構想の浮上によって大阪湾環状道路が実感せられ、その中において、森議員の質問にもありましたように紀淡海峡トンネルを建設省の側から眺めるという調査が始まった。こういうことでありまして、我が県にとっては大変大きな要因であります。こんな具体的な要因、実感される要因は、ぜひとも知事がつくっておられる長期計画あるいは中期計画の中に盛り込んでいくべきであると私は思うのであります。
 道路の建設の場合には、法律で定められている単なる環境アセスというだけではなしに、産業面や文化面においてのアセスメントを行い、それが将来どのような影響を及ぼしていくかという調査を的確に行い、それを一方は県民に知らせる、一方は具体的に国に訴えるということによって、これらの構想の実現を早める強力なてこになっていくと思うのであります。そういう意味において、和歌山県の将来をにらんで、長期計画、中期計画の中でどのように打ち出していくかということを交通面、産業面、文化面からお考えいただき、お答えをいただきたいと思うのであります。
 次に、和歌山の港湾について質問を進めてまいりたいと思います。
 ただいま申し上げたように、国土軸、国土の構造というものが我々が実感される中で将来大きく変わっていこうとしているわけでありますが、陸・海・空と見てまいりますと、陸については、長い間念願であった国土軸への直結を目睫の間に控えておると申し上げて間違いはないと思うわけであります。空についても、関西国際空港、また非常に難航しておったけれども、皆さん方のご努力によって白浜空港のジェット化が前向きに進んでおります。しかし海については、海洋牧場とかリゾート等取りざたされてまいりましたし、現実にいろいろな計画も進んでおりますけれども、もっと県庁の中でも、あるいはこの議場でも活発な論議が交わされてしかるべきではなかろうかと私は思うのであります。
 そこで、そういった大きな立場に立って、将来の港湾のあり方を知事にお伺いをしてまいりたい、そしてまた関係部長にもお伺いをしてまいりたいと思うのであります。
 そういう観点から、和歌山下津港という特定重要港湾に限らず、和歌山の十六の港を見渡してみると、それぞれその地域の特性に準拠していると思うわけでありますが、こういう港をどのように考えておられるかということをお伺いいたします。
 次に、これらの港の中で、扱う貨物の量の大きさ、あるいは海岸線の長さから、和歌山下津港、中紀の日高港、そして南紀の拠点であるべき新宮港、これらの港湾はますます大きな働きをしていくものと思われるのであります。
 そこで、和歌山下津港、日高港、新宮港のそれぞれの役割や現在の課題、そして取り組んでいる事業の進捗状況のご説明を賜りたいと思うのであります。
 日高港については、平成二年二月議会において中村裕一議員から、その役割、難航しておる漁業交渉、財政上の問題、事業主体の問題、企業立地の問題等のご質問があったようであります。私は、これらの質問に対する答弁の上に立って、その後の事業の進展ぶりをお聞かせいただきたいと思うのであります。
 また新宮港については、平成元年十二月議会において下川俊樹議員から、二期計画の早期具体化を願って知事の所見をただしておるわけであります。そのときに、少なくとも来年ぐらいからということでありましたが、調査費をつけて進めてまいりたいという答弁がございました。そこで、その後の進捗状況、今何をしておるのか、今後の課題は何かということをお伺いしておきたいと思います。
 和歌山下津港については、昭和六十年から昭和七十年に至る和歌山下津港改定計画の進捗状況、現況について去る六月の議会でただしたところでございますので、その重複を避けて、現在の港湾の整備状況、その問題点についてお伺いをしておきたいと思います。
 特に和歌山下津港においては、ただいま申し上げたように昭和六十年から昭和七十年ということでありますから、平成七年を目指して現在の港湾改定計画を進行中でありますが、平成七年度から改めて次期港湾計画が発足するわけであります。次期港湾計画については、今回の港湾計画を実施している反省の上に立って、また進捗状況の上に立って策定しなければならない。しかも、冒頭に申し上げたように、大阪湾ベイエリア、瀬戸内海環状構想、第二国土軸構想という中で、特定重要港湾である和歌山下津港の果たす役割の方針を決定していく大切な次期港湾計画であります。その基本的な考え、課題点について、具体的な所見を承りたいと思うのであります。
