平成27年9月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(山田正彦議員の質疑及び一般質問)


平成27年9月 和歌山県議会定例会会議録

第5号(山田正彦議員の質疑及び一般質問)


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  午後0時59分再開
○議長(前芝雅嗣君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 質疑及び一般質問を続行いたします。
 35番山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕(拍手)
○山田正彦君 議長のお許しをいただきましたので、この登壇をさしていただきました。
 私の前、13人の議員の皆さん方がそれぞれの思いを持って、それぞれの地域の問題やら、あるいは、こんなにもたくさん、幅が広いんかなあと思うぐらいの各種方面の質問をされました。誠意ある質問をされたと思うんですが、私は、ただ、本来なら──最終の前を「けり込み」と昔言ったんですけど──けり込みに質問さしていただくつもりやったんです。まして、トリに質問さしてもらうような大物ではないので、関の山はけり込みかなあと思ってたのが、ふっと見たら、最終、大トリを務められる議員がなかったということで、小トリでありますが、与えていただいた立場で私なりに意見を申し上げて、県当局、関係者の御意見を聞きたいなあ、そう思っております。
 実は、きょうは教育に関する事柄に絞らしていただきました。実は、24年の12月議会でも、教育一本についていろんな御意見を申し上げました。ただ、私も、ずうずうしい、厚かましい男ですけど、事教育について言うときには、自分の愚かさはちょっと横へ置いとかないといけないといつも自戒しながら申し上げてるんですが、今回も私の至らないところはちょっと横へ置いとくと、そういうことで話を進めさしていただきたいと思いますし、私には質問の原稿がありません。だから、皆さん、ストップかけるんだったらかけてくれたらええし、過激な発言にならんように気をつけたいとは思うんですけど、その節はぜひ厳しい御忠告をいただけたらありがたいなあと、そう思ってますので。それと、時間設定もありませんので、どこまで進められるか、審議を深められるかといういろいろな思いを持って、自分なりに精いっぱい務めさしていただきたいと思います。前振りはこのぐらいにして。
 それと、もう1つ、前の24年12月に教育について質問さしていただきましたときと今が、幾つか大きく変わっているところがあります。
 1つには、教育長がかわられました。もう1つには、地方教育行政の組織及び運営に関する法律というのができまして、その施行が27年の4月からです。したがって、皆さん御存じのように、教育委員長というのはありません。教育長は知事が任命して我々が同意するということになって、教育のことについての最高責任者が、今、宮下教育長さんでございますので、その辺を念頭に置いて私の質問をさしていただきたいな、そう思います。
 そういうことで、5月に初会合をされました和歌山県総合教育会議ということについて、まずこの開催する意義について。
 それで、知事に今回質問さしていただきますが、当然、今まで皆さんの御認識の中に、教育というのは政治不介入、行政不介入という立場だったんですが、そういうことではいかんということで、長がその会議に入ってということに大きく変わりました。したがいまして、大変造詣の深い知事でありますが、今までは、ともすれば社会一般的には、お金は出しても口は出さん、出せないというような立場だったのが、今度はお金も出していただくかわり口も出してもらう立場になりましたので、まず、この和歌山県の総合教育会議を設置する意義について、知事の所見をお伺いしたいと思います。よろしく。
○議長(前芝雅嗣君) ただいまの山田正彦君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 山田議員の御質問にお答え申し上げなければいけないんでございますが、実は、私個人に関しましては、和歌山県知事としては、実質的にでございますけども、お金も出せば口も出しておりました。もちろん、権限とか法的手続とか、そういうのは教育委員会がやらないといけないんですけれども、教育委員の方々は、私が一生懸命選んで、それで議会に提案をして任命をしている人でございますので、そういう意味では、教育委員会の話だから知らんとはとても言えない。もちろん、権限がいささかないので納得ずくでやってもらわないといけないわけですけども、それは全ての行政について同じことでありまして、問答無用、やれと言ったって誰もあんまりやらないわけですので、こういうことではないかといってちゃんと議論を、教育長や、あるいは教育委員会の職員の方とはしょっちゅうやっておりました。ごくたまに教育委員長の方と打ち合わせをさしてもらったりしたこともあります。
 他県の例でありますけれども、いろいろな教育に関する不祥事が起こったときに、教育委員会の話は私の権限外なのでちょっと責任はとりかねるというような感じの対応をされる方がとても多くて、そういう人に限って、教育委員会の制度が悪いからうまくいかないんで、制度を変えてくれないと私はどうしようもないと、こういうふうに言うておられて、私は、若干、ちょっと違うんじゃないかと、内心、反発を覚えておりました。
 だから、そういう意味では、今回の法改正は、別に悪いわけでは決してありませんが、和歌山に関しては、実質的にはそんなに影響が大きく出てくるとは思っておりません。かつても、教育問題も含めて、全ての責任は実質的に私にあるというふうに思っておりました。
