平成27年9月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(花田健吉議員の質疑及び一般質問)


平成27年9月 和歌山県議会定例会会議録

第4号(花田健吉議員の質疑及び一般質問)


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  午前10時0分開議
○議長(前芝雅嗣君) これより本日の会議を開きます。
 日程第1、議案第119号から議案第147号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第2、一般質問を行います。
 13番花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕(拍手)
○花田健吉君 おはようございます。
 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。
 私が政治を志したのは31年前、当時、新進気鋭の青年政治家・二階俊博代議士との出会いでありました。二階代議士は、将来の地域の発展のためには、陸海空の高速交通体系の整備が喫緊の課題であると訴えておられました。当時、まだ日高の山間部には、私も含め、多くの人が暮らしていましたが、やがて来る高齢化と過疎化の波は防ぎようがなく、一刻も早く若者の働ける環境を整えなくてはならないと考えておられたからであります。そのためには、企業を誘致し、雇用の場を確保しなくてはなりませんが、当時、インフラ整備が他県と比べるとはるかにおくれていました。
 そこで、高速道路の紀南延伸、港湾整備、白浜空港のジェット化の整備が必要と考え、着実に実行され、現在に至っています。ようやくインフラ整備はほぼ整いましたが、既に人口は激減しており、早急に対応しなくてはならない時期に来ています。
 安倍政権になって、ようやく地方創生への事業が提唱され、地方の繁栄なくして日本の繁栄がないことが提言されました。しかし、今般の最高裁の1票の格差是正判決により、参議院の地方の選挙区が合区されることになりました。やがて和歌山も他府県と合区され、議席がなくなるかもしれません。都会と地方の1票の格差が違憲との判断が相次ぎ、是正されることになったわけですが、世界の趨勢は、1票の格差の是正より、地域の声が国政に届かなくなることを重視しているという現実もあります。
 民主主義の代表国であるアメリカ合衆国では、カリフォルニア州とワイオミング州の人口格差は70倍以上ですが、地域間の発言権を公平にするために、各州2人の上院議員の定数にしています。我が国も都道府県に1議席を割り当て、県、市町村の意見を国政に集約していましたが、合区されると選出されなかった地域に住む人々の国政参政権が剥奪されることにもなりかねず、憲法に定めた我が国のどこに住んでいても同じ権利を有するという法のもとの平等性を損なうのではないか、そしてこのことこそが憲法に違反しているのではないかと考えます。
 都市の住民の意見は、現有議席でも十分過ぎるほど国会に反映されています。そのことは、現在の社会インフラが整った都市の発展を見れば一目瞭然であります。むしろ地方は、長い間、国家の繁栄のため、都市部のインフラ整備を優先し、辛抱強く支え続けた結果、都市は人口がふえ、快適な生活が保障され、現在の人口格差や生活格差を生んできたと言っても過言ではありません。地方の繁栄なくして、この国の発展は望めません。
 そこで、今回、私の政治の原点である地方に持続的な循環型社会を構築するために、政府が進める木質バイオマス発電についてお伺いすることにいたしました。
 木質バイオマス発電所は、御承知のとおり、杉、ヒノキの間伐材や一般の雑木林であっても、森林経営計画を提出し、許可を受けた木材をチップ燃料として利用すれば、2000キロワット未満であれば40円で買い取り、2000キロワット以上の発電であれば32円の価格が保障されます。和歌山県では、現在、木質バイオマス発電所は設置されていませんが、この発電システムは、人口が激減する中山間地域で持続可能な循環型社会を構築する上で大変有効な手段になるのではと期待が大きく膨らみ、地方創生に取り組む多くの県で取り組みが始まりました。
 昭和30年から40年代には、紀伊山地にも木材を搬出するための多くの林業従事者が家族とともに暮らし、循環型社会が形成されていました。しかし、高度経済成長に伴い、都市部で住宅需要が増加し、国内産の供給が追いつかなくなり不足し、外材を輸入しなくてはならない状況になってしまいました。40年代は、植林や下刈り作業等、仕事もありましたが、外材普及とともに一気に需要が少なくなり、林業は衰退していったのであります。さらに、生活形態がまきからガス、電気へと急激に変化する中、雑木林の需要も減り、山に入らなくなりました。いろんな要因が重なり、中山間部の仕事と人口が激減し、現在、超高齢化が進み、限界集落と言われ、やがて消滅する集落とも言われています。
