平成27年9月 和歌山県議会定例会会議録 第2号(山本茂博議員の質疑及び一般質問)


平成27年9月 和歌山県議会定例会会議録

第2号(山本茂博議員の質疑及び一般質問)


汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。

正しい表記は「人名等の正しい表記」をご覧ください。

  午前10時0分開議
○議長(前芝雅嗣君) これより本日の会議を開きます。
 日程に先立ち、諸般の報告をいたします。
 過日提出のあった議案第121号から議案第123号までは、いずれも職員に関する条例議案でありますので、地方公務員法第5条第2項の規定により人事委員会の意見を徴しましたところ、文書により回答がありました。また、知事から健全化判断比率及び資金不足比率報告書の提出が、監査委員から監査報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承を願います。
 この際、報告いたします。
 議案の追加提出がありました。
 日程第1、議案第146号及び議案第147号を一括して議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) ただいま上程されました議案第146号及び第147号は、平成26年度の歳入歳出決算及び公営企業決算について認定を求めるものです。あわせて、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率等の報告書を提出しております。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(前芝雅嗣君) 次に日程第2、議案第119号から議案第147号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第3、一般質問を行います。
 25番山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕(拍手)
○山本茂博君 皆さん、おはようございます。9月議会トップバッターを務めさしていただきます。
 台風15号、けさ早く九州のほうに上陸いたしました。そして、日本海のほうにもう行ってしまったということで、本当に和歌山県、被害がというよりも、ほんまに遠くへ行ってしまったんでよかったなというふうに思ってます。そしてまた、職員の皆さんも、やれやれやなというふうに思ってるんじゃないかなと思います。
 また、この9月議会、御存じのように、1カ月早く開催されるようになりました。それは、皆さん御存じのように国体ということであります。国体については、後から質問もさしていただきますが、県民総参加で、国体成功に向けて、職員ともども、我々も協力して頑張っていきたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、一般質問に入りたいと思います。御清聴のほど、よろしくお願いいたします。
 紀の国わかやま国体開催まで1カ月と迫ってまいりました。もう1カ月です。国体にかける知事の意気込みについてお伺いをいたします。
 昭和46年の黒潮国体以来、実に44年ぶり、そして2度目の開催となっております紀の国わかやま国体開幕まで、本当にもう1カ月です。仁坂知事が就任されて、平成19年の1月議会で招致議決されて、実に8年以上の経過を経て、いよいよ開幕を迎えます。
 これまで、この議会において、この4年間で12名の議員さんが本会議で質問されております。その中には、今先ほども申しましたけれども、県民総参加、そして広報宣伝、男女総合優勝、宿泊計画、経済波及効果などを、そしてまた、おもてなしの心、施設整備、競技力向上などのさまざまな質問をされております。まさに質問されたその経過がこれから、関係者の皆さん大変だろうとは思いますけども、1カ月、悔いのない準備をされ、そして万全を期した中での国体成功だと、成功に向けていくことだろうと思います。
 私ども、地元であります岩出市でも、ハンドボール、そしてバドミントン、ボウリングの3競技が開催されますけれども、市の職員の皆さん初め競技関係者の皆さんが、本当に日々準備に奔走しておられます。みんなが何としてもこの国体を成功させるんだという意気込みが伝わってきております。もちろんのこと、この岩出市に限った話ではなく、県を初め他の市町村でも同じだと思います。
 また、我々県会議員も、尾崎要二会長のスポーツ議連において、毎議会ごとに国体の進捗状況について説明を受けて、国体成功に向けて全面的にバックアップしていこうという体制をとっております。
 国体は、国内最大かつ最高のスポーツの祭典であります。選手や監督を初め、県議会議員の1人として、和歌山に来てくれた全国の皆さんが、和歌山の国体はよかった、そしてまた和歌山に行きたいと言っていただけるようなすばらしい国体にしてほしいなあというふうに思います。
