平成28年12月 和歌山県議会定例会会議録 第6号(全文)


平成28年12月 和歌山県議会定例会会議録

第6号(全文)


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平成28年12月
和歌山県議会定例会会議録
第6号
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議事日程 第6号
 平成28年12月19日(月曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第212号及び議案第213号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 議案第226号から議案第249号まで並びに諮問第1号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
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会議に付した事件
 第1 議案第212号及び議案第213号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 議案第250号(当局説明)
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出席議員(42人)
 1番 堀 龍雄
 2番 中西峰雄
 3番 森 礼子
 4番 立谷誠一
 5番 前芝雅嗣
 6番 浅井修一郎
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 秋月史成
 10番 川畑哲哉
 11番 泉 正徳
 12番 濱口太史
 13番 花田健吉
 14番 尾﨑太郎
 15番 尾崎要二
 16番 中村裕一
 17番 鈴木太雄
 18番 岩田弘彦
 19番 藤山将材
 20番 服部 一
 21番 冨安民浩
 22番 吉井和視
 23番 中本浩精
 24番 中 拓哉
 25番 山本茂博
 26番 岸本 健
 27番 谷 洋一
 28番 新島 雄
 29番 岩井弘次
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 山下直也
 35番 山田正彦
 36番 菅原博之
 37番 谷口和樹
 38番 奥村規子
 39番 雑賀光夫
 40番 松坂英樹
 41番 坂本 登
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       宮﨑 泉
 危機管理監      和歌哲也
 総務部長       浦上哲朗
 企画部長       髙瀨一郎
 環境生活部長     日吉康文
 福祉保健部長     幸前裕之
 商工観光労働部長   岡本圭剛
 農林水産部長     鎌塚拓夫
 県土整備部長     森戸義貴
 会計管理者      岩橋良晃
 教育長        宮下和己
 公安委員会委員    竹田純久
 警察本部長      直江利克
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     江川和明
 選挙管理委員会委員長 上山義彦
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       上坊 晃
 次長         西原龍也
 議事課長       中谷政紀
 議事課副課長     浜野幸男
 議事課課長補佐兼議事班長
            長谷哲生
 議事課主任      保田良春
 議事課主任      岸裏真延
 議事課主査      浅田晃秀
 総務課長       糸川 徹
 政策調査課長     中口 匠
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  午前10時0分開議
○議長(浅井修一郎君) これより本日の会議を開きます。
 日程に先立ち、諸般の報告をいたします。
 監査委員から現金出納検査実施結果の報告がありました。お手元に配付しておりますので、御了承願います。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時1分休憩
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  午前10時59分再開
○議長(浅井修一郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、前会から継続審査中の議案第212号平成27年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第213号平成27年度和歌山県公営企業決算の認定についてを一括して議題とし、決算特別委員会委員長の報告を求めます。
 決算特別委員会委員長谷 洋一君。
  〔谷 洋一君、登壇〕(拍手)
○決算特別委員会委員長(谷 洋一君) 決算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会は、9月定例会最終日の9月28日に設置され、同定例会に提出された議案第212号平成27年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第213号平成27年度和歌山県公営企業決算の認定についてを閉会中の継続審査として付託されたものであります。