 中山間部の人口が高齢化し、減少すると、山林を管理、活用する人々が少なくなり、山は荒れ、山自体が持っている保水力が低下し、最近頻発する大型台風や集中豪雨による大量の雨は、そのまま河川に流入し、ダムの調整能力をはるかに上回ります。
 平成23年の紀伊半島大水害がダムの許容量を超え、下流に甚大な被害を及ぼしたことを私たちは忘れることができません。手入れがなされていない山で砂防ダムのない谷川から土石流が発生し、住宅地域をのみ込み、多くのとうとい命が犠牲になったことは、永遠に忘れることのできない出来事であり、痛恨のきわみであります。
 近年、広島の市街地でも、豪雨による土石流が人家をのみ込み、多くの犠牲者が出ました。山は入ってこそよみがえるのであり、放置されたままの山は負の連鎖を私たちに与えます。植林された山や高木樹が目立つ放置された山肌は、土がむき出しになり、崩壊を起こす原因となります。
 また、猿、イノシシ、鹿などは、食べる木の実をつける低木樹が育たないため、山里にまで餌を求め出没し、農作物に大きな被害を与えています。また、腐葉土のない地面は保水力と栄養分を失い、災害や環境汚染につながり、注がれる河川と海岸の生態系にも大きな影響を与えることになりました。
 中山間部で人と山がかつてのように共生できる循環型社会を早急に構築することが地球温暖化対策につながり、災害に強い国土強靱化にもつながり、私たちの生活の安全保障につながり、ひいては鳥獣害等の諸課題の対策にもつながるのではないでしょうか。
 しかし、採算性が低いと言われた林業は、長い間、政策的にも具体策を講じることができず、低迷してまいりました。その意味からして、このたびのベースロード電源になり得る電源である木質バイオマス発電は、久しぶりに中山間地域で持続可能な循環型社会を構築できる可能性を秘めた政策として期待を寄せるものであります。山が豊かになれば川も海も豊かになり、地方の1次産業にも活気がよみがえるのです。
 我が国の森林の再生力は世界屈指であり、皆伐しても30年以上経過するともとの山に復元すると言われています。森林は若木から成長する過程で最も二酸化炭素を吸収し、地球温暖化対策にも効果があると言われています。
 地球の温暖化は、台風を大型化させ、毎年、我が国を襲います。一昨日も台風15号が沖縄や九州地方を直撃し、観測史上最大瞬間風速71メートルの暴風が吹き荒れ、大きな被害を与えました。
 もう1つ心配していることがあります。高齢化する林業従事者の伐採等の技術が途絶えてしまうのではないかということです。我がふるさとには、現在、林業に従事している方がまだおられます。彼らの伐採技術はすばらしいものであります。その技術を継承していくことも大変重要なことであります。
 前置きが大変長くなりましたが、仁坂知事にお伺いをいたします。
 間伐材や森林の木材が発電用燃料チップとして有効利用される木質バイオマス発電に対しての御所見をお聞かせいただきたいと思います。
 バイオマス発電は、再生可能エネルギーの中でも原子力、火力、水力、地熱発電と同様のベースロード電源になり得る電源でありますから、今後、電力の安定供給の観点から大きく期待されると考えますが、いかがですか。
 やがて廃炉になる原子力や、地球温暖化問題やエネルギー源を他国に頼らざるを得ない火力発電、ダム湖の土砂堆積による機能低下が懸念される水力発電、地熱発電も国立公園法や温泉街の理解等、それぞれ多くの課題を抱えています。その点、まさしく永遠に再生する山林をエネルギー源とする木質バイオマス発電こそが、安全性や安定性、環境負荷等を総合的に考えると、我が国の発電事業の一翼を担うにふさわしい発電システムであると考えますが、木質バイオマス発電について知事の御所見をお伺いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) ただいまの花田健吉君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 木質バイオマス発電については、これまで未利用のまま森林内に放置されていた木材の有効利用につながり、また、木材需要を生みますから、地域の林業活性化の観点からも重要なものであると考えております。また、地域で発生する間伐材などを燃料とすることから、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えない地球環境に優しいエネルギーでありまして、他の再生エネルギーに比べ、24時間稼働可能な天候に左右されない安定した電源でもあります。
 しかしながら、木質バイオマス発電には、例えば2000キロワット級の発電所で年間3~4万トン程度と言われる大量の燃料用原木ないしは原木相当物質が必要でございます。この原木を安定的に集めていくことが木質バイオマス発電の実現に向けた大きな課題でございます。
 日本でも幾つか実現しているものが既にございますけれども、いずれも低コストで大量に原料を集め得る構造をうまくつくっとるということでございます。こうした課題に対応しながら、バイオマス発電の推進に、ぜひ実現に向けて頑張ってまいりたいと思います。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 ありがとうございます。
