平成31年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号


平成31年2月 和歌山県議会定例会会議録

第9号(全文)


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平成31年2月
和歌山県議会定例会会議録
第9号
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議事日程 第9号
 平成31年3月6日(水曜日)
 午前10時開議
 第1 特別委員会中間報告の件
 第2 議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第84号まで、議案第86号から議案第88号まで及び議案第90号から議案第104号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第3 議案第105号(委員会付託省略・表決)
 第4 賀詞奉呈の件
 第5 意見書・決議案
 第6 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第7 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
 第1 特別委員会中間報告の件
 第2 議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第84号まで、議案第86号から議案第88号まで及び議案第90号から議案第104号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第3 議案第105号(委員会付託省略・表決)
 第4 議員提出議案第1号(委員会付託等省略・表決)
 第5 賀詞奉呈の件
 第6 意見書案
 第7 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第8 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(40人)
 1番 中西峰雄
 2番 秋月史成
 3番 立谷誠一
 5番 前芝雅嗣
 6番 花田健吉
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 川畑哲哉
 10番 玉木久登
 11番 濱口太史
 12番 鈴木太雄
 13番 尾﨑太郎
 14番 藤山将材
 15番 尾崎要二
 16番 中村裕一
 17番 岩田弘彦
 18番 中本浩精
 19番 山本茂博
 20番 岸本 健
 21番 冨安民浩
 22番 吉井和視
 23番 堀 龍雄
 24番 中 拓哉
 25番 森 礼子
 26番 服部 一
 27番 谷 洋一
 28番 新島 雄
 29番 岩井弘次
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 山下直也
 35番 山田正彦
 36番 菅原博之
 37番 谷口和樹
 38番 奥村規子
 39番 雑賀光夫
 41番 坂本 登
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
〔備考〕
 4番 欠員
 40番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       宮﨑 泉
 危機管理監      藤川 崇
 総務部長       田村一郎
 企画部長       田嶋久嗣
 環境生活部長     山田成紀
 福祉保健部長     山本等士
 商工観光労働部長   山西毅治
 農林水産部長     原 康雄
 県土整備部長     髙松 諭
 会計管理者      中西 淳
 教育長        宮下和己
 公安委員会委員長   溝端莊悟
 警察本部長      檜垣重臣
 人事委員会委員長   平田健正
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       田村公一
 次長         糸川 徹
 議事課長       松山 博
 議事課副課長     山田修平
 議事課議事班長    岸裏真延
 議事課主任      保田良春
 議事課主査      伊賀顕正
 議事課主事      大森圭悟
 総務課長       田中健司
 総務課班長      岩谷隆哉
 総務課主事      吉田夏星
 政策調査課長     中平 博
 政策調査課総括調査員 西脇和也
 政策調査課主査    奥野 剛
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  午前10時0分開議
○議長(藤山将材君) これより本日の会議を開きます。
 日程第1、特別委員会中間報告の件を議題といたします。
 防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会及び半島振興・地方創生対策特別委員会から文書により中間報告がなされております。これらはいずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後1時30分再開
○議長(藤山将材君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第2、議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第84号まで、議案第86号から議案第88号まで及び議案第90号から議案第104号まで、並びに今期定例会の請願1件の計87件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告を求めます。
