平成28年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号(全文)


平成28年2月 和歌山県議会定例会会議録

第9号(全文)


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平成28年2月
和歌山県議会定例会会議録
第9号
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議事日程 第9号
 平成28年3月17日(木曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第1号から議案第16号まで、議案第32号、議案第33号、議案第35号、     議案第40号から議案第62号まで、議案第64号から議案第70号まで、議案第     73号から議案第76号まで、議案第78号から議案第82号まで及び議案第84号     から議案第172号まで並びに請願1件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 意見書・決議案
 第3 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第4 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
 第1 議案第1号から議案第16号まで、議案第32号、議案第33号、議案第35号、     議案第40号から議案第62号まで、議案第64号から議案第70号まで、議案第     73号から議案第76号まで、議案第78号から議案第82号まで及び議案第84号     から議案第172号まで並びに請願1件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 意見書案
 第3 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第4 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(42人)
 1番 堀 龍雄
 2番 中西峰雄
 3番 森 礼子
 4番 立谷誠一
 5番 前芝雅嗣
 6番 浅井修一郎
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 秋月史成
 10番 川畑哲哉
 11番 泉 正徳
 12番 濱口太史
 13番 花田健吉
 14番 尾﨑太郎
 15番 尾崎要二
 16番 中村裕一
 17番 鈴木太雄
 18番 岩田弘彦
 19番 藤山将材
 20番 服部 一
 21番 冨安民浩
 22番 吉井和視
 23番 中本浩精
 24番 中 拓哉
 25番 山本茂博
 26番 岸本 健
 27番 谷 洋一
 28番 新島 雄
 29番 岩井弘次
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 山下直也
 35番 山田正彦
 36番 菅原博之
 37番 谷口和樹
 38番 奥村規子
 39番 雑賀光夫
 40番 松坂英樹
 41番 坂本 登
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       宮﨑 泉
 国体推進監      若宮茂樹
 危機管理監      和歌哲也
 総務部長       市川靖之
 企画部長       高瀬一郎
 環境生活部長     栗山隆博
 福祉保健部長     幸前裕之
 商工観光労働部長   藤本陽司
 農林水産部長     鎌塚拓夫
 県土整備部長     野尻邦彦
 会計管理者      岩橋良晃
 教育長        宮下和己
 公安委員会委員長   溝端莊悟
 警察本部長      直江利克
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 上山義彦
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       江川和明
 次長         上坊 晃
 議事課長       糸川 徹
 議事課副課長     中谷政紀
 議事課課長補佐兼議事班長
            尾﨑善亮
 議事課主任      保田良春
 議事課主任      岸裏真延
 議事課副主査     中尾祐一
 総務課長       西原龍也
 政策調査課長     中口 匠
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  午前10時0分開議
○議長(前芝雅嗣君) これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後1時29分再開
○議長(前芝雅嗣君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、議案第1号から議案第16号まで、議案第32号、議案第33号、議案第35号、議案第40号から議案第62号まで、議案第64号から議案第70号まで、議案第73号から議案第76号まで、議案第78号から議案第82号まで及び議案第84号から議案第172号まで並びに継続審査中の請願1件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長、予算特別委員会委員長及び行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長の報告を求めます。
 農林水産委員会委員長濱口太史君。
