平成31年2月 和歌山県議会定例会会議録 第7号


平成31年2月 和歌山県議会定例会会議録

第7号(全文)


◆ 汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、人名等、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。人名等の正しい表記については「人名等の正しい表記」をご覧ください。

平成31年2月
和歌山県議会定例会会議録
第7号
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議事日程 第7号
 平成31年2月26日(火曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第84号まで、議案第86号から議案第88号まで及び議案第90号から議案第104号まで(質疑)
 第2 一般質問
 第3 議案の付託
 第4 請願の付託
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会議に付した事件
 第1 議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第84号まで、議案第86号から議案第88号まで及び議案第90号から議案第104号まで(質疑)
 第2 一般質問
 第3 議案の付託
 第4 請願の付託
 第5 議案第105号(当局説明)
 第6 参考人招致の件
 第7 休会決定の件
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出席議員(40人)
 1番 中西峰雄
 2番 秋月史成
 3番 立谷誠一
 5番 前芝雅嗣
 6番 花田健吉
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 川畑哲哉
 10番 玉木久登
 11番 濱口太史
 12番 鈴木太雄
 13番 尾﨑太郎
 14番 藤山将材
 15番 尾崎要二
 16番 中村裕一
 17番 岩田弘彦
 18番 中本浩精
 19番 山本茂博
 20番 岸本 健
 21番 冨安民浩
 22番 吉井和視
 23番 堀 龍雄
 24番 中 拓哉
 25番 森 礼子
 26番 服部 一
 27番 谷 洋一
 28番 新島 雄
 29番 岩井弘次
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 山下直也
 35番 山田正彦
 36番 菅原博之
 37番 谷口和樹
 38番 奥村規子
 39番 雑賀光夫
 41番 坂本 登
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
〔備考〕
 4番 欠員
 40番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       宮﨑 泉
 危機管理監      藤川 崇
 総務部長       田村一郎
 企画部長       田嶋久嗣
 環境生活部長     山田成紀
 福祉保健部長     山本等士
 商工観光労働部長   山西毅治
 農林水産部長     原 康雄
 県土整備部長     髙松 諭
 会計管理者      中西 淳
 教育長        宮下和己
 公安委員会委員    中野幸生
 警察本部長      檜垣重臣
 人事委員会委員長   平田健正
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       田村公一
 次長         糸川 徹
 議事課長       松山 博
 議事課副課長     山田修平
 議事課議事班長    岸裏真延
 議事課主任      保田良春
 議事課主査      伊賀顕正
 議事課主事      大森圭悟
 総務課長       田中健司
 政策調査課長     中平 博
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  午前10時0分開議
○議長(藤山将材君) これより本日の会議を開きます。
 日程に先立ち、諸般の報告をいたします。
 監査委員から監査報告がありました。お手元に配付しておりますので、御了承願います。
 日程第1、議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第84号まで、議案第86号から議案第88号まで及び議案第90号から議案第104号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第2、一般質問を行います。
 19番山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕(拍手)
○山本茂博君 皆さん、おはようございます。きょうで一般質問5日目ということで、かなりお疲れのこととは思います。
 今議会において、顔色の悪い議員さん、お見受けいたします。4月の選挙のためかなあというふうに思いますが、元気出して、皆さん頑張っていただきたいというふうに思います。
 私、きょうは晴れ晴れとした気持ちで、自分の思いを一般質問さしていただきたいと思います。議長のお許しを得ましたので、議員として最後の一般質問をさしていただきます。御清聴のほどよろしくお願いいたします。
 まず、通告のとおり川についてということで、1点だけ質問をさせていただきたいというふうに思います。
 皆さん、「ふるさと」という童謡を御存じですか。その童謡の中に「ウサギ追いしかの山 小ブナ釣りしかの川」という一節があります。皆さん、昔、池や川にコイやフナ、釣りに行った思い出があると思うんですけども、つい最近、議員になられた皆さん、川に入ったことありますか。視察とか研修、災害等で川に行かれたということはあると思うんですけども、川に入ったことは多分ないと思うんですよ。それだけ皆さんが忙しいということもあるとは思うんですけども、それが現実だと思います。
 私は、川についてということで、アユ釣りが趣味です。ほかにもたくさんの趣味あるんですけど、なぜアユ釣りをすることになったかというと、12年前、県会議員になったときにアユ釣り同好会がありまして、その顧問になってくれやんかということで、顧問を引き受けました。そして、顧問を引き受けると、やっぱり大会があります。その大会のときに、「さお貸すから、茂やん、一緒に行こらよ」ということで、有田の花園地域で大会に参加しました。
 アユ釣りといったら、おとりアユをつけて釣るわけですけども、おとりアユをつけて放したら、すぐかかったんです。「何でかかるん」と。これぐらいの大きなアユでしたから、本当におもしろいなと思いました。その後はもう釣れなかったんですけど、そのとき3匹ぐらい釣れたんかなと思うんです。
 よく考えてみてほしいんですけども、普通の釣りとアユの釣り、ちょっと違うんです。何が違うかというと、普通の釣りは餌をつけてまき餌やって、要するに、餌釣りというのはそこに寄せて何ぼでも釣るという釣りです。しかし、アユ釣りは、アユは一つの縄張りを持ってますから、そこにおとりアユが侵入していったら「これはあかん」ということで蹴散らしに来る。それを、いかり針をつけてひっかける釣りというのがアユ釣りです。
 だから、さっき言いましたけども、私が初めに釣れたのはビギナーズラックということじゃないかなとは思うんですけども、やっぱり縄張りを持ってるアユのところへぼんと入っていったら一発ですぐかかるというのがアユ釣りやと。ただ、後、釣れるかといったら本当に釣れなくなる。もう縄張りのところにいないんですから。それがアユ釣りなんです。
 それとともに、アユ釣りしてますと、プロの方と言ったらいいんですか、本当にうまい方があります。その方と比べてどうかなと思うと、やっぱり僕ら下手やなと思うんです。というのは、やっぱりプロの方は手返し、要するに、アユを弱らせやんようにして、いかに泳がすかということにたけてる。だから、物すごく手返しが速い釣り方をされます。要するに、アユ釣りというのはどんな釣りですかと言われると、循環の釣りやと。いかに速く釣って元気なアユを泳がすかということが友アユ釣り師の本分だということでございます。
 もう一つ、私はアユを何で釣りに行くかということ。アユは、春から秋までの、「年魚」と言われてます。本当に、食べておいしい。そして、スイカの香りのするアユ、清流のアユ、これを食べられるのは誰かと。それを考えたとき、これは我々、友釣り師しかないということなんです。解禁のときに天然のアユを食べられる、これが釣り師のだいご味だなと思ってアユ釣り師にはまっている、それが今の私です。
 毎年いろんな川へ行きますと、皆さん、川が変わるんです。変わるというのは、ここに川が流れてたのにな、この川筋はこっちやったのになと、向こう側も川筋が変わって土砂が堆積して、もう釣りにならんとこがあるんです。だから、川が変わるんです、毎年。それもわかっていただきたいと思います。
 また、私も吉井先生の近くの有田川へ行きます。その近く、かなや明恵峡温泉の近くにおとり屋さんがありまして、親しくなりました。その松原という地域で、ちょうど修理川という川あるんですけど、そこの合流地点のちょっと下のほうに前川橋という橋があります。そこの前川橋の下、その近くのおとり屋さんなんですけども、「この橋の下でよう釣れたんや。大きな岩盤、岩がごつごつとして、アユがようさんいてて、ようさん釣れたんや。今、見てん。川が砂で埋まってきて、本当にもう釣れんようになってきた。ここ掘ってきたら、昔の川にしてくれたらもっと釣れるのにな」ということを聞きました。
 それを聞いたときに、やっぱり川って何やろということを私は思いました。そして、川について2点ぐらい気ついたことあるんです。
 というのは、皆さん、川の中に大きな石、奇岩と言われる大きな石がぼっとあるとこあるでしょう。あれ、何でやと思いますか。あれ、土砂崩れあったさかいに、あの石がそこへ置かれた状態になってる。だから、その地域は土砂崩れがあるとこなんです。わかりますか。
 もう一つ、昔の川ってどんな川ですか。昔の川、一番よくわかるのが、有田川であったら二川ダム、あそこから粟生という地域あります。あの地域より2キロぐらいの間、あそこの地域がもう本当にごつごつとした石の川です。何でか。要するに、ダムでせきとめられたから、そこの下は水が流れない。要するに、洪水が起こらない地域と言ってもいい地域なんです。だから、昔の川はそういう川です。例えば、紀の川であったら大滝ダムの下のほう、あの地域が本当に昔の川だというふうに思います。
 また、土砂がたまるということを先ほどのおとり屋さんが話をされてましたけど、その土砂がたまるとはどういうことかと。要するに、玉石とかごろった石がたくさんあるところ、そういうところはすき間ができてきて、そこに川エビやウナギや川ガニがすめる、そういう空間がある。やっぱり生物が、多様性じゃないですけども、すめる地域がたくさんできる、そういった環境づくりが必要なんです。
 それが、土砂がたまってきたらどういうことになるかというと、本当にアユが上から見たら見える、逃げるとこない。そしたら、カワウがびゃっと飛んで来て、アユは食べられてしまいます。それが本当に今現実になってます。
 昔、20年前ですか、テレビ見てました。そのときに村田満さんという、「満さん、満さん」という大阪の釣り師で本当に有名な方ですけども、アユ釣りの番組をやってました。地域は、紀の川上流、奈良県の吉野川でした。吉野川で、吉野の山のあの桜を見に行くときに、こちらから行ったら橋を渡るんですけども、ちょうどその橋の下で釣っていたと思います。その村田さんの番組見てましたら「また釣れた、また釣れた」って、あの人は声大きかったですから、声が聞こえました。そのとき、本当に「こんなに釣れるもんやな。物すごいな。僕も一遍釣りたいな」という思いに駆られた番組でした。
 そこで、私もやっぱりアユ釣り師ということでいろんな川へ行った中で、一遍またそこへ行ったろと、吉野川へ行きました。吉野川へ行って、その現場をまた皆さん見ていただいたらと思うんですけど、もう砂と岩盤しかない。もうこんなとこで釣ったって、アユおれへんわなということになってました。
 それ何でやろうと、こない思うたんです。そしたら、やっぱり工事です。岸壁が本当にきれいになってます。そのかわり、大きな石もなくなってますし、砂だらけになってます。奈良県、多分あそこは災害大きかったんで吉野川で工事たくさんやってたんか、本当にもうそんな状況でした。何でこんな川になったんか。やっぱり護岸工事だということで、奈良県、ごろった石、そしてまた玉石を皆取ってしまっている。だから残ってない。護岸はきれいになってる。まあ、それはわかります。それが現状だということでした。
 そして、この和歌山県の場合はどうですかということを聞きました。全く同じです。やっぱり災害のときに、国からの予算は出ます。そやけど、玉石置いといてよ、ごろった石置いといてよと、やっぱりそんな費用は出ません。そんな関係で、玉石、ごろった石がなくなっているというのが現状であるというふうに聞いてます。