 また、先月28日、高校総体の開会式がビッグホエールで行われました。皇太子殿下が本県に行啓されたわけですけども、そして、広川町の稲むらの火の館、紀州漆器伝統産業会館、また紀北地方においては神願寺、宝来山神社、文覚井を視察されたと聞いております。沿道には、近畿各府県から機動隊、そして警察官の方が警備をされて、本当に物々しい様相でありました。私も、手を振りに、旗を振りに参加さしていただきました。
 そのときに住民の皆さんが、皇太子殿下のお迎えに、国旗を持ってお迎えをされたわけですけども、この岩出市において沿道16カ所を用意してたのですが、その中の1カ所当たり200の旗、200人を予定してたらしいんですけども、もう足らなんだというぐらい、そのぐらい沿道にたくさんの人がお見えでありました。
 今度、国体ということで、天皇・皇后両陛下が行幸啓されます。また、皇族の方々もお越しになるとお聞きしております。高校総体は、国体のリハーサル的要素があったんかなあと思いますが、残すところ1カ月に迫った中で、国体開催に向けた準備の状況はいかがでしょうか。そして、参加された全ての人にすばらしい国体だと思っていただくため、どのような国体を目指しておられるのか、開幕を控えた時点での知事のお考え、意気込みをお聞かせいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
○議長(前芝雅嗣君) ただいまの山本茂博君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) これまで、私は、紀の国わかやま国体開催に向けて、競技施設の整備、トイレ大作戦を初めとするおもてなしの向上、選手の競技力の強化、近畿自動車道、京奈和自動車道などのアクセス面の整備を目標として取り組みを推進してまいりました。国体の開幕まであと1カ月になりまして、開催に向けた準備の総仕上げに取り組んでいるところでございます。
 まずは開催運営で、運営に従事する実施本部員の熟練度を高めるため、順次、研修を実施しているところであります。また、開閉会式の式典演技では、厳しい暑さの中、出演者の皆さんが練習を重ねてくれていまして、近く総合リハーサルを実施して全体の流れを確認して万全を期してまいりたいと考えております。
 さらに、県内主要駅や会場地周辺の清掃、花やのぼり等による装飾を行うとともに、「笑顔で声かけ」の輪を広げ、県民総参加でおもてなしに取り組んでまいりたいと思います。
 これらの取り組みにより、和歌山はよかった、また和歌山へ来たいなあと思っていただくとともに、和歌山県民に誇りと自信が持てるような国体を目指して、あと残された時間は少ないですけれども、頑張っていきたいと考えております。
○議長(前芝雅嗣君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 次にですが、男女総合優勝に向けた見通しについてであります。
 国体の男女総合優勝に向けた見通しについてお伺いいたします。
 国体といえば、県民の皆さんが気になるのは、男女総合優勝が果たせるのか、そして天皇杯を獲得するのかな、できるのかなということじゃないかなと思います。過去の国体の長い歴史を見ても、昭和39年の第19回新潟国体以来、毎年、開催県が天皇杯を獲得されておりますけども、その間、唯一、平成14年第57回大会の高知県だけが天皇杯を獲得されておりません。
 本県の場合、知事は、就任直後から男女総合優勝を目指すと公言されております。また、競技力の向上に積極的に取り組んでこられた結果、最近では、全国大会のみならず、国際大会でも優勝や上位入賞して、新聞などにも取り上げられることも多くなってきております。これなら天皇杯獲得も夢ではないかなと感じている県民も多いんではないかなと思います。
 もちろん、勝つか勝たないかは、まずやってみないとわからないんですけれども、十分発揮できるよう県民が一丸となってチーム和歌山の選手たちを応援し、支えていくことで郷土愛も高まることだろうと思います。また、その結果として、天皇杯獲得という最高の結果につながることになると思います。
 そこで、知事にお伺いいたします。
 男女総合優勝に向けて、知事はどのような手応えを感じておられるのか、また、選手たちへのエールの気持ちも含めた答弁をお願いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 紀の国わかやま国体の男女総合優勝に向けては、これまで、県体育協会や各競技団体で構成する和歌山県競技力向上対策本部において、毎年度の目標設定や各競技の強化方法の計画を立てて取り組んでまいりました。その結果、本年度におきましては、レスリング競技、水泳競技、アーチェリー競技などにおいて全国大会での入賞や、さらには国際大会で入賞するなどの成果があらわれてきており、私は手応えを感じているところでございます。