  〔濱口太史君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(濱口太史君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。また、平成28年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月14日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査した結果、議案第82号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のあった予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における各委員の主な質問項目を申し上げますと、夜間銃猟、防護柵等による鳥獣害対策について、農業大学校へのアグリビジネス学科及び林業研修部の新設等について、畜産試験場の改修計画について、ミカンの厳選出荷について、農産物の輸出促進について、基幹水利施設ストックマネジメント事業について、県営ため池事業について、6次産業化ネットワーク活動推進事業について、アグリミズ等チャレンジ21事業について、紀州材販路拡大支援事業について、紀の国森づくり基金活用事業についてであります。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 建設委員会委員長鈴木太雄君。
  〔鈴木太雄君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(鈴木太雄君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案13件であります。また、平成28年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月14日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査をいたしました結果、議案第82号については賛成多数をもって、議案第66号から議案第69号まで、議案第86号、議案第88号から議案第90号まで、議案第168号から議案第170号まで及び議案第172号については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案については、適当である旨、議長に報告いたしました。
 なお、当委員会から意見書案を提出することになっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 次に、委員会審査における主な質問項目を申し上げますと、国直轄事業負担金及び県単独事業施行に伴う市町村負担金について、河川整備に係る新年度予算について、住宅の耐震化促進について、サイクリングロード整備の進捗状況について、土砂災害警戒区域の指定状況について、道路の無電柱化について、議案第69号南紀白浜空港条例の一部改正について、有田海南道路整備の進捗と今後の見込みについて、有田川における漏水対策について、都市計画道路西脇山口線の状況について、空き家対策における国、県、市町村の役割についてであります。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 文教委員会委員長立谷誠一君。
  〔立谷誠一君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(立谷誠一君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件であります。また、平成28年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月14日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第70号及び議案第73号から議案第76号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、議案第1号の教育費の増加要因について、三四六総合運動公園管理運営事業の予算内容について、県立学校教育課と義務教育課の総務班設置について、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律に基づく教育委員会の対応について、検定中の教科書の閲覧に係る調査について、広島県で起こった進路指導の事件を受けた教育委員会の対応について、教育基本法改正から10年を経過しての教育長の所見について、教職員の管理職の研修について、稲むらの火の館及び濱口梧陵の防災教育や道徳教育への活用について、「和歌山県民歌」の学校現場における取り扱いについて、教育支援事務所の取り組みについて、高校中途退学者への対応について、教員の派遣事業について、2月5日付で行った養護教諭の処分について、県独自の学習到達度調査について、県立高等学校再編整備基本方針のパブリックコメントについてであります。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をいただきますよう、よろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 総務委員会委員長森 礼子さん。
  〔森 礼子君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(森 礼子君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案94件であります。また、平成28年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月14日、16日の2日間、第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会、県議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第41号、議案第51号、議案第52号及び議案第81号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第32号、議案第33号、議案第35号、議案第40号、議案第42号から議案第50号まで、議案第85号、議案第91号から議案第165号及び議案第171号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、選挙管理委員会関係では、選挙権年齢引き下げに関し、高校生や高校へ行かれていない方への啓発について、企画部関係では、地域文化力向上事業について、南紀白浜空港利用促進経