 長い間、中山間地域は衰退の一途をたどってまいりました。それは、国内産木材の低迷により雇用の場が極端に減少し、若者の働く場がなくなったからであります。
 平成14年から26年まで緑の雇用事業により1225人の方が山林地帯に就労いたしましたが、現在は168人です。うちI・Uターン者は474人中88人が現在まだ就労していますが、離職された方でも県内に40%の方が残られて、別の職業につかれています。和歌山県は、それだけすばらしいということなんでしょう。
 では、なぜ離職したのでしょうか。それは、木材需要が少なく、したがって林業の仕事が持続できず生活が困難になったからではないでしょうか。木質バイオマス発電は、たくさんのチップ材を必要としますから、山林を計画的に伐採し、資源として循環させることは、政策として理にかなっていると考えます。
 和歌山県は、県土の大半が山林であることから、災害対策や過疎対策にかけるコストを考えると、山間部の持続可能な循環型社会の維持管理に必要な経費として、木質バイオマス発電に関する事業に補助金や助成金制度を取り入れてもいいのではないかと考えます。
 国は、原子力発電や火力発電を立地した自治体に電源立地交付金を支給しています。それならば、木質バイオマス発電のチップ材の国内自給率を確保するために新しい交付金制度を導入するよう国に働きかけてもいいのではないでしょうか。知事のお考えをお伺いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 木質バイオマス発電の推進にこれまでも熱心に取り組んでまいりました。いろいろと難しい問題がありまして、コストをどう合わすかとか、どういうビジネスモデルをつくるかという議論でございますが、私が就任以来、アイデアをあちこちで成功例でかりてこないかんと思って、それでちょっとでも可能性のありそうなことをやってるところには、必ず人をやって調査をしてまいりましたが、基本的には逆有償というのが結構多いんですね。つまり、木材を買ってくれるんじゃなくて、潰してやるから持ってきてよろしいという、そういうようなものがあって、これは廃材を中心としてでき上がっているシステムでございます。
 その後、有償でうまくいってるというような例もありましたが、例えば大分なんかは、物すごく大きな製材所があって、くずだけでかなりのロットがそろうんで、それを別のところへ持っていって実は売っておると、こういうことでございました。物すごく──くずですから安くてもいいんですけど、そういう事態でございました。
 そうこうしてるうちに、岡山県なんかで、もうちょっと立派なビジネスができ上がっているというようなこともございまして、林業の人に頼むとどうもエネルギーのことがわからんと、エネルギーをやってる人だともう林業のことがわからんということで、これは両方精通した人が必要だなあということで、本年4月からちょっと人事システムを変えまして、林業の専門職員を産業技術政策課──これはエネルギー担当ですが──に配置をして、それで両方で頑張れと、今こういうことになって情報集めをさしているところでございます。
 先ほども申し上げましたように、最終的には採算が合うかどうかという課題でございます。議員御指摘のように、国の再生可能エネルギーの固定価格買取制度という結構ありがたい制度がありますので、こういう優遇政策をうまく使いながらやっていきたいと思っております。
 そうではございますけれども、県としても、使えるあらゆる施策を動員して、その推進に努めたいと思っておりまして、今後、その政策の強化を含め、必要があれば国への要望も考えていきたいと思います。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 知事のおっしゃってることもわかりますし、今まで山で循環しなかったというのが、柱材、製材にする木材でも、出すコストが消費する、製品にするときのコストに合わないということで、なかなか日本の国の木材が日本で使われない、むしろカナダとか遠くから運んできたほうが安いというような、そんな奇妙な現象が起きてるのが現実だと思います。
 しかし、私の身内も、今まだ山林で林業の伐採業務に従事してるんですけども、彼らも、雨なんか降ると全く山へ入れないんですよね。だから、月のうち15日ぐらい働ければまあいいほうかなと。そうなると、日にち割りでいくと、日当をかなりもらっても、15日しか働けなければ余り多くの月収を得ることができないということで、若者の定着率とか、そういうのがなされなかったというように私は思います。
 ただ、この木質バイオマスになりますと、ずっと消費しますし、また、雨の日でも横持ちとか、チップ材に加工したり乾燥したりというようないろんな仕事が一連としてありますから、20日なり25日なり働くことができればそれなりの収入が確保され、林業に、また加工も含めて一貫した仕事が循環できれば山で働く人も生活も楽になるし、若者も定着する。
