平成30年2月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(井出益弘議員の質疑及び一般質問)


平成30年2月 和歌山県議会定例会会議録

第7号(井出益弘議員の質疑及び一般質問)

 

 

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 質疑及び一般質問を続行いたします。
 7番井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕(拍手)
○井出益弘君 いよいよ今議会の最後の日の最終質問者として、皆様も若干、今回5人、5人、4人と来たもんでお疲れかと思いますけど、なるべく簡潔に終わりたいと思いますんで、御清聴、よろしくお願いします。
 通告に従っていきますと、まず紀の川流域の水害対策について、新六ヶ井堰の全撤去についてということで、具体的に質問させていただきたいと思いますが。
 昨年10月22日から23日にかけて本県を襲った台風21号では、県内各地で大きな被害を起こしました。和歌山市内においても、連続降雨量339ミリ、時間最大雨量22.5ミリの降雨がありました。和歌山市内、紀の川流域では、和歌山市西田井や北地区などで約200戸の家屋浸水被害が発生しており、また周辺農地も広範囲で水につかり、農作物の被害が発生したと想定されます。
 台風21号による浸水被害の発生については、先般12月議会では、紀の川本川の水位が長時間、高い異常状態が継続する中、沿川地域において近年類を見ない大雨となり、内水の排除が困難になったことが主な原因と考えていると答弁されております。内水の排除には、紀の川本川の水位を下げることが最も有効な対策であると考えます。
 地域においては、紀の川大堰建設工事の際に、農業用水の取水堰である新六ヶ井堰が完全に撤去されなかったために、紀の川の水位を下げることができず、結果として内水被害が発生していることが考えられます。この件については、今回の一般質問初日に公明党・多田議員も取り上げ、和歌山市選挙区選出県議の大半の声だと私は思います。
 そこで、昨年10月の台風21号の豪雨により、和歌山市内の紀の川沿川地域において浸水被害を受け、地元関係者より基礎部分が存置されている新六ヶ井堰の全撤去と堰上流の河川の床、河川を底から掘削をしてほしいという強い要望がありますが、新六ヶ井堰の全撤去に向け県としてどう考えているか、県土整備部長にお尋ねします。
○議長(尾﨑太郎君) ただいまの井出益弘君の質問に対する答弁を求めます。
 県土整備部長森戸義貴君。
  〔森戸義貴君、登壇〕
○県土整備部長(森戸義貴君) 新六ヶ井堰の全撤去と堰上流の河床掘削についての御質問でございます。
 紀の川下流部の改修については、昭和34年の伊勢湾台風を契機に本格的に検討され、昭和40年に伊勢湾台風時の出水より大きい流量に基づいて、紀の川水系工事実施基本計画が策定されました。その後、昭和49年に全面改定された当該基本計画や昭和63年に告示された紀の川大堰の建設に関する基本計画においては、水害対策や利水の確保等を目的とする紀の川大堰の建設や、大堰建設後の新六ヶ井堰の撤去についても位置づけられていたところでございます。
 紀の川大堰の建設に関する基本計画につきましては、紀の川大堰本体の完成後、大阪府の水源計画の見直しにより必要となる利水容量が縮小されますとともに、治水計画についても安全に流下させる流量の規模を小さくする目標への変更が平成20年に行われてございます。
 この変更に伴い、新六ヶ井堰については、堰の全部を撤去するのではなく、堰の基礎より上部の部分の撤去並びに必要な堰上流の河床掘削を行うことになったものでありまして、これらについては平成23年3月までに完了していると国土交通省から聞いております。
 現在、紀の川の河川整備は平成24年12月に策定された紀の川水系河川整備計画に基づき実施されており、この計画は下流部についての一定の整備が完了していることを受けて、岩出狭窄部対策や藤崎狭窄部対策など中上流部における整備を進めることを位置づけているものでございます。
 したがいまして、現時点では、議員御質問の新六ヶ井堰の基礎部分の撤去及び必要な堰上流の河床掘削については、水位の低下に一定の効果はあると認識はしているものの、次の課題として整理されているのが実態でございます。
 県としては、早期撤去等の要望があることも把握しており、まずは現在実施している岩出狭窄部対策などの着実な事業進捗を国に働きかけますとともに、いただいている要望についても確実に伝えてまいりたいと考えてございます。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 今の部長の答弁、そういう答弁しかできないんかなと思いますけど、やはり答弁していただく中にも、現在の被害状況とか見たら、大変それもわかってくれてるような立場で答弁だからと思いますけど、やはりいつかはこの堰、そこまで取るようになりますよ、こんなんずっと繰り返しておったら。被害を繰り返してね。