 制度が変更されまして、和歌山県の総合教育会議を開催することになったわけでございます。実質は同じとはいえ、今まで接触していろいろ協議をしてたのは、教育長──旧教育長ですね──それと教育委員会の職員すなわち事務方であって、この方々が納得して帰って、それで教育委員の方々に説明して了解をとってやっておったと、こういうことになるわけですが、今回は、現にいらっしゃる教育委員の方とも、それから県庁の広い意味での教育に関する内部局の人とも一緒に全員で集まって議論してできるということになりましたんで、1回目の会合を開かしていただきましたが、大変多彩な、かつ真摯な議論が出て、建設的で大変よかったんじゃないかなというふうに私は思っております。こういう意見を通じてみんながレベルを上げて、そして、それぞれやるべきことをやっていくということが大事ではないか、そんなふうに思っております。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 くどいようですが、同じ意義を教育長にお伺いしたいと思います。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長宮下和己君。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 法律が改正される以前ということも含めてでございますけれども、知事とは、教育長は教育委員会の考えをしっかりお伝えをするということがまず大事でございましたので、それをしっかりお伝えした上で、知事の考えも十分伺って、そして理解を得ながら、さまざまな取り組みを従前から進めてきたものというふうに考えてございます。
 しかし、法律が改正されまして、総合教育会議、これは必置でございますので、その場をどう活用するかということがあるかと思いますが、私、教育長の立場だけではなくて、教育委員会の職員も、それから、今回も教育委員会だけではなくて、やはり教育に関係の深い関係部局の部長さん方も参加していただいてさまざまな情報交換ができるということができたかなと思っています。
 それは、今、教育の問題が、もう教育委員会だけの範疇におさまらない問題も多々ございますので、そんな中で、そういう場ができたということが1つの契機になっていくのかなあと思いましたので、その中での双方向の議論というのは、非常に有意義に第1回はできたかなと思ってございます。今後は、またいろんな形ができるのかなと思っています。
 私としましては、これを契機に、やはり知事と教育委員会がより以上に意思疎通を図るということと、関係部局の理解も得ていただきながら、それから、県議会、県議会議員の皆様方からやはり御指導、御支援をいただいて、これからの中長期的な長いスパンでの教育計画、教育目標、それから、もう喫緊な問題がたくさんございますので、それについては、やはり全体として県の教育委員会がしっかりと責任を持って取り組んでいくということが県民の皆様に応えられることかなあというふうに思ってございます。
 以上でございます。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 私的に申し上げれば、この会議というのは画期的な会議ではないかなと思うんです。もっともっと昔からこういうことがあって当然ではなかったんかなあと思うんですが、国で俗に言われる、教育は、例えば政治的中立性とか、あるいは継続性とか安定性を確保しないといけないから時の首長の意向でどうとかこうとかなるという問題ではないのは当然なんですが──してはいかんということと、それと、知事は特に教育に理解もある方だと私も信頼してるんですが、ただ、行政の長としての、ともすれば成果というのをよく有権者に聞かれる。そんな中で、例えばビルを建てたり、集会所を建てたり、橋をかけたり、道をつくったりという、そういう結果、成果はすぐよく出るんですが、教育というのはロングスパンで考えないといけないとこへお金もかけないといけないということで、ある意味では人気商売という、首長としてはやむを得んとこがあったんかなあと思うんですけど、今度は逆に首長がそこの会議へ入れという法的に裏づけみたいなのができたということになりますので、再度、ちょっとダブるような話になるんですけど、知事として、法律改正後の教育委員会と、それから知事との関係の強化という、その思いを聞きたいなあ、お伺いしたいなあと思います。よろしく。
○議長(前芝雅嗣君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 先ほども申し上げましたように、以前の制度が悪いから、あるいはそれは妨げてるので教育問題には知事はタッチできないといって、あるいは首長はタッチできないといって、いろいろ忌まわしい事件が起きたときに責任回避をしてるような態度をしている人が、他県ですけども、ありました。そういうのは見苦しいと思ったこともございまして、当県では、教育委員会の皆さんと──教育委員会といっても、直接、私が教育委員会に行くことはなかったんですけども、教育長や教育委員会の職員の皆さんと物すごく熱心な議論をしながら統一的な考えをつくって、そしてやってもらっておりました。
 例えば、成果という話がありましたが、実は教育でも随分成果は言われて、いろいろ大変なことがいっぱいあります。成績が悪くなったりというのもありますし、最近では不登校のデータがとても悪いというようなのもありますし、それから、いじめが発生しているとか、教師の暴力事件がないかどうかとか、そういうのが1つでもあるとすぐに大変な成果を求められるようなもんでございますので、いつもはらはらどきどきしながら日常的な行政をやってきたつもりでございます。