 先ほど申し上げましたように、緑の雇用事業に来て、決して和歌山が嫌いになったり、みんながそれをやりたくないからというて離れたわけではないように僕は聞いています。皆、仕事はしたいんだけど、仕事の絶対量がなくなった。国の事業だったんで、ある程度、生活保障してたんで、緑の雇用事業はそれなりにだったんですけども、それではやっぱり限界がありますよね。やっぱり経済の法則にのっとって経済が循環しないと長く持続していかないということになりますんで、そういう意味で私はこの木質バイオマスに対する期待が大きいわけでありまして、全国各地で木質バイオマス事業が今推進されている状況であります。
 我が和歌山県も有数の森林地帯を抱えてますので、ぜひこの機会を逃さず、豊かな森林資源を生かして──私の本当のところは木質バイオマスの工場をつくってくれということではないんです。
 私は、当時、美山村というところに昭和33年に生まれた。その当時は、たくさんの山林業務者もいましたし、たくさんの子供たちも住んでいました。そういう中山間地域で、もう一度、持続可能な循環型社会を構築する上での1つのアイテムとしてこの木質バイオマスを取り上げただけでありまして、私の本来の意図するところは、中山間地域の再生、復興をなし遂げたいという思いでありまして、この質問をいたしました。それについて、知事、最後に御答弁をお願いします。
○議長(前芝雅嗣君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 私も、実は議員と全く同じ目的意識でございます。エネルギーということを考えますと、木質バイオマス発電のそう大きなものが簡単につくれるわけではございませんので、発電量のほうからいうと、それほど大きいとは言えませんけれども、まず木質バイオマス発電所ができて木材ないしはくずを買ってくれるということになると、それだけ需要が出るというわけですから、林業が盛んになって、それで林業が盛んになると中山間地域の雇用がふえて、それでその地域一帯が元気になってくると、これが一番大事なところでございます。
 そういう意味で、これからも頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞ御指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 前向きな御答弁、ありがとうございました。
 知事に1つ提案があるのですが、知事は、景観条例や、また避難道路を確保するため老朽化した危険な家屋の撤去を求める行政代執行ができる、そのような条例を全国で先駆けてつくられましたよね。同じように、放置された森林は大変危険だと私は考えているんです。森林の所有者は当然管理責任があると思いますが、日ごろから手入れの行き届いた森林が豪雨により崩壊したのであれば、それはいたし方ない、もうそれはそれだけの雨の量だったんだろうと納得しますけども、荒れ放題に放置された森林が崩壊し、人や家屋が被害をこうむるというのはいかがなもんかと。
 だからといって罰則まで科せられませんが、自分の所有する山が危険な山になってるということを所有者にももっと認識してもらう必要があるんではないかと私は思います。公的な機関で森林の危険度を診断して山林所有者に通知し、適切に管理してもらう制度も必要ではないかと私は考えるわけです。
 県道等に覆いかぶさるように生い茂った大木が人や車の通行を邪魔して危険な状態になってるところもあります。また、所有者に伐採をお願いしても、それぞれの事情によってなかなか進まないので──私の前の道は、これは町道ですけども、人が出て、とにかく大きな木を切るんで、もし倒れてきて事故が起こったり何かすると誰が責任とるんだろうかと思ったときに、どうだと僕もちょっと心配はしたんですけども、地域の比較的若い住民が出てきて、そこはちょうど通学路でバスも通るんですよ。だから物すごい危険な状況になっとったんで、山主の方に了解を得て、地域で道路際の木を切ってました。でも、もうそれは4年、5年前やけど、もう一緒ですわ。また、覆いかぶさってきています。
 そろそろそういう森林を管理する条例等を検討してもいい時期に来てるんじゃないかなと。財産権がありますんで、非常に財産権が強いもんですから勝手に県が行って切るわけにもいかんですし、勝手に地域の人が切るわけにもいかんし、やはりある程度、公に見て危険にさらされてるなというところは、行政代執行とまではいきませんけども、そういう形で地主さんに、もちろん通告はするとしても切らしていただくという、そういうような条例もこういう時期になったら必要ではないかなあという気もいたしますんで、それは一度御検討してください。
 次に、日高川水系河川整備計画についてお尋ねをいたします。
 日高川は、日本一の2級河川であり、日高地方にとっては母なる川として親しまれ、とうとうと流れるその清流は地域の歴史と文化を育んでまいりました。その反面、日高川は過去に大変大きな被害を地域住民にももたらしてまいりました。
 豪雨から下流地域を守るため、平成元年、椿山ダムが完成し、100年に一度の大雨にも耐えられると喜んでおりましたが、平成23年の紀伊半島大水害においては、その機能をはるかに超える雨が紀伊山地に降り、昭和28年の水害以来の大きな被害を流域に及ぼしました。