 これはだからあんまり、いつかはなるけども、それ本当に早くそこまで取るということ、お金が要りますけども、被害がどっち側の──お金が大事かという話になると、なかなか、被害ということも、いつかは人災のようなことにもなると思うんでね。人災というか人身事故になるようなこともあると思うんで、やはり1年でも早く、このようなことを繰り返さんように、御答弁いただいたのを踏まえてですけども、我々もぜひ地元の要望として一緒になって、地元へ、これだけ力強く国へ働きかけてると、あるいは国でこれぐらいのとこまでは理解を得たというようなことを地元にお話しできるように、ひとつ行動を展開していただきたいということを要望して、これはこれで終わります。
 続いて、今も部長が少し触れていただきましたが、大堰上流のほうの河川、川の中を見たときに、この前の10月の水害のときも、私も地元へ見に来てくれと言われて行ったら、川の中やのに随分上のほうのとこまでごみとかごみ袋とかいろんな流れ物とかがだっとひっかかっとったりして、えらい水位が上まで上がっとったんやなと、そしてまたこれは危険やなというのを感じました。
 こういうことを考えますと、流下断面、これは水を流すことのできる量を示す数値の流下断面、流下断面を確保するための河道掘削や河道内樹木の伐採について、ぜひ私は今回取り上げたいということで話をさせていただきます。
 紀の川を見ると、至るところに土砂が山積し、また大きな樹木も多く存在して、紀の川の中に森があるのではないかと思うぐらいの場所もたくさんあります。紀の川大堰を建設したとき、当時の考えは、市民の水がめとして和歌山市、当時の貯水量を2倍の量にふやすと、それだけ深く、そしてまた奥のほうまでずっとしゅんせつするという計画でありましたが、先ほど部長の答弁もいただきましたが、大阪のほうへ水をもう要らないと言われて、それでそのまま、要らないと言われたぐらいからもう頓挫してしまって、利水の話がなくなったら治水のことまで頓挫してしまってる。これはやはり本当に我々、行政の責任として、国とばっかり言わんと、国に対してはやっぱり、県も、そして市も、あるいは上流の市や町も、そういうことを一緒になって取り組まなかったらだめだと思います。
 昨年10月の台風21号の豪雨に伴う出水時においても、これらの土砂や樹木は大変水の流れを阻害する障害物となり、本川水位を上昇させた要因の1つでもあると考えられるため、この土砂の撤去や樹木の伐採について計画的に実施をしていく必要があるんではないかと、私は特に今回感じるものであります。
 また、大雨降るごとに農作物が浸水、冠水の被害を受けて、前のときも私、数年前にここで話さしてもらったんですけど、農民の人が水につかったんで売れやんのでといって、軽四で皆さんで食べてもうてよといってようけ持ってきてくれるんです。だけど、そんなん配ったら選挙違反になるかわからんし、もらって本当に困ったことがある。
 だけど、それがやっぱり何回かあって、本当に私も、ようけもうても配れやんのやと、持ってこられても困んねやと言ったことあるけど、本当に気の毒でね、そんなこと。だけど、最近もやっぱり僕とこへ、持ってきてくれやんけど、そういうことを、随分処分するのに困ってるというぐらいの話をたびたび聞きます。
 どうか、そういうことも考えた上で、上流域のとこまでもっとしゅんせつをして、あるいはどんどんどんどん緑地帯というか森というかふえていっとる、川の中までがだんだん、川がだんだん狭なって、そういう樹木の生えたとこが多くなっています。そんなことのしゅんせつも含めてぜひ対応していかないかんと思いますんで、県のそのことについての取り組みをひとつお聞かせいただきたい。
○議長(尾﨑太郎君) 県土整備部長。
  〔森戸義貴君、登壇〕
○県土整備部長(森戸義貴君) 流下断面確保のための河道掘削や河道内樹木の伐採についてでございます。
 昨年10月の台風21号に伴う豪雨によりまして、紀の川沿川地域におきましては、和歌山市内を初め多くの地区で浸水被害が発生をいたしてございます。こうした浸水被害の軽減に向けまして、国土交通省においては、国、県、市町を構成機関とする紀の川流域における浸水対策検討会を本年1月に設置し、堆積土砂の撤去や河道内樹木の伐採なども含め、具体的な対応策について検討を進める予定と聞いてございます。
 紀の川本川における維持管理につきましては、必要な流下断面を確保するよう、これまでも河川管理者である国土交通省において土砂の堆積や樹木の繁茂状況を把握し、優先度の高い箇所から順次対策を実施していると聞いております。
 県としましては、当該検討会の結果も踏まえ、流下断面の確保や支川排水の円滑化に資する河道内樹木の伐採を初め、円滑な流下を阻害する堆積土砂の撤去について、より計画的かつ効果的に実施されるよう国に働きかけてまいりたいと考えてございます。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 ただいま部長からそういうようなこと、既に取り組むような協議会が立ち上がっておると、そしてまた計画も進められてるようなことをお聞きしましたんで、そういうようなこともぜひ、我々が地元の皆さんとか水利組合の関係の皆さんにもそういうことを説明、直接ひょっとしたら今、水利組合の人はもう知っとるでと、そういう話になるか──だけど、やはり私は、我々もそういうことに早く参画させてもらって、いろんな意見の中で議論にも、早い時期にもちろんそういう情報も欲しいし、そしてまた、私らもそうやっていったらできる、何とかなるんじゃないかなと、あるいは早い見通しとして安心なような、被害が減るようなことが可能になってくるなと納得できるような、そんなような話をやっぱり、ぜひ我々にも情報提供していただき、また場合によったら我々の議会の関係者の一部でもそういうのに参画させていただくようなことをお願いしたいと。これは多分、部長、そういうようなことで御理解いただけてると思うんで、要望しておきます。
