平成元年9月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(浜本 収議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 午前十時三分開議
○議長(門 三佐博君) これより本日の会議を開きます。
○議長(門 三佐博君) この際、報告いたします。
 知事から、議案の追加提出がありました。
 職員に公文を朗読させます。
 〔職員朗読〕
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   財第94号 
   平成元年10月5日
 和歌山県議会議長 門 三佐博 殿
  和歌山県知事 仮 谷 志 良
 和歌山県議会平成元年9月定例会追加議案の提出について
 地方自治法第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
  記
 議案第121号 工事請負契約の締結について
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○議長(門 三佐博君) 日程第一、ただいま報告いたしました議案第百二十一号を議題といたします。
 議案はお手元に配付しておりますので、まず知事の説明を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) ただいま上程されました議案について、御説明申し上げます。
 議案第百二十一号は、和歌山下津港毛見一号線に係る橋梁下部工事の請負契約について、議会の議決をお願いするものであります。何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(門 三佐博君) 以上で、知事の説明が終わりました。
○議長(門 三佐博君) 次に日程第二、議案第百三号から議案第百二十号まで、並びに知事専決処分報告報第十号をあわせ一括して議題とし、議案等に対する質疑を行い、あわせて日程第三、一般質問を行います。
 34番浜本 収君。
 〔浜本 収君、登壇〕(拍手)
○浜本 収君 十月三日、当議場で行われました森議員の質問に対する知事の答弁、特に日高町が行おうとしている原発の意識調査について質問をいたします。
 知事答弁は、次のとおりであります。
 「地方公共団体が行政を運営するに当たりましては、私は議会を通じて地域住民の意思を反映させていくことが基本でございますが、しかしまた、公聴制度等の方法によりまして住民の声をお聞きし、参考にすることもございます。御指摘の日高町の調査もこうした公聴の一つであろうと考えてございますが、お話ございましたように、実施に際しましては住民の基本的人権は守られるべきものであると考えてございます」。
 以上でありますが、森議員は、原発の意識調査実施に際し、その説明の中で、交友関係や取引の関係の情報を収集するというような意識調査は、一般的に行政が行う意識調査の域を脱した人権侵害ではないかと指摘したものであって、日高町の町長が、例えば自分の後援会の事務所なんかで後援会の役員さんや選挙参謀を集められまして、あの漁民は原発賛成か反対か、あるいは中立系かといったぐあいの選挙対策にそのことをするならば話は別でありますが、いやしくも日高町という自治体の町当局の意思として、いわゆる町の課長や係長が、原発賛否との関係で漁民の交友関係や特に取引の関係等を調査するなどというのは行政のとるべき内容ではあってならないし、それは人権侵害であると、森議員と同様、私は思うが、先ほど読み上げた知事の答弁は、このようなことを踏まえて「人権は守られるべきもの」と答弁したものなのかどうか、答弁を求める次第であります。
 さらに、比井崎漁協の総会では事前調査は廃案となったと迫る森議員の質問について企画部長は「そうではない」と答弁したが、ちなみに昨年の三月三十一日の各紙をまず紹介いたします。
 毎日新聞、「実った地道な反対運動 小浦原発海上事前調査受け入れ 比井崎漁協臨時総会で廃案」。読売新聞、「『原発廃案』地元に明暗」。産経新聞、「比井崎漁協臨時総会 混乱収拾図り廃案」。朝日新聞、「ごたごたはもうご免だ 海上事前調査を廃案」。いずれも「廃案」と大きく取り上げられ、テレビニュース等を通じ、全国にこれが「廃案」と放映されたところであります。
 なお、当日、臨時総会の議長を務めた杉山繁さんは、「原発を廃案にせなんだらますます混乱すると判断したからだ。(中略)原発問題はこれで終止符ということだ」とあります。
