平成27年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号(全文)


平成27年2月 和歌山県議会定例会会議録

第9号(全文)


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平成27年2月
和歌山県議会定例会会議録
第9号
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議事日程 第9号
 平成27年3月6日(金曜日)
 午前10時開議
 第1 特別委員会中間報告の件
 第2 議案第1号から議案第16号まで、議案第33号から議案第73号まで及び議案第75号から議案第92号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第3 議案第93号(委員会付託等省略・表決)
 第4 意見書・決議案
 第5 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第6 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
 第1 特別委員会中間報告の件
 第2 議案第1号から議案第16号まで、議案第33号から議案第73号まで及び議案第75号から議案第92号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第3 議案第93号(委員会付託等省略・表決)
 第4 意見書案
 第5 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第6 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(40人)
 1番 濱口太史
 2番 鈴木太雄
 3番 尾﨑太郎
 4番 藤山将材
 5番 新島 雄
 6番 山下直也
 7番 門 三佐博
 8番 井出益弘
 9番 中本浩精
 10番 上田良治
 11番 服部 一
 12番 山本茂博
 13番 山田正彦
 14番 坂本 登
 15番 宇治田栄蔵
 16番 尾崎要二
 17番 岸本 健
 18番 森 礼子
 19番 前芝雅嗣
 20番 浅井修一郎
 21番 中村裕一
 22番 冨安民浩
 23番 立谷誠一
 24番 中 拓哉
 25番 花田健吉
 26番 角田秀樹
 27番 吉井和視
 28番 向井嘉久藏
 29番 谷口和樹
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 大沢広太郎
 35番 谷 洋一
 37番 高田由一
 38番 奥村規子
 40番 松坂英樹
 41番 長坂隆司
 42番 雑賀光夫
欠席議員(なし)
〔備考〕
 36番 欠員
 39番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       和歌哲也
 国体推進監      若宮茂樹
 危機管理監      木村雅人
 総務部長       市川靖之
 企画部長       野田寛芳
 環境生活部長     栗山隆博
 福祉保健部長     中川伸児
 商工観光労働部長   藤本陽司
 農林水産部長     増谷行紀
 県土整備部長     石原康弘
 会計管理者      岩橋良晃
 教育委員会委員長   山本 哲
 教育長        西下博通
 公安委員会委員長   片山博臣
 警察本部長      下田隆文
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 上山義彦
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       江川和明
 次長         上坊 晃
 議事課長       糸川 徹
 議事課副課長     中谷政紀
 議事課課長補佐兼議事班長
            尾﨑善亮
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主任      保田良春
 議事課主任      岸裏真延
 総務課長       谷 巌
 総務課主事      蒲原大介
 政策調査課長     西原龍也
 政策調査課主査    川尻康正
 政策調査課副主査   田口 高
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  午前10時0分開議
○議長(坂本 登君) これより本日の会議を開きます。
 日程第1、特別委員会中間報告の件を議題といたします。
 防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化・環境問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・交通・産業振興対策特別委員会から文書により中間報告がなされております。これらはいずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後1時30分再開
○議長(坂本 登君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第2、議案第1号から議案第16号まで、議案第33号から議案第73号まで及び議案第75号から議案第92号までを一括して議題とし、順次、常任委員会委員長、予算特別委員会委員長及び行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長の報告を求めます。
 農林水産委員会委員長鈴木太雄君。