費について、県立医科大学跡地利用事業について、FMラジオ中継局整備に要する経費について、災害に強い地域づくりを進める上で不可欠な地籍調査の予算措置について、わがまち元気プロジェクト支援事業及び地域・ひと・まちづくり補助事業について、コスモパーク加太対策事業費の推移について、統計調査予算額の減額について、平成28年経済センサス活動調査について、同和対策住宅新築資金等貸付金回収に係る専門知識等を有する人材の確保について、総務部関係では、地震津波観測監視システムの日常点検について、津波発生時の防災行政無線による避難周知について、総務管理局関係予算の増額について、地方交付税の増額について、消防学校整備事業の進捗状況について、使用料及び手数料条例の改正に係る介護支援専門員研修受講料について、津波避難ビルの機能を兼ね備えた職員住宅の建設について、宝くじ収入について、県防災ヘリコプターの運営に要する経費について、振興局の管理運営経費予算について、マイナンバーカードの普及に向けた取り組みについてであります。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 福祉環境委員会委員長多田純一君。
  〔多田純一君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(多田純一君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案12件及び請願の継続審査分1件であります。また、平成28年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月14日、第2委員会室において開催し、環境生活部、福祉保健部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第53号から議案第56号まで、議案第58号から議案第62号まで、議案第87号及び議案第166号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第57号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第4号は不採択とすべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、環境生活部関係では、和歌山県動物の愛護及び管理に関する条例の一部を改正する条例の必要性と施行後の対応について、猫を捨てないための法律に基づいた取り組みについて、猫の殺処分数を減少させる数値目標の設定について、青少年ネット安全・安心のための環境整備における地域の取り組みと法規制について、県民歌の普及のための取り組みについて、NPO法人の現状と今後の展望について、福祉保健部関係では、健康長寿日本一わかやまの実現を目指すための提案に対する県の姿勢について、特定不妊治療に係る助成制度の拡充の内容について、子ども・女性・障害者相談センターの改修と男性からの相談への対応について、県立医科大学への薬学部設置に係る教育研究審議会と経営審議会での議論の過程について、県立医科大学における奨学寄附金や寄附講座などの企業から提供される金額の公表について、県立医科大学における医師の兼業について、県立医科大学における県内生の入学状況と薬学部を設置した場合の県内生の入学見込みについて、県立医科大学への薬学部設置による費用対効果と整備費について、県立医科大学における入札制度の見直しについてであります。
 なお、同日、委員会終了後、所管事務調査として、移転改築された母子生活支援施設・和歌山すみれホームについて調査を行いました。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 経済警察委員会委員長泉 正徳君。
  〔泉 正徳君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(泉 正徳君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案6件であります。また、平成28年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月14日、第3委員会室において開催し、商工観光労働部・労働委員会、公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第79号は賛成多数をもって、議案第64号、議案第65号、議案第78号、議案第80号及び議案第167号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、商工観光労働部・労働委員会関係では、和歌山石油精製株式会社の大崎貯油基地について、中小企業近代化資金の債権放棄について、企業融資後のフォローについて、コスモパーク加太の有効利用について、観光振興策の分析と和歌山市の観光振興への取り組みについて、和歌山市への企業誘致について、企業立地促進資金融資の内容について、前畑秀子さんのNHK朝ドラへの採用について、公安委員会関係では、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例の一部を改正する条例について、和歌山市の自動車販売会社に係る被害について、6代目山口組分裂に係る事件の防止について、信号機の移設と有効利用についてであります。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 予算特別委員会委員長谷 洋一君。
  〔谷 洋一君、登壇〕(拍手)
○予算特別委員会委員長(谷 洋一君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案16件であります。
