平成27年9月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(浦口高典議員の質疑及び一般質問)


平成27年9月 和歌山県議会定例会会議録

第5号(浦口高典議員の質疑及び一般質問)


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 質疑及び一般質問を続行いたします。
 33番浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕(拍手)
○浦口高典君 皆さん、おはようございます。
 議長のお許しを得ましたので、通告に従い質問さしていただきますが、その前に、恒例ではありますが、今から約14年前に和歌山のNPO関係者と立ち上げから私もかかわってきました「おどるんや~第12回紀州よさこい祭り~」について御報告いたします。
 内田嘉高実行委員長によりますと、ことしは去る7月26日、8月1日、8月2日と3日間開催をし、参加91チーム、踊り子約3500人、観客動員数3日間で約26万人、ボランティア約250名で、開催会場はどこもいっぱいであったということであります。
 また、ことしのキャッチコピーは「紀州の夏! 感! 踊りで心を呼びさませ!」で、ことしの和歌山は、高野山開創1200年、紀の国わかやま国体など大きな行事があり、日本全国だけではなく、海外からも注目をいただくまたとない年で、その中にあって、夏の3日間は「おどるんや」が和歌山を盛り上げるという強い気持ちを踊りに込め、開催をいたしたとのことでありました。
 この祭りは、立ち上がり当初から行政には一切資金的援助を受けないという姿勢を貫き、まさに和歌山県民の和歌山県民による和歌山県民のための祭りであるということであります。かかわっているボランティア、スタッフの皆さんには、大変な御苦労をおかけし、感謝の気持ちでいっぱいでありますが、皆さんの意欲的で、自分たちの和歌山県は自分たちの力で元気にするんだという気概を感じる祭りでもありました。
 平成25年9月議会で、当時の塩崎環境生活部長が、「紀州よさこい祭りを成功事例として大いに参考にして、和歌山県の市民活動をより活発にしていきたい」との答弁がございましたが、今後の参考になればと思い、改めて御紹介をさしていただきました。
 ちなみに、私は、14年前に和歌山によさこいのチームが全くないときに、練習場として私の日本拳法の道場を提供し、私自身も一緒になって彼らと踊り、その約2年半後に第1回大会を立ち上げるときに、行政との橋渡しや資金集めに奔走いたしました。現在は実行委員会のスタッフでありませんが、今回は、紀州よさこい祭りの原点のチームである和歌山MOVEについて、鳴子拾いの一員としてこの祭りに参加をいたしました。
 鳴子というのはこういうものであります。(現物を示す)皆さん、ごらんになった方、いらっしゃると思うんですが、これで地域を盛り上げるという──これを踊りの最中に、みんな熱くなってくるもんですから、つるっと滑って落としていくんですね。それを後ろから袋に入れていくというのが私の役割です。
 和歌山MOVEは、この大会では2位の知事賞に輝き、仁坂知事から賞状とトロフィーをいただいたことを、あわせて御報告申し上げます。
 それでは、質問のほうに入らせていただきますが、今回は私にとりまして今期初めての質問でもありますので、平成27年2月議会までの県当局とのやりとりの中で、一連の流れをおさらいしながら行いたいと思います。
 そこで、和歌山県の現状と将来を見据えた上で、1、健康長寿日本一わかやま、2、JR和歌山駅中心コンパクトシティー、3、若者定住・阪和35分通勤快速電車の3点について質問いたしますが、その前提となります人口激減・超高齢先進和歌山県について、まず資料をごらんいただき、説明をさしていただきたいと思います。
 以前にも申し上げたとおり、この人口減少問題は、私が初当選いたしました平成15年より取り上げ、県の姿勢をただしてきましたが、ここにあります、前にもお示ししましたけど、これ、私自身の県政報告なんですが、「人口激減!どうする和歌山」、12年前に私が発してる言葉なんですが、中に詳しく書いてます。正直、余りぱっとした答弁はいただけませんでした。
 そのような中、2年前から増田寛也元総務大臣が中心となり政策提言を行っている日本創成会議が、このままではあと25年で全国の半分以上の市町村が消滅するという消滅可能性都市ということを訴え、和歌山県もそのとき30市町村のうち25市町村が消滅する可能性があるというデータを、平成26年9月議会で私が提示をさしていただきました。
 もちろん、消滅といっても1人も人がいなくなるということではありませんが、今後かなりの速いペースで高齢化すると同時に、少子化、若者の県外流出ということでありますので、いつも私が、まさに枕言葉として使っております人口激減・超高齢先進地域になる県の姿が、これによってはっきりとしてまいりました。
 この資料をじっくりごらんいただきたいんですが、これは2010年(平成22年)の国勢調査をベースにした将来人口割合推計と高齢化率推計についてであります。和歌山県全体では、25年後の2040年(平成52年)には、人口割合推計が2010年(平成22年)を100とした場合、71.8で、そのときの高齢化率推計、65歳以上ですが、39.9%、また、75歳以上の高齢化率推計が24.1%になっているということであります。