  〔鈴木太雄君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(鈴木太雄君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。また、平成27年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月3日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査した結果、議案第73号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のあった予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における各委員の主な質問項目を申し上げますと、和歌山バスケットボール株式会社破綻に伴う債権回収について、農産物の販路開拓について、県営ため池事業について、園芸農業振興対策事業について、紀州材の需要及び販路拡大対策について、鳥獣害対策について、TPPへの対応についてであります。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(坂本 登君) 建設委員会委員長立谷誠一君。
  〔立谷誠一君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(立谷誠一君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案18件であります。また、平成27年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月3日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第73号については賛成多数をもって、議案第56号から議案第60号まで、議案第80号から議案第82号まで及び議案第84号から議案第92号までについては全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案については、適当である旨、議長に報告いたしました。
 なお、当委員会から意見書案を提出することになっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 次に、委員会審査における主な質問項目を申し上げますと、京奈和自動車道紀北西道路及び国道26号和歌山岬道路の開通時期のおくれについて、和歌山市道中平井線の完成見込みについて、都市計画道路整備における県の役割及び事業進捗状況について、海南市沖における津波対策事業について、道路拡幅に伴う電柱の移設及び電線地中化に係る電気・通信事業者との連携について、県営住宅への津波避難ビル機能の付加について、国道42号有田海南道路に係る事業進捗状況について、国道480号の整備及び有田川の越流浸水対策の進捗状況について、有田川右岸における高潮対策事業の進捗状況について、国道480号矢立─大門間の改修状況及び高野山環状道路の整備状況について、県道那賀かつらぎ線の改修状況と今後の見通しについて、阪本五條線の改修について、桜谷川及び堂田川の改修状況について、日高港整備に係る経緯と利用状況について、橋梁の修繕方法について、津波に対しての堤防かさ上げ基準についてであります。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(坂本 登君) 文教委員会委員長森 礼子さん。
  〔森 礼子君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(森 礼子君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案7件であります。また、平成27年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月3日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第61号から議案第64号までは全会一致をもって、議案第65号から議案第67号までは賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、きのくに教育協議会ときのくに教育審議会について、給与制度の総合的見直しについて、職員定数と少人数学級の編制について、犯罪事件に対する教育委員会の取り組みについて、健康長寿日本一推進会議との連携によるラジオ体操の取り組みについて、健康施策への教育委員会のかかわりについて、教育に取り組む姿勢について、県立中学校の適性検査について、厳粛な卒業式について、教育長の4年間の総括と総合教育会議についてであります。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いします。(拍手)
○議長(坂本 登君) 総務委員会委員長花田健吉君。
  〔花田健吉君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(花田健吉君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案17件であります。また、平成27年度当初予算関係議案のうち当委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月3日、第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、県議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第37号から議案第40号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第33号から議案第36号まで、議案第41号から議案第46号、議案第72号、議案第75号及び議案第77号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、会計局関係では、電算システムの開発運用管理経費について、企画部関係では、南紀白浜空港へのLCCの誘致について、アジア高校生フォーラムについて、空き家バンクについて、和歌山おもてなしタクシーについて、御坊駅、岩出駅のバリアフリー化整備について、旧県議会議事堂「一乗閣」の整備について、紀淡海峡ルート及びフリーゲージトレインの整備促進について、総務部関係では、白浜での自衛隊ヘリの墜落事故について、職員参集訓練について、消防団の活性化について、宝くじ販売の促進についてであります。