 もう再来週から水泳などの競技で会期前の本番が始まりますし、他の競技も、これから本番までの1カ月間は特に大事な時期と考えております。青年種別、少年種別とも、遠征や強化練習、合宿、メンタル面の強化などに引き続き取り組み、選手が万全のコンディションでプレッシャーに打ち勝ち、持てる力を十分に発揮できるようにすることが男女総合優勝につながるものと考えております。
 さらに、県民の皆様には、ぜひ会場にお越しいただき、会場いっぱいの応援で本県選手団を後押ししていただきたいと思います。そうすることでチーム和歌山の選手の士気も高まり、男女総合優勝をより確実なものにできると考えております。
○議長(前芝雅嗣君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございます。
 力強い思いが我々に伝わってきたんかなと思います。県民総参加で国体を盛り上げていただきたいと思います。
 きのう、ふるさと切手「第70回国民体育大会」が仁坂知事に日本郵便株式会社から贈呈されたというふうに聞いてます。また、記念切手が28日に発売されるということであります。また、各地域において炬火イベントが実施されております。また、県民みんなできれいな和歌山にしようということで、県内において、紀州路クリーン大作戦''15とタイアップして県内一斉クリーンアップデーを設けると言われております。岩出市において、8月22日、クリーンアップ運動ということで、総合体育館周辺で掃除もさせていただきました。それだけ県民総参加の醸成が整ってきたんかなというふうに思います。
 優勝を合い言葉に、これから国体大成功に向けて皆さんとともに頑張っていこうではありませんか。要望といたします。
 次に、マイナンバー制度についてお伺いいたします。資料も見ていただけたらと思います。
 マイナンバー制度は、平成25年5月に、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律、そして関連法律の整備法、地方公共団体情報システム機構法、内閣法等の一部を改正する法律のいわゆるマイナンバー関連法案4案が成立いたしました。
 法律では、その目的を、全国民に対して一人一人異なる番号を付し、「行政事務を処理する者が、個人番号(中略)の有する特定の個人(中略)を識別する機能を活用し、並びに当該機能によって異なる分野の情報を照合してこれらが同一の者に係るものであるかどうかを確認する(中略)情報システムを運用して、効率的な情報の管理及び利用並びに他の行政事務を処理する者との間における迅速な情報の授受を行うことができるようにする」とあります。そして、「国民が、手続の簡素化による負担の軽減、本人確認の簡易な手続その他の利便性の向上を得られるようにする」と規定されております。これだけ見ても、聞いていただいても、なかなか複雑でわかりにくい制度じゃないかなと思います。
 そこで、マイナンバー制度の全体像、概略、それについて、総務部長、お伺いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 総務部長市川靖之君。
  〔市川靖之君、登壇〕
○総務部長(市川靖之君) マイナンバー制度は、住民票を持っている全ての住民に1人1つの12桁の番号を付すものでございます。これは、社会保障、税、災害対策の分野におきまして効率的に情報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを効率的に確認するために活用されます。
 マイナンバー制度の期待される効果としましては、大きく3つ挙げられているところでございます。
 1つ目は、公平・公正な社会の実現でございます。所得や他の行政サービスの受給状況を把握しやすくなるため、負担を不当に逃れることや給付を不正に受けることを防止することができるとともに、本当に困っている方々にきめ細やかな支援を行えるようにすることを目的としております。
 2つ目は、県民の利便性の向上でございます。行政手続におきまして、添付書類をつけることがございますけれども、こういった添付書類が削減されるなど手続が簡素化され、県民の負担が軽減されることが予定されております。
 3つ目でございますが、行政の効率化でございます。行政機関でさまざまな情報の照合、転記、入力に要している時間や労力がこれによって削減されるというふうに考えております。
○議長(前芝雅嗣君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。
 今の話はここに書いてます、概略は。見ていただいたらと思います。
 次に、県民や事業者への周知、広報についてであります。