 例えば、いじめについて言えば、これはそんなことはないんですけれども、いじめで先生と、つまり教育界の人と、それから被害者と思ってる子供たち、あるいはその家族とが、グループとして反目しているというケースが若干あるんでございます。そういうときに、やっぱりそれも補っていかないかんと思うんで、行政の長として、教師ではないもんですから中に入っていろんなことができると思って、直接メールをしてきていいですよというようなことも奨励をしておりました。
 そういう意味では、当県では制度改正がそんなに事態の変化をもたらすもんではないはずであるというふうに思います。しかしながら、総合教育会議で、今申し上げましたように、教育委員会の教育委員の方々と直接ディスカッションができるというのは大変いい話でございますし、それから、事実上やっていた話が、形式的にもそういうことをちゃんとやるのが当然なんだよということを法律でもオーソライズされたということもこれまたいい話だと思いますので、そういう法改正の趣旨を生かして、これをいい材料にしながら、さらにいい教育行政をやっていきたいと考えております。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 私も、実は議事録を見せていただいて、今まで、ともすれば、地方でもそうだったんですが、教育委員さんの思っておられること、何考えてるんかなあということが直接的にわからんかった。皆さんも多分そう感じられたと思うんですが、たまたまというんですか、議事録をいただいて見た限りでは、ああ、あの教育委員さん、こんなことを思ってるんか、あんなこと思ってるんかという大きな発見がありました。だから、こんなすばらしいことが何で今までなかったんかなあと悔やまれるぐらいなんですが。
 そこで、この会議を今後充実させていくためにいかがしたらいいんかなと私なりに思うんですが、今申し上げたように、教育長さんなり、あるいは教育に対する知事のお話もありましたし、議事録にはいろんなことがあるし、各教育委員さんの私見ともとれるような話から希望的な話まで、第1回目ですからあったと思うんですが、私はちょっと気になることが1つあるんで、言いにくいことですけど、はっきり言います。
 というのは、この会議の招集は各首長で招集しなさいと、こうなってるんですが、会の進行をするのに、和歌山県の場合は知事がその議会の議長をされるということなんですね。これはもちろん適任であろうとは思うんですが、コーディネート役の知事のお話の中に、教育委員会さんに「忌憚のない意見を」というのが何カ所か出てくるんですよ。これは当然そうだと思うんですが、この厚かましい私でさえ、知事が正面にいらっしゃったら言いたいことのやっぱり半分ぐらいしか言えんのじゃないかというような心配をします。危惧します。
 教育は、一般には国家百年の大計だということで、本当に大事なことだと。先ほど申し上げましたように、ことし予算をつければ来年は橋ができ、あるいは道ができ、建物ができますが、教育の結果というのは20年、30年のロングスパンですから、あるいはその方策にしても長い目で見て議論しないといけない事柄が、知事にぼんと前へ座られてると、言いたいことの半分ぐらい、あるいは3分の1になるんじゃないかなという、これは私だけかなと思うんですが、そういう心配をするんです。
 この会議の意思決定は、教育行政の最高の長が、あるいは教育委員さんがいらっしゃる、片方では知事ないしその関係者の長がいらっしゃるところですんで、この会議で議論するということは、この教育大綱にもありますように、和歌山県の教育はこうあるべきやというふうな方針を決める最高の、最終の意思決定機関ではないかなあと、こう思うんですけど、これは特にお答えいただくつもりはないんですけど、お答えいただけりゃお答えいただきたいんですけど、そういう認識で少なくとも私は思ってます。
 だから、そういうことで、それこそ教育委員さんに任命されて、我々は同意したんですけど、その方々が自信と責任を持って発言し、それが皆さんで御議論された結果、和歌山県の教育はこれでいこうといったときに、それこそ大きな推進力になるこの総合教育会議だと思いますので、その辺を、何というか、忌憚のない意見がどこまで出るかなあと危惧するんですが、その点は、要領のいいというんですか、まとまりの、トータル的なセンスのいい知事のことですから、ちゃんとまとめてはいただけると思うんですよ。思うんですけど、ちょっとその辺を危惧してることが私の気になるところであります。
 そういうことで、これから第2回目、第3回目と続くだろうと思います総合教育会議の成果を大いに期待しながら見守りたいなあと思います。
 続いて、もう言います。
 続いて、それじゃ、その総合教育会議の議事録の中に載ってることで私なりに思うことを幾つか順を追ってお話をさしていただきたいと思うんですけど、まず1つ目は、和歌山県の教育委員会と市町村の教育委員会の間に、特に和歌山県の教育委員会としては、現場にいらっしゃる先生方との間にちょっと距離がある、乖離があり過ぎてるんではないかという、そういう話が私にも聞こえてきます。
 そういうことで、この現状について、あるいはこの声について、教育長はどういうふうに御感想をお持ちになってますか。よろしく。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 今の御意見は、総合教育会議の中で教育委員のお1人から出たことかなというふうに思ってございます。県の教育委員のお1人から出るということは、そういう声が届いたということがありますので、それをそうあってはならないというような意味合いでお話をされたんじゃないかなあというふうに思っています。私も、そのとおりであると思っています。もしそういう声があるとしたら、やはり真摯に受けとめて、そうであってはならないというふうに取り組んでいきたいなと思ってございます。