 続いて、3番目の項目ですけども、出水時の紀の川大堰操作、この操作の規定について、マニュアルについてお尋ねします。
 紀の川大堰は、国土交通省和歌山河川国道事務所が紀の川大堰操作規則に基づき管理をされているが、降雨時に大雨が降ってもマニュアルどおりの操作が行われている。私も、マニュアルどおりやってるというのを何回かここでも答弁聞いて、マニュアルどおりやっててあんなあふれるん繰り返して、誰の責任よと。マニュアルどおりやってるというたらそれ人災やないかと言いたくなるぐらいの感じをいつもちょっと感じます。
 地域の方が操作室を訪ね、早く堰をあけるようにお願いしても、原則に基づく操作を行っているということで、お願いを聞いてもらえないようなことがあると、それを関係者からも聞いております。台風接近などにより大雨が予測される場合、早い段階で堰を開放し、本流水位を少しでも下げておくというような柔軟な対応をとることができないものか。あらかじめ堰が開放されている中で発生する浸水であれば、地域住民も想定外の大雨だったとある程度は納得できるものではないかと思います。
 数年前に私が、関係地元の皆様が多く傍聴に来られたそのときに、ゲリラ雨のときも、そのときのゲリラ雨の話があったんですけども、多くの方がここへお見えになって、私も、マニュアルは正しいんか知らんけど、その正しいやつをぜひ改善してほしいということを要望してほしいということで、そしたら当時、要望しますということやったんですけど、その後やはり大分減ったなあと。大雨降っていかれるかなと思ったけど、今回、上へ水が上がってこんと流れたと、そういうようなことも管理者より聞いております。
 現行の紀の川大堰における操作規則の運用について地元関係者に説明を行うとともに、出水時の堰の上流水位の低下をさせるためにも、現行操作よりさらに早い段階で全開操作できるよう操作規則の運用を見直す必要があると考えます。やはりこれも、私は海の水の水位が満潮として上がってくる、その上がってくることなんかも計算してゲートを開く。もうかなり早くから、きょうの夕方になったら水位が上がってくるのと雨が流れてくるのと重なるかわからんというようなことも予測して、そういう満潮とかそういうようなことも考えた放流をしてもらったらと思います。
 やはり水がめとして利水の分がなくなったんやから、本当にもう全部流し切ってでも、そんな大雨警報出てるようなときは全部流し切ってからでも、あるいは大雨が通り過ぎてからため始めても十分、和歌山市民の水の確保はできると思うんですよ。だから、本当に治水をやっぱり優先した、そういうようなマニュアルということを考えていただけないかということを、そういう対応について、まず県土整備部長に御所見をお伺いいたします。
○議長(尾﨑太郎君) 県土整備部長。
  〔森戸義貴君、登壇〕
○県土整備部長(森戸義貴君) 紀の川大堰の操作規則の運用についての御質問でございます。
 現在の紀の川大堰の操作につきましては、洪水時において紀の川大堰への流入量が毎秒1900トンを超過した段階で、速やかにゲートの全開操作を開始し、堰上流水位を低下させることとなってございます。これは、議員を初め地元からの改善要望も踏まえ、平成26年度以降に実施されているものでございます。
 現在の操作は、紀の川大堰の上流において、紀の川の水位が沿川の地盤の高さを超え内水の排除が困難とならないようゲートの操作が開始されることとなってございます。議員御指摘の現行操作より早い段階でゲートの全開操作を開始することについては、浸水被害への影響が大きい洪水のピーク付近ではなく洪水の初期段階の操作となりますため、その治水上の効果は限られるのではないかとも想定されますが、その効果の程度について国による整理をお願いしたいと考えてございます。
 あわせて、ゲートの操作がどのようなルールや考え方で行われているのかについて、地元の方々に対して説明いただけるよう、引き続き国にお願いをしてまいります。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 大変部長も前向きに取り組んでくれる、努力してくれるということが感じられましたんで、ぜひこれは実行してほしいと。海水が満水になってきて、スポーツ広場がつかったとかということは全くないわけですよ。だけど、冠水、満水とかと上から流すやつとが重なって、今回も大堰から下でも冠水してる、被害がたくさん出てるんでね。それは満水のことなんかも計算しながらとか、とりあえず注意報が出たらもう全部出すと、流すというようなことを、ちょっと大きな改善というか、国のほうの理解が要ると思うんですけど、ぜひよろしくお願いします。
 次に、和田川流域の浸水対策についてお尋ねします。
 和田川流域は、浸水被害が以前からもう多く発生しております。いつでも川の整備は下から下からと言って来ておって、なかなか下から下からといったら、もう私ら生きとる間はとても改善してくれやんのかと、まあその話も何回も、知事もそういう話、よく聞くと思うんで、本当に。だけど、これはやっぱり下からというて後送りばっかりしとったらいかんと思うんでね。