 当委員会は、定例会の閉会直後、議長により招集され、正副委員長の互選が行われ、委員長に私が、副委員長に藤山将材議員がそれぞれ選出されました。
 両議案の審査は、11月7日から11月9日までの3日間にわたって予算・決算特別委員会室において開催し、当局から説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第212号及び議案第213号は賛成多数をもって認定すべきものと決しました。
 次に、委員会での各委員の主な質疑項目を申し上げます。
 こころの医療センター関係では、入院患者が減少する中での病院経営の現状について、ジェネリック医薬品の採用割合について、公営企業課関係では、工業用水道事業の耐震・老朽化対策について、土地造成事業の経営状況について、総括質疑関係では、県財政と県内の経済状況について、県債残高の状況について、福祉保健部関係では、医師確保修学資金貸し付けの実績について、臓器移植推進事業の実績について、介護保険料及び国民健康保険料の不納欠損処理について、環境生活部関係では、レジ袋削減の取り組みについて、環境モニタリングに係る予算確保について、産業廃棄物処理業者指導事業の取り組み内容について、公安委員会関係では、サイバー犯罪防止に向けた取り組みについて、駐在所勤務の警察官の評価基準について、高齢者の交通事故防止対策について、県土整備部関係では、道路・河川・港湾関係の維持管理予算の確保について、浄化槽設置整備事業と下水道整備計画について、県営住宅整備計画と住宅使用料の滞納について、農林水産部関係では、紀の国森づくり基金活用事業の取り組みについて、県産品の海外への販路拡大の取り組みと成果及び今後の展望について、農業担い手対策事業の推進について、企画部関係では、国勢調査におけるオンライン調査について、コスモパーク加太の土地利用について、議会・人事委員会・労働委員会・選挙管理委員会関係では、政治団体収支報告書の公表について、教育委員会関係では、進学奨学金の不納欠損について、国体開催経費と今後の関係施設活用策について、国体・大会実行委員会の収支決算について、教員の人事評価制度と配置について、商工観光労働部関係では、就職面談会等における内定者数について、中小企業融資制度実施事業の実態について、わかやま館の管理運営について、知事室・監察査察課関係では、雑誌への広告掲載の基準について、「きのくに21」の視聴率の推移について、会計局関係では、証紙徴収実績について、総務部関係では、女性の県幹部職員への登用の方針と取り組みについて、防災ヘリコプターの活動内容について、稲むらの火の館の運営について、県債残高に係る返済計画についてであります。
 また、決算特別委員会の審査方法についても各委員から意見がありました。
 以上をもちまして、決算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。(拍手)
○議長(浅井修一郎君) 以上で、決算特別委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浅井修一郎君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 松坂英樹君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 40番松坂英樹君。
  〔松坂英樹君、登壇〕(拍手)
○松坂英樹君 日本共産党県議団を代表して、議案第212号平成27年度和歌山県歳入歳出決算の認定について、及び議案第213号平成27年度和歌山県公営企業決算の認定についての決算認定2議案について、反対の立場から討論を行います。
 2015年度は、前年に消費税が8%に増税されるなど、国と地方自治体が進める国民負担増により格差と貧困がますます社会問題化する状況にありました。2015年度決算に対する監査委員の意見書の中でも、「地方においては、経済政策の効果がなかなか行き渡らず、経済の好循環の実現が十分に進展していない」と分析をされています。
 そんな中、和歌山県の2015年度の一般会計収支は、歳入5800億円、歳出5715億円で85億円の黒字となり、実質収支では36億円の黒字決算となっています。県債残高は1兆193億円と前年度よりさらに1.3%増の結果となりました。
 国は景気回復で税収がふえたと強がっていますが、どうでしょうか。本県の2015年度県税収入は、確かに前年度比83億円、9.6%の増加となっています。ところが、決算審査の中で明らかにされたのは、消費税の8%への増税による税収増が71億円だという試算です。83億円の増収のうち71億円、つまり県税収入のほとんどの部分は、景気回復でなく消費増税によるものだということが明らかになりました。また、各種法人税においても、国との調整分による増減が主なものであり、県内企業の収益改善、県経済の復調とまでは言えない状況です。
 こうした中、2015年度は、紀の国わかやま国体、紀の国わかやま大会が44年ぶりに開催された年となりました。県民参加で進めた国体・大会を機に、今後ともスポーツ振興とバリアフリーな社会を進める取り組みが期待をされるところです。