 もうちょっと川の話さしていただきたいんですけども、私もいろんな川へ行きまして、岐阜県の長良川、これが本当にすばらしい川だというふうに思ってます。何がすばらしいかというと、8月の一番暑いとき、36度ぐらいあるときに、例えば有田の川、二川のダムの下へ行ったときに、36度、要するに川の温度も30度ぐらいになると、おとりアユがもう弱ってしまって釣りにならないというのが現状です。しかし、長良川は白山連峰の下ですんで冷たい水、36度あっても中へ入ってると気持ちええ。そしてまた、ちょうど中流地域になると、ごろった石がたくさんあって、友アユもひっかからんで気持ちよく釣れて、そしてまた20センチぐらいの大きなアユが釣れるということで、本当にこれはすばらしい川やなと思って長良川へ行くんですけども、長良川も含めて岐阜県というのは、やっぱり本当にいろいろとアユの振興について努力しておられます。
 先日、2月の12日に岐阜県を訪れました。そのときに「清流の国ぎふ」ということでアピールしてますし、そして、2015年12月に「清流長良川の鮎」として世界農業遺産に認定もされてます。それだけ力も入っているということです。
 ちょっと岐阜県の話すると、岐阜県、地図で見たら、後から考えると海がないんです。里川振興課というとこしかないというふうに聞いてます。それで職員20名ぐらいいてたということで、和歌山と何が違うんかなといったら、やっぱり川だけの話で職員20名いてると。この和歌山県はどうかと聞くと、資源管理課で何人かいてるということと研究員が内水面にいてるというだけで、本当に和歌山の現状というのは寂しいなというふうに思うんです。アユについても、長良川のことを考えると、やっぱり和歌山県も職員ふやして、少しでもいい川にしていただけたらというふうには思うんですけども。
 また、それとともに、この岐阜県の長良川水域のところへ行くと、少し違うのが、アユを食べさす店がたくさんあるんです。それで、岐阜県へ行って「どのぐらいありますかと」聞いたら「ちょっとわかりにくいです」と、こういう話だったんです。それで、ちゃんと聞いてみますと、観光ウ飼い、2軒やってます。そして、観光やな漁――やな漁というのはわかりますか。落ちアユの時期に竹のやつで落ちアユをとるという漁、それが9軒あるということで、そのウ飼いとやな漁のところだけで少なくとも11軒は必ずありますと、そして、把握してないけど、もっとありますよという話でした。
 この岐阜県というのはすばらしいところで、岐阜の中央卸売市場では天然物だけしか取引をやってない。そんなん、日本でここだけしかないらしいんですけど、天然物だけ。そやから、天然物が流通してるのが、要するに岐阜県である。長良川。だから、各旅館においてアユを食べさすから、そういうところは把握してないという話でした。
 その点、考えたら、和歌山県どうでしょうかという話なんです。アユを食べさす店ありますか。そしてまた、ウ飼いどうですか。ウ飼いも、もう有田ないですよ。観光やなはもうないですよ。そして、今、食べさすという話で料理の話をしましたけども、その料理も皆、養殖だけなんじゃないでしょうか。もう少しとは違うん違うか。それだけ和歌山県、どうなんやろというふうに思います。
 そういうことも含めて質問のほうに入っていきたいと思うんですけど、先日、内水面のほうを訪ねました。和歌山県の中でも有田川、本当に全国一解禁が早くて、アユの放流量も多く、天然の遡上も多い川です。そして、この和歌山、アユ釣り師にとってほんまにすばらしいとこがあるんですよ。
 何がすばらしいかというと、一番最後まで釣れるんです。だんだんと北海道から、寒いとこは落ちアユになってしまって釣れなくなる。8月の末ごろから、もう釣れなくなるんです。それがだんだんと南に下がってきて、一番遅くまで釣れるのが有田であり古座川なんですよ。11月の末ごろまで釣れるのが古座川、有田川です。それだけ、和歌山県の川は非常に環境に恵まれているということです。
 しかし、漁協さんに聞いたら、やっぱり河川環境は悪くなったと言われてますし、また、河川工事によって、先ほど言いました玉石がなくなって、ふちが埋まって河川の形態が変わってきてるという話もされてます。また、今、一番問題というのは、釣り人口が減ってるということ。なぜ減ってんねんと。きのうも一般質問ありましたけども、スマホに影響されてる子供。そしてまた、親からは「池、川、危ないさかい入ったらあかんで、行ったらあかんで」と、こう言われてるのが現状だと思います。そんな関係で子供さんにも釣りというのを教えてない、それが現状であるんかなと思います。
 その結果、漁協さんも本当に赤字経営になってる。そしてまた、もう本当にやっていけないという話も聞いてます。しかし、漁協さんは漁協さんなりに努力されて、18歳以下の遊漁料金をただにしていると言われておりますし、釣り道具の無料の貸し出しや、そして、和歌山釣り塾というんでしょうか、それもやってるというふうに聞いてます。また、平成30年に県知事がアユの友釣りということで県内24市町村の観光資源にしていただけたために、漁協は観光誘客に努めていると言われております。
 また、国において、26年に内水面漁業振興法が制定されました。都道府県において、「内水面水産資源の回復に関する施策及び内水面における漁場環境の再生に関する施策を総合的かつ計画的に実施する必要があると認めるときは、都道府県計画を定めるよう努める」と定められております。今、全国的に見れば、都道府県計画、現在14件策定されているというふうに聞いてますが、まだ和歌山県、策定されておりません。本県において、内水面の振興を図るために振興計画を策定していただけたらというふうに思います。
 また、国において、平成26年に美しい山河を守る災害復旧基本方針の改正がありました。河川環境の保全に配慮した災害復旧を行うため、多自然川づくりに関する最新の知見を災害復旧に反映し、重要な環境要素、ふちの保全等への配慮が示されました。また、先進県として、岐阜県は河川課が中心になってさまざまな事業に取り組んでおります。自然の水辺復活プロジェクト、そしてまた、自然共生川づくりの手引き書などをつくっておられます。
 漁協から言わせると、ほんとに和歌山の川は病んでいる。「漁協は何にも言わんのかい」と言われてるようです。県内の河川工事、釣り人や魚の生息環境に配慮していないということが見受けられると言われております。全国的に多自然川づくりの取り組みが始まってもう26年ほど経過してるんですけども、先進地ではいろんな取り組みをされているわけで、ぜひまた自然共生川づくりについて、つくっていただけたらなあというふうに思います。
 その自然共生の川づくりということで、いろいろ問題もあるということがあると思うんです。しかし、河川といっても、小さな川、字管理の川、そして市町村管理の川、県管理の川、紀の川のような1級河川、いろんな川があります。しかし、この川づくりの手引き書をつくるのは、漁協が管理してる、そういう川だけでもいいんかなというふうに思いますし、また、河川工事という治水、利水、これも非常に大事です。これもわかるんです。だけど、この和歌山県、川を考えると本当に。
 もう一つ、古座川、そして日置川の上流に合川ダムってあるんですけども、その上流に前の川という川があります。その川、本当にきれいな川です。ここまで水深ないんかなと思ったらここまでぼんとあったというような、本当に水のきれいな川です。その川、ちょうど入ってみたらカワニナがおりました。多分、近くで蛍が飛び交ってる地域だろうなあというふうに思いました。和歌山の河川にも、それだけきれいなところがあるわけです。
 先ほど、紀の川の吉野川の話をしました。ごろった石取ってしもて、本当に岩がなくなってしまっている。私の釣りのホームグラウンドは、慈尊院という九度山町にある道の駅の前のほうなんですけども、そこまで石が流れてくるかといったら、もう流れてこないと思うんですよ、もう取ってしまって、ないから。堀さんのとこですけども、だから、少なくともその地域だけは残してほしいなという思いなんです。そこで、これ以上、川が悪うならんように、アユがすめるような環境をぜひつくっていただきたいというのが私の趣旨でございます。
 そこで、知事はチョウの採集が趣味だというふうに聞いてます。また、知事は、和歌山県くまなく各地行っておられるというふうに聞いてます。一番この和歌山県の自然というものを愛し、そしてまたよく知っていると、そのように思います。水の国・和歌山県、岐阜県のように自然共生川づくりの手引き書をつくっていただきたいなあという思い、そしてまた、漁協さんおられますけど、漁協さんが本当に、これからなくなるという危機が迫ってきている、そういう中でぜひ、内水面漁業振興計画策定について、知事の御所見をお伺いしたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○議長(藤山将材君) ただいまの山本茂博君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 和歌山県は、雨が多く急峻な地形も相まって水がよどみなく流れている川が多く、このきれいな川に寄り添うように多くの人々が暮らしております。
 きれいな川からは、たくさんの農作物の栽培、川の参詣道やいかだ下りといった文化が形成されるなど、我々は川から多くの恩恵にあずかっております。
 遊漁などもその一つでございまして、有田川や日高川、古座川といった県内の川におけるアユ釣りは、重要な観光資源の一つであります。5月1日が、有田川や日高川もそうだったと思いますが、解禁日でございまして、これを早くすることによって全国よりも先に遊漁人を集めようという試みを、私も就任以来やったことがございます。
 このアユを含めた内水面の生産力を発展させるため、本県では種苗放流、産卵場造成などを支援するとともに、水産資源回復のための調査研究、カワウの駆除などにも努めております。
 また、川の環境保全については、アユだけではなくて、他の魚類、生物、ひいては川を利用する全ての方々にとって重要でございます。そのため、川の整備内容等を定める河川整備計画については、治水分野、利水分野、それから魚類を含むさまざまな環境分野の委員から構成される和歌山県河川審議会を設置し、治水、利水、環境のバランスに配慮して策定しております。
 議員御指摘の岐阜県では、我々がいつも使う里山、里地、さらには里海という概念に里川も加えて、これで世界農業遺産をかち取っているところでございます。ちょうど和歌山県がみなべ・田辺の梅システムを世界農業遺産にすることに成功したと同時に、岐阜県も長良川を中心とするような世界農業遺産にしたということでございます。
 そういうところから、議員御指摘のように、自然共生川づくりの手引きを策定し、必要に応じて予算措置を行うなどして、多自然川づくりを実践していると聞いております。まさにこの分野で先進県であります。
 一方、本県では、紀の川や熊野川を除けば大半が県管理河川でありまして、まだまだ整備途上の河川が多く、毎年のように水害が多発していることから、どうしても治水に関心が向きます。命を守るために治水対策の早期進捗を優先して取り組んできたところであります。
 そうした中でも、アユ釣りが本県の重要な観光資源であることに鑑み、これから先のことを考えれば、議員御指摘のとおり、河道掘削に際し大きな石を川に残すなどの多自然川づくりは重要でありまして、今後、そのような点についても県土整備部をしっかり監督してまいりたいと考えております。
 次に、内水面漁業振興計画については、議員御指摘のように、法律で計画を策定するよう努めることになっておりまして、農林水産部で準備のため、いろいろ勉強してきたところでございますが、既に14県で計画が策定されているところでございまして、議員の御意見を踏まえ、計画を策定し、県民の皆様から議員の御指摘が実現しているぞと思っていただけるように頑張ってまいりたいと考えております。
 この際、付言させていただきますと、山本議員も今期限りで御引退とお聞きしております。平成19年だと記憶しておりますが、初当選以来、自民党県議団の要職を御歴任になり、県会副議長もお務めになり、そのお人柄と、それから今回の質問にもありますように、先を読んだ御見識とで、和歌山県と和歌山県議会をリードしてくださっておられました。
 よく調べますと、私よりも2歳お若い御年齢で職を引かれるのは残念でありますけれども、今後とも御指導くださいますように、ぜひお願い申し上げます。ありがとうございました。
○議長(藤山将材君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 要望ということで、もう本当に川がこれ以上悪くならんようにしていただきたい。そのためにも、玉石とかごろった石残す、そういうようなことをぜひしていただきたいなというふうに思います。そしてまた、漁協と行政も一体となって、恵まれたこの和歌山県の自然、川、これを本当に守っていただきたい、これが僕の今回の質問です。