 農林水産委員会委員長川畑哲哉君。
  〔川畑哲哉君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(川畑哲哉君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案3件であります。また、平成31年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月1日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第58号、議案第59号及び議案第84号については、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案については、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、農林水産業振興のための予算と人員の重点配分について、サンショウ栽培の振興について、熊野牛の振興及び子牛市場の整備について、畜産試験場整備の全体計画について、野菜の消費量をふやすための取り組みについて、豚コレラが発生した場合の獣医師の人員体制及び小動物の臨床獣医師の活用について、県内の猿の生息状況及び農作物被害の現状と対策について、IWC脱退後の商業捕鯨再開の利点及び鯨肉の販路開拓について、磯根漁場再生事業の補助率及び高温に強い海藻類の研究開発の状況について、熊野牛と紀州和華牛のすみ分け及び今後の販売戦略についてであります。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 建設委員会委員長中西峰雄君。
  〔中西峰雄君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(中西峰雄君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案27件であります。また、平成31年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月1日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第60号から議案第76号まで、議案第84号、議案第86号、議案第87号、議案第91号から議案第93号まで及び議案第101号から議案第104号までについては全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案については、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、和歌山県みなとまち条例の一部を改正する条例について、流域下水道事業会計予算について、県道和歌山橋本線道路改良事業に伴う近畿自動車道松原那智勝浦線との交差箇所における工事に係る工事委託変更契約について、空き家対策の状況について、住宅の耐震化について、和歌山県海底の土地使用料徴収条例の一部を改正する条例について、片男波公園の駐車場料金について、初島漁港施設整備未竣工事件の残工事について、御坊警察署建替工事監理業務裁判について、郭家住宅について、県道和歌山橋本線について、都市計画道路南港山東線の完成見込みについて、京奈和自動車道の第二阪和国道への延伸と仮称・京奈和関空連絡道路の具体化への取り組みについて、歩道の整備方針について、万葉館・健康館のWi-Fi整備について、紀伊半島一周高速道路の実現について、県道玄子小松原線について、西川及びその支川最上流部の河川整備事業について、交差点の隅切りについて、和歌山市市街地再開発事業について、国道370号仮称・2号トンネル工事について、県道海南金屋線仮称・鏡石トンネル工事についてであります。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 文教委員会委員長多田純一君。
  〔多田純一君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(多田純一君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件であります。また、平成31年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月4日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第77号から議案第81号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、新しい学習指導要領における授業時数と単位数への対応について、コミュニティ・スクールに対する教育委員会の取り組み体制について、育児短時間勤務を取得している教員数について、育児短時間勤務制度の周知について、育児短時間勤務を行う教職員に対する補充者の確保について、県内の各高等学校における卒業式での男子、女子の並ぶ順番について、道徳の教科化について、ゆとり教育に対する総括について、総合教育会議における教育委員会の役割について、教育委員会制度について、県立高等学校の卒業式と議会の日程について、退任に当たっての教育長の所感について、スケートパークの整備についてであります。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 総務委員会委員長秋月史成君。