 県民や事業者への周知、広報について、ことし10月にマイナンバーが通知されて、来年1月からマイナンバーの利用が始まるということですけれども、マイナンバーを利用する県民や事業所において制度の仕組みが十分に周知されてるんでしょうか。現在発行されている住民基本台帳カードが個人番号カードにかわることや、事業所においては従業員のマイナンバーの収集、保管が必要とのことですが、現時点では、このようなことを含めて、マイナンバー制度についてきちんと理解している県民や事業所は非常に少ないんではないかなと思います。
 先日、私は、岩出市で開催されたマイナンバーの説明会に出席いたしました。200人余りの市民及び個人事業者の方が参加されておりました。この200人の中では、新聞の切り抜きを持って参加されてる方もおられました。そしてまた、個人事業主の方もおられました。それだけ興味のある方が来られたと、それが200人です。
 このような今後の説明会に加えて、さまざまな方法で県民や事業者への周知を徹底していかなければならないと思います。まず、そこで、マイナンバー制度の周知、広報について、総務部長にお伺いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 総務部長。
  〔市川靖之君、登壇〕
○総務部長(市川靖之君) マイナンバー制度の周知についてでございますが、国、県、市町村におきまして、県民や事業者に対しまして、説明会の開催、冊子・リーフレットの配布や広報紙・ホームページへの掲載など、さまざまな広報を行っているところでございます。
 県民の方々に対しましては、制度の概要、スケジュールを初め、例えば、来年1月からは、現在発行されている住民基本台帳カードにかわりまして、新たに、氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバー、顔写真などが表示された個人番号カードの発行が開始されることなどにつきましても、わかりやすく説明を行っておるところでございます。
 また、対象者を事業者に限定した説明会も開催しており、その中で、事業者が行うべき手続、個人情報の安全管理措置や法人番号などにつきまして、詳細な説明を行っておるところでございます。
 県としましては、広く県民や事業者に広報、周知できるよう、引き続き県内各地で説明会を開催するなど、国、市町村とも連携しながら、よりきめ細やかな対応を行ってまいります。
○議長(前芝雅嗣君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。
 僕は、きめ細やかな対応ということで総務部長もおっしゃられましたけども、本当に対応してほしいんです。
 というのは、私も先ほどから話をさしていただいておりますが、岩出市で説明会があったときに、マイナンバーカードと──そしてマイナンバーが要するに通知されるわけですね。そして、マイナンバーと個人番号カード、そして住基ネットカードと、このカードはどこが違うんかと、それの説明が、県と、そしてから市と、そして国税局の話があった中で、どうもちょっとわかりにくいんです。マイナンバーというんと個人番号カードは一緒なのに、そのやつを違うような感じで言っておられたんで、非常にわかりにくかった。
 それはなぜかと言ったら、これは多分、御存じのように、1970年代に国民総背番号制ということで番号というのが国民の間につけられるという、そういう国が国民を管理するということ、これがあるということで、多分、反対になった経過がある。その結果、マイナンバーと個人番号は違うんだと。要するに、個人番号をマイナンバーに変えたという経過だと思います。だから、非常にわかりにくくなってんのが現実かなと思いました。
 そして、今皆さんのお手元にあるように、この本の18ページの内容、皆さん理解したらいいんです。これ、皆さん、僕のところは200人来られてましたけれども、私のところの市民が皆理解できるだろうか。例えばお年寄り、独居老人でお一人で住んではる方、その方のところに通知カードが来たときに果たしてどういう対応をするんだろうかと、そういうことを心配しました。そのときに、民生さんに頼ると、個人情報の保護という観点からできないですね。そのときに、老人の方はどこに相談するんでしょうか。
 しかし、このカードは、皆さん、国民全員に振り与えられるわけです。そういう重要なカードを本当に紛失したらどうするんでしょうか。そのときには、警察へ紛失届を届けなければならない。そういったことが全然わからないのがこのマイナンバーの特性になってるのかなあ。非常にわかりにくくなってんのが現状だと思います。
 そしてまた、子供さんのいる家庭があったとしたら、小学生も含めてのそういうカードの取り扱いを、家族で家族会議して、どうするんやということを決めなければならないんか。そんなことも考える、そういう制度であるということであります。