 この人口減少と超高齢化が最も進むであろう東牟婁郡においては、議長には申しわけないんですが、2010年(平成22年)の人口を100とすると2040年(平成52年)には55.0となり、この時点で65歳以上の高齢化率が51.0%、また、75歳以上の高齢化率が34.0%になります。つまり、わかりやすく言うと、あと25年で東牟婁郡は人口が半分近く減少し、そのうち半分以上が65歳以上の高齢者で、また、全体の3人に1人が75歳以上の高齢者ということになります。まさに、人口が激減し、しかも超高齢社会がそこまでやってきているということであります。
 これは、私の選挙区であります和歌山市においても、多少の違いはあるとはいえ同じ傾向があり、想像しただけで非常に気持ちが暗くなる将来がそこまでやってきているということであります。
 それでは、このような悲観的な状況の中で、夢と希望を持てる未来は果たしてあるのでしょうか。もちろん、その点を考え、県行政とともに切り開いていくのが我々議員に課せられた仕事であり、私自身、そのことをずっと考え続けてまいりましたが、それが以前から申し上げております3点の質問の本意であります。
 もちろん、私は和歌山市選出の議員でありますので、和歌山市を中心にした政策を述べる面もありますが、その点は御容赦いただきたいと存じますが、私なりの考え方を示さしていただきます。
 人口激減・超高齢先進和歌山県の持続可能性のある発展を考えるなら、まず県民の皆さんが健康で長生きできる社会づくりを目指していかなければなりません。端的に言って、人間誰しも年とともに体が老化することは自然の摂理でありますが、毎回申し上げておりますとおりに、少しでも健康で長生きができれば、本人はもとより家族や周りの人たちにとっても幸せであり、さらに、医療や介護の世話になる期間が短ければ社会的負担も少なくなり、地域社会そのものが元気に持続することができます。
 ですから、私の政策の一丁目一番地は、まさに健康長寿日本一わかやまの実現であり、これは、平成20年4月に発表の県の和歌山県長期総合計画の中にも明記されております。
 次に、和歌山市はまちに元気がないとよく言われているのですが、この大きな原因の1つは、仁坂知事もよく言われてるとおり、まちを広げ過ぎたことによって中心部の空洞化が進んでいることが挙げられます。それだけに、これからさらに人口が減少し、高齢化がますます進む中で、まちをできるだけまとめていかなければなりません。
 そこで、まず公共交通機関のターミナル強化と、そこを中心にしたまちづくり、つまり、具体的に申し上げますと、これは私は、あえて具体的に申し上げますと、まず、JR和歌山駅を中心にコンパクトシティーを進めていくことが大事であると考えております。
 また、持続可能な地域社会をつくるには、若い世代の定住という大きな問題があります。和歌山県は、県内の高校を卒業してから県外の大学、短大へ進学する率は日本一で、しかも26年間連続であります。そして、県内に県外の大学・短大で学んだ学生の就職先が少ないため、多くは東京や京阪神の企業に就職し、和歌山県に帰ってくることが難しいという現実があります。
 しかし、大阪までの通勤時間が距離の割には非常にかかるため、和歌山県から通えないということはないのですが、多くの方が大阪を中心に京阪神地域に住まざるを得ないということを考えれば、何とかそれらの人たちのためにも、それらの人たちに和歌山県に住んでもらうためにも、ネックになっている電車の通勤時間を短縮することを考えていかなければなりません。
 ちなみに、朝の通勤時、阪和線でJR和歌山駅から天王寺まで快速で平均71分、また南海本線では和歌山市駅からなんば駅まで特急サザンで平均65分かかるものを、私は、夢の阪和35分通勤快速電車を走らせることによって和歌山に若者を引き戻そうということを以前から訴えてまいりました。
 このような3つの政策をずっと訴えてまいりましたが、もちろん、あとの2つについては鉄道会社や地権者等、相手がいることですからそう簡単には進まないことは十分わかっておりますが、決して夢幻を語っているのではありません。
 これらのことを今真剣に進めないと、さきにお示しいたしました人口激減・超高齢先進和歌山県の未来はさらに暗いと私は確信しておりますので、この点を踏まえた上で、県幹部の皆さんのより積極的な答弁を求めるものであります。
 それでは、1問目の健康長寿日本一わかやま推進会議についてですが、その前に、平成25年9月議会で提示いたしました(資料を示す)──これは新人の方、もちろんごらんになっていただいてないと思うんですが、このような平成25年9月議会で提示いたしました健康寿命、これもやはり平成22年の国勢調査をベースにした、ここでは平均寿命から単純に介護認定期間を引いたものですけども、47都道府県のランキングが出ております。和歌山県はここにありまして、こっちが男性です。男性42位、女性46位という大変な下位、下の位置でありました。それを日本一に持っていくという、大変な政策です。
 まず、ここで確認したいのは、健康長寿日本一わかやまをいつ達成するのか。それは、先ほどもお示しいたしました、この長期総合計画、これ、いわゆる長計というのは10年単位でありますので、平成29年──20年発表ですから29年度、つまり平成30年3月末までに達成する目標として掲げております。