 委員会は、まず3月10日並びに11日に予算・決算特別委員会室において総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼しました。その調査結果の報告を受けて、3月16日に予算・決算特別委員会室において委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第16号は賛成多数をもって、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第8号から議案第15号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、総括質疑での付託議案に係る各委員の主な質疑項目等を申し上げますと、総合戦略における人口の減少対策について、移住・定住について、安全・安心な暮らしについて、在宅医療・介護の推進について、「海難1890」を生かしたふるさと教育について、木質バイオマス利活用促進について、国際人材育成プロジェクトについて、高浜発電所の運転差しとめ仮処分に対する所見について、知事の政治姿勢について、LGBTについて、庁舎の有効活用について、県民相談について、2016年度予算の性格について、教育問題について、子供の貧困の問題について、労働問題について、和歌山県立医科大学の運営及び薬学部設置について、わかやま防災力パワーアップについて、紀南版フェニックスについて、国体後のトップアスリート強化育成について、県立医科大学薬学部の立地場所について、徳川吉宗公と薬草について、県道南港山東線の整備について、「守ります、まちと優良農地。」に関する農地転用の厳格化についてであります。
 以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長井出益弘君。
  〔井出益弘君、登壇〕(拍手)
○行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長(井出益弘君) 行政改革・基本計画等に関する特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案第84号1件であります。
 委員会は、3月9日、第1委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、全会一致により原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、一般財源の削減率について、財政調整基金、県債管理基金の目標残高設定の根拠及び今後の目標残高について、県庁南館など公の施設の指定管理者や入札の公募制度について、国の交付金を活用した一般財源の減額について、退職手当債に対する基本的な考え方、現況及び今後の推移等についてであります。
 以上をもちまして、行政改革・基本計画等に関する特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 以上で、常任委員会委員長、予算特別委員会委員長及び行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 まず、雑賀光夫君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 39番雑賀光夫君。
  〔雑賀光夫君、登壇〕(拍手)
○雑賀光夫君 日本共産党県議団を代表しまして、議案第1号、3号、7号、16号、41号、51号から53号、55号、57号、79号から82号、84号及び167号、議請第4号の不採択に対する反対討論を行います。
 議案第1号は、平成28年度和歌山県一般会計予算です。予算規模は5752億円で、前年度より2%に当たる120億円の減となっています。歳入では、県税収入は948億円で、前年度よりも2.4%の22億円ふえる見込みです。地方交付税と臨時財政対策債を合わせた額は1901億円で、34億円ふえるとされました。県債は、臨財債を含め823億円で、前年度より76億円減るとされたものの、県債残高は209億円ふえて1兆341億円と見込まれ、1兆円を超えてからもなおふえ続けている予想です。
 主な事業について申し上げます。
 国直轄事業負担金の総額は139億円ですが、その中には和歌山下津港の南防波堤工事や日高港の泊地整備という無駄な公共事業が含まれています。わかやま国体開催を控えて前年度まで増加していた高速道路等の国直轄道路負担金は減額したものの87億円で、うち京奈和自動車道の和歌山ジャンクションの大規模工事が含まれており、県負担金は58億円と見込まれています。必要以上に大きな工事ではないでしょうか。また、紀淡海峡ルート・フリーゲージトレイン整備促進広報活動費に247万円を計上しています。今はわずかな額ですが、本当にこんな公共事業が進められるなら、県財政を圧迫することになります。
 評価できるものとしては、生活困窮家庭向けの給付型奨学金の新設、少子化対策として第3子以降の保育料等の無料化拡充や、介護事業所内保育所整備への支援、不妊治療助成の拡充、保育士・産科医確保のための返済免除つき貸付制度創設など、国の制度を活用しながら県としても支援を充実させたこと、民間が行う子ども食堂への支援は歓迎します。今後、さらに拡充していくことを求めます。
 しかし、抑制、削減された事業も少なくありません。県単独福祉医療助成制度では、老人、重度心身障害児(者)は、制度改悪以来、減額され、市町村や県民から要望が高い子供の医療費助成制度の拡大は行われず、ひとり親家庭も含めた4制度の合計では、前年度より1億2000万円の削減になっています。また、母子生活支援施設や医療型児童発達支援センターの民間譲渡により、県費が約5000万円削減されています。高過ぎる国保料、のしかかる医療費、保険あって介護なし、切り下げられる生活保護など、福祉充実への県民の願いは切実です。消費税引き上げは全て福祉に回すと言うのなら、もっと改善されてしかるべきではないでしょうか。
 教育問題では、学力問題や不登校が大きな問題になりました。新年度でも県独自の学力テストの実施や先進県への教員派遣などが予算化されていますが、先進県に学ぶと言うなら、教員定数の改善などを進めるべきです。小学校2年生から3年生に上がるときに1クラス減る場合がある問題、定数内講師が528人いる問題などこそ改善すべきです。
 毎年指摘していますが、コスモパーク加太対策事業として新年度も6億3600万円を支出し、土地開発公社から1平方メートル581円で借りた土地をカゴメ加太菜園に100円で貸すという優遇措置をこれまでどおり続けています。行き過ぎた優遇措置は見直すべきであります。