 しかしながら、県はこれらのマスコミの記事は間違いだと言うのだろうか。答えられたいのであります。
 第二点、比井崎漁業協同組合の議事録は「本日、この継続審議の海上事前調査は廃案といたします」とし、「ただいま、この限りで理事会は全員辞職いたします(全理事署名、捺印)」とのことだが、農林水産部では漁協のこの議事録添付の報告がなされていると思うので、正確に報告されたいのであります。
 その答弁に立って、再質問を行うことを表明し、次の質問に移りたいと思います。
 六月定例会において私は消費税に言及し、その質問の前提として、「平成元年度はリクルート汚染と消費税で明け暮れ、日本全土に国民の不満と怒り、そして政治不信が拡大し、その鎮静化の方向すらも見出せない状態に置かれた不確定な年であります。政治不信と消費税は、小手先の理論や詭弁を弄しても、見通しの明るい一つの決断と実行を政府みずからが国民の前に態度で示さない限り、国民は納得しないと私は思う」と述べたが、七月二十三日の参議院選挙の結果は、まさに確実にこの指摘を裏づけたようであります。
 本九月定例議会におきまして知事は、「ここ二、三カ月の国政レベルの動きとしては、さきの参議院選挙、さらに新内閣誕生等、大変目まぐるしいものがございましたが、県政に携わる者として私は、県議会議員各位を初め、県民の皆様の御理解と御支援をいただきながら、県勢活性化に全力を傾注する決意を新たにしたところであります」と述べたところであるが、その国政レベルの参議院選挙における県民の投票結果について、若干の意見を交えながら知事の御所見を伺うものであります。
 世耕政隆、二十四万四千百五十六、当選。東山昭久、二十万八千八百四十。その差、三万五千三百十六。土屋いつ子、七万七千百二十。比例区、日本社会党、十七万九千十五。自由民主党、十七万七千四百六十九。その差、千五百四十六。マスコミは、この選挙の結果について、消費税、リクルート汚染に見られる金権腐敗の政治体制とあわせて、女性スキャンダル、農政批判への国民の意思表示であると概評したところであるが、県民もまたその意思表示をいたしたのであります。政治状況は複合的な種々の要因をはらんでいるにしても、特に消費税強行実施が政府・自民党に一大打撃を与えたのであります。さればこそ、金丸副総理をして「消費税は国民のリコールに遭ったと思う。町村長に対するリコールが成立すれば辞任しなければならない。消費税を真剣に考えなければ次の衆議院選挙はどうなるのか」とさえ発言せしめたのであります。
 そこで、私は知事に質問をいたします。
 一つ、消費税と県民の投票意識について、知事は今どのような所見を持っているのか。
 二つ、今国会は、消費税廃止法案の提示とそれに対する徹底的な批判の構えが対峙し、国民の注目を集めているところであり、七月二十三日の投票結果に見られる消費税拒否の国民の意思の上に立って、何よりもまず執行者たる政府・自民党がその結論と具体策を国民の前に提示することが私は政治の常道であると思うが、知事はどのような所見を持っているか、あわせて明言されたいのであります。
 三つ目、一昨年行われた知事選挙では、仮谷知事の得票率は何と八三・九三%の高率でありますが、ただ日置川町のそれは六七・八一%、日高町のそれは七六・九九%であります。この点については既に当議場においても指摘のあったところであるが、原発立地という県の施策に対し、それぞれの町民が批判票を投じたものと私には思われるし、この問題がより直接的に過熱化し、政治の争点になったのが昨年の日置川町長選挙であります。
 よく「あの人は人格者や」とか「行政能力がある」とか、日常いい評価を受けている方でも、一たび消費税に似た、あるいはまた余り人々が好まない原発などを政治の中心にした選挙等が行われた場合、一般的に勝者、あの人は勝つと思われる側にとっても思わぬ悪い結果をもたらすことがあるが、今回の消費税はその最たるものであり、国政に比べて比較的比重の少ないと思われた東京都議選などにおいてもその結果が出たのである。
 知事は、「県民の皆様の御理解と御支援をいただきながら、県勢活性化に全力を傾注する」とし、その前段において参議院選挙、新内閣誕生等大変目まぐるしいものがあるという政治状況を関連づけて、今「決意を新たにした」と述べているが、その政治的意義は何なのか、御所見を伺いたいのであります。
 次に、南紀療育園の問題について簡単に質問をいたします。
 既に地方紙等で報じられている南紀療育園の売店会計利益をめぐる不明朗疑惑についてただしたいと思います。
