平成3年2月 和歌山県議会定例会会議録 第6号(鈴木俊男議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 午後一時六分再開
○議長(岸本光造君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○議長(岸本光造君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 8番鈴木俊男君。
 〔鈴木俊男君、登壇〕(拍手)
○鈴木俊男君 盛大な拍手、ありがとうございます。
 私は、一般質問最終日の最後の質問者として登壇をさせていただきました。この二月議会は、申し上げるまでもなく、昭和六十二年四月の選挙で県民の審判を受けて当選をさせていただきました私どもの四年間の任期の終わる最後の議会であり、今から二十一年前、この議会に議席を得ました私にとっては、文字どおりの最後の議会であります。
 それだけに、私は、最後の質問をぜひ最終日の最後にさせてほしいという希望を持っておりました。どうしてかということについての説明はうまくできません。ただ政治にロマンをかけてきた者の私なりの美学だということを言いますと、きざに聞こえるでしょうか。
 そして、希望どおり、先輩、同僚の皆さん方の御配慮をいただきまして、最後のトリの質問の機会を与えていただきましたことに衷心よりお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 さて、今議会は既に十六名の先輩、同僚の議員が質問をされてございます。そのいずれをとりましても、すべて我が和歌山県勢の発展や県民の福祉向上にかかわる重大な問題ばかりであります。私も今回、張り切って質問の準備をしてきたところでございます。しかし、一般質問の始まった初日に盟友・渡辺勲君の質問を聞きまして、感動を覚えました。それとともに、ファイナル・スピーチの難しさというものを改めて痛感したのでございます。
 その後も、私や渡辺君と同じように今期で勇退されます中村千晴議員、藤沢議員、中村博議員、浦議員、それにけさほどの田中議員の質問を拝聴させていただきました。それぞれの立場で、それこそ真剣に県政に取り組んでこられた方々の個性あふれるスピーチを特別の感慨を持って聞かせていただいた次第でございます。改選期にこれだけ多くの方が同時に勇退するというのは珍しいんではないかなと思いながら、皆さん方の御質問を聞いておりました。
 最初、私も多くの質問を用意していたのでございます。中村千晴議員が質問をいたしました関西オリンピック問題についてもそのとおりでございます。「最初に夢を持たないでその夢が実現するはずがない」という言葉を書物で読んだことがございます。関西オリンピックはその夢のプランであります。大阪湾ベイエリアでの開催となると、和歌山県は大阪府、兵庫県などと共催することになりますから、ベイエリア開発推進協議会の代表委員をされております仮谷知事にぜひ頑張っていただきたいと思うのであります。
 さて、あれもだめだ、これもやめておこうということで質問を絞ってまいりまして、特に気がかりな二点だけに絞ってお尋ねをすることにいたしました。
 日本は経済大国と言われながら、国民にはどうしても豊かさの実感がありません。これは、物価が高いとか労働時間が長いとかなど、いろいろな理由が挙げられておりますが、その根底にあるのは社会資本の整備がおくれているということにあろうと思うのであります。
 政府は昨年、日米構造協議でアメリカに、十年間で四百三十兆円の公共投資を約束いたしました。考えてみますと、これはまったくおかしな話であります。外国から言われて行うということではなくて、本来でありますと政府がおくれている社会資本の整備を進めなければならないわけであります。それを外国からの圧力という形で進めるというのですから、全く情けないとしか言いようがございません。
 ともあれ、二十一世紀まであと十年。そしてこの十年は、政府がアメリカに約束した四百三十兆円の公共投資を実施する十年でもあります。政府では既に十年間で整備する公共投資基本計画を決定しておりますが、この計画では、例えば下水道普及率について現在の全国平均四四%をおおむね七〇%まで持っていくことになっております。これでやっと欧米の先進国の最低水準に追いつくということであります。今年度はこの計画の初年度になりますので、政府の予算案づくりが注目されていたところでございます。
 その政府予算案によりますと、今年度から、従来の公共投資の省庁別配分に加えて生活環境枠一千七百五十億円という別口を設けまして、道路、住宅、下水道により大きなウエートを置いた予算編成がなされております。
 そこで私は、この際、どうしても我が和歌山県の下水道事業のおくれについてただしておきたいと思うわけであります。