 背後地に対する考え方、コンテナに対する考え方、埠頭のあり方、あるいは港湾の玄関口のあり方、いろいろ問題があろうと思います。和歌山下津港が近畿の中でどのような役割を果たし、将来の第二国土軸のちょうど中間地点にあってどんな役割を果たしていくかという非常に大切な方針の決定でありますから、夢のある、しかも実現性のある具体的な方針をお示しいただきたいと思うのであります。
 続いて、内川浄化についてお伺いを申し上げます。
 和歌山市議会のこの九月定例議会に、和歌山市排出水の色等の規制条例というものを制定するということで、議案として提出されております。これは、今までいろいろな角度から内川の浄化を進めてこられたわけでありますけれども、発生源に対する取り組みが地場産業の立場やいろいろなことを考える中で大変難しい、しかし、時代の要請、進み行く和歌山の姿という中で、今のまま内川を放置するということは何よりも恥辱であり、恥ずかしいというだけではなしに、県都和歌山市の発展、ひいては和歌山県の発展をも阻害するという見地から、発生源対策に乗り出したこの条例の提出を私は非常に高く評価するものであります。
 この条例案でございますけれども、着色度を八十以下とする──この数字はなかなかぴんとこないんですが──透視度は二十度以上とする、水温は摂氏四十度以下とすると。そして、残留塩素の規定を行っております。これらの規制基準を対象とするところは、染色の整理場、化学工場、下水道事業すなわち市の持っておる共同処理施設となっておるわけであります。しかも、これらの条例を遵守していくためには、それなりの投資をしなければならない。水の色を抜くための投資をするということは、新しい製品をつくったり品物を安くつくったりということにはつながらない。むしろ、その逆の方向に行くわけでありまして、業者にとっては大変負担となるということで、こういったことへの投資のためには一社当たり最高五億円を無利子で融資し、利子分は利子補給するということを聞いておりますが、これも大変な勇断であると評価をしなければならないと思うのであります。
 そこで、和歌山県当局にお伺いをいたしますが、市がこういった思い切った措置をとってきた背景には、県が行政指導を行ってきたということに対する評価も当然しなければならないと思いますし、評価はしておるつもりでございますけれども、改めて今回の市の条例についてどのような評価をしておるのか、お伺いするものであります。
 そしてまた、これらの条例を守っていってもらわなければならないわけでありますが、守っていけるようにすることと同時に、県としてはそれにあわせて内川をきれいにしていくためにどんな対応をしていくのかということをお伺いするものであります。
 一つは、何遍も言ってまいりましたけれども、いまだに川に係留されている材木がございます。それを港湾計画の中で、くし型埋立地の木材関連用地と並行して解決をしていくように今日まで求めてまいりましたけれども、この条例が出されるこの機会を外しては、もう内川から材木をなくすことはできない。この際、この最後の機会をとらえ、県のあらゆる機関を動かして内川に係留する材木の撤去にご努力をいただきたいと思うのでありますが、改めてそのご決意をお伺いするものであります。
 それから、これこそ内川を語る上で最も大切なことでありますが、川は流れるものであります。その流れをとめてしまって逆戻しにするというような、全く不自然なことが行われてまいりました。これが仮堰であります。仮堰というのは仮の堰ということで、すぐに取り払うということでありましたけれども、長い間、これが定着をして、もう恒久的なものになるのではなかろうかという感さえ抱かせるようになってきたわけでありますが、今回の発生源対策による市の条例が守られていくに従って、この仮堰を撤去するということが具体的にできるようになってきたと思うのであります。そのための手だてを十分考えて、今度こそ仮堰撤去ということを県当局として打ち出していただき、これもまた長計、中期計画の中にはっきりと明示してもらいたい。