 市町村教育委員会は、市町村が設置する学校、それから子供たちについて責任を持つ、県の教育委員会は市町村教育委員会としっかりと連携を密にして県全体の教育の充実と発展を図る、これはやはり2本の柱というんですか、両輪というふうなことで進めていくことが大切かなと思っていますし、私は、常々それが大事であるということがありますので、県の教育委員会と市町村教育委員会は常に一体である、まさによく言われている、教育行政の「チーム和歌山」がここに存在しなければならないというふうに私は思っています。
 私は、そういう強く思っていることもありましたので、もう就任してすぐ各ブロックごとに市町村の教育長さん方に集まっていただいて、私のほうから出向かしていただいて、懇談会を持ちたいということで日程を設定さしていただいて、北から南のほうまでまず回らしていただきまして、いろんな意見をいただきました。その上で、突然、出張の帰りに立ち寄ったりさしていただいて、状況をまたそれぞれ教えていただいてございます。
 これからはさらに、私だけではなく、私どもの職員も含めて積極的に市町村教育委員会、学校へ出向きまして、県の教育方針に沿ってやはり指導、助言を行いながら市町村教育委員会とさらに連携していく、一体という意味での連携、協力していくことが大切かなというふうに思ってございます。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 議事録に、ある教育委員さんのお話にもあったということで、当然あったんですが、私自身も、でも実は昔から、地方の町議会議員をしてるときからも、和歌山県の教育委員会って何してんのかなあというような感想を持ってました。だから、今後は、重ねて申し上げますが、和歌山県の教育をどうするといったときに、例えば市町村の独立性をもちろん認めないといけないのは当然なんですが、やっぱり和歌山県の教育をどうするかというのは和歌山県の教育委員会が考えずして誰が考えるんですかというふうに思うので、今後とも積極的に、教育企画監というポストもできたということですし、さらに交流を深めて意思の疎通を図っていただきたいなあと、そう思ってます。
 それから、2番目に書かしていただいたんですが、小学校の低学年に対する教育の重要性ということでピックアップしたんですが、私も、よく例えば「三つ子の魂百まで」とかと言われるように、低学年の教育の重要性というのは自分なりに感じてるつもりです。
 というのは、私も立場上、保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校の入学式あるいは卒業式へお招きいただいて行くんですが、そのときにたまに父兄の皆さんの前で申し上げることがあるんですが、本当に小学校1年生の入学式のときに、絵に描いたような純粋な生徒がたくさん、ぴっかぴかの1年生として入学されてくるんですが、それがどこでどう間違うんか、10年、20年たつとちょっと横向いて行ったりということになりがちな現社会であります。
 これは、その子供たちが、例えば、それが将来いいようにいけば、ちゃんとした教育を受ければ、社会の中心になり、学校の先生になり、あるいは親になりということになるんですが、逆に否定するとすれば、今、余りにも現代社会、戦後の隆盛を見るごとく、物質的にも恵まれ、本当にいい環境の中で育ったもんですから、辛抱するということも知らなければ苦労するということも全然知らん、その人たちが、今、子供の親であり、あるいは学校の先生であり、社会の中心の人たちが大半そうだろうと思うんです。
 これは、だから、誰が悪いと言っても結局犯人がありませんので、社会が悪いと私も思ってるんですが、それを何とか素直な日本の将来を担う子供たちになってもらおうと思ったら、今ある既成の、例えば、もう失礼な話ですけど、中学生、高校生、大学生、あるいは社会の一般の人に意見しても大変なことだろうと思うんですが、子供のうちから本当に教育に熱い情熱をかけてやれば、必ず20年後、30年後にはいい成果が出てきて当たり前だし、そうあるべきだと思うんです。
 そういう意味で、さらに重ねて申し上げますが、低学年の教育、この大事さについてどういうふうに御認識をされますか。教育長、よろしく。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 議員御指摘のように、学校教育の中では、小学校低学年の時期というのは、その後の学校生活のいろんな学習・生活習慣を身につけさせていくことについて大きな影響があるということは過言でないと思ってございます。また、それをどういうふうにという現在の課題でもあるのかなと思っています。加えて、最近では、やはり小学校に入る前の幼稚園教育であったり就学前教育もさらに大切ということがあるかなあというふうに思ってございます。
 具体的には、人として行ってはならないこととか、そういう知識や感性の高揚や集団や社会のルールというのは、善悪の判断、規範意識、そういう基本的なことというのは、やはり小さいときから身につけることというのは大変大事かなと思っています。