 和歌山県の下水道普及率が全国最下位だということは、以前から私もよく承知しておりました。しかし、平成元年度末で全国平均が既に四四%になっているのに対し、我が和歌山県がわずか三%にしか達していないということに、実は大変なショックを受けたのであります。
 建設省でまとめた平成元年度の下水道普及率都道府県別ランキングというのがございます。近畿では大阪が三位の六四%、奈良が十三位の三一%、滋賀が二十五位の二三%となっております。しかも、和歌山の三%に対しまして、次に低いのは三重、島根、それに徳島が並んでおりますが、その全国ワーストツーと言われるところでも和歌山の三倍の普及率であります。
 そこで私は、もう一度、十年前の昭和五十五年のランキングも調べてみました。島根、佐賀は最下位の普及率一%、和歌山は二%で二位ということであります。その最下位の島根、佐賀がそれぞれ十年後には九%と一〇%と普及率を伸ばし、滋賀が十年後に五%から二三%に伸ばしているのであります。また奈良県は、この四月から吉野川流域下水道が供用開始されることになったと聞いておりますので、平成二年度末でさらに全国順位を大きくアップさせることになると思うのでございます。
 和歌山県が他府県に比べて下水道事業が大きくおくれてしまったのは、これまでの公共事業の中で道路、河川などに重点が置かれていたということもありますし、この県都和歌山市で公共下水道事業に本格的に取り組んだのは昭和四十七年からで、取り組みのスタートがおくれたということも原因と言われております。
 また、この十カ年でさらにおくれたのは、皆様も御承知のとおり、紀の川流域下水道事業が昭和五十五年に都市計画の決定をしながら、十年余りたった今日現在、なお伊都処理区の終末処理場の用地買収が全くできていないということが事業のおくれの大きな原因であると思います。
 今後、県では下水道事業の大幅なおくれ、しかも普及率ワーストワンの不名誉なランクを解消するためには、国の下水道整備計画を大胆に受け入れて、日米構造協議に基づく公共投資基本計画十カ年、この十年間に下水道分野での事業予算枠を大幅に建設省に要望していく姿勢が必要だと思うのであります。
 そして、大幅な予算が仮に獲得できたといたしましても、果たして現在の体制でこれを執行していくことができるかということについても、大いに危惧しているところであります。
 紀の川流域下水道事業のうち、難航しておりました伊都処理区の終末処理場の用地交渉も、ようやく関係者に事業計画、地域整備計画などの説明ができるようになって前向きに進展し始めたようでございます。本年度は正念場を迎えていると言われております。そして、那賀処理区に着手をいたしまして、有田川及び紀中地先海岸、それに田辺湾の流域下水道計画についても早急に計画策定を行うとともに、事業化に向けて動き出さなければならないと思うのであります。また、市町村の行う公共下水道事業の指導などを行う必要もございます。
 県ではこれらに対してどのように対応されようとしておられるのか、平成三年度を初年度とする第七次下水道整備五カ年計画の実施を目前にし、真剣に考えなければならないと思うのであります。知事の御所見を承りたいと思います。
 もう一つは、県庁舎の建設問題についてであります。
 御承知のように、現在の県庁舎は、本庁舎が昭和十三年に建設されており、重厚さと風格のある建築物でありますが、既に五十年余にわたる激動の時代を風雪に耐えてきております。その本庁舎に東別館、北別館、それに警察庁舎が加わったのが現在の県庁舎であります。これらの庁舎は、本庁舎では老朽化が進み、庁舎全体としても非常に狭隘で、エレベーターもありませんし、県庁舎の敷地内には駐車場のスペースも少ないなど、県政運営上、大きな支障を来しているところであります。
 県庁舎は県政推進の中枢施設であり、多種多様な県民のサービスにこたえ、行政事務の効率化、高度化を図るとともに、高度情報ネットワークを整備し、知的創造の場にふさわしいオフィス環境でなければなりません。二十一世紀に向けて国際化、高齢化、技術革新が急速に進みつつある今日、新しい県庁舎の建設が今必要とされていると思うゆえんであります。
 最近、県庁舎の建てかえをいたしましたのは、新潟県、宮城県、沖縄県などでありますが、いずれも二十一世紀を展望し、行政需要の増大に対応できる設備機械、機能を備えた最先端のシステムを取り入れ、可能な限りインテリジェント化を図っておるのであります。
 沖縄県の場合を見てみますと、二万九千平米の敷地に行政庁舎、地上十四階、地下二階を建設し、議会庁舎が平成四年、警察庁舎が平成五年に完成されるとのことであります。いずれの県でも、庁舎の高層化を図り、地下をすべて駐車場にしておるのが特徴であり、新庁舎の建設に動き出してから少なくとも約十年の歳月を要しております。
