平成3年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

議 事 日 程 第一号 平成三年九月十日(火曜日)
   午前十時開会・開議
 第一 会議録署名議員の指名
 第二 会期決定の件
 第三 議案第百十二号から議案第百三十四号まで(知事説明)
会議に付した事件
 一 会議録署名議員の指名
 二 会期決定の件
 三 議案第百十二号から議案第百三十四号まで(知事説明)
 四 休会決定の件
出 席 議 員(四十七人)
 1 番 尾 崎 要 二
 2 番 中 村 裕 一
 3 番 下 川 俊 樹
 4 番 石 田 真 敏
 5 番 中 村 隆 行
 6 番 木 下 秀 男
 7 番 岡 本  保
 8 番 藁 科 義 清
 9 番 北 村  翼
 10 番 小 川  武
 11 番 上野山 親 主
 12 番 井 出 益 弘
 13 番 町 田  亘
 14 番 尾 崎 吉 弘
 15 番 門  三佐博 
 16 番 西 本 長 浩
 17 番 高 瀬 勝 助
 18 番 冨 安 民 浩
 19 番 和 田 正 一
 20 番 阪 部 菊 雄
 21 番 平 越 孝 哉
 22 番 大 江 康 弘
 23 番 岸 本 光 造
 24 番 山 本  一
 25 番 吉 井 和 視
 26  番 浜 田 真 輔
 27 番 堀 本 隆 男
 28 番 宇治田  栄 蔵
 29 番 富 田  豊
 30 番 中 村 利 男
 31 番 馬 頭 哲 弥
 32 番 宗  正 彦
 33 番 鶴 田 至 弘
 34 番 上 野 哲 弘
 35 番 村 岡 キミ子  
 36 番 松 本 貞 次
 37 番 木 下 義 夫
 38 番 和 田 正 人
 39 番 中 西 雄 幸
 40 番 橋 本  進
 41 番 野見山  海
 42 番 森  正 樹
 43 番 浜 本  収
 44 番 新 田 和 弘
 45 番 浜 口 矩 一
 46 番 森 本 明 雄
 47 番 山 崎 幹 雄
欠 席 議 員(なし)
説明のため出席した者
 知 事 仮 谷 志 良
 副知事 西 口  勇
 出納長 梅 田 善 彦
 知事公室長 市 川 龍 雄
 総務部長 山 中 昭 栄
 企画部長 川 端 秀 和
 民生部長 吉 井 清 純
 保健環境部長 遠 藤  明
 商工労働部長 中 西 伸 雄
 農林水産部長 若 林 弘 澄
 土木部長 磯 村 幹 夫
 企業局長 高 瀬 芳 彦
 以下各部次長・財政課長 
 教育委員会委員長
   上 野  寛
 教育長 西 川 時千代 
 以下教育次長
 公安委員会委員長
   西 本 貫 一
 警察本部長 西 村 浩 司
 以下各部長
 人事委員会委員長
   水 谷 舜 介
 人事委員会事務局長
 代表監査委員 宮 本 政 昭
 監査委員事務局長
 選挙管理委員会委員長
   稲 住 義 之
 選挙管理委員会書記長
 地方労働委員会事務局長
職務のため出席した事務局職員
 事務局長 倉 本 辰 美
 次 長 中 村  彰
 議事課長 中 西 俊 二
 議事課副課長 松 田 捷 穂
 議事班長 松 谷 秋 男
 議事課主事 古 井 美 次
 議事課主事 松 本 浩 典
 総務課長 田 上 貞 夫
 総務課主事 金 附  求
 総務課主事 星 加 正 積
 調査課長 大 畑  巌
 調査課調査員 大 前 忠 之
 調査課調査員 大 西 幸 男
 (速記担当者)
 議事課主査 吉 川 欽 二
 議事課速記技師 鎌 田  繁
 議事課速記技師 中 尾 祐 一
 議事課速記技師 保 田 良 春
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 午前十時三分開会・開議
○議長(山本 一君) ただいまから、平成三年九月定例会を開会いたします。
○議長(山本 一君) これより本日の会議を開きます。
○議長(山本 一君) 議事の都合により休憩いたします。
 午前十時四分休憩
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 午前十一時三分再開
○議長(山本 一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
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○議長(山本 一君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、3番下川俊樹君、19番和田正一君、35番村岡キミ子君の三君を指名いたします。