 議案第3号は、中小企業振興資金特別会計予算です。ゆがんだ同和行政についての反省もなく、高度化資金の貸し付けや債権管理の実態が不透明なものを残しており、県民の理解を得ることはできません。
 議案第7号は、県営競輪事業特別会計予算です。公営ギャンブルを認めることはできないという立場から反対です。
 議案第16号は、土地造成事業会計予算です。呼び込み型開発失敗の責任を反省し、説明責任を果たすことなしに、県民の税金から損失補填を続けることには賛成できません。
 議案第41号は、職員の分限に関する条例改正です。地方公務員法の改正により、能力評価と業務評価を中心とする人事評価制度の導入が義務づけられました。住民の福祉の増進を図ることを基本とする地方公務員に成果主義はなじまないとする立場から反対です。
 議案第51号、52号は、マイナンバー法施行に伴う条例改正です。高校生への奨学給付金支給に関する事業などを追加するものですが、マイナンバーの最大の狙いは、国民の収入や財産を政府がつかみ、税や保険料の徴収強化を押しつけることであり、また、安全性への問題も明るみになってきています。マイナンバーの取扱事務の拡大には賛成できません。
 議案第57号は、動物の愛護及び管理に関する条例改正です。動物愛護、管理をめぐって県民同意を得られない問題で、罰則の新設、強化を急がなくてはならないのかどうか、継続審議として、引き続き県民を含めた議論が必要と考えます。
 なお、議請第4号は、この条例改正を行わないことを求めた請願です。委員長報告の不採択には反対です。
 議案第79号は、風営適正化法の改正に伴う条例改正、53号、55号、80号もそれに伴う条例改正です。若者から高齢者まで健全な文化として普及しているダンス、クラブ文化を風俗営業法の枠内で規制すべきではないと考え、今回の法改正に伴う条例改正には賛成できません。
 議案第81号は、使用料及び手数料条例改正です。介護支援専門員に係る研修制度の見直しに伴う大幅な受講料の引き上げには反対です。
 議案第82号は、建設事業施行に伴う市町村負担金を求める議案です。市町村負担金のさらなる軽減を求める立場から反対です。
 議案第84号は、関西広域連合規約の一部の変更です。関西広域連合が実施する事務に、まち・ひと・しごと創生法に規定する計画が追加されます。関西広域連合の事務拡大には反対する立場から、賛成できません。
 議案第167号は、中小企業近代化資金貸付金の権利の放棄です。現在も滞納債権回収に努力はされておりますが、ずさんな債権管理によって債権放棄を余儀なくされたことは、県民の理解を得ることはできないと考えます。
 以上で、反対討論を終わります。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 次に、山本茂博君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。
 25番山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕(拍手)
○山本茂博君 お許しを得ましたので、今議会に提案されている平成28年度当初予算関係議案並びに諸議案に対する賛意を示す自由民主党県議団、公明党県議団を代表いたしまして、賛成の立場から討論させていただきます。
 まず、28年度当初予算についてであります。
 安倍政権のアベノミクスによる3本の矢の施策によって、企業の収益は改善し、雇用情勢も有効求人倍率が24年ぶりの高水準になるなど、景気は緩やかな回復基調が続いております。
 他方、株価や為替相場の値動きは激しく、世界経済の影響からも景気の先行きに懸念が広がり、地方においてはアベノミクスの恩恵がなかなか波及してこないという声もあります。しかし、そのアベノミクスも第2ステージに突入し、新3本の矢の実現に向けた、一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき政策や地方創生を後押しするための財政支援制度等により、地方においても地域活性化において高い効果が期待されるところであります。
 こうした状況下の中、平成28年度の県当初予算案は、昨年6月に策定いたしました和歌山県まち・ひと・しごと創生総合戦略の5つの基本目標を柱として重点的に編成されております。
 まず、「少子化をくい止める」として、出産、子育てに係る経済的負担軽減のための不妊治療や保育料への支援、経済的な理由による大学進学等が困難な学生を支援するための給付金制度の創設、そしてまた、次に「安定した雇用を創出する」として、優秀な若手・中核人材の確保対策や県経済を牽引する新たな担い手育成のための支援、そしてまた、たくましい農林水産業の創出のため、すぐれた経営感覚を持つ人材の育成、農林水産業と観光を融合したグリーン・ブルーツーリズムの推進による新分野の展開、また、観光面では、現在放映中の大河ドラマ「真田丸」や水をテーマとした「水の国、わかやま。」キャンペーンによる情報発信と誘客の促進、海外向け情報発信や受け入れ体制の整備による外国人観光客への対応強化、また次に、「和歌山県への新しい『人の流れ』を創造する」として、移住奨励金を初めとする移住・定住大作戦による「くらし」、「しごと」、「住まい」の支援の継続、また、県立医科大学の薬学部の新設準備など高等教育機関の充実、そして「安全・安心な暮らしを実現する」として、どんな自然災害が起きても犠牲者をゼロにするため、和歌山県国土強靱化計画に基づく災害に備えた道路の強靱化や洪水対策の推進、津波から逃げ切るための堤防等の整備や「世界津波の日」制定を契機とした防災意識の向上対策、また、病床の再編整備や若手医師への支援など将来を見据えた医療体制づくり、健康増進のための全ての県民が健康づくりの運動に参加できる体制の整備、介護職員の離職防止など介護の担い手確保、さらなる治安の向上のための防犯カメラの設置、最後に「時代に合った地域をつくる」ということとして、近畿自動車道紀勢線や京奈和自動車道の延伸など幹線道路ネットワークの整備、既成市街地の活性化に向けた再開発事業の支援、地域の魅力を満喫できるサイクリングロードの周遊ルートの整備促進、また、紀の国わかやま国体・大会で活躍した競技者を次世代につなぐスポーツ振興、そして一教員の指導力を高め、子供の学力を向上させる取り組みなどが盛り込まれております。