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(坂本 登君) 福祉環境委員会委員長谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(谷口和樹君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案8件であります。また、平成27年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月3日、第2委員会室において開催し、福祉保健部、環境生活部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第47号から議案第52号及び議案第73号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第53号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、福祉保健部関係では、生活困窮者自立支援法施行に先立つ平成26年度のモデル事業実施による状況と効果について、改正介護保険法の施行による報酬単価への影響について、介護人材確保のための処遇改善や定着のための施策について、こころの医療センターの今後のあり方について、地域医療の充実のための在宅医療提供体制の構築について、重度心身障害児(者)医療費助成制度における訪問看護療養費の助成について、救急医療における軽症患者の受診への対応について、がん検診受診率の状況について、国民健康保険制度の改革に向けた県の対応について、県内市町村における国民健康保険事業特別会計の状況について、子ども・子育て支援新制度におけるサービスの拡充について、介護予防サービスの充実について、和歌山県後期高齢者医療広域連合に対する保険請求における慣習の位置づけと県が行うべき助言について、県立医科大学附属病院紀北分院における入札公告の取り下げについて、離婚率を下げるための施策について、がん先進医療支援事業の予算計上額について、環境生活部関係では、廃棄物の適正処理のための収去検査について、不審者情報等を地域全体で共有する仕組みづくりについて、最終処分場の許可申請と他法令の規制に関する手続について、県におけるフロンの排出抑制の取り組みについてであります。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(坂本 登君) 経済警察委員会委員長濱口太史君。
  〔濱口太史君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(濱口太史君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案9件であります。また、平成27年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月3日、第3委員会室において開催し、公安委員会、商工観光労働部・労働委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第54号、議案第55号、議案第68号から議案第71号まで、議案第78号、議案第79号、議案第83号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 なお、商工観光労働部・労働委員会関係についての午後からの審査の冒頭、企業政策局長がプレミア和歌山推奨品決定に係る記者発表及び内覧会のため委員会を欠席する旨の報告があったことに対し、委員会当日にそのような行事を組んで委員会を欠席することは議会軽視も甚だしい、休憩して呼び戻すか、議案提案者の知事の出席を求めるべきだ、議会全体が軽んじられていることになり、それはひいては県民が軽んじられていることにもなるので委員長として当局に対し強く叱責すべきだ等の意見が委員からなされました。
 それを受け、委員長として、事前に委員会の日程はわかっていることであり、このような事態となったことに対し、当局側は深く反省をし、今後はこのようなことがないよう強く求めると厳重に注意を行いました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、公安委員会関係では、高速道路の逆走問題について、暴力団の活動状況について、パーキングチケットの廃止について、報第1号の内容について、議案第71号の対象となるような風俗営業所の有無について、警察官の定員について、人身安全関連業務による家庭内暴力等への対応について、岡山丁交番について、防犯カメラの設置について、AEDの交番への設置について、公職選挙法の寄附行為の判断基準について、自転車運転免許証の取り組みについて、商工観光労働部・労働委員会関係では、免税店の取り組みについて、リサーチラボ解散に伴う株主総会について、中小企業高度化資金、中小企業近代化資金に係る議案について、石油貯蔵施設立地対策交付金について、わかやま館の維持管理について、議案第55号の提出について、プラザホープの管理について、ものづくり・商業・サービス革新事業について、計量検定の必要性について、労働委員会関係の予算について、プレミア和歌山についてであります。
 また、委員会終了後、直ちに正副委員長において、県当局に対し、重要な委員会審査の当日に今回のような幹部職員の欠席事案が生じたことについて、委員会で各委員から指摘された問題点を重く受けとめ、猛省し、二度とこのような事態が起こらないよう強く申し入れを行ったことをあわせて御報告申し上げます。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(坂本 登君) 予算特別委員会委員長冨安民浩君。
