平成27年12月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


平成27年12月 和歌山県議会定例会会議録

第1号(全文)


汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。

正しい表記は「人名等の正しい表記」をご覧ください。

平成27年12月
和歌山県議会定例会会議録
第1号
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議事日程 第1号
 平成27年12月2日(水曜日)
 午前10時開会・開議
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第152号から議案第186号まで(当局説明)
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会議に付した事件
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第152号から議案第186号まで(当局説明)
 第4 休会決定の件
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出席議員(39人)
 1番 堀 龍雄
 2番 中西峰雄
 3番 森 礼子
 4番 立谷誠一
 5番 前芝雅嗣
 6番 浅井修一郎
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 秋月史成
 10番 川畑哲哉
 11番 泉 正徳
 12番 濱口太史
 14番 尾﨑太郎
 15番 尾崎要二
 16番 中村裕一
 17番 鈴木太雄
 18番 岩田弘彦
 19番 藤山将材
 20番 服部 一
 21番 冨安民浩
 22番 吉井和視
 23番 中本浩精
 24番 中 拓哉
 25番 山本茂博
 26番 岸本 健
 27番 谷 洋一
 28番 新島 雄
 29番 岩井弘次
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 33番 浦口高典
 34番 山下直也
 35番 山田正彦
 36番 菅原博之
 37番 谷口和樹
 38番 奥村規子
 39番 雑賀光夫
 41番 坂本 登
 42番 長坂隆司
欠席議員(3人)
 13番 花田健吉
 32番 藤本眞利子
 40番 松坂英樹
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       宮﨑 泉
 国体推進監      若宮茂樹
 危機管理監      和歌哲也
 総務部長       市川靖之
 企画部長       高瀬一郎
 環境生活部長     栗山隆博
 福祉保健部長     幸前裕之
 商工観光労働部長   藤本陽司
 農林水産部長     鎌塚拓夫
 県土整備部長     野尻邦彦
 会計管理者      岩橋良晃
 教育長        宮下和己
 公安委員会委員長   溝端莊悟
 警察本部長      直江利克
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 上山義彦
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       江川和明
 次長         上坊 晃
 議事課長       糸川 徹
 議事課副課長     中谷政紀
 議事課主任      保田良春
 議事課主任      岸裏真延
 議事課副主査     中尾祐一
 総務課長       西原龍也
 政策調査課長     中口 匠
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  午前10時0分開会・開議
○議長(前芝雅嗣君) ただいまから、平成27年12月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、4番立谷誠一君、22番吉井和視君、32番藤本眞利子さんの3君を指名いたします。
 次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から12月18日までの17日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から12月18日までの17日間と決定いたしました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時1分休憩
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  午前11時15分再開
○議長(前芝雅嗣君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、諸般の報告をいたします。
 知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告が、監査委員から現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 なお、人事委員会から職員の給与等に関する報告及び勧告がありましたが、この写しは既に各議員に送付されておりますので、申し添えます。
 次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第152号から議案第186号までの計35件であります。
 次に日程第3、議案第152号から議案第186号までを一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成27年12月定例会に御参集いただき、厚く御礼を申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案の提案理由を説明するに先立ち、県政の最近の動きや来年度の新政策について御説明申し上げます。
 天皇皇后両陛下を初め、多くの皇室の皆様の御臨席を仰ぎ、9月26日に開会し、数え切れない感動をもたらした紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会が、10月26日、成功裏に幕を閉じました。