 その概要は、次のとおりであります。すなわち、療育園の売店は、昭和五十五年に毎月お菓子代として園児に月額一人当たり二千円を支給、子供たちの社会活動や計算能力訓練に役立つものとして開設したものであります。ところが、開設当時から六十一年までの七年間の利益金は計二十六万余円で、六十二年度以降は、六十二年度利益金三十六万五千余円、六十三年度三十四万七千余円、本年は、この七月までの利益金は既に二十六万余円であります。六十二年以降の収益は一定額を定期預金して留保、また最近できた園内の作業班に活動資金として貸し出すなど役立てているが、開設以来の七年間の収益計二十六万余円は六十二年度単年度のそれよりも十万余りも低いことが大きな疑問として浮かび上がったものであります。
 御承知のように、同園は社会福祉法人和歌山県福祉事業団が運営、また平成元年度の同園に対する県費は七千八百九十七万六千円であります。報じられるところによれば、開設以来七年間は会計報告もなく、またそれらの証拠書類、資料が一切ないとのことであります。
 そこで、県はこの問題の経過等を踏まえ、どう対処しているのか、説明されたいのであります。また、去る九月二十一日の保護者会は、「種々議論の上、園の信頼回復に向けて職員一丸となって頑張ってほしい」と、深い激励を同園長と職員に行ったが、この保護者たちの声にどうこたえるのか。
 また、私は地方紙に書かれた、いわば「天声人語」に似た記事に引かれたが、それは次のとおりであります。「留守中の新聞に目を通した。中に例の南紀療育園の不祥事がある。記事の扱いから見てスクープに間違いない。ただし、新聞を経営する立場から言うと、この種の記事が一番つらい。個人的なことを言うと、この当事者とも心安い。もちろん、療育園長を初め関係者とも知らぬ仲ではない。表ざたになるとどういう結果になるかも理解できる。口伝えよりも活字の怖さも知っている。『できれば穏便に対処してほしい』は、関係者であればだれもが願うことでもある」。このような温かい気持ちにどうこたえるのか、あわせてお聞きしたいのであります。
 今議会でも台風のことが議論をされてございますが、七月末の台風十一号、八月末の十七号、九月の二十二号と打ち続く豪雨の中で私が直接その現場で出くわした二つの事例を簡単に要約し、質問をいたします。
 その一つは、ゴルフ場建設と土砂濁水についてであります。
 田辺白浜有料道路沿いの内ノ浦湾、池田湾に異常な濁水が見られた。大雨の中を車で走った私は、後日、この濁水は上富田町岩崎地内で今建設されている朝日住建のゴルフ場造成地からの土砂流出がその主たる原因であることを知ったが、造成地から出た水は、一度造成地内の調整池にたまり、さらに下流のはね池を経由し、谷川を流れ、内ノ浦湾に流れるということで、通常は防災上余り問題はないとされてきたが、この前のような大雨が何回も降り続くと効果的な流出防止ができず、湾内に大量の濁水が流れたのであります。ちなみに、内ノ浦湾というのは、今、田辺が計画しているリゾートのいわば本拠地、該当地であります。
 このため海は茶色に染まり、雨がやんだ後も三、四日間、濁水の流出がとまらない状態が続き、それが付近の海岸の生物や漁業にも若干の被害を与えたのであります。このため西牟婁県事務所は、効果的な防止策を検討する必要があるとして、現地調査を何回も重ね、これが善処策を講じたと聞いているが、該当のゴルフ企業との協議、また関係漁業者との話し合いの経過とこれが対策についての結果を明らかにされたいのであります。また県においては、今後のゴルフ場建設等の建設許可に当たり、その許可条件はもとより、その周辺の条件や状況について、よりきめ細かい対策を再検討する必要があると私は思うが、あわせてその見解を問うものであります。
 いま一つは、白浜町の避難港・横浦湾、古賀浦湾のしゅんせつについてであります。
 これまた、台風時に私は何回もこの避難港に五百余隻の大小の漁船が停泊している状況に出会ったが、この避難港は御坊市から西牟婁郡は日置、すさみにわたる漁船の停泊港であり、少々の台風や大雨の中にあっても、静かな入江のため役立っているのであります。五百余隻の漁船の停泊も、また台風解除とともにそれぞれの船が漁民たちの笑顔やかけ声とともに帰船する光景は、まさに壮観であります。
 下って、昭和六十三年四月、さらにはこの五月と、これが関係の漁業組合、御坊市漁協、日高郡内漁協四組合、田辺市内三組合、西牟婁郡内四組合、計十二の漁業組合が、また白浜町からもこぞって、県漁港課と河川課に大要、次の要望を行ってきたところであります。原文を読ましてもらいます。