  〔冨安民浩君、登壇〕(拍手)
○予算特別委員会委員長(冨安民浩君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案16件であります。
 委員会は、まず2月27日に予算・決算特別委員会室において総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼したところであります。その調査結果の報告を受けて、3月5日に予算・決算特別委員会室において委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第16号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第8号から議案第15号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、総括質疑での付託議案に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、年金と老後生活の実態について、自然災害発生時における県民の生命と財産を守るための政策について、紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会開催時の市町村職員の配置状況について、看護師不足と労働状況について、児童殺傷事件と防犯対策について、平成の市町村合併について、津波防災堤防について、教育問題と教職員定数について、和歌山創生戦略について、認知症対策について、学校教育における問題点について、若年者への支援体制についてであります。
 以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(坂本 登君) 行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長山下直也君。
  〔山下直也君、登壇〕(拍手)
○行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長(山下直也君) 行政改革・基本計画等に関する特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案第76号1件であります。
 委員会は、2月26日、第1委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上をもちまして、行政改革・基本計画等に関する特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。(拍手)
○議長(坂本 登君) 以上で、常任委員会委員長、予算特別委員会委員長及び行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 まず、雑賀光夫君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 42番雑賀光夫君。
  〔雑賀光夫君、登壇〕(拍手)
○雑賀光夫君 日本共産党県議団を代表しまして、議案第1号、3号、7号、16号、37号から40号、53号、65号から68号、73号、83号に反対する立場から討論を行います。
 議案第1号平成27年度和歌山県一般会計予算案は総額5872億円で、戦後3番目の規模となりました。高速道路の国直轄負担金の増額など幹線道路の整備は、前年度比42億円増の407億円となり、投資的経費を押し上げています。
 消費税増税により地方消費税が1.7%に上がったことで、66億円の増収となりました。県は、税率引き上げによる増収は全て社会保障財源に活用するとしていましたが、消費税増税に伴う経費増と自然増分を除いた社会保障費への充当は20億円にとどまります。年金や生活保護費は減らされる一方、介護保険料は上がり続けるなど、給付削減と負担増を合わせてみれば、消費税増税により社会保障が充実したとは言えません。
 第6期となる4月からの介護保険料は、県平均800円程度引き上げられ、月額6300円にもなります。特別養護老人ホームやデイサービスなどにおける介護報酬の大幅引き下げは、基盤整備の充実に逆行するもので、介護崩壊を招くものです。
 国民健康保険料の滞納世帯は16.8%です。完納できない世帯には、資格証や短期保険証を発行しています。こうした制裁的なことはやめるべきです。高過ぎる保険料を強いている根本問題こそ解決すべきです。国の進める国保広域化は、保険料軽減のために行われている市町村財政からの繰り入れをなくす方向の重大な改悪です。
 国は、後期医療の保険料軽減措置を廃止、さらに引き上げようとしています。年齢差別と負担増の制度は廃止すべきです。県として、国庫負担増と、誰もが払える保険料に軽減することを国に求めるべきです。
 子育て支援は、就学前までになっている県の子供の医療費無料制度に県内30市町村のうち29市町村が上乗せしており、この4月からさらに拡充する自治体もあります。県の制度を拡充すべきです。
 教育予算については、少人数学級が学年進行で進められてきたものが小学校2年生までで打ち切られ、その一方、現場や子供らに負担を押しつける県独自の学力テストや中学生への英検テストが含まれていることは問題です。
 中小企業支援では、成長分野や新規創業への融資、支援などのメニューが目立ちますが、消費税増税や円安による原材料高騰に苦しむ小規模事業所を応援し、労働者の所得向上につながる施策こそ必要です。また、地域経済活性化につながる住宅リフォーム助成制度が県内市町村にも広がっています。実施自治体の経済効果を検証し、県として実施することを求め続けていますが、実現されていません。
 国直轄事業の県負担が188億円以上にも達していますが、その中には和歌山下津港の南防波堤工事や日高港の泊地整備という無駄な公共事業が含まれています。