 私の家内が徳島ですんで、徳島へ行きます。そのときに吉野川のあの河口でノリ養殖をされてます。本当にたくさんされてます。今、和歌山県にノリ養殖されてるとこあるでしょうか。それだけ本当になくなってきた。それだけ川にかかわるそういう専業者がない、これが今の和歌山です。1人でもやっぱり専業者ができる、内水面にかかわる人間が本当にふえたらいいなということを私は思っております。
 すばらしい和歌山にしていただけることを要望いたしまして、終わります。
 議長、もう一つ演壇でしたいんですけど、いいですか。
○議長(藤山将材君) はい。
  〔対面式演壇から既設演壇へ移動〕
○山本茂博君 最後ということで、演壇のほうにまた立たしていただきました。この場をおかりいたしまして、皆さんに御礼申し上げたいというふうに思います。
 私の議員になるきっかけ、何やということ。私のひいじいさんがしょうゆ屋を起こしまして、造りじょうゆをしておりました。時代の流れと言ったらええんでしょうか、ちょうどアミノ酸が発見されて、昔、普通だったらしょうゆは2年から3年やっぱりかかるんです。それが、アミノ酸が発明されたために半年もかからんうちにしょうゆができる。それで、大手のキッコーマン、ヒガシマルさんが、安売りやないけども安価な値段で販売される。その結果、小さいしょうゆ屋さんもだめになってきた。
 そこで、私のおやじが「ちょっとこれはあかんなあ」ということで――その当時、和歌山の住金さんが本当に一番ええころやったんでしょうね。ちょうど岩出に住金さんの社宅、住宅ができることとなりました。そのときに、うちのおやじも、しょうゆはあかんから酒屋に転向しようかということで免許を取りまして、酒屋に転向することになりました。そのときの商売相手と言ったらいいんですか、お得意さんは住金の皆さんでした。本当に「毎度おおきに」と、対面販売、注文聞き、いろんなことを私もしました。
 そこから、御存じのように、規制緩和。初めは我々の同業者からの安売り店、そしてスーパーができました。そして、規制緩和ということで、免許がコンビニまでおりるようになりました。私も、酒屋やりながら、もうこれはあかんなということで、コンビニをすることになりました。コンビニというのは、御存じのように、知事、今言われましたけども、こんなおいやんが立ってるより若いお姉ちゃんがええわなということがあります。そんな関係上、何か俺もやることないんかなということを考えました。
 そのときに、かかわりのある人もあると思うんですけども、町長選がありました。中芝町長が就任されました。その5カ月後に町議会の選挙があるということで、「あ、これや」と思ったんです。「一遍出たろかい」というふうに思いました。それはなぜかというと、今までお世話になった住金のお得意さんとのきずなが疎遠になる、ほんま悲しいな、そない思いました。こんだけ親しくなってんのに、このつながりを切るというのはやっぱり何か寂しいなあという気があったんです。そんな関係上、そのお得意さんに対して、住金の皆さんに少しでもお役に立てればなあということで、出ようかということで出してもらったのがきっかけです。
 また、議員になって22年間、議員って何ぞやということ、本当に自分で自答してきました。議員というのは、本当にあらゆる視点から物を考えること、これが重要です。そしてまた、当たり前のことを「これほんまに当たり前やろか」と疑問に思うことも大事です。その結果、やっぱり一般の人と違う変わった考え方、変わった行動、これもありやと私は思うんです。それがやっぱりここの「42分の1」やと僕は思っております。多様化の時代です。こんな議員がいてもええんかなという思いでやっております。
 自分のモットー、これは正直に生きること。これは一番楽です。しかし、正直に生きていると、家内を初め周りの人から「迷惑かける」ということを言われます。反省している面もあります。
 また、町会議員をしているときに、支持している方からこんな話がありました。「議員っておもしろいかい」と。「いや、おもしろいよ」と、そう言いました。ちょうどその当時、町会議員の時代ですけども、御存じのように、改革派の知事、出てこられました。橋本大二郎さんとか、宮城の浅野さんとか、そして三重の北川さんとか。いろんなところへ僕も聞きに行きました。それだけ、おもしろいなあと、地方分権の時代でした。そしてまた、後から民主党の時代になりましたけども、本当にこれから政治てどないなるんやろという思いがその当時ありました。
 今、議員になって、市民、県民の皆さんから「ほんとにおおきに」、「ようやってくれた」、「茂やん、おおきにやで」、「ありがとう」と、この一言が本当に議員のおもしろさにつながってるのかなというふうに思いますし、また、先輩・同僚、職員の皆さんと和歌山県政について語り合う、これもおもしろさにつながってるのかなというふうに思います。
 そしてまた、市会議員と県会議員、何が違うんかなというふうに考えたことがあるんです。何が違うかって。僕、皆さんとともに視察へ行くでしょ。そのときに、朝のバスに乗ったときに、やっぱり県会議員ってすごいなと思ったのが、新聞を読むんです、乗った途端に。それだけ皆さんが勉強しているということ。これが本当にすばらしいなというふうに思いました。やっぱり勉強できることが県会議員のよさかな、おもしろさかなというふうに思いました。
 しかし、僕が一番残念なこと、これは、敬愛し、そして尊敬しておりました親分肌のあの元県会議長の浅井議長が亡くなったこと。本当にかわいがっていただきました。そしてまた、私の同期で同僚の泉県会議員が、去年、亡くなりました。本当にいろいろとお世話になりました。脳内出血で亡くなったということで、私も血をさらさらにする薬を飲んでます。同じような病気です。泉さんの薬をらったこともあります。体に気つけて生きていかなあかんなあという思いです。
 しかし、この2人が亡くなったことが、私にとって何か、議員生活おもしろくなくなったなあといういわれなんです。わかっていただきたいというふうに思います。
 しかし、やりたいことも、知事初め職員の皆さんの御協力のもとで実績を積むことができました。県会議員でしかできない、知事のおかげで、県の施設の緑花センターも無料化していただきました。私も、私利私欲ではなく県民のためにできたかなというふうに思います。本当にありがとうございました。
 その中でもう一つ、22年間やってますと、「議員ってこんなもんかなあ」って思うんです。こんなもんかな、いわゆるもうマンネリ化してきた。いわゆる飽いてきた。もう飽いたんかなと、こう思うんです。
 また、私自身、情報化の波、乗りおくれてます。パソコンも2年前、3年前のパソコン、やっとこの原稿をつくるのにやったというふうなところです。それだけ私も情報化の波におくれてる。「こんな議員が」と思うとこもあります。
 いつかはやめるときがあるんです。私も、ここでやっぱり引退してもええんかなという思いで引退をさせてもらう決意をしたんです。
 そこで、本当に改めまして、私も今期をもって県会議員を引退いたします。町議会議員、そして市議会議員、そして県議会議員、22年間の議員生活、そしてまた県議会議員として29年6月から1年間、副議長ということで、皆さんの御推挙によりまして務めさしていただきました。本当にありがとうございました。これもひとえに、後援会の皆さん初め岩出市民の皆さん、また先輩・同僚、そして知事初め執行部の皆さんのおかげかなと思っております。本当にありがとうございました。
 最後に、知事におかれまして、私のいとこが初めての知事選において事務長をしておりました。私も親しみを持って支持し、背中に「仁坂命」と書いて選挙運動をしていました。圧倒的大差で勝利し、現在4期目を運営されています。信頼する仁坂県政です。思い切った施策を実現していただきたいというふうに思います。
 さらなる和歌山県発展を期待し、皆さんの御活躍を期待し、皆さん、本当に大変お世話になりました。ありがとうございました。これで一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(藤山将材君) 以上で、山本茂博君の質問が終了いたしました。
 質疑及び一般質問を続行いたします。
 37番谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕(拍手)
○谷口和樹君 皆さん、おはようございます。谷口和樹でございます。きょう2人目の質問ということで、よろしくお願いいたします。
 1番目の質問に入らしていただきます。
 県立高校における部活動の再編について、部活動の現状と今後のあり方についてお聞きをいたします。
 特色ある学校づくりや学校の活性化につながる部活動について、危惧していることがございます。中学校や高等学校の部活動は、日ごろ先生方の熱心な指導に支えられ、子供たちも楽しみながら活動を行っています。
 平成30年3月に公示された高等学校の新学習指導要領においても、「生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化、科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、学校教育の一環として、教育課程との連携が図られるよう留意すること。その際、学校や地域の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行い、持続可能な運営体制が整えられるようにするものとする」と定義をされています。
 部活動は、このように定義されているにもかかわらず、今日の社会や経済情勢の変化により、教育等にかかわる課題が複雑化、多様化し、教職員の多忙化と相まって、学校や教師だけでは解決することができない課題がふえてきています。特に、少子化が進展する中、運動部活動において現行の部数を維持しながら活動していくことは、部員数や顧問数の関係で非常に困難になってきていると伺っています。私の住んでいる地域の高校においても、持続可能な運営体制を整えることは厳しい状況にあると言えます。
 そこで、本県における部活動の現状と今後のあり方について、教育長にお聞きをいたします。
○議長(藤山将材君) ただいまの谷口和樹君の質問に対する答弁を求めます。
 教育長宮下和己君。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 学校教育の一環として行われる部活動は、スポーツや文化、科学に興味関心のある生徒が参加し、顧問の指導のもと、知識、技能や体力の向上などを図ることを目的にしております。あわせて、生徒同士や教員等との好ましい人間関係を構築することにもつながり、生徒の多様な学びの場として非常に大きな意義がございます。
 しかしながら、少子化等の進展により、本県高等学校の生徒数は、平成20年からここ10年で約4500人、全体の14%が減少し、学校規模も縮小してございます。しかし、各学校の部の数はほとんど変わっておらず、少ない生徒と教員でこれまでどおりの活動を維持していくことが難しい学校もあることは認識してございます。
 こうした中で、本県では、昨年4月に和歌山県運動部活動指針を策定いたしました。指針では、今後、人数がそろわず十分な活動ができない運動部においては、学校の実情や地域の要望、生徒のニーズを踏まえた上で、部の再編や合同部活動の運用、外部指導者の活用、さらには総合型スポーツクラブなど地域の社会体育団体等と連携することで、できる限り生徒の活動機会を確保するよう示してございます。
 現在、各学校において、指針に基づいた適切な運営、活動が実施されるよう、指導の徹底を図っているところです。
○議長(藤山将材君) 谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕
○谷口和樹君 二つ目の質問に入ります。
 再編の進め方についてお聞きをいたします。
 本年夏ごろに、ある高校の来年度におけるクラブの再編の話を耳にいたしました。その後、11月ごろに校長先生から直接話を伺うため、休部の対象になっている運動部の競技団体の方と一緒に当該校を訪ねました。校長先生からは、来年度いきなり一度に五つの運動部を休部にすることやその経緯について説明を受けましたが、余りの学校中心の進め方に大変驚かされました。
 部の再編に関して、確かに学校では何度も議論をされていましたが、いずれも教員のみで構成された内部の委員会であり、その時点においては、生徒や保護者の意見も入らず、地域や競技団体などの外部の関係者との話し合いもされずに、休部ありきで進んでおられました。
 指摘の後、少しずつ関係者等への説明も行われていたようですが、順番が違っていると感じています。一番大切に考えなければならないのは生徒のことであるはずなのに、そのことを無視して進められていると私は強く感じました。学校教育において、生徒ファーストの考え方はもちろんのこと、再編に当たっては、保護者、地域の方々、競技団体関係者への丁寧な説明は必ず必要であると思います。
 そこで、教育長にお伺いいたします。