 今まで、どんなにここで質問をいたしましても、仮堰をいつごろ撤去するという言葉を聞いたことがなかったわけでありますが、ぜひともこの際、仮堰撤去に対する決意と行政における長計、中期計画の中での位置づけをお願いしたいと思うのであります。
 以前にこの問題を質問したときに、和歌川のポンプ場の上水の導入時間を延長するようにお願いをしたわけでありますけれども、なかなかそれが難しいということでありました。その質問の意のあるところも勘案してくれたのでありましょうか、今回、内川浄化対策としてそれが進行中のようでございますが、これについてのご説明をお願いしたいと思うのであります。
 また、今までは河川のしゅんせつを二回やっております。そして、国において有本ポンプ場を建設中でありますが、この有本ポンプ場を有効に活用するためには大門川、有本川への浄化用水の導入路を整備しなければならない。これについての計画をお話しいただきたいのであります。
 それから、先ほどの市の条例は大変な英断であると思いますけれども、同じ市の中でもその条例規制の対象となっている塩屋処理場とか中央処理場における事業所の排水目標値が、条例に出てくる数字や言葉と全然違う。よく似ておるんですが、処理場では目標の「色度」と書いておりますが、条例では「着色度」となっております。いろいろ聞いてみますと、色度と着色度は全然違うものらしい。そういうことでこの数字をあらわしております。すなわち、その処理場の目標にしている数値のあらわし方と今度の条例での数値のあらわし方との間に整合性がない。県民、市民が見てわかりやすいように、なるほどこういう条例であるから、処理場はこういう数値を目標にやっておるんだなということがわかるようにしてもらいたい。そのために、県当局にお願いをして副知事を先頭に内川浄化対策推進協議会なるものをつくっていただきましたが、この推進協議会と市の共同の話し合いの場所をぜひとも持っていただき、そういったことを指導してもらいたい。こういうことについてのお考えをお聞かせいただきたいと思うのであります。
 また、条例を遵守するだけではやっぱり川はきれいにならない。市民の理解、協力というものは非常に大切であります。生活用水に対する配慮はどうなっておるのか。また、川がだんだんきれいになっていく、川に親しめるようにしていくための護岸のあり方、堤防のあり方というもの、例えば、コンクリートばかりではなしに、ある部分についてはアシなどを植えながら水辺の生態を考えるというようなことに対する意欲もあわせてお伺いを申し上げます。
 先ほど申し上げたように、市は、色を抜くためのいろいろな設備をするために、業者に対して一社当たり無利子で最高五億円貸して、その利子を利子補給すると言っておる。それに対して県としては、今度は産業振興の立場からどのような援助を業者に行っていくかということがこれを成功させていく大変大事なところであります。一つは工業技術センターを使って技術の面で、一つは産業振興という立場から、融資も含め、利子補給も含め、その他の方法も含めて産業をどのように振興していくかということを業者と話し合いをして考えていってあげるという立場がなくてはならないと思うのでありますけれども、これに対するお考えをお聞かせいただきたいのであります。
 次に、「環境白書」についてでありますが、松江の北港センターで、昨年八月に目標値月平方キロ当たり十トンを超えて十・三という数字を出したことについてどう思うかということをお尋ねしたいのであります。
 八月という暑いときに、ただ一回だけ目標値を超えただけだという簡単な受け取り方ではいけないと思うのであります。この前の議会でも申し上げましたけれども、西防の第二工区、第三工区に何をつくるかということはまだ決まっておりませんし埋め立ての変更計画も出されておりませんが、少なくとも二工区、三工区に何か企業を誘致するという場合は、その企業から出てくるものも含めた数字が目標値でありますから、現在はこの十よりもずっと下におらなければならない。たった一回ではないかという安易な言葉もちょっと聞くように思うわけでありますが、一回出たということの重要性について、企業も県も市も、もっと真剣に考えてもらわなければならないと思うのであります。公害に対して、過去、地元住民のとってきたいろいろなことを考えてまいりますと、こういったことをおろそかにするということこそ住民の不信を招く最大の要因になると思うからであります。