 そこで、このたび日高川を総合的に見直し、整備するため、各方面から意見聴取して計画案を作成されているとお聞きをいたしました。この河川整備計画を作成することにより日高川がどのように改修されていくのか、その見通しをまず県土整備部長にお伺いをいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 県土整備部長野尻邦彦君。
  〔野尻邦彦君、登壇〕
○県土整備部長(野尻邦彦君) 日高川水系の河川整備計画につきましては、平成27年度中の策定を目指して検討を進めており、これまで日高川を考える会を都合2回開催し、関係住民の方々の御意見を伺った上で素案を策定したところでございます。
 この整備計画素案では、既往最大洪水である昭和28年洪水、平成23年洪水への対応を基本としますが、整備に多くの費用と期間を要することとなるため、既往最大洪水の次に大きい平成15年の洪水に対して住宅地への浸水被害が発生しないよう、計画期間20年間の中で整備をすることとしています。
 今般、この素案について今月19日に開催した和歌山県河川整備審議会河川整備計画部会において学識経験者の意見を伺ったところであり、今後、パブリックコメントの実施、関係市町の意見を伺うなどのプロセスを経て日高川水系河川整備計画を策定し、それに沿った計画的な河川改修を実施してまいります。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 続いて、日高川には多く支流があります。その中でも下流に近い西川と江川は、普通の台風の豪雨でさえ、たびたび浸水し、家屋や道路、田畑に多大な被害を与えてまいりました。
 余談になりますが、ことしの台風11号到来の当日朝、切目川地域の浸水被害が心配になり、見に行きますと、驚いたことにいつも浸水する古屋・宮ノ前地区が浸水していませんでした。毎年、台風が来れば必ずと言っていいほど浸水していたのですが、切目川ダムの調整機能が発揮され、洪水は堤防を超えることはありませんでした。
 紆余曲折のあった切目川ダムですが、改めてこのダムが切目川流域の住民の生命と財産を守ってくれるのだと確信をした次第であります。この場をおかりして、ダムの完成に御尽力賜りました仁坂知事初め県当局の皆様に、心から感謝を申し上げたいと思います。
 引き続き、まだ羽六までの河川改修も計画に入っておりますので、していただきたいんですが、できればその上流の古井までの、それは局部の改修でいいんで、危険なところだけ、古井ぐらいまでは改修していただけたらなあというふうに思います。
 しかし、西川と江川にはそのようなダムをつくることはできませんが、河川改修を進めていかねばなりません。今後の両支川の災害対策と河川改修について、県土整備部長に御答弁をお願いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 県土整備部長。
  〔野尻邦彦君、登壇〕
○県土整備部長(野尻邦彦君) 日高川河口付近で合流する西川の流域では、これまでも西川本川、下川、斉川、堂閉川、東裏川などの沿川で浸水被害が発生しています。これらの浸水被害は、西川本川の左岸側に堤防のない無堤区間が残されていること、下川、堂閉川は河道が狭い区間が残されていること、斉川、東裏川は洪水時に西川本川の水位が上昇し西川に流れ込みにくくなることなどが主な原因となっています。
 そのため、現在策定中の日高川水系河川整備計画では、西川本川においては河道掘削による水位低下と無堤区間の堤防整備を、下川においては放水路整備を、堂閉川においては河道つけかえを、斉川、東裏川においては西川本川の水位低下に合わせた排水能力の向上をそれぞれ行うことで浸水被害の軽減を図ることとしています。
 また、日高川の狭窄部で合流する江川では、洪水時に本川の水位が上昇し、本川に流れ込みにくくなるため、浸水被害が発生しやすくなっています。そのため、本川の狭窄部対策として実施している若野地区の引き堤工事により本川水位の低下を図るとともに、合流点付近の江川の改修を行うことで浸水被害の軽減を図ることが可能と考えています。
 さらに、江川では、本年7月の台風11号洪水において越水が発生するなど、床下浸水11戸を含めた大きな被害が発生したことから、今後、災害復旧を行う際には、単なる原形復旧ではなく、河道拡幅などによる流下能力の向上もあわせて行う改良復旧事業の活用についても検討してまいります。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 大変前向きな御答弁をいただきましてありがとうございます。
 日高川というのは、私も日高川流域に生まれて育ちましたんで、一番よく知ってるんですけども、私の思うところ、この江川と西川以外で、支川でそんなに、かなりの大量の雨が降っても被害が出るというところは、僕はほぼないんじゃないかなと、僕の経験から思うんですけども、この西川と江川というのは本当に──ちょっと問題点は違うんですけども、西川も本当に海抜ゼロメーターみたいなところを流れてる。西川は、今言うように河口口が若野を向いて、上流を向いて受け口になってる川で、どうしても水がはけないと。ちょっと形態は違うんですけども、同じ浸水を起こす川ですから。西川については、さきの議会で地元の中村裕一議員からも御質問がありましたので、できるだけ今の御答弁のように、したがって改修なり、地域の人が安心して、雨が降っても心配なしに暮らせるような、そういうことにしていただきたい。