  〔秋月史成君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(秋月史成君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案16件及び請願新規受理分1件であります。また、平成31年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月1日、5日の2日間、第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会、議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査しました結果、議案第43号、議案第44号、議案第83号は賛成多数、議案第34号から議案第42号まで、議案第88号及び議案第94号から議案第96号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第7号は不採択とするものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、企画部関係で、IR誘致に関する最近の動向について、IR誘致にかかわるアドバイザリー契約について、IR誘致に伴う交通対策について、和歌山県人会世界大会について、県民文化会館の予約についてであります。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 福祉環境委員会副委員長谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会副委員長(谷口和樹君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案14件であります。また、平成31年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月1日、第2委員会室において開催し、環境生活部、福祉保健部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第51号及び議案第100号については賛成多数をもって、議案第45号から議案第50号まで、議案第52号から議案第55号まで、議案第90号及び議案第99号については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、環境生活部関係では、平成31年度当初予算における前年度との比較について、平成31年度当初予算における水道施設整備指導事業の内容について、議案第47号における和歌山県消費者行政活性化基金の廃止に伴いこれまで実施した施策への影響について、議案第51号における和歌山県立青少年の家利用料金の考え方について、和歌山市における和泉山系のメガソーラー計画の現状について、和歌山県公害防止条例における風力発電施設の騒音と振動に関する規制について、和歌山県長期総合計画における再生可能エネルギーの導入促進について、高齢者における消費者被害防止の観点から罰則等強化の必要性について、青少年施策における青少年が地域のリーダーとなり後輩を育てる仕組みづくりについて、福祉保健部関係では、平成31年度当初予算における前年度との比較について、平成31年度当初予算における隣保館整備事業の内容について、平成31年度当初予算における重症心身障害児者等在宅医療等連携体制整備事業の減額理由について、平成31年度当初予算におけるギャンブル等依存症対策の予算額について、議案第100号における公立大学法人和歌山県立医科大学が徴収する料金の上限を変更する業務内容とその理由について、県全体における民生委員・児童委員の不足数と退任年齢の引き上げについて、子供の生活実態調査結果を踏まえた来年度政策への反映について、和歌山こども食堂支援事業における補助事業の内容について、介護人材不足の現状とその対策について、国民健康保険料を下げるための取り組みについてであります。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 経済警察委員会委員長岩田弘彦君。
  〔岩田弘彦君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(岩田弘彦君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件であります。また、平成31年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月1日、第3委員会室において開催し、公安委員会、商工観光労働部・労働委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第56号、議案第57号、議案第82号、議案第97号及び議案第98号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、公安委員会関係では、特殊詐欺の被害状況と対応について、道路標識・標示の補修について、取り締まり時の言葉遣いなど若い警察官への教育について、信号機LED化への取り組み状況について、交差点におけるカラー舗装の設置基準等について、職員・署長宿舎など警察施設の改修状況について、刑法犯の罪に触れる行為をした小学生への対応について、商工観光労働部・労働委員会関係では、観光客の過剰流入による観光公害への対応について、ラグビーワールドカップを活用した観光振興の取り組みについて、産業技術専門学院に導入される訓練機器について、和歌山市内の観光振興について、大規模な会議やイベントを活用した県産品や観光地のPRについてであります。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 予算特別委員会委員長山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕(拍手)