 次に、前回においても平成八年以降の産業廃棄物の後継処分地ということについて質問をしたわけでありますが、この平成八年以後をどうするか、どこに産業廃棄物を廃棄する場所を持っていくかということは非常に大問題であります。和歌山県に大きなプロジェクトが来れば来るほど、和歌山県が発展すればするほど、一軒の家で言えば便所なしに幾ら立派な家を建てても、その家は家としての機能を果たさないのでありますから、経済振興の計画を立てるならば同時に、出てくる廃棄物の計画をしっかり持つということが行政の責任者としての責務であります。
 平成八年以後は、住友金属自体がノロの捨て場がなくなります。和歌山市の場合、住友金属以外のいろいろな企業については、現在、環境保全公社を通じて一般廃棄物も含めて処理場に廃棄されております。この一般廃棄物が将来どうなるかということも大きな問題でありますし、住友金属工業の産業廃棄物であるノロの捨て場をどうするかということ、これによって県が持つ計画が全然違ってくる。現在、住金の排出する産業廃棄物は全体の約四割強、まあ半分近いものが住金から出てくるということでありますが、それだけの多くの量を県が立てていく計画の中で考えていかなければならないものか。住金自体が企業みずからの責任において既にどうするかという計画をきっちり立てておるのか。これは、もう立てておると考えるのが常識でしょう。一つの処分場をつくるには、どんなに早くやっても最低五年かかるというのが常識ですから。そういうことを考えると、住金自体、自分の廃棄物をどうするかという方針を持っておるのが当然だと思うが、そういうことを県はちゃんと調べておるのか、そしてそれに応じた産業廃棄物対策を平成八年以降やろうとしておるのかどうかについてお伺いをいたします。
 最後に老人問題、特に平成元年六月議会において痴呆性老人対策についてお伺いしたわけでありますが、その後の痴呆性老人対策について質問をいたします。
 平成元年の質問では、老人性痴呆症という病気は二十一世紀の人類最大の課題である、欧米のノーベル賞学者でさえ、がんの研究の次は老人性痴呆症の研究が世紀の課題であるということで、そちらの方に転向している実例もあるというようなことを申し上げました。これは、年とともにだんだんと物忘れがひどくなるというようなこととは根本的に違いまして、病気によって、長い間人間として蓄積してきた経験、知恵が短期間に欠落していくというような病気でありまして、そのあらわれ方は個々それぞれの患者によって全部違うわけであります。老人問題は今後の最大の課題であり、和歌山県にとっても最大の課題でございますが、その中でも一番難しいのがこの問題であろうと思うわけであります。
 医療の面から考えると、和歌山県の医療の最高峰は県立医科大学でなければならない。そこで研究し、教育し、治療した経験、成果が、和歌山県のそれぞれの診療所や病院、各地区に公平に行き渡っていくという体制がなければならないし、それこそが県立で医科大学を持っておるということの意義でもあるわけであります。私は、和歌山県の将来にとって大きな課題であるこの老人性痴呆症を治療するベッドを持っておらないという県立医科大学では困ると思うわけであります。しかし、紀三井寺に移転する計画をお聞きしても、これに対する対応が医大の中でとられておらないように思うのであります。
 この病気の対応は、ただ単に世界の学会の知識を持ってきてそれを勉強するということではいかないわけでありまして、患者と接するということが非常に大切であることを考えると、大学の中にベッドを持つ、あるいは少なくとも離れたところに関連病院を持つということが非常に大事だと思うのであります。それから、専門治療病棟、老人性痴呆疾患センターについてお聞きいたしましたが、その後のあり方についてお伺いをいたします。
 また、患者の立場から医療行政を見る、福祉行政を見ることのできる情報ネットワーク、これについての取り組みをお伺い申し上げます。
 また、老人性痴呆症についての医師の養成と看護婦の養成についてどのように取り組んでいくのか、誠意を持ってご答弁いただくことを心から念願をいたしまして、質問を終わりたいと思います。
○議長(山本 一君) ただいまの尾崎吉弘君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 尾崎議員にお答え申し上げます。