 近年では、平成24年の6月梅雨前線豪雨では、和田川流域で大きな浸水が発生し、マスコミなどでも大きく取り上げられました。朝から上空をたくさんの報道ヘリが飛んでいたのを覚えております。
 また、平成26年8月の集中豪雨でも浸水被害が発生し、そして今般の平成29年10月の台風21号の豪雨においても、和歌山市山東地域など約150戸もの家屋の浸水被害が発生しております。当然ながら、周辺農地も広範囲で水につかり、農作物への被害が発生したと想定されます。
 平成24年の浸水被害を機に、和田川の改修を初め各機関による浸水対策を進められていることは承知しておりますが、周辺住民が大雨におびえることのないよう、安全・安心した生活を送ることができるように早期の浸水対策を進める必要があります。
 29年10月のとき、友人から、また床上浸水よ、3回目なので何とか行政も対応を考えてほしいよ、自力ではこんなんなかなかどうもできやんのでという電話が何人かからかかかってきました。多くの方からかかってきました。昨年の台風などによる浸水被害が大きい支川を含む和田川流域の改修状況と今後の進め方について、県土整備部長にお伺いします。
○議長(尾﨑太郎君) 県土整備部長。
  〔森戸義貴君、登壇〕
○県土整備部長(森戸義貴君) 和田川流域の改修状況と今後の進め方についての御質問でございます。
 昨年10月の台風21号に伴う豪雨により家屋浸水被害が大きかった和田川沿川の吉礼地区などの浸水対策につきましては、支川の氾濫や内水氾濫により浸水被害が発生していることから、国、県、市で連携を図りながらその推進に努めているところでございます。
 和田川本川の改修につきましては、県において、これまでに和歌川に合流する地点から前代川が合流する付近までの約6キロ区間のうち下流から米田排水機場付近までの約4.1キロの改修が概成しており、現在、引き続きその上流の石関取水堰の改築や護岸工事を進めてございます。
 支川前代川の改修につきましては、市において、和田川に合流する地点から上流約0.5キロ区間で、河道拡幅とつけかえ工事などが進められてございます。
 これらのほか、和田川沿川地域からの排水対策として、国において米田排水機場のポンプの増強や農業用水路の改修などの取り組みが進められているところでございます。
 また、前代川が和田川に合流する地点よりさらに上流の伊太祁曽、平尾地区などの浸水対策につきましても、和田川本川については、県が伊太祁曽神社前の堰の改築を実施し、現在、河道断面を拡大するなどの改修に取り組みますとともに、支川の永山川、平尾川については、市において設計等に本年度から着手されたところでございます。
 今後とも、関係機関と連携を図りますとともに、さまざまな機会を通じて予算を確保し、残る区間の早期改修に努めてまいりたいと考えてございます。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 部長には、ほんまに予算確保とかにも一生懸命やってもろてるのに、まだまだこういうことを言って本当に申しわけないんやけど、やはり県民の我々代表として、地元民の代表として、余りにも気の毒に思うのをやはりもっともっとやってくれと、あるいは仮の何かでもできないかと、その永久の、下からというやつを待っとったらいつになるかわからんのでというようなこともしばしば言われて、それもやっぱり何かできないかなという思いからこういうことになるもんですから。随分具体的にそういう下からでなくて上のほうもやってくれてるというのを最近お聞きして今回確認さしてもらったんで、どうかまだまだひとつ予算獲得に、あるいは工事の進捗を早めるように努力をお願いいたします。
 3番目の項目でありますが、射撃場建設についてお伺いします。
 この射撃場建設というのは、私も本当に思いがあって、知事も本当にこれについてはいろいろ皆さんから意見聞いた中で知事も努力をそれなりにされてると思うんですけども、私はこの射撃場のことがあるから、2年間、農林水産委員会へ、国体前に射撃場のことでという思いもあって行かしてもらって、そしてまた国体までに何とかクレー射撃の射撃場を、何とか農林水産省の予算で有害鳥獣対策の関連施設ということで予算をつけてもらって、そしてまたこれの練習場として使えないか、あるいは国体に使えるようにということで、それは私もここで何回か言った。
 当時、麻生太郎、国会議員の麻生先生がクレー射撃協会の会長でしたんで、私も理事をしておって、そういうこともあって、もう口あいたら和歌山へ射撃場をつくってくれと、ほんでその前に近畿で1個つくってくれと。2府4県でないんやから和歌山へつくってくれというので、そしたら麻生先生も、国体前ということも関連づけて予算つけよう、射撃場の予算なんか初めてやで、だからいいのをつくってくれと。
 ええのをつくってくれと言われて、頑張りますと言うた割には、結局はできなかった。何でできなかったというのを、また私も麻生先生に何回か説明せえと言われてね、ほんで、もちろん農水省の生産局長にも、それから有害鳥獣対策室長にも説明に行ったり。