 国体開催による県財政への影響を見ておきたいと思います。開催関連費用の高騰がこれまでも全国的な問題となってまいりました。決算審査の中では、国体・大会、これまでのトータルで大会運営に86億円、選手強化に36億円、施設整備に県が215億円、県内市町村が整備したものに137億円かかり、合計すると県予算で337億円、市町村分を合わせれば474億円かかったことが報告されました。
 ハード整備をしたことによる後年度負担はどうなるでしょうか。競技施設整備の関係では、今後、年8億円ほどの起債償還が一定期間続きます。一方、道路整備の関係では、国体までに供用開始するため前倒しで整備した道路の起債償還額は、合わせれば853億円となっていて、前倒しによる事業急増が後年度負担でも急増となって今後に影響いたします。前倒しで整備した道路の起債償還額は、2016年度には24億円ですけれども、3年後には64億円の予算が必要というふうに急増し、10年後でも引き続き年49億円の返済が求められます。
 全体として見れば、国の事業も活用しながら県財政への負担を軽くする努力がされたものの、他県より安くついたとはとても言えない状況です。その要因として、これまでの競技施設の計画的整備のおくれや、県内地域的バランスのとれた配置のおくれ、こういったものがこうしたいっときの集中的な整備をせざるを得ない結果となったことを指摘しておきたいと思います。今後は、整備された立派な施設を有効活用し、レベルの高い大会や合宿などにも活用いただくとともに、県内のスポーツ人口の裾野を広げ、県民の皆さんに大いに活用していただけるよう運営に力を注ぐことを求めたいと思います。
 次に、県として県民の暮らしの願いにどう応えてきたでしょうか。2015年度は、市町村の介護保険料が改定され、和歌山県の介護保険料基準額の平均は全国で2番目に高い6243円となりました。このようにふえ続ける社会保障負担を軽減するために、県として国保や後期高齢者医療、介護保険などの負担軽減に取り組むことが求められましたが、そこに踏み出せませんでした。子育て支援に力を入れながらも、県内市町村から要望の強い子供医療費無料化の対象拡大は行われませんでした。
 経済対策としては、先進的な企業への支援、県内中小企業向けの融資などに力を入れてきたものの、小規模な事業所の多い和歌山県内の実態に即した住宅・店舗リフォーム助成制度など地域の経済循環をよくする取り組みは、まだ十分とは言えません。
 教育の分野では、国の学力テストに加えて県独自の学力テストが続けられました。テストの順位を競うテスト漬けはやめるべきです。小学校2年生から3年生になるときに少人数学級編制ができなくなるケースが依然としてあります。定数内講師も528人が残されたままとなっています。
 最後に、例年指摘しているように、開発優先や同和対策のゆがみという負の遺産が見受けられます。
 コスモパーク加太では、加太菜園の借地料補填に5900万円が使われ、年間6億円の借地料を払い続けているものの、将来の債務負担の発生が県財政の時限爆弾となりかねない状況に変わりはありません。
 土地造成事業では、起債残高65億円に対して保有する企業用地の時価評価額は46億円にすぎず、資金不足を補うため、一般会計から1億5700万円の繰り入れが続いています。
 高度化資金融資の延滞額は83億円に上り、同和対策事業のゆがみが原因であったと指摘をするものです。
 以上で、反対討論を終わります。(拍手)
○議長(浅井修一郎君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 議案第212号平成27年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第213号平成27年度和歌山県公営企業決算の認定についてを一括して採決いたします。
 本決算に対する委員長報告は、いずれも認定であります。
 本決算をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(浅井修一郎君) 起立多数であります。よって、本決算はいずれも認定することに決定いたしました。
 この際、報告いたします。
 議案の追加提出がありました。
 お諮りいたします。議案第250号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浅井修一郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議案第250号を議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) ただいま上程されました議案第250号は、県監査委員足立聖子君が本年12月25日をもって任期満了となりますので、その後任として岡本ゆう君を選任いたしたく同意をお願いするものです。
 何とぞ、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(浅井修一郎君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 お諮りいたします。都合により、残りの日程は明日に譲ることにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浅井修一郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前11時17分散会

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