 日高港では、現在の水深10メートルを12メートルに掘り下げる泊地整備事業が進められていますが、3度の事業延長により、総事業費は当初の77億円から95億円へと膨らんでいます。日高港は、企業進出、港の利用ともに進んでおらず、現在の水深でも十分対応できるものです。当面使われる当てのない泊地整備を続けるのではなく、震災津波対策、防災対策といった必要な事業に予算を充てるべきです。
 コスモパーク加太対策事業として、ことしも6億4000万円近くを支出し、土地開発公社から1平方メートル560円で借りた土地をカゴメ加太菜園に100円で貸すという優遇措置をこれまでどおり続けます。カゴメ加太菜園からの賃貸料は、計画が縮小されたことにより半分に減っています。行き過ぎた優遇措置は見直すべきです。
 以上のことから、議案第1号には反対するものです。
 なお、国の経済対策活用事業について申し上げます。
 国の補正予算を受け、地域住民生活等緊急支援のための交付金活用に26億円、公共事業に40億円が2月補正で増額され、新年度において本格的に事業が実施されます。安倍政権によるばらまきと言わざるを得ないものではありますが、活用に当たっては、消費税増税や物価上昇に苦しむ住民の生活と地域経済の支援につながる事業となるよう求めます。
 次に、議案第3号中小企業振興資金特別会計は、ゆがんだ同和行政についての反省もなく、高度化資金の貸し付けや債権管理の実態が不透明なものを残しており、県民の理解を得ることはできません。
 議案第7号競輪事業特別会計は、公営ギャンブルを認めることはできないという立場から反対です。
 議案第16号土地造成事業会計については、呼び込み型開発失敗の責任を反省し説明責任を果たすことなしに、県民の税金から損失補填を続けることには賛成できません。
 議案第37号から40号まで、議案第65号、66号及び68号は、職員の給与に関する条例の改正であり、職員の給与が平均2%削減されます。国全体で公務員の給与を2500億円削減するとともに、地域手当を見直し、地域間格差を拡大する人事院勧告の給与制度の総合的見直しの撤回を要求する立場から反対します。
 議案第53号は、指定介護予防サービス等の事業の人員、設備、運営、支援方法の基準などの改定です。改正介護保険法は、要支援者を介護保険給付から外すというもので、賛成できません。
 議案第67号は教職員定数の改正ですが、国が35人学級推進を見送る中、県独自ででも少人数学級編制に見合う教員配置をすべきではないでしょうか。
 議案第73号建設事業に伴う市町村負担金については、災害・防災対策などの県単独事業の市町村負担はなくすべきであり、さらなる軽減を求める立場から反対です。
 議案第83号権利の放棄については、ずさんな債権管理によって中小企業近代化資金の債権放棄を余儀なくされたことは、県民の理解を得ることはできないと考えます。
 以上で、反対討論を終わります。(拍手)
○議長(坂本 登君) 次に、服部一君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。
 11番服部 一君。
  〔服部 一君、登壇〕(拍手)
○服部 一君 お許しをいただきましたので、今議会に提案されている平成27年度当初予算関係議案並びに諸議案に対し、賛意を示す自由民主党県議団、公明党県議団、改新クラブを代表して、賛成の立場から討論させていただきます。
 まず、平成27年度当初予算についてであります。
 安倍内閣がこれまで推進してきたアベノミクスの効果により、就業者数や名目総雇用者所得の増加など、雇用・所得環境は改善傾向が続くとともに、企業部門も高水準の経常利益を実現するなど、景気は緩やかな回復基調が続いています。
 他方、足元では個人消費等に弱さが見られるなど、景気の回復状況にばらつきが見られ、特に地方や中小企業ではアベノミクスの成果を十分に実感できていない状況にありますが、先般、国において決定されたまち・ひと・しごと創生総合戦略や地方経済の好循環拡大に向けた緊急経済対策等の取り組みが強化されており、地方においても経済の好循環を着実に実感できるものと期待するところであります。
 こうした状況の中、平成27年度の県当初予算案は、安心して暮らせる社会の構築を目指す「安全と安心」の政策と、成長への道筋をつけるための「未来への投資」の政策という2本柱として重点的に編成され、「津波から『逃げ切る!』支援対策プログラム」に基づく避難困難地域の解消対策や、ホテル等の耐震化、堤防、避難路の整備などの地震・津波対策、台風、集中豪雨に対する河川やため池等の洪水対策、土砂災害警戒区域の指定の加速化など、災害に強い県土の強靱化の推進、切れ目のない少子化対策の充実、見守りや健康づくり等を軸とした高齢化対策のほか、入院から在宅医療・介護に至るまでの一連のサービスの享受を目指し、医療、介護の担い手の育成や確保、医療提供体制の再編とあわせて行われる在宅医療提供体制の全県的な制度設計、子供や女性、お年寄りが被害を受ける事案等に対する支援機能や捜査力の強化、また、本年開催の紀の国わかやま国体における男女総合優勝に向けた競技力の向上や、来県者に対するおもてなしとしての環境整備の推進、紀伊半島一周高速道路、京奈和自動車道等、成長を支える社会インフラである県内道路ネットワークの整備、企業に対する投資活動の強化促進、農地の流動化や担い手の育成、確保とあわせた果樹生産・流通対策の拡充等による強い農業の実現、観光面では、本年12月に公開されるエルトゥールル号の映画や来年の大河ドラマ「真田丸」等、メディアを活用した情報発信や誘客体制の強化、また、暮らし、仕事、住まいの3本柱で総合的に展開する移住・定住大作戦、さらに、学力の向上対策や英語教育の充実、海上でのマリンスポーツを活用した将来を担う人材育成の取り組みなどが盛り込まれております。
 このように、平成27年度当初予算は現下の政策課題に的確に対応しており、紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会や高野山開創1200年といった本県にとってのビッグチャンスに、「未来に羽ばたく元気な和歌山」の実現に向けて積極果敢に取り組む予算案となっているとともに、新行財政改革推進プラン(改定版)での収支不足の目標額ゼロも堅持されるなど、県財政の健全性も図られており、県民の期待に十分応えられるものと考えます。