 今後、ますます県内各地で部の再編を進めざるを得ない学校がふえてくると思われます。県教育委員会として、部の再編問題について各学校においてはどのように進められるべきか、お考えをお伺いします。
○議長(藤山将材君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 部の再編を進めるに当たりましては、教職員の議論だけではなく、子供が自分たちの問題として生徒会等で議論することが大切であり、加えて、コミュニティ・スクールでの協議や地域の方々、当該競技関係者など、多方面の方々と十分に議論も重ねて進めるよう、これまでも校長会等で指導してきたところです。
 議員御指摘の学校につきましては、担当課も把握しておりましたので、再度、プロセスを大切にして進めるよう指導いたしました。生徒の思いを大切にせずに進めていたことは遺憾に思ってございます。新年度を迎えるに当たり、在校生や新入生の意見を踏まえ、できる限り希望に沿えるような対応など、今後も検討を重ねるよう指示したところです。
 少子化等が進展していく状況の中、多くの学校で現状の部の数や顧問の配置を維持することが困難になることが予想され、部の再編は避けて通れない課題であると認識してございます。
 今後、改めて、県内全ての学校に対して、県運動部活動指針に沿って、新たに運動部の再編を考える際の留意点を提示し、生徒会等で議論することやPTAやコミュニティ・スクールでの協議、地域の方々や当該競技団体との意見交換などを十分行いながら部の再編等を検討するよう、指導を徹底してまいります。
○議長(藤山将材君) 谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕
○谷口和樹君 御答弁ありがとうございます。
 休部のクラブ、特に生徒、保護者、関係者の皆さんには丁寧に説明をしていただいて、御理解をいただきながら、ぜひともこれから進んでいただきたいと思います。
 最後に、要望さしていただきます。
 よくイベントでお会いするダンスを中心に活動しているクラブがあります。生徒は約50名ですが、付き添いの顧問の先生はたった2人でやられています。夏は炎天下でダンスの練習、各家庭の独居高齢者の見回りや施設訪問など、地域のボランティア活動を熱心に行っています。
 教員の働き方改革は重要なことであり、少子化に伴いクラブ数を減らすことも当然のことと思っています。しかしながら、部活動で生徒の才能を伸ばし、安全で安心な運営を行う上で、教職員の配置数を少しでも多くする必要があるのではないかと思っています。
 現状において、クラブ顧問となっていただける教職員の人数をふやすこと、これはなかなか難しいことはわかっておりますが、学校での学習活動やクラブ活動を活性化させるためには、人員を十分に確保することが重要であると思っています。
 そこで、例えば、今後は退職教員やスポーツ指導員など地域のボランティア、総合型スポーツクラブの指導者など、いろんな手だてを講じながら、学校への人的援助をぜひ考えていただければと思っています。そうしていただけるんであれば、私どもも大いに協力もさしていただきますので、今後ともぜひよろしくお願いします。御答弁ありがとうございました。
 続きまして、2問目の質問に入ります。
 消費税増税による県内経済への影響について、知事にお聞きします。
 10月以降の県内経済の見通しについてということで、2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられた影響は、同年4月から6月期のGDP統計で明らかとなり、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動もあり、実質GDP成長率は落ち込みました。
 当時の見通しとしては、7月から9月期に持ち直し、2014年度期においてはプラス成長を維持できるとの見方がありましたが、2014年7月から9月期においても、見通しとしていたほどの持ち直しが見られず、先行き不透明感が強まることとなりました。
 今回の消費税率引き上げにおいて、政府はさまざまな平準化対策を講じることとされておりますが、県民の方々からも、消費税率引き上げによる影響があるとの声も聞かれている中、本年10月から開始される消費税率10%への引き上げで県内の企業活動や一般消費にどのような影響が出ると思われているか、今後の県内経済の見通しについて、知事にお聞きをいたします。
○議長(藤山将材君) 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 今後、少子高齢化により現役世代が急激なスピードで減少し、社会保険料など、現役世代の負担が年々高まりつつある中で、社会保障財源や子育て世代の負担軽減のための財源が必要となっております。そうした財源確保のため、現役世代に負担が集中することがないように、本年10月から、国民全体で広く負担する消費税率の引き上げが予定されているというふうに理解しています。
 平成26年4月の消費税率引き上げ前には、広範な品目で駆け込み需要が顕在化いたしまして、全国における四半期ごとの民間最終消費支出の1月から3月期では、前年同期比3.4%押し上げられましたけれども、4月から6月期には前年同期比マイナス2.6%と大きく落ち込み、さらに、7月から9月期では前年同期比マイナス2.3%、10月から12月期では前年同期比マイナス1.9%と落ち込みが継続しました。
 国によると、個人消費が落ち込んだ要因については、駆け込み需要の反動減だけではなくて、天候不順の影響、輸入物価の上昇、さらには、消費税率引き上げ分を含めた物価の上昇に家計の所得が追いついていないことなどを挙げており、最終的に平成26年度全国の民間最終消費支出は前年度比2.6%減少となりました。
 一方、県内においても同様でございまして、大型小売店販売額、新車登録台数及び新設住宅着工戸数が4月以降3カ月連続で前年を下回るなど、平成26年度県内の民間消費支出が前年度比3.6%減少したところでございます。今回の消費税率引き上げでも、個人消費の減退など、景気の下振れリスクによる県内経済への影響が懸念されておるところであります。
 このため政府では、食料品などの税率を8%に据え置く軽減税率を実施する、キャッシュレス決済を用いた場合のポイント還元、また、低所得者、3歳未満の子育て世帯の消費に与える影響を緩和することを目的としたプレミアムつき商品券の発行、販売など、臨時、特別の予算措置をすることで、経済への影響を乗り越えようという、そういう対策を講じるとしております。
 県としても、産業別担当者などを通じ、国の施策を積極的に広報して利用してもらうというようなことを行うほか、県庁内の関係部署及び関係団体に特別相談窓口を設置し、各種相談に応じるとともに、情報収集をきめ細かくいたしまして、国や県が実施する施策を総動員することで、県経済が落ち込むことが少ないように最大限努力していきたいと考えております。
○議長(藤山将材君) 谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕
○谷口和樹君 消費増税において、総収入が一時的には増加するが、後、急速に減速するんではないかという危惧からお聞きをいたしました。
 2番目のキャッシュレス化の状況について、お聞きをしていきます。
 日本では、治安がよく、にせ札が少ないことや、ATMの利便性が高く現金の入手が容易なことなどから、現金の使い勝手が非常によい、また、事業者にとっては、初期導入費用や加盟店手数料などの費用負担が必要になることなどから、キャッシュレス決済が進んでいないと言われています。
 一昔前はキャッシュレスといえばクレジットカードでありましたが、近年はデビットカードや電子マネー、さらにはスマートフォンを使ったQRコード決済など、決済手段が多様化しています。特にQRコード決済についてはさまざまな事業者が参入し、利用者を獲得するために大々的なキャンペーンが実施されるなど、キャッシュレス決済できる店舗がふえてきているように思われます。
 しかしながら、大都市に比べ、和歌山県内ではまだまだキャッシュレス化が進んでいないと思われますが、和歌山県のキャッシュレス化の状況はどうか。
 また、国では、消費税増税対策の一つとして、中小・小規模の店舗でキャッシュレスで決済を行った場合、ポイント還元が受けられる制度が検討されていますが、消費者がポイント還元を受けるためには、店舗でキャッシュレス決済が導入されていることが必要となります。
 国のポイント還元制度が実施された場合、消費者がポイント還元を受けられる店舗に流れ、キャッシュレス決済を導入していない店舗の利用客が減少することが懸念されますが、キャッシュレス決済の普及に対する取り組み状況はどうか、商工観光労働部長にお聞きをいたします。
○議長(藤山将材君) 商工観光労働部長山西毅治君。
  〔山西毅治君、登壇〕
○商工観光労働部長(山西毅治君) キャッシュレス化の状況についてですが、国の未来投資戦略では、キャッシュレス決済比率を2027年までに現在の倍増の40%程度にすることが目標に掲げられている一方、和歌山県のキャッシュレス決済比率は、平成26年商業統計でございますけども、10.3%となっており、全国に比べて低い状況となっております。
 店舗へのキャッシュレス決済の導入は、事業者の業務効率化や消費者の利便性向上に資するものと考えられ、県では、昨年7月に国のキャッシュレス推進協議会に自治体としていち早く加入し、情報を収集するとともに、11月には国内の主要な大手モバイル決済事業者を招いたキャッシュレスセミナーを県内3カ所で開催するなど、キャッシュレス決済の普及に取り組んでおります。
 議員御指摘のとおり、国では、消費税率引き上げに伴う消費の平準化対策として、消費者がキャッシュレス決済手段を用いて中小・小規模の小売店や飲食店などで支払った際のポイント還元制度の実施が検討されております。
 この制度では、事業者がキャッシュレス決済手段を導入する際に必要となる決済端末等の導入補助、決済事業者に支払う加盟手数料の補助などもあわせて検討されており、事業者にとってキャッシュレス決済導入の障壁が低いものとなっております。
 県としましては、商工団体、地域金融機関などと連携して、こうした国の施策を県内事業者に最大限利用していただけるよう、積極的に周知啓発するとともに、モバイル決済事業者にも働きかけ、県内事業者のキャッシュレス決済導入を促進してまいります。
○議長(藤山将材君) 谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕
○谷口和樹君 ぜひ頑張って全力で取り組んでいただいて、備えていただきたいと思います。
 それでは、三つ目の質問に入らしていただきます。
 原子力発電から出る高レベル放射性廃棄物の県内処分場の可能性について、知事にお聞きいたします。
 お手元の資料を見ていただきたいと思います。
 原子力発電所の使用済み核燃料を再処理した際に出る、高い放射能がある高レベル放射性廃棄物、いわゆる核のごみの処分は、日本で原発の利用が始まって半世紀がたつ今も決まっておらず、原子力発電が抱える最大の課題でありますが、国内では、平成29年3月末の時点で、青森県六ヶ所村や茨城県東海村の施設で2400本余りが保管されているほか、各地の原発には核のごみのもととなる大量の使用済み核燃料がたまり続けていると伺っております。
 この処分場をめぐり、平成29年7月に、国は地域ごとの適性を示した全国地図「科学的特性マップ」を初めて作成し、公表しました。
 高レベル放射性廃棄物・核のごみは、原発から出る使用済み核燃料を再処理し、プルトニウムなどを取り出した後、廃液をガラスで固めたものであります。初期の段階では10数秒被曝すると死に至る極めて強い放射能が出ていますので、人が生活する環境から数万年にわたって隔離する必要があることから、国は金属製の容器に入れて地下300メートルより深くに埋める地層処分をする方針ということです。
 資料にありますとおり、このうち処分場としては、好ましい特性が確認できる可能性が相対的に高い地域は薄い緑色と濃い緑色で示され、これらの地域は将来的に処分場の選定に向けた調査対象になる可能性があるとしています。一方、使用済み核燃料の中間貯蔵施設などがある青森県と東京電力福島第一原発の事故があった福島県については、国は「これ以上負担をかけたくない」などとしています。
 国は、この地図は処分場の選定に向けた第一歩だとする一方、自治体に調査の受け入れの判断を迫るものではないとしていて、今、各地で説明会を開いています。
 今回公表されたマップを受けて、今後、自治体から応募があったり、国が自治体に調査を申し入れたりした場合、処分場の選定に向けた調査が行われることになります。自治体が調査を受け入れると、最初の文献調査で最大20億円、次のボーリング調査などで最大70億円が交付金として支払われると伺っています。
 今後、徐々に選定が進む中で適正に判断をされるかと思いますが、どこからも嫌がられる処理施設でもあり、県内での今後の動きを大変危惧しているところでございます。