 指導に当たっては、しかし、根気強く、子供ができることからやはり優しさと厳しさを持って指導を行う、それから、進んで自分で自分から自発的な意識を持っていろんなことができるようになるということが極めて大切かなと思っています。これこそ、また市町村の教育委員会の皆さん方と一緒になって、とりわけまた家庭との協力は欠かすことができませんので、その家庭との協力を大事にしながら低学年のこれからの教育というのも考えていきたいなというふうに思ってございます。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 そんな大事な小学校に、これも教育委員さんのお話にもあったと思うんですけど、議事録にも載ってるんですけど、どうも俗に言うベテランの教員が少ないんではないかなという、採用する年度により、あるいは退職する人にもよる、偏ることもあるということで、ばらつきがあるということなんですけど、豊かなと言われる、本当に校長先生をやられた方、あるいは教頭先生をやられた方の定年後でも、もう一遍、子供たちのために、よきおじいちゃん、おばあちゃんとして、そういうことについてもお力をかれるような、あるいは先生方の先生に来ていただくような、そういう適正な配置をすべきだと思うんですけど、これについてもどうお考えになってますか。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 近年、教職員の大量退職が進んでございます。例えば、和歌山県の小学校教員でいきますと、40代後半から50代が約半数を占めているということがございます。そのことがございますので、近年、採用も数多くとっているという状況もございまして、ある意味ではM字型というか、そういう状況になっております。それは、和歌山県だけではなくて、もう全国的な傾向ではあります。しかし、和歌山県にとっても大きな課題であるというふうに認識してございます。
 そういうことからすると、新規採用されました教員が経験豊かな教員と一緒になって学校現場の中で学んでいくということは極めて大事かなと思ってございますので、新規採用教員の配置、年度末人事異動につきましては、やはり各学校の年齢構成を含めて、できる限りバランスのとれた教職員集団となるように、それから、市町村教育委員会と十分協議をした上で行ってまいりたいと思ってございます。
 また、今、制度としては定年退職なさってからの再任用制度ということもございますので、またそういうことで退職なさった先生方のお力もかりながら、若い教員の皆さん方の資質向上に努めてまいりたいなあというふうに思ってございます。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 それから、これも議事録に載ってたんですけど、勉強するための図書館の充実ということについて、高校は、おかげでというんですか、司書もいるし、ちゃんと整備できてあるけども、ともすれば、小学校、中学校の図書館の充実が必要ではないかなあということなんです。
 ゆうべもちょっとテレビを見てましたら、小学校あるいは中学校の、まあいろんな意味で悩む、悩みの多い時期かもしれませんが、その悩んでる子供たちの駆け込み寺として今脚光を浴びてるというふうに、あるテレビ局でそんなニュースが出てました。
 私の知る限りでも、国の文科省でも各地方に図書充実費としての交付金が出てるように思うんですよね。ただ、交付金がどうも執行部サイドで、色がついてないもんですから、一般財源としてるんではないかな。これ、確証はありませんけど、昔、そんなことを私、言ったこともあるんですが、そういうことで、本当に義務教育の中の小学校、中学校の図書館の充実についても、さらに充実するように進めるべきだと思うんですけど、この件についてどうお考えですか。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 学校図書館は、子供の感性、表現力を高めたり、あるいは知的好奇心を喚起する、探求的な学習を実現する大切な役割を担っていると思ってございます。それから、読書はまさに学力向上の原点であると思ってございますので、学校図書館を充実させる必要があるというふうに考えてございます。
 今まで県教育委員会では、学校への図書の寄贈の働きを行ったり、県立図書館が図書のセット貸し出しを行う、蔵書数の少ない学校への支援に努めてまいりました。また、学校司書の配置の促進をするため、配置による学習効果や先進的に取り組んでいます市町村の事例を紹介して、市町村教育委員会にも働きかけてまいりました。
 しかし、議員御指摘のように、平成26年度の調査でも、国が定める蔵書の基準を満たしていない学校もいまだ多く、また、専門的に学校図書館を運営する学校司書の配置についても十分ではないというふうに認識してございます。
 地方交付税措置を積極的に活用するということを市町村教育委員会の皆さん方も認識はしておりますけれども、さらにその重要性を周知して、学校図書館が子供の学びを支える拠点として機能するように、その配置を促進してまいりたいと思っています。しかし、配置が困難な場合には、またボランティアの皆さん方の──地域の方にもたくさんいらっしゃいますので、そういう活用も含めて、その充実に向けて強く働きかけてまいりたいと思ってございます。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 御答弁いただいてる途中ですが、宮下教育長がお答えになるということは、和歌山県の教育委員会の最高のトップが言ってるんですから、自覚を持って、本当に和歌山県の教育の全般のために、何か言うと──宮下教育長のことじゃないんですよ──あれは地方の教育委員会に任してあんのやとか何とかかんとかと、逃げてるんか、越権したらいかんということなんか、どっちかわかりませんけど、和歌山県の教育委員会が一歩前へ出て、そして地方の教育委員会が同じく一歩前へ出て議論すれば、すばらしい教育環境ができるんではないかなあと思います。
 だから、宮下教育長のお答えになってることは私なりに理解はしますが、それを一字一句、一言たりともおろそかにすることなく、和歌山県の教育長である限りは、責任と自信とを持って頑張っていただきたいなあ。最後にもエールを送るつもりですけど、ちょっと早目に申し上げました。