 また、その他の諸議案につきましては、旧県議会議事堂の公の施設としての設置管理条例の制定や景観条例の一部を改正する条例など、いずれも必要かつ適切なものであります。
 我々自由民主党県議団を初め、賛意を示す各会派といたしましては、以上申し上げた認識のもと、今議会に提案されている平成27年度当初予算関係議案並びに諸議案について、原案どおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。(拍手)
○議長(坂本 登君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第16号、議案第37号から議案第40号まで、議案第53号、議案第65号から議案第68号まで、議案第73号及び議案第83号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(坂本 登君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第8号から議案第15号まで、議案第33号から議案第36号まで、議案第41号から議案第52号まで、議案第54号から議案第64号まで、議案第69号から議案第72号まで、議案第75号から議案第82号まで及び議案第84号から議案第92号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(坂本 登君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第3、議案第93号を議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 本案について質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 議案第93号和歌山県教育委員会の教育長の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(坂本 登君) ただいまの出席議員数は、議長を除き39人であります。
 お諮りいたします。立会人に、10番上田良治君、27番吉井和視君、33番浦口高典君、42番雑賀光夫君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の教育長に宮下和己君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載願います。
 なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(坂本 登君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(坂本 登君) 異状なしと認めます。
 点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(坂本 登君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(坂本 登君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(坂本 登君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数39票、うち有効投票39票、無効投票なし。有効投票中、賛成39票、反対なし。
 以上のとおり、賛成全員であります。よって、議案第93号は同意することに決定いたしました。
 次に、日程第4に入ります。
 まず、和議第170号「和歌山県の社会資本整備に必要な予算の確保を求める意見書(案)」を議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑及び討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、和議第171号「農業の発展に必要な生産基盤整備の拡充を求める意見書(案)」、和議第172号「地方国立大学に対する予算の充実を求める意見書(案)」、和議第173号「子どもの医療費助成制度の創設等を求める意見書(案)」、和議第174号「ヘイトスピーチ対策について法整備を含む強化策を求める意見書(案)」、和議第175号「『核兵器のない世界に向けた法的枠組み』構築への取り組みを求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、和議第170号を採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、和議第171号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(坂本 登君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、和議第172号から和議第175号までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第5、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第6、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化・環境問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・交通・産業振興対策特別委員会及び予算特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(坂本 登君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