 そこで、知事にお聞きをいたします。
 平成29年9月議会において、私の質問に対し、知事は「県内での調査を受け入れる考えはない」と御答弁をいただきました。
 その後、科学的特性マップに関する説明会が本県でも開催されたとお聞きします。その状況はどうでしょうか。
 その開催に県は関与していないのか、また、現在でも高レベル放射性廃棄物の最終処分場について、県内で調査を受け入れないという知事の考え方にお変わりはないか、ここで改めてお聞きをいたします。
○議長(藤山将材君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 議員御質問の和歌山県内で開催された説明会は、資源エネルギー庁と原子力発電環境整備機構、通称NUMOが主催いたしまして、高レベル放射性廃棄物の地層処分の仕組みや、処分の実現に向けた地質環境調査プロセスなどへの理解を深めてもらうことを目的として全国で実施している説明会の一環として行われたものであると承知しております。
 県は、この開催には関与しておりません。NUMOによれば、平成29年10月30日に和歌山市で開催された説明会には119人、平成31年2月16日に新宮市で開催された説明会には15人の出席があったとのことであります。
 国は、先ほど申し上げました全国での説明会の実施などを通じて、国民理解、地域理解が深まった段階で、高レベル放射性廃棄物の最終処分地の候補となり得るかどうかの調査の実施を複数の地域に受け入れてもらうことを目指しているということでございますが、既に議会でも申し上げましたとおり、本県は南海トラフにも近く、巨大地震や津波の被害を恐れなければならない地域でございますし、山がちで、しかもその山間部にも結構人々が住んでいる地域でありますので、このような最終処分場はもとより、中間貯蔵地としても最もふさわしくないところであることは理論的に明らかでございまして、本県においてこういう調査を受け入れる考えはございません。
○議長(藤山将材君) 谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕
○谷口和樹君 御答弁ありがとうございました。ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
 以上で、私の一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(藤山将材君) 以上で、谷口和樹君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前11時17分休憩
────────────────────
  午後1時0分再開
○議長(藤山将材君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 質疑及び一般質問を続行いたします。
 1番中西峰雄君。
  〔中西峰雄君、登壇〕(拍手)
○中西峰雄君 一般質問の最終日、昼からの時間で最も眠気を催す時間になりましたが、しばらくおつき合いお願いしたいと思います。
 私の質問は、今回3点ございますけども、まず最初に、児童虐待防止対策と児童相談所の一時保護所についてお尋ねいたします。
 一つ目、一時保護所退所後の支援と他府県の連携についてお尋ねいたします。
 つい最近も、一時保護から家庭に帰された児童が虐待により死亡するという痛ましい事件が起きました。この事件では、児童相談所が児童を家庭に帰したことの判断も問題視されておりますが、虐待をする保護者は一時的に虐待をしなくなったとしても再び虐待を繰り返すことが多く、一時保護解除後の児童と保護者への見守りと支援が大切と考えます。
 そこで、一時保護から帰された児童と家庭への見守りと支援をどうされているのか、お尋ねいたします。
 また、児童相談所がかかわっていた児童が他府県に引っ越してしまうと、従前の児童相談所と移転先の児童相談所の連携も課題と思われます。移転先の児童相談所とどのようにして児童の情報交換を行っているのか、市町村間でも情報連携しているのか、お尋ねします。
○議長(藤山将材君) ただいまの中西峰雄君の質問に対する答弁を求めます。
 福祉保健部長山本等士君。
  〔山本等士君、登壇〕
○福祉保健部長(山本等士君) まず、一時保護所退所後の支援についてですが、県と市町村との役割分担に基づき、地元市町村では、家庭訪問による児童や家族の状況確認や、保護者に対する育児方法の助言を行うなどの見守りを行っています。
 また、児童相談所や保育所、学校などで構成される要保護児童対策地域協議会では、これらの見守り情報を定期的に共有するとともに、保育所への優先入所や保護者に対する育児、家事などの援助を行うなど、虐待の再発防止に取り組んでいるところです。
 このような取り組みの過程で、再度、児童の安全が確保されない状況にあると判断した場合、児童相談所は、ちゅうちょなく一時保護を行っているところです。
 次に、他府県との連携についてですが、本県では、一時保護所を退所した児童とその家族が県外へ転出する場合には、地元市町村が児童相談所に直ちにその旨を報告する体制になっております。
 報告を受けた児童相談所は、支援のすき間が生じないように、転出先の児童相談所に対し、速やかな児童、家族の状況確認を依頼するとともに、これまでの支援方針やリスクアセスメントシートの記録、家族全体の関係性、虐待の発生に至る背景や要因、今後の見通しなどを対面により確実に伝えることを徹底しています。
 一方、県外から転入した場合についても、転出先の児童相談所から連絡を受けた際には、同様に、速やかに児童、家族の状況確認を行うとともに、当該児童相談所に対して、対面による引き継ぎを行うよう強く求めるなど、迅速かつ適切に対応しています。
 また、転出元と転出先の市町村においても、県と同様に、児童、家族の状況や支援方法などについて直接引き継ぎを行い、切れ目のない支援を行っています。
○議長(藤山将材君) 中西峰雄君。
  〔中西峰雄君、登壇〕
○中西峰雄君 転出、転入の場合の引き継ぎを密にしていただきたいと思いますんで、よろしくお願いします。
 それでは、次に、一時保護所の施設についてお尋ねいたします。
 児童相談所の一時保護施設については、課題が多いと聞いております。
 まず、毛見の児童相談所・一時保護所は、海に近く、津波被害が懸念されます。安全性は大丈夫でしょうか。
 平成30年7月に出された厚生労働省の一時保護ガイドラインというのがございます。このガイドラインは、一時保護所について、一時保護所に入所する子供については、その年齢も、また一時保護を要する背景も虐待や非行など様々であることから、子供同士の暴力やいじめなど、子供の健全な発達を阻害する事態の防止にも留意しつつ、こうした「混合処遇」の弊害の解消を行うため、子供の年齢等に配慮しつつ、原則として個室対応を基本とし、個別対応を可能とするような職員配置や環境整備を行うなど、一人一人が安心感を持てる生活の保障に努めなければならないとしております。
 しかしながら、現一時保護所は、このガイドラインからはほど遠いように思われます。ガイドラインに言う、原則として個室対応を基本とすることは難しいとしても、それにしても児童の性別や年齢及び保護理由に配慮した部屋の配置と広さになっていないのではないか。また、風呂、トイレ、洗面所、食堂等の共用スペースの広さや配置、さらにはエアコン等の設備も問題ではないかと思われます。現状の認識と今後の改善についてお尋ねいたします。
○議長(藤山将材君) 福祉保健部長。
  〔山本等士君、登壇〕
○福祉保健部長(山本等士君) まず、一時保護所のある子ども・女性・障害者相談センターが位置する和歌山市毛見の沿岸部は、東海・東南海・南海3連動地震や南海トラフ巨大地震発生時の津波浸水想定区域にあり、和歌山市への津波到達時間はおおむね40分と言われています。
 現在、近畿地方整備局が和歌山下津港海岸で行っている津波防波堤や水門等の工事が完成すれば、東海・東南海・南海3連動地震による津波浸水は防ぐことができる見込みとなっています。
 しかしながら、南海トラフ巨大地震による津波被害は、軽減できるものの、浸水自体は防ぐことができないことや、工事の完成までに時間を要することから、子ども・女性・障害者相談センターでは避難マニュアルを作成し、年1回、津波避難訓練を実施しています。
 また、特に幼児を含む児童が多数入所している一時保護所では、浸水が想定される水位以上となる建物上部への──浸水が想定される水位以下となる建物上部への速やかな避難行動がとれるよう、毎月1回、避難訓練を実施しているところです。
 なお、子ども・女性・障害者相談センターでは、非常時に備え、3日分の食料や飲料水等の備蓄を行っているところです。
 次に、一時保護所の施設についてですが、一時保護所では、保護した児童の年齢や性別だけでなく、保護に至る要因も非行や虐待などさまざまであることから、それぞれの心身の状態に合わせ、より細やかな個別対応を行う必要があります。
 そのため、現在、1部屋当たり5名の居室定員をできるだけ少なくするように既存施設の未利用部分の活用を図るなど、環境改善に早急に取り組んでまいります。
 なお、トイレやエアコン等、老朽化した設備については随時修繕を行ってきたところですが、一時保護した児童の生活に支障が生じないよう、引き続き必要な対応を速やかに行ってまいります。
○議長(藤山将材君) 中西峰雄君。
  〔中西峰雄君、登壇〕
○中西峰雄君 答弁ありがとうございます。
 答弁いただきましたけれども、まず津波に対する安全性でございますが、3連動地震の場合は被害は免れそうですが、南海トラフ地震の場合は、予想最大津波高が和歌山市で6メートル、海南市で7メートルとなっていることから、浸水被害は免れないものと思います。御答弁の中でも、そういう回答でございました。
 幼児から高校生までの異年齢の子供たちを、とっさの際に、特に夜間や早朝にうまく避難させられるかどうか、不安が残ります。現人員では、夜間は2名、多くても2名ということでございますから、それが果たしてうまく避難させられるのかというところには大きな不安があります。この点も十分に留意いただいて、再検討をお願いいたします。
 それと、現施設は建築後23年でありまして、そう古い建物というわけではございません。ただ、建設当時と比べますと、一時保護される子供の数が格段にふえていること、また、虐待や性被害、障害のある子や非行など、保護理由も多様になっていることを考えますと、ガイドラインの言うように、混合処遇から個別対応、個室対応のできる施設が理想であります。
 しかし、現施設はもともとそういう構造ではありませんから、これを改造、改修することは、費用対効果を考えると困難かと思います。この際、思い切って新築を考えられるべきではないかと思います。そういう方向で検討していただきますことを要望させていただきたいと思います。
 また、当座必要な補修や設備の入れかえ等は早急にしていただきますことも要望させていただいて、この項の質問は終わらせていただきます。
 引き続いて、一時保護所の人員についてもお尋ねします。専門員を含めた絶対的なマンパワーの不足、特に夜間の人員について問題があると思いますが、この現状についての認識と改善についてお尋ねします。
○議長(藤山将材君) 福祉保健部長。
  〔山本等士君、登壇〕
○福祉保健部長(山本等士君) 答弁に先立ちまして、先ほど答弁した答弁文の中で、1点修正をお願いしたいと思います。
 先ほど、幼児を含む児童が多数入所している一時保護所では、浸水が想定される「水位以上」と答弁すべきところを「水位以下」と答弁してしまいました。恐れ入ります。「水位以上」というふうに修正ということでお願いしたいと思います。
 それでは、答弁いたします。
 一時保護所では、児童指導員に加え、非常勤職員として学習指導員や宿直業務員を雇用し、年齢など児童一人一人の状況に応じた支援をしているところです。
 具体的には、日中においては、児童指導員が掃除や洗濯などの生活支援を行うだけでなく、未就学児には絵本の読み聞かせや幼児遊びを、就学児童には入所時にテストを行った上で、学習指導員とともに個々の学力に応じた学習支援を行っています。
 夜間においては、児童指導員1名と宿直業務員1名が、幼児の食事の介助や、就寝時に情緒が不安定な児童への添い寝などの生活支援を行っているところです。
 しかしながら、近年、児童虐待や非行、不登校などさまざまな背景を抱え、細やかなケアを必要とする児童がふえてきていることから、夜間においても手厚い職員配置が必要となっております。
 県といたしましては、一時保護所において児童が安心して過ごせるよう、宿直業務員の充実など、適切な人員体制の整備を図ってまいります。
○議長(藤山将材君) 中西峰雄君。
  〔中西峰雄君、登壇〕
○中西峰雄君 答弁いただきましたように、保護される子供たちを細やかにケアするためには、人員体制は充実強化する必要があろうかと思いますので、よろしくお願いします。