 第一点、大阪湾ベイエリア構想、さらには第二国土軸構想の機運が高まっている中での本県の交通、産業、文化の拠点としての振興策についてでございます。
 お話ございましたように、大阪湾ベイエリア開発については、二十一世紀への和歌山県の発展、さらには関西復権の立場から、私は第四次全国総合開発計画の策定に当たって、大阪湾環状交通体系、またその結節点ともなるべき紀淡海峡ルートの重要性を強く主張した結果、四全総に位置づけられたという経緯がございます。
 また第二国土軸についても、ただいま大阪湾ベイエリア開発推進協議会において、私も代表委員として参画しているわけでございますけれども、東京一極集中是正の観点から大阪湾環状交通体系、紀淡海峡ルートの整備、さらには西日本全体の発展の立場から第二国土軸構想の早期実現を主張して、そのグランドデザインに盛り込んだところでございます。
 このような大きな流れの中で、先ほども森議員から話ございましたように、本年度からは国において大阪湾環状道路としての紀淡海峡連絡道路の調査に着手していただけることは大きな前進だと思っております。こうした関西国際空港の建設を初めとする本県を取り巻く交通体系の整備の進展に並行して、大阪湾の核都市として紀泉の臨空都市圏の形成に向けて、交通、産業、文化などあらゆる観点から、さらなる和歌山県の発展に懸命の努力をしてまいりたいと思っておるわけでございます。
 ご指摘ございましたように、中期実施計画においてもこれをはっきり明記して二十一世紀への飛躍台となすべきではないかというご意見に対し同感でございまして、そうした点について努力してまいりたいと思っております。
 それから、和歌山の港湾計画についてでございます。
 お話ございましたように県下には十六の港湾がございまして、それぞれの地域において重要な役割を果たしているわけでございます。今後とも、地域の要望にこたえて、個性のある地元と一体となった港湾整備を図ってまいりたいと考えておるわけでございます。
 特に和歌山下津港については、特定重要港湾に指定されておるわけでございます。関西国際空港の開港、また大阪湾環状交通体系の整備、さらには第二国土軸の形成等により、その立地環境が大きく変わってくるものと認識しておるわけでございます。つまり、国内各地はもとより諸外国との多様な交流の機会にも恵まれるものと考えております。その際は、物資流通の拠点にとどまらず、ウォーターフロントを生かした人の交流空間として和歌山下津港の果たすべき役割も大きいのではないかと思っております。
 港湾の開発計画は長期的な視野に立って多くの関係者との意見交換、調整を踏まえつつ取りまとめていくべきものであり、平成七年を目標としている現在の港湾計画の改定に当たっては、ご指摘の点も十分参考としてまいりたい、そしてまた和歌山県を代表する港湾にふさわしい計画をつくってまいりたいと考えております。港湾振興については、現在も港湾利用者等関係者と十分話し合いを進めているところでございます。
 次に、内川の浄化についてでございます。
 このたび、和歌山市で排出水の色等規制条例が提案されておるわけでございます。この条例は発生源に対する対策を促進するもので、内川浄化の推進にとって大変有効なものであり、私も大いに評価するとともに期待をしているところでございます。
 県としても、かねてから内川浄化の対策について努力してまいったところでございまして、BOD、COD等、相当よくなっておりますけれども、着色等に問題があり今回こうした措置がとられたわけでございます。
 本年六月に県庁においても、全庁的な組織として内川浄化対策推進協議会を設置いたしまして、ここで和歌山市の取り組みと十分な連携を保ちつつ、今後、種々の浄化対策を積極的に進めてまいりたいと思います。特に話ございました木材の係留の問題並びに仮堰の撤去についても、重要な課題として取り組んでまいる所存でございます。
 内川浄化は国際化を目指す県都和歌山市にとっても不可欠なものでございまして、そうした点からご指摘あった点について十分配慮してまいりたいと思っております。
 痴呆性老人対策でございます。
 お話のように、和歌山県は全国より十年早い形で進んでおる、それゆえに痴呆性対策は県政にとっても重要な課題であるということは同感でございます。