 42号線で雨が降ると必ず通行どめになるというのは、あの地区だけなんじゃないかなと。越波とかそんなんで通行どめ、危険があるというのはあるんですけど、あそこは越波じゃなくて水没ですからね、42号線。それで、僕も日高町へ当日行こうと思っても、県の人が来て国道を通行どめにしてました。回り道もない。そこが全部つかっていますから。そやから、そもそも一番の生活道路の国道42号線が約1日近く通行どめになってたんじゃないかと思うんですけども、そんなことがあってええんかというのもあるんで、国が管理する42号線ですから、国とも十分協議をいただいて、せめて42号線が雨で1日も通れないというのは、こういうのはゆゆしき問題だと思いますんで、県からも国に対して強く働きかけていただきたいと思います。
 次に、インターネットの有害サイトから青少年を守る施策についてお伺いをいたします。
 御承知のとおり、出会い系サイトや児童ポルノ、掲示板によるいじめ等、少年少女への被害は後を絶ちません。しかも、検挙されるのはごく一部であり、温床は深く広範にわたり社会問題となってることは、御承知のとおりです。
 このような状況を憂い、国は、有害サイトへの青少年のアクセスを制限するフィルタリングを義務づける法律を施行いたしました。しかし、携帯端末を販売してる販売店では、フィルタリングを確実にかけているとは言えません。和歌山県青少年健全育成条例でも、青少年を有害サイトから守ることが明記されていますが、そのことを知っている県民は少ないのではないでしょうか。
 いま一度、真剣に子供たちをインターネット犯罪から守る方法を、それぞれの立場で実効性のある具体的な政策を講じるときに来ていると考えます。
 そこで、教育長にお伺いをいたします。
 学校の教育現場で有害サイトから子供たちを守るためにどのような対策を講じられていますか。
○議長(前芝雅嗣君) 教育長宮下和己君。
  〔宮下和己君、登壇〕
○教育長(宮下和己君) インターネット上の出会い系サイトやソーシャルネットワーキングサービス、いわゆるSNSや無料通信アプリ等の危険性を、子供はもとより保護者の皆様にも啓発をしていくことが大切であると考えてございます。
 県教育委員会といたしましては、これまでSNS等での誹謗中傷、問題行動の投稿、個人情報の掲載等、不適切な投稿に学校、家庭、地域が一体となって対応していくため、県青少年・男女共同参画課等と連携しながらネットパトロールを実施してきました。これら不適切な投稿を発見した場合には、市町村教育委員会や学校を通して、子供たちや保護者にインターネットの危険性や情報モラルについての指導を行っておるところでございます。
 また、子供たちの間でのさまざまなネットトラブルに対応するために、本年度、新たに県青少年・男女共同参画課と連携して子供たち向けの教材を作成するとともに、教職員向けにネット指導教員養成講座を開催し、インターネットの危険性や子供たちのネット依存防止のための研修を行っております。各学校では、この養成講座を受講した教員が校内研修等でほかの職員に教材の活用方法を周知することで、全ての教職員がその教材を活用して子供たちの指導を行うこととしてございます。
 さらに、県内全ての学校において、入学生の保護者の皆様に対し、フィルタリングの利用や家庭内でのルールづくりを呼びかける啓発パンフレットを配布してございます。また、市町村によっては、PTAと学校が連携してスマートフォン等の利用時間を制限する運動を展開してございます。
 今後とも、関係機関と連携し、市町村教育委員会と一体となって子供たちを有害情報等から守るための取り組みを徹底してまいります。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 出会い系サイトで少女が買春されたり、そのときにまたスマホで写真を撮られたり、その写真がまた他の掲示板サイトへ張りつけられて、そうなると一生消えないわけでしょう、あれ。今のところね。そうすると、その子供の将来のことを考えたときに本当に危惧するところが大きいんで、とにかく学校教育の中で、そういう出会い系サイトやとか有害なサイトに触れさせないように、徹底して家族、保護者、そしてまた本人、生徒にも教育、また啓発していただくようによろしくお願いしたいと思います。
 環境生活部長にお伺いいたします。
 フィルタリングの普及率をどのように把握していますか。もっと広報活動を広げ、特に販売店に啓発ポスター等を配布し、窓口の社員の方の意識向上と御協力を求めなくてはならないと考えますが、いかがですか。
○議長(前芝雅嗣君) 環境生活部長栗山隆博君。
  〔栗山隆博君、登壇〕
○環境生活部長(栗山隆博君) フィルタリングの普及についてお答えをいたします。