 次に、土曜日授業の復活についてであります。
 これは前にも申し上げましたが、前回の教育全般についてお話しするときに法整備ができてませんでした。それが、平成25年の法改正によって土曜日の授業が可能となりました。
 これについて、私はもう本当に前々から言ってるんですが、あの例のゆとり教育と言われる大緩み教育がもたらした結果で、和歌山県のことしの小中学校の実力テストも芳しいことはないし、子供たちというのは、まずやっぱり第一に勉強するのが本分でありますから、そういうことについても、土曜日を復活して──ある教師がいわくに、月4回ある土曜日を2回ぐらい授業しても、私らのローテーションをやりくりするだけで都合はできますよという先生もいらっしゃいます。そういう前向きな先生もいるんですけど、この土曜日授業の復活について、どういう御感想をお持ちですか。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 議員御指摘のように、平成25年の11月に学校教育法施行規則が改正されまして、設置者の判断によって実施可能になったということは明確にされてございます。しかしながら、その辺は柔軟になったとはいえ、学校週5日制が開始されてもう10年以上が経過し、土曜日は家族との触れ合いの時間に当てている、あるいは部活動や社会体育の活動が充実、あるいは教職員の勤務時間の問題、土曜授業の実施に踏み出すには、やはりさまざまな課題があるというふうに認識してございます。
 また、本県におきましても、学校が主体となって希望者を対象とした学習等の機会を設けましたり、市町村教育委員会や公民館が主体となって地域人材を活用した物づくりの体験とか、土曜日を積極的に活用した取り組みが広がりつつあるというふうに思ってございます。
 教育委員会が土曜日を活用して学校や地域の実情に応じた多様な学習の機会や体験活動を充実させるということについても、議論はこれからまだまだしていかなだめだと思いますけれども、子供たちの学びが豊かに広がるようにという観点から、学校、家庭、地域がどう手をとり合ってやっていくかということについて、今後とも、いろんな側面から検討はしていきたいなというふうに思ってございます。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 10年たってこういうふうに定着したということは、僕が冒頭で申し上げましたように、いろんな意味で、戦後70年と言われる中で、40年、50年かかってこういうふうに私自身は方向性が狂ってきたんじゃないかなと思うんで、当初申し上げましたように、教育というのは一朝一夕にできるもんじゃないし、変更するもんではありませんが、和歌山県の教育委員会としての最終的な方針を立てていただいて、それはもちろん総合教育会議で議論していただいて、10年後にはどうするというぐらいのそういう計画を立てていただいてもいいんじゃないかな。
 そして、私の知る限りのPTAの集会なんかでも、「山田さん、土曜日に授業してくれたらもっと子供も真面目に勉強するんやけど、私らの言うことは聞かな」ということになりますので、やっぱり子供に勉強してもらうというのが第一義的なことでありますので、こういうもう習慣がついてるからそれでええという、そういう考えじゃなくて、和歌山県の教育はどうあるべきかというときに、もっと真剣に議論していただけたらなあ、そう思います。
 その次に、断片的な話ばっかりで申しわけないんですが、道徳教育についての考えをただしたいなあ、そう思うんです。
 私は、たまたま知事に御同行さしていただいてブラジルへも行きました。25年だったですかね。そして、ブラジルの和歌山県人会の連合会の結成60周年に立ち会わしていただいたんですけど、それから、ことしはことしでメキシコの県人会の会にも行かしてもらったんですが、どこへ行っても日本人魂というか、日本人の気質ということについて絶賛のお褒めをいただきました。
 何でかというたら、簡単なことでありますが、日常生活するときの決め事、例えば先輩に対する敬う気持ち、社会に対する感謝、全く当たり前のことを1世・2世が3世・4世に引き継ぎ、ずうっと延々と来られたんだろうと思うんですけど、多分、道徳教育というのを親がしたことはないと思うんですよね。以心伝心というんか、親の姿を見て、それが当たり前だと思ってずうっと来た。僕は、それが道徳という教育ではなくて道徳心を養うことであろうと、そういうふうに、私自身、強く思ってるんですよ。余りにも、何度も言いますが、戦後の物質的に恵まれ過ぎて、過度な自由主義、あるいは勝手な自己主義というようなことが蔓延する中でそういう大きな社会現象になったんではないかなと思って、まことに残念なことであると思います。
 そんな中で、現在、それじゃ目の前のこのことをどうするかというときに、道徳教育が30年には教科になって出てくる。たまたま議事録を読ましていただいてたら、仁坂知事は、その以前に副教材が既に皆さん方の子供さんの手元に届くようになってるという、手当てをしていただいてるということなんですけど、この道徳教育について、教育長が今現在、くどいようで申しわけないですけど、やっぱり体を揺すってでも、道徳とはこうあるべきやというのは教えないとどうにもならんという思いもありますが、それだったら、先ほどを振り返りますが、小学校低学年にもっと力を入れて道徳心を養うというのが本当の道徳教育の考えではないかなと思うんで、その辺の教育長の道徳教育についての考えを確認したいと思います。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) 戦後の教育の中で教育課程がさまざまに変わってまいりまして、その中で、日本の教育の中では、教科の授業以外に、やはり特別活動でありますとか道徳の時間が子供たちの教育に影響を与える大きな柱になってきたんじゃないかなというふうに思ってございます。