○予算特別委員会委員長(山田正彦君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案17件であります。
 委員会は、まず2月27日に予算・決算特別委員会室において総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼いたしました。その結果の報告を受け、3月5日に予算・決算特別委員会室において委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第8号、議案第16号は賛成多数をもって、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第9号から議案第15号まで、議案第17号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、総括質疑での付託議案に係る各委員の主な質疑事項を申し上げますと、和歌山市周辺の県道路啓開計画について、和歌山県の港湾について、医療事故における相談について、和歌山県の地価調査について、きのくにコミュニティスクールについて、保育料等の無償化・在宅育児支援について、橋本医療圏の乳がん対策について、待機児童ゼロについて、ICT企業誘致推進について、自然災害への備えについて、脳脊髄液減少症を原因とした長期欠席について、自衛隊の募集について、IRの誘致について、人権政策について、地方創生についてであります。
 以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 以上で、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 まず、奥村規子君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 38番奥村規子君。
  〔奥村規子君、登壇〕(拍手)
○奥村規子君 日本共産党県議団を代表いたしまして、議案第1号、3号、7号、8号、16号、43号、44号、51号、56号、57号、59から76号、78から80号、83号、84号、86号、87号及び100号と、議請第7号の不採択に対する反対討論を行います。
 議案第1号は、和歌山県一般会計予算です。
 2019年度予算は、前年度比0.1%減の5531億円で、過去8年間で最も低い水準となっています。歳入では、法人2税など県税収入は8億円増、地方交付税は18億円増加し、地方交付税の不足分を補う臨時財政対策債は30億円の減少を見込み、地方消費税収は7億円ふえる見通しです。県の借入金である県債は、臨時財政対策債を含めて41億円増の737億円で、県債残高は過去最高を更新し続け、1兆595億円、県民1人当たり113万円の借金を背負うことになります。借金返済のための公債費は8億円増加しました。
 新行財政改革プランに基づき人員削減が進められ、2008年度から11年間で6.9%の262人が減らされてきました。2019年度予算でも、人件費は前年度比で13億円減少します。近年の風水害や地震・津波への対策に人的資源の不足が懸念される中、18年度からの中期行財政経営プランでも、引き続き5年間で50人削減する目標を掲げています。
 教員は、新たに403人を採用します。前年度よりもふえていますが、教員定数全体は38人減となります。国で教員定数の改善が進まない中、教員の多忙化の解消や、県独自の少人数学級に見合うよう教員をふやすことが不可欠です。さらに、非正規教員である500人もの定数内講師を5年間で半減させる計画でしたが、2018年度は逆に55人ふえました。計画がおくれた分、19年度で削減幅を広げ、正規教員をふやしていくことを求めます。
 次に、カジノ・IRを誘致するための予算を2億3200万円計上しました。2017年度1000万円、18年度7000万円から急激にふやしています。県は、カジノ・IRを誘致しないと人口減少が進み、経済発展が損なわれると主張しています。県民のかけ金で海外の事業者がもうけるカジノで地域経済がよくなるはずはありません。地域密着型の健全な経済発展にこそ力を入れるべきです。また、ギャンブルなどの依存症対策として1100万円計上しています。どのような対策を講じてもカジノは賭博場です。最大のギャンブル依存症対策は、カジノをつくらないことしかありません。
 和歌山北港沖の関西電力LNG発電所計画のための南防波堤建設は、総事業費300億円で国が100億円、県が50億円を負担します。発電所の着工のめどはないまま、防波堤工事だけが進められています。全長1000メートルのうち600メートルが既に建設済みで、県は35億円を負担しました。毎年1億6400万円を負担していますが、2019年度は5000万円にとどめました。これは、昨年の台風被害により、18年度補正予算で県負担7億1700万円かけて災害復旧に力を入れるためです。また、和歌山本港や日高港では、過大な入港見込みに基づく大型クルーズ船誘致のための港湾整備も進められています。これらの港湾整備は、無駄な大型公共事業であると指摘しておきます。
 コスモパーク加太の問題では、2019年度も6億3300万円を支出し、銀行への返済に充てます。20億円かけて造成した土地へのカゴメ加太菜園からの賃料が4億円にしかならないことが問題になってきましたが、台風被害により加太菜園が撤退することから、それも入らなくなりました。大企業への県民の税金を使った優遇策はやめ、社会的責任を果たさせるべきです。