 最後に、この質問をさせていただきましたことで、保護される子供たちにとって、和歌山県の一時保護所が少しでもより安全で安心のできる施設になりますことを願いまして、この質問は終わります。よろしくお願いします。
 次に移らしていただきます。
 京奈和自動車道の4車線化についてお尋ねします。
 京奈和自動車道は、橿原高田インターチェンジから阪和道まで暫定2車線で開通し、従前より格段に利便性が向上し、地域経済の活性化や観光、企業誘致等にも大きく寄与しており、利便性の向上を実感しているところでありますが、片側1車線は最も速度の低い車に速度が制限されることや、事故による通行どめの解除に時間を要するなど、さらなる地域の発展のために早期の4車線化の事業化が期待されるところです。4車線化への取り組みについてお尋ねします。
○議長(藤山将材君) 県土整備部長髙松 諭君。
  〔髙松 諭君、登壇〕
○県土整備部長(髙松 諭君) 京奈和自動車道の4車線化に関する御質問でございます。
 京奈和自動車道は、京都府、奈良県、和歌山県を結ぶ延長約120キロメートルの高規格幹線道路でございまして、一昨年、平成29年3月に県内全線が開通したところでございます。現在、阪和自動車道と西名阪自動車道をつなぐ区間におきましては、和歌山ジャンクションから橿原高田インターチェンジ間が暫定2車線で供用されており、続く奈良県内の橿原高田インターチェンジから橿原北インターチェンジ間で整備が進められているところでございます。
 一般的に、暫定2車線の区間では、交通量の増加や追い越し車線がないことによります渋滞の発生、安全性や走行性の低下などの課題があるとされる中で、国土交通省の調査では、県内の京奈和自動車道につきましては、順次開通が進むにつれまして交通量は増加傾向にあるものの、現在のところ、慢性的な渋滞は発生していない状況でございます。
 こうしたことから、京奈和自動車道の4車線化につきましては、奈良県内の整備の進捗状況や交通の状況などを注視した上で、今後、必要に応じて国に働きかけてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(藤山将材君) 中西峰雄君。
  〔中西峰雄君、登壇〕
○中西峰雄君 暫定2車線といいますと、完成4車線があるんだろうなあというのを期待しておりまして、用地ももう岩出までは確保しておられるということなんで、できるだけ早くこの4車線化が実現するように取り組んでいただきますことを要望させていただきます。
 次に移らしていただきます。
 3番目は、これは議員の皆さんも県民の皆さんもほとんど関心のない事項になるかなあと思いますが、特定外来生物に指定されているオオクチバス──これはブラックバスの正式名称です──ブルーギル等のキャッチ・アンド・リリースについてということです。
 まず、1番目、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律というのができてます。これと特定外来生物被害防止基本方針──これ、環境庁が平成26年に出した基本方針ですが──についてお尋ねします。
 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律──長いんですけども──は、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止、もって生物の多様性の確保、人命及び身体の保護並びに農林水産業の健全な発展に寄与することを目的に、平成16年に制定されました。
 その特定外来生物に、いわゆるブラックバスやブルーギル等の外来魚が指定されております。また、日本生態学会は、オオクチバス、コグチバス、ブルーギルを日本の侵略的外来種ワースト100に指定し、さらに、日本も加盟する国際自然保護連合も世界の侵略的外来種ワースト100に指定しております。
 これら外来種は今や全国至るところの河川・湖沼で繁殖しており、これらが日本の在来種のメダカ、タナゴ類、あるいはドジョウやフナ、コイ類、また、カワエビなどの甲殻類やゲンゴロウ、トンボの幼虫などの水生昆虫を捕食し、日本固有種、在来種の個体数を減少させる大きな要因となっております。生態系や生物多様性に大きな被害を与えています。
 さて、この外来魚ですが、バス釣り等のルアーフィッシングでは、いわゆるキャッチ・アンド・リリースが普通に行われています。これは特定外来生物の根絶に努めなければならないという法目的から見ていかがなものかというのが、今回の私の質問であり主張であります。
 この特定外来生物法第9条は、飼養等、輸入または譲り渡し等に係る特定外来生物は放出してはならない、つまりバス類は原則として放流はできないというふうに規定しているんですが、環境省は平成26年に出した基本方針で、既に野外に存在するものを捕獲または採取した直後にその場で放流する行為は本法第9条の対象にならないとし、いわゆるキャッチ・アンド・リリースは規制の対象外であるというふうに言っております。
 この法案審議の中でも「根絶に向け防除を進めること」という衆議院環境委員会の附帯決議もあります。再放流は明らかに附帯決議に反する行為であり、それを禁止すべきでないとは、いかなる考えから出てきたのか。恐らくバス釣り愛好家への配慮や業界への配慮からでしょう。しかし、こんなばかな話はないと思います。
 ブラックバス等の外来魚は、明らかに生態系に大きな被害を与えており、生物多様性を損なっていることは明らかで、究極的には法はその根絶を求めていると解すべきです。再放流は明らかにその法目的に反する行為であって、これを許容する環境省はみずからの責務を放棄していると言わざるを得ません。日本の生態系を守るべき立場の環境省のこの指針は、まことにけしからんと思います。
 さて、少数ながら、幾つかの自治体では条例で再放流を禁止しています。滋賀県では、琵琶湖での外来魚による大きな被害を受けて、条例で琵琶湖での再放流を禁止しました。また、埼玉県小川町では、環境基本条例において再放流を禁止し、違反者には10万円以下の罰金も科せられます。島根県出雲市も、条例で再放流しないように努めなければならないという努力義務を定めております。また、熊本市でも条例で一部地域での再放流を禁止しています。
 また、岩手県、秋田県、山形県、宮城県、新潟県、栃木県、群馬県、埼玉県、長野県、山梨県、神奈川県、鳥取県、広島県の13の県では、漁業法第67条第1項と第130条第4項を使って、内水面漁場管理委員会の指示をもって再放流を禁止しています。
 このように再放流を禁止している自治体もある中で、特定外来生物指定の外来魚は基本的に根絶すべきであり、そのためにも、いわゆるキャッチ・アンド・リリースは禁止すべきであると考えます。そうすることが、また被害の防止や根絶に向けた啓発になっていくと考えます。和歌山県のお考えをお尋ねします。御答弁よろしくお願いします。
○議長(藤山将材君) 環境生活部長山田成紀君。
  〔山田成紀君、登壇〕
○環境生活部長(山田成紀君) 議員御指摘のとおり、外来生物法では、キャッチ・アンド・リリースは運搬または放出に当たらず、規制の対象外とされています。
 一方、環境省によるオオクチバス等に係る防除の指針では、キャッチ・アンド・リリース禁止の導入については、防除水域の状況に応じて個別に規制を検討することが適切との見解が示され、各自治体の判断に任せられています。既に条例を制定している自治体では、オオクチバス等により漁業資源や希少動物等が危機に直面しているため、規制を行っていると聞いています。
 なお、こういった規制を行っている自治体においては、マナーの悪い釣り人による不法投棄等の問題が発生し、その対策として回収ボックスの設置などが必要となっております。
 オオクチバス、ブルーギル等は既に蔓延しているところではありますが、生態系への影響を低減させるために駆除は重要と考えており、今後どのような対策が有効であるか、キャッチ・アンド・リリースの規制の導入等も含め、検討してまいります。
○議長(藤山将材君) 中西峰雄君。
  〔中西峰雄君、登壇〕
○中西峰雄君 答弁ありがとうございます。
 琵琶湖はかなり被害が大きいですから、積極的に駆除に向けた動きをしておられます。
 ただ、この条例によって規制をされてる自治体も、それから漁業法によって規制をかけている県にしましても、実質上は、キャッチ・アンド・リリースも含めて、あるいは、とったところからほかの場所に放流することも含めて、実質上は規制が効いてないと、規制が働いていないのが実情だと思います。
 じゃ、和歌山県が条例なり漁業法を使った規制なりをしたからといって、この特定外来魚の問題が解決するかといえば、それはなかなか難しいかなというふうには思いますけれども、ただ、こういう侵略的外来魚に指定されているようなものをできるだけ減らして駆除していくべきだという周知、そして徹底をしていくためにも、県としてそういう方針をきちんと出されるというのが大変有効だと思いますので、ぜひこの点は前向きに考えていただきたいなというふうに思います。
 以上、よろしくお願いします。これをもって私の一般質問を終わらせていただきます。(拍手)
○議長(藤山将材君) 以上で、中西峰雄君の質問が終了いたしました。
 質疑及び一般質問を続行いたします。
 5番前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕(拍手)
○前芝雅嗣君 皆さん、こんにちは。
 いよいよ最終日の質問となりました。皆さんもかなりお疲れの様子ではございますが、私も前半の山本議員のように、皆さんの目を覚ます元気な一般質問をしたいと思いますので、どうかよろしくお願いをいたします。
 議長のお許しをいただきましたので、今議会本会議の一般質問の最終質問者として、また、私にとっても県議会議員として最後の一般質問をさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。
 私の住んでいる串本町内を回っていますと、昔に比べて空き家やひとり暮らしのお年寄りの世帯が大変ふえてきています。和歌山県においても少子高齢化や人口減少が続いておりますが、特に紀南地域では、その進行がより顕著であると感じています。
 一方で、国内だけでなく、世界からも観光で和歌山県を訪れる方がふえているというのも県の発表で定期的に聞いていますが、近くの観光地や宿泊施設などに行きますと外国語が聞こえてきますので、身近に感じているところです。
 定住者の人口が減少している時代の中では、観光振興によって観光客がふえるということは、交流人口の増加になり、和歌山県の活性化、また、宿泊や地元で食べたり飲んだりしていただくことにより地域への経済効果もありますので、非常に重要であると考えています。
 これまでも、私は、観光の重要性を考え、関連事業についてさまざまな質問をさせていただきました。県も観光には力を入れて取り組まれており、地域の方々による民泊など、修学旅行生の受け入れも進み、体験型観光のメニューなども非常に充実してきています。
 先日、和歌山県の年末年始の観光客入り込み状況も発表されていましたが、宿泊客、日帰り客数ともに増加しており、串本町でも大型宿泊施設が昨年オープンした影響などもあり、宿泊客数は調査開始以来、最高の数値を記録したとのことでした。
 近年では、世界的な評価も高まってきており、ロンリープラネットの「ベスト・イン・トラベル2018」において世界の訪れるべき地域のベスト5に紀伊半島が選出され、直近では、世界的な宿泊施設予約サイトAirbnbの2019年に訪れるべき19の観光地の一つとして和歌山県が日本で唯一選ばれたところであります。
 このような成果は、和歌山県が誇る温暖で美しい自然、高野・熊野の世界遺産に代表される悠久の歴史という潜在的な魅力をうまく生かし、それをさまざまな形で有効に発信してこられたことが、このような観光客の増加につながってきているものと思います。
 また、ジオサイト観光の拠点となる南紀熊野ジオパークセンターの開設や新たな観光スポットにもつながる小型ロケットの発射場の誘致など、新しい動きも出てきて、その観光客を受け入れるための宿泊施設の誘致も進んできておりますので、さらに期待を持っているところでございます。各部門において、粘り強く取り組んでいただきたいと思います。
 さて、このような中、今、県では、水を切り口にまだまだ知られていない和歌山の魅力を発信するということで、「水の国、わかやま。」キャンペーンを展開されています。
 確かに、和歌山県は雨が多いですし、周囲は海に囲まれていて、少し入っていくと紀伊山地からの山々があり、山に沿って多くの川が流れています。山に降った雨は紀伊山地の森の中をくぐり抜けて、きれいになった水が川に流れて、それがさらに海に流れていってきれいな海水をつくり、その水が蒸発してまた雲ができてという循環が保たれ、美しい川や海をつくっていますので、これも世界に誇れる和歌山県の魅力の一つだと思います。