 「私たちは、白浜町横浦湾及び古賀浦湾での漁船の避難に際し、過去幾多の台風襲来の折からも難を逃れてまいりましたが、この場所も最近では、大量の土砂等の流入により、満潮時の係船以外は困難な状況となり始め、先般も御坊市以南、すさみ漁業協同組合までの漁業組合長相集い、この実情の上に立って、一日も早く安心して避難時に係船できるようお願い申し上げることにいたしました。県の財政も大変かと思いますが、各関係漁業者のこの状況の解決策、すなわち早急なしゅんせつ工事をぜひお願いいたします。また、白浜町は、この状況とあわせて、干潮時の泥田と言うか沼田にも似た状態は著しく美観を損なうという観光立町の立場からも、これが対策を要望しているところであります」。
 この湾内は土木部の河川課と農林水産部の漁港課の両課に関係するが、ぜひ農林水産部、土木部で協議の上、早急な対策を講じられるよう、そしてそれぞれの部長より答弁をされるよう質問といたします。
 次に、リゾートについて、特にリゾートと住民合意といった点について質問を行います。
 去る九月二十三日、各紙は一斉に、マリーナシティの建設に関し漁業への影響大として加太漁協の抗議集会と海上デモを大きく取り上げ、昨日もこれが質問のあったところであります。私は、そういった推移を見守る中で、今、燦リゾート構想が大きく前進しようとする状況も踏まえ、特に住民合意の形成こそが何よりも重要な視点と考え、若干の質問をいたしたいと思うのであります。
 本年二月二十五日、田辺市の紀南文化会館において、田辺湾岸総合リゾート開発についてのシンポジウムが千百余名の参加のもとに開催され、パネラーの川端企画部長は、「『リゾート開発は町づくりである』と言われていますが、だれのための町づくりかと言いますと、それは地域に住む皆様方のためのものであり、快適な生活、ゆとりのある生活のために、行政が担当する基盤整備をベースに、皆さんとともに環境整備を推進していくものだと考えます。リゾートライフもまた快適な環境の中でゆとりのある滞在生活が楽しめることが基本であり、リゾート開発が進んでも、地域の人たちが快適な生活ができない環境ですと、リゾートに訪れた人たちも快適な生活ができないことになります。したがって、リゾート開発は民間事業者や外来者のための開発ではなく地域の皆様方のためのものだということを御理解いただき、リゾート開発による町づくりの実現に向けて皆様方とともに推進してまいりたい」、このように述べたが、正しい考え方であると私は率直に受けとめたのであります。
 さて、その一環である田辺湾岸総合リゾート計画は、昨年の八月末、丸紅と田辺市の間で一千億を投入するとして発表され、一年後の今、今度は二千億を投じて行うとして、田辺市当局は田辺市議会ともども、これが実現に向けて前進しようとしております。
 さきに発表したヨット千五百隻の計画は、毎日小型の「なだしお」事件を誘発する危険ありと私は昨年の議会で指摘したが、このような計画発表と同時に、周辺の漁業者との話し合いが余り行われているようにも思われないし、また特に内ノ浦地区や鳥の巣地区の住民の方々との話し合いがまだ不十分と聞くが、一抹の不安すら感じるのであります。もちろん、事業の策定には自治体との合意が先行しなければならないにしても、一千億に続いて二千億といった華々しい発表に比し、住民が戸惑いを感じるのもまたけだし当然であります。
 礼宮さんが紀子さんをお嫁にするというその発表は、それに至るまではかなりの年月が必要であったはずであります。内ノ浦湾や鳥の巣地区をリゾートにするのだという発表は、昨年の八月に発表されたけれども、極端な表現をするならば、鳥の巣の住民や──十二戸であります──内ノ浦の住民は、だれよりもこのリゾート構想の意義や、この地を、自分の土地を売ってもいいのだという確信を持たない限り、行政が幾ら力説してもそれは主客転倒ではないだろうかと私には思えてならないのであります。また、余り好まないことではあるが、漁民による海上デモが行われないという保証がどこにあるのだろう。ちょっと今一例を挙げても、大変気がかりになります。これらについても、その現状をぜひ明らかにされたいのであります。
 先ほど読み上げましたせっかくの川端企画部長のリゾート憲法、仮谷憲法であります。これは一片の演説であってはならないのであります。すなわち、住民による住民のためのリゾート形成に、いま一度、市町村ともども根性を入れかえてもらって立ち向かう指導、そういう指導の強化を切望し、あえて質問といたした次第であります。