 医療の問題では、2025年までに病床を2割以上の2600床減らす地域医療構想のもとで、2014年から3年間で261床が減らされました。また、削減を含む病床機能再編を進める医療機関への施設改修、設備整備への補助が毎年行われ、2019年度も6億円が計上されています。補助金で病床削減を促す仕組みとなっています。
 また、介護職員の処遇は依然として改善されていません。国に求めるだけでなく、県独自の支援策で抜本的に処遇を改善し、介護人材を大幅に確保していくことが急務です。
 さらに、現在の障害者の工賃水準では、自立して生活できる状況ではありません。障害者就労施設への支援を強め、障害者の工賃水準を高めるべきです。
 食事などを提供する子供食堂への支援は、2017年度までの200万円から2年連続で減らされ、19年度は60万円だけです。利用実績が少ないための減額ですが、施設整備などに用途が限られている上に半額の自己負担があり、施設にとって使いにくいためです。要望に応え、人件費など運営費へも使えるよう改善を求めます。また、子供の医療費無料化の対象も拡大されないままです。
 以上のことから、一般会計予算には反対します。
 次に、議案第3号は、中小企業振興資金特別会計予算です。ゆがんだ同和行政のもとで行われた中小企業高度化資金貸し付けでは、ずさんな融資審査と債権管理により、82億円以上もの焦げつきを残しています。また、それとは別に、これまで7件、30億円近くの債権を放棄してきました。とても県民の理解を得ることはできません。
 議案第7号は、国民健康保険特別会計予算です。ことし2月の県国保運営協議会では、2019年度の市町村からの納付金が示され、県合計で2.9%の8億9100万円ふえ、加入者減少の影響も伴い、1人当たり8103円上がります。市町村の納付金額は、加入者一人一人の保険料算定のもとになり、19年度の県平均国保料・税は値上がりする見込みとなるため、今回の国保特別会計予算には賛成できません。また、県国保運営方針には、高過ぎる保険料を少しでも抑えるための市町村からの一般会計繰り入れをなくしていくことや、医療費を平準化し、統一保険料にすることが明記されており、今後のさらなる保険料値上がりが予想されます。
 議案第8号は、県営競輪事業特別会計予算です。県が公営ギャンブルを運営することには反対します。
 議案第16号は、土地造成事業会計予算です。呼び込み型開発失敗の責任を反省し、説明責任を果たすことなしに、県民の税金から毎年損失補填を続けることには賛成できません。
 議案第43、44、51、56、57、59から66、68から76、78から80、83、86、87、100号は、ことし10月の消費税の10%への増税に伴う料金等の引き上げです。消費税は、低所得の人ほど重くのしかかる逆進性を持った最悪の不公平税制です。消費税増税の中止を求める立場から、増税を前提とした料金等の引き上げには賛成できません。
 加えて、昨日の総務委員会で、議請第7号「国に対し『消費税増税中止を求める意見書』の提出を求める請願書」が不採択すべきものと決せられたことに反対します。
 議案第67号は、建築基準法施行条例の改定です。建築基準法の改定に伴い、既存の建築物の用途を変更できるようにするものですが、防火・耐火規制の緩和が含まれており、賛成できません。空き家等を活用すること自体は必要なことですが、安全性を確保した上で行われることが大前提です。
 議案第84号は、建設事業施行に伴う市町村負担金を求める議案です。市町村負担金のさらなる軽減を求める立場から反対です。
 最後に、議案第58号、森林環境譲与税活用基金の設置、管理及び処分に関する条例制定について意見します。
 森林整備の促進強化は重要であり、国からの森林環境譲与税を活用した事業のための交付金を管理するための基金設置には反対しません。しかし、和歌山県では、既に紀の国森づくり税が県民1人当たり500円課されています。森林環境譲与税も1000円の均等割になります。重複課税であることと、森林整備の財源に均等割の目的税を充てるという税制のあり方に問題があることを申し上げておきます。
 以上で、議案と、請願の不採択に対する反対討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(藤山将材君) 次に、立谷誠一君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。
 3番立谷誠一君。
  〔立谷誠一君、登壇〕(拍手)
○立谷誠一君 お許しをいただきましたので、今議会に提案されている平成31年度当初予算関係議案並びに諸議案に対し、賛意を示す自由民主党県議団、改新クラブ、公明党県議団を代表いたしまして、賛成の立場から討論させていただきます。
 まず、平成31年度当初予算案についてであります。
 安倍政権のアベノミクスにより、GDPは名目・実質ともに過去最大規模に拡大しており、企業収益は過去最高を記録するとともに、雇用・所得環境は改善し、経済の好循環が着実に回りつつあります。地方においても、財政支援を初めとした地方創生を後押しする取り組みが推進されており、地域の隅々までその効果が波及することが期待されているところであります。
 このような状況の中、平成31年度の県当初予算案は、人口の流出や少子高齢化、たび重なる自然災害など、山積する課題の解決に向けて果敢に挑戦するとともに、力強い発展を実現して、さらに前進するための新政策に重点を置き編成をされています。