 青少年のインターネット有害情報対策といたしましては、青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境を整備するため、和歌山県青少年健全育成条例に基づきまして、青少年が使用する携帯電話のフィルタリングの普及促進に努めてまいりました。しかしながら、フィルタリングの利用率につきましては、昨年11月の保護者を対象にいたしましたアンケートの結果を見ましても、小学生が76.6%、中学生が61.4%、高校生では51.9%となっており、一層の向上が課題であると認識してございます。
 このフィルタリングの利用率が低い要因の1つといたしまして、フィルタリングを利用するとLINEが使えないという青少年や保護者の思い込みがあると分析をしてございます。本年3月には、このLINEが審査機関の認定を受け、フィルタリングを利用していてもLINEを使用できるように変更となってございます。こういった青少年や保護者が持つフィルタリングに関する認識不足を払拭するような具体的でわかりやすい啓発を行い、フィルタリングへの理解を促進してまいりたいと考えております。
 今後、議員御提案の携帯電話販売店へのポスター等の配布や保護者に対する重点的な啓発など、より効果的な方法を検討し、鋭意取り組んでまいりたいと考えてございます。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 保護者も、当然、子供は自分の将来のこともありますし、また販売する販売店の人も、出会い系で子供たちが買春されたり、また児童ポルノにさらされたりという、犯罪に直結してるという意識がちょっと低いんじゃないかなと。そういうことを思うんで、掲示ポスターなんかも、普通のどうやこうやと、フィルタリングの効用とかそんなんではなくて、もっと防犯的な色合いの強いポスターにしてはどうかなと思いますんで、それは御検討いただきたいと思います。
 警察本部長にお伺いいたします。
 出会い系サイト等を利用した少年少女の福祉を害する犯罪の近年の実態はどのような傾向で推移しておりますか。
○議長(前芝雅嗣君) 警察本部長直江利克君。
  〔直江利克君、登壇〕
○警察本部長(直江利克君) 出会い系サイト等を利用した少年の福祉を害する犯罪の県警での検挙でございますが、昨年中は12件12人、本年7月末現在の統計でございますが、8件8人となっております。内訳は、淫行等の青少年健全育成条例違反が14件14名、児童買春・児童ポルノ禁止法違反が6件6名でございます。被害者は、昨年中は全てが女子、本年中は男子が1名、女子7名となっております。学職別では、小学生が1人、中学生が10人、高校生9人でございます。
 また、インターネットを利用した犯罪には地理的制約がないことから、これまでに県内のみならず複数の県外被疑者も検挙いたしております。
 近年の急速なスマートフォンの普及を背景に、コミュニティーサイトを利用した福祉犯罪被害が全国的に増加していることから、警察では、サイバーパトロールを強化し、有害情報の収集やサイバー補導により、今後もこの種の事犯の事件検挙と被害防止に精力的に努めてまいります。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 知事にお伺いをいたします。
 国は青少年インターネット環境整備法を平成21年4月に施行して、インターネット事業者に対してフィルタリングサービスの提供を義務化していますが、保護者が断ればフィルタリングを提供しなくてもいいというただし書きがあります。
 和歌山県青少年健全育成条例では、保護者とインターネット事業者に対し、フィルタリングをかける努力義務を課していますが、フィルタリングをかけなかった場合の条例上の罰則規定はありません。
 条文には、「性的感情を刺激し、著しく粗暴性若しくは残忍性を助長し、又は犯罪若しくは自殺を誘発し」と、インターネット犯罪の危険性を表現する割には、その措置として、青少年の健全育成を害する情報から守るためフィルタリングを活用するようにという努力義務を課しているだけであります。条例の中の表現が物すごくきついというか、そういう割に最後の締めくくりの部分が何々しましょうという努力義務みたいになってるんで、ちょっと違和感があるんですよね。
 残念なことに、24日、県青少年健全育成条例違反で、35歳の会社員が15歳の少女にみだらな行為をしたとして逮捕されました。2人の出会いは、やはり出会い系アプリでありました。
 知事は、この和歌山県青少年健全育成条例の21条の7、21条の8、21条の9が、子供たちをさきに述べた犯罪から守るため効果を発揮しているとお考えですか。当然、罰則規定は設けられていませんので、青少年インターネット環境整備法の抜本的見直しを国に対し提言すべきと考えますが、いかがですか。