 以上で、終わります。
○議長(門 三佐博君) ただいまの浜本収君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事仮谷志良君。
 〔仮谷志良君、登壇〕
○知事(仮谷志良君) 浜本議員にお答え申し上げます。
 日高原発の意識調査でございますけれども、先日、森議員にお答え申し上げましたとおり、地方行政を行うに当たっては住民の声を十分聞いて参考にするということが普通であるわけでございまして、特に最近のような目まぐるしい世の中において、世論、世の動きというものを見ることが私は政治家として重要なことではないかと思っております。
 ただしかし、実施に当たっては住民の基本的人権は当然守られるべきであると述べたわけでございます。
 次に、消費税の問題でございます。
 先ほどお話ございましたように、参議院選挙の結果につきましては、消費税に対する県民の関心の高さもございまして、自民党にとりまして厳しい結果となったことは事実でございます。政府は、参議院選挙や最近の世論調査の結果を踏まえまして、見直しの作業に取り組んでおります。また、社会、公明、民社党は消費税廃止法案を提出して、開会中の国会において論議されるものと存ずるわけでございます。政府におきましても、十分国民の意見を聞くという手続を経て適正な見直し案が提出されるものと考えております。
 私としましても、県民生活への影響の問題、地方財政の安定等の問題から、国の動きを十分注意して見守って対処してまいりたいと思っております。
 それから、参議院選挙の結果を見て、それを受けての決意を新たにしたという政治的意義の問題でございます。
 私も、厳しい参議院選の結果を踏まえまして、県政を行う立場として、政治の厳しさというものをひしひしと感じたのでございます。また、社会の動き、人の心の動き、そうしたものになお一層真摯に対処して、潤いと活力のあるふるさとづくりに邁進しなければならないという決意を表明したものでございます。
○議長(門 三佐博君) 企画部長川端秀和君。
 〔川端秀和君、登壇〕
○企画部長(川端秀和君) まず、比井崎漁協の総会についてお答え申し上げます。
 先日、森議員にお答え申し上げましたように、昨年三月三十日の臨時総会は、混乱の中で組合長が廃案の意思表示をしたものと聞いてございまして、そうした中で、事前調査について採決に至らなかったものであると判断をいたしているところでございます。
 次に、リゾート開発、住民合意の形成の問題についてお答えを申し上げます。
 リゾート整備は、議員御指摘のとおり、リゾートに訪れた人々だけでなく、そこに住む人々が快適な生活を過ごせる町づくりが基本であると考えてございます。本県では燦黒潮リゾート構想を策定するに当たり、地域住民の意向を十分反映していくため、地元関係団体の関係者や市町村等で構成する燦黒潮リゾート構想推進連絡協議会を設置して、リゾート構想推進のための連絡調整に努めているところでございます。また、リゾートシンポジウムやセミナー等を実施し、こうしたリゾート整備の考え方について県民の方々の御理解をいただくよう努めているところでございます。
 一方、リゾート開発は、サービス産業の振興はもちろんのこと、農林水産業、地場産業等、地元関連産業の活性化につながるすそ野の広い産業振興策であると考えてございます。このため、リゾート整備に当たっては、地元住民の理解と協力を得ることを前提とし、地元雇用の促進やリゾート事業への参画など、地域振興を目指すという観点から市町村、民間事業者、地元住民と一体となって積極的に推進してまいりたいと考えているところでございます。
 以上でございます。
○議長(門 三佐博君) 農林水産部長安田重行君。
 〔安田重行君、登壇〕
○農林水産部長(安田重行君) お答えを申し上げます。
 ゴルフ場の造成地からの土砂流出による内ノ浦湾、池田湾の濁水問題につきましては、まことに遺憾なことと存じてございます。濁水問題が起こって以来、現地調査を行い、効果的な防止策を立てるためゴルフ企業と数度にわたって検討を重ね、蛇かご等による沈砂池を増設施工し、土砂濁水の流出の防止に努めるとともに、施工管理についても許可条件を遵守するよう、企業に対して厳しく指導をいたしているところでございます。
 漁業組合に対しては、企業に対する指導経過及び防止対策について説明を申し上げ、一応の御理解を得ておりますが、なお細部について協議を継続しておるところでございます。