 しかし、平成26年2月議会で、当時の中川福祉保健部長にこのことをただしたところ、「長期総合計画の期間である平成30年3月までの健康長寿日本一わかやまの実現の可能性については、現在──この26年の2月の時点で──各種健康指標を見ると、厳しい状況に」ということで、しかしながら、「県としては、平成34年度を目途とした第3次和歌山県健康増進計画において、少しでも目標に近づけるよう強い意志を持って取り組んでまいります」という答弁をいただきました。
 事実、この第3次和歌山県健康増進計画の冒頭に、知事の言葉で、和歌山県長期総合計画が示す健康長寿日本一わかやまの実現に向けたこれは計画であるということを知事は明記されております。言ってみれば、期限が平成29年度末から平成35年度末、つまり30年3月から平成35年に5年間延ばされたと私は認識しておりますけれども、このような今まで経緯がございました。
 その中で、じゃあ具体的にどうやって進めていくかの中で、いろんな議論をしてまいりました。
 平成24年9月議会より、この健康長寿日本一わかやまの実現、本当にできるのかということを問題提起した中で、その解決策について、この議場、また常任委員会で何度も何度も議論してまいりましたけれども、まず、私は、和歌山県民の介護認定率が平成23年度は全国で2位──後ろからですよ──2位という高い率で非常に介護認定を受けられる方が多いということでありまして、これは、子供のころから和歌山県民というのは体が弱いのではないかという私の仮説のもと、県教委でいろいろ調べましたら、何と平成19年から平成23年まで5年間、小学生から高校生まで、体力が各学年、5年間、全国平均を一度も上回ったことがありません。
 しかも、年がだんだんだんだん小学校の低学年、中学年、高学年、そして中学、高校と上になっていくほど全国平均から離されていくという、子供のころから非常に体力が低いということがわかったものでありますから、そこで、私はジュニアエクササイズというものを提案したところ、県教委の健康体育課はすぐに反応してくれて、本県出身でロンドンオリンピック体操日本代表の田中理恵選手や紀美野町のりら創造芸術高等専修学校の協力を得て、紀州っ子かがやきエクササイズ&ダンスを考案し、学校教育の中で広く普及させ、大きな成果を上げているということを聞いております。
 そこで、平成25年9月議会では、今度、高校を卒業してから高齢者、つまり65歳までの現役世代を対象にしたミドルエクササイズの考案、実施を提案したところ、それなら、広くみんなが知り、体験しているラジオ体操がいいということで県教委から発案があり、それをそれじゃ進めていこうということになりました。
 平成27年2月議会でその成果をただしたところ、当時の西下教育長は、「今年度──つまり平成26年度ですね──県内22カ所で指導員養成講習会や体験会を開催し、目標を上回る726人の指導員を養成するとともに、──実質、ラジオ体操連盟に加盟しているのは、私もその一人でありますが、約350名余りだと思いますが──1578人の方々に正しいラジオ体操を体験していただきました」、また「新たに海南市で16カ所、新宮市に6カ所、住民の方々が定期的にラジオ体操を楽しむ拠点もできるなど、把握する限り、県内で50カ所程度でラジオ体操が実践されている」ということでありました。
 次に、私が福祉環境委員会の委員長のときに同委員会のメンバーで視察調査いたしました長野県の保健補導員制度をモデルに──これは、保健補導員制度というのは各地域でその地域の住民の皆さんの健康を推進する、まさに和歌山県の住民の皆さんに元気になっていただくためにそのお世話をさしていただく立場のボランティアでありますけども──その健康推進員制度というものを提案したところ、県も早速取りかかっていただきまして、同じく2月議会で当時の中川福祉保健部長は、「22の市町で578名の健康推進員の養成を行い、検診等の啓発チラシの各戸配布や呼びかけ、健康教室への参加、健康イベントのサポーターとしての協力活動、介護予防教室での健康講話など、地域に密着した活動を行っていただいております」という答弁をいただきました。
 そして、平成25年9月議会で、同じく私は、県庁の関係部局が一致団結して先に進むためにも、やはり健康長寿日本一わかやま推進会議を県庁内に設置が必要だと強く訴え、和歌山県民が健康で長生きできるための、これはつまりブレーンであり、リードオフマンとしての同推進会議の設置を強く提案したところ、福祉保健部を中心に4部10課1室で平成26年2月に立ち上げていただきました。
 そして、平成27年2月議会では、同じく中川福祉保健部長は、「これまで3回、その推進会議を開催し、構成各課室における健康づくり関係事業について取りまとめ、関係課室が積極的な連携を行える事業について検討してきたところです」ということで、また、平成27年度、つまり今年度でありますけれども、「啓発、イベントの共同開催や、健康運動指導士やラジオ体操指導員等の人材の活用による健康教室の開催等、相互に連携することにより一層高い効果が得られる事業の推進に一致団結して取り組んでまいります」ということでした。
 その後、この件について確認をいたしたいのですが、福祉保健部長、今後の予定も含めて御答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) ただいまの浦口高典君の質問に対する答弁を求めます。