 このように、平成28年度当初予算案は、現下の政策課題に的確に対応しており、平成23年度に改定した新行財政改革推進プランの計画期間の最終年度として見込まれていた収支不足額85億円をゼロとし、財調・県債管理基金に200億円以上の残高を維持するなど、維持可能な財政構造の確立が図られており、高く評価されるものと考えられます。
 また、その他の諸議案につきまして、行政不服審査法の改正による市町村等の諮問機関に関する事務の受託は市町村等の事務負担の軽減につながるなど、いずれの議案も必要かつ適切なものであります。
 我々自由民主党県議団を初め、賛意を示す各会派といたしましては、以上申し上げた認識のもと、今議会に提案されております平成28年度当初予算関係議案並びに諸議案について、原案どおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
  〔退場する者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) まず、議案第57号を採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、原案可決であります。
 本案を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(前芝雅嗣君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
  〔入場する者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 次に、議案第79号を採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、原案可決であります。
 本案を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(前芝雅嗣君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第16号、議案第41号、議案第51号から議案第53号まで、議案第55号、議案第80号から議案第82号まで、議案第84号及び議案第167号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(前芝雅嗣君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第8号から議案第15号まで、議案第32号、議案第33号、議案第35号、議案第40号、議案第42号から議案第50号まで、議案第54号、議案第56号、議案第58号から議案第62号まで、議案第64号から議案第70号まで、議案第73号から議案第76号まで、議案第78号、議案第85号から議案第166号まで及び議案第168号から議案第172号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(前芝雅嗣君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
  〔退場する者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 次に、議請第4号を採決いたします。
 本請願に対する委員長報告は、不採択であります。
 本請願を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(前芝雅嗣君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり決定いたしました。
  〔入場する者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 次に、日程第2に入ります。
 まず、和議第18号「和歌山県の社会資本整備に必要な予算の確保等を求める意見書(案)」を議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑及び討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、和議第19号「TPPの影響に関する国民の不安を払拭し、対策の確実な実行を求める意見書(案)」、和議第20号「軽減税率の円滑な導入に向け事業者支援の強化などを求める意見書(案)」、和議第21号「地方公会計の整備促進に係る意見書(案)」、和議第22号「北朝鮮による日本人拉致問題の完全解決を求める意見書(案)」、和議第23号「児童虐待防止対策の抜本強化を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、和議第18号を採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、和議第19号から和議第21号までを一括して採決いたします。
 本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(前芝雅嗣君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、和議第22号及び和議第23号を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第3、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第4、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・地方創生対策特別委員会及び予算特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
 議員並びに関係各位には、連日の御精励に深く感謝を申し上げます。
 皆様方には、健康に御留意の上、県勢発展のため、ますます御活躍されますよう祈念いたします。
 これをもって、平成28年2月定例会を閉会いたします。
  午後2時20分閉会

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