 また、先ほど周知徹底の話をさしていただきましたけども、もう本当に制度自体がわからない。要するに、日本商工会議所が中小企業3386人を対象に行った結果、制度自体がわからないという人が7%、何をすべきかわからない人が41%ということで、本当に理解が行き届いてないのが現状だと思います。
 また、この説明会も6市町しか行ってません。市町村職員向け含めて、御坊、田辺、岩出、新宮、かつらぎ、古座川町、これだけです。あとの市町村はどうされてるんでしょうか。あと8回予定あるということですけれども、これからどうするんでしょうか。そういうふうな思いがあります。
 そしてまた、個人番号カード、これについて、僕は、個人番号カードはもう絶対必要になってくると、そのように思うんです。というのは、これからさまざまなサービス、例えば年金、医療、介護、子育て、そして図書館利用、印鑑証明、コンビニでの住民票をとることなど、やっぱりこれから個人カードは便利になってくると思います。そのために、県としても、図書館カード、要するに県立図書館のやっぱり利用ということもこれから入ってくると思うんです。今まで市町村任せになってるけども、それをやっぱり県としても、独自のそういう政策というのが必要になってくるんかなと、このマイナンバーカードというのは。それだけ重要なカードです。それだけに、ぜひ皆さんに周知徹底のほど、よろしくお願い申し上げたいというふうに思います。それは要望とさしていただきます。
 次に、セキュリティー対策についてであります。
 個人情報の保護等についてのセキュリティー対策は、県、市町村や事業所、県民、従業員のマイナンバーを収集、保管するなどの取り扱いをすることになりますが、大切なマイナンバーの個人情報が漏えいしないか、大変懸念されるところであります。先ほど、答弁の中でも個人情報の安全管理措置という言葉がありましたが、セキュリティー対策には万全を期さなければならないと考えます。
 そこで、具体的に、事業者等は、個人情報保護のため、どういった対策、対応をとらなければならないのか、県の取り組み状況も含めて総務部長にお伺いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 総務部長。
  〔市川靖之君、登壇〕
○総務部長(市川靖之君) 個人情報の保護、セキュリティー対策についてでございますが、マイナンバーを取り扱う国、県など行政機関や事業者は、マイナンバーを含む個人情報の漏えい、紛失を防ぐために適切な安全管理措置をとることが求められております。
 具体的には、組織的、人的、物理的、そして技術的な面での4つの措置でございます。
 まず、マイナンバーを取り扱う担当者や取り扱い責任者を明確にすることや、従業員に対するマイナンバー制度の周知、研修の実施、のぞき見をされない座席配置の工夫、より厳重な書類の保管やパソコンへのウイルス対策ソフトの導入などとなっておるところでございます。
 県としましては、今後とも、事業者、市町村等に対しまして、個人情報の保護を図るため安全管理対策を徹底するよう必要な助言を行ってまいります。
○議長(前芝雅嗣君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。
 セキュリティーについては、もう日本年金機構の話もありましたし、国、県ということで、これからサイバーセキュリティ戦略本部等、内閣でも体制を整えるということでございますんで、ぜひセキュリティーのほう、よろしくお願いいたしたいと思います。
 また、会社組織で、もう大会社とかというたら、そういうコンプライアンス、法律遵守ということでされるんですけども、個人事業主、私とこもコンビニやってますけども、そういったところで私が個人情報の管理というのは、個人事業主というのは非常に難しいかなというふうにも思います。そうした中でのセキュリティー、やっぱりそういう対策についての方策をぜひ皆さんに教えていただきたいなというふうに思います。要望といたします。
 次に、京奈和自動車道についてであります。
 京奈和自動車道については、これまで、国に対して早期供用を強く要望してきました。また、8月5日には、和歌山県京奈和自動車道建設促進協議会の通常総会の開催などに参加させていただき、建設促進に向けて精力的に取り組んでまいりました。そして、記者発表があり、9月12日に岩出根来インターまでが開通するということであります。今思うと、やっと開通かいという思いであります。その2週間後には、紀の国わかやま国体の開会式が控えてます。
 昨年3月30日、紀北東道路の開通式典の時点においては、国体まで京奈和自動車道と阪和自動車道を接続し全線開通を目指すということで、国、県、市の間で確認されていたとお聞きしております。岩出市としては、地元の期待も大きく、何とか間に合ってほしかった、そんな気持ちでいっぱいです。