 紀南地域では、国内外から多くのお客様が来られて、カヌーやダイビングといった水に関連した体験メニューを楽しまれています。特に串本沿岸海域は、本州にありながら黒潮の強い影響を受けてテーブルサンゴ礁群が広がっており、その北限の地としても知られておりまして、平成17年には海としては初めてラムサール条約湿地に登録されるなど、本州でも屈指のダイビングスポットとなっています。
 週末に海岸沿いを車で走れば、非常に多くの観光客がダイビングを楽しまれているのを見ることができ、海岸沿いには複数のダイビングショップがあり、その中にはインストラクターとして他府県から移住してきた方も多いと聞いています。また、最近では、田辺や白浜周辺でもダイビングスポットがふえてきており、紀南全体でダイビング観光が盛り上がってきています。
 ダイビング人口は全国で年間4万人の新たなダイバーがエントリーレベルの認定を受けており、ダイビングの裾野は広がり続けています。
 また、ダイビングに関連して申しますと、串本海中フォトコンテストはことしで27回を迎えますが、串本のすばらしい海を表現する作品、また、楽しいダイビングシーンの雰囲気を表現する作品が全国から集まり、各賞を表彰する日本一のフォトコンテストとなっています。議長、知事には、県議会議長賞、県知事賞もいただくなど、コンテストを盛り上げていただいておりますことに、この場をかりて感謝を申し上げます。
 このように、「水の国、わかやま。」の魅力が国内はもとより世界に浸透してきている中で、一つ心配なことがありますので、質問をさせていただきたいと思います。
 ダイビングによる減圧症発症時の緊急医療体制の整備についてでございます。
 このように多くのダイバーが本県でダイビングを楽しんでいるわけですが、その安全管理について、地元でダイビングショップをされている方々から、減圧症が発症した際の緊急医療体制について不安の声を聞いております。
 ダイビングをしていますと、どうしても一定の頻度で減圧症、いわゆる潜水病が発生してしまいます。ダイビングをしない人にとっては余りなじみのない言葉だと思いますので、少し減圧症について説明をさせていただきます。
 ダイビングで深い海に潜って環境圧が高まると、体の中に窒素などの不活性ガスが溶けるのですが、ダイビングが終わって水面に浮き上がってきて減圧されると、そういった不活性ガスが体の中で気泡となって、これがさまざまな症状を発症させるというものです。症状としては、軽症の場合は筋肉や関節など、ちりちりと感じたり、しびれたりするというものですが、重症の場合には意識不明になったり、最悪の場合には死亡に至るようなケースもございます。
 ダイバーはインストラクターの指導を受けたり、レベルに応じてライセンスを取るなどして、さまざまなリスクに対応できるよう準備をしていますが、海の中のことですから、潮の流れの変化やトラブルなどもあり、発症リスクをゼロにするということはできません。和歌山県の過去5年間を見ても、毎年何らかの症例が発生しています。
 万が一、減圧症が発生した場合には、再圧治療という治療が必要となります。これは、減圧症になった方に再度酸素で圧力をかけて、体内にできた気泡を縮小し、窒素などの不活性ガスの排出を促すことによって症状を改善させるという治療法です。さらに細かく言うと、再圧治療の機器に第1種装置、第2種装置の2種類がありますが、第1種装置では状態が急変したときにすぐには対応できないということで、重篤な症状の患者の場合には第2種装置での速やかな再圧治療が必要となります。
 このような治療体制については、和歌山県の現状は、第1種装置が日赤和歌山医療センターにあるのみで、第2種装置については県内には1台もないと聞いております。
 美しい和歌山の海で、さらに多くのダイバーの皆さんに安心して楽しんでいただくためには、緊急時の安全確保は欠かせないものであり、県内基幹病院への第2種装置の配置が必要と考えます。県として何か支援ができないんでしょうか、福祉保健部長にお伺いをいたします。
○議長(藤山将材君) ただいまの前芝雅嗣君の質問に対する答弁を求めます。
 福祉保健部長山本等士君。
  〔山本等士君、登壇〕
○福祉保健部長(山本等士君) 第2種高気圧酸素治療装置は非常に高額で、維持管理費も多額となります。さらに、同装置は、大型かつ重量があり、既存病院施設内に設置することができないことから、新たに施設を建設する必要があるため、整備には多額の費用を要します。加えて、減圧症に対応できる知識と経験を有した専門の医師及び技師が全国的に少なく、その確保が困難であると考えます。
 現在、県内基幹病院での整備の予定はないことから、医療機関に対する県の支援策はただいまのところ考えておりません。
○議長(藤山将材君) 前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕
○前芝雅嗣君 御答弁ありがとうございました。確かに、ありがとうございました。
 確かに、医療機器の導入というのは、機材の購入だけでなく、専門の医師の確保などソフト面の整備は必要です。これらを考えると、和歌山県内への配置は簡単に進むのではないだろうと思いますが、高気圧酸素治療は減圧症以外の疾患にも有効なものですし、診療報酬も上がり、採算がとりやすくなっているともお聞きしております。そのあたりも再度研究をしていただきたいと思います。
 最終的には和歌山県内への配置が進んでほしいと思っているのですが、人の命にかかわることですから、すぐに対応できる次善の策も考える必要がございます。このことについては、関西広域連合においても京都大学への現地視察などが行われたと聞いておりますが、より広域での連携が必要なのではないかと考えています。
 そこで、近畿圏内での状況についてお伺いをします。
 まず、第2種装置の配置状況はどうなっているのでしょうか。また、重症者の場合には、搬送が長時間になると後遺症のリスクが高くなったり治療が長期化するとも聞いておりますので、搬送体制の確立が非常に重要となります。近畿圏内にある第2種装置配置病院への搬送について、搬送方法やルートなどをどのように考えられているのでしょうか。もう一度、福祉保健部長にお伺いをいたします。
○議長(藤山将材君) 福祉保健部長。
  〔山本等士君、登壇〕
○福祉保健部長(山本等士君) まず、近畿府県において、第2種高気圧酸素治療装置を備え、減圧症の救急患者に対応している医療機関は、大阪府東大阪市の石切生喜病院、京都府の京都大学医学部附属病院及び舞鶴自衛隊病院の3病院であります。
 患者の受け入れ先の病院としましては、昨年は串本町からヘリと救急車により舞鶴自衛隊病院へ搬送しましたが、和歌山県からの搬送距離を考慮すると、石切生喜病院あるいは京都大学医学部附属病院に患者を搬送したほうが時間短縮につながると考えます。そこで、先般、県から両病院へ患者受け入れの協力を要請し、承諾を得たところです。
 次に、搬送方法につきましては、ヘリを効果的に活用することが重要であると考えます。しかしながら、減圧症患者のヘリ搬送は、高度300メートル以下で行うことが条件のため、安全性の確保などの課題もあります。つきましては、今後、和歌山県立医科大学附属病院や消防機関等と協議を行い、ヘリと救急車の連携による最適な搬送方法と受け入れ先の病院までのルートを構築してまいりたいと考えております。
○議長(藤山将材君) 前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕
○前芝雅嗣君 答弁ありがとうございました。
 ダイバーの方々が安心してダイビングできるように最善の方法というものを考え、シミュレーションしていただきたい。本当に真剣にシミュレーションして、いろんな形のことを考えながらやってもらわないと、やはり時間は短ければ短いほどいいんですから、常にそういうところに目を見張って、きちっとやっていただきたいなと。本当にスピーディーに対応ができるように取り組んでいただくように要望しておきます。
 続きまして、次の質問に移らしていただきます。
 次に、本県の教育についてお伺いをします。
 まず、私の地元、串本古座高等学校の全国募集について教育長に質問をいたします。
 このことについては、既に平成30年9月定例会で質問させていただきましたが、地域の子供が減ってきている中で、平成29年から串本古座高校で全国公募を始め、3年目となることしは、一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームとも連携して生徒募集に取り組んでいるという答弁をいただきました。
 その後、同校がどのような活動を行っているのか、また、今年度の手応えも含めてお答えください。過去2年、全国募集で入学してきた在校生がどのような学生生活を送っているのかについても、あわせて御答弁をお願いします。
 また、串本古座高等学校の古座校舎は、今年度をもってその長い歴史に幕を閉じることとなります。古座校舎は、大正7年に古座実業学校として開校し、昭和23年から和歌山県立古座高校に、また、平成20年からは串本高校と統合し、串本古座高校の古座校舎となりました。大正7年の古座実業学校から数えると100年を迎え、古座地域の子供たちを中心に約1万4000人の各方面で活躍する人材を育てた歴史と伝統ある古座校舎ですが、これまでの教育を今後どのように生かしていくのか、教育長の所見をお伺いいたします。
○議長(藤山将材君) 教育長宮下和己君。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 串本古座高校の全国募集につきましては、今年度、一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームが主催する合同説明会に参加した結果、同プラットフォームを通した問い合わせが12件ございました。
 また、学校関係者が直接、大阪府南部の中学校を中心に訪問し、全国募集の周知をしたほか、グローカルコースの特色ある取り組みがテレビで取り上げられたこともあって、問い合わせは計19件に上り、昨年度の6件を上回りました。このたびの入学者選抜の一般出願における県外からの出願は2名にとどまったものの、認知度とともに全国募集への手応えは年々高まっているとのことです。
 この2年間で、全国募集枠で入学した生徒は7名ございます。この生徒たちは、地元出身の生徒と親しく交流し、地域の方々の温かい御支援を受けながら、有意義な学校生活を送っております。部活動で活躍する生徒や、地域の魅力を生かしたグローカルコースでの学習等を通し、串本や古座川地域への興味・関心を深める生徒もおり、この地での就職を希望する生徒も育つなど、教育活動の成果があらわれております。
 古座校舎につきましては、これまでユネスコスクールや南紀熊野ジオパークについての学習など、地域の学習資源を生かし、地域と一体となった教育活動を展開してまいりました。今春、100年の歴史に幕をおろしますが、こうした活動は、今後、串本校舎で継承しつつ、さらなる発展を期待しているところです。
 教育委員会といたしましては、引き続き、さまざまな機会を捉えて学校や地域の魅力を発信するとともに、学校の取り組みを支援してまいります。
○議長(藤山将材君) 前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕
○前芝雅嗣君 御答弁、どうもありがとうございました。
 串本古座高校は地元の大切な学校ですので、私もこれから発展には応援をしていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いをいたします。
 次に、本県教育の進むべき方向性についてお伺いをいたします。
 私が和歌山県議会議長に就任したのは平成27年でしたが、その同じ年に宮下教育長も和歌山県教育委員会の教育長に就任をされました。その年は、ちょうど紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会、全国高校総体が本県で開催され、私も県議会議長として教育長と一緒になって、それらの成功に向けて取り組んだことが思い出されます。本県が紀の国わかやま国体において男女総合優勝を果たした感動は、今も忘れることができません。
 それから折に触れ、先ほど質問しました串本古座高校のことや学力、体力、不登校、コミュニティ・スクールのことなど、本県の教育の取り組みについて教育委員会の見解を伺ってきました。
 中でも、本県では、学力や不登校等が喫緊の課題として位置づけられ、その対応に迫られていました。しかし、宮下教育長が先頭に立って取り組みを進め、現在、それらの課題が着実に改善、解消に向かっています。
 また、地域とともにある学校づくりを進めるため、コミュニティ・スクールの導入をいち早く決定し、来年度には全ての公立学校で導入される予定だと聞いています。さまざまな取り組みが実を結び始めていることと大変うれしく思っております。
 しかし一方で、教育は今、大きな変化の中にあると思います。少子高齢化の進行やグローバル化、高度情報化の進展など、社会が大きく変容する中で、和歌山の子供たちが活躍するためには、教育の果たす役割は大変大きいと考えております。