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○議長(山本 一君) 次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から九月二十七日までの十八日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から九月二十七日までの十八日間と決定いたしました。
○議長(山本 一君) この際、諸般の報告をいたします。
 お手元に配付のとおり、知事から和歌山県公害防止条例第十条に基づく年次報告が、また監査委員から現金出納検査の結果報告がありました。
 以上、報告いたします。
○議長(山本 一君) 次に、今期定例会に提出されました議案について報告いたします。
 職員に公文を朗読させます。
 〔職員朗読〕
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     財第116号 
    平成3年9月10日
 和歌山県議会議長 山 本 一 殿
   和歌山県知事 仮 谷 志 良
 和歌山県議会平成3年9月定例会議案の提出について
 地方自治法第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
 議案第112号 平成3年度和歌山県一般会計補正予算
 議案第113号 平成3年度和歌山県中小企業近代化資金特別会計補正予算
 議案第114号 平成3年度和歌山県職員住宅特別会計補正予算
 議案第115号 平成3年度和歌山県立医科大学特別会計補正予算
 議案第116号 平成3年度和歌山県営競輪事業特別会計補正予算
 議案第117号 平成3年度和歌山県用地取得事業特別会計補正予算
 議案第118号 平成3年度和歌山県工業用水道事業会計補正予算
 議案第119号 平成3年度和歌山県土地造成事業会計補正予算
 議案第120号 和歌山県地方警察職員定員条例の一部を改正する条例
 議案第121号 和歌山県使用料及び手数料条例の一部を改正する条例
 議案第122号 平成3年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
 議案第123号 和歌山県道路公社の道路の整備に関する基本計画について
 議案第124号 紀の川河口大橋有料道路事業の変更について
 議案第125号 財産の取得について
 議案第126号 財産の処分について
 議案第127号 工事請負契約の締結について
 議案第128号 工事請負契約の締結について
 議案第129号 工事請負契約の締結について
 議案第130号 工事請負契約の締結について
 議案第131号 工事請負契約の締結について
 議案第132号 工事請負契約の締結について
 議案第133号 工事請負契約の締結について
 議案第134号 平成2年度和歌山県公営企業決算の認定について
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○議長(山本 一君) 日程第三、ただいま報告いたしました議案第百十二号から議案第百三十四号までを一括して議題といたします。
 議案はお手元に配付しておりますので、まず知事の説明を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 平成三年度の補正予算案を初め諸議案についてご審議を願うため九月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には何かとお忙しい中をご参集いただき、厚く御礼申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案についての提案理由をご説明するに先立ち、最近の県政の動きについてご報告申し上げます。
 まず、第二国土軸構想の推進につきましては、昨年十月の推進協議会設立以来、国への陳情活動等を行ってまいりましたが、本年度は国土庁におきまして国土軸に関する調査が開始され、建設省におきましても紀淡海峡連絡道路の調査に本格的に着手する旨の意向が示されるなど、着実な成果をおさめていると考えております。
 また、協議会といたしましても、本年度は経済団体を含めた二十五団体共同で国土計画への明確な位置づけへ向けての調査を行うことといたしております。