 しかし、一方、核家族とか少子化、地域社会のつながりの希薄化が進んできまして、子供たちの、御指摘の規範意識の低下でありますとか、あるいは自分を大切にする感情というのは低下してきているんではないかと、現代的な課題も一方で生じてきているということはあるというふうに思ってございます。
 このようなことから、自己を見詰めて、それから、物事を多面的に多角的に考え、みずからの生き方について考えを深める学習というのは、そういう道徳性を養うことがやはりこれからも重要であるというふうに考えてございます。
 国においては、小学校は平成30年度、中学校は平成31年度から、道徳を「特別の教科道徳」ということで教科として位置づけることが決まってございます。しかし、本県では既に独自に道徳教育の重要性ということを認識してございまして、道徳読み物資料ということを和歌山県の子供たちに学ばしたいということから、各学校でそれを活用しているということがございます。さらに、その中には、和歌山の教育の中では、エルトゥールル号のことでありますとか、あるいは稲むらの火のことでありますとか、さまざまな和歌山の文化・歴史の中で学ぶべき教育材料はたくさんございますので、そういうこともしっかり活用しながら、道徳教育、加えてふるさと教育も含めて、大切にしていくことがこれから重要であるというふうに考えてございます。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 もっともっと、この会議の議事録の中に、私なりに感心することもあれば確認したいなあということも幾つかあるんですけど、切りがありませんので、この辺で締めさしていただきますが、今までの私の思いの一端と、それから教育長の答弁なり心意気をお聞きになってて、知事に御感想を聞きたいんですけど。
 この総合教育会議の議論、いろんな──第1回目に出ました。これから、私も申し上げたように、第2回、第3回と回を重ねるごとに熱心な熱い議論を闘わしていただきたいと思うんですけど、これを今後の教育行政に知事としてはどう反映していく、そういうおつもりかをお聞かせいただけたらと思います。
○議長(前芝雅嗣君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 反映の前に、先ほどお答えになりたければやりなさいというお話がありましたので。
 知事に遠慮することはないかということでございます。
 山田議員ですら知事に対して半分ぐらいしか言いたいことを言えないという御発言がありましたが、私にとっては最大のショックでございます。そんなことないだろうという感じはするんでございますが、まず第一に、総合教育会議は、知事が入らないと意味がございません。入るとどうなるかというと、黙っていても遠慮する人は遠慮するんですけども、黙っていちゃいけませんので、ちゃんと機能を果たさないといけません。ごくというか、少数派なんですけども、知事が議長をしないで、部長とか、そういう人が議長と称して司会をしているという場合があるようでございますが、やっぱり議長は単なる司会ではないので、最高責任者である知事が議長を務めるのが適当であろうというふうに私は思います。こうしたことで、これは和歌山県で決められるんですけども、和歌山県の総合教育会議でそのように決定をされ、私が議長を務めてるわけでございます。
 遠慮するかという点で、知事の前で物を言えないような人は、それは教育委員としてふさわしくないわけでございまして、いろんなことを考えて、この人はちゃんと物が言え、かつ見識もあり、それから曲がったことが嫌いで、別にしがらみが、例えば私との関係であるというようなことはないような人を議会に同意を求めてるわけでございますんで、ちゃんと言ってくれることは言ってくれると思います。その上で、第1回目の議事録なんかを見ていただきますと、現に本当に山田議員がいろいろピックアップされましたように、たくさんいいことを言ってくださいましたので、まず間違いはないと思います。
 次は、今度はその出た議論を実行するほうの──その前に、御指摘もございますので、できるだけ、うじうじとしてると、そう言わないで言ったらどうですかというような感じでお勧めしたりしてやっていきたいと思いますし、それから、議題は初めからちょっと言ったりもしますが、そのほか自由に御発言はできることになっておりますので、大丈夫でございます。
 その上で、出た問題については、教育行政に反映をしていかないといけないと思います。必ずしもこれが最終的な意思決定機関という位置づけはないんでございますけれども、全員、大事な人がみんな出てるわけですから、そこで「そうだね」と言ってみんなで同意したことは、今度は実行するほうは、県、すなわち教育委員会という行政部局を含む県全体でございますので、きちっとやっていきたいと思います。例えば司書の問題とか、そういう点について、具体的にどういうふうにしてやっていくか、それを今度は教育委員会の事務方と、それから私たちとでよく議論をしてやっていかなきゃいけないことだと思っております。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 同じ趣旨で質問を教育長にさしていただきたいんですが、とにかく第2回、第3回、回を重ねるごとにその内容を充実していただきたいなあと思うんです。