 福祉保健部長幸前裕之君。
  〔幸前裕之君、登壇〕
○福祉保健部長(幸前裕之君) 健康長寿日本一わかやま推進会議については、本年6月に第4回会議を開催し、構成課室における平成27年度の健康づくり関係事業や今後の対策について協議を行いました。
 本年度は、さきの答弁にありましたとおり、健康推進員養成講習会の講師として健康運動指導士、ラジオ体操指導員の活用や、啓発、イベントの共同実施など、相互に連携することにより一層高い効果が得られる事業の推進に取り組んでおります。
 また、平成28年度に向けて、組織横断的に連携した新政策についても検討を進めているところでございます。
○議長(前芝雅嗣君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 福祉保健部長、ありがとうございました。推進会議については、より一層高い効果が得られる事業の推進に取り組んでいくということでありまして、これは4回目ということで、ちょうど私がここで質問する前にいつもやっていただいてるんですが、決して私のほうを向いて推進会議をするのではなしに、県民のほうを向いて推進会議をしていただきたい、そのように要望をしておきます。
 続けて行かせていただきます。
 これまでの説明どおり、県が取り組んでいますラジオ体操、健康推進員、そして健康長寿日本一わかやま推進会議について、担当の皆さんは、私はよく頑張ってくださっていると高く評価をしております。
 しかし、これで、先ほど来言っておりますように、県の長期総合計画、つまり平成30年3月末まで、もしくは最大限延ばして第3次健康増進計画の平成35年3月末まで、果たして日本一になれるのだろうかと考えたとき、何かが足りない、どうしたらもっと成果が上げられるようにスピードアップできるのか、私は私なりにずっと考えてまいりました。
 そのような中で、こういうものを見つけました。(資料を示す)これは、厚生労働省が平成24年から行っております「健康寿命をのばそう!アワード」──アワードといいますのは賞品だとか審判、判定という意味ですけれども、もう少しわかりやすく言うと、健康寿命を延ばすことに取り組んでいる自治体、企業、団体のいわゆるコンテストなんですね。
 これを見ますと、いろんな自治体や企業などのさまざまな取り組みが載っており、大変参考になりました。そこで、早速「健康寿命をのばそう!アワード」の事務局であるスマート・ライフ・プロジェクトというところに連絡をし、去る7月30日に私1人で行ってまいりました。
 初めは、厚生労働省の健康日本21推進業務の委託事業ということで、どのような団体がこれをやっているのか想像もつかなかったのですけれども、いろいろ聞いてみると、いわゆる広告代理業の電通さんがやっているということがわかりまして、結局、私、東京の東新橋にあります電通の本社に伺ったわけであります。
 この電通の社員であるこのプロジェクトの事務局長であります中島順氏にお会いしましたが、この中島順氏は、私の顔を見るなり、「いや、私は仁坂知事のことをよく存じ上げてます」ということで言われておりましたけれども、仁坂知事は、大変、今全国的にも有名人でありますので、「ああ、そうですか」ということで話が弾みました。
 中島さん以下5名の方がわざわざ来ていただきまして、会議室を借りて1時間半ほどずっといろいろお話しさしていただいたんですが、私は、今までこの県議会で強く訴え、県も健康長寿日本一わかやま推進会議までつくり、強力に推し進めている和歌山県の政策について詳しく説明さしていただきましたところ、最後には中島さんのほうから、「ぜひ、この健康寿命をのばそう!アワードに和歌山県も参加してください」ということでありました。
 それで、翌7月31日には、第1回のこのアワードで最優秀賞を獲得した静岡県の土屋厚子健康増進課長にも、静岡県庁にお伺いをし、じっくり話を伺ってまいりまして、私なりに、和歌山県が健康長寿日本一になるためにはどうしたらいいかという方法がだんだんだんだん見えてきて、少しはすっきりした気分になりました。
 ちなみに、平成25年2月議会で、当時、平成24年7月に静岡県が健康寿命日本一になったというホームページのコピーを少しだけ紹介したことがあります。こういうものをお示ししたと思うんですが、「静岡県は健康寿命日本一」と書いてます。(資料を示す)これ、以前にもお示ししておりますけれども。
 この土屋課長を私はなぜ知ったかといいますと、女性の方なんですけども、実はこの7月4日のNHKのEテレの「チョイス」という番組で「健康寿命を延ばす運動術」という番組に出席されていて知ったのですけれども、すごく生き生きして、この政策実現に向けて頑張っている姿が印象的で、ぜひお会いして直接お話をお伺いしたいということで、静岡県庁までお伺いし、課長ともじっくりとお話をお伺いいたしました。
 静岡県の健康長寿政策を実現するための要点は、3点あります。まず第1点は、見える化政策。これ、ちょっと見える化と言って見えにくいんですが、実は、第3次ふじのくに健康増進計画という計画書なんですが、その中に、静岡県のいろんな地図が載っております。(資料を示す)色分けされてるんですけども、これは何かといいますと、特定健診等で得たデータを徹底して地域に落としていくんですね。その地域の色分けによって、例えば、自分の地域、和歌山市、しかも、もっと詳しく言うと、和歌山市のこの地域は、例えば高血圧症の人が多いとか糖尿病の人が多いとか、その原因は何であるかというのが、静岡県の場合、全部分析されてるんですね。