 新庁舎の圧巻は、何といっても東京都の庁舎でありました。私は、昨年の十二月に新宿駅の西口付近に建築中の新庁舎を見てまいりました。議会棟、地上七階、地下一階、行政庁のうち第一本庁舎、地上四十八階、地下三階、第二本庁舎、地上三十四階、地下三階となっており、地下はいずれも駐車場でございました。
 久しぶりに訪れた新宿駅の西口は、昔の面影を全くとどめておりませんで、この新しい庁舎を囲むような形に高層ビルが建ち並んでおりました。少し大げさな言い方かもしれませんが、タイムトンネルを通って二十一世紀の町にやってきた、そんな実感を持ったのであります。
 県も、かねてから懸案であります新しい県庁舎の建設に向けてこれから具体的に動き出すべきであると考えますが、知事の御所見をお伺いいたしたいと思います。
 新しい県庁舎を建てるといたしましても、どこに建てるかは大変難しい問題であります。県では、国鉄がかつて使用しておりました和歌山操車場駅跡地六万九千五百平米を、最近、清算事業団から買い受けることになりまして、その交渉を近く始めるということでございます。この跡地利用について、県では総合福祉会館、総合庁舎などの施設を計画しているということであり、県本庁舎の移転先とは考えていないようであります。
 さらに、県では既に和歌山土木事務所を青年会館跡に移転し、操車場駅跡に総合庁舎を計画されていると聞きますが、海草県事務所などを現在の県庁舎内の同居からそこに移していく意向のようであります。そういたしますと、新庁舎の建設地を県では現在地と考えているのではないかとも推測されます。
 ところで、今の和歌山県の成り立ちを見ますと、明治四年に維新政府が廃藩置県を断行し、一たんは和歌山県、田辺県、新宮県とされた後に、田辺県と新宮県が廃止されて現在の和歌山県に統合されたということは皆様よく御承知のとおりであります。そして、県庁舎は和歌山城砂の丸に置いたと書物には記されております。それ以来、県庁舎は和歌山市にあって、既に百二十年余りになるわけであります。
 先日、那須議員がこれを「田辺藩が紀州藩に併合されたところだ」と力説をされたのであります。私は、和歌山市の選挙区から県議会に送っていただいておりますが、県庁舎を現在地からほかへ移転する場合には、少なくとも和歌山市以外に移転できないのだという、いわゆる既得権をにしきの御旗にしてはならないというふうに思っているのであります。
 また、紀伊半島の地形からいたしましても、現在の県庁舎の所在地が北端に偏り過ぎていることは紛れもない事実であります。県土の均衡ある発展を目指す立場から言えば、思い切って紀伊半島の真ん中、さしずめ紀中あたりに移転することも一案ではないかとも考えるのであります。
 堺屋太一氏がその著「新都建設」の中で、「新都は日本列島の真ん中に当たる岐阜県南部が適当だ」というふうに言われております。また、大先輩の古田新蔵先生は、昭和三十二年二月の本会議で県庁舎を県の中央に移転させる気はないかと質問し、その中で「和歌山県のごとく北の県境にあるところは全国に一カ所もありません」と論破されているのでありました。さすがと言うべきであります。当時の小野知事は古田先生の質問に対し、「非常に大きな問題でございますので、十分考えて決意をしたい」と答弁されております。
 高速道路が御坊まで延長されることでありますし、白浜空港もジェット化されるのであります。これらのプロジェクトを実効あるものにする必要もあろうかと思います。
 これに関連をいたしまして、議会棟等建設基金についてお尋ねをいたします。
 これは、県議会の意向を入れて平成元年度に基金条例を制定し、初年度三億円が積み立てられたのであります。私は、実は平成二年度以降も毎年予算で基金の積み立てがなされていたと思っていたのですが、よく調べてみますと、二年度からは三億円の利息だけの計上となってございます。県議会では、この条例を議会棟「等」と含みを持たし、将来の行政庁舎の建設費にも充当できるようにと考えて基金の積み立てを求めたと思うのであります。この点も含めてお答えをいただきたいと存じます。
 さて、振り返ってみますと、私は昭和四十五年二月の県議会補欠選挙に立候補し、幸いにして当選させていただきました。我がふるさと和歌山を暮らしよい町にしたい、こよなく愛するふるさと和歌山を住みやすい町にしたい、そんな思いを県民の皆様にぶつけて選挙戦を戦ったのでございます。
 県議会議員になりました当初は、「おれがやらなければだれがやるんだ」というふうな気負いもございまして、その年の六月議会で、この壇上から最初の質問をさせていただいたのでございます。今、議事録を読み返してみますと、勉強不足のところもあり、幼稚なところもありますが、すべてのエネルギーを注ぎ込んで質問原稿をまとめて当局に論戦を挑んだ記憶がございます。