 平成19年の県議会臨時会で招致決議をいただいて以来、インフラ整備や輸送対策、宿泊対策など多くの課題に直面しましたが、それらを乗り越えて開会を迎え、大会期間中には、ボランティアや式典への出演など、県民の皆様の御協力のもと、参加者を心温まるおもてなしでお迎えし、本県の魅力を発信してまいりました。「躍動と歓喜、そして絆」のスローガンのもと、参加された全ての人が躍動し、歓喜を味わい、友情のきずなを育むことができたと考えております。
 また、天皇杯獲得を目標としておりましたが、選手強化策が実を結ぶとともに、県民の皆様の応援を力に選手たちが大活躍し、悲願を達成できました。
 さらに、紀の国わかやま大会においても、障害者スポーツの裾野を広げる取り組みにより、過去最多の127個のメダルを獲得するなど、県民の皆様に大きな感動と勇気を与えてくれました。
 両大会で得たスポーツ熱の高揚や競技力の向上、県民運動の盛り上がり、さらには自信や誇りを今後の元気な和歌山実現につなげてまいります。
 次に、国際交流の推進についてでございますが、10月に県議会や関係の皆様とともに、トルコ、スペインを訪問してまいりました。まず、トルコでは、エルトゥールル号遭難事故に端を発する交流と、5日から公開となる映画「海難1890」を紹介するセミナーを開催するなど、友好のきずなが一層強まったと考えています。また、スペインでは、ガリシア州首相と会談し、交流の裾野を次世代に広げるため、知的交流、経済交流、文化交流を柱とする覚書に調印いたしました。今後とも、巡礼道の世界遺産をともに有する類を見ない高尚な関係を継続し、深化させてまいります。
 さらに、県内では、グロ-バルな人材を育成するとともに、相互理解を深めるため、本県を含むアジア、オセアニアの高校生等が世界共通の課題について意見を交わす初のアジア・オセアニア高校生フォーラムを開催いたしました。
 次に、観光の振興等についてでございます。
 ネット系旅行会社における秋の旅行先人気急上昇エリアランキングで、本県がシルバーウイークに続いて全国第1位に輝く中、来月から始まる大河ドラマ「真田丸」などを契機に、引き続き戦略的なプロモーションに取り組んでまいります。
 また、「みなべ・田辺の梅システム」の世界農業遺産認定につきましては、来る15日にローマで開催される国連食糧農業機関の委員会にこの世界農業遺産認定の提唱者である坂本登議員、地元の協議会の会長である小谷芳正みなべ町長、同副会長である真砂充敏田辺市長とともに出席し、自然と共生しながら高品質な梅を生産してきた伝統農法をアピールし、認定の栄冠をかち取りたいと考えております。
 次に、来年度の新政策と予算編成の方針についてでございます。
 本年6月、目指すべき将来の人口の姿を示した長期人口ビジョンと、それを実現するための具体的な施策を盛り込んだ「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定いたしました。来年度の新政策では、この戦略の5つの基本目標達成を目指し、これまでの取り組みにとらわれない強力かつ大胆な施策を展開してまいります。
 まず、「安定した雇用を創出する」につきましては、先般策定した第2次県産業技術基本計画に基づき、志の高い創業者の発掘を行うとともに、企業と人材のマッチングの強化やICT企業の誘致、木質バイオマス発電の実現に向けた支援など、新産業創出に力を入れ、企業の成長力強化を図ってまいります。
 また、農業分野では、TPP大筋合意により競争の激化が見込まれる中、生産性の向上や高付加価値化の取り組みに加え、農業大学校に農業経営の教育課程を追加するとともに、海外市場開拓に向けて生産、流通、販売での支援を進めるなど、TPPを乗り切るたくましい農業の実現に取り組んでまいります。
 さらに、観光の振興では、世界遺産と水にまつわる観光資源を組み合わせた「水の国 わかやま」キャンペーンを実施するとともに、世界遺産追加登録や日本遺産の認定を目指すなど、引き続き本県の魅力発信に努めてまいります。
 次に、「和歌山県への新しい『人の流れ』を創造する」につきましては、先月開設した全国初の総合相談窓口「わかやま定住サポートセンター」など、全国トップレベルのわかやま移住定住大作戦を引き続き強力に推進してまいります。また、県立医科大学への薬学部新設や看護大学誘致など、県内に学ぶ場を確保することで人口減少に歯どめをかけ、本県への新たな人の流れを創造してまいります。
 次に、「少子化をくい止める」につきましては、従来より出会いから結婚、妊娠、出産、子育てまで切れ目のない対策を実施しておりますが、子育て世代の経済的負担のさらなる軽減に向け、第3子以降の幼児教育や保育の完全無料化を検討するなど、あらゆる施策を総動員し、少子化にストップをかけてまいります。
 また、社会で子供を育む環境づくりを充実させるため、里親制度の啓発やリレー式の青少年の健全育成などに取り組んでまいります。
 次に、「安全・安心な暮らしを実現する」につきましては、これまでの防災・減災対策を総点検し、取り組むべき施策を盛り込んだ和歌山県国土強靱化計画に基づき、今後とも、ソフト・ハードの両面から、地震・津波や風水害など、あらゆる自然災害から県民の命を守るための対策を進めてまいります。
 また、質の高い医療と福祉の充実では、地域医療構想に基づいた病床再編や切れ目のない医療・介護サービスを提供する地域包括ケアシステムの構築のため、急性期から回復期への病床機能の転換等を促進するとともに、かかりつけ医の後方支援等を行う病院を整備するなど、住みなれた地域で安心して暮らせる和歌山を目指してまいります。
 さらに、がん対策では、従来の対策に加え、市町村のがん検診の実施状況の評価、公表を検討するなど、がん検診の質の向上に取り組んでまいります。
 次に、「時代に合った地域をつくる」につきましては、命の道でありチャンスの道である紀伊半島一周高速道路の実現や、県内道路ネットワークの強化などに今後とも力を入れてまいります。
 また、まちの再生では、都市の拡散や空洞化に歯どめをかけるため、都市外縁部や郊外部において農地転用を抑制するとともに、市町と連携して都市計画の見直しと既成市街地の再開発を推進し、都市機能を集約したコンパクトなまちづくりの実現に取り組んでまいります。