 今後、ゴルフ場等の建設に伴う林地開発許可に当たっては、議員御指摘のとおり、今回のケースを生きた教訓として、特に許可条件の厳守となっている災害防止工事について、きめ細かい指導を図ってまいる所存でございます。
 次に、漁船の避難対策の関係でございますが、古賀浦湾の漁港区域内のしゅんせつについては、早速現地の実態を調査し、管理者である白浜町と協議の上で積極的に取り組んでまいりたいと存じます。
 漁業協同組合の総会に関しての問題でございますが、その議事録については、関係法令に基づいて昭和六十三年六月二十八日付で漁業協同組合から提出をされてございます。正確に報告せよとのことでございますので、議事録記載のとおり申し上げたいと存じます。
 「組合長──これは発言者のことを言うております──本日の、この継続審議の海上事前調査は廃案と致します。 そして、只今この限りで理事さんは全員辞職いたします。〔組合員全員散会した〕 十六時十分」。
 以上でございます。
○議長(門 三佐博君) 民生部長高瀬芳彦君。
 〔高瀬芳彦君、登壇〕
○民生部長(高瀬芳彦君) 南紀療育園の問題について、お答えいたします。
 従来、入園児に対するおやつの支給を現物で行ってきたところでございます。しかし、園児の社会適応訓練の一環として、昭和五十五年四月から園内で販売しているところでございます。
 議員御指摘の、販売時から昭和六十一年末までの間の問題については、設置主体である県福祉事業団に対し、その間の事実確認を早急に実施し、問題の処理に努めるよう指示しているところでございます。しかしながら、その経理は事業団の本会計外で処理されていたこともあって、事実確認に困難を来してございますが、引き続いて事実の把握に努めてまいりたいと考えてございます。
 一方、この問題に関して入園児保護者からも園の信頼に関しての御意見をちょうだいしてございます。県としても、信頼される県福祉事業団として、管理体制や人事管理の強化指導に努め、県民の期待にこたえてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(門 三佐博君) 土木部長磯村幹夫君。
 〔磯村幹夫君、登壇〕
○土木部長(磯村幹夫君) お答えいたします。
 白浜町古賀浦湾の奥の横浦湾のしゅんせつについてでございますが、横浦湾は、議員御承知のとおり、建設省所管の海岸保全区域となっております。海岸保全区域の水域を漁船避難泊地として利用するためのしゅんせつについては、既設の護岸に悪影響がないかなど国土保全上の問題もありますが、農林水産部、白浜町等と協議してまいります。
 以上でございます。
○議長(門 三佐博君) 商工労働部長天谷一郎君。
 〔天谷一郎君、登壇〕
○商工労働部長(天谷一郎君) リゾート開発に係る企業の誘致につきましては、もちろん地域の活性化を主眼としているものでございまして、地元住民や関係団体の合意は最も重要であると考えてございます。
 県としても、昨年九月、リゾート企業立地に係る留意事項を全市町村に通知して注意を喚起したところでありまして、現在、田辺市において合意を得るべく努力中でございますが、今後ともその趣旨を踏まえ、田辺市を指導してまいりたいと考えてございます。
○議長(門 三佐博君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 34番浜本 収君。
○浜本 収君 答弁漏れと言えば答弁漏れですが、一緒にあわせて再質問をいたします。
 先ほどそこで読み上げました、三月三十一日の各新聞の見出しですね。いずれも「廃案」となっている。それから、その日に全国で「廃案」やとテレビニュースで発表された。けれども、川端企画部長は「廃案でない」と言う。これ、新聞はうその記事は書かないけれども、何か、憶測記事で「廃案」と書いたみたいな、感じですね。憶測記事で「廃案」と書いて、川端企画部長は「廃案でない。採決に至らなかった」と言う。これについて、その関係をお答え願いたいと思う。
 いま一つは、水協法に基づいて、農林水産部長が「組合長 これを廃案といたします」と、先ほどそこで読み上げました。だから、これが法律行為からいうならば一番──漁業組合から出してきた。「廃案といたします」と。だから、これが根拠でなかったら何を根拠にするのか。「廃案といたします」と、そこで読み上げた。これが根拠であって、そのことは言うならば──企画部や他の部はそれを知らんのか。そういう協議は何もなくて、ただ農林水産部長がそれを後生大事に自分の部屋へ置いておくだけか。「組合長はこない言うてるで」というようなことは他の部へは一つも言うてやらんのか。「企画部長、いつでも『違う違う』と言うが、おまえ違うてるで。こない言うてるで」と、なぜ教えてやらんのか。