 そういう中で、今でも私は近畿2府4県の中で、そしてまた京奈和道が開通した、あるいは第二阪和が開通した、そして紀南のほうにも高速道路から伸びてるから、場所的には僕は和歌山市周辺とか京奈和道路沿いとか第二阪和の近くとか、そういうような場所につくれたら一番、近畿2府4県からも来てくれるし、そしてまたいろんな面で採算ということも考えたら非常にいいんじゃないかということで、以前から私はこれ言っとったんです。
 そして、農林水産委員会で部長にもこういうことを言ったけど、なかなか理解してもらえなくて、私も委員会へ知事をぜひ1回呼んでほしいと言ったら、そんな必要ないと簡単に言われて。じゃ知事にこの意見を伝えてほしいと言ったら、伝えないと言うんですよ。知事の考えわかってるから、知事の意向と違うようなことを私は言えないと。ほんで当時、委員会ちょっととまったことがあったけど、とりあえずきょうのところはこれでというて、みんなも、知事呼ぶというのもなかなか難しいということもあって。
 だけど、知事がそんな考えじゃないやろうというのは、順次ちょっとまた話を──きょうこそ僕、知事と話できる機会ができて本当にうれしいなと。ほんで、きょうはしっかり、知事、聞いていただきたい。
 紀の国わかやま国体の開催を契機に和歌山に射撃場を整備してもらいたかったが、最終的に断念することになった。狩猟者が減ってきており、年齢層も上がっている。鳥獣害による被害はたくさんふえてきてる。そういうのを防止するためにも狩猟者を確保する必要があるとともに、狩猟中の事故をなくすために、安全研修を初め射撃技術の向上を図る射撃訓練施設が必要であります。施設建設後の運営、採算を考えた場合、そしてスポーツ振興のためにも、クレー射撃競技者も使用できる施設整備をすることが必要であると考えます。
 建設地の選定については、近畿2府4県の狩猟者や射撃スポーツ競技者が利用することができる京奈和自動車道や第二阪和国道から近い和歌山市、紀の川筋が適地であると考えます。過去の選定地には問題があったため、建設に至らず国に予算を返しました。土地の形状などの問題もあるが、太陽の方角などを考慮していない点もあります。施設の整備に当たっては、きちんとした関係機関や専門家の意見を聞き、進めるべきであります。
 私も、こんなこと言うてもわかってもらいにくい、議会の皆さんにもこういうこと何回か言ったけど、なかなか、ふうん、そうかといってそのときにわかっていただけた。
 今回ちょっと、こんな施設のことを条件の1つに──競技スポーツといったら全国狩猟大会、安全狩猟大会とかいうのもしばしばやっております。もちろん、クレー射撃の大会は土日祭日、どっかでやっています、近畿2府4県の。そういうことをやってる中で、射場としてまず条件、スポーツ競技には、撃ち始めのスタートのときは、北向いて撃つ方向に射場をつくられなかったら、ちょっと東向いとったら日が上がってきたらまぶしくて中断せなあかん、あるいはそういう射場は正規の競技射場としては認定はなかなかされない。
 そういう認定の射場のA、AA、AAAというのは認定基準もあります。これは国際とか、あるいは猟友会の免許取るための施設の射撃場とかね。そういうことについても、私はそういう日本クレー射撃協会の審査員なんですよ。競技施設のそういうもの見に行って、ここはやっぱりちょっと認定にはふさわしくないなとか、あるいはこういうクラスの認定の場所としてはぴったりやと。
 だけど、全然こういう話もなかったんですよ。で、聞いたら、いや、予算だけつけてもうたらもう会には来てもらわんほうがええと、我々だけでやったほうがええんと違うかというようなね。
 スポーツ課にも聞いた、当時。そしたら、「うちも全然呼ばれてないから、その会へ行けません」と言うんですよ。どんな格好で射場進んでるんかと言うたら「わかりません」と。ところが、わかったのは、予算返すときに何て言われたかといったら、「予算つけたんは猟友会とか有害鳥獣、農水関係でつけたけど、潰したんは井出さんや」と言うんやいしょ。「ええっ」て。それも選挙前やっとよ、ほんまに、こんな話流されたんが。「2ちゃんねる」というやつにも載っとんのよ、ほいて。ほんまにね。
 これは僕は、知事もこんなこと多分知らんかなと。こんなことになってきとって、僕も知事にしつこうに言うんはね。
 ほんで私は、射撃場については、そんなこともやっぱり相談してもろたら、みんなが使ってもらって黒字になる、本当にそういうようなこともあるんで。まず狩猟者の確保、育成のための施設等、必要性と施設運営の考え方について──狩猟者の確保ということはどんどん減ってきとるんでね。そして、おりをつくったり縄でイノシシとか熊とか鹿とか有害物をとったらええやないかと、鉄砲使わんでもええやないかと言う人もおって、おりをいっぱいつくっらええとか、わなをいっぱい仕掛けたらええと。それ、ちょっとね。鉄砲は要らんと言うんですよ。
 おりの中へ大きなあれが入っとったらどうするんですか。どうやってするのよ。あるいは、わなへ物すごく大きいのがかかっておって暴れとって、どうやって連れて帰るんや、殺すんやと言うたら、「さあな、やりで突くんと違うか」と。実際、小さいものはやりで突いて射とめます。大きいものは電話かかってくるんですよ、ちょっと射とめに来てくれへんかなと。そしたら補助料の半分渡すさかいといって。