 まず、「ひとを育む」として、多子世帯への保育料等無償化や在宅育児世帯への支援、全国に先駆けた全学校でのICT教育の本格実施、ICTを活用した不登校児童生徒への学習支援、社会人を対象とした学び直し講座の開設、次に「しごとを創る」として、ICT企業やIR、小型ロケット発射場の誘致、農業の生産性向上に向けた取り組みへの支援、最新技術を活用した林業の担い手対策の推進、また観光面では、世界遺産登録15周年記念事業の実施、戦略的なインバウンド誘客活動の展開、次に「いのちを守る」として、昨年の台風等により被災した地域の早期復旧の実現、このような災害に備えるための道路網の整備や洪水対策の推進、津波から逃げ切るための堤防等の整備や災害時医療対策の強化、また救急医療体制の充実やがん対策の推進、「健康長寿日本一わかやま」を実現するため健康長寿わかやま県民運動の推進、次に「くらしやすさを高める」として、ギャンブルなど多様な依存症に対する総合対策の実施、介護サービス確保に向けた取り組みの推進、最後に「地域を創る」として、高速道路や県内幹線道路等の早期整備推進、南紀熊野ジオパークのユネスコ世界ジオパーク認定に向けた取り組みの推進、移住・定住大作戦の推進、和歌山県人会世界大会の開催などの取り組みが盛り込まれてございます。
 このように、平成31年度当初予算案は、現下の政策課題に的確に対応し、和歌山県が目指す将来像の実施に向けて積極果敢に取り組む予算案となっているとともに、財政調整基金及び県債管理基金の残高は、中期行財政経営プランの想定を上回る額を確保するなど、持続可能な行財政運営も図られており、県民の期待に十分応えられるものと考えます。
 また、その他の諸議案につきましては、和歌山県飲酒運転の根絶に関する条例や、和歌山県犯罪被害者等支援条例の制定など、いずれの議案も時宜にかなった必要かつ適切なものでございます。
 我々自由民主党県議団を初め、賛意を示す各会派といたしましては、以上申し上げた認識のもと、今議会に提案されている平成31年度当初予算関係議案並びに諸議案について、原案のとおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 次に、服部一君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。
 26番服部 一君。
  〔服部 一君、登壇〕(拍手)
○服部 一君 議員最後の登壇、発言の許可をいただきまして感謝いたしております。
 私も、今、立谷議員から賛成の討論がありましたけども、無所属会派として賛成の討論をいたします。
 平成31年度当初予算関係議案並びに諸議案に対して、原案の成立を期するものと申し上げ、賛成討論としたいと思います。
 少しお時間をいただきまして、お礼を申し上げたいと思います。
 12年間、議員の先生方には、本当におつき合いをいただきましてありがとうございました。また、仁坂知事さん初め職員の皆さんにもいろいろとお世話になり、ありがとうございました。期間は短かったけども、宮下教育長には、教育行政のリーダーとして頑張っていただいたことに感謝申し上げたいと思います。
 微力でありましたけども、県行政にともに取り組んできたことに感謝を申し上げ、いろいろ勉強にもなりましたし、いろんな経験をさせていただきました。少し振り返ってみたいと思います。
 私、昭和50年に34歳で旧粉河町の町会議員に初当選をして以来、44年間、この間、13回選挙を迎えました。町長にも就任しましたけども、町長選と市長選で惜敗して、すぐに議員に復帰をいたしました。この長い間、こうして政治の道を歩けたというのも、皆さん方の御支持、御支援のおかげと感謝いたしております。
 今期の引退について、いろいろ時期はいつかなということも考えておりまして、「まあ元気やからもう1期行けよ」という声もいただきました。しかし、天皇の引退、新元号が始まるという一つの区切りも考えました。
 また、初当選した旧町の若いころの町会議員のころを思い出しました。あの当時は、旧町は候補者というのが地区推薦だったんです。知名人を推薦して票を読んで、足らんだら隣の地区と連携をして交互に議員に立候補すると、こういうことが続いておりました。そういったことからして、長く何期も行く人がなかったと思います。
 私も、初めて議員に入ってしたときに、最年少でもありましたけども、自分のおやじと同じような年配の人が多かったです。しゃべるけども動きが悪い、議員のバスで視察に行ってもバスの乗りおりが暇要る、トイレ休憩すると出にくいのか、なかなか戻ってこない、夜の宴会には先行って座ってると、こういう状況も目の当たりにしまして、一つの時期かなあと、こういうことも考えました。
 また、ことしの節分に小学校の孫が来まして、「じいちゃん豆読んだろうよ」ということで、家内が「一つようけ読むんやで」、「幾つ読むんよ」と言ったら「79」。その読んだかさを見まして、いよいよ決定をいたしました。一番喜んだのが家内でございました。
 私もこうした中で、引退後、一県民として、過疎化していくふるさとに檄を飛ばしながら農業を続けて、熊野牛の振興に努力したいと、このように思ってます。
 選挙を迎える議員の先生方には、ぜひ見事当選をしていただいて、また仁坂知事を筆頭にして、和歌山県元気のために活躍いただくことを願っております。
 思い出の多い楽しい議員生活でした。ありがとうございました。(拍手)