 この図を常に県民の皆さんにお示しして、おたくの地域はこうですね、だから、例えば高血圧症が多いところには、これは長野県でも我々研修を受けましたけれども、例えば減塩運動を進めるとか、例えば糖尿病の多いところはやはり炭水化物、糖分等を控えるとか、そういったことを、この健康推進員なり、また保健所が指導しているということでありました。そういうことですね。
 次に、こういったはっきりと見える化政策を進める中で、企業や団体も含め、ありとあらゆる方法で広報して認識してもらうということです。
 3番目は、これはもう一番大事なことなんですが、あくまでも住民が主役であるので、住民が健康長寿という目標に向かって動いてもらえるシステムをつくり、徹底して実践してもらうということでありました。
 これは、ふと私、そのとき思ったんですけれども、以前から私がかかわっておりますマニフェストの提唱者で早稲田大学大学院の前教授の北川正恭氏が三重県知事当時から訴えていた、生活者起点の県政を実現するために必要なのは、行政と県民がまず情報を共有するということなんですね。
 例えば、今も言ったように、この地域はここのところは高血圧症が高いとか糖尿病の人が多いとかいうことを行政と住民が情報を共有する。そして、次に情報共鳴。当たり前ですが、そのことで「へえ、そうか、そんなもんか」って住民の皆さんに横向かれたらしようがないです。皆さんも危機感を持っていただく。県民、住民の皆さんに危機感を持っていただく情報共有。その次に、情報共鳴です。
 さらに、ここが大事なんですが、静岡県もやってるんですが、情報共振。ともに揺れていただく、一緒に振れていただくということなんです。そうでないと、この健康長寿日本一なんて絶対にできっこありません。私は、このとき静岡県の土屋課長の熱く語る姿を見てて、なるほどと思いました。
 まさにこの3点、情報共有、情報共鳴、そして情報共振していく。つまり、何度も言いますように、県民の皆さん自身に動いてもらう、そのものであります。詳しくは説明いたしませんけれども、初めに御紹介、御報告いたしました紀州よさこい祭りの普及プロセスと、これ、非常によく似ているんです。私も、かかわっていましたからよくわかるんですが、非常に情報を共有しながら、この踊りの力で和歌山を元気にしていこう。で、どういう形でみんなの意識を上げていって、しかも一人一人に踊ってもらおう、そこまで来るわけなんですね。
 そういったことを静岡県はやったおかげで、この先ほども言いました健康寿命をのばそう!アワードで最優秀賞を獲得したわけでありまして、我が和歌山県も、本当に日本一を目指すのであれば、徹底してこれをまねし、さらに突き抜けるような政策を実践していくしかありません。そのために、これは毎年8月31日が締め切りだそうで、ことしはもう既に間に合いませんけれども、来年7月1日から8月31日受け付けの予定の──ことしは第4回ですから来年は第5回健康寿命をのばそう!アワードに参加するかどうか、福祉保健部長、御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 福祉保健部長。
  〔幸前裕之君、登壇〕
○福祉保健部長(幸前裕之君) 健康寿命をのばそう!アワードについては、生活習慣を改善し、健康寿命を延ばすことを目的として、厚生労働省が平成24年度から実施している表彰制度です。今後、本県としては、過去に受賞した取り組み事例等を研究し、健康づくりの推進を図り、応募に向けて積極的な検討を行ってまいります。
○議長(前芝雅嗣君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 福祉保健部長、ありがとうございます。福祉保健部長のお言葉をおかりしますと、「本県としては、過去に受賞した取り組み事例等を研究し、健康づくりの推進を図り、応募に向けて積極的に検討してまいります」ということですんで、これはほぼ応募するということで間違いないと思うんですが、なかなか立場上、この場ではお話ししにくいかもわかりませんので、私は、今、福祉環境委員会でございますので、これは30日の福祉環境委員会で必ず詰めさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。以上です。
 次に、2番目に行かしていただきます。
 2番目の1、連携中枢都市圏構想についてであります。
 初めに申し上げました、これから人口の激減が始まり、また、それに反比例するかのように一段と高齢者の割合が高くなってまいります。だからこそ、1番目の項でも申し上げましたとおり、1人でも多くの人が健康で長生きできる地域社会、健康長寿日本一わかやまを目指さなければなりませんが、人間やはり年とともに体力の低下により、どうしても行動範囲が狭められることは否めません。
 そこで、できるだけ高齢者が公共交通機関を簡単に利用でき、また、医療、介護や買い物のできるコンパクトなまちづくりが必要になってまいります。