 そんな中で、こっちからけしかけるわけじゃないんですけど、やっぱり行政の立場の人と教育の立場の人と、100%意見が合うということもひょっとしたらないかもわからん。そんなときに、教育長の後ろには9000人の、体を張って子供たちと接してる先生がいてる。その先生のために──執行部ということだけでもありません。例えば、ちょっとテレビを見たら、チャンネルをひねったら、教育委員会の皆さんが頭を下げて「厳重注意します。教師の指導に邁進します」とかと言ってるんやけど、やっぱり体を張ってる、第一線で働いてる先生方のあなたは代表なんですから、何かのことがあったら、いざというときにはやっぱり教育長が後ろにいてくれてるんやという、その思いをしっかり持っといていただきたい。「以心伝心」という言葉がありますが、教育長がそこまで我々のことを考えてくれてるんやったら、一生懸命やってる先生方も、まださらに1歩前へ出て、2歩出て、子供たちと泥んこになって頑張ってやるという思いがまた湧いてくると思うんですよ。
 その辺の私の言いたいことも含めて、御答弁、今後のこの会議の思いについて語ってください。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) きょうは、学校教育のことを中心にお話ししていただけたかなと思ってございます。
 先日、初任者研修が学びの丘でございまして、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、全ての今年度の初任者を一堂に集めて、今まで余りなかったんでありますけれども、私のほうから直接話をさしていただきました。いじめの問題を初めさまざまな課題を共有したいということもございましたので、私からさしていただいたんですが、その表題は、「教師をめざすみなさんへ」とさしていただきました。教員、教諭、教師という言葉がありますけれども、教師──生涯を通じてやはり教師を目指してほしいという私の気持ちをことしの初任者の皆さん方に伝えさしていただきました。子供たちに生涯を通じて学び続ける子供であってほしいと思うならば、先生方も、生涯を通じてみずからを高める、学び続けてほしいという気持ちを伝えさしていただきました。
 教育委員会事務局の職員全員、それから各学校で働いている教員、それから家庭の方々、教育にかかわる方々はたくさんいらっしゃいます。子供たちの健やかな成長を願わない人は誰もいないというふうに思ってございますので、私は、それをチームとして──私は常に最近「和の力」と申してますけども、それを1つにして、1つの方向で取りまとめていくのが私の責務だと思ってございますので、また御理解、御支援いただけるようお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(前芝雅嗣君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 いろんなお話をさしていただきましたが、もう時間も向こうが見えてまいりました。またこれに限らず、重ねて申し上げますが、私の至らぬところは横へ置いといてでも、これからも教育についていろんな御提案なりをしたいなあと思います。
 最後に、通告してたんですけど、主権者教育のことなんですが、これはそれこそ簡単なことではできません。だから、教育現場では、指導要領の資料が文科省から来るようなお話も聞いてますし、高校教育は、もうとりあえず足元から飛び立つような現状であります。さらにまた、中学校を卒業してすぐ社会へ出ていく人もいる中で、義務教育の中で主権者教育というのはきっちりと進めていかないといけない問題であろうと思いますので、これは先生方それぞれの与えられた立場で──ただ、懸念するのは、社会・公民の時間になるかとも思うんですけど、余り極端に左向いたり右向いたりするような教師に教えられると、洗脳されるとそういうふうになるんじゃないかなという懸念も持ってますが、先生方を信用して、しばらくの間、見守っていきたいなあと思います。
 御清聴、ありがとうございました。終わります。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 以上で、山田正彦君の質問が終了いたしました。
 お諮りいたします。質疑及び一般質問を終結することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、質疑及び一般質問を終結いたします。
 次に日程第3、議案の付託について申し上げます。
 お諮りいたします。お手元に配付しております議案付託表のとおり、議案第134号は行政改革・基本計画等に関する特別委員会に付託いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、お手元に配付しております議案付託表のとおり、議案第119号から議案第133号まで及び議案第135号から議案第145号までは所管の常任委員会に付託いたします。
 次に日程第4、請願の付託について申し上げます。
 今期定例会の請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。
 お諮りいたします。8月31日及び9月1日は常任委員会審査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(前芝雅嗣君) 御異議なしと認めます。よって、8月31日及び9月1日は休会とすることに決定いたしました。
 次会は、9月2日定刻より会議を開きます。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後2時1分散会

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