 特に、痴呆性のうち脳血管性痴呆については、ある程度の予防が可能でございますけれども、アルツハイマー型と呼ばれている痴呆症については、現在その原因及び治療方法が確立されていない状況でございまして今後一層の研究が必要でございます。そうした現状ですけれども、ご指摘の県立医科大学と五稜病院の診療機関との連携については、研究成果の相互活用や人的交流等も含めて今後十分検討してまいりたいと思っております。
 以上です。
○議長(山本 一君) 土木部長磯村幹夫君。
 〔磯村幹夫君、登壇〕
○土木部長(磯村幹夫君) お答えいたします。
 まず、和歌山の港湾についてでございます。
 議員ご質問の港湾は、和歌山県内の港湾の中でも取扱貨物量の大きな港湾であり、計画的な整備が特に求められるものと言えます。
 まず和歌山下津港は、現在、昭和六十年に策定された港湾計画に基づき整備を進めておりますが、その整備の現状は本年六月議会でお答えしたとおりの進捗状況にあります。
 和歌山下津港の現状を見た場合、港湾施設の整備を考える際には、大型岸壁、埠頭用地、倉庫、上屋等の施設の拡充や各種のサービス機能の充実等とあわせ、背後の交通体系や都市整備と一体となった視点が求められていると認識しております。現行の港湾計画の改定のため、港湾計画についての基礎的な調査検討を進めているところでありますが、その際の主な課題点としては、コンテナ等多様な物流形態への対応、レクリエーション港湾機能の拡充、背後圏の発展との整合、都市港湾としての展開、港頭地区の再開発等があります。現在、広域的な貨物の物流動向、背後圏における産業立地や産業形態の動向、生活環境の改善、レクリエーション需要の見込み等の基礎的な事項とともに、港湾と地域との結びつきについての分析等検討しているところであります。
 次に日高港湾は、和歌山県中央部地域の物資流通の拠点及び地域の産業振興の基地としての役割を果たす港湾として重要港湾指定され、港湾計画が策定されております。高速道路の南伸などにより大阪湾地域の物流動向も踏まえ整備への要請が高まりつつあると考えられ、早期の事業効果等を図るため段階的整備を予定し、現在、具体的な段階整備計画の内容について検討を進め、運輸省とも協議をしているところであります。
 なお、当面している最大の課題は漁業者との調整であり、関係漁業協同組合により事情の異なることもありますが、御坊市等、地元において精力的に取り組んでおり、地元と協力して早期の漁業補償の妥結に向けて努力しているところであります。事業については県、市が共同で進めることとしており、漁業者との調整状況を踏まえつつ、県、市の間で協議を進めていきたいと考えております。
 また新宮港については、紀南地方における産業基盤、物流拠点として発展し、地域の経済に大きな貢献をしてきておりますが、地域のさらなる発展のために大型岸壁の整備や工業用地造成、レクリエーション施設の整備等が求められています。
 現在、大型岸壁及び工業用地の造成等、新宮二期計画に関して、新宮港全体の長期展望も含め、県、市において調査を進めており、整備計画の内容を検討しているところであります。今後、関係者との調整を図りつつ事業化に向けて取り組んでまいります。
 次に、内川浄化についてでございます。
 内川の環境整備は和歌山市の都市基盤として重要なものであると認識しており、これまで河川内対策として、和歌川、市堀川における約二十五万立方メートルのヘドロのしゅんせつや国及び県事業による浄化用水の導入等を実施してまいりました。これまでにも、議員からお話のあった和歌川ポンプ場の浄水導入時間の増大については、国の理解を得て河川浄化事業によりポンプ場下流の河床しゅんせつを実施中であり、完了次第、導入時間の延長を行う計画でございます。また、国においても有本ポンプ場を建設中であり、県、市においても大門川及び有本川への浄化用水導入路の整備を進めてまいります。
 このたびの和歌山市における色規制の条例化に伴い、内川等に放流する下水道終末処理場の排水は条例に定められた水質の基準を遵守した放流水質となるものと考えられますが、市和歌川等浄化対策協議会が設定した水質目標値と九月市議会に提案された排出水の色等規制条例案の規制基準値について、議員ご意見のとおり、住民が理解しやすいように努める必要があるものと考えております。今後、条例施行に当たり、内容等を踏まえ、河川浄化の実効性を確保するため関係部局と調整を図りながら指導を行ってまいりたいと考えております。