 もちろん、3番目の項目とも関連いたしますけれども、持続可能な地域づくり、つまり若者の定住ということもともに考えた場合に、医住(医療・介護と住居)、商住(商店、スーパーマーケットと住居)、職住(働く場と住居)のこの3点を備えたまちづくりを考えていかなければならないと思います。
 そこで、私はコンパクトなまちづくり、つまりコンパクトシティーを今後つくる上で、国の制度を大いに活用して、生活する者にとって利便性の高い住みやすいまちづくりをするのは当然のことであると思います。
 そこで、平成26年8月から総務省が進めてきた、人口20万人以上の市で昼夜の人口差が1以上、つまり、昼間に周りの市町から人が集まるような都市を核に地方中枢拠点都市をつくり、若者も定住してもらえるような計画を活用すべきだと考えておりましたが、本年2月議会で、市川総務部長が、「昨年12月27日に閣議決定されましたまち・ひと・しごと創生総合戦略を踏まえまして、国の省庁間で重複いたします都市圏概念を統一し、連携中枢都市圏構想として本年1月28日付で要綱が改正されたところ」だそうですが、改正されたばかりでしたので、「現在、和歌山市及び関係市町におきまして、この連携中枢都市圏構想を含めた広域連携のあり方について事務的議論が行われているところ」ということでありました。
 6カ月がそれからたちました。結論を導き出す議論はできたのでしょうか。総務部長、御答弁をお願いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 総務部長市川靖之君。
  〔市川靖之君、登壇〕
○総務部長(市川靖之君) 連携中枢都市圏構想に係る現在の取り組み状況につきましては、関係市町における事務的な議論を経まして、本年3月に和歌山市が広域連携に関する検討会を正式に立ち上げ、連携中枢都市圏構想を含めた広域連携のあり方について、近隣市町と具体のテーマごとに、事業担当課も交えまして議論を重ねているところでございます。
 この連携中枢都市圏の形成に当たりましては、地域と地域が共存共栄できるよう、圏域全体を活性化し、利便性を維持向上していく必要があり、このため、連携する市町間で丁寧に議論していく必要がございます。
 県におきましても、本年6月に策定いたしました和歌山県まち・ひと・しごと創生総合戦略におきまして、市町村が相互に役割分担し連携協力することにより、人口減少下におきましても活力ある社会経済を維持できるよう連携中枢都市圏の形成を推進していく旨、計画に盛り込んだところでございまして、引き続き、和歌山市及び近隣市町の協議が円滑に行われるよう、必要な支援を積極的に行ってまいりたいと考えております。
○議長(前芝雅嗣君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 総務部長、ありがとうございました。
 ぜひこの件は、部長もお答えありましたように、今先ほどもグラフで示しましたように、もう直滑降と言っていいぐらいのスピードで人口減少が起こってます。逆にまた、反比例するように、高齢化率がどんどんどんどん年とともに上がっているという現実を踏まえて──これは和歌山市と和歌山市周辺の市町だけの問題ではありません。和歌山県のためにも、ぜひとも県として強い働きかけをしていただきたい、そのように要望しておきます。以上でございます。
 次に、南海本線のJR和歌山駅への引き込みについて。
 そこで、この私どもの和歌山市において、JR和歌山駅を中心に、しかも南海本線をJR和歌山駅へ引き込むことによりターミナル駅としての機能を充実させ、和歌山再生の柱にすべきだとの私の考えのもと、平成26年9月議会で当時の野田企画部長に提案したところ、積極的に南海電鉄やJR西日本に働きかけることに取り組むという前向きな答弁をいただき、翌日の新聞3紙に、南海の和歌山駅乗り入れに積極的に取り組むというような、こういった記事が載りました。(資料を示す)
 また、この件を本年2月議会でどのように進んでいるのか再度質問したところ、「鉄道事業者及び和歌山市との間で実現に向けた課題を研究する勉強会を立ち上げまして意見交換を行っております」ということでありましたけれども、その後、どうなりましたか。企画部長、経緯について御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 企画部長高瀬一郎君。
  〔高瀬一郎君、登壇〕
○企画部長(高瀬一郎君) 鉄道の相互乗り入れにつきましては、昨年度から鉄道事業者3者と和歌山市、県の5者で勉強会を立ち上げ、実現に向けた課題事項の洗い出しなど、継続的に意見交換を行ってまいりました。
 その結果、主な課題としまして、これまで把握していた自動列車停止装置など保安設備の相違等に加えて、安全面では、落雷などにより停電した場合に複数の事業者の送電区間への影響を及ぼす可能性や、設備面では、事業者により車両の幅、長さ及び重量が異なるためホームへの車両の接触や線路を支える地盤を損傷する可能性など、課題が確認されたところであります。
 一方で、平成25年に制定された交通政策基本法、並びに昨年一部改正された地域公共交通活性化及び再生に関する法律及び都市再生特別措置法により、これからは、地域の総合行政を担う地方公共団体が先頭に立って、まちづくりと一体となった持続可能な地域公共交通ネットワークの再構築に積極的に取り組むことが必要となってまいりました。