○議長(藤山将材君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第8号、議案第16号、議案第43号、議案第44号、議案第51号、議案第56号、議案第57号、議案第59号から議案第76号まで、議案第78号から議案第80号まで、議案第83号、議案第84号、議案第86号、議案第87号及び議案第100号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(藤山将材君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第9号から議案第15号まで、議案第17号、議案第34号から議案第42号まで、議案第45号から議案第50号まで、議案第52号から議案第55号まで、議案第58号、議案第77号、議案第81号、議案第82号、議案第88号、議案第90号から議案第99号まで及び議案第101号から議案第104号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(藤山将材君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議請第7号を採決いたします。
 本請願に対する委員長報告は、不採択であります。
 本請願を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(藤山将材君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり決定いたしました。
 次に日程第3、議案第105号を議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 本案について質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 議案第105号和歌山県教育委員会の教育長の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 この採決は、無記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(藤山将材君) ただいまの出席議員数は、議長を除き39人であります。
 お諮りいたします。立会人に、24番中拓哉君、28番新島雄君、31番片桐章浩君、41番坂本登君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の教育長に宮﨑泉君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載願います。
 なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(藤山将材君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(藤山将材君) 異状なしと認めます。
 点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(藤山将材君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(藤山将材君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(藤山将材君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数39票、うち有効投票39票、無効投票なし。有効投票中、賛成39票、反対なし。
 以上のとおり、賛成全員であります。よって、議案第105号は同意することに決定いたしました。(拍手)
 この際、報告いたします。
 議員提出議案の提出がありました。
 お諮りいたします。議員提出議案第1号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議員提出議案第1号和歌山県議会会議規則の一部を改正する規則を議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議員提出議案第1号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(藤山将材君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、日程第4に入ります。
 賀詞奉呈の件を議題といたします。
 天皇陛下の御即位30年に慶祝の意を表し、本県議会として天皇皇后両陛下に賀詞を奉呈いたしたいと存じます。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり奉呈することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(藤山将材君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、日程第5に入ります。
 和議第97号「食品ロス削減に向けてのさらなる取組を求める意見書(案)」、和議第98号「妊婦が安心できる医療提供体制の充実と健康管理の推進を求める意見書(案)」、和議第99号「農林水産物・食品の輸出力強化を求める意見書(案)」、和議第100号「UR賃貸住宅ストックの活用を求める意見書(案)」、和議第101号「幼児教育・保育の無償化の安定した運用を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 和議第97号から和議第101号までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第6、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第7、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・地方創生対策特別委員会及び予算特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