 河川内の木材係留問題については、削減していくため関係部局と連携を図りながら取り組んでまいります。こうした水質浄化対策による効果を踏まえ、仮堰撤去のための具体的な計画を検討してまいります。
 今後、都市内における貴重な河川空間をより有効に活用していくために、流域住民の水質保全に対する意識の向上を図り、官民一体となった総合的な施策により、親水性や生態系の保全に配慮した水辺環境の整備を図るべく積極的に取り組んでまいります。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 商工労働部長中西伸雄君。
 〔中西伸雄君、登壇〕
○商工労働部長(中西伸雄君) 尾崎議員にお答え申し上げます。
 内川浄化についてでございます。
 工場排水の着色度等を規制することは、内川浄化を初め和歌山市内の水辺環境を改善する上で大切なことであると考えますが、関係企業にとっては、着色排水を脱色処理する技術的な問題に加え、新たな処理施設の設置、用地の確保、さらには処理施設のランニングコスト等を製品に添加することができるのかなど多くの課題があり、今後、事業活動を続ける上で問題になると聞いておるところでございます。
 県といたしましては、工業技術センターにおいて排水処理方法について調査研究を進めているところですが、今後、和歌山市が提案している条例を企業がクリアしていくために脱色技術等の面で指導してまいりたいと存じます。
 また、内川周辺に立地する関係企業の振興についてでありますが、企業努力の中で排水処理対策を進める上での課題等について、庁内に設置している内川浄化対策推進協議会の場で、議員お話しの趣旨を十分踏まえ、産業振興を図る立場から関係機関の意見を聞きながら積極的に取り組んでまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 保健環境部長遠藤 明君。
 〔遠藤 明君、登壇〕
○保健環境部長(遠藤 明君) 内川浄化についてでございます。
 和歌山市が九月議会へ議案提出している排出水の色等規制条例案については、環境保全の面からもアメニティーの面からも望ましいものと評価しており、全国的にも進んだ内容となっております。この条例については、水質汚濁防止法や県公害防止条例との整合性、実施可能性などについて検討し、市を指導してまいったところでございます。今後、和歌山市の条例の施行に当たって、必要な協力、指導を行ってまいりたいと考えてございます。また、内川等の浄化施策の一つとして、本年四月、和歌山市を生活排水対策重点地域に指定し、市の生活排水対策を支援しているところでございます。
 次に、「環境白書」の降下ばいじんでございます。
 議員ご指摘のとおり、和歌山市松江の北港センターにおいて平成二年八月に、環境改善目標値である十トン・パー・平方キロメートル・パー・月を上回る十・三トンが測定されております。測定点に近い大規模発生源である住友金属工業に対しては、既に粉じん防止対策の実施を指導しているところでございますが、環境改善目標値を満足するよう、今後ともさらに散水などのきめ細かな粉じん防止対策、粉じん防止設備の維持管理の徹底を指導してまいります。
 平成八年以後の産業廃棄物処理対策でございます。
 六月議会でもご答弁申し上げたように、現在、和歌山環境保全公社が管理している和歌山北港埋立地については平成八年八月に完了することになっております。そのため、後継処分場確保のため環境保全公社において種々調査検討を実施し、候補地の絞り込みを行ってきたところでございます。
 産業廃棄物の最終処分場は必要不可欠な施設でありますが、その確保については周辺地域の理解と協力が不可欠でありますので、今後、関係機関の協力を得ながら関係地域との調整を図り、環境保全公社ともども空白期間の生じないよう努力してまいる所存でございます。
 後継処分場確保対策の中での住友金属の廃棄物の位置づけについてでございます。