 現在、和歌山市におきましては、都市全体の構造を見渡しながら、コンパクトなまちづくりを推進するための立地適正化計画の策定に取り組んでいるところであり、また本年5月には南海和歌山市駅活性化構想が発表されるなど、今後、鉄道の相互乗り入れを含む和歌山市全体の地域公共交通ネットワークの再構築は、そういった計画との整合性が強く求められているところです。
 議員御質問の鉄道の乗り入れにつきましても、これらの趣旨をしっかりと踏まえながら、大きな課題はありますが、引き続き和歌山市や鉄道事業者とともに検討していきたいと考えております。
○議長(前芝雅嗣君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 部長、どうもありがとうございました。
 南海本線のJR和歌山駅乗り入れについては、いろいろと難しい問題があるというのは、私は重々承知しております。
 これ、私、言ったとき、提案したときに、野田部長が当時よく言ってくれたと思って、私は非常に喜んだんです。その後、この本会議が終わった後、野田部長のところに行ってお礼を言おうと思ったら、野田部長がもう既に何人かの新聞記者に囲まれて、あれ本当ですかということで、この記事になったんで、これ、私が吹聴したわけでも何でもないんですよね。野田部長が言ったんですよ、これ。
 しかし、これはもう野田部長の一存ではいけないということもよくわかってますし、そこに私は仁坂知事の強い意志というものを感じました。これ、肌で感じた次第でありますから、それだけに、これはこれからじわじわじわじわ、健康長寿日本一わかやまと同時に、同じように進めていきます。
 それで、何が何でも、高瀬部長、やるという強い意志を、野田部長も言っていただいたように、その後を引き継いだわけですから、知事の意向を十分踏まえた上で今後頑張っていただきたいなと、そのように思ってますんで、これは私の積極的な要望でございますんで、どうぞよろしくお願いいたします。
 3番目、続けて行かしていただきます。
 若者定住・阪和35分通勤快速電車について。
 少し話は変わりますけれども、先日、東京に行った際に、初めて首都圏新都市鉄道、いわゆるつくばエクスプレスに乗りました。千葉県の南流山から東京の秋葉原まで在来線で47分かかるところを半分以下の21分で行けるということで、流山市の人口はもちろん大変な増加をしているということでありますし、これは茨城県の学園都市つくばと東京を短時間で結ぶという、国の政策でつくられたものであるということであります。
 しかし、通勤時間がこれだけ短縮することによって人口が増加するのは当たり前のことでありますけれども、私自身、実車して、実際に乗ってみて、大変このことを肌で感じました。
 さて、冒頭にも申し上げましたとおり、和歌山では、大阪まで朝の通勤時間は、阪和線でJR和歌山駅から天王寺駅まで快速で平均71分、また、南海本線では和歌山市駅からなんば駅まで特急サザンで平均65分かかります。もちろん、これらを利用して大阪まで通勤されている方もいらっしゃることはよくわかっております。しかし、はっきり言って時間がかかり過ぎ、これで住まいを京阪神にという方も多いのではないでしょうか。
 京阪神に住んでいる和歌山出身、和歌山だけでなくて、この住環境のいい和歌山に京阪神の方もどんどんどんどん来ていただくため、また和歌山の若者を和歌山に引き戻すために、大阪に35分で通勤できるぐらいの圏内に和歌山を持っていかなきゃいけない。私は、そのようなことを平成25年9月議会から強く訴えてまいりました。
 それに対して、当時の野田企画部長は、大阪と和歌山の時間短縮は、本県にとって交流人口、定住人口の拡大や地域の活性化につながることが期待されるので、少しでも所要時間が短縮されるようJR西日本に働きかけるという答弁で、さらに本年2月議会で、私が阪和35分通勤快速をということをいろんな方々に、これ、いわゆる議会の外でありますけれども、お話しさしてもうたら、ちょうど今大阪に住んでいるような子供さんをお持ちのお父さん、お母さん方から、「通勤時間さえ短ければ和歌山から通うことができるのに、実家から通うことができるのに。ぜひそれを進めてほしい」という話を聞いたことを御紹介もさしていただきながら、このことを再度質問、この2月議会でさしていただきました。
 和歌山─天王寺間の通勤時間短縮のために、これをもし何だったら私の主観だけではなしに、多くの皆さんに、和歌山市民の皆さんに、一度アンケートを市と県が協力してとったらどうだろうか、そこまで伺ったところ、「県としても、通勤・通学利用者の利便性が向上するだけでなく、人口拡大や地域の振興につながるものであり、大変重要であると考えております」ということで、はっきりいって、もう意識調査をするまでもないというほど重要であるということがわかっているということでありました。
 しかし、実際のところは、約20年前に関西新国際空港が開港する以前から比べますと1.4倍、この阪和線の中に電車の量がふえたそうでありまして、過密状況の中で非常に実現するのが難しい。「引き続きJR西日本に対してさらに強く働きかけを行ってまいります」ということでありましたが、その後どうなりましたか。企画部長、経緯等について御答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 企画部長。
  〔高瀬一郎君、登壇〕