 だけど、そこで初めて、そんなん射とめるん、鉄砲でバンと息の根一発でとめんと大けがするでと、そんなこと要りますよと。ああそうやな、おりとかわなばっかりではあかんねんなと、そんな程度ね。ほんで私も、まあ理解してもらってないなあと。鉄砲、要らん要らんとかね。以前、市長で銃反対という市長もおったしね。競技スポーツやと言うても、そんなんでも、とにかく銃持った人うろうろしていらんのやと、銃反対という。
 ぜひこういうことを考えて、今の話の中で、狩猟者の確保、訓練のために射撃場は必要であると考えておられますかということをまず確認したい。そしてまた、その射撃場の建設は採算が合うような適地へ整備すべきであり、建設に向けた県の考え方を農水部長にお伺いします。
○議長(尾﨑太郎君) 農林水産部長原 康雄君。
  〔原 康雄君、登壇〕
○農林水産部長(原 康雄君) 野生鳥獣による農産物被害額は、平成28年度で約3億3000万円、7年連続で3億円を上回って、依然として深刻な状況にあることから、昨年3月に策定した第二種特定鳥獣管理計画に基づき、捕獲数を拡大することとしております。
 捕獲手段のうち銃猟は、警戒心の強い大型獣の捕獲を行う上で効果的な手段でありますが、銃猟者は高齢化等から年々減少している状況にあります。このため、銃猟者の確保、育成は重要であり、捕獲技術の向上や事故防止の観点から射撃訓練施設は必要であると考えております。
 なお、整備に当たっては、初期投資や後年度負担が過度にならないよう、狩猟者やクレー射撃競技の関係団体、施設整備に詳しい専門家の意見を十分お聞きしながら、場所や整備内容について検討してまいりたいと考えております。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 今の部長の答弁で、今の部長、あんまり昔からの歴史を知らんからそんな答弁で、私が質問すると言うてから大分理解をしてもらえたかなあと思うんですけども。
 やはりスポーツにも使うてもらえるようなね。全く機械同じですよ、この放出機といって15メーター前の地下からぴょんと出るやつね。それは前へ出るのと右に出るんと左に出るんを5カ所、全部で15台です、15メーター前の。こっち側から5カ所やから、射撃場所がこう5つ変わっていく。それで、向こう5つ目のを撃ったらまたここへ戻ってくるんやけどね。そんなん、猟友会の使うのもクレー射撃協会の使うのも、機械から何もかも、場所からほんまに皆一緒。
 そやから、そういうこともあって麻生先生が国体前にこれを和歌山へつくれよと。近畿2府4県の中でも和歌山へつくったら、これ、かなりの人数、土日祭日は皆試合入りますよ。取り合いですよ。近畿2府4県全部で来るから。猟友会も来るしね。それは集客にもええしね。
 だから、クレーにも使てもらえるようなことも考えて、射場のつくるときの設計というか調査とかそんなことを。前、予算ついたときにそんなことも考えて取り組んだかどうかというのを──取り組んでたらあれやけど──ちょっと聞きたいんやけど、とりあえずそういうことも今はちょっと理解してくれてるから、理解──僕の質問に対して合うような答弁くれたんかはあれやけど。
 以前は、前の農水部長、何やったらまた来てもらわなあかんことなるかわからんけど、以前のときはどんなことを、クレー射撃にも使うてもらえるようなことを、どんな設備が必要かな、同じので使えるんやなというようなことの確認とかね、そんなことを前されたようなあれがありますか、ちょっと一回確認したい。
○議長(尾﨑太郎君) 井出議員にお聞きします。ただいまの答弁は農林水産部長でよろしいですか。(「農林水産部長ね」と呼ぶ者あり)
 農林水産部長。
  〔原 康雄君、登壇〕
○農林水産部長(原 康雄君) 今御質問いただいたのは、クレー射撃にも使えるということで、以前そういったことについて協議してきたかと、こういうことでございましょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)はい。
 先ほどお答えしましたように、我々は鳥獣被害対策ということの中で、この銃猟訓練施設というのは非常に重要であると考えております。
 実際に、今先生御指摘いただいたように、銃猟者の方でクレー射撃もやられる方もあると思いますし、施設的にもほぼ同じような施設内容であるというふうには聞いております。ですので、先ほどお答えしましたように、こういった鳥獣害対策には銃猟者の育成が重要でございますし、こういった施設も重要でございますので、そういった中ではそういった利用をされる方の中にも、クレー射撃の方も十分利用していただけることも考えなきゃいけませんので、そういったことで協議をしながら、できるだけその運用コストも含め安価になるように考えていきたいと、こういうふうに考えております。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 質問の仕方が悪かったんかどうかわからんけど、私は以前予算ついたときに、つくろうとしたときに、クレー射撃の競技選手にも使てもらえるようなことをしようと思ったら、クレー射撃のルールがあるわけですよ。飛ばす、何メーター、国際級の、オリンピックのときは何メーターぐらいまで飛ぶ。初速度はどのぐらいにセットして、それで、国内の大会のときは、何メートルぐらい飛んだらいいというぐらいじゃなくて、何メーターから何メーターの範囲内でないとセットとしては合格しない、そういうようなセットの仕方。