 産業廃棄物はみずからの責任で適正に処理することが原則になっておりますが、県民の良好な環境を保全する立場から、和歌山環境保全公社では紀北地域の廃棄物を受け入れており、住友金属工業株式会社からの廃棄物が受け入れ量の約四割を占めているところでございます。
 平成八年以後において住友金属は自社の廃棄物をどのように処理するかについて検討中でございますが、今のところ住友金属から検討結果等について協議の申し出はございません。今後、後継処分場確保対策について検討する中で処分場の把握は重要なファクターであり、環境保全公社ともども検討してまいりたいと考えているところでございます。
 最後に、痴呆性老人対策についてでございます。
 まず、痴呆性老人の専門病棟の設置についてでございます。
 人口の急速な高齢化に伴い痴呆性老人の増加は必至であり、その対策は極めて重要であると認識をいたしております。現在、庁内に五稜病院についての検討委員会を設置し、今後のあり方等について鋭意協議を進め、その中で具体案づくりを行っているところでございますが、痴呆性老人専門病棟の設置等についても大きな課題として検討しているところでございます。
 次に、老人性痴呆に対する看護職員の養成についてでございます。
 平成二年度から看護婦養成所の教育カリキュラムが改正されまして、精神保健や老人看護学といった高齢化、疾病構造の変化に対応するための内容が強化され、新卒の看護職員については、これまでより痴呆性老人に対する知識が豊富になるものと考えており、また既に現場で働いている看護職員についても、老人性痴呆に対応した研修等の内容の充実に努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 民生部長吉井清純君。
 〔吉井清純君、登壇〕
○民生部長(吉井清純君) 在宅痴呆性老人の現状認識と在宅情報ネットワークについてお答えをいたします。
 今後、増加が予想される痴呆性老人への対策は高齢者対策の中でも極めて重要であると認識しており、現在、老人性痴呆に関する啓発、介護者セミナーの開催、在宅福祉対策、施設整備など総合的に実施しているところでございます。今後、保健・医療、福祉の両面にわたり連携を図った対策が必要と考えており、このため民生、保健環境両部において痴呆性老人対策について合同の検討協議の場を設け、総合的な対策を進めているところでございます。
 なお、情報のネットワーク化についてでございますが、将来の目標たる姿の一形態であろうかと考えてございます。
 次に、各市町村では平成五年度施行に向けて老人保健福祉計画を策定することとしておりますが、そのため、まず対象者の的確な実態の把握が重要であります。したがって、本年度は各市町村を通じて在宅の痴呆性老人の実態把握調査を行うことといたしております。今後、必要に応じて、在宅の痴呆性老人の相談体制、情報管理のあり方も含めて、各市町村の老人保健福祉計画の中に的確に位置づけられるよう市町村を指導してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 医科大学事務局長東中秀夫君。
 〔東中秀夫君、登壇〕
○医科大学事務局長(東中秀夫君) お答えいたします。
 老人性痴呆症についての医大の取り組みと医師の養成についてのご質問でございます。
 老人性痴呆症については、高齢者社会が進んでいく中で、医学、医療の立場としても重要な課題であると認識いたしております。この疾病の研究はいまだ研究途上でありますが、現在、県立医科大学においても、神経精神科、脳外科等で鋭意研究を進めているところでございます。さらに、これらの科が中心となって県内の医師等を対象に講演会等を開催し啓発活動を行っております。
 また、痴呆症に対応し得る医師の養成については、県内唯一の医師養成機関としての自覚のもと、今後、痴呆症研究の進展と相まって進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) 再質問がございませんので、これをもって尾崎吉弘君の質問を終了いたします。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
○議長(山本 一君) 本日は、これをもって散会いたします。
 午後零時十三分散会

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