○企画部長(高瀬一郎君) 和歌山駅─天王寺駅間の時間短縮につきましては、県としても通勤・通学利用者の利便性が向上するだけではなく、人口流出の抑制や地域経済の活性化につながるものであり、大変重要であると考えております。
 この件につきましては、平成25年9月議会及び平成27年2月議会でも浦口議員から阪和線の時間短縮実現に向けての御質問をいただき、また県民の皆さんからも要望をいただいておりますので、JR西日本に対し継続的に働きかけを行ってまいりました。
 しかしながら、阪和線の運行状況は、特に関西国際空港開港以降、列車本数が大幅に増加したこともあり、通勤・通学の時間帯を中心に過密状態にあるため、和歌山駅─天王寺駅間の大幅な時間短縮を実現するのは極めて困難な状況となっております。
 現在の通勤・通学時間帯における和歌山駅─天王寺駅間の快速列車の平均時速は52キロとなっておりますが、近畿府県においてそれより速い速度で運行している路線としましては、例えば大津駅から大阪駅までの新快速列車では平均75キロ、また、明石駅から大阪駅までの新快速列車で平均62キロとなっております。このような運行速度を達成できている最大の要因は、阪和線が上下線各1本の線路から成る複線区間であるのに対し、これらの路線は、いずれも上下線とも2本の線路から成る複々線区間になっていることにあります。したがって、運行時間を大幅に短縮するには阪和線を複々線化することが最も効果的でありますが、そのためには新たな用地の購入等、莫大な経費を要することになり、その実現は極めて困難であると思っております。
 そのような状況でありますが、JR西日本では、通勤・通学定期との併用により利用できるくろしおの自由席回数特急券やインターネット予約で利用できるチケットレス特急券で通常より安価に特急が利用できるなど従来から行われている取り組みのほか、ICカード乗車券の利用可能エリアを今月30日から海南駅まで拡大するなど、阪和線の利便性向上に向け取り組んでいただいているところであります。
 今後とも、阪和線が少しでも速く快適となり、利用者の利便性が向上するよう、引き続きJR西日本に対しまして強く働きかけを行ってまいります。
○議長(前芝雅嗣君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 部長、どうもありがとうございました。
 これ、言い出したときからよく言われます。本当にそんな阪和35分通勤快速電車というのは、これはただの夢物語じゃないんかというふうに一般の有権者の方からも言われました。しかし、私、これも以前言いましたけれども、和歌山─大阪間にリニアモーターカーを走らせてくれとか、新幹線を引っ張り込もうというようなことを言ってるわけじゃないんです。在来線で十分可能なんです。
 ただし、今も言いましたように、いわゆる複線でしかないわけでありますから、その辺難しい問題がありますけれども、現に、今くろしお特急で41分で一番最速で行きますね。それと、これも調べていてわかってきたんですけれども、以前、新快速と言われる電車が46分で和歌山─大阪間を走った時期あったんですね。
 そんなことを考えますと、今の難しい理由の中のいわゆる滋賀の大津と大阪間だとか、また京都─大阪間のように複々線でないから難しいということも事実でしょう。もしくは、先ほども私紹介さしていただいたように、つくばエクスプレスのような、これまさに、私、何でこんなに速いかなと思ったら、結局よく地図で見ると、あれは鉄道のバイパスなんですね。だから、地下も走ることもあれば、もちろん上も走ることある。
 要は最速というか、最高時速は130キロで、これ最速ですけども、少なからず100キロ以上で走ることができるということなんですね。もっともっと時間を短くできる電車であるということを聞きました。これは、あした、あさってやろうじゃないかということじゃなしに、つくばエクスプレスも発案してできるまでに27年かかってるそうです。この間、視察に行きました北陸新幹線も、やはり50年近く計画からかかってるそうなんですね。
 もちろん、27年や50年といいますと、我々がそれこそこの世にいないかもしれない。しかし、次の和歌山県民、和歌山の方のために、こういったことを壮大な計画を持ってやっていくことも大事ではないでしょうか。私は、道路の大切さというのもよくわかってます。私も長い間、紀南にもおりましたから、和歌山のいわゆるミッシングリンクをきちっと解消しようということは、これ、私らも賛成いたします。
 しかしながら、高速道路と違い、やはり日常の生活で我々が利用できる電車を、しかも通勤圏として通える大阪まで1分でも早く行ける電車を考えていくことは先々のためになると思いますので、ぜひともこの問題も、私、これからじっくり取り組ませていただきますので、部長も気合いを入れてよろしくお願いしたいと思います。
 以上をもちまして、今回の一般質問を終わらせていただきます。御清聴、ありがとうございました。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 以上で、浦口高典君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前11時39分休憩
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