 この際、知事から発言を求められておりますので、許可いたします。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成27年2月議会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
 議員の皆様には、平成23年から4年間の任期における最終の議会が終わろうとしております。これまで、県勢の発展、県民生活の向上のため各般にわたり御尽力を賜り、まことにありがとうございました。厚くお礼申し上げます。
 今議会におきましては、平成27年度当初予算案を初め、多数の重要議案について御審議の上、御賛同を賜りました。今後は、「安全と安心」、「未来への投資」の2つの政策を柱として、誰もが将来に希望を持ち、安心して暮らせる社会づくりに職員一丸となって全力を尽くしてまいる所存であります。
 私は、就任以来、愛する和歌山県を元気にするため、県民の皆さんの声に耳を傾けながら、あらゆる分野で新たな取り組みを進めてまいりました。こうした中、議員の皆様には、県勢の発展や地域の活性化のためにさまざまな御提言を、またあるときには心のこもった叱咤激励もいただき、感謝の気持ちでいっぱいでございます。
 来る4月12日には、統一地方選挙が行われます。県議会議員選挙に立候補される議員の皆様には、どうか見事当選を果たされ、元気な和歌山の実現に向け、再びお力添えを賜りますように心からお願い申し上げます。
 また、今議会を最後に御勇退される議員の皆様には、これまでの長年の歩みを顧みられ、感慨もひとしおのものがあろうかと存じます。和歌山県の発展という大きな目標のために、ひたすら情熱を傾けられ、御尽力を賜りましたことに、深く敬意を表しますとともに感謝申し上げる次第であります。県議会から離れられましても、健康に御留意され、今後とも新しいお立場から御指導、御協力を賜りますようにお願い申し上げます。
 また、任期半ばにして御逝去されました川口文章議員に対し、改めて哀悼の意を表したいと思います。
 結びに、皆様のますますの御活躍と御健勝を心からお祈り申し上げ、お礼の言葉といたします。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(坂本 登君) 次に、閉会に当たり一言御挨拶を申し上げます。
 平成23年の春、私ども議員が県民の皆さん方の厳粛なる審判を受け、それぞれの地域の代表として県議会にお送りいただいてから、はや4年の歳月を数えようとしております。今定例会の閉会の宣言を前にし、過ぎ去りし日々を振り返りますと、まことに感慨深いものがあります。
 この4年間、我が国の情勢は激動いたしました。特に、平成23年3月に発生した東日本大震災において多くの犠牲者を出し、また、本県においても平成23年9月に紀伊半島大水害が発生し、とうとい命が奪われました。
 国経済においては、長引く不況の中、安倍政権によるいわゆるアベノミクスのもと緩やかな回復の兆しが見えつつあると言われていますが、本県の経済にその恩恵が届いていないのが現状であります。
 そのほかにも、人口減少、少子高齢化やエネルギーの問題など、我が国において問題が山積されている現状の中、和歌山県では、仁坂知事を先頭に、道路網の整備や防災対策並びに産業振興など、時を逸することなく取り組みをされてきました。
 県議会といたしましても、議員提案による政策条例の制定など、議会の改革、活性化に努めるとともに、県民の皆様の安全・安心の確保、県民福祉の向上や、豊富な農林水産資源や自然環境、歴史文化などを生かした特色ある和歌山県をつくるため、一生懸命努力をしてまいりました。とりわけ、私は、1次産業の活性化なくして地域の活性化はないという信条を持っており、みなべ・田辺地域の梅システムを世界農業遺産に登録できるよう、現在、県と市町村並びに関係団体、県議会が一体となって取り組んでいるところであります。
 そして、いよいよ本年9月には、県民総参加による紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会が開催されます。大会の総合優勝を目指すことはもとより、その機を契機として世界遺産、高野・熊野の地や本県産農産物など、和歌山ブランドを積極的にPRするなど、県議会といたしましても和歌山県経済の回復と活性化に向けた絶好の機会として捉え、取り組む所存であります。
 さて、いよいよ議員改選時期が迫ってまいりました。既に立候補を決意され、必勝を期しておられる議員各位におかれましては、目前に迫った統一地方選挙において御健闘いただき、見事当選され、県民の代表として再びこの場において県政の推進に向け議論を交わせることを心よりお祈りを申し上げます。
 一方、今期を最後に御勇退を決意されております議員各位には、万感の思いがあろうかと存じます。長年にわたる幾多の御功績に対し敬意を表しますとともに、これまでに賜りました御交誼に深く感謝を申し上げます。今後とも、我がふるさと和歌山の発展のため、より一層御活躍されますことを心よりお願いを申し上げます。
 また、任期半ばで残念にも帰らぬ人となりました岩出市選出の川口文章議員に対し、議員各位とともに改めて追悼の意を表する次第であります。
 そして、この4年間、知事初め県当局の皆さん方、並びに県民の皆さん方から賜りました議会活動への終始変わらぬ御理解、御協力に対し、議員各位を代表して厚くお礼を申し上げます。
 最後になりましたが、私は、昨年の6月定例会において議員各位の御推挙をいただき、第85代和歌山県議会議長に就任をさせていただきました。この間、議長として全国議長会などの場で多くの新たな出会いをいただき、私にとりまして大きな財産となりました。
 そして、今日までの議会運営に当たり、議員各位並びに関係各位の御協力を賜り、大過なく責務を全うさせていただきましたことにつきましても、あわせて厚くお礼を申し上げ、閉会に際しての御挨拶とさせていただきます。
 これをもって、平成27年2月定例会を閉会いたします。(拍手)
  午後2時35分閉会

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