 各方面から閲覧の自由や表現の自由について御意見も寄せられると思いますが、私は、子供たちをインターネットの被害から守るためという毅然とした対応をこの際求めたいと思いますが、知事の御所見をお伺いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 御質問の第1の、この制度で十分かという点については、実は、和歌山県青少年健全育成条例をつくったときの問題意識も、法律は十分ではないなあというふうに思っていたわけでございます。
 というのは、フィルタリングの解除には親の同意が必要なんですが、要するに子供がフィルタリングを解除したいために親の同意書なんていいかげんにつくってくると、すぐに解除されてしまうわけですね。それを物すごく難しくしようとしたのが青少年健全育成条例の考え方だったんでございますが、実はどんどん同意をしてしまわれまして、それでフィルタリングを外す率というか、フィルタリングを外さない率と言ってもいいかもしれませんが、和歌山県のほうがちょっとプラスなんですけども、大してプラスではないんでございます。そういう意味では、法律も不十分だったし、我々の取り組みも今のところ不十分であったんじゃないかなあというふうに思っております。
 そういう要因をいろいろ考えますと、条例の周知が十分でなかったことがあるかもしらんなあと思うし、それから保護者の危機意識がないということもあるかもしれないし、それから事業者が熱心な対応をしなかった、「これはこういうことですよ」と言ってちゃんとお勧めをして、それで厳密な意味で親の同意書をきちんとチェックしなかったということもあるかもしれないし、それから行政も──行政って県庁ですが──制度をつくったんでまあいいかという気持ちが強かったかもしらんなあという、いろいろ反省がございます。
 そこで、まず我々がやらなきゃいけないのは、先ほど栗山部長が申し上げておりましたように、保護者が青少年のインターネット利用による危険性を十分に理解し、安易にフィルタリングを解除することに同意しないように新たな仕組みを検討してまいりたいと思っております。
 ただし、当県でだけ厳しくいたしますことは、第1には、法律の規制レベルと条例の委任関係の問題が生ずることが法律論としてあるわけでございます。
 もう1つは、厳しくしていない他県で買ってくるのは自由だと、こういうことも想像されるわけでございますので、そこでやっぱり国全体としてもう少し、議員御提案の御趣旨のように検討してもらう必要があるんではないかと思っております。
 国の青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律については、青少年が適切にインターネットを利用できるよう、保護者に対して管理義務を課しているけれども、努力義務にとどまっている。議員御指摘のとおりでございます。フィルタリングに関して、保護者に対する義務の強化、さらに事業者に対しては罰則の付加も視野に入れた対策の強化など、法改正を提言してまいりたいと考えております。
○議長(前芝雅嗣君) 花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕
○花田健吉君 ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 実は、私も、自分の娘が高校へ進学するときにスマホを買いにドコモショップへ行ったんですけども、親の同意が必要やろということで私のところへ、携帯へ電話がかかってきまして、向こうの社員の方と、私がかわりまして話した。私が「結構です。私の娘です」というのを本人確認されたんですけども、そのときに「フィルタリングはかけといてくださいね」と私がその社員の方に申し上げましたら、「えっ、フィルタリングかけるんですか」と言われた。「当然でしょう。法律で決まってるじゃないですか」と私はそう言ったんですけども、それでうちの娘のあれはフィルタリングがかかったと思うんです。
 ただ、今言うたように、子供たちはいろんな興味が旺盛というか、我々若いときもそうでしたけど、私たちが子供のときはこういう携帯なんかなかったんで、そういうことはなかったんでしょうけども、今は本当にページを開けば大人の社会、犯罪の社会に紙一重のところで今の少年少女は暮らしてるわけですから、やはり我々大人が子供たちを守るんだという意思を強く持ってこういうことに対応していかないと、被害者は後を絶たないと思いますんで。そしてまた、こんなにして出てくる、先ほど県警本部長から統計も申し上げていただきましたけども、僕は、これ、氷山の一角だと思ってるんですよ。その方だけが起こした犯罪では僕はないと思います。まだその中に内包されたというか、表に出てこない、そこで泣き寝入りしたり、まだ現在進行形で被害に遭ってる少年や少女が僕はいるんではないかということも強く危惧いたしますので、どうか県政挙げて、和歌山県のみならず日本の子供たちを守るんだという強い意思を持って御対応いただきたいということを再度お願い申し上げまして、終わります。
 どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 以上で、花田健吉君の質問が終了いたしました。

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