 だけど、機械は同じです。もうセットだけのことで。そやから、国内のルールあるいは狩猟の競技大会にも同じ機械。それで、国体に使う、あるいはオリンピック選手が練習するんでも、そのセットの違いだけで全く同じ場所。
 だから、そういうことをクレーの者にも使わすんやったら、そういう者も入った上で射場建設をせなあかんのと違うかと。そういうことを前、クレーの──私は前、呼ばれてないし、県本部からも呼ばれてない。体協も呼ばれてないと言うんやからね。ほんで僕はそれを認識を改めてもらうために、前回そんな状態やったということを知事にわかってほしいためにね。ほんで僕はそれを麻生さんに言うたら「知事に1回来てもうてくれ」と言うたわけや。「そんなつもりで私は予算つけたんと違う」と言ってね。ほんで知事は来んやろうというて、僕も言いに行かなんだんやけどね。
 今度は、本当にやっぱりクレー射撃も使ったら、撃つ数は、利用料はクレー射撃の選手のほうが多いですよ。もうどんと多い。免許取るときと更新のときとか修了前の講習があるけど、全然。そんなの人数が多くても、弾数とかそこへ払うお金になってきたら、やっぱり射撃の種目の者も使えるようにせんとあかん。そやから、そういうことを、前は全くそういう我々の参加をする場がなかったんよ。ほいで、もう予算だけつけてきてもうたら来んのが一番ええと言われてね。だけど、そういうことをやっぱりぜひ理解していただいて前へ進めたいと思います。
 そしてまた、この射撃場というのはもうほとんど全部──知事、聞いてほしいんやけどね、熊本とか、あるいはもちろん今回和歌山が国体させてもらった神奈川県の伊勢原、あそこもそうやし、皆、猟友会とクレー射撃協会とが両方使うてます、その射場は。もうほとんど、あっちこっちですよ。大阪の新家というとこでもそうですよ。国体には使えないような場所やったんやけどね。皆そういうことを使ってる。
 だから、そういう状態の中で九州の熊本、九州で一番ええ射場やけど、そこはもういうたらミズノに、スポーツ振興としての指定管理をミズノにやってもうてる。
 知事は、やっぱり管理するところ、どこかちゃんとしたとこに決めてもらってということを言われとったもんで、それは大事なことですよ。もちろん猟友会でも、和歌山県クレー協会でも、あるいは一緒になってでもね。だけど、そういう指定管理というようなことまで考えたほうがええと思うけど、やはり黒字でなかったら、運営で収益ある程度、利用率を上げやんとあかんと思うんでね。
 そうなると、やっぱりまずつくる場所によって全然はやらんというか行きにくい、近畿2府4県の大会にはなかなか行ってもらいにくい場所。あるいはそこやったら──それで、私らの近畿2府4県の会長会議では、京奈和とか第二阪和とか、そういう和歌山市周辺とか上流、そんなようなとこやったら私らもぜひ行かせてもらうし、射場をつくるようなあれがあったらお願いにも行きますと。2府4県のほかのとこはね。という話にもなっとんねんけど、まあ、今の話はなったらの話で、つくるような話になったら。
 だけど、そんなんでなかったら、やっぱり私らは年々赤字になるのを、知事が日ごろ、そういうお金を大事に使わなあかんし、そしてまたどんどんどんどん赤字になっていくようなことではやっぱりいかがなもんかという考えもあると思うんで、そういう場所選定についてはやっぱり十分、スポーツも一緒になって使えるような、そしてまた、より安全ですばらしい施設をつくれて、そして近畿2府4県で、あるいは将来和歌山からメダリストを出そうというような、そういう射場をつくれたらと思うんでね。これは最後、知事にまとめ──ちょっと待って。その前にちょっとあんねん。
 まず、もう時間があれやけど、あと短いな。教育長に、スポーツ施設として本当にないわけですよ。ほんでぜひ、もうしゃあないわと諦めやんと、本当に私はメダリストでもというぐらいの、あるいは国体にも。最近、知事のおかげで大分力入れてもうたんで、よそへ行って練習さしてもうたことを、ちょっと旅費負担してもうたりあれしてもうたから、入賞をずっと、最近2回続いて入賞──そやけど去年はあかなんだけどね──そういう中で教育長、ぜひ必要性についてお尋ねします。
○議長(尾﨑太郎君) 教育長宮下和己君。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 本県にとって、スポーツの振興は大変重要であると考えております。県内に競技施設のないクレー射撃の競技力向上を図るためには、練習場所の確保や各種大会を開催できる競技施設が必要であると認識しております。
 仮に、鳥獣害対策として射撃場建設を考える場合は、クレー射撃競技者にも活用できるという観点から、コストやさまざまな条件等を比較しながら検討することが必要であると考えます。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 失礼しました。
 そしたら、次にこの射撃場というのはやっぱり安全とかいろんなことについては特に必要やと思うし、私はなかったら本当にあかんと思うんでね。よそでやってもうたらと、よそを借りたらいいといつまでも言うとったらね。
 そういうことについて、公安委員会としても、あるいは警察本部長としての御意見を賜りたいと思います。
○議長(尾﨑太郎君) 警察本部長宮沢忠孝君。
  〔宮沢忠孝君、登壇〕