 昭和四十五年といいますのは、ちょうど、経済の発展がなければ国民生活の向上はないと言われていた時代から、公害防止に積極的でない企業はその企業の存在を許さないという非常に厳しい時代に移ろうとしていた過渡期ではなかったかと思うのであります。
 住友金属の和歌山製鉄所とその周辺の住宅との間にグリーンベルトを設置せよという提言をいたしておるようでありますし、黒潮国体が開催される一年前ということもあって、いわゆる国体道路の完成見通しを質問し、若い一年生議員の声にもぜひ耳を傾けていただきたいと力んで述べておるようなわけであります。
 なお、私は昭和四十六年に行われました黒潮国体において、我が県議会チームの投手で四番バッターとして出場させていただきました。それ以来、我が議会チームは連戦連敗を続けてまいりました。昭和五十八年の春に強力な補強に成功いたしまして、その年から全国優勝四連覇の偉業を達成いたしました。ともに汗を流した議員の皆様、そして応援をしていただいた議員の皆様、よき思い出をありがとうございました。今、この質問を最後に、懐かしく思い出多い議場を去る者として、まさに感慨無量のものがあります。
 「議場は議員の戦場だ」と、よく言われます。県が進めようとされている施策についてこの議場で論戦を交え、攻防を繰り広げるという意味では、まさに議場は「戦場」であります。そして当然のことながら、議場では議員以外の者は、たとえ知事であっても「番外」として、職名を告げて議長に発言の許可を求めなければならないのに対し、議員は議席番号だけを告げて発言の許可を求めることができる、やはり議場はまさに議員が主役であります。
 そしてこの議場では、さまざまなドラマがございました。この壇上に立ちますと、その一こま一こまが走馬灯のように脳裏をよぎっていきます。そして、私は、私なりに自分を燃焼させてこの議会を去ってまいります。二十一年という長いようで短い議員生活でありましたが、先輩、同僚の皆様、仮谷知事を初め執行部の皆様、そして私の議会活動をアシストしていただきました山本事務局長初め議会事務局の皆様、本当に長い間ありがとうございました。
 また、昭和四十五年二月の補欠選挙以来、六回に及ぶ私の選挙を辛抱強く応援をしていただきました支援者の皆様を初め県民の皆様、本当にありがとうございました。再び戻ることのないこの議場から、そして議政壇上から、厚く厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 今後は、仮谷知事が二十一世紀に向けて推進しておりますビッグプロジェクトに大きな期待を寄せながら、県民の一人として静かに県勢の発展を見守ってまいりたいと思っております。また、この春の戦いに臨まれる先輩、同僚の議員の皆様には、戦いを通じて県民の生の声をぜひお聞きになられ、晴れてこの議場で再会され、県民の負託に見事にこたえられますよう心からお祈り申し上げ、ごあいさつを兼ねた私の質問を終わらせていただきます。
 この懐かしい議場にも別れを言わしてください。さようなら。
 ありがとうございました。
○議長(岸本光造君) ただいまの鈴木俊男君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) ただいま鈴木議員から、下水道事業等の問題について最後の御質疑を賜りました。議員には、六期二十一年の長きにわたり県政に多大の御尽力を賜り、また昭和五十六年には県議会副議長として、六十一年には議長としての御活躍をいただきました。特に県議会のリーダーとして、また法律の専門家としての目を通して、教育、福祉等、県政全般にわたり貴重な御意見をちょうだいいたしましたこと、心から厚く御礼を申し上げます。
 さて、下水道の整備でございますけれども、鈴木議員おっしゃいましたように、下水道は生活レベルの向上の問題、また公共水域の水質の問題等、都市においても、農村においても重要だと思います。しかし遺憾ながら、御指摘のように、和歌山県の下水道事業は他府県に比べておくれてございます。
 おっしゃられたように、いろいろな理由もあると思います。和歌山県は海に恵まれておる、水に恵まれておるということもおくれた原因になろうかと思います。また、下水道事業の大きいのは和歌山市でございますけれども、現在、工事中が多うございます。完成しないと結果のパーセントは上がらないという点もございます。また、紀の川流域下水道の整備のおくれも大きな原因だと思います。
 だから、こうした下水道整備につきましては、私はあらゆる角度からこれを推進しなきゃならないと思います。特に、日米協議の問題がございまして、これからの十カ年の中で下水道が大きく取り上げられます。そうした中で、建設省関係の下水道処理の問題、そしてまた農林水産省関係の農村集落排水の問題、厚生省関係の浄化槽の整備の問題等々、兼ね合わせながらやっていかなければなりません。