 このような社会の大きな変化に対応すべく、今後5年間の本県教育の基本的な方向や、その取り組みを定めた第3期和歌山県教育振興基本計画が策定され、今年度、スタートをしました。この計画を策定するに当たり、これまでの成果とこれからの課題をどのように考えたか、また、今後、本県教育が進むべき方向性はどのようなものと考えているのか、教育長にお聞きをいたします。
○議長(藤山将材君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 教育行政は、広い視野を持ち、教育の本質を見失うことなく、不易の部分と、スピード感を持って時代に対応していく流行の部分とをしっかり見きわめて取り組んでいくことが必要だと考えております。
 直面する課題に迅速に対応するとともに、今の子供たちが社会に出て活躍する10年後、20年後を見据えて取り組みを進めていくことが重要であり、第3期和歌山県教育振興基本計画もこのような視点を十分に取り入れて策定いたしました。
 和歌山県長期総合計画を策定して2年、そして、幅広い教育分野について具体的に取り組みを進めるための第3期和歌山県教育振興基本計画や和歌山県スポーツ推進計画を実施に移して1年が経過いたします。さらに、これに伴って、和歌山県幼児教育推進計画や第4次となる和歌山県子ども読書活動推進計画等についても策定しているところであり、教育全般にわたって本県の進むべき方向性を示し、その方向性のもと、さまざまな施策を講じてまいりました。
 教育は、生涯学習、学校教育、スポーツ、文化芸術、文化遺産など大変幅広く、県民の皆様一人一人にかかわることばかりであります。学校教育では、子供たちが安全・安心な学校生活を送り、確かな学力、豊かな心、健やかな体の知、徳、体を基盤とした、これからの時代をたくましく生き抜く人間としての総合力を育成することが、本県教育の目指すところであります。
 県教育委員会では、これまで子供たちが成果を実感し、自信と誇りを持つことができるよう、課題の改善、解消に向けて強い思いを持って取り組んでまいりました。そして、県教育委員会と市町村教育委員会、また各学校が同じ方向で努力した結果、学力や体力の向上、不登校児童生徒の減少など、取り組みの成果があらわれてきたことは大変うれしく思っておりますが、子供たちの健やかな成長のためには、一喜一憂することなく、本質的な課題をしっかりと分析、評価し、今後も改善を重ね、取り組みを粘り強く継続していくことが重要だと考えております。
 数多い施策の中で二つ挙げさせていただきますと、社会総がかりで子供たちの育成に取り組む必要があることから、きのくにコミュニティスクールの導入を進めており、この取り組みが学校や地域の抱える課題の解決だけでなく、地域の未来を担う子供たちの豊かな成長にもつながると考えております。
 さらに、社会人を対象とした学び直し講座を新たに開設するなど、学びのセーフティネット事業を今定例会にお願いしているところでございます。この事業は、県民の皆様のさまざまなニーズに合った教育機会を確保する観点から、全国的にも先進的な取り組みと考えております。
 どちらの施策も、学校、地域、家庭、全ての県民の皆様とかかわっていくものでございます。教育長就任から、和歌山の「和」は協力し合う「和」、調和の「和」、足し算の「和」であり、目指す将来像の実現のため、教育関係者はもとより、全ての人の「和」の力が結集したとき、本県の教育はよりよいものになると確信を持って取り組んでまいりました。
 今後とも本県教育への一層の御支援をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(藤山将材君) 前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕
○前芝雅嗣君 御答弁ありがとうございました。
 今、教育長から、本県教育の進むべき方向について思いのこもった答弁をいただいたところですが、和歌山の将来を担う子供たちへの教育は行政の根幹とも言えるものです。知事にも、さらに教育に力を入れ、和歌山の子供たちを応援していただきたいと思いますので、再質問として知事からも今後の教育に対するお考えをお伺いいたします。
○議長(藤山将材君) 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 本県の教育につきましては、今、教育長から答弁がありましたように、教育委員会がさまざまな取り組みを進めてきた結果、ずっと昔から問題であった本県教育の課題が改善に向かっているということは明らかだというふうに思います。特に、学力や体力の向上とか、あるいはずっとデータが悪かった不登校などが、少しずつではでございますけれども、改善されてきております。
 また、その都度、問題が、教育問題もいろいろ発生するわけですが、それもそれこそ力を合わせてみんなで頑張ってきた結果、少しずつ成果が上がってきてるんじゃないかというふうに思っております。
 私自身も、教育は大変重要な政策課題である、それを和歌山県の長期総合計画においてはしっかりと位置づけてやってまいりました。特に、学力の向上、道徳教育、体力の向上、郷土教育、国際人の育成、それから就職支援、ICT教育、こういうものを七つの柱として、次々に新機軸を打ち出し、これらを実施してもらうように教育委員会にお願いしてきたところであります。教育委員会は、教育振興基本計画をつくり、これを具体的に実施してきてくれたというふうに思っております。
 教育の問題は、他の行政ジャンル以上にちょっと難しいところがございます。というのは、施策の相手が子供たちでございますんで、子供たちは1歳1歳年をとってまいります。したがって、ゆっくり検討しておったら、この子供たちにせっかくのいい政策の成果を味わってもらうことなく成長してしまうというところがあるわけでございまして、そういう意味では、私自身も結構性急にいろんなことをやってもらうように教育委員会にお願いをしたところでありますが、それを頑張って、こういう要求水準の高いお願いをきちんとやってくれたんじゃないかなというふうに思います。
 教育委員会以上に現場の先生方、こういう方が困難に立ち向かって、なかなかよく頑張ってくれたんじゃないか、そんなふうに思っております。
 今後も、県議会の皆様方と一緒になって、和歌山の教育がよくなりますように頑張っていきたいというふうに思います。
 前芝先生におかれましては、このような教育という大問題につきまして、さら問いを私にも振っていただきまして、心から感謝を申し上げております。
 前芝議員との思い出は、何といっても、先ほど御発言ありましたように、紀の国わかやま国体、それから紀の国わかやま大会で、いわば二個一としていろいろな活動をさせていただきました。特に紀の国わかやま国体におきましては、天皇陛下が、皇后陛下がお見えになったわけでございますけれども、お2人をお迎えするのに、本当に二個一でいろいろ活動させていただいたというのが大変な思い出でございます。
 前芝議員からは、エルトゥールル号の関係や、水産業の振興の方法、あるいは観光の振興のあり方等々さまざまな御提言をいただき、御指導いただいたところでございます。深く地元のことにつきまして愛情を持って考えておられる、また、そのお人柄と深い見識をかねがね尊敬申し上げているところでございます。
 巷間言われてるところによりますと、議員生活を引退されるというふうにも聞いておりますが、今後ともどうぞ御指導くださいますようにお願い申し上げます。ありがとうございました。
○議長(藤山将材君) 前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕
○前芝雅嗣君 再登壇の許可をよろしくお願いします。
○議長(藤山将材君) 既設演壇へどうぞ。
  〔対面式演壇から既設演壇へ移動〕
○前芝雅嗣君 それでは、議長のお許しをいただきましたので、再登壇をさせていただいて、一言御挨拶を申し上げたいと思います。
 ただいま知事から過分なお言葉をいただきまして、本当にありがとうございました。
 そして、冒頭にも申しましたように、私もこの議会を終わりまして、当選以来16年間、議員活動をさせていただきました。本当に思い出深いものもたくさんあります。
 一番は、先ほども知事からもありました紀の国わかやま国体、わかやま大会、それに両殿下を一緒になってお迎えしたことが今でも一番印象に残っております。大変緊張しましたけれど、何か爽やかな、そういった雰囲気を持つ、両陛下でございます。緊張するんですけど、何か心地よい、気持ちのよい、それを非常に覚えてございます。
 そして、私の議員の皆さんとの思い出の中でもう一つ言いますと、秋葉山の水泳大会、秋葉山公園県民水泳場ですか、そこを皇太子殿下がごらんになられました。そのときにまた皆様からお見送りを受けたんですけれど、皇室を、天皇陛下とかをお見送りするときは、皆、車が見えなくなるまで頭をずっと下げておいてくださいと、そのような指示がございます。そこの水泳場を後に皇太子様が帰るときに、水泳連盟の会長である尾崎要二議員と副会長の山下議員が深々と頭を下げて皇太子をお送りになっている。その後を私も議長として追随しているんですが、この僕にも深々とこの大先輩が頭を下げて、あっ、まだ下げてる、まだ下げてると思いながらいたのを思い出してなりません。
 また、この間、地元はもちろんでございますが、各方面の皆様方、諸先輩方、同僚、議会事務局を初め、多くの県当局の皆さんに大変お世話になりました。お世話になりました皆様に心から感謝を申し上げます。
 また、同僚議員の皆様におかれましては、統一地方選挙が目の前に迫っておりますので御苦労が多いかと思いますが、御健闘、御健勝を心よりお祈り申し上げております。
 最後になりましたが、和歌山県の今後ますますの御発展を心よりお祈り申し上げますとともに、先ほど午前中に挨拶した山本議員が、あんなすばらしい元気のいい人は、この県議会の中に1人ぐらいおらなくてはいけないなと思います。ぜひ撤回して出馬することを御要望申し上げまして、私の挨拶といたします。(拍手)
○議長(藤山将材君) 以上で、前芝雅嗣君の質問が終了いたしました。
 お諮りいたします。質疑及び一般質問を終結することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、質疑及び一般質問を終結いたします。
 次に日程第3、議案の付託について申し上げます。
 お諮りいたします。お手元に配付しております議案付託表のとおり、議案第1号から議案第17号までは予算特別委員会に付託いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、お手元に配付しております議案付託表のとおり、議案第34号から議案第84号まで、議案第86号から議案第88号まで及び議案第90号から議案第104号までは所管の常任委員会に付託いたします。
 次に日程第4、請願の付託について申し上げます。
 今期定例会の請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
 この際、報告いたします。
 議案の追加提出がありました。
 お諮りいたします。議案第105号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議案第105号を議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) ただいま上程されました議案について御説明申し上げます。
 議案第105号は、教育長宮下和己君が本年3月31日をもって辞職いたしますので、その後任として宮﨑泉君を任命いたしたく同意をお願いするものでございます。
 何とぞ、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(藤山将材君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 この際、申し上げます。
 参考人招致の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 参考人招致の件を議題といたします。
 お諮りいたします。議案第105号の審査のため、3月5日、宮﨑泉君を参考人として出席を求め、所信を聴取いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 お諮りいたします。2月27日から3月1日まで及び4日は、委員会審査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(藤山将材君) 御異議なしと認めます。よって、2月27日から3月1日まで及び4日は休会とすることに決定いたしました。
 次会は、3月5日定刻より会議を開きます。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後2時14分散会

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