 用地買収、工事等のおくれで阪和自動車までの接続がおくれたことはしようがないと理解いたしますが、1つ気になることがあります。それは、来年度に予定されている阪和自動車道和歌山ジャンクションまでの開通の間は岩出根来インターが端末になるので、特に県外からの多くのお客さんが来県される国体開催中を初め、岩出市内のアクセス道路が渋滞に悩まされないかということで心配です。
 そこで、渋滞対策について十分なのかどうか、知事にお伺いいたします。
○議長(前芝雅嗣君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 京奈和自動車道は、関西大環状道路の一部を形成し、関西都市圏の拡大に寄与するところであります。これまでの整備進捗により、国道24号を初めとした周辺道路の混雑解消や沿線の企業立地の増加等の効果があらわれているところであります。
 今回開通する紀の川インターチェンジから岩出根来インターチェンジ間は、国体会場への円滑なアクセス向上に大きく寄与すると考えるところでございますが、一方、岩出根来インターチェンジが端末となることで、交通の集中による周辺道路への影響が懸念されるということは、議員御指摘のとおりでございますので、これまで国や関係機関とともに対策を打ってまいりました。
 具体的には、県道泉佐野岩出線のほかに、新設される市道根来安上線を利用する複数のアクセス道路を確保するとともに、国道24号備前交差点や県道粉河加太線の主要な交差点において改良工事を実施してまいりました。
 これらの対策によりまして、渋滞緩和に一定の効果を発揮するものと考えておりますけれども、開通後の交通状況を見て、必要があれば追加の対策も検討してまいりたいと考えております。
 県としては、残る和歌山ジャンクションまでの区間の開通が最も重要であると考えておりまして、平成28年度に完成というふうに国交省が言明しておりますけれども、できるだけ早く開通してもらえるように、引き続き国に働きかけてまいりたいと思っております。
○議長(前芝雅嗣君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。
 渋滞対策について、国、県協力のもと工事が進められてるということで、本当に感謝申し上げたいというふうに思ってます。
 要望ですけれども、京奈和自動車道と、そしてこの根来インターを結ぶ縦の線といったら、府県間道路の泉佐野岩出線です。この岩出根来インター、これが無料区間、亀山までの間──天理と郡山の間だけはお金は要るんですけども──多分、岩出を起点として、ずうっと亀山までただの区間がいけると思うんです。それだけ、この岩出のインターが、やっぱり渋滞を含めて車が本当に多くなるんではないかなというふうに思います。
 この前に県道泉佐野岩出線の期成同盟会がございまして、ちょうどそのときに府の岸和田所長さんが、平成22年度は交通量は1万9000台で24年は2万600台だったということで、8%の伸びがあったと。しかし、まだ8%の伸びだったら、今、トンネルは暫定4車線になってるんですけれども、それを4車線化にというのはちょっと難しいなということだったんです。
 そういったことを含めて考えたら、これから、多分、起点となればもっと交通量がふえるだろうと。ふえるときには、ぜひ知事に、大阪府側に要望をして4車線の開通ということでお願いしたいなというふうに思います。
 それと、もう1点、南伸についてであります。
 ちょうど岩出橋、平成29年に4車線の開通がなされるということで、本当にもうありがたく思っておるんですけれども、さて、そこに岩出橋ができて、ちょうど行き当たりが船戸の3差路になると。その時点ではそこの部分はどうなるんだろうと、渋滞にならないのかという心配が1点あります。
 いろいろと南伸に向けての事情というのがあると思うんです。それは、私も事情もわかります。しかし、私ども、この岩出に住んでても、もう多分大阪を向いての話で、府県間道路をつけてくれ、関空に向いてのアクセス道路やからつけてくれという話だと私どもも思うんですけども、反対に和歌山県のことを考えると、南伸のほうでいくという方向もやっぱり目を向ける必要があるんではないかと私は思いました。そういう面で、ぜひ南伸に向けての──まだ計画決定なされてないように聞いてます。ぜひ南伸計画、ひとつよろしくお願いしたいなあ、渋滞対策のためにということを要望さしていただき、終わりたいと思います。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(前芝雅嗣君) 以上で、山本茂博君の質問が終了いたしました。

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