 次に、ヘリコプターの実験運航につきましては、紀南地域の高速交通網の確保、観光振興等、地域活性化を図る観点から本年七月十三日より実施してまいりましたが、ご承知のとおり、兵庫県における思いもかけない痛ましい事故により中止のやむなきに至りました。
 実施期間中、八往復という限られたデータではございますが、就航率一〇〇%、座席占有率六四%というまずまずの滑り出しであっただけに、まことに残念なことでございました。しかしながら、県内の高速交通網の確保は重要な課題であり、今回の事故を貴重な教訓とし、またこれまでの調査結果をも参考としつつ、今後とも空の高速交通体系の確立に努めてまいる所存でございます。
 次に、本県が誘致を進めております近畿大学生物理工学部は、平成五年四月の開設に向けて、本年七月、文部省あて第一次設置認可申請を行ったところでありますが、それが受理され、先月の七日、文部省が大学設置・学校法人審議会に諮問したところであります。
 近畿大学生物理工学部は、バイオ研究の生物工学科、コンピューター研究の電子システム情報工学科、産業技術研究の機械制御工学科の三学科で構成され、定員は各八十名で、一学年が二百四十名の予定となっております。
 現在、予定地の那賀郡打田町、岩出町では第一期造成工事が完了し、第二期造成工事を実施しているところであります。今後とも、県民の長い間の悲願でありました理工科系大学の設置に向け、最大限の努力を行ってまいる所存であります。
 先月のソ連におけるクーデターの勃発とその失敗は、世界的に大きな反響を呼びました。我々は、この出来事により、現在進行している自由化、民主化と緊張緩和の流れを確かめるとともに、自由と民主主義のとうとさと力強さを改めて教えられました。
 私は、県政に携わる者として自由と民主主義の大切さを再認識し、県議会議員各位を初め県民の皆様の声に広く耳を傾け、県政に今何が求められているのかを的確につかみながら、心豊かで、誇れるふるさと和歌山をつくるために全力を傾注する決意であります。
 以下、順次、今回の補正予算の概要についてご説明申し上げます。
 まず投資的経費でございますが、公共事業につきまして、事業箇所、事業費の獲得に鋭意努力した結果、道路、河川、街路等についての増額を行ったほか、国直轄事業として国道四十二号等の整備事業や国営かんがい排水事業に対する負担金及び災害復旧事業の追加計上を含め、二十一億百余万円の増額補正を行っております。
 さらに、道路及び街路の公共事業の一層の推進を図るための事業用地の先行取得を開発公社に委託するための債務負担行為の限度額の増額、また用地取得事業特別会計においても用地先行取得事業費の大幅な増額をお願いいたしております。
 県単独事業につきましては、半島振興道路整備事業、新和歌浦線沿道整備事業等に二億七千余万円の追加を行い、また秋葉山県民水泳場のメーンスタンド及び飛び込み台の大規模な改修を行うことといたしております。
 さらに、本年四月に、大阪湾ベイエリアの総合的な開発整備の推進を図るため、本県を含む関西の産・官・学の代表者が集まり、大阪湾ベイエリア開発整備のグランドデザインを策定いたしましたが、このグランドデザインの実現を図るために設立される予定の財団法人大阪湾ベイエリア開発推進機構(仮称)に対しまして所要の出捐金を措置いたしております。
 次に、県経済、地域産業の振興のための主要な諸施策といたしましては、商店街団体等中小商業者が活性化のために実施するソフト事業を支援する基金の増額を行うとともに、中小企業の労働力不足に対応するため、認定組合が実施する労働力確保推進事業に助成することといたしております。
 また、農業の振興対策といたしましては、都市と農村の触れ合いを通じ、果樹農業への理解を深めるための交流施設の整備を図るのを初め、農協の広域合併推進への助成を行うことといたしております。
 次に、健康と福祉対策についてであります。
 まず、地域における福祉活動の拠点としての地域福祉センター建設に対し助成を行うとともに、本県福祉関係者の資質向上並びに高齢者対策への認識を深めてもらうため、デンマークの元福祉大臣を招き、講演会等を実施することといたしております。
 また、近年増加する成人病の予防として検診は重要であるところから胃がん検診車を配備するとともに、県民一人一人が「自分の健康は自分で守る」という意識の高揚を図るため、街頭啓発キャンペーン・健康づくりフォーラムを各地で開催するなど、啓発事業を積極的に展開してまいります。
 さらに、今般、ノイローゼ、うつ病等の精神疾患や心の病が増加しつつあることにかんがみ、保健所に相談窓口を設置することにいたしております。