○警察本部長(宮沢忠孝君) 銃砲刀剣類所持等取締法におきましては、猟銃等の所持許可者に対して、更新時における技能講習の義務化、さらには狩猟期ごとに射撃練習を行う努力義務を規定しております。このため、政令基準に適合する各都道府県の公安委員会指定の射撃場で、基本的な銃の取り扱いや点検、射撃姿勢、動作などの技能講習を行っているところでございます。
 県内では、田辺市の民間射撃場で散弾銃の技能講習を行っていますが、同所は、ライフル銃の教習射撃場としての指定を受けておりません。よって、ライフル銃の所持許可者は、大阪府泉南市にある民間射撃場にて、更新時における技能講習を受けることとなります。
 猟銃の使用に伴う事故の大半が猟銃の基本的な操作の不徹底及び射撃技能の低下が原因であることから、事故を防止するために設けられた制度であり、県警察としましては射撃技能向上のため、法に定められている射撃の講習等を行う施設の存在は必要であると考えております。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 皆さん、部長、教育長、本部長、射撃場については随分、ぜひつくってほしい、あるいはつくる必要があるというような御意見をいただいたんですけど、本当に私たち──私も最初はクレー射撃協会会員としてクレー射撃から入門して、銃の免許を取って練習して、今は有害鳥獣駆除員です。そやから、安全に、私も事故を起こさんように、有害駆除に参加しても自信があります。
 だけど、逆にまた猟友会から国体へ出てもらう人があります。よくやっている、練習来てくれとって、国体へ出てもらって、いい成績でという。ですが、射撃場がなかったら全くどうしようもない。
 だけど、それ選定する場所というのは、多分知事もその場所については非常に御心痛、御判断いろいろされること御苦労やと思うんですけども、ぜひ知事について、先ほどからいろいろ御意見、我々議論させていただいた中で、知事として、まず一番私は思うのは場所、どこにするかというのが一番大事やと思うんで、そうでなかったら、皆がやっぱり出席、参加しにくい場所ではまずいと思うんで、ちょっと答弁時間なくなってきて悪いんやけどね、ひとつお願いします。
○議長(尾﨑太郎君) 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 射撃訓練施設については、狩猟者の技術向上や事故防止、また新たな狩猟者を確保する観点から、県内にあるほうがよいというのは私もそう思っております。しかしながら、設置に当たっては騒音や鉛害対策、運営方法など数多くの課題が考えられることから、何をおいても地元住民の御理解と市町村の積極的な協力が不可欠であります。また、初期投資とか後年度負担、整備効果について、お金をどれぐらい出したら県民の理解を得られるかということも大事であります。
 そういう観点から、ずうっと私も就任以来、この本件にかかわってまいりまして、実は2回ぐらい、これはいけるかなあと思うことでうまくいかなかったケースがあります。いずれにしても、その中身はよく存じ上げておりますので、井出議員が反対したのでなくなっちゃったとかなんかいうのは全くうそでございますので、この場で言明さしていただきます。
 つくるときは、場所も大変大切でございますし、それからクレー射撃との共用、スポーツ施設としての意味づけもあったほうがいいに決まってるわけですが、そのときに幾ら余計かかるかとか、場所をどこにするかとか、そういうようなことを総合的に判断して、それで条件が整えたらええのになあというふうに思っておりますが、少なくとも県もある程度負担はする覚悟であります。
 そのときに、当初、湯浅町でありましたが、プロジェクトがございました。まだそのほかもありましたけれども、そういう先例の際に考えた条件は、どこで起こっても同様に示していかなきゃいけないんじゃないかと、そんなふうに、公平の観点からはそういうふうに思っております。
○議長(尾﨑太郎君) 井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕
○井出益弘君 今のお話、大変理解できます。しかし、ちょっと気になるのは、やはり地元同意ということは大事です。地元同意がなかったらできやんけど、地元同意とか地元がうちええで、うちええでというのを優先すると、全くそんなとこやったら行けへんというような場所に決まっても、それもなかなか難しいと思うんで。特に、ここへつくっても後々皆が来れるかな、来てくれるかなというようなことを研修、猟友会も、紀北筋の猟友会も紀南やったら行くかとか、あるいは紀北やったら行くかとか、あるいは近畿2府4県の猟友会とかクレー協会がどうやろなという、そういうようなことも含めてぜひ重要な要素の1つだと理解していただいて進めていただきたい。
 そしてまた、あともしこの件で麻生さんに会っていただける気があったらセットさしていただきたいと思うんで、ぜひ話を一遍してみてほしいと。
 あと、知事選挙、いよいよまた引き続いて、4期目の県政引き続いてということですんで、ひとつ御検討、また我々もそういうことを期待しておりますんで、ぜひ射撃場のことも引き続いて、できるまでよろしくお願いします。
 以上で終わります。(拍手)
○議長(尾﨑太郎君) 以上で、井出益弘君の質問が終了いたしました。

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