 特に、公共下水道の問題については、昨年から、計画をつくるところに補助金を出す制度をつくり、市町村になお一層推進していただくために体制を固めつつありますし、またお話ございましたように、そのための県庁内部の体制、組織の問題がございます。そうした人的確保の問題がございますし、市町村を指導する体制の問題もございます。そうした問題もやりつつ、国に対して、おっしゃられた補助対象枠拡大の問題、補助率アップの問題等々、強く訴えていかなければならないと思います。
 特に大事なことは、流域下水道においても苦労しておるのでございますけれども、地域の皆さんの理解を得るための強力な地元の体制、用地確保の問題が最も重要なことではないかと思っておるわけでございまして、こうした面において地方自治体と一緒になって、なお一層積極的に取り組んでまいりたいと思っております。
 次に、新しい県庁舎の建設でございますけれども、御卓見をいただいたわけでございます。
 県庁舎につきましては、最近の多様化する行政需要により県の庁舎も狭隘化しておりますし、老朽化も進んでおるわけでございます。また一方、駐車場不足等、県民の皆さんに御不便をかけておるわけでございます。
 しかし、現段階においては、県勢伸展のための基盤整備、また観光リゾートの振興、文化、医療、福祉関係施設の整備等、各般の施策を着実に実施してまいらなければならない状況でございまして、議員御提言の新庁舎建設については、財政面の問題、建設場所等の諸課題等について事務的な研究をするとともに、今後、議会の皆さん方の御意見を伺いながら進めてまいらなければならないと思っております。
 おっしゃいましたように、庁舎の建築については大変重要で大きい問題でございますので、慎重な対処が必要ではないかと思っておるわけでございます。
 また、議会棟等建設基金については、このような状況にありますことから新たな積み立てを見送ったものでございまして、今後、研究を進める中で財源の確保対策としての具体的な対応を考えてまいりたいと思います。
 最後に、議員におかれましては、今後とも県勢発展のため御支援、御協力賜りますようお願い申し上げますとともに、今後のますますの御活躍をお祈り申し上げる次第でございます。どうもありがとうございました。
○議長(岸本光造君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岸本光造君) 以上で、鈴木俊男君の質問が終了いたしました。
○議長(岸本光造君) お諮りいたします。質疑及び一般質問は、以上をもって終結することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岸本光造君) 御異議なしと認めます。よって、質疑及び一般質問はこれをもって終結いたします。
○議長(岸本光造君) 次に、ただいま議題となっております全案件は、お手元に配付しております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会にこれを付託いたします。
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○議長(岸本光造君) 次に日程第三、請願の付託について申し上げます。
 今期定例会の請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会にこれを付託いたします。
○議長(岸本光造君) 次に、お諮りいたします。明三月五日及び六日は常任委員会審査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岸本光造君) 御異議なしと認めます。よって、三月五日及び三月六日は休会とすることに決定いたしました。
○議長(岸本光造君) この際、各常任委員会の会場をお知らせいたします。
 職員からこれを申し上げます。
 〔職員朗読〕
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 総務委員会 第 三 委 員 会 室
 厚生委員会 第 四 委 員 会 室
 経済警察委員会 第 五 委 員 会 室
 農林水産委員会 第 六 委 員 会 室
 建設委員会 第 二 委 員 会 室
 文教委員会 第 一 委 員 会 室
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○議長(岸本光造君) 次会は、三月七日再開いたします。
○議長(岸本光造君) 本日は、これをもって散会いたします。
 午後一時四十五分散会

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