 また、看護職員の県内定着促進を図るため修学資金の貸し付けを行っておりますが、免除要件の緩和等に加え、新設校のオープンによる申請者の増加に対応するため所要の措置を講ずることといたしております。
 次に、県民の皆様の暮らしの安全を守る施策として、さきの国会でいわゆる暴力団対策法が成立したことに伴い、市民生活の安全と平穏を確保するため、来年からの法律施行に向け諸準備を進めることといたしております。
 また、管内人口や事件・事故の増加に伴い署員数を増員してきた結果、現在地では十分な機能を果たせなくなりつつある岩出警察署の庁舎を新築することにいたしております。
 さらに、消防設備の充実を図るため、市町村が整備するはしごつき消防自動車に対する追加助成を行うこととしております。
 以上が補正予算案の主な内容でありますが、補正予算総額は一般会計で四十二億九千七百余万円、財源として地方交付税、国庫支出金、県債等をもって充当することといたしております。この結果、今回の補正を含めた一般会計の総額は四千五百五十六億三千七百余万円となる次第であります。
 なお、特別会計の補正予算総額は二十四億五千六百余万円であります。
 続きまして、今議会に提出いたしました条例案件二件についてご説明申し上げます。
 議案第百二十号は、警察法施行令の一部改正に伴う警察官の階級別定員の改正であり、議案第百二十一号は、県立医科大学及び同大学院の入学金と入学考査手数料及び県立高等学校の寄宿舎使用料を改正するものであります。
 次に、その他案件十三件をお願いいたしておりますが、議案第百二十二号は、建設事業施行に伴う市町村負担金について議決をお願いするものであります。
 議案第百二十三号は県道和歌山港北島線の整備に関する計画の変更であり、議案第百二十四号は、紀の川河口大橋有料道路の工事区間、延長、事業費等を変更するものであります。
 議案第百二十五号は財産の取得を、議案第百二十六号は財産の処分を、議案第百二十七号から議案第百三十三号までは工事請負契約の締結を、それぞれ行うものであります。
 また、議案第百三十四号は平成二年度公営企業決算の認定をお願いするものであります。
 なお、県公害防止条例第十条に基づく年次報告を別途提出いたしておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上で、提出議案等に対する私の説明を終わります。何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(山本 一君) 以上で、知事の説明が終わりました。
 ご参考までに、ただいまの知事説明要旨を配付いたします。
 〔「知事説明要旨」配付〕
○議長(山本 一君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
○議長(山本 一君) この際、新任者をご紹介いたします。
 七月十四日、人事委員会委員に選任され、同十七日、委員長に就任されました水谷舜介君をご紹介申し上げます。
 人事委員会委員長水谷舜介君。
 〔水谷舜介君、登壇〕(拍手)
○人事委員会委員長(水谷舜介君) 去る七月十四日付で人事委員会の委員に任命され、同月十七日、委員長に就任いたしました水谷舜介でございます。
 もとより微力でございますが、誠心誠意職務に取り組んでまいりたいと思っております。皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
 まことに簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。
○議長(山本 一君) 次に、事務局長から新任職員を紹介させます。
○事務局長(倉本辰美君) ご紹介申し上げます。
 警察本部警務部長 木 村 雅 昭 君
 〔一礼〕(拍手)
 以上でございます。
○議長(山本 一君) 次に、お諮りいたします。明九月十一日から十三日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山本 一君) ご異議なしと認めます。よって、明九月十一日から九月十三日までを休会とすることに決定いたしました。
○議長(山本 一君) 次会は九月十七日再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
○議長(山本 一君) 本日は、これをもって散会いたします。
 午前十一時二十一分散会

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