 さらに、地域の再興では、世界ジオパークの認定を目指すシンボルとなる南紀熊野ジオパークセンターの整備を進めてまいります。
 加えて、文化、芸術、スポーツの振興では、平成33年度の国民文化祭の開催を目標に掲げるとともに、国体で活躍した選手を指導者として育成し、次世代のトップアスリート輩出につなげるなど、国体・大会を契機としたスポーツの盛り上がりを持続してまいります。
 一方、教育の充実では、待ったなしの不登校問題に重点的に取り組むとともに、県独自の教科書を活用した道徳教育を徹底してまいります。また、学力の強化のため、実践力のあるベテラン教員が中堅・若手教員にノウハウを伝授するなど、未来を担う子供の自立を育む取り組みを進めてまいります。
 今後、県議会や市町村長を初め、広く県民の皆様から御意見を承りながら、予算編成過程の中で検討を深め、2月議会に予算を提案さしていただきますので、御理解賜りますようによろしくお願い申し上げます。
 なお、平成20年に策定した現長期総合計画は総仕上げの時期に入りつつありますが、計画策定後に社会情勢が大きく変動したことを踏まえ、来年度において、新たな長期総合計画策定に向けた取り組みをスタートしてまいります。
 続きまして、ただいま上程されました諸議案の提案理由を御説明申し上げます。
 初めに、議案第152号において、一般会計で総額15億1600万円余の補正予算を計上しております。
 主なものは、県内の全高校生を対象に、ふるさと教育の一環として映画「海難1890」の鑑賞を実施するための経費や、台風11号により氾濫した河川の原形復旧と河道拡幅等の機能強化を図る経費を計上しております。また、和歌山電鐵貴志川線の設備更新等を支援するため、債務負担行為の設定をお願いしております。
 続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
 議案第154号は、行政不服審査法の改正に伴い、必要な事項を定めるための条例を制定するものであり、議案第155号は、地方税法の一部改正に伴い、猶予制度の見直し等を行うものです。
 議案第156号は、地域再生法の一部改正に伴い、地方活力向上地域における事業税等の特別措置を定めるものであり、議案第159号は、番号法の施行に伴い、マイナンバーの利用等に関し必要な事項を定めるものです。
 議案第160号は、児童福祉施設「和歌山すみれホーム」等3施設を譲渡するため、所要の改正を行うものであり、議案第162号は、新宮港緑地の管理を指定管理者に行わせるものです。
 次に、議案第164号は建設事業の施行に伴う市町村負担金について、議案第165号及び第166号は児童福祉施設の譲与について、議案第167号は当せん金付証票の発売総額について、議案第168号は訴訟の提起について、議案第169号から第184号は公の施設に係る指定管理者の指定について、議案第185号及び第186号は工事請負契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものです。
 また、諸報第23号から第28号は、地方自治法第180条第1項の規定に基づく委任専決処分報告です。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(前芝雅嗣君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 この際、新任者を御紹介申し上げます。
 まず、9月3日、教育委員会の委員に任命同意され、10月4日就任されました桑原義登君を御紹介申し上げます。
 教育委員桑原義登君。
  〔桑原義登君、登壇〕
○教育委員(桑原義登君) さきの9月県議会におきまして皆様方の御同意をいただき、10月4日、教育委員会の委員に就任いたしました桑原義登でございます。
 もとより微力ではございますが、和歌山県教育発展のため、職務を果たしてまいりたいと考えてございます。
 どうか、これからも御指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 次に、10月13日、公安委員会の委員長に就任されました溝端莊悟君を御紹介申し上げます。
 公安委員会委員長溝端莊悟君。
  〔溝端莊悟君、登壇〕
○公安委員会委員長(溝端莊悟君) 去る10月13日付で和歌山県公安委員会委員長に選任されました溝端でございます。
 平成22年10月に公安委員に任命をいただき、このたび公安委員長の重責を仰せつかったわけでございますが、公安委員長としての職責を十分に自覚し、また、これまでの公安委員の経験を生かし、県警察を管理する公安委員会の代表としまして職責に精励する所存であり、県民の安全と安心の確保に向け、全力を尽くす決意でございます。
 県議会の皆様には、引き続き公安委員会に対する一層の御指導と御支援を賜りますよう心からお願い申し上げ、簡単ではございますが、就任の御挨拶とさしていただきます。本日はどうもありがとうございます。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 次に、9月3日、公安委員会の委員に任命同意され、10月13日就任されました竹田純久君を御紹介申し上げます。
 公安委員竹田純久君。
  〔竹田純久君、登壇〕
○公安委員(竹田純久君) 去る10月13日、和歌山県公安委員会委員に任命いただきました竹田純久でございます。
 私にとりまして公安委員の任務はまことに重責の感がいたしますが、職責を十分に理解して公安委員の職務に誠心誠意努める所存でございますので、よろしくお願いします。
 県議会の皆様には、公安委員会への一層の御指導と御支援を賜りますよう心からお願い申し上げまして、簡単ではございますが、就任の御挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) お諮りいたします。12月3日、4日及び7日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、12月3日、4日及び7日は休会とすることに決定いたしました。
 次会は12月8日定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前11時37分散会

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