 この際、知事から発言を求められておりますので、許可いたします。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 議長のお許しをいただきましたので、発言さしていただきます。
 平成31年2月議会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
 議員の皆様には、平成27年から4年間の任期における最終の議会が終わろうとしております。これまで、県勢の発展、県民生活の向上のため各般にわたり御尽力を賜り、まことにありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
 今議会におきましては、平成31年度当初予算案を初め、多数の重要議案について御審議の上、御賛同を賜りました。今後とも、これまで皆様から賜りました県勢の発展や地域の活性化のためのさまざまな御提言、叱咤激励を心に、現状に満足することなく、これまでの課題解決や新たな分野の事業にも挑み続け、和歌山県がさらに前進するために職員一丸となって全力を尽くしてまいる所存であります。
 来る4月7日には、統一地方選挙が行われます。県議会議員選挙に立候補される議員の皆様には、どうか当選を果たされ、元気な和歌山の実現に向け、再びお力添えを賜りますように心からお願い申し上げます。
 また、今議会を最後に御勇退される議員の皆様には、郷土和歌山県の発展のため、ひたすら情熱を傾けてこられたこれまでの歩みを顧みられ、感慨もひとしおのものがあろうかと存じます。これまでの御尽力に深く敬意を表し、心から感謝を申し上げる次第であります。県議会から離れられましても、健康に御留意いただき、今後とも新しいお立場から御指導、御協力を賜りますように衷心よりお願い申し上げます。
 また、任期半ばにして急逝されました浅井修一郎議長、泉正徳議員に対し、改めて哀悼の意を表したいと存じます。
 結びに、皆様のますますの御活躍と御健勝を心からお祈り申し上げ、お礼の言葉といたします。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(藤山将材君) この際、閉会に当たり一言御挨拶を申し上げます。
 まず初めに、昨年6月の定例会におきまして、議員各位の御推挙をいただき、歴史と伝統あるこの和歌山県議会の第89代議長に就任をさせていただきました。そして、30年間続いた平成という時代の締めくくりの議長としてこの席に座らせていただいておりますことに、大きな誇りと感動でいっぱいでございます。
 今、閉会宣告を前にし、この4年間を顧みますと、まことに感慨深い思いがいたします。多くの感動をもたらした紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会を初め、みなべ・田辺の梅システムの世界農業遺産認定、また、京奈和自動車道の県内区間開通や第二阪和国道の全線開通、そして私たち県民の悲願である紀伊半島一周高速道路の実現への道筋も見え始めるなど、和歌山県が脚光を浴びるすばらしい出来事がたくさんありました。
 一方で、近年、過去に例を見ない自然災害が頻繁に発生し、自然の猛威を改めて痛感いたしました。近い将来発生が懸念される南海トラフ巨大地震等に備え、過去の教訓を踏まえつつ、県民の生命と財産を守っていかなければならないとの決意をより一層強くしております。
 また、県議会におきましては、この本会議場以外での初めての議会を旧県議会議事堂で開催したこと、新たに選挙権を有することとなった高校生との意見交換会の開催や、議員提案による和歌山県手話言語条例の制定、アジア・オセアニアの各大使を招いての観光PRを行った大使観光フォーラムin白浜の開催など、県民とともに歩む県議会に努力してまいりました。我々の意志は、次期県議会においても必ず引き継がれるものと信じております。
 さて、いよいよ議員改選時期が迫ってまいりました。既に立候補を決意されました議員各位におかれましては、目前に迫った県議会議員選挙において、県民の厚い信託を得られ、見事当選の栄冠をかち取り、再びこの議場で顔を合わせることができますことをお祈り申し上げます。
 一方、今期限りで御勇退される議員各位には、惜別の情は尽きませんが、ここに改めて県勢発展のために大変御尽力をいただいたことに対し、深く敬意を表する次第でございます。どうか今後とも健康に御留意をされ、和歌山の発展のため、これまでと変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
 また、任期半ばで残念にも帰らぬ人となられました浅井修一郎議長、泉正徳議員に対し、議員各位とともに改めて哀悼の意を表する次第でございます。
 最後になりましたが、4年の任期を前にして、今この場を去るに当たり、仁坂知事初め県当局の皆様、そして県民の皆様方から頂戴しました議会活動への終始変わらぬ御理解、御協力に対し、議員一同を代表し、厚く御礼を申し上げますとともに、郷土和歌山県の限りない発展、成長を祈念いたします。
 そして、きょうまで岸本副議長を初め議員各位の御協力を賜り、議長の重責を全うさせていただいたことについて、和歌山県議会第18期最後の議会に当たり、心からの御礼と感謝を申し上げ、閉会に際しての御挨拶といたします。
 以上をもって、平成31年2月定例会を閉会いたします。(拍手)
  午後2時39分閉会

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