 教えたけれども、その辺はごまかしておるんかなと思ったりするわけですが、それについてもう一遍──その「組合長 これを廃案といたします」と先ほど私が読み上げたのも、あれは他人に見せたら悪いんですね。その組合の人だったらいいんです。あれは、閲覧してもらって、署名捺印して。だから、県へ来ているのと変わらないわけです。だから、これが三月三十日の決定なんです。「廃案といたします」と。これに、「違う」という理論、それよりも上の解釈というのはどこから生まれてくるのか、これをひとつお聞きしておきたいと思います。
 それから、先ほど郷土の大江先生からも声援を受けましたが、例の横浦湾と古賀浦湾のしゅんせつでございます。
 これはまあ、そういうことを議場で言うのはちょっと面映ゆい感じもしたわけでありますが、(「そのとおり」と呼ぶ者あり)──それもそのとおりでありますが、最近は大江さん、何もかも私に賛成をしてくれる。
 しかし、これは十数年来の懸案であります。皆さん、知事も副知事もそうだと思いますが、「古賀の井」──ホテルですが──へ行かれることがあります。しかし、それは大体、夜になるんですね。だから、夜は海のことがわからん。ところが、干潮になって潮が引いたとき、一遍、何時ごろ潮引くでということを知事や副知事に電話しますので、出張を兼ねて来たときにでも潮の引いたあの湾を見ていただきたい。とてもじゃないけど。
 昭和五十三年、と言えばおわかりと思いますが、わしも一生懸命にそれ何とかしてほしいと思って県へお願いして、千何百万か何かで掘ったことがあるんです。県がですよ。町が掘ったんじゃない、県が掘ったんです。しかし、それ以来ずっとそのまま放置というか、そういう状態なんです。ほうっておけば幾らでも汚くなる。それが一つ。
 そして、私は特に海が好きなんですが、五百隻ほど停泊していると今さっき申し上げましたけれども、それもいつまでもあの状態で置いておくと、船が入り切れないようになってくるんではないか。しかも、これは、先ほども申し上げた十二の漁業組合からも何とかしてほしいと。しかも、それは大変かわいらしいじゃないですか、「県の財政も大変かと思いますが」というように、遠慮がちでお願いをしている。そういうことにぜひともこたえていただきたいと思います。
 何か歯切れの悪い感じも土木部長の答弁にはございましたが、協議の上、早急にこれがしゅんせつをされたいということを特にこの機会に要望しておきたいと思います。
 以上です。
○議長(門 三佐博君) 以上の再質問に対する当局の答弁を求めます。
 企画部長川端秀和君。
 〔川端秀和君、登壇〕
○企画部長(川端秀和君) 再質問にお答え申し上げます。
 議事録につきましては、議員御指摘のとおり、企画部としては議事録を直接閲覧することはできませんが、所管部から会議の状況についてお聞きをして判断をいたしたような次第でございます。
 以上でございます。
○議長(門 三佐博君) 答弁漏れはありませんか。──再々質問を許します。
 34番浜本 収君。
○浜本 収君 抜けておるようでありますが、昨年の三月三十一日の新聞の発表、いずれも「廃案」と書いたのはうそを書いたんか。そうと違うとあんたが言うてる。だから、これは虚偽もしくは思惑の記事であるのかどうか、予想記事であるのかどうか、それをまずただしておきたい。
 それから二つ目は、そういうことは知っているということですが、先ほど農水部長が答えられましたように、組合の組合長が「これを廃案といたします」というこの議事録、これにまさるほかの解釈はどこから生まれてくるのか、それをお聞きしたい。
○議長(門 三佐博君) 以上の再々質問に対する当局の答弁を求めます。
 企画部長川端秀和君。
 〔川端秀和君、登壇〕
○企画部長(川端秀和君) 先ほど御答弁申し上げましたように、混乱の中で、総会運営の議長の整理によるものではなくて、組合長が廃案の意思表示をしたものであると聞いてございまして、そうした中で調査についての採決に至らなかったものであると判断をいたしているところでございます。
 以上でございます。
○議長(門 三佐博君) 答弁漏れはありませんか。──以上で、浜本収君の質問が終了いたしました。

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